人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガ、反超保守&新自由主義。左右問わず、mew基準で、政治や競馬、スポーツなどについて。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

小出裕章氏「汚染水は制御不能。安倍首相の発言は恥知らずだ」&政府対策への疑念




頑張ろう、東日本&ニッポン!今年は、さらなる前進を。o(^-^)o 

よろしければ、1日1回、2つのランキングの応援クリックをしてくださいませ。m(__)m





にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】


  安倍首相は、IOC総会の東京五輪招致プレゼンで、汚染水の影響は「コントロール下にあることを保証する」と豪語したのだが。
 それこそ東電の幹部さえ「コントロールできていない」と発言したほどで。安倍首相の言葉を本気で信じている人は、国内にも海外にもほとんどいないだろう。(~_~;)

 先日、フランスの週刊紙が、福島原発事故がらみで、東京五輪の危険性を揶揄する2枚の風刺画を掲載したことがニュースになったのだが。<1枚は、フクシマのお陰で(2020東京五輪に)相撲が正式種目になったとして、3本の腕や足を持つやせ細った相撲力士が、破壊された原発の前にある土俵で向き合う&土俵下に放射能の防護服を着ている審判(or観客)を描いたもの。もう1枚は、プールの絵で。「オリンピック用のプールは、すでに福島にある」として、防護服を着た人物がプールサイドに立っていて、放射線量測定器の警報が鳴り響く様子が描かれたもの。>

 このような風刺画は、福島原発事故はもちろん、他国も含め全ての原発事故被害者への配慮を欠くものだと考えるので、日本政府が同紙に抗議したのは当然だと思う。
 ただ、海外では、それぐらい福島原発の事故や汚染水の影響を懸念、警戒している人がいることがよくわかる例だとも言えるかも知れない。(-"-)

* * * * *

 安倍首相は、IOC総会の帰国後の10日、「廃炉・汚染水対策関係閣僚会議」の初会合を開き、関係省庁を横断する対策チームを設けることを決定した。
 会議の座長である菅官房長官は、「首相発言の通り、状況を今後とも確実にコントロールし、解決に努めていくことが必要だ」と語り、(ウソつきと言われないように、後追いで?)何とか首相のプレゼンでの発言を(後追いで?)何とか現実のものにせんとしている様子。(~_~;)

 現段階では、政府は、汚染水の海への流出を凍土壁で食い止めることや、ALPSを使って浄化した汚染水を海に放出することなどを柱に対応して行くつもりのようなのだが。でも、後述するように、凍土壁を用いる方法やALPSによる汚染水浄化には、専門家から疑問や批判の声がアチコチから出ており、本当に有効な対策となり得るのか、クビをかしげてしまいたくなるところがある。_(。。)_

 しかも、福島第一原発構内での汚染水の状況が日々悪化している上、次々と新たな問題が発覚しているため、これまで検討されて来た対策の見直しをせざるを得ない状況に。
 東電も含めて、関係者はみんな、この汚染水問題にどのように対応すればいいのか、わかっていないというのが実情なのではないかと察する。(-"-)

* * * * *

 東電は13日に、TIM(米スリーマイル島の原発)事故を担当した米国人専門家のレイク・バレット氏を招き、「汚染水・タンク対策本部会議」を開いたのだが。場レット氏は、広く海外の専門家から、対策に関する助言や提案を得る必要があると語ったという。
 
『福島第1の廃炉作業を進める上で最大の障害となっている汚染水問題についてバレット氏は「水管理の問題は福島第1の大きな課題。TMIより大きな課題となっている」と指摘。「東電は一般の人々、世界に対してコミュニケーションを改善しないといけない」と強調した。(朝日新聞9月13日)』
 
 また13日には、政府の汚染水処理対策委員会が、現状では有効な対策がみつからない問題について国内外に広く対策案を募集することを決めたという報道も出ていた。(~_~;)

『福島第一原発の汚染水問題で政府の汚染水処理対策委員会は、汚染水から全ての放射性物質が取り除けないなど現状では有効な対策がみつからない問題について国内外に広く対策案を募集することを決めました。

 福島第一原発では1日400トンのペースで汚染水が増え続けていますが、汚染水を貯めるタンクの接合部分に問題があると指摘されているものの、信頼性の高いタンクを迅速に作る技術がないことや、放射性物質の除去装置を使っても取り除けない放射性物質トリチウムが残ることなど技術的に難しい問題や有効な対策がみつからない問題が山積しています。このため、政府の汚染水処理対策委員会では広く国内外に技術提案を募集することを決めました。
 専用ホームページを立ち上げて電力会社の技術者などが作るネットワークを通じて幅広く対策を集めるとしています。(TBS9月13日)』
 
☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆

長いので、チョットお休みタイム。( ^^) _旦~~so-cha o douzo!
よろしければ、2つのバナーの応援クリックをお願いします。m(__)m

人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆



 mewはアンチ安倍自民党政権を公言している立場ではあるが。この福島原発事故の対策に関しては、安倍内閣&自民党に何とか頑張ってもらわなければならないと思っているし。当事者である東電も含めて、できるだけ多くの専門家の意見をききながら、1日も早く、より有効な対策を講じて欲しいと願っているのだけど・・・。

 ただ、特に原発政策に関しては、安倍内閣&自民党も東電も信用できない部分があるだけに、彼らがオモテだけ取り繕うような方策をとらないように、野党や専門家、メディア、国民などなどがしっかりとウォッチする必要があると思うし。もし問題点があれば、どんどんと指摘して行く必要があるのではないかと考えている。(**)

 で、この記事には、日刊ゲンダイに掲載されていた小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教。京都大学大学院工学研究科都市環境工学専攻助教)のインタビューをアップしたいと思う。

<小出氏は、福島原発事故が起きてから、多数のメディアや集会で事故の状況について解説したり、対応策に関する提案を行なっている。mewは小出氏の見解を全て鵜呑みにする気はないのだけど。ただ、同氏の解説はとてもわかりやすいと思うし。また常に重要な問題点を示唆しているように感じているです。>
 
~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ 

『小出裕章氏「汚染水は制御不能。安倍首相の発言は恥知らずだ」

日刊ゲンダイ 2013年9月13日 掲載

 「放射能は完全にブロックされている」「コントロール下にある」――。IOC総会で、安倍晋三首相は福島第1原発の汚染水問題について、こう豪語した。首相の言葉はすなわち、国際公約になったわけだが、現地では今も1日400トンもの地下水が壊れた原子炉建屋に流れ込み、海に漏れている可能性も否定できない。安倍首相の言う「完全ブロック」とは程遠い状況なのだが、原子力の第一人者はどう見ているか。

 <そんなに安全なら自分で現場に行けばいい>

 ――安倍首相のIOC総会での発言を聞いて、どう思われましたか?

 「ほとほと呆れました。一体何を根拠にコントロールできていると言っているのでしょうか。冗談ではありません。福島原発は今、人類が初めて遭遇する困難に直面していて、想像を絶する状況が進行しているのです。そもそも、原発政策を推し進めてきた自民党政権は、原発を安全だと説明してきたが、安全神話は事故で崩れた。それなのに『コントロール』なんて、よく言えたもので、本当に恥知らずです。そこまで言い切るなら、安倍首相自らが福島原発に行って収束作業に当たればいいと思います」

 ――汚染水の現状をどう見ていますか。

 「これは予想できたことなのです。事故が起きた福島原発では溶けた炉心の核燃料を冷却する必要があります。水を入れれば核燃料に触れた水の汚染は避けられない。福島原発は水素爆発で原子炉建屋の屋根が吹き飛び、地震と津波で、施設のあちこちが壊れている。汚染水は必ず外部に漏れてくる。それが原子炉建屋やタービン建屋の地下、トレンチといった地下トンネルにたまり、あふれ出る。誰が見ても、当たり前のことが起こっているのです」

 ――小出さんは2011年3月の事故直後から、汚染水はタンカーで移送すべきだと提案していました。

 「漏れた汚染水が原発の敷地内にたまり続け、今のように周辺からあふれるのは明白でした。それなら一刻も早く汚染水を漏れない場所に移さないといけない。そこで数万トンの容量があるタンカー移送を提案したのです。新潟県にある世界最大の原発、東京電力柏崎刈羽原発には廃液処理装置があります。柏崎刈羽原発は稼働停止中ですから、そこに運んで廃液処理するべきだと考えたのです」

 ――しかし、提案は採用されなかった。

 「汚染水を海上輸送するので、地元漁協はもちろん、国際社会の反発が予想されるし、受け入れる新潟県の反対もあったのでしょう。東電が柏崎刈羽原発に放射性廃棄物がたまり続けることを避けたかったのかも知れません。私は2011年5月に原子炉建屋の周辺に遮水壁を設けることも提案しました。地下水の汚染を防ぐためです。しかし、東電側は『カネがかかり過ぎて6月の株主総会を乗り切れない』と考えたようで、結局、何もしなかった。今になって遮水壁、凍土壁を設置すると言っていますが、バカにしているのかと思いますね」

☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆

長いので、チョットお休みタイム。( ^^) _旦~~so-cha o douzo!
よろしければ、2つのバナーの応援クリックをお願いします。m(__)m

人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆



 <汚染水は許容値の300万倍、制御は不可能>

 ――政府の汚染水対策の柱は「凍土壁」と、汚染水から放射性物質を取り除く多核種除去装置「ALPS」の増設・改良です。「ALPS」が稼働すれば状況は改善されるのですか。

 「動かさないよりも動かした方がいいに決まっている。しかし、汚染水問題の根本解決は困難と言わざるを得ません。なぜなら、汚染水の濃度があまりに高いからです。汚染水に含まれている主な放射性物質はセシウム137、ストロンチウム90、トリチウムの3つだと思います。この実験所をはじめ、国内の原発でストロンチウム90を廃液処理する場合、法令上の基準値は1リットル当たり30ベクレル以下です。しかし、先日、福島原発の地上タンクから漏出した汚染水は1リットル8000万ベクレルと報道されていました。つまり、許容濃度にするには、300万分の1以下に処理しなければならない。私は不可能だと思っています。さらに、トリチウムは三重水素と呼ばれる水素ですから、水そのもので、ALPSで除去することはできません」

――凍土壁は効果ありますか。

 「私は遮水壁は鉄とコンクリートで造るべきだと思っています。耐久性があり、最低でも10~20年は持つからです。しかし、造るのに時間もカネもかかる。待ったなしの状況を考えれば、急場しのぎの凍土壁も造った方がいい。ただ、凍土壁が冷却に失敗したら地下に巨大な穴が開く恐れがある上、何年維持できるのか分からない。最終的には、やはり、凍土壁の周囲を鉄とコンクリートの遮水壁で覆う必要があると思います」

 ――小出さんは最近、水を使った冷却をやめるべきと言っていますね。

 「水を使い続ける限り、汚染水は増え続ける。今のような状況は何としても変えなくてはなりません。重要なことは冷やすこと。つまり、冷やすことさえできれば、手段は問わないわけです。東海原発の原子炉のように炭酸ガスを使って冷やす例もあります。ただ、ガスだと今度は汚染ガスの問題が出てくるでしょう。そこで、金属を使うことが考えられます。仮に(融点の低い)鉛などを炉心に送ることができれば、最初は熱で溶けて塊になるものの、塊が大きくなるにつれて次第に熱では溶けなくなる。その後は自然空冷という状態になると思います。ただ、これが確実に有効な対策かと問われると正直、分かりません。金属の専門家などを集めて知恵を絞るしかありません」

 <チェルノブイリのように石棺にするしかない>

 ――福島原発はどうすれば廃炉できるのでしょうか。

 「(1986年に事故を起こした)チェルノブイリ原発のように石棺しか方法はないと思います。ただ、チェルノブイリ原発も事故から27年経った今、コンクリートのあちこちが壊れ始めている。福島原発は事故を起こした原子炉が4基もあり、石棺にするにしても、使用済み核燃料プールにある燃料棒は必ず取り出す必要がある。その燃料棒の取り出しに一体何年かかるのかも分かりません」

――簡易型タンクで急場をしのぐだけの東電の後手後手対応にも呆れます。

 「現場は猛烈に放射線量が高く、一帯は放射能の沼のようになっていると思います。その中で、貯水タンクを(壊れにくい)溶接型にしたり、漏出がないかどうかを24時間体制で監視すれば、確実に作業員の被曝(ひばく)線量が増える。つまり、作業を厳格にしようとすれば、その分、作業員の被曝線量が増えてしまう。だから、場当たり的な作業にならざるを得ないのだと思います」

▽こいで・ひろあき 1949年東京生まれ。東北大工学部原子核工学科卒、同大学院修了。74年から現職。放射線計測、原子力施設の工学的安全性の分析が専門。「放射能汚染の現実を超えて」(河出書房新社)、「原発のウソ」(扶桑社)など著書多数。 』

* * * * *

 しつこく書いてしまうのだが。汚染水問題も含め、この福島第一原発の事故の対応がきちんとなされなければ、原発周辺および関東・東北圏を含む周辺住民の仕事や、生活、健康にも大きな影響が生じるおそれが大きいし。日本全体の経済や東京五輪開催にも影響を与える可能性も十分にあるわけで。
 私たち一般国民には、専門的な難しいことに関しては理解できない部分がたくさんあるものの、決して無関心になることなく、しっかりと問題意識を持ってウォッチし続けて行かなければならないと思っているmewなのだった。(@@)
                         THANKS  

【下の2つのランキングに参加しています。できれば、2つともクリックして頂けると、有難いです。組織票は全くなく、記事を読んで下さる方々だけが頼りなので、よろしくお願いします。m(__)m】


↓このクリックが、mewの大きな励みに。(・・)





にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ


↑もう1クリックが、ブログを続けるエネルギー源に"^_^"


 
by mew-run7 | 2013-09-15 13:14 | 政治・社会一般 | Comments(0)

by mew-run7