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日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガ、反超保守&新自由主義。左右問わず、mew基準で、政治や競馬、スポーツなどについて。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

維新でまた東西バトル&石原は?+安倍が地元で大盤振る舞い

頑張ろう、東日本&ニッポン!今年は、さらなる前進を。o(^-^)o 

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『脱原発&右傾化阻止を山口補選で+ゆがんだ自民の衆院改革案』の関連記事を・・・。

 前記事で、自民党の衆院制度改革案に民主党、維新の会、みんなの党が反対することで一致したという話を書いたのだけど。
 ただ、この3党はそれぞれ提示している改革案に大きな違いがある。

 昨年から衆院定数の削減を主張している民主党は、現行の比例代表(180議席)を80議席削減することを提案。<小選挙区(300議席)の削減も検討可>

 他方、みんなの党は、定数を300に減らし、完全比例代表制とする案を出している。

 そして維新の会では、国会議員団の選挙制度調査会が、議員定数を336に削減した上で、定数2~4の中選挙区制度を導入する案をまとめたようなのだが。
<確か平沼赳夫氏らの旧「た」党が、以前から中選挙区制を提案していたのよね。>
 ところが、この案を橋下代表、松井幹事長が強く批判しており、またまた大阪本部と国会議員団の東西バトルが始まりつつあるようだ。(@@)

* * * * *

『日本維新の会は21日、国会内で選挙制度調査会(園田博之会長)の役員会を開いた。衆院議員定数(480)を3割削減し、現行の小選挙区比例代表並立制から中選挙区制に移行する改革案を了承した。国会議員団の政策調査会で協議し、大阪側の幹部とも調整し、正式決定する。

 定数を336に削減する。選挙区を108に分け、定数を2~4人とする。「1票の格差」は最大1.45倍になると試算した。園田氏は記者団に「小選挙区制は失敗だった。政党本位になりすぎて人を選ぶ余地が少なくなっている」と語った。(日経新聞3月21日)』

<ちなみにmewは、当初から小選挙区制&比例選導入には反対の立場。近時の政策よりも風でオセロがひっくり替えるような選挙結果&死票の多さを考えると尚更に、より多くの民意を反映できる&少数政党にも不利にならない中選挙区制に戻した方がいいと考えている。(・・)>

* * * * *

 ところが、この報道が出た直後に、維新の松井幹事長が国会議員団の案を批判し、「維新は中選挙区制は目指すことはない」と言い出した。

『日本維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事は22日、党選挙制度調査会(園田博之会長)がまとめた中選挙区制を復活させる衆院選挙制度改革試案について「日本維新として中選挙区制を目指すことはない。言っている国会議員がいるとすれば日本維新の考え方とは違う」と厳しく批判した。

 小選挙区制を支持する日本維新共同代表の橋下徹大阪市長や松井氏ら在阪幹部と、園田氏ら国会議員団側との考え方の違いが浮き彫りになった形。選挙制度改革が、党内対立の新たな火種となる可能性もある。

 松井氏は、現行の小選挙区比例代表並立制について「政権交代可能な良い制度だ」と評価。「中選挙区制では(国会議員が)ぬるま湯に漬かってしまう。政策の違う複数の候補が選挙区で選ばれ、国民が何を実現してほしいのかも見えにくくなる」と指摘した。府庁で記者団の質問に答えた。(産経新聞3月22日)』

* * * * * 

 また同日には、橋下共同代表も維新案に異論を唱えた。

『橋下共同代表は22日、大阪市役所で記者団に「僕は小選挙区制論者だ。(選挙制度は)国家運営に関わることなので、国会議員団にすべて任せるというわけにはいかない」と語った。(読売新聞3月22日)』

 橋下氏は、「(中選挙区制に)合理性はみられない」と批判。その上で「これからの新しい政治は政党の力を重視しないといけない」と述べ、二大政党制を前提とする小選挙区制の必要性を強調。「かつての中選挙区制で国会議員が国民の期待に応える政治をしていたかと言えば、僕は違うと思う」と述べたとのこと。
 さらに、「僕は小選挙区論者であり、それが基本」とし、中選挙区論者の石原慎太郎共同代表とも議論する意向を示したという。(朝日、産経新聞3月22日より)

 これを受けて、『松野頼久国会議員団幹事長は、国会内で記者団に、「(案は)まだ調査会の意見だ。これからまとめていく」と火消しに努めたが、議員団側からは「頭ごなしにダメと決めつけるのはいかがなものか」と、不満の声も上がった』という。(読売新聞3月22日)』

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 橋下氏は、国会議員団の中では石原氏を頼りにしている部分が強く、今回も中選挙区論者の石原慎太郎共同代表と議論する意向を示していたようなのだが。その石原氏は、風邪をこじらせたとのことで2月27日から入院中。

 平沼国会代表は、今月30日に行なわれる党大会には出席するとの連絡を受けたと語っていたものの、石原氏は1月から党運営にはほとんどタッチしていなかったようだし。近時は、「重病説」や「国会議員or党代表をやめるのではないか」と憶測も出ており、今後も国会議員団をどこまでコントロールして行けるのか「???」の状況にある。(~_~;)

<石原氏は都知事時代から、知事が出席しなければならない特別な公務や都議会、定例会見がある時を除いては、都庁には出勤しておらず。(週2~3回しか来ない月も多かった。>自分の選挙運動さえまともにやったことはなかったのだ。^_^;
 それが、既に80歳と高齢である上に、この何ヶ月か維新の会の代表として、連日、衆院選の選挙活動を行なったり、党の会合に参加したりしていたので、心身ともに疲労して免疫力や回復力が低下していても不思議はないのだが。
 
 ただ、昨夏、あれだけ熱心に行なっていた五輪招致活動のためにロンドン五輪に出張する予定をとりやめて、検査入院を行なっていた上、入院期間が長引いている&面会謝絶になっていることなどなどから、「重病説」が。
 また、維新の選挙結果や党運営が思い通りに行っていないことに加え、三男の石原宏高氏(自民党)に選挙違反疑惑が出ていることなどから、「党代表や国会議員を続ける気が失せている&やめたくなっているのではないか」という見方も出ているのよね。^^;>

* * * * *

 維新の会の国会議員団は、平沼代表をはじめ旧「た」党の太陽族に完全に主導権を握られている上、近時は国会でも中山成彬氏など、安倍氏の日本会議系超保守仲間が、慰安婦問題で安倍陣営と示し合わせたかのような質問を行なうなど、国会活動もどんどん太陽ペースになっている感じがある。^^;
 
 大阪本部は、そんな国会議員団の活動にイラ立ちを隠せず。先月も日銀総裁の同意人事で激しくやり合ったばかりなのだが。(関連記事『橋下が維新国会議員団にキレて、代表辞任を示唆&内部対立が進む』)結局、国会議員団が自分たちの決定を押し通し、黒田総裁に賛成。橋下代表は譲歩を強いられることになった。(~_~;)

 この他にも維新では、国会議員団内にも大阪維新内にも、様々な対立が生じていることを考えると、国会審議や参院選の準備が進むにつれ、各所の対立が激化し、分裂騒動にまで発展する可能性もあるかもな~と思ったりもしているmewなのだった。(@@)

~ * ~ * ~ * ~ * ~ *~ 

 そして、上のリンク記事で、mewは、安倍首相が山口県に多数の公共工事を計画していると書いたのだが・・・。

 選択(3月1日)に、『安倍首相が地元で大盤振る舞い ~ 「お膝元」山口県で大型事業が続々』という記事が出ていたので、それをアップしておきたい。

<安倍自民党が、まさに旧態依然とした政官財、自治体、諸団体などとの癒着&利益分配構造に基づく国政(政権維持体制)を継承して、「票とカネ」集めに走っているかがよくわかる。>

『「国土強靭化」(防災目的の公共事業推進)を訴えた自民党の政権復帰で、疲弊する地方が公共事業復活に大きな期待を寄せる中で、早くも「国土強靭化バブル」とも呼べそうな大盤振る舞いの実態が明らかになりつつある。舞台は安倍晋三首相の「お膝元」、山口県だ。

 一月、下関市内での年頭の挨拶で中尾友昭市長は、地元選出(山口四区)の安倍首相発言を紹介した。首相は、「(自分が)総理大臣になったから(公共事業が増えて)下関は良くなりますよ」と強調、具体的事業として「山陰自動車道」(山口県下関市 - 鳥取市)と「第二関門橋」の建設を挙げ、「国交省OBの山本繁太郎知事が誕生したのだから必ずできます」と太鼓判を押したというのだ。

 下関市長の口を介して地元への利益誘導を約束した形だが、初めて首相になった二〇〇六年当時にも安倍氏は、父・晋太郎氏の生まれ故郷、長門市での支援集会で「山陰自動車道は必要でしょうし、インフラ整備、基礎的な基盤をつくっていくのも政治家の大きな使命」と推進論を公言している。この時は「体調不良」による辞任で実現に至らなかったが、首相に返り咲いた今、かつての地元支持者への「約束」を遅ればせながら実現しようと意気込んでいるようだ。

"安倍道路"に"安倍ブリッジ"

 すでに布石は打たれていた。昨年七月の山口県知事選で安倍氏自身が先頭に立って支援した山本候補は「山陰自動車道の全線開通」を公約に掲げている。県知事選告示直前の決起大会(七月七日)で安倍氏が「(経済成長のためには)建設国債発行と日銀買い取りで積極的な公共投資が必要」と訴えると、山本氏も「県内の産業の再起動には、港湾や道路のアクセスなど基本的な(インフラ)環境整備を最大限の努力で進めなければならない」と決意表明したのだ。

 しかし日本海側の過疎地域を通る山陰自動車道は費用対効果が低く、山口県内の全長百十五キロメートルのうち、開通区間は「萩・三隅道路」(長門市 - 萩市)のわずか十五キロにすぎない。安倍家の故郷・長門市が始点であることから"安倍道路"とも呼ばれる萩・三隅道路を走ると、残り八割以上の百キロで建設が進まなかった理由は一目瞭然。一帯は人口も交通量も少ない山間部だ。巨大な橋梁やトンネルが続くため、建設費は十五キロで七百九億円、一キロ当たり約四十七億円にも達する。建設費の割に経済効果があまりに乏しいのだ。

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 ちなみに、安倍道路に隣接する「長門・俵山道路」(長門市)の着工も決まっているが、ここも山間部が建設予定地のため、この区間の事業費も五・五キロで二百四十億円、一キロ当たり約四十四億円にものぼる。「大雨で生活道路が通行止めになる」ことも建設理由に挙げられているが、その回数は〇一年からの十年間でわずか五回、二年に一回にすぎない。防災面を考慮したとしても費用対効果が高いとはとても言えない代物だ。

 安倍首相と山本知事の誕生で建設の機運が高まる山陰自動車道だが、全線開通となれば、未開通区間百キロを建設するために推定で約四千五百億円の税金が投入されることになる。安倍政権は補正予算(十三・一兆円)に、未整備の高規格幹線道路を建設するために「全国ミッシングリンクの整備」として六百二十三億円を盛り込んでいる。箇所付けはこれからだが、山本知事は山陰自動車道にも予算が付くのは確実と自信満々だ。

 山口県での強靭化バブルの事例はこればかりではない。湾口や海峡を橋やトンネルでつなぐ「海峡横断道路計画」の一つ、「第二関門橋」、通称"安倍ブリッジ"もある。一九八七年の第四次全国総合開発計画(四全総)で打ち出されたもので、全国で六本あることから「六大架橋」とも呼ばれる。事業費は橋梁だけで約二千億円、関連道路を入れると、約三千億円になるが、関門海峡にはすでに「関門橋」と「国道トンネル」で交通量に十分な余裕があり、三本目となる第二関門橋の必要性が乏しいことは今さらいうまでもあるまい。国会でも「無駄」と批判され、福田康夫政権時代の〇八年に冬柴鐵三国土交通大臣が調査を打ち切った経緯がある。

 しかし第二次安倍政権が発足した頃から、「地元の自民党議員が第二関門橋のことを口にし始め、打ち止めになったはずの事業が蘇りつつある」(下関市議)というのだ。安倍首相と山本知事が推進しようとする「山陰自動車道」と「第二関門橋」を合計すれば、山口県一県の二事業で実に七千億円以上の血税が投入される計算だ。

冷めた視線を向ける地元住民

 許し難いのは、安倍首相が地元での「失敗例」を直視せずに、公共事業のバラマキに走ろうとしていることだ。下関市にはかつて晋太郎氏が推進して具体化した「長州出島計画」なる大型公共事業があった。「大型船入港が可能な国際港」「八千人の雇用創出効果」という触れこみで、沖合に人工島を建設するというもので、七百五十五億円もの税金が投入された。だが、〇九年に供用開始された一部の岸壁への船舶入港は現在までにわずか五十九隻にすぎない。周辺海域は風が強く、税関などの受け入れ態勢も既存の下関港の方が優れており、民間船舶は敬遠しているためだ。

 利用価値がゼロに等しくても、「高速道路に十分間でアクセスできること」という国際港湾の条件を満たすべく、東側の中国自動車道の下関インターチェンジに直結する巨大道路は完成済み。市中心部の南側から延びる「下関北バイパス」(六・八キロ)の建設も進んでいるが、この事業費は七百八十億円、一キロ当たり百十五億円と桁違いの額だ。

 時代錯誤も甚だしい公共事業推進に対しては、「地権者や建設業者や地域ボスの票をもらうための手段」「地元の政治基盤を強化、"安倍王国"を作るための選挙対策」などと地元では囁かれている。山口県では最大都市の下関市長選(三月十日投開票)、四月には参院補選、七月には参院選挙と重要な選挙が続く。その下関市長選には西本健治郎市議、参院補選にも人工島建設を進めた江島潔・前市長という地元では有名な「安倍派」人脈が立候補する予定だ。

 だが、皮肉にも安倍首相への評価は中央と下関市で大きなギャップがある。全国的には高い支持率を誇る安倍氏だが、旧態依然とした自民党的バラマキ手法を目の当たりにしてきた地元では反発も根強く、意外にも都市部ほど支持層は薄い。下関でも、先の人工島建設や道路建設に対して多くの市民が「無駄」「巨大すぎる」との冷めた視線を向けている。

 莫大な税金を投入して巨大な道路や港湾を整備したが、産業は育たずに人口減少を続ける―"バラマキ天国"山口県の姿こそ、強靭化バブルの果てなのかもしれない。』

* * * * *

 ちなみに、上の記事にも出ている下関市長選では、2回連続で安倍派vs.林派の戦いになったのだが。(*1に『下関市長選で代理戦争(ゲンダイ)』の記事をアップしておく> 前回に引き続き今回も林派の中尾友昭氏が、安倍派が擁立した候補を下しており、山口県内では必ずしも安倍人気が高くはない様子。
 また、参院補選の自公候補である江島潔氏個人への期待はさほど大きくないようで、自公の組織票頼みの選挙になるという。^^;

 そんな中、平岡秀夫氏&非自民勢力には、組織票に負けることなく「脱原発」「反右傾化」「反新自由主義」をしっかりと訴えることで、何とか少しでも一般県民の支持を集めて欲しいと願っているmewなのだった。(@@)

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*1

『下関市長選で代理戦争 安倍首相絶対に林農相許さない! (日刊ゲンダイ3月2日) 

 安倍内閣に内紛勃発か――。〈安倍首相VS.林農相〉のバトルが、政界で話題になっている。地元の下関市長選で、激しい“代理戦争”をしているのだ。
 安倍首相は衆院、林農相は参院とすみ分けているが、地元はともに山口県下関市。中選挙区時代は、父親同士が同じ選挙区で血みどろの戦いを演じてきたライバルの家系である。

「3月3日に告示される下関市長選で、ケンカを売ったのは、安倍陣営です。現職の中尾友昭市長(63)は林農相の系列。地元の評判も悪くなく、当選確実でした。そこに安倍陣営が地元市議(36)をぶつけてきた。まさに“平地に乱”を起こした格好。おかげで下関市は、安倍支持派と林支持派に真っ二つです」(地元関係者)
 それにしても現職の総理側が、ここまで閣僚に対して牙をむくのは前代未聞のことだ。

「安倍さんはボンボン2世の甘チャンですが、自分に刃向かった人間は許さない。狭量な男です。林農相は、親の代からの天敵のうえ、昨年秋の総裁選に手を挙げて自分と争った。絶対に潰すつもりでしょう。農相に就けたことで、処遇したようにも見えますが、まったく違う。農相に就けたのは、イジメですよ。今回、農相はTPP参加をめぐって本当に大変なポスト。しかも、商社出身の林農相は、ホンネではTPP参加に賛成なのに、農業を守るために立場上、反対せざるを得ない。相当にストレスを感じているはずです」(自民党関係者)

 意外にも、地元下関では、安倍首相より林農相の方が評判がいいらしい。東大卒の林農相には“将来の首相”という期待も大きいという。林本人も、いずれ衆院にクラ替えするつもりだ。安倍首相は、それも気に入らないらしい。
 3月10日に投票される下関市長選がどうなるか。首相サイドが大敗したら、笑いモノになるのではないか。 』

◇市長選開票結果=選管最終発表
当 55,383 中尾友昭  63 無現
  39,656 西本健治郎 36 無新


安倍首相地元じゃ鼻ツマミ者らしい
(日刊ゲンダイ3月12日)

お膝元のダブル選挙で系列候補が連敗

国政レベルでは7割近い高支持率に調子づく安倍首相だが、地元では散々な不人気ぶりだ。お膝元の下関市長選と下関市議補選(10日投開票)で、安倍の息のかかった候補が次々と敗れた。



「市長選で安倍さんは、現職の中尾友昭市長の対抗馬に、系列の地元市議をぶつけましたが、1万5000票差の大敗です。下関市は安倍さんと林農相の選挙地盤。今でこそ両家は衆・参ですみ分けていますが、中選挙区時代は父親同士が同じ選挙区で争ったライバル関係です。今度の市長選も林系の中尾市長に安倍系が食ってかかった構図でした」(地元関係者)

安倍が「代理戦争」に敗れたのは、過去の失政のツケだ。中尾市長の前任の江島潔市政時代(95~09年)は、ムダな公共事業をジャンジャン推進。安倍家と江島家は親の代から強く結びつき、2人の癒着関係が度々指摘されてきた。

「765億円もの税金が投入された『長州出島計画』や、事業費780億円の『下関北バイパス』などです。いずれも投資効果や利用価値はゼロに近いのに、首相の父・晋太郎氏の代からの“悲願”との触れ込みで、江島市政時代に実現した。しかも、大型事業を受注するのは一部の安倍系企業ばかり。中小企業はなかなか仕事が取れず、市民の多くは江島市政に冷たい視線を向けていました」(地元関係者)

市民の「安倍系市長の誕生で、第2の江島市政を許すな!」という反発が、現職の中尾市長には追い風となった。
1議席をめぐって4候補が争った市議補選も、飯田哲也氏が率いる「みらい山口ネットワーク」系の候補が「脱原発」を掲げて当選。安倍系は元職候補を擁立しながら、その知名度も現職首相の後ろ盾も生かせなかったのだから、嫌われたものである。

全国的な高支持率とは裏腹に地元では鼻つまみ者。安倍の「正体」に、下関市民以外も気付いた方がいい。(取材協力=ジャーナリスト・横田一氏)
by mew-run7 | 2013-03-24 14:02 | 政治・社会一般

by mew-run7