橋下が維新国会議員団にキレて、代表辞任を示唆&内部対立が進む
2013年 03月 01日
これは3月1日、2本めの記事です。<今、今日から3月なんだと気付いたmew。^^;>
頑張ろう、東日本&ニッポン!今年は、さらなる前進を。o(^-^)o
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今週にはいって、日本維新の会の橋下共同代表と国会議員団が日銀総裁同意人事に関して対立していることが表面化。
昨日28日には、ついに橋下氏が会見で「(共同)代表のポジションにしがみつかせてほしいというつもりは毛頭ない」と述べ、共同代表の辞任示唆ともとれる発言をするにまで至った。(・o・)
mewは昨年来、このブログで維新内部の様々な対立を取り上げており、そのうち維新が分裂するか橋下氏が維新を離れることがあり得ると何度も書いて来たので、「お~、ついに来たか?」という感じもあったのだが。(@@)>
今回の件に関しては、橋下氏は、最近、自分の存在を軽視しがちな国会議員団に対して、維新の代表としての自分の存在や意見をアピールするためにある種のパフォーマンス(&プチ反乱?)を行なったのではないかと思うのだが。<本当にアタマに来ていた部分もかなりあるのかも知れないけど。^^;>
ただ、維新の会では、昨年来、様々な形で内部対立が続いている上、近時は、東西冷戦と呼ばれる「東の石原太陽&国会議員団vs.西の橋下&元祖維新」との対立は日増しに激化しているようだし。橋下代表と安倍シンパの松井幹事長の溝も深まっている感じがある。
橋下代表が今回キレた背景には、維新の国会議員団が、特に通常国会が始まってから、橋下代表や元祖維新の存在や意向を軽視して、自分たちの好き勝手に国会運営や質疑を行なうケースが増えていることがある。
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もともと維新の国会議員団(特に石原太陽族や他党の議員経験者)の大半は、党の支持率維持や選挙対策のために橋下人気を利用することは考えているものの、国政経験のない橋下氏の考えや意向を尊重する気はほとんどない様子。
それゆえ、もしこのような対立問題が続くようであれば、近い将来、本当に橋下氏の党離脱や党分裂が起きる可能性は十分にあるし。率直なところ、mewは、橋下氏はとっとと維新を離脱した方が、日本のためにも、自分のためにもいいのではないかと考えている。(・・)
<まあ、mew的には橋下氏が国政にタッチすること自体、日本のためにはならないと思っているんだけど。石原太陽や安倍自民党に協力するよりは、橋下氏がみんなの党や民主の前原氏らとくっついて活動する方がマシ&国民にもわかりやすいと思うので。>
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『次期日銀総裁人事に関し、維新国会議員団のメンバーから「口を出すな」と言われたとして、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は28日、「(共同)代表のポジションにしがみつかせてほしいというつもりは毛頭ない」と述べ、共同代表の辞任示唆ともとれる発言をした。
日銀総裁人事をめぐっては、維新国会議員団は財務省出身の黒田東彦アジア開発銀行総裁の起用に同意する意向を示しているが、橋下氏は黒田氏が財務省OBであることを問題視。副総裁候補として名前があがっている岩田規久男学習院大教授を総裁、黒田氏を副総裁とするのが「維新の哲学」と主張していた。
橋下氏は、維新国会議員団の一部から「口を出すな」と言われたことに反発する批判メールを国会議員団に送ったことを明かした上で、「『口出すな』っていうんだったら(維新の会には)関わらない」と発言。総裁人事についてはあくまで「国会議員団が議論して決めてくれたらいい」としたが、橋下氏は「言い方があるでしょ。『口出すな』とか、『国会のことは国会にまかせろ』とか、それは違うでしょ。それだけです」と怒りが収まらないようす。
維新幹事長の松井一郎大阪府知事には「大人になりきれない」とのメールを送ったことも明らかにした。日銀総裁人事案とめぐる国会議員団との“さや当て”をめぐっては、松井氏が仲裁にあたっているという。(産経新聞2月28日)』
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コトの起こりは、上の記事にもあるように、維新の会の国会議員団が日銀総裁人事に関して、安倍内閣が候補に選ぼうとしていた黒田財務省出身の黒田東彦アジア開発銀行総裁の起用に同意する方針を示していることにあった。(~_~;)
橋下代表は、維新の会を国政政党化するに当たって「官僚支配による中央集権体制の打破を目指す」ことを第一に掲げており、政府系独立機関の長に官僚出身の人事を行なうことには基本的に反対の立場。
何と安倍首相は先週、維新の橋下氏と松井氏に直々に電話をして、訪米報告やTPPへの協力依頼を行なうと共に、日銀総裁同意人事に関しても協力を求めたそうなのだが。橋下氏は、日銀人事に関しては異論を唱えたという。
<たぶん、安倍シンパの松井くんはOKしたんだろうな~。^^;>
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『日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が安倍晋三首相に対して、次期日銀総裁に黒田東彦アジア開発銀行総裁を充てる人事案について「(維新の対応は)国会議員団の議論に任せるが、民間人から選択していくプロセスを取るというのが僕らの考え方」と電話で伝えていたことが27日、分かった。
橋下氏が維新幹事長の松井一郎大阪府知事と府庁で記者団の取材に応じた際、明らかにした。
橋下氏によると、訪米日程を終えた安倍首相から帰国直後、橋下氏に電話があった。オバマ大統領との日米首脳会談で話し合われた環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に関する説明があったといい、橋下氏はこの際に日銀総裁人事に関する意見を述べた。松井氏にも安倍首相から同様の電話があったという。
松井氏は記者団に対して、平成24年度補正予算が参院本会議で1票差で可決されたことに触れた上で「さまざまな案件については、薄氷を踏む思いで、安倍首相ご自身が動かれるというのが現状なんでしょう」と述べた。(産経新聞2月27日)』
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橋下氏は、自分の意向を国会議員団にも伝えていたようなのだが。
ところが、国会議員団は、黒田案に同意するという報道が出ていたため、橋下代表は、26日の会見で、国会議員団を「当選ボケ」と批判することに。
『日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は26日、財務省出身でアジア開発銀行総裁の黒田東彦(はるひこ)氏の起用が固まっている次期日銀総裁の人事案について、記者団に「維新の哲学からすれば(副総裁候補で学習院大学教授の)岩田(規久男)さんが総裁、黒田さんが副総裁だ」と述べた。民間出身者を積極登用する維新の理念に照らし、岩田氏がふさわしいとの認識を示した形だ。
橋下氏は日銀総裁人事について「官以外のところから人材を探して選んでくるプロセスが重要。永田町や霞が関だけの世界で人材が固定化しない日本社会を目指さないといけない」と強調した。
一方、維新国会議員団から黒田氏を総裁として推す声が上がっている点については、「維新の会(の国会議員)は、当選ボケというか、野党の役割がボケはじめている。野党としての哲学が見えにくい」と批判した。(産経新聞2月26日)』
しかも、この橋下批判に対して、こんな国会議員団の反応が報道されたことから、橋下氏がさらにキレることになった。
『これに対し議員団側は、小沢鋭仁国対委員長が27日の記者会見で「その順番では黒田さんは(副総裁を)受けない。現実的でない」と反論。複数の議員団幹部は「国会のことは議員団が決める」と賛成方針で押し切る構えをみせる。(毎日新聞2月27日)』
『日銀総裁人事については、民間人から探すべきだとする橋下氏に、議員団から「口を出すな」との声が出ていた。(読売新聞2月28日)』
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橋下氏は、これらの報道を受けて、27日に国会議員の一部に2通のメールを送ったとのこと。
『27日には政府の日本銀行の正副総裁人事案をめぐり、国会議員団宛てに怒りをぶちまけた2通のメールを一斉送信し、党内に動揺が広がった。
橋下氏がメールを出したのは、日銀総裁人事案への対応で「まず民間人から選択するのが維新の会の哲学だ」と求めたのに対し、議員団から「橋下氏は口を出すな」との声が出ていることを知ったからだ。1通目では「これからは口を出しませんが、以後、維新の会にはかかわりません」と突き放した一方で、「政党がおかしな方向に行けば、代表として意見を言うのは当然だ」と訴えた。2通目では「国会議員の感覚に付いていけません」と付け加えた。(読売新聞2月27日)』
でも、これだけでは橋下氏の腹の虫はおさまらなかったようで、冒頭の記事にあったように、28日には「代表のポジションにしがみつかせてほしいというつもりは毛頭ない」という発言を行なうに至ったのである。
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これに困った国会議員の小沢鋭仁氏(国対委員長)は、『28日午前、国会内で記者会見し、「橋下氏の案に異論を唱えたつもりはない」と釈明』。
また、『その上で、橋下氏と松井一郎幹事長(大阪府知事)に対し「揚げ足をとられる報道になって申し訳ない」と電話で謝罪したことを明らかにし、「(在阪党幹部との)コミュニケーション不足を埋めるために知恵を出さなければならない」との認識を示した』そうで。(産経新聞2月28日)
結局、『橋下氏は「国会議員団も理解してくれるように松井幹事長が間に入って調整してくれた。だいたい解決した」と矛を収めた』という。
『その後松井氏が議員本人と連絡を取ったといい、橋下氏は「(本人が)大阪まで来て謝るという話になったが、分かってもらったらそれでいいと言って終わった」と話した。』(産経新聞2月28日)
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でも、今後、通常国会では、色々な分野の重要な質疑や採決が行なわれて行くことになるわけで。橋下代表の考えや意向に沿わないケースが、どんどん増えて行くのではないかと思われる。
そもそも石原太陽族&国会議員団(議員経験者)の多くは、別に橋下氏の考えや主張に全面的に共感しているわけではなく、単に自分たちの政治活動を行なうために、橋下人気を利用しようとして維新の会に合流したに過ぎないのだから。
彼らは、橋下氏は神輿の上に乗ってワッショイと音頭をとり、世間の注目や期待を集めておいてくれればそれでいいだけで。国会活動においては、橋下氏を党の代表としてとらえ、同氏の意見など尊重する気などほとんどないわけで。
橋下氏に国会のことでは「クチを出して欲しくない」というのは、彼らのホンネだと思っていいだろう。(~_~;)
しかも、石原太陽族&超保守系議員は、橋下氏が目標にいている大阪都構想などにはさして関心がないし。橋下氏の考えとは異なる超保守政策を実現するために、国会活動を行なおうとしていることを思えば尚更だろう。^^;
特に平沼国会議員団代表や、松井幹事長は、同じ超保守団体の日本会議系の安倍首相&仲間たちの「脱戦後体制」政策の実現に力を貸したいという思いが強いわけで。基本的には自公と対立する路線を歩みながら是々非々の対応をしたいと考えている橋下氏とは、どんどんとズレが生じて行くのは間違いないように思われる。<橋下氏や大阪維新のメンバーは、維新が自民党の補完勢力だと報じられていることを気にしている&不快感を示しているという話も。>
それに維新内部には、「橋下vs.松井」「国会議員団vs.地方議員団」「元祖・維新派vs.石原太陽」などの対立に加え、国会議員団の中で、元・民主&みんなの議員や首長ファイブ(東国原、中田、山田など)が目立ちたい&自己主張したいという思いが強くなっていることもあって、今後、内紛の火種となりそうなことがいっぱい転がっているような状況なのである。(~_~;)
時間がなくなってしまったので、やや中途半端ながら、この記事はここで終えることにしたいのだが。<維新については近日中にまた書く予定です。>
とりあえず、まずは、この騒動の結果、維新の会の国会議員団が、最終的に日銀総裁人事でどのような対応をとるのか・・・橋下氏の意向を尊重するのか、それとも黒田氏に賛成するのか、着目してみたいと思っているmewなのだった。(@@)
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