日本をあきらめない&リベンジを果たすために~民主党再建と政界再編を
2015年 01月 19日
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18日、民主党の代表選が行なわれて、岡田克也氏が新代表に選出された。(・・)
この記事では、とりあえず、ざざっとの感想を・・・。
mewとしては、今回は、岡田氏が代表になるといいと思っていたので、やれやれというところ。<長妻昭氏も演説がよかったせいか、1回目の投票で37人分も議員票をとれたしね。>
また、岡田氏が決選投票で長妻支持票をとるために、安倍政権下での改憲議論や集団的自衛権の行使が絡む保守派提案の安保基本法案を否定する演説を行なった上で、選挙に勝利したのも、mew的には大きかった。<公約だからね。(++)>
ただ、実は、mewは決選投票になったら、岡田氏はもう少し細野豪志氏に差をつけて勝つのではないかと予想していた&スムーズに党運営を進めるためにも、そうなって欲しいと思っていたのだけど。
獲得票数が議員の数で言うと、岡田氏66人、細野氏60人と大接戦になった(6人も棄権or無効が出た)ことには、「う~ん、ちょっとマズイかな~」とプチ不安を抱えている。(~_~;)
これで岡田氏が圧勝したとなれば、細野氏のバックにいる保守派も実権奪還をあきらめて、少しは大人しくしているか、外に出ることを考えるかも知れないけど。<安倍陣営も橋下維新+保守勢力に期待しているようだし。>
党内に非岡田派が半分もいるとなると、党運営がしにくいし。保守派がまた何かにつけて反発や抵抗を示したり、水面下で他党とアレコレ協議や勉強会を行なったりして、党再建にまともに協力せず、岡田体制の足を引っ張るのではないかと。
要は、これまでの民主党と変わりばえのないような日々が続くのではないかと懸念してしまうところがあるからだ。(-_-)
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岡田氏が代表を務めるのは、何と04年以来11年ぶり。党幹事長、副総理など要職を務める機会が多いので、新鮮味に欠けるところはあると思うし。もともと面白みに欠ける人でもあるし。<演説で「わたしは原理主義者というニックネームがある」と言うだけで、笑いがとれるぐらいだから。^^;>
ただ、安倍首相が、06~7年の前政権のリベンジを果たすために、もう一度、自民党総裁にチャレンジしたように、岡田氏も04~05年の前代表時のリベンジに燃えていて。まさに政治生命を賭けて、今回の代表選に臨んで来たのではないかと察する。(++)
というのも、岡田氏は自分が代表として戦った05年の小泉郵政総選挙で惨敗。選挙後、全国各地の落選者を訪ねて行脚するつらい日々を送っていたことがあるからだ。 (ノ_-。)
このブログは、まさにその小泉郵政総選挙の最中に立ち上げたのだけど。当時も、新自由主義的な政策をとる小泉政権下で格差社会が深刻化。また、インド洋、イラクへの自衛隊派遣、憲法改正草案の準備が進むなど、このままでは「日本がアブナイ!」という雰囲気に。
その小泉自民党に対して、岡田民主党は「日本をあきらめない」とキャッチフレーズで戦ったのだけど。このフレーズが「マイナス志向で暗い」と不評で、尚更、民主党にとって負の要素になってしまった感じがあるのだけど。
でも、mewは、安倍首相の前政権でも、今政権でも、時として「日本をあきらめそうになる」ことがあって。そんな時に、この岡田民主党の「日本をあきらめない」という言葉が思い浮かぶのである。(**)
岡田氏はまた、今回の代表選の中で何回か、「民主党がこのまま再生できずに終わったら、死んでも死に切れない」と強調することがあったのだけど。<mewも、もしこのまま安倍政権の暴走を許して、日本が戦争に参加するようなことにでもなれば、死んでも死に切れないぐらいの心境になるかも。^^;>
まあ、多少大げさな表現であるものの、岡田氏にとっては、これが代表になるラスト・チャンスだと思うので、本当に政治生命を賭けて党再生に取り組んでくれる&安倍政権に対峙してくれるのではないかな~と強く期待しているし。
mewに&多くの国民に、日本をあきらめさせないように「最後のご奉公」をして欲しいと願っている。(++)
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また実は、mewは岡田氏が演説の中で、何度も「私も変わらなくてはいけない」と語るのをきいて、ついつい06年の代表選の小沢一郎氏の演説を思い出してしまうところがあった。(・・)
民主党は、05年の衆院選で惨敗した上に、06年初めに起きた前原代表下で起きた永田メール事件によって、支持率が1桁にまで激減。もう自民党の思うがままかと絶望的になった気分になった時に、いよいよオモテに登場したのが、03年に自由党ごと民主党への合流を果たした小沢一郎氏だった。(@@)
そして、小沢氏は党内に小沢アレルギーが強い議員が多いことを意識して、代表選のスピーチで、映画「山猫」のセリフを引用して、「党も自分も変わらなくてはいけない」と強くアピール。それが議員たちやメディアの注目や期待を集めたところがあったのだ。(++)
(関連記事・『キャッチフレーズは、「変わらなくちゃ」?! 小沢民主党がスタート』『党の理念、政策を守ってさえくれれば、小沢代表を否定しない』)
果たして、小沢氏は06年4月に民主党の代表になって、同年秋から始まった&数の力でイケイケ・モードだった安倍政権をものの見事に攻略したのだ。<03年に小沢氏の合流に反対していたmewも脱帽って感じ。>
まず、当時、民主党の保守派は、安倍自民党と協力して、改憲の国民投票法案作りを行なっていたのであるが、小沢代表は「今は憲法改正より生活が重要だ」として、法案への協力を中止させることに。
また、安倍政権の経済政策、とりわけ格差拡大の問題、消えた年金の問題、閣僚の失言問題などなどを、様々な形でどんどんと世間に知らしめて、国民に安倍政権への疑問や不信感を植えつけて行き、07年7月の参院選で、安倍自民党に圧勝することに成功。(^^) 安倍首相はそれを機に追い込まれ、同年9月に辞任したのである。^^;
* * * * *
岡田氏は、もともと自民党で小沢氏の下におり、共に93年に離党。新進党までは一緒に活動していたものの、98年に小沢氏が新進党を解体した際に袂を分かつことになったのだけど。03年にはまた同じ民主党に所属することになって。小沢氏とは、どちらかと言えば、縁が(確執も?)ある議員だ。^^;
それもあって尚更に、mewにはその岡田氏が、小沢氏と同じように何度も「変わらなくては」と語っていたのが、妙に印象に残ったとこがあったのだけど。
両者は政治家としてのタイプ、手法などがかなり異なるのだけど。岡田氏にも、本人もわかっているように、是非、柔軟になって欲しいとこがあるし。
また、今の安倍政権の問題点、格差拡大や安保軍事の問題は、まさに07年の同じような感じのものなので、岡田新代表&周辺には、07年に小沢代表が、安倍政権を追いつめて行ったやり方をよ~く研究して、国会対策や選挙活動に活かして欲しいとも思っている。(・・)
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今回、最初の投票では、細野氏が1位になったのには、ちょっと驚いた。^^;
しかも、mewは、細野氏は党員・サポーター票では岡田氏より上、議員票では岡田氏に負けるかと予測していたのだけど。実際の数字はその逆だったのは、意外だった。(・・)
決選投票では、細野陣営は、長妻支持派から大畠Gを取り込んだことで、かなりの僅差まで持ち込んだわけで。「侮れないな~」という思いを抱いたりもした。(~_~;)
<鈴木宗男氏の娘・貴子氏など、小沢一郎氏に関わりのある議員の多くは、細野氏についたような感じがあるのよね。小沢氏は、以前、細野氏を担いで野党再編を進めることも考えていたこともあったらしい。>
細野氏はまだ43歳で、これからいくらでもチャンスがあるし。とりあえず、執行部の要職につけば、しばらくは民主党の再建のために、力を尽くしてくれるのではないかと期待したいのだけど。
ただ、最初にも書いたように、岡田代表が公約通り、改憲議論や安保基本法案を封じる立場をとった場合、保守派がじっとしているとは思えず。その点が悩ましいところ。<とっとと出て行ってくれればいいのにね~。(-_-)>
mewは20年以上前から、早く「保守vs.リベラル」の政界再編ガラガラポンを願っているのに、いまだに実現できず、めっちゃ残念な気持でいるのだけど・・・。
<さっき上にリンクした06年4月の記事を読んでいたら、そこにも『民主党がきちんとその理念や政策をもとに、二つの大きな政党の一つに成長してくれることを望んでいるが、正直を言うと、もう一回ぐらいガラガラポンの政界再編成があるのではないかと思っている。その時に自民党の中で平和主義や社会政策を重視する人を迎え入れられるようなしっかりとした政党になっていて欲しい』って書いてあったです。>
今回の民主党の代表交代を機に、何とか国民の思いも巻き込んで、大きな政界再編につなげられないものかとひそかに願っていたりもするmewなのだった。(@@)
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民主党は18日の臨時党大会で代表選の投開票を行い、岡田克也代表代行(61)が、細野豪志元幹事長(43)と長妻昭元厚生労働相(54)を破り、新しい代表に選出された。岡田氏の任期は平成29年9月まで。4月の統一地方選や来年夏の参院選を控え、低迷する党の立て直しと自民党に対抗する野党の結集で手腕が問われることになる。
岡田氏はさっそく幹事長などの党役員人事に着手した。代表選出後の記者会見で「『オール民主』ということを考えてしっかりとした人事を行う」と述べ、細野、長妻両氏の起用を含め挙党態勢で臨む意向を示した。岡田氏を支援した枝野幸男幹事長の続投や、蓮舫参院議員ら女性の幹部登用も視野に検討を進める。
岡田氏は新代表に選ばれた直後、「政権交代は容易なことではない。全員の力が必要だ。私と一緒に苦しい道を乗り越えていこう」と結束を呼び掛けた。投票前の演説では、安倍晋三政権が進める集団的自衛権の行使容認に反対する姿勢を強調し、安倍政権下では憲法改正議論に加わらない意向も重ねて表明。野党再編に慎重な考えを示した。
代表選は昨年の衆院選で海江田万里代表が落選したため行われた。結果は党員・サポーターや地方議員も参加した1回目が細野氏298ポイント、岡田氏294ポイント、長妻氏168ポイント。国会議員らによる上位2人の決選投票で岡田氏が133ポイントを獲得し、細野氏(120ポイント)に逆転勝利した。(産経新聞15年1月18日)』
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岡田新体制、結束固め焦点=リベラル傾斜を保守系警戒-民主党
民主党新代表に選出され、一礼する岡田克也氏=18日午後、東京都千代田区
民主党は新たなかじ取り役に岡田克也氏を選んだ。代表選では、集団的自衛権行使などの重要政策で候補者の主張の開きが目立ち、岡田氏は細野豪志元幹事長と批判合戦も繰り広げた。まずは執行部人事で党の結束を固めることができるかが焦点となる。
「安倍晋三首相の下で憲法改正議論をすることに慎重でなければならない」。決選投票直前の演説で岡田氏は「リベラル色」を鮮明にした。決選に残れなかった長妻昭元厚生労働相の支持者を意識した発言で、細野陣営の保守系議員が昨年作った集団的自衛権行使を容認する安全保障基本法案にも言及。「自民党の考え方とあまり大きな差がない」と強調した。
決選投票の結果は、岡田氏133ポイントに対し細野氏120ポイント。差はわずか13ポイントで、岡田氏にとっては薄氷の勝利だった。細野陣営は「あの演説が効いた」と悔やんだ。
勝負を左右したのは、長妻氏を支持した旧社会党系の赤松広隆前衆院副議長のグループだ。岡田氏は17日夜、赤松氏と会談。集団的自衛権行使について「限定的であれ認めることはできない」と主張した赤松氏に、岡田氏は「わかりました」と語ったという。
安倍政権が春以降提出する安全保障関連法案への対応で、党が一枚岩になれるかが試される。保守系議員は、岡田新体制について「一握りのリベラル系に党の政策が左右されないか」と懸念する。
代表選では、衆院選前に細野氏が維新の党との合流を執行部に持ち掛けたことを岡田氏が暴露。細野氏も、衆院選で党が候補者を絞り込んだことを「国民に選択肢を示せなかった」と批判し、選挙責任者だった岡田氏を攻め立てた。
岡田氏の周辺には、細野氏との間にしこりが残ることを懸念し、「細野氏の処遇をしっかり考えるべきだ」(選対幹部)との意見がある。岡田氏は代表就任の記者会見で「オール民主党を考えて、しっかりした人事をやる」と挙党態勢を築く姿勢を示したが、具体的な説明は避けた。
人事をめぐる水面下の駆け引きは始まっている。赤松氏は17日の岡田氏との会談で、長妻氏と、長妻陣営の選対本部長を務めた近藤昭一衆院議員を要職で起用するよう要請し、岡田氏は「事前に相談します」と答えたとされる。細野陣営の議員は「好きなように人事をやられたら、こちらも考えないといけない」とけん制している。(時事通信2015/01/18)