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福島で放射能飛散の二次被害+安倍切り札の凍土壁も凍らず、汚染水対策に暗雲


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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】


【15日にオスプレイが初めて東日本に(神奈川の厚木基地→静岡のキャンプ富士)にやって来たですぅ~。(@@) 19日には、ついに東京の横田基地にも来るぞ~~~。(>_<)】

 ここ1~2ヶ月、集団的自衛権の解釈改憲のことを中心に書いていたので、他の分野に関する報道記事やメモがたくさん溜まっているのだけど・・・。
 今回は、安倍内閣&東電の福島原発事故の対応に関して、今週、発覚した「放射能バラまき問題」に加え、「凍土壁が凍らない」問題などチョット古い話も交えて、いくつか紹介したい。(@@)

 11月には福島知事選が行なわれる予定なのだけど。福島県民には、安倍内閣&自民党が福島原発事故の対応や福島全体の復興に本当に真剣に取り組む気があるのか、よ~くウォッチして&考えて欲しいと思うです。(**)

* * * * *
 
 安倍自民党は、12年末の衆院選公約集のTOPに「まず復興を加速させます」として、除染やがれき処理、風評被害防止など、福島原発の事故への対応を明記。
 安倍首相自身、「復興なくして日本の再生なし」とアピールし、福島を含む被災地の票を多く集めて、政権を奪還することになった。(・・)
 また、安倍首相は、昨年9月に東京五輪招致を決めたIOC総会のスピーチでは、福島原発の汚染水は「アンダーコントロール」にあると豪語。その後も、政府は全力で汚染水対策を行ない、国内外を安心させると宣言していたのである。(@@)

 しかし、被災地の復興は遅々として進まず。福島原発事故の被災地、被災者への対応も、大きな進展が見られない。(-_-;)

 後述するように、安倍内閣が有効な汚染水対策になるとして、多額の費用をかけて作り始めた凍土壁はなかなか凍らず。有害な放射能を取り除くために設置したALPSも故障続きで、期待したほどに機能していないし。(-"-)、
 がれき処理や除染作業も滞っている上、先月には、石原環境大臣が「最後は金目でしょ」発言をして、福島の被災者の怒りを買うことに。(>_<)

 しかも、今週になって、とんでもないことがわかったのだ。^^;

 昨年8月に福島原発内でがれき処理を行なった際に、多量の放射能が周辺地域に飛び散った上、それが近隣の水田の稲に影響(二次被害)をもたらした可能性が大きいとのこと。 (゚Д゚)
 おまけに国や東電は、新たな放射能被害を与えた可能性のある南相馬市に、その情報を伝えていなかった(隠していた)という。(-"-)

* * * * *
 
『東京電力福島第一原発で昨夏に実施した大規模ながれき撤去作業で放射性物質が飛散して、20キロ以上離れた福島県南相馬市の水田を汚染した可能性を農林水産省が指摘し、東電に防止策を要請していたことが分かった。福島県は「他の要因は考えられず、がれき撤去の可能性が限りなく高い」としている。東電は要請を受けて撤去作業を凍結してきたが、広範囲に飛散した可能性を公表しないまま近く再開しようとしている。

 原発から20キロ以上離れた南相馬市の避難区域外の水田14カ所と、20キロ圏の避難区域内の5カ所で昨秋に収穫されたコメから基準値(1キロあたり100ベクレル)超のセシウムが検出された。農水省が調べたところ、放射性物質は8月中旬に出始めた穂などに局所的に付着。事故当時に飛散した放射性物質を土壌から吸い上げたのなら均一的に検出されるため、穂が収穫された9月末までの間に新たに飛んできたものと分析した。

 この間の8月19日、東電が第一原発3号機の大型がれきをクレーン車で撤去する際、がれきの下敷きになっていた放射性の粉じんが飛散し、別の場所にいた作業員2人が被曝(ひばく)して頭部から最大1平方センチあたり13ベクレルが検出された。この時、風下の北北西方面の5カ所の測定点(原発から2・8~8・3キロ)でも空間線量が上昇し、福島県はがれき撤去による飛散が原因と推定していた。

 農水省は(1)コメからセシウムが検出された南相馬市はさらに風下にあたり、8月19日のSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の計算では3時間で達する(2)基準超が複数検出されたのは同市だけ(3)前年度は同地域のコメから基準超は検出されていない――などの理由から、8月19日のがれき撤去で飛散した可能性があると判断。今年3月に東電に再発防止を要請した。東電は「どこまで飛散したか把握していないが、防止対策に取り組みながら近く作業を再開する」としている。

 東電は3号機のがれき撤去を終えたが、高線量のがれきが残る1号機は手つかずで、建屋を覆ったカバーを近く解体する方針だ。「最も早く作業が進む方法だが、放出量は増える」とし、飛散防止剤の散布を増やして対応するという。それでも天候や風向き次第でどこまで飛散するかは不透明だ。村山武彦東工大教授(リスク管理論)は「飛散の可能性を情報提供するのが大前提だ」と指摘する。(朝日新聞14年7月14日)』

* * * * *

『東京電力福島第1原発で昨年8月のがれき撤去時に放射性物質が飛散し、20キロ以上離れた福島県南相馬市の水田を汚染した可能性がある問題で、東電は14日、同原発からの放射性セシウムの総放出量を最大4兆ベクレルと試算していたことを明らかにした。しかし「かなり大づかみな計算」として公表せず、市にも伝えていなかった。

 東電によると、敷地内や同県双葉、浪江町のモニタリングポストで実測した空間放射線量の上昇度合い、気象データを基に放出量を試算。がれき撤去で放出されたのは1時間当たり1000億~1兆ベクレルで、放出時間は計4時間と推定した。4兆ベクレルは、事故後の福島第1原発から1日に放出される放射性セシウムの1万倍以上に上る。

 南相馬市には、セシウムが最大で1平方センチ当たり0・04ベクレルが沈着したと見積もった。東電は「極めて微量な放射性物質が南相馬まで到達した可能性は否定できない」と説明しつつも、同市のコメから基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えるセシウムが検出されたこととの因果関係については「事故直後の放射性物質によるものかもしれず、断定できない」としている。
 東電は農水省の要請で、この試算を実施。4月に農水省に結果を伝え、6月には県にも情報提供したという。(毎日新聞14年7月14日)』

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 南相馬市をはじめ周辺の農家や住民は、東電や農水省が市にこの情報を伝えなかったことに、当然にして強い怒りを示している。
 放射能が検出されれば出荷ができなくなるし、新たな形で風評被害が拡大するおそれが大きいため、本格的な農業の再開&地域の復興が困難になるからだ。(-"-)

『同原発から20キロ以上離れた南相馬市の旧太田村で昨年、水稲栽培を行い、基準値を超えるセシウムが検出された農家の男性(57)は「コメ以外の野菜の状況や、空間、土壌の放射線量を含め、直接原因が何なのかを調べる必要がある」とし、一刻も早い原因の究明を求めた。

 農林水産省が東電に対策を要請しながら、市に連絡しなかったことには「試験栽培や実証栽培には(基準値超のコメが出れば)原因を調べ、対策を講じる意味もあるのに、これでは意味がない」と指摘。「農家の営農意欲がさらに薄れてしまう」と危機感をあらわにした。

 2012(平成24)年から避難指示が続く小高区で試験的なコメ栽培に取り組んできた農家佐藤良一さん(60)は「考えられる原因も明かされずに今年のコメ作りは始まっている。国はやっていることがおかしい」と憤りを隠さない。昨年、基準値を超えるコメがあり、12年の収穫米よりも大幅にセシウムの値が上昇していたという。「基準値を超えたコメが流通しないとしても、風評被害の加速は心配」と声を荒らげた。(福島民友新聞14年7月15日)』

『同市に隣接する飯舘村から福島市に避難する阿部広利さん(65)は「『また隠していたのか』という印象」と不信感を募らせた。
 来年春以降の帰還を目指す楢葉町。会津美里町に避難する会社員男性(49)は「がれき撤去をする前に、手順や対策などを住民にきちんと説明し、同意を得るべき。東電は隠していることが多すぎる」と批判した。(同上)』

* * * * *

 しかし、林農水大臣は、同省の対応には問題がなかったという認識を示したという。(-_-;)

 林農林水産相は「原子力規制庁からは、がれき撤去による飛散との関係を含めて、現段階では原因は不明という回答が、農林水産省の事務方に対してあった」と述べ、外部からの付着で汚染した可能性はあったものの、原因は不明だったとしたうえで、農水省の対応に問題はなかったとする認識を示した。
 今後の対応については、福島県と原子力規制庁と連携して原因究明を進め、要請があれば、地元への説明を行いたいとしている。(FNN14年7月15日)

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

 ところで、東京電力は今月8日、福島原発で、汚染水の海への流入を防ぐために造っている凍土壁の工事現場を報道陣に公開したという。

『東京電力は8日、福島第1原発で地下水を凍らせて汚染水の増加を防ぐ「凍土遮水壁」の工事現場を公開した。報道陣への公開は着工後初めて。年度内の凍結開始を目指す。
 第1原発では、1日に約400トンの地下水が建屋に流れ込み、汚染水となっている。このため、1~4号機の原子炉建屋に地下水が流入しないよう、建屋を囲むように深さ約30メートル、総延長1500メートルの氷の壁を作るのが凍土壁だ。今回公開されたのは4号機原子炉建屋南側のブロック。』

『【凍土遮水壁】東京電力福島第1原発で発生する汚染水の減量対策として、国が320億円の建設費用を投入し、ゼネコン大手の鹿島建設が造成工事を行っている。完成すれば、くみ上げ用の大型井戸などの対策と合わせて、地下水の流入を1日当たり約280トン減らせるとされる。』(以上、産経新聞14年7月9日)』

* * * * *

 この凍土壁を用いた遮水法に関しては、かねてより政府内にも専門家からも様々な疑問が呈されていたのだが。安倍内閣は、これが最も有効な方法だとして(政官財癒着&利権構造の絡みもあって?)、この計画を決定したのだ。(~_~;)

 とはいえ、国が、東電という私企業の工事のために直接に予算を出すことはできないので、安倍内閣は「研究開発費」として470億円の「予備費」を支出することにして、この工事をバックアップすることに。
 ところが、4月から一部の配管の凍結を始めたにもかかわらず、いまだに凍らないままなのである。^^;

 東電は4月に、まず、トンネルが2号機建屋とつながっている部分に凍結管を入れ、周囲の水を凍らせる工事を開始。水を止めたうえで汚染水を抜き取り、コンクリなどで埋める計画だったのだけど。6月に入っても水が凍っていないことが判明。その後、凍結管の数を増やしてみても、十分に凍らないとのこと。(~_~;)

 そこで、今月7日にはついに原子力既成委員会が、工事方法を抜本的に見直すように東電に指示したという。(@@)

<それにもかかわらず、東電は何のためにわざわざ工事現場を報道陣に公開したのだろ~?^^;>

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 この凍土壁を造るもとになる汚染水が凍らないという話は、NHKが既に6月17日に報じて問題提起していたのだけど。メディアでは、あまり大きく取り上げらずにいる。

『福島第一原発では汚染水が増える原因となっている地下水の流入を防ぐため、1号機から4号機の周りの地盤を1.5キロにわたって凍らせる「凍土壁」の建設が進められていますが、これほど大規模なものは過去に例がなく、技術的な難しさを指摘する声も上がっています。』

『東京電力は、このうち2号機の汚染水を止水するため、トレンチの入り口の部分に地上から配管を打ち込み、冷却用の液体を流し込んで汚染水の一部を凍らせ、氷の壁を作る作業を進めています。
 ところが、内部の温度を測ったところ、ことし4月末から凍結を始めたにもかかわらず、いまだに一部が凍っていないことが分かりました。(中略)
 東京電力では今月中に2号機のトレンチの止水を終え、来月から中にたまった汚染水を取り除く計画でしたが、計画どおりに氷の壁が完成するかどうかは不透明な状況だとしています。(NHK6月17日)』(全文*1)

* * * * *

 その後、6月29日になって、(何と)産経新聞が凍土壁の信頼性に疑問を呈するような記事を出していたのである。

『東京電力福島第1原発の汚染水問題で、2号機タービン建屋から海側のトレンチ(地下道)へ流れ込む汚染水をせき止める「氷の壁」が2カ月近くたっても十分に凍結していないことが28日、分かった。事態を重く見た原子力規制委員会は、来月にも開かれる検討会で対応を議論する方針を決定。特に氷の壁は、2日に着工した「凍土遮水壁」と同じ凍結技術を使っており、凍土壁の信頼性にも疑問の声が出ている。(中略)
 
 凍結管の中に冷媒を通して水分を凍らせる技術は、約1500本の凍結管で1~4号機の周囲の土中の水分を凍らせる「凍土遮水壁」と同じ。凍土壁は、政府が汚染水問題解決の「切り札」と期待して、約320億円の国費を投じ、来年3月の完成を目指している。
 原子力規制庁幹部は「海側に滞留している汚染水は濃度が高く、最もリスクが高い。なぜうまくいかないのか原因分析とともに、凍土壁の有効性も議論していく」と話し、次回会合で議題に上げることを明らかにした。(原子力取材班) (産経新聞14年6月29日)』(全文*2)

* * * * *

 さすがに原子力規制委員会も、いつまで立っても凍らぬ工法に問題を感じたようで、今月に7日になって、東電に工事方法を抜本的に見直すよう東電に指示した。

『東京電力福島第一原子力発電所の配管用トンネルを凍結止水して汚染水を抜き取る計画に対し、原子力規制委員会は7日、「凍結管の冷凍能力を大幅に強化すべきだ」と指摘、工事方法を抜本的に見直すよう東電に指示した。
 着工して2か月が過ぎても凍結に成功していないためで、このままでは、土を凍らせて地下水が建屋に流入するのを防ぐ「凍土壁」をトンネル周辺につくることができなくなる。

 問題の配管用トンネルは2、3号機のタービン建屋とつながっており、高濃度の汚染水が約1万1000トンたまっている。東電は4月、トンネルが2号機建屋とつながっている部分に凍結管を入れ、周囲の水を凍らせる工事を始めた。水を止めたうえで汚染水を抜き取り、コンクリなどで埋める計画だった。
 しかし、6月に入っても水が凍っていないことが判明。東電は、凍結管の数を増やしたが、それでも十分に凍らなかった。

 東電は7日の規制委の会合で、「1分あたり2ミリの水の流れが凍結の障害」と説明した。
しかし、規制委の更田豊志委員らから「その程度の流速で凍らないのはおかしい」と疑問の声が続出。「このままでは、凍土壁も成り立たなくなる。凍結が不十分なら、2倍、3倍と冷凍能力を向上させてほしい」と要求した。
 トンネルを横切って凍土壁をつくるためには、トンネル内の汚染水を抜き取っておく必要があり、
更田委員は「凍結工事がうまくいかない以上、凍土壁の工事には進めない」と指摘。さらに、凍土壁も同じような仕組みで土を凍らせる工法のため、凍土壁の実現性にも疑問を投げかける形となっている。(読売新聞14年7月7日)』

* * * * *

  また、安倍内閣&東電は、ALPSで有害物質を取り除いた汚染水を海に流すことで、何とか原発の汚染水増加を食い止めようとしているのだけど。
 この国と東電の「切り札」とも呼ぶべきALPSの運転が、相変わらず不安定な状況なのだという。^^;

『東京電力は22日、福島第1原発の汚染水からトリチウム以外の62種類の放射性物質を取り除ける「多核種除去設備(ALPS)」でA~Cの3系統のうち、部品の不具合のため唯一停止していたC系統と呼ばれる1系統でも運転を再開したと発表した。3系統全てが同時に運転するのは約3カ月ぶり。
 国と東電はALPSを汚染水対策の「切り札」と期待するが、依然として試運転から本格稼働への移行のめどはついていない。設備自体も不安定な状態から脱していない状況だ。
 東電によると、C系統は22日午前9時に起動し、異常はないという。当初は19日に汚染水処理を再開する予定だったが、点検中に配管の接続部からさびによる腐食が見つかったため、延期していた。(福島民友新聞14年6月23日)』

<あと地下バイパスの効果なし&5号機からの水漏れの記事を*3に載せておくです。>

* * * * *
 
 でも、たぶん今、安倍首相のアタマの中には、福島原発事故の対応のことなど、1%もないに違いない。(>_<) <復興よりも、国の軍事教科と大企業の利益&株高が大事なんだよね。(-_-;)>」
 
 それどころか、滋賀県知事選で「卒原発」を訴える三日月大造氏with嘉田知事が、自民党系候補に勝ったというのに&福島原発事故の二次被害が生じているというのに、安倍内閣と東電は、ともかく1日も早く原発再稼動を実現することを考えているわけで・・・。
 
 福島の県民の方々、被災地の方々、さらに日本全国の国民の皆さんにも、今、私たちが何を重視すべきなのかよ~く考えて欲しいと。そして、もし「やっぱ、安倍政権は順番を間違っているんじゃないか」と思う人は、是非、選挙や様々な形で「安倍政権にNO!」という声を突きつけて欲しいと願っているmewなのだった。(@@)
                        THANKS

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*1

『地下トンネルの汚染水 十分に凍らず (NHK6月17日)

東京電力福島第一原子力発電所で汚染水が地下のトンネルから海に流れ出すのを防ぐため、トンネル内の汚染水の一部を凍らせて氷の壁を作り、止水する作業が進められていますが、凍結を始めてから、およそ1か月半がたった今も十分に凍らず、止水できていないことが分かりました。

福島第一原発では汚染水が増える原因となっている地下水の流入を防ぐため、1号機から4号機の周りの地盤を1.5キロにわたって凍らせる「凍土壁」の建設が進められていますが、これほど大規模なものは過去に例がなく、技術的な難しさを指摘する声も上がっています。
これとは別に、2号機と3号機ではメルトダウンした燃料を冷やした汚染水の一部、およそ1万1000トンが「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルに流れ込み、ここから海に流れ出している可能性が指摘されています。東京電力は、このうち2号機の汚染水を止水するため、トレンチの入り口の部分に地上から配管を打ち込み、冷却用の液体を流し込んで汚染水の一部を凍らせ、氷の壁を作る作業を進めています。
ところが、内部の温度を測ったところ、ことし4月末から凍結を始めたにもかかわらず、いまだに一部が凍っていないことが分かりました。
トレンチ内にある構造物が障害となって、均等に汚染水を冷やすことができないことに加え、トレンチの中で汚染水が常に流れていることが原因とみられていて、東京電力は汚染水の流れを抑えたり、凍結用の配管を増やしたりして改善を図ることにしています。東京電力では今月中に2号機のトレンチの止水を終え、来月から中にたまった汚染水を取り除く計画でしたが、計画どおりに氷の壁が完成するかどうかは不透明な状況だとしています。
また、3号機でも同じ作業が進められていて、東京電力は今年度中にトレンチ内の汚染水をすべて取り除く計画ですが、全体のスケジュールへの影響は今のところないとしています。』


*2

福島第1 「氷の壁」凍結せず 同じ技術 凍土壁に影響も (産経新聞 6月29日)

 東京電力福島第1原発の汚染水問題で、2号機タービン建屋から海側のトレンチ(地下道)へ流れ込む汚染水をせき止める「氷の壁」が2カ月近くたっても十分に凍結していないことが28日、分かった。事態を重く見た原子力規制委員会は、来月にも開かれる検討会で対応を議論する方針を決定。特に氷の壁は、2日に着工した「凍土遮水壁」と同じ凍結技術を使っており、凍土壁の信頼性にも疑問の声が出ている。

 2号機海側の地下には、配管やケーブルを敷設するためのトレンチがあり、高濃度の汚染水が1万トン以上たまっている。トレンチは海側の取水口付近とつながっており、海洋流出の危険があることから、早急に汚染水を取り除く必要があった。

 東電はタービン建屋とトレンチの接合部にセメント袋を並べ、そこに凍結管を通し周囲の水を凍らせて「氷の壁」を設ける工事に着手。壁でタービン建屋からの汚染水流入をせき止め、その後、トレンチ内の汚染水を抜き取る計画で、4月には凍結管に冷媒を流し始めた。

 しかし東電が今月中旬、内部の温度を測ったところ、十分に凍結していないことが判明。トレンチ内には障害物があり、均等に汚染水が凍らなかったことが原因とみられる。

 東電は、新たに凍結管を増やしたり、トンネルにセメントを少しずつ流し込んで壁を造ったりする代替案を検討中という。

 凍結管の中に冷媒を通して水分を凍らせる技術は、約1500本の凍結管で1~4号機の周囲の土中の水分を凍らせる「凍土遮水壁」と同じ。凍土壁は、政府が汚染水問題解決の「切り札」と期待して、約320億円の国費を投じ、来年3月の完成を目指している。

 原子力規制庁幹部は「海側に滞留している汚染水は濃度が高く、最もリスクが高い。なぜうまくいかないのか原因分析とともに、凍土壁の有効性も議論していく」と話し、次回会合で議題に上げることを明らかにした。(原子力取材班)』

******

*3

『汚染水抑制、効果見えず=開始1カ月の地下水バイパス-福島第1

 東京電力福島第1原発で放射能汚染水が増加し続けている問題で、東電は27日、抑制策として5月から始めた「地下水バイパス」と呼ばれる対策の効果が確認できていないと明らかにした。
 地下水バイパスは、高濃度汚染水がたまっている1~4号機の原子炉建屋などに地下水が入る前に、一部を井戸でくみ上げて海へ放出することで、汚染水増加の抑制を目指す対策。東電によると、5月21日から放出を開始し、これまでに1日平均約300トンの地下水をくみ上げ、計8635トンを排水した。
 しかし、原子炉建屋近くに掘った3カ所の観測用井戸では、地下水バイパス開始以降も降雨があった日に水位が上昇する傾向が顕著で、明確に水位が下がっていることは確認できなかった。東電福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表は記者会見で、「ゆっくりとやりながら効果を待つ」と述べ、数カ月程度の時間が必要との見方を示した。(時事通信14年6月27日)』

 
『<福島第1>5号機配管から水漏れ 燃料プールの冷却を停止

東京電力は6日、福島第1原発5号機で、使用済み核燃料プールなどの冷却に使う海水を流す配管から水漏れが見つかり、漏えい場所特定作業などのため、プールの冷却を停止したと発表した。

原子炉の冷却は別系統の配管で行っているため影響はなく、使用済み核燃料も当面は安全が保たれるという。

 6日午前11時10分ごろ、巡回中の東電社員が配管の弁付近で海水が漏れているのを発見した。海水は使用済み核燃料プールやポンプなどに使う冷却水を冷やすために送り込まれている。

 約2時間後、東電はこの冷却系統を停止、漏えい場所の特定作業を始めた。この時点でプールの水温は23度。冷却を止めると1時間当たり約0・2度上昇するが、運転上の制限値である65度を超えるまで約9日間かかるという。(毎日新聞14年 7月6日)』
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by mew-run7 | 2014-07-16 02:41 | (再び)安倍政権について | Trackback
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