中国の漁船船長の釈放決定は、米国の進言or圧力による可能性も
2010年 09月 25日
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6日に尖閣諸島沖で、中国の漁船が日本の海上保安庁の巡視船に
衝突。漁船の船長が、公務執行妨害罪の疑いで逮捕され、拘置が
延長されていたのだが。
その後、中国側が船長を解放するように強い抗議を繰り返し、
日本への圧力を強化。<閣僚級の会談拒否、日本への旅行の
差し止め、SMAPの上海公演のチケット販売差し止め、
フジタ社員4人の身柄拘束、レアアース輸出禁止などなど>
結局、24日になって、船長を拘置して捜査を行なっていた
沖縄県那覇地検が、処分保留のまま船長の釈放を決定し、船長は
中国政府が用意したチャーター機で帰国することになった。
尚、中国政府は、日本政府に謝罪と損害賠償請求を求めている
という。(-"-)
* * * * *
『24日に記者会見した那覇地検の鈴木亨・次席検事は冒頭、■
船長が漁船を左に急旋回させて第11管区海上保安本部(那覇)
所属の巡視船「みずき」に衝突させたと指摘し、「故意に衝突
させたことは明白である」「巡視船の乗員が海に投げ出される
恐れのある危険な行為だった」と強調した。
その一方、〈1〉「みずき」に航行に支障が生じるほどの損害
はなく、負傷者もいない〈2〉追跡を逃れるためとっさにとった
行為で計画性は認められない――とした上で、「我が国国民への
影響や今後の日中関係も考慮すると、身柄を拘束して捜査を続ける
ことは相当でない」と説明。釈放の決定は「福岡高検、最高検と
協議して判断した」と述べた。今後は「任意捜査を継続する」と
しているが、釈放、帰国で捜査は事実上、終結する。鈴木次席
検事によると、■船長は公務執行妨害の容疑を否認していると
いう。<■は「擔」のつくりの部分・読売新聞25日より>』
日本政府側は、これはあくまで那覇地検が単独で決定したもの
であり、政府は関与していないと説明しているのだが。<法相も、
指揮権発動を否定。>
地検が「外交上の問題」を保釈の理由にするのは異例なこと
だし。<一般的に、それは保釈する理由にはならない。>
那覇地検が、最高検などとも協議していることから見て、何らか
の形で、政府の意向が働いたと見る向きが多い。(・・)
* * * * *
一部には、検察側が外務省に、船長を起訴した場合にどうなるか
を相談していたところ、その場合、外交&経済上、大きなトラブル
に発展するおそれがあることを認識し、起訴&そのための拘置延長
を諦め、検察主体で釈放を決めたという見方もあるようだけど。
外務省も検察も結局は、政府の一員なわけで・・・。外交上、
重大な問題に関して、上の意向をきかずに決断することはあり
得ないと思うし。
結局、今回の措置に関しては、片山総務大臣の言い方が、一番
当てはまっているかも知れないな~と思った。
『片山善博総務相は25日、中国漁船衝突事件の中国人船長釈放
について「日中両国が対立した状態を続けるのは良くないから、
どこかで決着をつけなければならない。日本の方が大人の対応を
した」と評価した。都内でテレビ番組に出演後、記者団に述べた。
片山氏は「広い意味で検察も政府の一員だから、(釈放は政治的
な)判断があったのではないか」と指摘。日米外相会談で米国側が
尖閣諸島も日米安保条約の適用対象との見解を示したことについて
は「外交上の成果」と強調した。<共同通信25日>』 ☆
菅首相は、当初から、この件に関して「冷静に対処したい」と
繰り返し述べていて。
おそらくは、中国の出方を見ながら、仙谷官房長官や岡田幹事長
などと話し合いながら、落としどころを探っていたのではないかと
思うし。経済界から早期解決の要望がかなり強かったのではないか
と察するおころがあるのだけど。
mewは、片山氏の発言(後半部分)も示唆しているように、
もしかしたら、最終的には、政府が経済界に配慮し、米国側とも
協議をした上で、今回の措置を決めて、さりげなく最高検に意向
を伝えた可能性もあるかな~と思ったりもしている。(・・)
<最高検は、今、政府に対してもチョット弱い立場だしね~。^^;>
米国が背後にいると思った大きな理由としては、あの前原外務
大臣が、滞在中のニューヨークで、この件を受けて実に淡々と
した表情で、この措置に納得しているかのようにして、「政府
機関である検察が総合的に判断したこと。政府の一員として決定
を了としたい」と語っていたということがある。(@@)
また、米国高官が、すぐにこの措置を評価するコメントを出して
いたのを見て、尚更にそう思えるところがあった。(**)
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前原誠司氏と言えば、ネオコン(新保守)タカ派&親米の政治家
で、米国での講演やアチコチで「中国脅威論」を唱えていること
でも知られている。(-"-)
<今回の中国の言動や圧力は、前原外務大臣を試すor嫌がらせを
するためだったという説も出ているほどで。(~_~;)>
今回の衝突事件は、前原氏が国交大臣(海保を管轄)の時に
起きたのだが、前原大臣は、当初から「毅然とした対応をとる
べきだ」と発言し、16日にはわざわざ沖縄の石垣島を訪ねて、
海保の巡視船が衝突で破壊した部分を自らの目で視察すると共に、
職員を激励。そして、改めて「(尖閣諸島に)領土問題はない」
と強調し、漁船の船長の処遇に関して「日本の国内法に基づき粛々
と対応する。それに尽きる」と主張していたほどだ。(@@)
<西日本新聞16日を参照・しかも、忙しい公務の合間を縫って
行ったので、現地での滞在時間は、30分だけだったとか。^^;>
前原氏は、18日から外務大臣になったのだが、TV等で見た
のによれば、外務省幹部も、今回は、簡単に後に引くと、将来の
日中関係によからぬ影響があるということで、強い態度で出る
方針だったようなのだ。(**)
* * * * *
前原外務大臣は22日に渡米後、早速、クリントン国務長官と
会談したのだが・・・。
クリントン長官は、尖閣諸島の領有権に関しては、日中2国間
の問題ととらえ、米国は介入しない方針を示しつつも、早期に
話し合いで解決することを要望。
でも、前原大臣は、クリントン長官から、「尖閣諸島には
日米安全保障条約第五条は明らかに適用される」いう発言を、
正式な会談の場で引き出すことに成功し、大きな成果を得ること
ができたのだ。(・・)
これは、実質的に、米国が尖閣諸島を日本の領土だと考えて
いることを示すものだし。万一、中国が尖閣諸島に実力行使を
して来た場合は、米国が放っておくことはないと、中国に逆の圧力
をかける効果があるからだ。(**)
マジで中国に大きな脅威を覚えている前原氏にとっては、これは
最も確認したいことだったと思われるし。この言葉は、普天間基地
の移設問題に関して、沖縄県民を説得する時の材料にもなり得る
ものだけに、前原氏としては、それなりに満足をしたのではない
だろうか?^^;
そして、おそらくは、余計な日中対立の問題は早く片付けて
欲しいと思っている米国の進言or多少の圧力に応じて、たとえ譲歩
してでも、今回の衝突事件に蹴りをつけてもいいと考えたのでは
ないかな~と、察せられるところがあるのだ。
<追記・『23日朝、ニューヨーク。日中関係の行方を懸念する
クリントン米国務長官と向かい合った前原外相は、こう自信ありげ
に伝えた。 「まもなく解決しますから」』なんて記事もあった。
(読売新聞24日)>
米国側の人が、こそっと(?)、中国側の意向を確かめてくれた
可能性もある。<特に、フジタの社員の解放やレアメタルの輸出
禁止のことなど。>
* * * * *
また、実際、米国政府はすぐに、今回の日本の対応を評価する
コメントを出していたのだ。
『米国務省のクローリー次官補(広報担当)は24日の記者会見
で、日本が漁船衝突事件で逮捕した中国人船長を釈放したことに
ついて「正しい決断だ。これで地域の緊張が大きく緩和される
ことは間違いない」と述べ、釈放決定を歓迎した。
クローリー氏は、米政府が23日の日米外相会談や中国側との
接触を通じて「日中両国が早期の解決を望んでいることを感じた」
と指摘。日本の対応について「分別のある国による外交を通じた
問題解決の方法だ」と評価した。
国務省のトナー副報道官代行も同省で記者団に「適切な外交手段
で問題が解決されたことを喜んでいる」と指摘。「関係改善は地域
の安定のためになる。両国が平和的で建設的な関係を築くことが
重要なことは明らかだ」と強調した。<共同通信25日>』
* * * * *
ちなみに、mewは、もし漁船が故意に巡視船に衝突して来た
という証拠があるなら、<ビデオに映っていると報じられていた>
それを中国側に示して、毅然と対応すればいいのではないかと
考えていたのだけど・・・。
でも、中国側の抗議&圧力が、急激にここまでエスカレートした
のには、驚いてしまうところがあったのも事実で。<日本は経済的
にキツイ状況の時なので、尚更にね。(-"-)>
ただ・・・<また時間がある時に、続きを書くかも知れないけど>
今回、日本がとった対応は、米国のクリントン発言も含めて、
アチコチに貸しや借りを作ったり、中国や近隣諸国に誤解されたり
要因を作ったりすることにつながった可能性があるし。
そして、あとから、そのツケor報いが来てしまうおそれもある
のではないかという懸念も抱いているmewなのだった。(@@)
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