人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガ、反超保守&新自由主義。左右問わず、mew基準で、政治や競馬、スポーツなどについて。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

私が共謀罪の改正案を全面的には否定しなかったわけ ~友人等の批判にこたえて~

  6日(土)の夜に、ブログを読んでくれている友人と食事に行ったのだが、そこで
私が書いた共謀罪の記事の話になった。友人は、「(1)と(3)はわかりやすい例が
書かれていてよかった」と評価してくれたのだが、私が共謀罪を絶対に廃案すべきだと
主張せず、「(2)と(4)で、テロ対策等のために重大犯罪に限って共謀行為を処罰
してもいい」という内容のことを書いたことに立腹しており、批判を受けた。

「あんな風に書いたら、読んだ人の中にテロ対策のためなら共謀罪の創設を認めても
仕方ないかと思う人が出てしまうかも知れない。TBやコメントをつけてくれる人も
みんなほとんど廃案を主張して色々とアピールしているのに、その流れに水を差す
ような記事ではないのか? 特に(2)のようにテロの脅威をあおるようなことを書く
のは、政府側の片棒を担ぐことにもなりかねない。自分は、共謀罪は全面的に認める
べきではないと思う。」

<私のブログはそこまで他人に影響を与えるほどの存在だとは思わないが・・・。^^;
その後、友人とは共謀罪の問題点や、条約と国内法の関係などの問題などについて
議論(?!)を行なったりもした。>

 先に誤解のないように書いておきたいが、私は今、委員会に出されている共謀罪(法
改正案)の与党案にはもちろん反対であるし、民主党案にも賛同しかねる部分がある。
ただ、国連条約の締結のための国内法整備に当たって、共謀罪を全面的に廃案すること
は主張せず、「団体」の要件をもっと厳格にした上で、超重大な犯罪に限って認めるのは
どうか<+予備行為、刑罰軽減など>という私見を書いたのであった。
 詳細は後述するが、要はテロ等の重大犯罪の防止などで国民の安全を守ったり国際協調
を重視しつつ、いかに国民の生活や人権を侵害しないような法律を作るかを考えたのであった。


<つづきは ↓More をクリック>



 ただ、実のところ、(2)と(4)、特に(2)をアップする時には、かなり迷ったのも事実である。
正直を言えば、絶対廃案という形で書いた方が、全体的なムードや流れにもノリやすいし、
自分にとっても楽&容易に思えると共に、一部肯定は理解されにくくリスキーな部分もあり、
批判もまぬがれないだろうと思ったからである。
 だが、私があえて共謀罪を全面的に否定する形を構成をとらなかったのには、以下
のような理由がある。

1・これは以前も書いたと思うが、私は物事を一面的に見たり、アタマから否定したり
するのではなく、できるだけ表裏タテヨコナナメなどから見たり考えたりしたいという
ポリシーがあること。
<ただし、戦争や殺傷or暴力行為、理不尽な人権侵害、差別などはアタマから否定する
ことが多いが。>

2・個人的に、以前からテロ対策は重要であると考えていること。
<残念ながら、日本が今のように米国追随&軍事強化の道を歩もうとすればするほど、
その危険性は増加すると思う。>

3・今回の共謀罪の法案提出は、03年に国会で圧倒的多数で承認された国連の条約
を受けての国内法の改正案であることから、現実的に考えて、完全に廃案するのは難しい
のではないかと思ったこと。そうであるなら、国民への利益と損失の調和を考え、一般
国民に対する人権侵害をできるだけ少なくするような形を模索した方がベターなのでは
ないかと考えたこと。<民主党もこの考えに近いのかも知れない。>


 先に3について書いてみたい。
<以前に書いたことの繰り返しになってしまう部分もあるが、ご容赦頂きたい。>

 私は、もし日本政府が独自で新たに「共謀罪」なるもののの創設を法案化すること
を考えたのであれば、全面的に否定をし、断固反対をしたと思う。<国内のテロ対策
だけのためには、こんな法律を作る必要もあるまい。>また、それは(3)にも書いた
ように憲法の理念や刑法の体系を崩すものであるし、「治安維持法」のような活用の
仕方をすれば、国民生活を脅かすことにもつながる悪法だと考えるからである。

 だが、今回の法改正は、00年に国連で2/3の賛同を得て採択されたいわゆる
「国際組織犯罪条約」を受けての国内法の整備の一環として行なわれるものである。
この条約には、世界の140カ国以上が賛同&署名をしている多国間条約で、日本も
00年12月に署名をしている。<ちなみに99年には、国内で今回共謀罪が加えられ
ようとしている組織犯罪処罰法が成立している。>そして、02年頃には審議会で共謀
罪を含む国内法の整備に関する議論や採決がなされており、03年5月には与党である
自民、公明党だけでなく、民主党や共産党まで賛成する形で国会で条約の承認が行な
われているのである。
<承認決議では反対が4名いた。おそらく社民党議員ではないかと察する。尚、民主党
が、共謀罪の廃案を主張しないのは、ここで自ら条約やもとの法律を承認したからであろう。
 また日弁連は、審議会での議論に着目し、早くも03年1月には共謀罪等に関する意見書を
出している。http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/2003_02.html>
 
 国会での承認を受けて、共謀罪の法案が最初に委員会に提出されたが04年だったと
思われるが(それ以前の法審議会でも修正が試みられたようであるが)、当初の政府案
は「団体」の要件が甘く、共謀罪が適用される犯罪の数の多さなどの問題が指摘されて
おり、当分は受け入れられそうにない状況であるように思われた。
<ちなみに私が共謀罪の問題について雑誌で知ったのも、この頃ではないかと思う。
この頃には、もう一部の専門家や団体が反対運動などを行ない始めていた。>
 法案は05年度の通常国会、特別国会にも提出されたが、夏の郵政解散や時間切れ
で審議に至らず、06年度4月に与党が急に&強引に修正案を委員会に提出して、
審議、採決しようとしたことから、各所で反対運動が再燃している状況である。
<日本政府としては、条約も既に発効し、米英なども05~6年に条約を締結。署名国
の8割以上が締結している状況なので、日本も焦って早く国内法を整備して批准、締結
しようとしているところがあるのかも知れない。>

 文を短くするために、経緯の概略だけ書き並べてしまったので、わかりにくくなっ
てしまって申し訳ないが・・・。<しかも結局、文全体は長くなってるし・・・。(--;)>
 今回のもとになっている00年に採択された国連条約には共謀行為の犯罪化のこと
が明記されており、その国内法化は02年には審議会で準備が進められていたにも
かかわらず(そして日弁連などが反対意見を出していたにもかかわらず)、この条約
は03年に国会で承認されてしまっているという事実は、軽視できないように思う面
がある。
<尚、他からきいた話によると、公明党も以前には、その機関紙で共謀罪の要件を厳格に
することを主張していたという。>
 
 もしこれが二国間or少数国の間での条約であるなら、また話は違うと思うが<条約
にかこつけて日本政府に都合のよい法律を作ろうとすることも可能なので)、何分にも
これはもう5年以上前に国連総会で約190カ国のうち140ヶ国以上が賛成して採択
された国際レベルの多国間条約である。<この条約が提案される以前から、国際会議
で多国間にわたる組織犯罪をどのように防止したり捜査したりするかが、かなり議論
されていたようで、それをまとめたのがこの条約であるという。>
 それに賛同し、署名し、国会でも承認をした日本が、この条約を批准、締結せずに
放置したままにするわけにも行くまい。<また実際問題として、今後、テロも含め
重大な犯罪防止や捜査等で他国との協力が必要なのも確かであろう。>

 このように現実的な問題を前提とした場合に、次の段階として考えるべきことは、
国内法を作る際に、いかに日本の法律体系との整合性を持たせて、国民の人権侵害を
少なくするかという観点に立つべきではないかと思った次第なのである。
 
<(1)やその他の記事にも書いているが、私は国家やら政府やら官憲などというもの
を全面的に信用してはいない。憲法も民主主義も、自由主義もいかに国家権力をコン
トロールするか、国民の権利や生活や様々な面での安全を守るかという観点を主体に
して考えている。国際協調は重要だし、国民の安全も守りたい。かと言って、国民
の人権は侵害されたくない。今回、この記事を書くに当たって、改めてアレコレ調べたり、
勉強し直したりしながら、両者の均衡や調和を考えた末の結論であった。>

 そして現実的な選択肢として考えたのが、(4)にも書いたが、共謀行為を罰する
(捜査や逮捕等を可能にする)としても、その団体の構成要件をもっと厳格にして、
超重大な犯罪に限るのがいいのではないかという私案である。
<またその部分において、条約は一部留保の形で批准、締結すればよいのではないかと
考える。他にも留保や各国独自の宣言解釈をつけている国はいくつもあるので。> 
 そう考えた根拠としては、日本の刑法でも国家や国民に大きな法益侵害(被害)を
与えるような重大な罪には陰謀を処罰する規定があること、また重大な犯罪は予備罪
を処罰する規定もあるので、予備行為を処罰条件にすれば、法体系と整合性を失ったり
国民に対する人権侵害の危険性も低くなるのではないかと考えたことなどがある。
<いかに一般国民の生活や言動の自由に脅威を与えないように、法律的な面で国家に
縛りをかけるかが重要であると思うので。>

 
 もちろん共謀罪は全面的に廃案にせよという意見も、十分に理解できる。ただ、
友人とも論じたのであるが、その場合、条約の締結の仕方はどうするのか、共謀行為
に関しては重大な犯罪でも他国との間で捜査協力や情報交換などがしにくくなっても
いいのか等の疑問を覚える面があった。<ちなみに友人は、いざとなれば国連条約は
締結しないでもいいし、テロ対策や捜査協力よりも共謀罪を一切犯罪化しない方が
大事であるとの見解であった。> 

 ただ(4)にも書いたように、私自身は今、提出されている与党案や民主党案には
賛同できない。<まだまだ要件が甘いと思う。> 
 マスコミがあまり取り上げてくれないのが残念なのであるが<PSE法の時のように
一般世間的に有名な人が反対や疑問の声をあげてくれるとよいのかも知れないが>、
ようやく反対運動なども盛り上がって来ており、ネット界でも多くのHPやブログが
取り上げるようになりつつある状況である。そして何分にも一般国民にも影響が大き
い法案であるだけに、もっと時間をかけて国民に広く知られて議論されるべきであると
思うし、さらに専門家や議員の間でも慎重に議論や検討を重ねて、改めて法案を修正
or全面的に作り直すことが必要だと考えている次第である。


            <つづく>   THANKS
 
<もしよろしければ、←メモ帳の上下のバナー&リンクのクリックをお願いします。m(__)m
と~っても励みになるです。(・・)>
Commented by nike_mild at 2006-05-08 11:27
昔「何でも反対野党」と言われて力を失ってしまった党がありました。少数党になってしまったのはそれだけが原因ではありませんが、私から見れば反対しなければならないときは反対するべきだと思っています。それは悪いことでもなんでもない。
何でも反対だといわれることに耐えられないのか「対案路線」が目につきます。でも相手の土俵で戦うってことは最初から不利があります。
国は治安のための法律は数限りなく欲しいのでしょう。しかし破防法では
「地下鉄サリン事件」は適用できないだとか、暴対法があってもそういう組織が皆無になったわけでもない。要はどんな犯罪にも適用できる法律が欲しいのでしょうが作れば作るだけ自由は奪われる。
そのくせ一旦認めたデモ行進に介入して「公務執行妨害」などとありふれた法律で取り締まる。
包丁を主婦や料理人は料理のため以外に使うことは無いが、権力者に取締りのための法律を無制限に与えたら何をやってくるのかと不安になるわけです。
この「共謀罪法案」がテロ限定で使われることを与党側が想定していないと思われるので全面的に反対です。
Commented by nike_mild at 2006-05-08 15:35
記事に関係ないけど・・
TBしました。すみません<(_ _)>
(文中にちょこっと書いてはあるけれど^^)
Commented by 虎哲 at 2006-05-08 19:45 x
ご返答ありがとうございました。
現行破防法はもちろん問題のある法律です。
しかしここで考えてみると、この法律、「共産主義」対策でしたよね。
現在でいう「テロ」の脅威となんか重なってしまうのですよ。
共産主義が事実上そのような形で扱われなくなった今、この破防法の問題点を改正する形で対応できるんじゃないのか、というのが考えです。
内容はほとんど刷新した形で。だからまあ新しい法律を作るのと変わりませんが、現行破防法を残し、かつテロ対策の法律も作る、というのではない形をイメージしています。
Commented by FK at 2006-05-09 00:03 x
 要は共謀罪を運用する政府の意思や、警察、検察による裁量に信頼がおけない事が大きいと思います。また、被疑者に対しては殆ど警察発表のみを鵜呑みにするマスコミの報道姿勢が問題だと思います。

 今回の政府の法案の出し方一つをとってみても、どさくさにまぎれて提出している印象がありますし、また堀江氏の仮釈放のタイミングに合わせて強行採決しようとするような姑息な動きがありました。

 「国際的組織犯罪条約」も確かに大切ですから、堂々と法案を提出して、しっかりと議論をし野党も納得する形で法律を作ったら良いと思いますが、与党にはその姿勢が感じられませんでした。

 私としては、今の政府や警察、検察に信頼がおけませんので、既に法律を作った他国の例を参考にしてできるだけ政府や警察、検察の裁量が小さくなる法律にして欲しいと思います。

PS) ランキングのクリックは、貴方の文章の最後とコメント欄の最後にもつけたほうが良いと思います。他のブログでは、そのような場所が多いのでこれからも頑張って欲しいと思う趣旨の文章にはよくクリックするのですが、一番クリックしたいと思う貴方の文章はよく忘れてしまいます。
Commented by 華氏451度 at 2006-05-09 01:18 x
TBありがとうございました。なるほど……。3つの理由のうち、特に3番目はよく理解できます。私は与党案がダメなのはむろんのこととして、民主党の案も問題が多いと思っています(これはmew-runさんも書いておられるわけですが)。でも、「最善がダメなら次善の策を」という考え方をするなら、エントリ(4)で書かれた方法が最もよいのかも知れません。……ただ、いずれにしても「今の政府」のモトでは、法律の新設も改定も欲しくないという気分もあります(などと言ってしまうといかにも感情的に聞こえますが……)。
Commented by mew-run7 at 2006-05-09 05:35
nikeさん、コメント有難うございます。

私も基本的にはnikeさんと同じ考えですし、今国会で
採決させないために&、国民に関心を持ってもらう
ためには、野党で協力して昔ながらの徹底抗戦を行な
ってもいいのではないかとさえ思っています。

ただ一つ質問があるのですが、その場合、国連条約の
批准はどうしたらいいとお考えですか?
共謀罪関係のところは全て外す形で批准、締結するの
でしょうか?それとも国連条約は放置するのでしょう
か?

それにしても、友人と話していて、2言めに出て来る
言葉は「去年の総選挙で、勝たせ過ぎたよな~」と
いうことでした。あ~、イラ立つぅ~~~。(ーー;)
愛国心を教える前に、国民を愛して、国民から信頼
される政府を作る努力をして欲しいですね。それも
国民がしっかりしないと実現できないことですが・・・。
Commented by mew-run7 at 2006-05-09 05:35
虎哲さん、コメント有難うございます。

破防法の場合、既に国内で問題を起こした特定の団体
を監視して自由を制限する形の法律ですから、これから
テロ行為を行なおうとしている新たな団体に用いて、
テロ対策や捜査(未然の防止)に使うのは、私には
難しいように思えます。<主体が外国なら尚更。>
全く新しいテロ対策法を作る方が、現実的かも知れ
ません。
Commented by mew-run7 at 2006-05-09 05:35
FKさん、コメント有難うございます。

私も今の政府や警察などは信用しかねますし、このまま
与党案の共謀罪の改正案を通すのには反対です。

本当に重要な条約、法律ですから、もっとマスコミにも
報道してもらい、国会でも十分に審議をして国民の理解
納得が得られる法案にすべきだと思います。
そして、何より政府や警察に好き勝手に使わせないような
厳格な縛りが必要だと思います。

また、ランキングに関するアドバイスを有難うござい
ます。知人たちからも、記事の途中にもバナーを入れた
方がいいなど色々言われているのですが、何かまだ
気恥ずかしくて、こそっと最後に書いているような
状況です。(^^ゞ これから少しずつ工夫してみたい
と思います。気に入った時には、クリックをよろしく
お願いします。
Commented by mew-run7 at 2006-05-09 05:36
華氏451度さん、コメント有難うございます。

私も本当に迷うところがあったのですが。理論的に
考えた結論は、上述の通りです。

<華氏さんの記事に知識と感性の話がありましたが、
私は感性or感情で「これはおかしい気がする」
「こんなのはイヤだ」というのが先に来て、そこ
からアレコレ勉強し出して、最終的な判断をしよう
というようなところがあるのですが・・・。>

ただ今のままの法案には反対ですし、ましてや
華氏451度さんと同じように、今の政府は特に
信用できないので、何も任せたくない気持ちです。

ともかく、まずは早く小泉政権が終わって、まと
もな落ち着いた政治、政策を行なって欲しいと
切に願っている今日この頃です。
Commented by あいまいみー at 2006-05-09 11:14 x
質問です。
この法案および元となっている国際条約は「国家」には適用されるのですか? そして「国家による犯罪」を抑止できるのですか?
私は国家による犯罪が一番恐ろしく、真っ先につぶすべきものだと
思っていますから。
たまたま今日
英皇太子ら暗殺計画 ジンバブエで80年に
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/kokusai/20060508/20060508a3660.html
という記事を見つけたから書くのですが、
こんなもの、例えばイスラエルあたりがしょっちゅうアラブ諸国に
対してやっているじゃないですか。それで、アラブ諸国も黙っている
わけにはいかない。
だから国家による犯罪を抑止できないと、この法案も元の条約も
効果を持たないんじゃないの、と思うのですが、何か画期的な方法は
ありますでしょうか。
Commented by nike_mild at 2006-05-09 14:38
mewさん、こんにちは^^
PSE法のときもそうでしたが5年前は無関心でした。この共謀罪も国連で2000年に締結されて締約国に義務づけたため同条約の義務を履行しなくてはならないということですよね。今から5年ほど前のことですね^^
今思うのは何故こんな条約に賛同したのかということと、「国連条約が繰り返し明示している「金銭的利益その他の物質的利益を得ることに直接又は間接に関連する目的のため」という限定を、政府提出の共謀罪(案)が取り去ったことで、条約の範囲を逸脱しているということである」とあるように何故国連での締結と違ったものを作ろうとするのか?です。そして「共謀罪自体が日本の国内法とは異質なものを導入するのであるのに、それと他とが合わないから他のほうを共謀罪にあわせるという発想は、「原則と例外がひっくり返りはしないだろうか」(法制審議会審議委員の発言)」との疑問もあるようですね
「従来の刑法学の基本的発想が崩れてしまう可能性がある」との批判派の意見にmewさんはどんなご見解でしょうか?新しい時代は新しい考え方でいこうということなのでしょうか?

つづく
Commented by nike_mild at 2006-05-09 14:39
つづき

私は賛同して条約締結国になった過去をいまさらひっくり返せとは言いません。が、国連に対しては「国内で理解が得られないので努力中だ」と言えないのでしょうか?
コンスピラシー(Conspiracy、陰謀)とは・・とありますが初めての言葉でよくわからないのです。しかしアメリカでは当たり前なのかなとも思いますが日本の刑法に昔からあったのでしょうか?

理解が出来ないままですが・・
「なお、国際社会とは言っても、賛同しているのはアメリカと日本だけであり、単語として正しくない。他の国は全面的に反対の立場をとっているということも追記しておく。)←この単語って国際社会?共謀のこと?
と、最後の書いてあった「国際社会とは言っても・・」が気になりました。
政治が数の力だけではなくそれなりの合意がなされるべきで、国連には「まだちょっと時間が掛かる」ということだと思いますがどうでしょう?^^
Commented by Yin Yan at 2006-05-10 00:55 x
こんにちは、コメントありがとうございます。
賛成か反対かの極端な二次元論ではどうしようもないですよね。
理想の社会を築くためには理想を高く掲げることも大事だけど
実現させるための手練手管は必要なモノだと思います。
「ダメなものはダメ」では社会は動かないんですよね。
記事の内容に毎回感服しております!
Commented by mew-run7 at 2006-05-10 08:14
あいまいみーさん、コメント有難うございます。

私は国際法はきちんと勉強したことがないので、自信がありませんが、
おそらく今回の国連条約は、組織的犯罪集団が対象になっていること
から、いわゆる「国家」に適用するのは困難ではないかと思います。
国家の行為を問題にする場合は、おそらく国連の安保理などで別途
協議、採決されて経済制裁や国連軍の出動などをすることになるの
ではないでしょうか?

ただ、今、行なわれているテロ行為の多くは、国家そのものではなく
政治思想や宗教、民族その他によって結びついている組織によって
行なわれています。<中には政府と結びついているものもありますが>
今回の条約はテロ対策だけでなく、いわゆる国際的に活動するマフィア
的な集団などの対策も考えられているわけですが、テロ集団やマフィア
的な組織の活動への対策(資金洗浄、資金源の問題も含めて)には
有効なのではないかと考えます。
Commented by mew-run7 at 2006-05-10 08:37
ニケさん、コメント有難うございます。

ここですぐに十分なことが説明しにくいので、改めてレスを差し上げる
ことにして、とりあえずざっとだけレスさせてください。

私自身、(3)にも書いていますが、刑法の基本理念、法体系は重視
すべきものと考えています。したがって、日本の刑法に合わせた形で
国内法を整備すべきものと考えています。
尚、日本の刑法でも陰謀罪を罰するものが4つあります。<ちなみに
競馬法では、公正を害する競走の共謀をしただけで罰せられます。>
今の刑法には共謀罪は一個もないかのように言っている人がいます
が、それは誤りです。<ただ、犯罪は限定されるべきですけど。>

後半の日本とアメリカだけというのは、Wikipediaの記述でしょうか?
この記述の意味はよくわかりません。
今回のもとになっている条約に関しては、国連加盟国の約190ヶ国の
うち140ヶ国以上が署名して、既に110ヶ国以上が締結をしています。
10年以上前から、国際犯罪に関する会議やサミットで協議されて
いたことをまとめた条約で、アメリカ主導のものではありません。
Commented by mew-run7 at 2006-05-10 08:41
Yin Yan さん、コメント有難うございます。

こんにちは。Yin Yan さんの書かれたものを読んで、本当に理想と
現実のハザマで、様々な選択をして行くというのは大変だし、難しいな~
と改めて思った次第です。
100%賛成か反対かではなく、議論を尽くして、知恵を使って、お互いに
とっていい結論を導けるようにするのが、自由&民主主義的&現実的な
選択なのではないかと思います。お互い、ここだけは譲れないという
ものはしっかり堅持しつつ、法案作りをして行けるようにと願っています。
Commented by nike_mild at 2006-05-10 10:57
mewさん、お返事ありがとうございました^^
>今の刑法には共謀罪は一個もないかのように言っている人がいます
が、それは誤りです。
現在4つあるのですか、なるほど~。それを600ほどに増やすと?半分にしても多いですね^^やはりこの法律を曖昧なまま作られたら何をされるか怖いです。
>10年以上前から、国際犯罪に関する会議やサミットで協議されて
いたことをまとめた条約で、アメリカ主導のものではありません。
ウ~ム全てを正確に知ることは不可能だ!と・・(笑)
ただ国連に対して「今国会で成立させなければ」制裁があるとも思えないし、何といっても国民の合意が無くても「条約優先」というものでもないかと思うのですが・・少なくとも民主党の合意は取るべきでしょうね。個人的には民主党と違い「法案廃棄」の立場ですけど(^^)
http://www.shugiintv.go.jp/jp/の5/9の法務委員会テレビ中継で収録したのを見てみます。少し長いけど・・(爆)
Commented by mew-run7 at 2006-05-10 11:43
nikeさん、コメント有難うございます。

陰謀、共謀を罰するのは、刑法では4つだけですが、昨日例にあげた
競馬法のように、その他の法律も入れるともっとあるようです。
<与党案の600も、特別法などを全て含んだものです。>
それでも多すぎですよね。私は記事にも書きましたが、原則は7年or10年
以上にして、あとは薬物、銃器などの犯罪を加えるだけでいいと思います

今、私も衆議院TVを聴きながら、仕事をしています。
枝野氏vs早川氏の弁護士による専門家対決なので、条文に関して
かなり細かくマニアックな内容でやり合っているです。
9日のも見ましたが、法律の知識としてはあまり役には立たないかも
知れません。藤本氏は刑事政策の学者なので、そちらの立場からの
主張が強く、ちょっと「???」の発言もありましたです。

Commented by nike_mild at 2006-05-10 13:58
mewさん、聴きながら仕事ですか?私は仕事を放ったらかしでした(笑)
9日分は最後まで視ました。今から仕事で出かけますので10日分は戻ってからかな?
藤本氏は国際標準(グローバルスタンダード?)として取り入れることに重きを置いているようでした。条約を賛成したのだから「共謀を犯罪として扱う考え方」を受け入れなくてはならない。と言っているような・・
共謀行為自体を犯罪とみなす法を決めることについては、犯罪抑止効果があるはずと。ただし運用などについては「性善説」にたっているので官僚や警察が拡大解釈するなどとの予測はしません。と・・
ま、突っ込まれていたけど早急に成立させなければ「国際的に日本の威信低下」を招く恐れがあるとかも言っていました。
法律を作る側はこちらが不安に思うことなど全てを聞けないだろうけど「共謀そのものを犯罪として取り締まる法」などは少なければ少ないほうがいいです。
新しい時代には新しい考え方などは学者には新鮮で必要で取り入れたいかもしれないけれど、一般の市民にとっては自由を奪われることにつながります。
櫻井よし子さんが良かったなあ~^^(右だといわれているようだけど・・^^)
Commented by mew-run7 at 2006-05-10 14:38
nikeさん、コメント有難うございます。

衆院TVでのお勉強、お疲れ様でした~。m(__)m
桜井さん、よかったですね。あの人は、柔らかな口調や外見にかかわらず
超保守系の部分があるんですよね。何だか不思議な感じですぅ。

私は仕事と言っても、単純な書類整理ですけど。(探し物をしつつ)^^;

藤本先生の刑事政策の本は2冊ぐらい読んだことがあるのですが。
(なかなかわかりやすくて、悪くない本でしたけど。)
あの先生はこんなに国家を信じてるんだ~と思ったりしました。
確かに、刑事政策の世界では、国際的組織犯罪の防止は急務と
言われているので、早く条約を締結して欲しいという思いが強いの
かも知れませんね。

多数の犯罪の共謀行為を罰することが国際標準と言えるかどうかも
疑問ですけど。
仮にそうだとしても、全てをそれに合わせる必要はないと思います。
刑法が一般市民を脅かすようでは、困りますから。ごく重大な罪や
特定の組織的犯罪に限るようにすべきだと思うです。

by mew-run7 | 2006-05-08 03:55 | 共謀罪、教育基本法改正 | Comments(20)

by mew-run7