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日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガ、反超保守&新自由主義。左右問わず、mew基準で、政治や競馬、スポーツなどについて。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

党内民主主義が崩壊して、日本の自由民主主義もアブナイ!

Excite エキサイト : 政治ニュース

郵政民営化法案の総務会は10分で終了。全員、法案に賛成だそうだ。  

  恐ろしや、小泉首相の自民党独裁支配・・・。
  もう彼に何か言える人は、ほとんどいなくなってしまい、自由な討論や意見表明も
 できず・・・どこが「自由民主」党なのか、わからない感じになって来た。

  私は自民党のいいところは、色々な立場や考え方をする議員がいて、党内で色々
 な意見が出され、それをうまく集約、調整して行くところにあると思っていた。
  もちろん派閥の論理あり、自分のバックにいる特定の団体や地域の利益優先あり
 で問題も多々あれど、それぞれの立場や利益が相反すればするほど、一方に偏った
 行き過ぎを防げる部分もある。
  自民党が長い間、与党として支持されているのも、こういう面が大きいのではないか
 と思う部分もあった。

  実際、自民党議員は、よく「党内民主主義」という言葉を使うことがあった。
  内閣提出の法案にせよ、いわゆる議員立法にせよ、まずは自民党内の部会や総務
 会で承認されないことには、国会に提出できない。その議論の過程で、いいと思う法案
 が潰されたり、変容してしまうこともあったが、細かい部分まできちんと検討され、問題
 点があれば指摘され、いい形で修正されることもあったのではないかと思う。
  自民党議員の中には、それを党の誇りにしている人も少なくなかった。
  
  しかし、今回の郵政民営化「法案」に関しては、様相が全く違った。
  つい数ヶ月前・・・自民党内では、郵政民営化「法案」を承認するか否かで紛糾して
 いた。繰り返して言うが、郵政民営化に賛成か反対かと、内閣提出の郵政民営化
 「法案」に賛成か反対かというのは話が違う。
  仮に郵政民営化自体は望ましいことだとしても、その民営化のやり方は色々ある。
 しかも、この法案は国家の組織や財政に大きく関わるものだし、全ての国民の生活
 や社会、経済にも影響があるものだけに、細かい点まで慎重に検討して、きちんと
 決めておかなければならないものなのだ。

  だが、内閣提出の法案は問題点や穴(必要な事項が抜けてる)が多いザル法だと
 言われている。だから郵政民営化自体に賛成の議員でも、「もう少し慎重に議論して
 変更や補足すべき点は修正してから国会に出した方がいい」と提言していたのだ。
  郵政公社の総裁でさえ、このスケジュールでは間に合わないと、国会で答弁して
 いる。だが小泉首相としては、どうしても自分の任期があるうちに法案を成立させ、
 公布したい。
  小泉首相は「修正はしない」と断言。強引に総務会で承認をとりつけ、国会に法案
 を提出した。それがあの造反劇から、解散、総選挙の動きに繋がったのだった。
 (法案成立が遅れたことから、小泉首相も止むを得ず、期日の修正には応じること
になったらしい。)

 <<ある幹部の発言に、私はア然とさせられたものだ。
 「とりあえず、ここは国会で法案を通過させておいて、問題があるなら、あとから修正
 すればいいだろう。ともかく今回は、自民党議員は賛成に回って欲しい。」
  
  あのね~。これは「法律」なんだよ、「法律」。
  法律っていうのは、条文一つ一つによって、人や組織のあり方や色々な権利(財産
 なども)が左右されちゃうものだから、すごく慎重に作らなくちゃいけないものなのに。
 「大体のことを決めておけばいい」「問題があったら、あとから修正すればいい」とか
 そういう類(たぐい)のものじゃないでしょ~に。
  唯一の立法機関・・・法律を作るのが仕事の国会の議員がこんなことを堂々とカメラ
 の前で言うのだから、日本の国会議員のレベルがわかってしまうというものだ。>>

  実際には、自民党内でも法案に全面的に賛成している人は、半分いるかいないか
 だと言われていた。(そもそもきちんと法案を読んで、まともに内容を検討した議員がどれ
 くらいいたか知らないが。読んでしまった人ほど、問題点に気付くことになったのかも。)
  しかし、党議拘束に反して反対票を投じた者は処分するとの脅しに、多くの議員は
 賛成に回った。それでも、強固に反対した者も出て、衆院はギリギリ可決したものの、
 参院では否決されたら、衆院を解散という横暴な行為に出た。
 (会社である部署の何人かが社長の提案に反対意見を言ったら、別の部署を全員
 クビにしちゃったようなものだ。しかもこの解散は違憲の疑いもある行為である。)
  さらに、反対者は選挙で公認せず、刺客を送る荒業にも出た。
  欠席等した造反者は、賛成するという念書を書かされて、やっと公認を得た。

  果たして、小泉首相は大勝負に勝ち、自民党は300近い議席を手に入れた。
  まあ、国民がそういう結果をもたらしてしまったのだから、仕方あるまいが・・・。

  このような経緯を目の当たりにしては、党内の議員たちも小泉首相の意に沿わない
 ことは、なかなか言いにくくなっているであろう。しかも、今回は新たに選ばれた83人
 の小泉チルドレンと呼ばれる議員たちは、ほとんど首相の言いなりになりそうな感じ
 さえする。かなりキャリアや見識のあるような人たちまで「小泉さんが、そうおっしゃる
 なら」と発言する姿を見ると、呆然とさせられるところがある。
  もう党内は、ほとんど小泉首相のイエスマンしかいないのだ。少なくとも彼の任期中
 は「殿の御意に逆らわぬように」上手く立ち回って行こうと思っている人たちが多いに
 違いない。<加藤紘一氏、頑張れ~~~。>

  さらに、いわゆる造反議員たちも、殿にすり寄り始めている。
  小泉首相は、前の参院で反対票を投じた者も、次の参院で賛成に回れば、処分は 
 しないという方針を打ち出した。ムチでさんざん脅したあとは、アメである。
  一応、衆院選の結果を見て「賛成するのが民意に応えることになる」というもっとも
 らしい理由をつけて、参院の反対議員はおそらく全て賛成に回ることになりそうだ。
  また衆院で造反して無所属として当選した者にも、ちらちらアメを見せ始めている。
 つい一週間前まで、除名だ離党勧告だと脅しておいて、「衆院での投票によっては、
 処分の仕方を考えてもいい」と言い始めた。
  無所属議員たちは、もともと自民党をやめたくはなかったし、バックについてくれ
 ている県連や後援者たちも、彼らに何とか自民党に戻って欲しいという意向がある。
 (そうでないと、次の選挙はもう応援できないと言われた人もいるようだ。また、県連
 の中で、彼らを応援した人にも処分が及ぶのを怖れている向きもある。)
  復党を目指す者は早速、首班指名で「小泉」の名を記し、投票した。
  野田聖子議員などは本当に悩み苦しんでいるようだが、後援者からの要望も強い
 だけに、次の議決では賛成に回る議員も出て来そうな感じである。

  これがドラマだったら面白い話なのだが、自分たちの生活がかかっている現実の
 国政の光景なのだからたまらない。

  党内はイエスマンばかり。衆院では絶対多数の議席数。重要な委員会も全て牛耳
 っており、その気になれば、望む法案は全て通すことができる。
  さらには、ほとんど政策が異ならない者が民主党の代表、執行部になった。前原氏
 が挨拶に行った時に、小泉首相は「あまり自民党との違いは出さなくていい」と言って
 いたのが、耳に残った。野党まで、自分の味方につけて行こうとしている。

  小泉首相は、総裁選の際の公約で、郵政民営化の次に、憲法改正の道筋を作る
 ことに意欲を示していた。この11月には、首相として迎える結党50周年の席で、
 自民党の憲法改正草案を公表することになっている。
  今週、早速、「憲法調査委員会」を設置された。また憲法改正のための国民投票
 法案も特別国会に提出する予定があるという。
  その他の政策や法案も含めて、果たして彼はどこまで「この世の春」を謳歌し、
 やりたいようにやって行くのか・・・。たかが1年、されど1年。国民が十分にウォッチ
 して行く目を持たないと、日本の自由民主主義はボロボロなって行ってしまうかも知れ
 ない。    THANKS
Commented by liederausmyrten at 2005-09-23 09:36
こんにちは。今回の自民党の大勝は、小選挙区制だからこそ生まれたという面もあるかと思います。得票数で行けば、民主党も結構とっていたのに・・・私は、どちらの政党も支持しませんが、バランスというものが大事だと思っています。仰る通り、このままでは小泉首相のやりたい放題になりそうで、日本の将来が不安です。
初めて首相に選ばれた時のあのフィーバー振りを思い出しても、ああ、ファシズムはこうやって台頭していくんだなあと思います。政情不安から民衆は強いリーダーを求めてしまうんでしょうか。小泉首相の顔がヒトラーと重なって見えてしかたありません。
Commented by CONSAMA at 2005-09-23 10:42 x
ますます、筆が研ぎ澄まされて納得の文です、頑張ってください。
今の平和憲法の枠の中でさえイラクに自衛隊を派遣するくらいですから憲法が改正されれば堂々と軍隊として派遣されるでしょう。
小泉首相は自分で思う以上に上手く行ってるので自分でもビックリしているのではないでしょうか。これ以上つけ上がらせてはいけません。歯止めが必要です。国民の出番でしょう。
Commented by mew-run7 at 2005-09-24 03:04
レナさん、CONさま、コメント有難うございます。

>レナさん

はじめまして。よくいらして下さいました。
私は個人的には小選挙区制導入には反対だったのですが。
今回ほど死票が出てしまうことになったのは、残念です。

小泉フィーバーもいったんは落ち着いたかのように見えたのですが、
ここですごい威力を発揮されてしまいましたね。
何か面白い人、引っ張ってくれそうな人に乗っちゃえという安易な発想で
支持してしまった人も多いように思いますが・・・。
選挙っていうのは、自分達の国や暮らしにかかわる法律を作る国会議員を選ぶ
ことなんだというのを、認識して欲しい気がしました。

Commented by mew-run7 at 2005-09-24 03:04
>CONさま

一つ一つにていねいにコメントを下さって、有難うございます。
そうなんですよ。あの今の9条からでも、強引な拡大解釈をして、
イラク派兵までしちゃうような国ですから。
これで、自衛権なんて憲法に明記しちゃったら、当然に集団的自衛権は
認められるとか、国民の協力義務から徴兵に似たシステムも作っちゃう
とかやりそうですからね~。

マジに国民がきちんとウォッチして声をあげて行かないと、大変なことに
なってしまうと覆思うです。
by mew-run7 | 2005-09-23 09:29 | 民主主義、選挙 | Comments(4)

by mew-run7