小沢秘書の公判~大久保、池田が上告断念を受けて思ったこと
2013年 03月 28日
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この記事では、小沢一郎氏&秘書の公判に関する話を・・・。
今月13日に、東京高裁で陸山会事件に関して有罪判決を受けた小沢氏の秘書3人のうち、大久保隆規氏と池田智光氏が、最高裁に上告しないことを決めた。
最高裁への上告期限は27日までだったので、大久保氏と池田氏は28日0時で刑が確定することになる。
2人は既に小沢氏に上告しないことを伝えているとのこと。
大久保氏は弁護人を通じて「判決内容は不満だが、今後の時間を有効に活用していきたい」とのコメントを出した。
尚、石川知裕氏(衆院議員・大地)は、既に上告をしている。
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『小沢一郎氏の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件で有罪判決を受けた元秘書2人が最高裁への上告を断念したことがわかりました。これで有罪が確定します。
小沢氏の元秘書・大久保隆規被告(51)と池田光智被告(35)は、資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり収支報告書に嘘の記載をした罪で、3月に1審に続き、2審でも執行猶予のついた有罪判決を受けました。27日が上告の期限でしたが、関係者によりますと、2人は上告の断念を決め、26日夜に小沢氏にも伝えられたということです。これで2人の有罪が確定することになり、大久保被告は弁護人を通じて「判決内容は不満だが、今後の時間を有効に活用していきたい」とのコメントを出しました。
同じく元秘書で衆院議員の石川知裕被告(39)は有罪判決を不服とし、すでに上告しています。(TBS3月27日)』
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『「生活の党」の小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件で、収支報告書の虚偽記載罪に問われ、一、二審で有罪とされた元公設第1秘書大久保隆規(51)、元私設秘書池田光智(35)両被告が、最高裁への上告を断念する方針を決めたことが27日、関係者の話で分かった。期限の同日中に上告しなければ、執行猶予付きの禁錮刑が確定する。
同様に一、二審有罪とされた元秘書の衆院議員石川知裕被告(39)は既に上告している。
関係者によると、大久保、池田両被告は、最高裁で事実認定を覆すのは困難と判断したとみられる。(時事通信3月27日)』
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ちなみに、TVや新聞等の報道の中には、大久保氏の「判決には不満だが」というコメントを載せているものと、そうでないものがあったのだと。コメントを載せてるか否かでは大違いではないだろうか?
時事通信の記事のように「最高裁で事実認定を覆すのは困難と判断したとみられる」という一文で記事が終わっていると、何だか暗に被告が犯罪事実を認めている(だから上告をあきらめた)かのような印象を与えるような感じがして、「何だかな~」と思ったです。(-"-)
<最高裁への上告理由(刑事事件)は、原則として憲法違反と判例違反だけ。実際には、高裁判決の事実誤認や量刑不当などでも上告を行なうケースが多いのだが、最高裁で公判(犯罪事実の審理)が開かれることは滅多にない。稀に控訴審判決を破棄して差し戻す(もう1回審理をやり直させる)ことはあるものの、平成21年度は上告件数の2%しかなかったとのこと。^^;
そのようなことから、大久保氏らも「最高裁で事実認定を覆すのは困難と判断した」のではないかと思う。
逆に言えば、だからこそ控訴審では裁判官はもう少し被告の利益を考えて、その主張や提出証拠を吟味&審理すべきだと思うのだけど。秘書3人の公判では、東京高裁は、証拠の大部分を却下して、事実に関する審理をやってくれなかったのよね。(ーー)>
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昨日の朝の段階で、まず池田氏が上告しないことを決めたというニュースが出ていたので、「やっぱな~」と思っていたのだが。<その報道では、大久保氏は検討中となっていた。>
午後になって、大久保氏も上告をしないことに決めたという報道が出て、「やむを得ないかな~」と思った。
3人とも、1審の時から起訴事実を否定しているし。特に石川氏と大久保氏は水谷建設からのウラ献金を受け取ったことを強く否定しているわけで。おそらくは3人とも、最後まで戦って無実を晴らしたいという気持ちはあったと思うのだ。(・・)
しかも、た石川氏の場合は、もし有罪判決が確定した場合には、衆院議員の資格を剥奪(公民権停止)されてしまうので、東京高裁の判決が出た日に即日上告をしたのだけど。
ただ、大久保氏と池田氏は既に政治の世界を離れて、それぞれの一個人として生活を行なっているわけで。石川氏と同じようには考えられないところがあると思うし。上告を断念したのも、やむを得ないかな~と思った次第だ。
実際、訴訟&被告の立場を続けるということは、経済的にも精神的にも負担が大きいことだと思うし。それに、最高裁に上告をしても、よほどのことがない限り、犯罪事実の審理をしてくれる可能性は乏しいのが実情だ。
そうであるなら、また大変な思いをしながら過去の諸事を引きずるよりも、上告を断念することで、この事件や訴訟、政界との関わりなどに完全にピリオドを打って、新たな生活、人生を始めたいという思いが強かったのではないかと察する。(・・)
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mewは、特に池田氏は上告しない可能性の方がおおきいだろうな~と思っていた。
このことは『小沢秘書の控訴審~明日13日に判決+3人の近況、小沢&石川の関わり』でも触れたのだが・・・。
池田氏は、早々に政界を離れ、地元の千葉に戻って資格試験(税理士)の勉強をしており、1審の判決を受けた後も、控訴するか否か迷っていたと報じられていたからだ。
しかも、2審の時点で、既に税理士試験の順当に4科目に合格しているとのこと。
もし試験(全科目)に合格しても、禁錮以上の刑に処せられた者である間は、税理士として登録できないのだが。刑を確定させて、執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しの効力がなくなれば、登録が可能になるわけで。(執行猶予期間は、判決が確定した日から起算する。)
池田氏にとっては、最高裁に上告するよりも、早く判決を確定させた方が得策となる部分が大きいのだ。(・・)
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池田氏は、もともと大久保氏や石川氏と比べ、小沢一郎氏や陸山会との関わりはそう深くはない。同氏は、事件当時はまだ27歳の私設秘書で、先輩秘書の指示を受けて、事務的な仕事をしていたに過ぎない立場だったのだ。<世田谷の土地の売買にも関わっていないし。水谷建設からのウラ金授受に関わったという嫌疑もかけられていない。>
それゆえ、3人の秘書の中でも池田氏は起訴されないのではないか、また無罪になる可能性が大きいのではないかと言われていたものの、1審、2審とも有罪判決を受けることになってしまったのは本当に残念なことだったし。本人にとっても、過酷なことだったと思う。(-"-)
<検察ストーリーでは、池田氏が小沢氏に政治収支資金報告書について報告したことになっているので、池田氏が無罪になると、小沢氏との共謀共同正犯が認めにくくなる可能性があったことも、影響したかな~と思ったりもして。(-"-)>
ただ、これでもう訴訟は全て終わったのだから。池田氏には、是非、資格試験の勉強を頑張って目標を達成し、新たな人生のスタートを切って欲しいと願っている。o(^-^)o
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大久保氏は、おそらく最後の最後まで迷う部分があったのではないかと思われる。(・・)
この一連の小沢氏&秘書に対する捜査は、09年3月に当時、小沢氏の公設第一秘書だった大久保氏が東京地検特捜部にいきなり逮捕されたことから始まった。(-"-)
<通常は逮捕に先駆けて任意の聴取など行なうのだが。前の月に同じ西松建設がらみの事件に関して、村井長野県知事(当時)の秘書が任意の聴取を受けた後、自殺したことから、東京地検は大久保氏に出頭を求め、すぐに逮捕したのよね。(`´)>
大久保氏は逮捕時から一環して否認を続けていたものの、検察側は「岩手県のダム建設などの受注は、小沢氏の『天の声』で決まっており、その窓口を担っていたのが大久保氏だった」というストーリーで起訴。
しかも、西松建設事件の公判では、大久保氏に有利な証言が少なからずあり、このまま行けば無罪になるかもと言われていたのだが、裁判が終わる直前にその機会を奪われてしまったのである。(-"-)
というのも、大久保氏は、10年1月に今度は陸山会事件で逮捕&起訴され、西松事件の審理も一緒にされることになってしまったからだ。<もう審理が終わるとこだったのに、裁判所が訴因変更を認めちゃったのだ。この判断は、刑事訴訟法の専門家からも疑問が呈されていたです。>
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また、陸山会事件に関して言えば、大久保氏の場合は、政治資金収支報告書の会計責任者になっていたので、虚偽記載の共謀共同正犯として起訴されたのだが。
大久保氏は、収支報告書を作成した時には、東京の事務所ではなく、岩手の事務所で仕事をしており、本人は収支報告書の作成には関わっていなかったと主張している。
さらに東京地検は、大久保氏が水谷建設からのウラ金授受にも関わったとしているのだが。大久保氏は、これも一環して否定しているわけで。
大久保氏としては、長い間、秘書として仕えて来た小沢一郎氏、そして自分自身の名誉のためにも、特に西松建設や水谷建設からのウラ献金授受に関しては、明らかにしたいという気持ちがあったのではないかな~と察する。(・・)
ただ、幸い小沢一郎氏は無罪判決が確定しているし。「今後の時間を有効に活用していきたい」というコメントにあるように、本人ももうこの訴訟は終わりにして、新たなステップを踏み出したいという思いの方が強くなっているのかも知れない。
大久保氏も既に地元の岩手に戻っており、東日本大震災で被災したものの、今は事業を手がけているとのこと。同氏にも頑張って、いい仕事をして頂きたいと願っている。o(^-^)o
大久保、池田氏、そして2人と一緒に戦って来た家族や関係者の方々には、改めて「お疲れ様でした」と申し上げたい。m(__)m
そして、何とか最高裁の裁判官が石川氏の主張に耳を傾けて(実際には、書面にしっかりと目を向けて)くれるようにと切に願っているmewなのだった。(**)
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