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日本がアブナイ!

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橋下の従軍慰安婦、在沖米軍の風俗使用に関する発言の詳報&その反応

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  維新の会の橋下代表が、13日の会見で、従軍慰安婦の問題や在沖縄米兵の風俗利用提案などについて発言。

 橋下氏は、建前論だけでは問題は解決しないと考えたのか<また、これは別立てで書きたいが、維新の不振に焦り、注目を浴びて存在感を示したいという気持ちもあったのか?>ある意味で、かなりぶっちゃけホンネ話という感じで、あからさまに踏み込んだ内容の発言を行なったため、それが国内外で大きな波紋を呼ぶことになっている。。(-"-)

 果たして政治家&国政政党の代表として、このようなデリカシーor配慮に欠ける表現や内容の発言を公の場で行なうことが望ましいのかどうか、大きな疑問を覚える部分もあるのだが・・・。
<また、mew個人、ひとりの女性として、あまりこの手の話題を(「慰安婦問題自体ではなく、性に関連するような話を)扱うのは得意ではないというか、ブログで触れることには抵抗感があったりもするのだけど。>

 でも、私たちが色々なことを考える上で、大事なテーマやヒントがちりばめられているようにも思うので、その発言の詳報をここに載せておきたい。

* * * * *

 まずは、発言の要旨を伝える報道から・・・。

『日本維新の会の橋下徹共同代表は13日、第二次大戦中の従軍慰安婦について、「銃弾が飛び交う中で、精神的にも高ぶっている集団に休息をさせてあげようと思ったら、慰安婦制度が必要なのは誰でも分かる」と述べ、慰安婦制度は必要だったとの認識を示した。

 橋下氏は大阪市役所で記者団に、「日本軍だけじゃなくて、いろんな(国の)軍で慰安婦制度を活用していた。韓国とかいろんなところの宣伝の効果があって、(日本が)レイプ国家だと見られてしまっているところが一番問題」と主張。「謝るところは謝って、いわれなき評価については、言うべきことは言わなきゃいけない」と持論を展開した。(毎日新聞5月13日)』

『日本維新の会の橋下共同代表は13日夕、大阪市役所で記者団に対し、いわゆる従軍慰安婦問題について「軍の規律を維持するには当時は必要だった」と述べた。

 そのうえで、「戦争の悲劇の中で生まれたものだから、慰安婦の方に配慮をもって接しなければいけないけれども、一番の問題は、政府が(慰安婦を)拉致して暴行脅迫で無理やりそういう仕事につけさせたと言われている(ことだ)。そこは違いますよと言わなきゃいけない」と強調した。

 また、沖縄の在日米軍幹部に風俗業の活用を働きかけたことも明らかにした。橋下氏は「自分の命を落とすかわかんない極限の状況に追い込まれるような任務で、どこでエネルギーを発散するか考えなきゃいけない。建前論でそういうものを全部ダメと言っていたら人間社会は回りません」と語った。

 これに先立ち、橋下氏は13日午前も記者団に対し、慰安婦問題に関連して「日本の政治家のメッセージの出し方の悪いところは、歴史問題について、全部言われっぱなし。韓国などいろんな宣伝があるが、違うなら違うと(言うべきだ)。(日本)軍が暴行脅迫して(慰安婦を)拉致したという事実は証拠がない」と述べた。
(読売新聞5月13日)』

* * * * *

 そして、産経新聞関西版(5月13日)に掲載されたの詳報を・・・。

 13日午前の会見にて・・・

『慰安婦問題については、慰安婦になった方にはやさしい言葉をかけないといけないし、やさしい気持ちで接しないといけない。意に反して、慰安婦に就いたことについては配慮しないといけない。

 なぜ日本の慰安婦だけが世界的に取り上げられるのか。当時、世界では慰安婦制度を軍が持っていた。良いこととは思わないが、そういうものだった。なぜ日本だけが取り上げられたか。無理やり国をあげて強制的に意に反して職業に就かせたとして、世界は日本を「レイプ国家」として非難している。そのことを日本はもっと認識しないといけない。意に反して慰安婦になってしまった方は戦争の悲劇の結果。その責任は日本国にもある。

 当時の世界の状況をみれば、アメリカやヨーロッパは植民地政策をやっていた。日本国の行為を正当化はしないが、当時はそうだった。そういう状況の中で、日本は戦争に踏み切って負けた。負けた以上は受け入れないといけないところはあるが、違うところは違うと言っていかないといけない。日本の行動だけが原因ではないかもしれないが、第二次世界大戦が一つの契機となっていろんな国が独立したことも事実。』<下につづく>

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『日本の歴史認識について、政治家のメッセージの出し方が悪いところは、歴史問題に関して「謝るところは謝って、言うべきことは言う」ということができないこと。一方では、言うべきことは言わないで、すべて言われっぱなし。もう一つの立場は事実全部を認めない。あまりにも両極端すぎる。

 当時の状況はどうだったか、もう少し近現代史を学ぶべきだ。慰安婦と聞くと(日本が)とんでもない悪いことをしていたと思うかもしれないが、当時の歴史を調べれば、旧日本軍以外にいろんな軍が慰安婦制度を活用していた。あれだけ銃弾が飛び交う中で、命かけてそこを走っていくときに、精神的に高ぶる猛者集団をどこかで休息させてあげようと思ったら慰安婦制度が必要になるのは誰でも分かる。

 韓国やいろんなところの宣伝効果もあって「レイプ国家」とみられている。証拠があるなら認めないといけないが、平成19年の(第一次安倍内閣の)閣議では証拠がないという状況になっている。今のところ、軍が暴行脅迫して拉致して慰安婦にしたという事実は証拠で裏付けられていない。ここはしっかり言っていかないといけない。ただ、真摯(しんし)に考えるべきところは考え、反省すべきところは反省しないといけない。』

* * * * *

 13日午後の会見にて・・・

『(午前中に言及した慰安婦に関する見解について。今までにない踏み込んだ発言ではないか、と問われ)現代社会だって風俗業というのはしっかり、職業としてある。自らの意に反してそうせざるを得なかった人たちに対しては、これは配慮が必要だと思う。

 (意に反してというところであっても、状況からして必要であったか)意に反してか、意に即してかは別に、慰安婦制度は必要だった。軍の規律を維持するためにはそういうことが、その当時は必要だった。

 (今は違う?)今はそれは認められないでしょう。でも、慰安婦制度じゃなくても、風俗業というものは必要だと思う。(沖縄県宜野湾市の)米軍普天間飛行場に行ったとき、司令官にもっと風俗業を活用してほしいと言った。そうしたら、司令官は凍り付いたように苦笑いし、「米軍では禁止と言っている」と言った。』

『そんな建前みたいなことを言うからおかしくなる。法律の範囲内で、いわゆる性的なエネルギーを、ある意味、合法的に解消できる場所が日本にあるわけですから。「もっと真っ正面からそういうところを活用してもらわないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーをきちんとコンロールできないじゃないですか、建前論じゃなくて、そういうところを活用してください」と言ったのだが、「行くなという風に通達を出しているし、これ以上、この話はやめよう」と打ち切られた。』

『活用したから、事件が収まる因果関係にあるようなものではないが、そういうものを真っ正面から認めないと。建前論ばかりでやっていたらダメ。兵士なんてのは、自分の命を落とすかもわからないような極限の状況にまで追い込まれるような仕事、任務。それはやっぱり、エネルギーが有り余っているから、どこかで発散することをしっかり考えないといけない。建前論で、そういうものも全部ダメといったら、人間社会は回らない。』

『(アメリカ軍も慰安婦を活用していたか)朝鮮戦争のときもあったんじゃないですか。沖縄の占領時代だって、日本人の女性がそういう商売に携わったのも事実じゃないですか。それが良いか悪いかは別だが、そういうことがあったのは間違いない。戦争の悲劇の結果なら、それはやはり、戦争責任の一環として女性たちに対して配慮しないといけない。ただ、そういう仕事があったというのは事実。そこまでは否定できない。』

~ * ~ * ~ * ~ * ~ *~ 

 先に米国防省の反応を書いておくなら・・・

『米国防総省当局者は13日、日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)が米兵の風俗産業の利用を促したことについて、「問題解決の方法として(風俗利用を)検討するのはばかげている」と述べた。

 この当局者は「国防総省内で買春を禁じる法律がある。提言はありがたいが、われわれは法と米政府の政策に従う」と強調した。リトル報道官も、米軍として買春を認めていないと指摘した。(時事通信5月14日)』

<ちなみに米軍内では、セクハラ、レイプなどの性的暴力が増加していることが問題になっている。関連記事を*1にアップしておく。>

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 そして、従軍慰安婦の問題に関する発言に対する反応を・・・。

『維新の小沢鋭仁国対委員長は、橋下氏が同時に侵略の事実を受け止めるべきだとする発言もしていることを踏まえ、「全体を通して聞いていただくことが重要だ」と釈明した。しかし、維新議員団幹部の1人は「歴史のタブーに触れる問題発言だ」と非難。別の幹部も「党の考えを代表したものではない」と火消しに躍起となった。
 一方、自民党幹部は「論外だ。致命的な発言になるだろう」と批判。民主党の海江田万里代表は「慰安婦制度は必要ない」と強調し、共産党の市田忠義書記局長は「戦慄(せんりつ)を覚えた。市長や党首の資格はない」と語った。(時事通信5月13日)』
 
『「女性に対する冒とくだ」。従軍慰安婦制度は必要だったとする日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長の発言を巡り、慰安婦問題に取り組む団体だけでなく性的被害を受けた女性を支援している団体の関係者からも驚きと反発の声が相次いだ。
 慰安婦だった女性を招いた証言集会を開催し、橋下氏に女性と面会するよう求めてきた市民団体「日本軍『慰安婦』問題・関西ネットワーク」共同代表の方清子さんは「女性の人権を無視した発言。国際会議でも女性への性暴力根絶が議論されている。人権感覚を疑う」と憤った。
 「旧日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画・京都実行委員会」の浅井桐子さん(56)も「これまでも(政治家の)『やむを得なかった』との趣旨の発言はあったが、『必要だった』と肯定する発言は聞いたことがない」と驚いた様子。(中略)

  ◇研究者も疑問視

 研究者からも批判や疑問の声があがった。

 従軍慰安婦の証言を本にまとめた神戸女学院大の石川康宏教授は「慰安婦問題は過去の話ではなく、今も重大な外交テーマ。東アジア各国といかに付き合っていくかに関わる問題だという認識が欠如している」と指摘した。

 木村幹・神戸大大学院国際協力研究科教授は「政権を狙う国政政党の代表とは思えない不用意な発言。慰安所の設置は中国大陸での暴行頻発が背景にあり、その必要性を認めることは『当時の日本軍は戦地で暴行をするような軍隊だった』と認めるも同然。首相として自衛隊の最高司令官になるかもしれない人物が、戦争状態では慰安婦制度もやむを得ないとも解釈される発言をするのは軽率だ」と語った。

 現代史家の秦郁彦さんは「朝鮮戦争で韓国軍が慰安所を管理していたことは韓国陸軍の戦史にも書かれている。ベトナム戦争でも米軍が慰安所を利用しており、発言の事実関係はだいたいその通り。慰安所は兵士の性犯罪を防ぐ意味があった」と話した。その上で「こういう発言は専門家からよほど問題点を聞いた上で、きちんと説明しなければ誤解を招きかねない」と疑問も投げかけた。(毎日新聞5月14日)』

* * * * *

『韓国政府関係者は13日、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が慰安婦制度は「軍の規律を維持するために必要だった」と述べたことについて「歴史認識と女性の人権尊重意識の深刻な欠如を露呈した」と批判した。聯合ニュースが報じた。

 韓国政府関係者は「慰安婦問題は日本の帝国主義の膨張過程で広範囲に起きた戦時の性暴力行為だ」と指摘。「重大な人権侵害というコンセンサスが国際社会で形成されている」と述べた。

 その上で、橋下氏に対し「帝国主義の過去の行いを反省し、時代錯誤的な認識と言行を是正しなければならない」と注文を付けた。(共同通信5月15日)

* * * * *

 正直なところ、mewは男性ではないし、戦争に行ったこともないので(男性でも女性でも個体差はあると思うけど)、一般男性の、また特にそういう立場にある人たちの心身の状況が理解or実感することは不可能だし。
 彼らの性的な対応をするものがどこまで必要なのか、どういう形が望ましいのかわからないところがあるのだけど。
<先日も、米軍内でセクハラorレイプ、性的暴力が増えているという報告が出ていたばかり。兵役の中で、そういう面でのストレスが高じている部分はあるし。駐留基地周辺にその被害が及ばないように、対処する必要はあると思う。(関連報道記事*1に)>

 ただ、仮にその必要性があるとしても、韓国の従軍慰安婦の問題は、また別の視点で考えなければならないのではないかと考えている。
 終戦前の日本は、国内でも男女の差別は激しかったし。女性や子どもの人身売買(に近いこと)が行なわれていたのも事実で。日本の政府や軍関係者が、当時、植民地化にあった韓国の女性に対して、さらに差別的な目で見て(上から目線で)、意に沿うのか否かなど考えず、まさに性処理の道具のようにして(中にはかなり乱暴にor野蛮的に)扱った可能性が大きいと思うし。(そのような証言が多々ある。割り引いて解釈しても、かなりヒドイ扱いをしていたケースが少なくない。)

 しかも、当時だけでなく、戦後に至っても、そのような行為当然のことのように思い、反省する意識に乏しい人が多かった&また軍にとってマイナスになるような事実を否定する政治家や識者が少なからずいるわけで。それが今でもこの問題が解決しない大きな要因になっているのではないかと思うからだ。(-"-)

 そして、この橋下氏の発言をきっかけにして、従軍慰安婦や兵士の性的な問題を、その関係者だけでなく、一般国民もそれぞれの立場から考えてみてもいいかも知れない、と思ったりもしたmewなのだった。(@@)

                    THANKS

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『米兵性被害2万6千人 国防総省推計

沖縄タイムス  2013年5月9日

【平安名純代・米国特約記者】米国防総省が7日に公表した米軍の性的暴行事件に関する年次報告書で、2012会計年度(2011年10月~12年9月)中に、被害を受けた米兵の実質推定数が2万6千人で、前回調査時(10年度)の1万9千人から37%増加していることが分かった。オバマ大統領やヘーゲル国防長官は同日に記者会見し、罰則の強化を訴える一方で、米軍幹部らは議会が開いた公聴会で謝罪するとともに改善を約束した。

 報告書によると、12年度に実際に届け出があったのは3374件で、前年度に比べて182件増加した。届け出件数と実質推定数の差異について、被害報告や訴追がすべて米軍内で処理されるため、被害者が報復を恐れるなどの理由で届け出を見送るケースが多いなどと指摘している。

 部門別の届け出件数は、前年度比で陸軍は16%減(1695件から1423件)、海軍は32%増(550件から726件)、海兵隊は30%増(333件から435件)、空軍は33%増(594件から790件)となっている。

 オバマ大統領は同日の記者会見で「まったく許容できない」と述べ、綱紀粛正を唱えた防止キャンペーンだけでは犯罪は防げないと指摘。罰則強化など抜本的改善の必要性を強調した。

 公表に先立ち、5日には米バージニア州の国防総省近くの駐車場で空軍中佐が性的暴行容疑で逮捕される事件が発生。容疑者が性的暴行防止班の責任者だったことから、米上院軍事委員会が7日に開いた公聴会では、非難が集中した。

 ギリブランド上院議員はドンリー空軍長官に対し、「責任者が罪を犯すのであれば、米軍幹部らは調査や犯罪捜査はできない」と厳しく批判。レビン同委員長らも、現行システムの実効性に疑問を呈した。』

『7日の会見で、この推計値やクルシンスキ中佐の逮捕について見解を問われたオバマ大統領は「これは新たな現象ではない」と述べ、米軍が組織的問題を抱えていることを示唆した。その上で「このような行動は、自らが着ている制服に対する裏切り行為だ。根絶のため、できる限りのことをする」と述べた。

 ヘーゲル国防長官も調査結果を発表した会見で「全ての隊員は尊厳と敬意に基づいて扱われなくてはならない。米軍の文化を変えていかなくてはならない」と強調した。
 国防総省は(1)通報システムの改善(2)教育システムの改善(3)軍法会議に関する制度の検証(4)被害者ケアの充実―などを強化すると説明した。(琉球新報5月9日)』

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『駐留部隊:米女性兵士の3割、軍内部でレイプ被害 
毎日新聞 2013年03月19日 02時30分


軍内性暴力問題を訴える集会を前に、イラクで変死した女性兵士ラベナ・ジョンソンさんの両親と話すコーリン・ブッシュネルさん(右端)=米ミズーリ州セントルイスで2012年9月(ブッシュネルさん提供)
拡大写真 米英軍主導の侵攻から20日で10年を迎えるイラクや国際部隊の駐留が続くアフガニスタンに派遣された米女性兵士延べ28万人の3割以上が、上官らから性的な暴行を受けていたことが分かり、米国内で「見えない戦争」と問題視されている。連邦上院の軍事委員会で13日、「軍内性的トラウマ(MST)」と呼ばれる心的ストレスに関する公聴会が初めて開かれた。新たな被害を恐れ沈黙を余儀なくされてきた被害者は「風穴が開いた」と歓迎している。

 カリフォルニア州図書館調査局が昨年9月に発表した実態調査によると、イラクとアフガニスタンに派遣された女性兵士の33.5%が米軍内でレイプされ、63.8%が性的いやがらせを受けたと回答した。国防総省も問題を認めている。軍内での性的暴力は2010年だけで、男性の被害も含め推計1万9000件にのぼる。

 上院公聴会で議長を務めたバーバラ・ボクサー議員は「被害申告が出ているのは17%にすぎない」と指摘。「この問題の公聴会を開くのに10年もかかった。変革の第一歩だ」と意義を強調した。

 イラク戦争中の03年にクウェートに派遣された前後に米国内基地で上官から性的暴力を受けたコーリン・ブッシュネルさん(39)は、公聴会をインターネットの生中継で見ながら「草の根運動で長年取り組んできたことがようやく公に明るみに出た」と興奮した。証言する予定だったが心的外傷後ストレス障害(PTSD)のため断念。議長の言葉に救われた思いがした。

 クウェート派遣前に男性上官からレイプされ、帰還後に女性上官から性的暴力を受けた。「上官を訴えても自分を助けてくれる人がいると思えなかった」。精神的なバランスを崩し、06年に退役。2人の子供がいる家には帰れず、5年近くホームレス生活を続けた。「自分が恥ずかしく、行く場所がなかった」

 05年のイラク派遣中に変死した女性米兵ラベナ・ジョンソンさんの両親が、自殺と断定した軍に「殺害された」と異議を唱えていることを知った。ジョンソンさんの遺体には、殴られ、レイプされたと見られる痕が残っていた。下士官時代のつらい記憶と重なり「彼女の無念を伝えるのが使命」と感じた。昨年夏から3カ月、全米12州の退役軍人組織を巡る行脚に出た。』 
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by mew-run7 | 2013-05-14 08:55 | (再び)安倍政権について

by mew-run7