人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガ、反超保守&新自由主義。左右問わず、mew基準で、政治や競馬、スポーツなどについて。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

改憲に震災を利用しようとする自民党に怒!彼らの目的は「戦時体制」作り


頑張ろう、東日本&ニッポン!今年は、さらなる前進を。o(^-^)o 

よろしければ、1日1回、2つのランキングの応援クリックをしてくださいませ。m(__)m




にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ



 前記事の『3.11+3.10に、被災地の復興と日本の平和と脱原発を願う。 』にも関連する話なのだけど・・・。

 昨日11日には、東京・千代田区の国立劇場で政府主催の追悼式が開かれ、東日本大地震が発生した午後2時46分には、全員が黙祷し、犠牲者の冥福を祈った。

 震災の被害&復興に心を傾けている天皇夫妻も出席し、天皇は「私どもは(被災者を)これからも常に見守り、この苦しみを少しでも分かち合っていくことが大切だとの思いを新たにしています」と語ると共に、災害に関し、日頃の避難訓練と津波防災教育が、いかに大切であるかを学んだこと、この教訓を決して忘れることなく、これから育つ世代に伝えていくことが必要であることを訴える言葉を述べた。
<mewも本当にこれは大切なことだと共感した。(・・)>

* * * * *

 他方、安倍首相は、式辞の中で「持てる力の全てを注ぎ、被災者に寄り添いながら、一日も早い被災地の復興、被災者の生活再建を成し遂げるとともに、今般の教訓を踏まえ、我が国全土にわたって災害に強い強じんな国づくりを進めていくことをここに固くお誓いいたします」と語った。

 この式辞をきいたmew知人は「復興は頑張って欲しいけど、安倍の『強靭』という言葉が、軍事的にも『強い日本を作る』というイメージを重なって、いつも引っかかっちゃうんだよね~」と感想を述べていた。(~_~;)

<実は、mewも自民党が昨年、「国土強靭化計画」なるものを打ち出した時から、その言葉の響きに好ましからぬ印象を抱いているです。(-"-)
 公明党も、言葉のイメージが悪い、公共事業バラまきの印象を与えるので、名称を変えた方がいいと提案したらしいのだが。安倍首相は、この「国土強靭」という言葉が気に入っているようで、様々なケ-スで使いまくっているのよね。(>_<)>

 でも、安倍首相が「強靭」という時には、戦争などの有事のこともアタマにあるのは確実だと思うし。
 実際、安倍首相や自民党の議員の中に、この大震災をも「憲法改正」やら、戦時体制に備えて「強い日本を作る」ことやらにリンクさせる言動をするケースが少なからずあるため、mewの警戒アンテナが、ついついビクビクしてしまうことになるのだ。(~_~;)

* * * * *
 
 mewは、前記事で、安倍首相&自民党が、まだ復興に関してやるべきことがたくさんあるのに、憲法改正やら集団的自衛権の行使容認に満々の意欲を示し、エネルギーを注いでいることに疑問を呈した。<TPP参加だって、被災地の復興にマイナスになるおそれがあるよね。^_^;>

 でも、mewが、一昨年から、最も許しがたいと思うことの一つは、改憲派の中に、東日本大震災にかこつけて、ここぞとばかりにそれを利用する形で、憲法改正の必要性をアピールする人たちが少なからずいることだ。(`´)

<震災を持ち出せば、国民も理解、納得するのではないかという「せこい」&「えげつない」考え方をする人がいることに腹が立つ&呆れるです。(-"-)>

 一昨日の10日にも、自民党の石破幹事長が、仙台で行なった講演の中で、こんな発言をしたという。

『自民党の石破茂幹事長は10日、仙台市で開かれた党宮城県連大会で講演し、大震災など緊急事態が発生した場合、政府が国民の権利を一時的に制限する必要があるとし、憲法を改正すべきだとの考えを示した。

 石破氏は「(東日本)大震災のときに痛感したが、国民の生命・財産や国家そのものが危急存亡の危機にひんしたとき、一時的に国民の権利を制限するのはどの国でも当たり前のことだ」と指摘。その上で、「国家非常事態という規定がないのは、憲法ができたとき独立国家ではなかったからだ。独立した以上、独立に必要な条項を持つ憲法をつくるべきだ」と述べた。(時事通信3月10日)』

『自民党の石破茂幹事長は10日、仙台市内で講演し、他国からの攻撃や自然災害などの緊急時に首相の権限を強化する緊急事態条項を設ける憲法改正に意欲を示した。「東日本大震災の時に痛感したが(憲法に)国家緊急事態の規定がない。国家が危急存亡のときに、国民の生命、財産を守るために、一時的に国民の権利を制限するのはどの国でも当たり前のことだ」と述べた。

 石破氏は憲法が「国の独立を守るための軍隊の規定を欠いている」とも指摘した。そのうえで「憲法ができたとき、日本は独立国家ではなかった。独立した以上、必要な条項を持つ憲法をつくるのが自民党の第一の眼目だったはずだ」と語った。(日本経済新聞3月10日)』

☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆

長いので、チョットお休みタイム。( ^^) _旦~~so-cha o douzo!
よろしければ、2つのバナーの応援クリックをお願いします。m(__)m

人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆



 でも、石破氏のホンネは、その3日前の今月7日に、沖縄の宮古市での講演で行なった発言にある。
 緊急事態条項は、もともと災害への対応を目的にしているのではなく、<災害はその一部に過ぎない>日本が戦争をして、武力攻撃などを受けたことをメインに考えられたものなのだ。

『自民党の石破茂幹事長は7日、宮古島市内で講演し、憲法改正をめぐり、非常時に国民の権利を制限する緊急事態条項の必要性を訴えた。「日本の独立を守り、国益を守るための条項が(現行憲法に)欠けているのはなぜか。日本以外のどの国の憲法にもある条項だ」と述べた。

 同時に「他国から攻撃を受けるなど国家が危急存亡にひんしたときに日本を守るため、一時期に限って国民の権利を制限するものだ」と説明した。
 自民党の改憲草案は武力攻撃、内乱、大規模災害などの緊急事態に際し、国民は「国などの指示に従わなければならない」と明記している。

 石破氏は日本商工会議所青年部による第32回全国大会おきなわ那覇大会、宮古島分科会の講演会「国益と外交」で述べた。(沖縄タイムス3月8日)』

* * * * * 

 自民党を中心とした改憲派は、以前から、憲法に国家緊急事態に関する条項を定めて、緊急事態が起きた時に、首相の命令によって、国民の権利を制限できるようにすることを提唱。
 昨年、自民党や旧「た」党が発表した改正草案にも、その規定を盛り込んでいる。(-"-)

 それはそれで一つの考え方だし。議論に値すべきことではあると思うのだが。<mewは絶対に反対だけどね!(**)>

 でも、mewが唖然としたのは、11年3月に東日本大震災が起きた直後から、改憲派が、「ラッキー。これは利用しなければ損だ」という感じで、ここぞとばかりに「被災地の救済や復興のために憲法改正(緊急事態条項)が必要なのだ」と言い出したことだ。(・o・)

* * * * * 

 実際、石破氏も10日、被災地である仙台では、「東日本大震災の時に痛感した」と語り、いかにも大きな災害の時に国民を守るために考えたかのような言い方をしているのであるが。でも、彼らの目的は別のところにある。

 彼らが、緊急事態条項を設けたいのは、有事の時、もっと端的に言えば、戦争が起きた時に備えるためなのだ。(**)

 それは石破氏が、仙台の講演の3日前に沖縄で語っていたことからもわかるだろう。彼らがメインで想定しているのは、「他国から攻撃を受けるなど国家が危急存亡にひんしたとき」なのである。(-"-)

<それが被災地での講演では「いかにも」という感じで、災害救助を理由付けにするから、ムカつくですよ。とはいえ、軍隊を作ることやら独立国家がどうのとかいう話をセットにしてしまうところが、やはり「いかにも石破くん」なんだけど。^^;> 

* * * * *

 ただ、このように震災を利用する形で改憲を主張するやり方は、今に始まったことではないのだ。(~_~;)

 これは震災の起きた11年3,4月に『東北の復興に小沢力の活用を+災害復興に戦争用の有事法制を持ち出した谷垣』『 「菅おろし」の背景に保守派の動き+震災と改憲、サヨク排除を結びつける発想』などにも書いたのだけど。

 3.11が起きた直後から、自民党内でも、また同党を中心とした超党派&大規模な新憲法制定の議連の会合をはじめ、ずっと東日本大震災にかこつけるような形で、憲法改正が必要だという主張が展開されていたのである。
 それは11年4月の報道記事にも記されている。

『超党派の国会議員でつくる「新憲法制定議員同盟」(会長・中曽根康弘元首相)は28日、東京・永田町の憲政記念館で「新しい憲法を制定する推進大会」を開いた。民主党の鳩山由紀夫前首相ら与野党の国会議員や経済団体の代表ら約1200人が出席し、東日本大震災への対応に際し、「(非常事態条項がないなど)現行憲法の欠陥が明らかになった」とする大会決議を採択した。

 決議では、現行憲法の不備を早急に正すとともに、国家的災害からの復興に向け「新しい憲法の理念に基づいて、新しい国づくりが進められる必要がある」として、衆参両院の憲法審査会で憲法改正議論を早急に開始することを求めた。(産経新聞11年4月28日)』

☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆

長いので、チョットお休みタイム。( ^^) _旦~~so-cha o douzo!
よろしければ、2つのバナーの応援クリックをお願いします。m(__)m

人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆


 一般的に考えて、災害の救助や復興に、憲法改正など必要ないのである。(・・)

 まあ、ここは議論のあるところだが。mewは、戦争など有事の時も含めて、憲法の改正は必要ないと考えている。<どうしても決めたいのなら、ちゃんと国民に説明して理解&了承を得た上で、法律で決めればいいと考えている。>

 ただ、自民党は、90年代半ばから本格的に有事法制を検討するに当たって、憲法改正も視野に入れていたこともあって、何とかこの震災を改憲に結び付けたいという思惑が働いてしまうのである。

 ちなみに、この当時、自民党では保守タカ派が台頭。そして、東西冷戦後に米軍再編を検討していた米国と結託し、日米軍が一体化して安保軍事活動を行なうことを目指して、軍事強化、自衛隊の海外派遣、日本がテロや軍事攻撃を受けた場合の対策などなどを本気で検討するようになっていて。
 社民党の福島党首的に言えば、いわば「戦争ができる国」「戦争に備える国」への転換をはかろうとしていた。(~_~;)

 戦争になれば、国は、国民の個人の人権(自由権、財産権)など尊重してはいられないと。軍隊が自由に動けるように、また国民が国家の命令に従って動くように、人権制限ができるような制度があった方が都合がいい。
<たとえば、米軍や自衛隊が公のものに限らず、私道や私有地、民間の施設などを自分たちの思うように利用できるようにするとか。一般国民に命じて、自宅や一定の地域から立ち退かせたり、食料をはじめ必要な物資を提供させたり、国民を強制的に集めて国や地域のために働かせたりできるようにするとか。>

 そこで自民党は、いわば日本がいざという時に「戦時体制」をとることができるようにするために、90年代終盤から00年代前半に様々な有事法制(武力攻撃事態法・国民保護法、米軍行動円滑化法などなど)を成立させたのであるが。
 ただ、この時も、国が国民の人権を制限することには党内外からの反対論が強かったため、彼らが望んでいたようなレベルの規定は作れず。「これは、やはり憲法を改正して、人権制限ができるような有事体制を作る必要がある」と主張する人が増えていたのである。(~_~;)

* * * * *

 実は、自民党が、震災が起きた時に菅政権に積極的に協力しなかった&菅政権の震災対応を批判しまくっていた大きな理由の一つも、ここにあると言われている。(-"-)

 震災が起きた時に、自民党など(特に超保守派系議員)は、菅首相に「非常事態宣言」を出して、有事体制(=戦時体制)をとり、人権制限なども行なうようにと提唱していたのだが。菅首相は、被災者の救助のために自衛隊を10万人動員&米軍の協力を得たものの、自民党の提案は呑まなかったからだ。(もともと有事法制に反対の立場だったしね。)
 
<で、菅首相は自民党&超保守派系の議員や(西岡参院議長とかも)識者、ネトウヨなどから(反日サヨクとして?)、めちゃめちゃに批判された上、脱原発方針をとろうとしたこともあって、3~4月から「菅おろし」の動きが本格的に加速することになったのよね。^^;>

 でも、もしあの時に自民党が政権の座にいたなら、首相&自民党はここぞチャンスとばかりに「非常事態宣言」を出し、できるだけ有事法制を用いて(新たな立法もしたかも?)、戦時体制の準備を行なう&国民をそれらに慣らしておこうとした可能性が大きいし。下手すれば、すぐに憲法改正が必要だと大々的なアピールし、その準備を進めたかと思うと、mewはぞっとしてしまうところがある。(-"-)

<しかも、原発事故の対策は東電や官僚、原発推進派の学者(&米国?)にお任せ&言いなりになった上に、事故後の3ヶ月で経産省が出した「安全宣言」を受けて、原発再稼動を次々に決めていたかと思うと尚更に。(~_~;)>

* * * * *

 自民党は小泉政権下で有事法制を作った時は、国民にろくに説明もせず。9.11のテロ事件があったことや、朝鮮、台中情勢が不安定なことなどを理由(大義名分or口実)にして、野党の反対にもかかわらず、強引に法案成立させてしまった感じだったのだけど。<たぶん国民の多くは、有事法制が作られたことさえ知らないかも。^^;>
 
 石破氏が主張していた&自民党の改憲草案に記されている「緊急事態条項」も、戦時体制を想定して国民の人権を不当に制限するような非常にアブナイ内容であるだけに、今度は、多くの国民がきちんとその中身を知った上で、真剣にその是非について考えたり議論したりして欲しいと思うし。<災害も有事の一部とはいえ、災害時に、安易に緊急事態条項を使うことは、かなり危険なことだしね。(-"-)>

 ましてや、改憲派がどのようにうまい言い方をしようと、彼らが震災などの対応を第一に考えて、このような規定を設け、憲法改正を行なおうとしているのだなどとは、決して勘違いして欲しくないと切に願っているmewなのだった。(**)

                     THANKS

【下の2つのランキングに参加しています。できれば、2つともクリックして頂けると、有難いです。組織票は全くなく、記事を読んで下さる方々だけが頼りなので、よろしくお願いします。m(__)m】


↓このクリックが、mewの大きな励みに。(・・)




にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ


↑もう1クリックが、ブログを続けるエネルギー源に"^_^"

by mew-run7 | 2013-03-12 11:32 | 憲法&憲法改正

by mew-run7