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海水注入は「もったいない」&吉田に「何か知恵ないの?」~東電の公開映像より

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*印がついた報道記事は、記事の最後のMore部分にあるです。


 前記事『東電が、福島原発事故時の会議の映像をようやく公開but国民は真相をつかめず?』のつづきを。

 東電が6日からマスコミ関係者に閲覧させている150時間の映像の内容に関して、先週、各メディアがチョコチョコと報道していたのだが。記者たちがお盆休みにはいってしまったのか、先週末からはほとんど報道記事を見ることができない。(-"-)
<この映像は、一般国民は見られないので、各メディアの報道だけが頼りなのにな~。(・・)>

 今回は、とりあえず、先週の報道されたものの中から、現場と東電本店の温度差、が伝わって来るような話を、いくつか紹介したい。

 一つは、時事通信8日の『海水注入「もったいない」=東電本社、廃炉恐れ―吉田所長は反論・福島原発事故』という記事だ。

 これはもう昨年3月、事故が起きた当時から、TVのニュースなどでも言われていたことなのだが。
 政府側は、原子炉の温度を下げるために、早く海水注入を行なうようにと指示していたのだが、東電がそれをなかなかそれを実行に移さなかったのは、海水を入れることで原子炉が使えなくなって、廃炉にせざるを得なくなるのをためらったからだという話が出ていた。

<ちなみに、海江田経産大臣は、今年5月に国会の事故調査委員会に参考人として出席した際に、このように述べている。『海江田氏は、格納容器の圧力を下げるベントが遅れたことについて「東京電力は、事故を小さく見せるために、ためらっているのかなと思った」と述べたほか、原子炉を冷やすための海水注入についても「東京電力が、廃炉をためらっているからだと感じた」と述べました。(NHK5月17日)』>

 東電側は、このことを強く否定していたのだが。しかし、時事通信の記事によれば、福島原発の吉田所長が海水注入を行なう準備をしていたのに対し、本店の方が「材料が腐っちゃったりしてもったいない」と言ってためらいを見せていた様子の映像があったという。

* * * * *

『東京電力福島第1原発事故直後の昨年3月13日、危機的状況にあった2号機原子炉を冷却するため海水注入を準備していた同原発の吉田昌郎所長(当時)に対し、本社側が「材料が腐っちゃったりしてもったいない」などと指摘していたことが8日、東電が公開したテレビ会議の映像で分かった。
 圧力容器などが海水の塩分で腐食し、廃炉になるのを恐れたとみられる。東電は6月に公表した社内調査の最終報告で「本店対策本部を含め、事故収束に向けた対応をしていた」として、海水注入をためらったとの見方を否定していた。

 映像によると、13日夜、東電本社で復旧計画の策定を担当する復旧班の人物から「海水からいきなりやるふうに聞こえていて」と疑問の声が上がった。肩書や名前は明らかにされていないが、この人物は「こちらの勝手な考えだと、いきなり海水っていうのはそのまま材料が腐っちゃったりしてもったいないので、なるべく粘って真水を待つという選択肢もあると理解していいでしょうか」と尋ねた。
 これに対し、吉田所長は「今から真水というのはないんです。時間が遅れます、また」と強調。「真水でやっといた方が、塩にやられないから後で使えるということでしょ」と問い返した。

 さらに吉田所長は「今みたいに(冷却水の)供給量が圧倒的に多量必要な時に、真水にこだわっているとえらい大変なんですよ。海水でいかざるを得ないと考えている」と断言した。
 復旧班の人物は「現段階のことは了解しました」と了承したが、この後も復旧班から「いかにももったいないなという感じがするんですけどもね」と苦笑交じりの声が漏れた。(時事通信8月8日)』

* * * * *

 これまで、東電側や一部メディアは、ベントや海水注入が遅れたのは、あたかも首相官邸が介入したことが大きな要因になっているかのように言っていたのだが。
 官邸側は、11~12日からベントや海水も含めた水の注入を早く進めるように指示していたのに、それがなかなか実行に移されなかった&理由も伝えられなかったことで、尚更に、東電との間の不信感や溝が深くなったと言われている。

 しかし、この映像によって、東電側が13日の夜になっても尚、海水注入をしぶっていたことが明らかになったわけで。

 あれだけの事故が起きて<既に1号機の水素爆発も起きており>、1~4号機で危険性が逼迫している状況だったにもかかわらず、この期に及んで、東電が経済性を重んじて、廃炉にするのをためらっていたことに唖然とさせられたところがあったし。<対応したのは技術者かも知れないが。幹部が海水注入を指示していれば、彼らはこのような抵抗を示さなかったことだろう。>

 しかも、技術者たちが、原発で働く職員や原発周辺の住人、ひいては近県の住人よりの生命や健康ことを考える思考回路を有していなかったのか、<人間よりも?>原発の方を「もったいない」という発想をしたことを残念に思うと共に、東電全体の問題のある対応の一因が見えたような感じもした。(~_~;)

 そして、改めて、東電が事故当時も、事後においても自己保身や責任転嫁を行なおうという姿勢が強いことを実感させられると共に、果たして、東電側がこの映像に関して、どのような釈明を行なうのかききたいものだ。(-"-)

 そして、懸命に東電側に海水注入を主張して、それを押し切った吉田所長の頑張りを評価&感謝したいと思う。(・・)

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長いので、チョットお休みタイム。( ^^) _旦~~so-cha o douzo!
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 mewは、今回の東電が公開した映像や報道を見ていて、ついつい映画「踊る大走査線」の「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」というセリフを思い出してしまうところがある。
<この場合は、「事故は会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!」になるのだけど。>

 現場で危機的な状況が続き、吉田所長をはじめ現場の職員が必死で情報を伝えたり、対応を講じたりしているにもかかわらず、東電本店にいる幹部やスタッフは、妙に冷静に他人事のような感じで、また何だかチョットのんびりと楽観的な感じで対応している場面がいくつも見られるからだ。(・・)

 もちろん本店スタッフは、冷静に対応すべきではあるのだけど。単に冷静というよりも、何か現実感がないような雰囲気で、何とか多くの情報を集めて現状を把握しようとか、何とか知恵をしぼって適切な対応を講じようという意欲が、あまり伝わって来ないのである。(~_~;)

* * * * *

 それが顕著にあらわれているように思えたのが、次の話だ。

 読売新聞には『東電本店、吉田所長に「なんか知恵ないの?」』という報道記事が出ていた。

『2号機のかろうじて動いていた高圧の代替注水系(RCIC)の異変は14日昼頃に見え始める。吉田所長は同日午後1時過ぎに原子炉の水位低下を確認し、計器類の点検などを指示した。「(1、3号機と)同じ思いをしたくない」との気持ちがあった。しかし、現場の連絡体制は混乱。海水注入の準備状況がつかめない事態に、吉田所長が「ドアホ。ったく。訳のわかんないのに聞くな」と、罵声を響かせる場面もあった。ただ、現場は「焦るような状態じゃない」と楽観視する雰囲気も漂っていた。

 午後4時34分、事態の深刻化が決定的になる。

 3号機と同様に、消防車による注水に不可欠である原子炉の減圧作業に入るが、「圧力の低下が見られません」との報告が現場から上がる。吉田所長は「もっと真剣に対応してくれよ」といらだちを募らせた。減圧できない状況は想定しておらず、本店の高橋明男フェローが「なんか、知恵ないの?」と発言。八方ふさがりの行き詰まった状況が浮かび上がる。同8時過ぎに「5分くらい前から水が入り始めたようです」と吉田所長は話したが、すでに炉心損傷は深刻で、同9時18分には圧力容器の損傷に至ったとされる。(読売新聞8月7日)』

* * * * *

 14日になり、ベントや海水の注入の遅れもあってか、1.3号機に続いて、2号機も深刻な状況に陥っていた中、吉田所長は「もっと真剣に対応してくれよ」といらだちを募らせるが。本店の高橋明男フェローが「なんか、知恵ないの?」の発言。
 mewは、現場に知恵を授けるべきは、本店の専門スタッフなのではないかと思うのだが。<その前に、電力会社や保安院が、もっと様々なトラブルに対応するための策を考えて、マニュアル化しておくべきなんだけどね。(-"-)>
 まあ、一事が万事、こんな調子なのである。^^;

* * * * * . 

 日にちは遡って、12日の話になるのだが。これを見ると、本店が最初からいかに楽観的にこの事故をとらえていたかがよ~くわかる。
 NHKが出していた報道記事では、1号機が水素爆発を起こした3月12日の深夜に、本店にいた幹部が解散をして、対策本部から姿を消していたことがわかったというのだ。(・o・)

『これまでに閲覧できた中でも、事故対応を検証するうえで重要な場面が記録されていました。
具体的には、1号機が水素爆発したあとの去年3月12日の深夜、現場を支援する役割を担う本店の対策本部の幹部が「解散」と発言し、その後、円卓に座っていた清水元社長以下、ほとんどの幹部が席を立ち、いなくなっていたことが分かりました。
東京電力は「技術者が残り対応していた」としていますが、緊急事態が続いているのに、一時的とはいえ、ほとんどの幹部が対策本部から姿を消していたことになります。
これらの場面は、東京電力の提供映像にはなく、閲覧できる映像の中で初めて明らかになった事実で、当時の対応が適切だったか検証する必要があるとともに、事故対応を検証するうえでも全面的な映像の公開が求められます。(NHK8月9日)』

 彼らとて休憩は必要だろうが。深夜でも何が起きるかわからないのだから、責任がとれるレベルの幹部が、ひとりは本部に残っているのが当然だと思うのだけど。
 おそらく幹部たちは、現場がどの程度、危険な状況が把握できておらず。現場との間で、危機感を共有できていないのである。(-"-)


 そして、福島原発と東電本社の間に、既にこれだけの温度差があるのだから、東電本店から官邸に、現場の状況がきちんと伝わるはずもないわけで。
 菅前首相や閣僚などが、東電本店は通さずに、現場と直接、話がしたいと思ったのもムリはないようにも思えたmewなのだった。(@@)

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by mew-run7 | 2012-08-14 03:32 | 政治・社会一般

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