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安倍の公約違反(TPP、竹島の日)に要注意~ダボスで米とTPP協議の予定

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 23日から世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)がスイスのダボスで始まった。
 政府からは、茂木経産大臣、甘利経済再生大臣が参加する予定なのだが。ここで米国とTPP交渉参加に関する協議を行なう可能性があるので、注意が必要だ。(**)

『茂木敏充経済産業相は22日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉への参加をめぐり、米通商代表部(USTR)のカーク代表らと会談する方向で調整していることを明らかにした。(産経新聞1月22日)』

<ちなみに、先週、訪米した岸田外相もカーク代表と会談しており、TPPに関して協議をしているのよね。カーク氏はもうすぐ退任するので、何とか日本のTPP参加に道筋(密約?)をつけておこうとしている可能性が大きい。(~_~;)>

* * * * *

 安倍自民党は、衆院選の公約で「聖域なき関税撤廃を前提にする限り、TPP交渉参加に反対する」と明記していた。

 もともと自民党内(特に地方の議員)にはTPP反対or慎重な人が多い上、野田首相(当時)がTPP参加に前向きな姿勢を見せていたことから、民主党政権に対抗する意図もあった。
 そして、実際、今回の衆院選では、農業、医療系の支持を得ていた候補者の多くが「TPP参加反対」を強く唱えて当選し、自民党も政権を奪還したのだが・・・。

 安倍首相個人は、もともとTPP参加にはさほど反対ではないようで(何よりも、日米同盟が大事だしね)、首相就任後は「国益にかなう最善の道を求める。状況を分析しながら総合的に検討したい」と、交渉参加に含みを残すような言い方をするようになっているし。
 しかも、米国や経済団体、党内の新自由主義勢力などの圧力に押されて、いまや、いつどのように参加表明を行なうのかタイミングをはかっている段階にあると見られている。(@@)

* * * * * 

 安倍自民党としては、本当なら、参院選が終わるまでは何とか結論を先送りし、TPP反対派の票をしっかりと集め、確実に勝ちたいところなのだが。下の記事にもあるように、日程的にかなり厳しくなっている様子。
 そこで、安倍首相は、とりあえず2月の訪米でオバマ大統領と会談を行なう際には、TPP参加表明はしないことに決めたものの、近い将来、参加表明することを前提に、内々で交渉を進める可能性が出て来た。(-"-)

『茂木敏充経済産業相は22日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉への参加をめぐり、米政府の要人などと意見交換を行う方向で調整していることを明らかにした。23日からスイスで開かれる世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席した際、米通商代表部(USTR)のカーク代表らとの会談を調整している。

 TPPをめぐっては、訪米した岸田文雄外相が18日、クリントン国務長官やカーク代表と会談し、2012年12月の衆院選で自民党が掲げた「聖域なき関税撤廃を前提にする限り、交渉参加に反対」とする公約について説明した上で、今後も協議を継続することを確認している。茂木経産相もカーク代表との接点を持つことで、TPP交渉参加に向けた妥協点を探る考えだ。

 ただ、2月以降に予定されている安倍晋三首相とオバマ米大統領との首脳会談では、TPP交渉への参加表明が見送られる公算が大きい。そうなれば、米政府が外国と通商交渉を始めるためには90日前までに米議会に通知するルールがあり、日本が交渉に参加する場合は早くても4月以降になる見通し。

 TPP交渉に参加する米国など11カ国は10月の大筋合意を目指している。政府・与党内には7月の参院選前の交渉参加表明に対して慎重な意見が根強く、表明が参院選後にずれ込めば交渉妥結国に日本が加われない可能性が高まる。(Sankei Biz 1月23日)』

* * * * *
 
 また、安倍首相の肝いりでスタートさせた「日本経済再生本部」の会合でも、「可能な限り早期のTPP交渉から参加すべく対応」と、交渉参加を前提とした課題が提示されているという。(~_~;)

<おまけに、原発再稼動の必要性もね。(-"-)>

『甘利明経済再生担当相が25日の日本経済再生本部の会合で、エネルギー政策見直しや環太平洋連携協定(TPP)推進など計10項目を重点課題として提示することが24日、明らかになった。再生本部傘下の産業競争力会議で具体化に向けた検討を進め、6月に取りまとめる成長戦略の柱とする考えだ。
 エネルギー政策では「温暖化対策削減目標の見直しが必要」と明記。民主党政権が掲げた「温室効果ガス25%削減」を抜本的に見直す姿勢を示した。その上で「原発再稼働、原子力最先端技術の維持が必要」とした。

 経済連携の推進に関しては「可能な限り早期のTPP交渉から参加すべく対応」との表現で、農業関係団体を中心とする交渉参加反対派に配慮しながらも、推進姿勢をにじませた。(時事通信1月25日)』

 23日には、関係閣僚と民間有識者らで構成する「産業競争力会議」(議長・安倍晋三首相)の初会合<竹中くんとか三木谷くんとかがメンバーになっているやつね>でも、『民間議員からは、「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加が重要だ」との発言や規制緩和を求める声が相次いだ』という。(産経新聞1月24日)

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 何か先週あたりから、経済関連団体などから、やけにTPPに関しての要望が相次いでいると思っていたのだが。
 おそらく彼らは、ダボス会議での協議に期待して、自民党への要求(圧力?)を強めていたのだろう。

『自民党の石破幹事長と経団連の米倉弘昌会長らは16日午前、都内のホテルで意見交換した。
 米倉会長は「新政権は、TPP(環太平洋経済連携協定)を始めとする経済連携の推進も含め、重要課題を強力に推進してほしい」と、TPP交渉への早期参加を改めて求めた。経団連側からは「エネルギー政策の道筋を早急に決定すべきだ」などの注文が相次いだ。(産経新聞1月16日)』

『経団連と自民党の幹部は22日、東京都内のホテルで会合を開き、米倉弘昌会長ら経団連側が法人実効税率の引き下げや環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉への早期参加などを改めて要請した。これに対し、高村正彦副総裁ら自民党側は経済界の意向を踏まえて対応する考えを示した。

 TPPをめぐっては、自民党の高村副総裁が「企業が縦横に活動できるグラウンドを整備したい」と前向きな考えを示した一方、高市早苗政調会長は「内容を精査して実態をつかみ、最善の道を探りたい」と慎重な姿勢をみせ、党内の意見集約が進んでいないことをうかがわせた。(SankeiBiz 1月23日)』

『商社の業界団体である日本貿易会は23日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に関して「協定交渉への早期参加を強く要望する」との要望書を安倍晋三首相や関係閣僚らに郵送したと発表した。槍田(うつだ)松瑩(しょうえい)会長(三井物産会長)名で送付した。
 米国や豪州など11カ国が参加する同交渉が本年中の妥結を目指す中で、「残された時間は決して多くない」と危機感を表明。

 早期参加によって「先進的なルール作りを主導的に行うことも可能になる」と効果を強調し、「経済外交上の大きな機会を逃すことなきよう、政治的なリーダーシップを期待する」と要望し、政治的な配慮で参院選後まで結論を先送りしないよう、早期決断を求めた。(産経新聞 1月23日)』

<この他にも複数の団体から要請あり。>
 
* * * * *

 ただ、自民党内のTPP反対派も黙ってはいない。
 
『自民党は衆院選で「聖域なき関税撤廃を前提にする限り反対」と掲げ、「絶対反対」の農業団体から強力な支援を受けた。参院選で勝つためにも支持の引き留めは不可欠といえる。

 一方で、TPP交渉参加は日米同盟強化を掲げる首相の理念と合致する。安倍氏は衆院解散時、自民党の支持団体を意識してか「聖域なき関税撤廃を前提とする限り、交渉参加に反対だ」と述べたが、就任後は「国益にかなう最善の道を求める。状況を分析しながら総合的に検討したい」と、交渉参加に含みを残している。そんな状況を忖度(そんたく)した高市早苗政調会長が、

「交渉に参加しながら条件が合わなかったら脱退する選択肢もゼロではない」「(交渉参加は)内閣が決めることだ」と交渉参加を容認する発言をしたことから、党内の反対論に火がついた。

 交渉参加に反対する議連会長の森山裕衆院議員は「議院内閣制を否定するような言い方だ。与党の国会議員で政策を決めるのが基本だ」と指摘。議連メンバーの中谷元・元防衛庁長官も「党内論議をおろそかにした民主党政権と違い、部会や総務会で重層的に意見を積み上げていくのが自民党だ」とクギをさす。

 今回の騒動は、ベテランの細田博之幹事長代行が「あらかじめギロチンに首を差し出すようなことはすべきではない」と一喝し、一旦収束した。しかし、安倍氏がオバマ大統領との会談で交渉参加に前向きな発言をする、との観測は消えない。(AERA2013年1月21日号)」

* * * * *

 23日にも、TPP反対の議員団体が会合を開いたのだが。そのメンバーが200人以上に達しているとのこと。何と自民党の衆参全議員の半数を越える数になる。^^;

『環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に反対の自民党有志議員でつくる「TPP参加の即時撤回を求める会」(森山裕会長)は23日午前、党本部で政権交代後2回目の会合を開いた。2月に訪米する安倍晋三首相をけん制する狙いがあり、出席者からは交渉参加への反対論が相次いだ。

 同日の会合には40人以上が参加。同会事務局によると、メンバーは同日時点で昨年末から22人増え、203人となった。出席者からは「交渉に参加して、まずければ離脱すればいいという話もあるが、日本に選択の余地はない」「国民生活を守る農業が衰退すると災害も拡大する」などの意見が出た。(時事通信1月23日)』

 というわけで、もし茂木経産大臣が、ダボス会議の際に、米国側とTPP参加に関する協議を進めた場合には、自民党内で大きな対立が起きる&自公の間でも溝ができる可能性が大きいあるのではないかと思うmewなのだった。(@@)

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 もう一つ。自民党の公約違反がらみの話を・・・。

 昨日『安倍自民と公明、対中政策でくい違いか?』という記事でも少し触れたのだが。
 今年2月22日に島根県で行なわれる「竹島の日」の式典に、安倍首相&自民党がどのように対応するのか、注目が集まっている。(@@)
<特に保守勢力や韓国からの注目度は高い様子。mewにとっても興味深い。(・・)>

 自民党は、衆院選の公約(政策集)に2月22日の「竹島の日」を政府で主催することを明記していたのだが。
 ただでさえ、日韓関係が悪化していること(&米国が強く関係改善を求めていること)に加え、2月25日には朴槿恵新大統領の就任式が行なわれること、また参院選の影響などに配慮し、今年は公約の実現を見送ることにした。

<尚、安倍首相は、朴槿恵新大統領の就任式に出席することも検討していたようなのだが。韓国政府が外国の賓客招待は駐韓大使を原則とすると発表したため、出席はとりやめたという。>

 他方、竹島を保有する島根県や安倍自民党を支持している超保守勢力は、安倍氏が衆院選までは勇ましいことを言っていながら、衆院選に圧勝した途端、トーンダウンし、参院選を意識して安全運転する方向に走り始めたことに不満を覚えているところがある。(~_~;)

 確かに、超保守勢力にとっても安倍自民党が参院で過半数をとることは重要なことではあるのだが。
<今度こそ安定政権を作って、「戦後レジームからの脱却」=「憲法改正」「教育再生」などの戦前回帰策を実現して欲しいので。>

 ただ、竹島に関して言えば、昨年夏には韓国の李大統領が同島に上陸するという暴挙に出た上に、日本の首相(野田)からの親書を突っ返すという比例な行為を行なうなど耐え難い仕打ちを受けているわけで。ここは、新大統領の就任前に、ビシッと竹島が日本の領土であるということを示しておきたいところ。
 それだけに今年の「竹島の日」の式典には気合がはいっているところがあるのだが。政府主催が見送られた上、首相も重要閣僚も出席しないとなれば、いわば骨抜き状態になってしまうのである。^^;

* * * * *

 そこで、島根県は、安倍首相をはじめ重要閣僚を、正式に式典に招待することに決めたという。(**)
 
『島根県は24日、県主催で来月22日に開く「竹島の日」記念式典の招待状を、安倍晋三首相や関係閣僚宛てに届けた。式典を始めた2006年以降、首相の招待は初めて。出席の是非について、来月8日までの回答を求めている。

 これに関し、同県の溝口善兵衛知事は県庁で記者団に「政府(の代表)が来て、政府の考えを県民、国民に話すのは意義ある大事なことだ」と強調した。招待状は、首相のほか、菅義偉官房長官、岸田文雄外相、山本一太海洋政策・領土問題担当相らにも届けた。(時事通信1月24日)』 

* * * * * 

 ちなみに昨年の「竹島の日」の式典には、自民党の国会議員団として、現閣僚だと菅官房長官や新藤特命大臣が出席。小泉進次郎青年局長などの姿も見られた。<自民党主催の竹島の日の街頭演説会なども行なったらしい。尚、ヒゲの隊長・佐藤正久氏や山谷えり子氏は濃霧のため飛行機が飛ばず、出席がかなわなかったとか。^^;>

 ただ、昨年の自民党は一野党に過ぎない立場。政府与党となれば、話は違うということになるのかも知れないし。実際、06年に式典を始めてから、これまで現職の閣僚が出席したことはないとのこと。

 まあ、衆院選で公約していたことまで考えれば、政府主催は見送ったものの、安倍首相がせめて出席ぐらいはするというが筋なのだろうし。首相が無理なら、昨年も出ていた菅官房長官をはじめ閣僚の何人かは出席すれば、仁義は通すことはできるのではないかと思われる。

 昨年末に、政府主催見送りの報道が出た時に、超保守派やネトウヨ界ではかなり大きな失望の声が出ていたことを思うと<それこそ、最初は、反日マスコミの捏造&揺さぶり報道だとか言われていたりもして>、ここで首相も閣僚も招待を受けたのに出なかったとなったら、超保守派の支持者から強い批判を受けることは必至だろう。(@@)

 とはいえ、もし大統領就任式の直前に、日本の首相や閣僚が「竹島の日」に出席したとなれば、韓国政府やメディアから激しい反発が出て、新政権の下で再構築しようとしている日韓関係がボロボロのスタートを切るおそれが大きいし。自民党内の穏健派、公明党、そして米国からも批判を受けることにもなりかねない。(~_~;)

* * * * *

 mewには、安倍首相が、今、自分を最も支持してくれている超保守派層の期待と「欲しがりません、参院選に勝つまでは」という思いの間で、板ばさみになっているようにも見える。(~_~;)

『関東などでは放映されていないが、安倍晋三首相が出演した13日放映の読売テレビ番組が興味深かった。司会者は、自民党が衆院選で主張してきた「竹島の日」を祝う式典の開催や靖国神社参拝など、まだ実現していない課題を挙げて首相に問いかけた。

「基本的には保守派は、安倍さんがやりたいようにやれるタイミングまで待とうという気持ちだと思う。だけど、どこまで待てるか。これからどうするつもりか」
 保守派が不満を募らせたらどうするのかとの疑問に対し、首相の答えはこうだった。
「前回の安倍政権の時の反省点として、いきなり百点を出そうと思っても出せない。かえって重心が高くなって転んでしまう。戦後体制からの脱却が私の生涯のテーマで、これは変わってはいない。腰をじっくり据え、結果を出しながら国民の信頼を勝ち得て、やるべきことをやっていきたい」

 実際、首相は現在、保守色の濃い「安倍カラー」を一部封印しているようにも見える。歴史認識をめぐる「安倍談話」発出も、集団的自衛権の政府解釈変更による行使容認も、「有識者会議」というクッションを置いて慎重に軟着陸を図っている。
 こうしたことから、保守派の一部からは早くも「首相は変節した」と失望の声も漏れる。(産経新聞1月20日)』

mew個人は、日韓関係の改善を望んでいるのだが。
 ただ、自民党はさんざん民主党政権に関して公約を実行できない、守らないと批判していたにもかかわらず、いざ政権をとった途端、安倍首相がは「できることしか書かない」と豪語していた衆院選公約を、次々と先送りしたり、公約とは異なる方向に進んだりなど「変節」しているという実態があるわけで。
<しかも、参院選まではうまくお茶を濁して、参院選に勝ったら公約を破っちゃおうなんてことを考えているものもあるわけで。>

 一般国民も(超保守支持者も?)マスコミも、そのことをもっとツッコンで行くべきなのではないかと思うmewなのだった。(@@)

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by mew-run7 | 2013-01-25 03:38 | (再び)安倍政権について | Trackback
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