橋下維新の会の現実離れした船中八策+政治塾に3千人応募で、資金集めも?
2012年 02月 15日
最新の記事(10個)のコーナーはヨコの欄に。
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
橋下徹氏(大阪市長)が率いる大阪維新の会が、着々と国政進出の準備を進めている。
維新の会は、自らが主催する政治塾を設立。その塾生の中から、次の衆院選の候補者を選び、全国で擁立する方針を立てていたのだが。何とその政治塾に、3000人以上の応募者があったとのこと。(・o・)
また、13日には、維新の会が国政進出をするに当たって、公約のベースとなる「船中八策」の概要を発表。橋下氏は、この方針に賛同する政党や議員と連携して行くという方針を示した。(・・)
<ふつうに考えると、先に維新の会の政策を公表して、それに共感する人が塾生(候補者候補)に応募するというのが妥当なのではないかと思うのだけど。↑は、何だか順番が逆になっているような感じがした。^^;>
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mewは、1月末に『首相ももくろむ橋下が、国政方針作りに着手&天下取りゲームに参戦か?』という記事を書いたのだが・・・。
近時の橋下徹氏や維新の会の言動や、昨日、発表された公約などを見ていて、ますます彼らが、(図に乗って?)「天下取りゲーム」&「国づくりごっこ」に興じているような感じを受けるようになっている。(-"-)
いや、もちろん維新の会のメンバーの中には、自分たちの力でこの国を変えたいと本気で思って、マジメに政治活動に取り組む気持ちを抱いている人もいるのではないかとは思うし。
もしかしたら、自分たちが幕末の志士のような存在にならんとして、(妙な思い込みをして?)意欲に燃えている人もいるかも知れないのだけど。
そして、橋下氏とて、本気(と書いてマジ)で様々な計画や活動に当たっており、決して遊んでいるわけではないと思うのだが。うまく表現するのが難しいのだけど・・・。
mewの目には、何だか彼らが、世の中を使って壮大な実験のようなゲームを行ないながら、「果たして、自分たちがどこまでやれるのか。どこまで行けるのか」、ちょっとワクワク気分で楽しみながら、アレコレと発言したり、駆け引き&画策をしたりしているように映ってしまうところがあるのだ。(~_~;)
<もしかして、橋下くんにとっては、本気の勝負を楽しんでいるリアル版「人生ゲーム」みたいなものなのかも?(・・)>
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先に、大阪維新の会が、坂本竜馬の「船中八策」に習って、同党の国政の方針を示した「維新八策」の概要を記しておくことにする。
1・統治機構の再構築
(地方分権、道州制&大都市制度導入、首相公選制、地方交付税廃止))
2・行財政改革
(プライマリーバランスの黒字化、国会議員の定数・歳費の削減)
3・教育改革
(教育基本条例の法制化、教育委員会の設置の選択制)
4・公務員制度改革
(職員基本条例の法制化)
5・社会保障制度改革
(ベーシック・インカム導入、年金は積み立て&掛け捨て方式併用)
6・経済政策
(TPP参加&自由貿易拡大、
7・外交・安全保障
(日米同盟重視、日米豪の連携強化)
8・憲法改正
(首相公選制、参院廃止&地方首長による第二院設置、憲法改正要件の緩和)
追記・消費税増税は、橋下氏本人は賛成の意向を示しているが、
維新八策では記されていないようなので、訂正の線を引きました。
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この維新八策の内容に関しては、先週から、ちらほらと報じられていたこともあり、おおよそのところは知っていたので、特に大きなサプライズはなかったのだが。
(強いて言えば、国会に、地方の首長が構成する第二院を設置するという案は、今まで一度も見たことがなかったので、かなり「斬新」なものに思えたけど。(@@)>
全体的に見て、保守色が強く、また「小さな政府」論&新自由主義的な考えに基づいた国政方針だと言えるのではないだろうか?(・・)
八策の中では、1・3・4は、地域政党として維新の会が主張していたものを、国政にも反映しようとしたものであるのだが。
その他の政策は、大部分が「みんなの党」の方針と重なっているように思えた。^^;
<みんなの党の江田憲司幹事長も、「著作権料をもらいたいぐらい我々の政策と細かいところまで一緒」と言っていたようだ。(毎日新聞14日)>
また、橋下氏は、府知事時代から「脱原発依存」の政策を主張して、現に実行に移そうとしているものもあるのだが<これには、mewも共感>、今回の八策には、脱原発に関する話は全く出ておらず、その点はチョット残念に思えた。(-"-)
<維新の会内部でも賛否両論ある様子。石原慎太郎氏も原発推進派だし。国政進出をする際には、経団連をはじめとする関西圏の企業からの支持も欲しいところなので、それらに配慮して控えたのかな?^^;>
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mewは、政治家や政党が、時には何十年後まで見据えて、理想とする国家像や政策を掲げて、国民にそれを提示すると共に、自分たちもその実現に向かって努力して行くことは、大切だと思うのだけど。
でも、今回の八策の中には、現実的に見て、当分の間、実行に移すのが困難or不可能に近いものが少なからず含まれているだけに、「絵に描いた餅を並べたもの」に見えてしまうおそれがあるようにも思えた。(~_~;)
それゆえ、政治に関心のある人ほどクビをかしげる部分があるのではないかと思うし。また、少しでも早く目の前にある国の諸問題や国民生活の問題を解決して欲しいと願って、橋下氏の行動力に期待していた人の中には、ガッカリさせられた人もいるのではないかと察する。^^;
まあ、これはあくまでも叩き台であって、これから選挙公約用の具体策の議論を行なうようなのだが。どうやら、維新の会の内部にも、「現実性が薄い」ととまどいの声が出ているという。
『今回のたたき台では、国のあり方を根本から変革する政策が多く、他党の理解も得て実現できるかどうかは不透明だ。年金の掛け捨て制度など、有権者からの反発が避けられない政策もある。
維新内部からも「現実性が薄い」と戸惑いの声が上がる。26日までに維新内部の議論で骨格を固めるが、どこまで具体性を持たせられるのかが焦点となる。(読売新聞15日)』
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さらに与野党の幹部からも、この現実性、具体性が不足していることについて、かなりの批判が出ていたという。
『安住淳財務相は14日の閣議後会見で、憲法改正の必要な改革案について「現実の政権運営は国民の暮らしと日々向かい合いだ。中長期的な課題で『べき論』を言っている段階ではない」と強調。民主党の城島光力国対委員長は「新しい政党などが理想を掲げるのは当然だが、現実にはそうはいかない」と話した。
自民党の石原伸晃幹事長も「参院廃止も首相公選制も言うのは簡単だが、憲法改正の過程がないと成就しない」。公明党の山口那津男代表は「(八策は)憲法改正せよとの主張と同義だが、どこまで議論を重ねたのか。性急な印象を受ける」との見方を示した。(読売新聞15日)』
『(自民党の)溝手顕正参院幹事長は「全部がダメとは言わない」としながらも「できそうなことと、できそうにもないことが全部ごちゃまぜで混在している。(民主党マニフェストと)同じより、もっとひどい」とこき下ろした。
(産経新聞14日)』
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特に参院の廃止を掲げたことは、参院議員本人はもちろん、参院議員のいる政党からも反発を受けるのは必至であるだけに、この政策を選挙公約に盛り込むことにした場合には、既存の政党との選挙協力や連携は困難になるおそれが大きいように思われる。(~_~;)
『民主党の輿石東幹事長(参院議員会長)は13日の記者会見で、橋下徹大阪市長率いる「大阪維新の会」が次期衆院選の政権公約で参院廃止を検討していることに関し「二院制は必要だ。二院制を一院制にするには憲法改正が必要で、先にやらないといけない問題がある。そう簡単にいかない」と反論した。
(産経新聞13日)』
小沢Gと橋下維新の会が連携するのかどうかという点も注目されていたのだが。小沢Gも参院議員が少なからずいるし<しかも、側近と言われる輿石幹事長は、参院のドンだし?>。また中長期的なことはさておき、次の衆院選では反対を主張するTPP参加や消費税増税などが記されていることを考えると、すぐに選挙協力や連携をする可能性はぐ~んと小さくなったように思える。(・・)
<ただし『民主党の前原誠司政調会長は「我々と考え方が近い。一院制はねじれ解消の一つの考え方だ」と評価』していたとのこと。(産経14日)
実際、前原くんと同じ考え方のものがかなりあるので、「この際、維新の会に移っちゃえばいいのに」とマジで思うです。(@@)>
尚、この維新八策に関するmew個人の感想は、また後日にでも、改めて書きたいと思う。(・・)
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ところで、大阪維新の会の政治塾には、3300人もの応募があったとのことで、メディアからも大きな注目を浴びることになった。
『橋下徹大阪市長率いる「大阪維新の会」が、国政進出を見据えて3月開講を目指している政治塾の最終応募者数が3326人に上ったことが12日、分かった。現職の国会議員数人のほか現役官僚や弁護士、大学教授らが含まれているという。次期衆院選の擁立候補者となる塾生は当初予定の400人から大幅に拡大して2千~3千人規模でスタートし、街頭演説や討論などの評価を通じて順次、絞り込みを進める方針。
この日、橋下市長ら維新幹部が役員会を開いて政治塾の運営方針を協議。維新幹事長の松井一郎大阪府知事は会議後、「熱い思いを持った人たちと議論しながら、この国の政治行政の制度をしっかり決めていきたい」と記者団に述べた。
松井知事らによると、10日必着の締め切り時点で3326人の応募があり、予想を大きく上回ったことから面接による選定は断念。当初は政治的な方向性の違いや、応募要件を満たしていないなど、最低限の書類選考にとどめ、18日までに選考を終える。予定通り3月24日に開講する方針。
政治塾の運営には維新の所属議員約100人が全員参加。塾生を5班程度にグループ分けして順次、大阪で勉強会を開くという。(産経新聞2月12日)』
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自民党の谷川秀善氏が言っていたように、「国会議員になれるかもと思う人間が集まっているだけ」かも知れないとは思うものの<橋下氏に会えることを期待したミーハー感覚の人もいるかも>、よくもまあ、短期間のうちに3000人以上も応募者があったものだ。(@@)
維新の会は、当初、応募者を審査した上で400人程度にしぼり、さらにその中から、300人程度を次の衆院選で全国各地から立候補させると言っていたのだが。
橋下氏は、ここでもお得意の「事前の発言撤回」パターンを遂行。急遽、応募者の大部分を入塾させることに方針を転換し、2~3000人規模で開講することに決めたという。
『橋下市長は同日、塾生を絞り込む最初の中間試験を5~6月に 実施すると表明。考査の過程は公開し、年間12万円の塾代は運営費のほか各種選挙を含む同会の活動費に充てる考えを明らかにした。市役所で記者団に述べた。(産経新聞13日)』
これをきいて、my知人は「選挙資金集めに走ることにしたのか」と一言。(~_~;)
まあ、短期間で3千人以上の論文を読んだり、面接を行なったりして審査するのはムリだと判断した部分もあるのだろうけど。
確かに、ここで下手に人数をしぼるより、3000人をキープして、月当たり1万円ずつでも払ってもらえれば、月2回の勉強会の経費を引いても、1千万単位の資金は確保できるものね~。(+_+)
<橋下氏は、堂々と記者団に「各種選挙を含む同会の活動費に充てる」と明言しているようだし。3000人もお貢ぎくんが集まったときいて、「ラッキー!」という感じだったのかも。^^;>
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ちなみに、この応募者の中に、何と民主党の現職議員もいたことが判明し、チョットした騒ぎになった。
『民主党の高橋昭一衆院議員(兵庫4区)は13日、橋下徹大阪市長の地域政党「大阪維新の会」が開講する「維新政治塾」に応募したことを明らかにした。衆院議員会館で記者団に「維新の会の改革のエネルギーと民主党が政権交代を起こした時のエネルギーは同じだ。民主党が変わるために維新の会から学ばないといけない」と説明。「民主党は離党しない」とも強調した。(時事通信2月13日)』
高橋氏は、衆院1期生なのだが。かつては「さきがけ」の党員で、同党の議員の秘書を務めていたこともあり、今も前原Gに属しているとのこと。
『高橋氏は、他の民主党議員と連動していない「単独行動」とも強調。ただ、昨年8月の党代表選に立候補した前原誠司政調会長の推薦人に名を連ねたことから、一時は「前原氏による『野田降ろし』か」との臆測すら流れた』という。^^;(産経新聞13日)』
<しつこいけど、前原Gごと維新の会に移ってもいいんだよ。(・・)>
結局、維新の会は、既成政党に属している現役国会議員の入塾は認めないとう方針をとることに。<党籍を離れればOKなんだって。>
また、高橋氏も『14日、樽床伸二幹事長代行と国会内で会い、離党の意思がないと伝えた上で「誤解を招いたことはおわび申し上げる」と陳謝』して、とりあえず、この件はおさまったようなのだけど。
『与党関係者は「橋下氏の影響力が強い関西選出の民主党議員に限って言えば、今後何が起きてもおかしくない」と警戒感をにじませた』とのこと。(スポニチ14日)
実際、民主党も自民党もどんどん支持率が低下しているだけに、解散総選挙が近づくにつれて、民主党だけでなく、自民党の議員も含めて、維新の会に移ることを考える議員がちょこまかと出そうな感じもしているmewなのだった。(@@)
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