沖縄でまた米兵による暴行事件+オスプレイ問題~自民国防議員は住民よりも米軍
2012年 10月 17日
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この記事では、沖縄で起きた米兵暴行事件とオスプレイの問題の話を・・・。
16日、沖縄で、また米兵による女性への暴行事件が起きた。(-"-)
今回の容疑者は、駐留米軍ではなく、米本土の海軍(米国テキサス州のフォートワース海軍航空基地)所属している兵士だという。
沖縄では、県民の反対を無視する形で、米軍がオスプレイの強行配備を行なったこと、さらには合意を軽視して複数の基地の住宅密集地上空を日常的に旋回飛行していることなどから、米軍に対する反発や怒りが強まっているところ。
しかも、今年8月にも、那覇市で米海兵隊員による強制わいせつ致傷事件が起きたのに続いて、今回は集団強姦致傷事件を起こしているだけに、さらに米軍への不信感と憤りが増すことは必至だ。
<沖縄だけでなく、日本の政府も全国の国民も共に強く怒るべきだと思う。>
『沖縄県の沖縄本島中部で日本人の成人女性1人を乱暴、けがをさせたとして、沖縄県警沖縄署は16日、集団強姦(ごうかん)致傷容疑で、米海軍の上等水兵のクリストファー・ブローニング容疑者(23)と三等兵曹のスカイラー・ドージャーウォーカー容疑者(23)を緊急逮捕した。17日に送検する。(中略)
県警によると、ブローニング容疑者は「事実は間違っている」と否認しているが、ドージャーウォーカー容疑者は容疑を認めている。
逮捕容疑は、16日午前3時35分ごろから同4時20分ごろまでの間、沖縄本島中部で歩いていた女性に暴行を加えて強姦し、首に擦り傷を負わせた疑い。(時事通信10月16日)』
『発表によると、2人は共謀し、16日午前3時35分ごろから午前4時20分ごろにかけて、本島中部の屋外で成人女性を次々に強姦し、首にけがを負わせた疑い。2人は酒を飲んだ帰りで、面識のない女性が、仕事を終えて自宅へ一人で歩いて戻っているところを襲ったという。女性の首には絞められたような跡があった。
(朝日新聞10月16日)』
『防衛省沖縄防衛局の武田博史局長は16日、米海軍兵2人が日本人女性に乱暴するなどして集団強姦(ごうかん)致傷容疑で逮捕された事件について「決して許すことのできない凶悪な事件であり、極めて強い憤りを感じる」とするコメントを発表した。
コメントは、8月に那覇市で起きた米海兵隊員による強制わいせつ致傷事件にも触れ「事件が繰り返し起きたことは極めて遺憾」と指摘。「米側に対し、被害者に誠意を尽くした対応や再発防止策の徹底などについて強く求めたい」としている。(時事通信10月16日)』
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沖縄県の仲井真知事は、公務で東京にいたのだが。又吉進知事公室長が、すぐに電話で連絡。
『仲井真知事に電話で報告したところ、知事はしばらく絶句した後、「またか」などと激しい怒りを示したという。
くしくも仲井真知事は同日、米軍基地が所在する県内27市町村の代表らとともに、藤村修官房長官、ルース駐日大使らに米軍人らによる事件・事故の再発防止を申し入れたばかり。17日午前の帰任予定を変更し、再度政府に捜査協力を要請することとした。(時事通信10月16日)』
『米国防総省は16日、沖縄県で米海軍の兵士2人が集団強姦(ごうかん)致傷容疑で逮捕されたことを受け、「軍人の不正行為に関わるあらゆる事件や容疑を深刻に受け止めている」とするコメントを発表し、日本側の捜査に協力していく姿勢を示した。(時事通信10月17日)』
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沖縄では、今月、米軍が普天間基地に新型輸送機MV22オスプレイを強行配備したばかりで。それだけでも県民の怒りは大きいものがあるのだが。
防衛省は、米軍と基地周辺の住宅密集地の上空ではできる限り飛行しない&ヘリモードや転換モードは用いないことを合意したにもかかわらず、普天間基地だけでなく他の在沖の基地も含めて、日常的に住宅密集地上でオスプレイが飛行や旋回を行なう光景が観察or目撃されており、周辺住民の怒りはさらに強まっている状況だ。<ちなみに中国、四国地方でも低空飛行されているのが目撃されている。>
県軍用地転用促進・基地問題協議会(軍転協、会長・仲井真弘多知事)の要請団は、在日米軍沖縄地域調整事務所のデタタ所長(大佐)に、オスプレイの飛行に関して合意を遵守するように要請を行なったのだが。
『デタタ所長(大佐)は15日、オスプレイの訓練飛行に関し「最大限配慮している。安全性が優先であり、人口密集地は飛ばさないようにしている」と述べ、日米合同委員会で合意した運用ルールを順守しているとの認識を示した』とのこと。
また、『オスプレイ配備は日本の防衛のためであるとし「日米両政府が安全性を確認したから配備した」と強調。基地外は原則固定翼モードで飛行し、基地内に離着陸する時にヘリモードに切り替えていると説明した。
普天間と嘉手納基地の周辺で深夜・早朝の訓練飛行を必要最小限に抑えるとした1996年の日米合意についても米軍は順守しているとの認識を示した。普天間の名護市辺野古移設を進めるとも明言した』という。
さらに、『デタタ氏は、普天間飛行場周辺での抗議行動について「たこや風船が揚げられて大変危険だ」と指摘。要請団に参加した首長らに対し「皆さんは沖縄の指導者だから、リーダーシップを発揮して、危険性があることをやらせないでほしい」と求めてきたという。』
『軍転協の儀武剛副会長(金武町長)はオスプレイの運用について「約束が守られていない」と反論。「配備で県民のプライドはずたずたにされた。配備には全市町村が反対し、強い憤りを感じている」と伝えた。』(沖縄タイムス10月16日)
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実は、今、オスプレイ反対運動を行なう者たちのたこ上げでも、米軍側ともめている。
オスプレイ配備に反対するため座り込みを行なっている住民の中には、抗議活動の一環として、飛行場の隣の公園で、幅約1・2メートルのビニール製のたこを数十メートルの高さに揚げたり、風船を飛ばしたりしている者がいるからだ。
『沖縄県うるま市の元教諭、大城博さん(65)は「沖縄がこけにされ、どうしても納得できない。どんな手を使ってでもこれ以上オスプレイは来させないし、飛ばさせない」と話した。(毎日新聞10月2日)』
これに対し、今月上旬に開かれた日米合同委員会の場で、米側が抗議するとともに日本側に取り締まりを求めたとのこと。『森本敏防衛相は「米軍基地の上も日本の領空で、航空法など日本の法律が適用される。飛行の障害は望ましくない」(2日)とし、米軍の申し入れを受けて防衛省は沖縄県警に対処を要請した』という。(産経新聞10月17日)』
ただ、県警は現段階では、本格的な取締りは行なっていないようだ。
『沖縄県警は産経新聞の取材に、「抗議活動への取り締まりは、危険な行為の度合いによるケース・バイ・ケース。オスプレイを狙った風船やたこ揚げについては、他人の敷地内で行っている場合には、許可を得ているかどうかを声掛けしている」と指摘した。
航行の安全を脅かす行為への取り締まり規定がある航空法などの適用については、「警察庁へ確認中」とし、現状では事実上、有効な取り締まり手段がないことを示唆した。
日本政府関係者は「常識的には威力業務妨害などに当てはまると思うが、(立件は)難しいようだ」としている。(同上)
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mewは、少し前に、このたこ上げによる抗議活動のことを知人からきいたのだが。「ビミョ~だよね~」と言い合っていたとこがあった。
確かに、基地周辺でのたこ上げは、米軍機の航行にとって危険な行為には違いないのだが。
米軍は、いくら住民が反対や抗議をしても、危険なオスプレイを配備して、危険な飛行を続けているわけで。住民は、これがせめてもの対抗手段ではないかと思ってやっているのではないかと思うし。<それも一応、米軍基地の外でやっているのだしね。>
これを警察が権力や物理的な力で排除することが、住民の意に沿う妥当なことなのかどうか、疑問に思う部分があったからだ。(-"-)
<沖縄県警もそのような住民の思いにも配慮して、現段階では強行手段に出ていないのではないかと。また、野田政権も強行策をとることは控えているのではないかと察する。>
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でも、「日米軍事同盟・命」の国防族の議員は、この「たこ上げ抗議」にかなり怒っている様子。
自民党の防衛政策検討小委員会委員長の佐藤正久参議院議員(イラクに派遣されていた元陸自のヒゲの隊長ね)は、住民の抗議を強く批判しているという。
『法の盲点をついたワイヤーつき風船や凧でのオスプレイ飛行妨害行為に自民党防衛政策検討小委員会委員長の佐藤正久参議院議員は「オスプレイを墜落させたいのかと思うくらい怒りがわいてくる」と飛行の安全にまで影響しかねない危険な行為を怒るとともに、即刻やめるよう提起している。
佐藤議員は「危険なのは米軍パイロット」はもちろん「普天間周辺住民もそうだ」とし、反対派に冷静な行動を求めている。
あわせて、こうした行為は「日本や極東防衛に汗を流す米軍兵士の誇りを傷つける行為だ」と問題提起。「日本人の国柄にもあわない」とアピール。
あわせて、こうした飛行安全をも阻害する妨害行為に対して野田政権の対応の鈍さも批判。事故が発生してからでは遅く、迅速な対応が求められている。(サーチナ10月16日)』
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ちなみに、同じく保守タカ派の味方である産経新聞17日も、社説に当たる「主張」で、『オスプレイ妨害 危険な行為は放置するな』と主張していたです。(全文*1)
『安全を脅かす行為を規制する航空法や刑法の威力業務妨害罪適用も考えられ、県警は具体策を「警察庁へ確認中」という。だが日米安保体制下で米軍基地・施設の安全を守る義務は日本政府にある。妨害をそのままにして、同盟の信頼を損なってはならない。
配備に際して首相が「日本の安全に大きな意味を持つ」と述べたように、オスプレイは海兵隊の機動力を飛躍的に高め、同盟の対中抑止力向上に不可欠といえる。
その能力をフルに発揮させるためにも、首相は外務、防衛、国土交通各省、警察庁など関係機関を指揮して取り締まりを進め、最大の安全を確保する必要がある。』
彼らにとっては、何よりも日米同盟やオスプレイは大切な存在なわけで。<国民の利益よりも国防の利益なのよね。>そのジャマをするような行為は、許容し難いもののようだ。(ーー゛)
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オスプレイの問題に加えて、今回の暴行事件の報を受けて、『座り込みを主導した山城博治さん(60)は「沖縄の世論が沸騰しているということを、米兵たちは知らないのじゃないか」と憤る。
「重要な同盟国と思っていないんだろう。彼らにとって沖縄は植民地なんだ」』と語っていたそうなのだが。(東京新聞10月17日)』
日本の保守系の政治家やメディアの中に、国民より米国or米軍さまを尊重する人たちがいる限りは、日本は結局、同盟国という名の植民地として扱われ、「何でもあり」だと思われてしまうのではないかと思うmewなのだった。(-"-)
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『オスプレイ妨害 危険な行為は放置するな
2012.10.17 03:18 [主張] 産経新聞
米軍新型輸送機MV22オスプレイの普天間飛行場(沖縄県)配備に抗議する活動家らが周辺で風船やたこ揚げを繰り返していることに対し、米側が「危険な飛行妨害」と日本政府に抗議し、取り締まりを求めている。
反対派はオスプレイの「安全性」を配備反対の最大の根拠とするが、こうした行動は飛行を妨げ、重大事故にもつながりかねない。
安全運用に供するどころか、日米の人命や財産を危険にさらす本末転倒の暴挙である。沖縄県警は放置しているようだが、法治国家として許されない。
日本の平和と安全のために「安全宣言」を出して配備を受け入れた野田佳彦政権は、速やかに実効ある措置を取るべきだ。
風船やたこ揚げは、普天間へオスプレイの移動が始まった今月1日から続いている。米側は日米合同委員会で「普天間での作戦行動を妨げ、安全を脅かす」と、取り締まりを申し入れたという。
日米は民主主義国家で、米側も反対派などの「言論の自由は支持する」としているのは当然だ。問題は、今回のような行為が「反対ありき」しか眼中になく、結果がもたらす危険性や重大さを全くわきまえていないことにある。
オスプレイに限らず航空機事故の多くは離着陸時に集中し、乗員は極度の緊張を強いられる。風船やたこ揚げのために事故が起きれば、基地内外を問わず両国民の命を脅かすことを認識すべきだ。
森本敏防衛相は「米軍基地の上も日本の領空で、航空法など日本の法律が適用される。飛行の障害は望ましくない」(2日)とし、米軍の申し入れを受けて防衛省は沖縄県警に対処を要請した。
安全を脅かす行為を規制する航空法や刑法の威力業務妨害罪適用も考えられ、県警は具体策を「警察庁へ確認中」という。だが日米安保体制下で米軍基地・施設の安全を守る義務は日本政府にある。妨害をそのままにして、同盟の信頼を損なってはならない。
配備に際して首相が「日本の安全に大きな意味を持つ」と述べたように、オスプレイは海兵隊の機動力を飛躍的に高め、同盟の対中抑止力向上に不可欠といえる。
その能力をフルに発揮させるためにも、首相は外務、防衛、国土交通各省、警察庁など関係機関を指揮して取り締まりを進め、最大の安全を確保する必要がある。』