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小泉訪米の手土産に、またまた米国牛肉輸入再開か?! ~次々とあがる安全性への疑問~


 小泉首相は通常国会終了後の6月に訪米を予定しているのだが、それに合わせるように
して、米国産牛肉の輸入再々開への動きが始まっている。
 ジョハンズ米農務長官も、3月末にワシントンで記者団に対して「小泉首相の訪米前
に輸入が再開できることを本当に希望する」と大きな期待感を表明しているようだ。
 昨年11月、ブッシュ大統領の訪日に合わせて、手土産を持たせるために政府は若干
強引に輸入再開が決めたのだが、12月末に輸入が再開されて3週間もしないうちに
除去すべき危険部位である背骨がついた牛肉が成田空港で発見されて、また輸入停止に
なったことは記憶に新しい。<関連記事・・・コチラコチラ
 それからまだ3ヶ月弱、安全対策の確認も十分にされていない上、香港では3、4月と
米国の対日輸出認定業者から背骨つきの牛肉が輸入されたのが見つかっているという
のに、アメリカが大好きな小泉首相&政府は、また国民の生命や健康の安全を犠牲にして
まで、ブッシュ大統領への大きな手土産の準備に取りかかっているように見える。

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中川農水相は上述のジョハンズ農水長官の発言に対して「そんなことは全く考える必要
はない。考えると、政治問題化し外交問題化する。そういうことを言われると逆に迷惑」
と反発したというが、農水省等は3月28、29日に輸入再開に向けて開かれた日米の
専門家の合同会議を開いており、そのことは「一歩前進」と評価した。農水省等は4月
から輸入再開に関して全国9箇所で消費者などを対象に意見交換をする会を催すと共に、
<いわゆる形作りってやつ?!>、アメリカ側との交渉や安全対策の確認などを進めて
行く予定だという。
 また4月にはいってから、内閣府の食品安全委員会で米国牛の安全性に関して調査、
審議を行なっていたプリオン専門調査会の12人のメンバーのうち特に輸入再開に慎重
な姿勢を示していた6人が、3月末に同調査会を辞任していたことが発覚した。しかも、
後述するように、全員が自発的に辞任したわけではないようだ。

 アメリカは安全対策を再点検して、強化することを約束したという。<他方で、日本が
国際基準の30ヶ月ではなく20ヶ月未満の牛しか輸入しないという条件をつけている
ことを各所で非難しまくっているのだが。>
 しかし、3月には米国内で新たなBSE感染牛が発見された上、いわゆるへたり牛が
何頭も食肉加工されているという疑惑が浮上している。また香港では3月10日に続き
4月7日にも、米国の別々の食肉加工工場から輸入した牛肉の中に危険部位を含む骨つき
のものが見つかった。2件とも、米農務省から対日輸出認定を受けていた業者の工場である
ことがわかっている。
 尚、韓国は(輸入停止以前は、国内消費されている牛肉の44%を米国産輸入牛に依存
していたのだが)、いまだに輸入再開を決定していない。アメリカは3月も訪韓団を送る
などして、輸入再開を迫っているが、韓国側はBSEに感染した牛の年齢が科学的に実証
されていないことや、安全対策への疑問を提示してより詳細な資料の提示を求めており、
再開決定には慎重な姿勢を見せている。

 国会でも米国の安全対策などについて質問が行なわれているが、政府の回答は明確では
ない。<参照・・・2月15日の民主党・山田正彦議員の予算委員会の質疑の議事録
 山田議員は、この中で米国行政監察局が調査した12箇所の食肉加工場のうち9箇所で
危険部位の除去の手順さえ存在しなかったことや、違反施設に関する報告書の話をした
ほか、また民主党議員が工場を見学した際に危険部位の脳や髄液の処理がズサンであった
ことを目撃した例などを指摘。さらに、中川農水大臣が吉野家などの外食産業団体が加盟しているフードサービス協会から年に100万円の政治献金を受けていることに関しても質問をした。
<彼は食品加工された場合の、原料の表示を法律化することも提案している。現在は、
肉を加工して調理品に使用した場合はもちろん、塩こしょうなどの味付けをして売れば、
もう産地表示は不要になってしまうので、国民が米国産牛肉を食べたくないと思っても
それを排除するのが困難になっているからである。>

 山田議員はまた、昨秋プリオン調査会が出した結論に関しても取り上げていた。
 プリオン調査会は、昨年10月に「データが不足しており、科学的な判断が困難だ」
という前置きをしつつ「もし輸入条件が日本政府の責任の下に順守されれば(日本の牛肉
と比べ)リスクの差は非常に小さい」という結論を出していた。<関連記事・・・コチラ
 これを受ける形で、政府は11月に輸入再開を決めたのであるが、安全性が科学的に
実証されていないことを強調する委員もいたことから「はじめに結論ありき」で強引に
答申をまとめさせられたのではないかという疑問が呈する声が少なくなかったのだ。


 そのプリオン専門調査会で輸入再開に慎重な姿勢を見せていたと言われる6人の委員
が3月末で辞任したことが明らかになった。
 食品安全委員会の事務局は「70歳以上の高齢であることなどを除き、本人に再任を
求めたが、研究に専念したいなどの理由で固辞された」と発表した。また松田食品安全
担当相は4日の閣議後会見で「4月1日にプリオン専門調査会の委員の再任を行った。
当人の意向をうかがったところ、これまで十分働かせてもらったということで代わる方が
おられた。(抗議の意思でやめたとは)私は受け止めていない」と話した。そして安倍
官房長官は5日午前の記者会見で、「2年の任期を受けての委員改選であり、(政府に
よる議論の誘導は)全くなかった」と述べた。

 しかし、食品安全委員会が「70歳以上は選任しない」という規定を設けたのは、昨年
10月なのである。そして、この規定により辞任せざるを得なくなった74歳の山内名誉
教授は「自発的に辞めたわけではない。新しい委員は科学的に正しい意見を言える人たち
だが、委員会で思っていることを述べるのは大変なこと」と心配した。山内氏は「政府は輸入
にストップがかかると『先生方が安全と言った』と責任をなすりつけた」と不満を隠さない。
 さらにやはり今回辞任した甲斐教授は「正式に再任依頼の連絡はなかった」とした上で
「慎重論を言う人がすべていなくなって残念」とコメントをしていた。

 尚、今回自ら辞任した委員のうち、前動物衛生研究所プリオン病研究センター長であっ
た品川委員は昨年春から「調査会の審議の進め方は納得できない」として、調査会に欠席
を続けており、昨秋の報告書もまとめ方やそれに伴う輸入再開に抗議して、昨年末に辞表
を提出したところ、食品安全委員会の寺田委員長に「出席しなくてもよいので(辞表は)
受け取れない」と言われ、以後、同調査会を欠席したまま辞任に至ったという。 まさに
抗議の辞任であるように思われる。
 品川氏は「他の委員の辞任にはコメントできないが、調査会の諮問がおかしいということは
多くの人が当初から気付いていたはずだ」と批判している。

 また副座長を務めており自ら辞任した金子教授は、「米国産牛肉問題の検討は、仮に
(脳などの)特定危険部位を完全に取り除いて輸入した場合、安全かという議論だった。
国民には当初、仮定に基づく議論を行うとは説明しなかった。(説明と審議方法が)
食い違い申し訳ない」「国民に食品安全委員会の審議について説明する場で、私自身が
『米国などからの輸入再開については、国内規制の見直し同様、厳格に評価する』と説明
していたのに、米国で特定危険部位の除去などが適正に行われるという前提付きの不十分
な審議しかできなかった。吉川泰弘座長(東大教授)から再任を依頼されたが、責任を
感じたので辞任した」と話している。「我々はあり得ない条件で机上の空論を重ね、政府は
私たちの答えの一部を示し『科学的根拠』を発表した」という。
<関連のニュースはコチラ

 もし同調査会が6月までに、輸入再開のリスクが少ないことを示すような答申を出した
としたら、政府の作為的な意図に基づくものであるかも知れないと疑われても、致し方
ない部分があるようにも思える。

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Commented by とし at 2006-04-11 12:42 x
個人的には嫌なのを無理やり買わせようとするアメリカの姿勢が気にいらない。
日々の生活でもアメリカ産の牛肉がなくて困ることはないだけど、この
問題のせいでアメリカ、日本で困ってる人がたくさんいるんだろうなと
思うこともある。
ネットで調べるほどプリオンという得たいのしれないモノの恐ろしさ、単に
牛肉を食べなければいいという問題ではなくなっていきそうな報告に
愕然としてしまいます。
私も散々吉野家牛丼やハンバーガーを食べてきましたし、たまには
また食べたいなと思うこともあるのでこの病気の解明を願っています。
Commented by mew-run7 at 2006-04-12 03:29
としさん、コメント有難うございます。

それぞれの国には、それぞれの考え方や安全基準というものがあり
ますから。それはしっかり主張していいし、尊重して欲しいな~と
思うです。日本国内より厳しい基準を押し付けているわけではないの
ですものね~。

ただ、実際にはアメリカの食肉業界も、日本の食品業界もかなり
困っているとは思いますが・・・。

病気の解明や治療法は、時間がかかりそうですが。
お互いのためにも、いい解決をして欲しいです。

Commented by みな at 2006-04-14 09:48 x
http://www.excite.co.jp/News/economy/20060414000518/Kyodo_20060414a263010s20060414000520.html
こんな記事がありました。

アメリカの食肉業界のコトとかより、わたしは自分や自分の家族の10年後が心配でたまらないので
こんな記事見るとなんだかなー・・・とかって思ってしまいます。
日本政府にはぜひ自国の国民の安全を第一に考えて欲しいなと思います・・。
Commented by mew-run7 at 2006-04-15 05:20
みなさん、コメント有難うございます。

>わたしは自分や自分の家族の10年後が心配でたまらないので

まさに私も同じです。 今、輸入が停止されているので、安心して
外食や出来合いの食品でも、牛肉がはいったものを食べられますが、
再開されたら日々、戦々恐々ですものね~。

国民の生命や健康を守るというのは、国として最低限の義務なのでは
ないかと思います。

Commented by ぼくらと党 at 2006-05-21 19:53 x
コメントありがとうございました。このブログ、よくまとまっていて、とても分かりやすいです。

都合のいいときだけ、「国民のため」を持ち出す今のやり方は、とても納得いかないものです。いくらグアム移転費負担、思いやり予算、イラク派兵をしたところで、牛肉すら譲歩してくれない現状を見ると、アメリカは日本に何の感謝もないようです。日本はアメリカに併合されてますから当然といえば当然ですが。

あと、ランキングクリックしときました。
Commented by mew-run7 at 2006-05-22 07:18
ぼくら党さん、コメント&TB有難うございます。

米軍再編問題や経済政策を見ると、日本はアメリカの属国なのかな~
って思ってしまうところがありますね。
でも、農業や食品に関しては、日本は昔はもっと国民を保護しようと
頑張っていたように思うのです。「ここは譲れないぞ!」って。
先進国になってしまって、あまり保護主義なのはよくないのかも
知れませんけど。少なくとも国民の健康の安全を守るのは、国の一番
重要な債務なのではないかと思います。

ランキング・クリック有難うございました。
また、そちらにも伺いたいと思いますが、これからもよろしくお願いいたします。m(__)m
by mew-run7 | 2006-04-11 05:20 | 政治・社会一般 | Comments(6)

by mew-run7