強行採決は、議会制民主主義への冒涜&恥だ~世論+国民の監視の目+投票行動によるプレッシャーを~
2006年 05月 18日
書いているので、コチラにリンクしておきます。19日12:30>
共謀罪+α、教育基本法の改正案、格差社会(医療費問題含む)、輸入牛問題など
重要な問題に関して書きたいことが山ほどあって(しかし、時間はなく)、何をどこ
から書いていいものなのか悩んでしまう今日このごろであるのだが。。。
今、衆院TVで党首討論と厚労委員会の審議(強行採決)を見たばかりなので、
今回はそのことを書きたい。
17日には民主党の小沢氏が、代表になって初めての党首討論を行なった。
その冒頭で小沢代表は、同日に衆院の厚生労働委員会で医療制度改革関連法案で
強行採決(関連報道コチラ)が行なわれたことを批判し、小泉首相に野党の見解も
きき、十分な審議を尽くしてから採決を行なうように要請をした。その後も議会制
民主主義のあり方に関して、持論を述べていた。
これは、おそらく今、問題になっている共謀罪+α、教育基本法改正案、国民投票
法案などに関して、与党側が委員会や本会議で強行的な採決を行なわないように
けん制をしたものだと思われる。
<医療制度改革法案、党首討論の感想を、この記事の最後に追記した>
19日、衆院の法務委員会が開かれて、共謀罪の審議が行なわれる予定になって
いる。18日朝のNHKのニュースでも取り上げていたが、自民党の理事からは
19日に強行採決を行なおうという話が出ているという。<公明党は反対の意向>
この報を受けて、民主党は「もし19日に強行採決を行なったら、それ以降の衆院
の審議は全て欠席することも検討する」という構えを見せているようだ。
<つづきは ↓More をクリック>
小さい頃から、TVのニュースを見ていて、強行採決の場面を見るたびに「一体
これは何なんだろう?」と。「何で大の大人が、ましてや国会の議員がこんなことを
するのか」不思議でならなかった。何だか「数の暴力」のようにも見える。
小学校の学級会だって、こんなバタバタと強引に決をとったりはしない。ドサクサ
にまぎれてババッと立つ。人数を数えているのかどうかもわからない。(机の周囲
に集まる人もいたりして、人数の数えようもないと思う。)だが、多数で可決とされ
て、審議が終わってしまう。それで国の大事な法律や政策が決まってしまうのだ。
<17日の厚労委員会もそうだった。野党は不穏な動きを感じ、警戒をしていたよう
だが、最後に質問に立った社民党・阿部氏の質問時間が終わった途端、お約束通り(?)
自民党の寺田氏が立ち上がって何かを言い始め(その後は場内で何を言っているか
きこえなかったが、おそらくは採決の提案をし)、野党が「ダメだ」と委員会長席に
詰め寄る中、与党議員(委員)が立ち上がって、採決終了になってしまった。>
何で国民は、自分たちの代表である国会議員がこんな大人気ない、みっともない、
ある意味で強権的で暴挙とも言えるような行為を行なうことを、ずっと許容し続けて
いるのだろう。また、こんな形で国民の生活に大きく関わるような法律が作られて
しまうことを、怒ったり批判したりしないのだろう。
<それに17日の党首討論で子供の教育の話が出ていたが、こんな光景を子供に見せる
のは、子供の教育にとって最も悪いケースの一つかも知れないとも思う。>
私は自分が仮に自民党の支持者であっても、その法案に賛成であっても、このよう
な採決の仕方はして欲しくはない。こんなことを放置しているようでは、日本の議会制
民主主義は、いつまで立っても成熟しないだろう。
<まあ、その前に昨夏のような解散の仕方を許容し、郵政民営化のことだけを考えたり、
パフォーマンスに目を奪われたりして投票行動をしてしまうこと自体、議会制民主主義
が壊されてしまっているところがあるのだが・・・。その結果ゆえに、数の暴挙を行な
う力も与えてしまっているのだし~。 ^^; >
何だか強行採決の場面を見たばかりである上、19日に共謀罪の審議が行なわれる
ことを思うと、何だかすごくイヤ~な気分になっているのだが。
もし19日の自民党の強行採決を止められるとしたら、それは世論であると思う。
しかも、ここはマスコミに頑張ってもらって、できるだけ多くのニュース番組で警戒感を
示す報道やコメントを出してもらい、「ここでムリヤリ強行採決をすると、自民党は
悪者になるぞ~」と感じられるようなプレッシャーをかけて欲しい。
数の暴挙を防ぐには、国民やマスコミの監視の目&声しかないと思うからだ。
小沢氏が党首討論で語ったように、審議の内容ややり方を見た上で、最終的には国民が
判断するのが議会制民主主義のあり方である。いくら数では勝っていても、好き勝手な
こと、強引なことをすれば国民の怒りや批判を呼び、次の選挙では票がはいらないかも
知れない・・・政府や議員たちに、いかにそう思わせることができるかが、議会制民主
主義において、国民にとっての最も大きな武器なのだと思う。
<何やかんや言ったって、国会議員それぞれにとって自分が当選するか落選するか、
政党にとっては何人の当選議員を出せるかが一番重要なことなのだから。そういうこと
をやってると、票を入れてやらないぞ~というプレッシャーをどんどん与えなくては、
と思う次第である。>
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<追記>
私はこのブログでも常々、国政や国民生活にとって最も重要視すべきなのは(最低限
の衣食住&平和の次に)教育と医療であると書いているのだが、18日に医療制度改革
関連法案が委員会で採決されたのは、残念であった。その内容はコチラのニュース記事
を参照して頂きたいが、高齢者の医療負担の増加は、高齢者の生活を圧迫する上、結局
のところ若い世代にもハネ返って来るケースも少なくないのではないかと思う。<家族
の医療費の問題、病院の未収金による経営悪化の問題、保険料負担の問題など。>
国の財政赤字が深刻なのはわかるが、米国のように個人で民間医療保険にはいって
いないと医療費が払えず診療が受けられない、医療費のために自己破産をするという
人が増えてしまうのではないかと懸念する。<ふと外資の医療保険会社からの圧力も
あったのか、と思いたくなるほどだ。>
民主党・小沢代表の初の党首討論を見た感想は・・・「う~ん、まあまあかな~」と
いうところだろうか?
まず、風邪気味なのかわからないが、少し声に張りがなかったのが残念であった。
出だしの強行採決に関する「つかみ」はOKだったと思うのだが<笑いもとりつつ、
批判&皮肉的けん制効果は十分>、共謀罪という言葉を明言して法務委員会にしっかり
としたけん制球を投げて、民主党の対決姿勢も示しておいて欲しかった。
その後は、議会制民主主義や教育行政のことなど、話している内容はなかなかよかっ
たのだが、第一回目でありメディアが大きく取り上げてくれることをを考えると、もう
少し一般国民にわかりやすい事例を入れる形で、アピールして欲しかったように思う。
後半も、教育基本法案の内容や教育行政について、小泉首相があまり理解できていな
いという部分を引き出したのだが、後半はメリハリをつけずに淡々と進めたため、
そこをグワンと浮き彫りさせることができなかったように思う。そこは次回以降、工夫
が必要なところなのではないだろうか?
<その点、さすがは小泉首相。教育行政の話をきかれていたのだが、いきなり子供の
教育ではまず親が大事だという方向に持って行き、「しっかり抱いて、そっとおろす」
という得意のワン・フレーズ&リピート打法(しかもジェスチャーをつけたパフォー
マンスつき)を披露。その回答時間帯を、自分の独演会にしてしまった。
1~2回きいただけで私も覚えてしまうフレーズ・アピール能力には、いつも脱帽
させられる。しかもここだけ見た人は、小泉氏が質問とは異なることに答えていること
なども気付かずに、いいことを言うな~と思ってしまうかも知れない。ただ、私は基本
的に政治家の私生活には、突っ込まないことにしているが。「あら? お宅はどうだっ
たの?」とききたくなる部分があったりもした。(・・)>
マスメディアはもうちょっとその役割を果たして欲しいなぁと
最近つくづく思ってます。なんとかタイゾー議員の結婚で
わざわざかこみ取材をするようなくだらない事に時間をかけてないで
もっと国民に知らせるべき事がたくさん山積みなのに。
たまに、情報操作ですか?と聞きたくなっちゃう事もあるくらい(苦笑
今国会ではかなり重要法案がたくさん。これらがササっといつの間にか通ってしまう事になって欲しくないのになぁ。。
これじゃどんどん格差社会が広がってしまうだけですよね。
「しっかり抱いて.....」って、弱者を「しっかり抱く」とこはどこにあったの?と聞きたい。自分の言葉に酔って話してるアノ人をもういい加減見たくない、と思いました。
とにかく、テレビなどのマスコミは全然頼りにならなくなってるので、mew-run7 さんこれからも頑張ってくださいっ^^
マスコミの監視?マスコミの監視は良いけど・・・・。
世論操作にならないようにしないといけない。
国民投票法案、最初の虚偽報道規制ほしかった・・・。
私の地元の自民党議員のブログを見てると医療問題、特に財源の不足
についてはなかなかいい解決策はなく、ただこのままでは医療制度が
破綻するのは明らかなので出費を抑える方法しかないのが現状のような
印象をうけます。
そして民主党は医師不足問題は持ち出すが、財源についての議論は
なく話がずっと平行線だったようなことを書いてました。
私たち国民には法案に対してどういう議論がなされているかなど
なかなかわかりません。最近はネットで確認出来る部分もありますが
大多数の国民は何も知らずに法案がとおり、何月から医療費が上がる
とか、何年から年金が減るよとか知らされるだけです。
やっぱりNHKもニュースも大事かも知れないが、国民が一番TVを
見てる時間などに、こういう法案が議論されてて野党はこういう批判を
してるとか時間をとって報道をしないと、与党案が悪いのか、野党がゴネ
てるのか国民にはなかなかわからないと思う。
長くなってすみません。
まず、昨日はあんなブログですが、トラバさせていただきました。最近は、やたら人を縛る法律を作りたがっているな、というのが見えてきて仕方ないです。あの記事、元々はお玉さんの記事から思い出したことを書いていたわけですが、教育、医療、民主主義をこわす一連の法案提出を見るにつけ思うことは、生きることすら、苦痛の時代なんて、来させるのだけはごめんだ、という思いです。
今日は祖母と、よく行くネットカフェのおじさんから「小泉政権になってから、貧乏人の生活がこわされた」ということで、辛い内容の話をしました。こういう悲痛の叫びを何とか形にして、あの連中を追い詰めなきゃ、という思いが強まった日でした。何とか、政治に人の血を通わせたいです。
タイゾー議員は、議員の資格を持つタレントだと
思うことにしています。(苦笑)
マスメディアの報道の仕方には、イラ立ちを覚える
日々ですが・・・。ただ、私は最近、国民も悪いなん
だろうな~と思うことがしばしばあるです。
政治や法律などの小難しい話には関心を持とうとしな
い人が増えていますから、それをやったら視聴率が
とれない→やらないから、ますます関心がなくなる、
という悪循環に陥っているように思います。
何かタマゴが先か、鶏が先かという感じになって
いるようにも思える今日このごろです。
どこかで何かをきっかけに、この悪循環を断ち切ら
ないといけないですよね~。
励ましのお言葉、有難うございます。これからも
よろしくお願いいたします。m(__)m
マスコミの報道の評価は、受け手がすべきなのではないかと思います。
虚偽報道も、何が虚偽なのか判断をしにくい部分がありますから。
<真実に近くても、虚偽だと言い張る人たちもいますし。>
本当に虚偽であれば、司法の手に委ねるべきなのでしょう。
この医療の問題は財源も含めて、色々な経緯や
絡みがあるように思うのですが・・・。
一つ言えるのは、これは政府の医療政策の失敗
の結果であるということだと思います。
<医師会にくっついて、特に高齢者の支持を
キープのために、問題を先送りして来た自民党の。>
財源の話で言えば、ともかくお金が足りないのは
事実で、何とかしないと破綻してしまう・・・
で、大まかに言えば、これは人数も多く、一番お金
がかかっている高齢者に負担してもらうのが現実的
だろうというのが自民党小泉改革案でして。
今は景気低迷→経済格差拡大で高齢者の生活が大変
な時だし、他の余分な財源などを回しつつソフトラン
ディングさせた方がいいのでは、というのが野党側
の意見なのではないかと思います。
この件はマスコミも以前から取り上げていたようにも
思うのですが。でも、一気に話が進んだのは昨秋の
総選挙後でした。つまり、国民が「痛みがあってもいい」
と小泉改革に賛成した結果だと思うと、何とも言えない
気持ちになる私なのでした。
私も最近よく、もし日本が憲法改悪を含めて、このまま
とんでもない方向に進んだ場合は、「日本を出て他国へ
移住しよう、どこがいいだろう?」という話をすることが
あります。<オカミもそうですけど、だんだん国民に
ついて行けなくなりそうな自分もいたりして。^^;>
ブログ、拝見していますよ~。<野球などの話も(~~)>
血の通った教育、政治というのは本当に大事だと思います。
人はそれぞれ環境も現状も違いますけど、大事なのは
まずは相手の状況や気持ちを想像してみること、相手
の立場になってものを考えてみることではないかと
思うです。<そこから思いやりなども生じる。>
全てを理解、肯定できずとも、少し視点をずらして
考えてみるだけでも、かなり違うものが生じるように
思います。
私はついつい抽象論に走りがちでして。これからは
もっと具体的にわかりやすく、と思っているのですが。
伊東さんは、ご自身も色々な体験をされていて、また
色々なお話もきく機会があるでしょうから。具体例も
含めて、こういうところが問題なのだということを、
どんどんアピールして頂ければと思ったりしています。
共謀罪に先立って強行採決された医療カイカク法案の真の目的は、国民皆保険制度を解体して、外資系保険会社に売り渡すことなので、保険会社が重要なスポンサーであるメディアは、完全にその手先と化しています。このところ目に余る医者たたきも、そうした背景があるのだと思います。もっとも、医者に対するコンプレックスを満足させてくれるので、一般にはウケるんでしょーが。メデイアには期待できないと思っていますがいかがでしょーか。
はじめまして。こちらこそTBを有難うございました。
まだ少ししか読んでいないのですが、TBを下さった医療保険の記事だけ
でなく興味深いものが多く、またゆっくりお訪ねして読ませて頂こうと
思っておりました。
ここ数年、新自由主義政策がどんどん進められ、国民の健康の安全や
医療のケアなどはすっかりないがしろにされて、弱者切捨てに。
私は日本が医療などに関して、アメリカのような社会には絶対なって
欲しくはないと考えているのですが、外資保険会社もどんどん参入して
来て、とんでもない方向に運ばれている危機感を覚えています。
<メディア特に民放TVは、スポンサーのことを考えると、確かにあまり
期待できないですよね~。^^;>
私は教育と医療は国政の中でも、最も重要なものだと考えているので
これからも少しずつ勉強して、これらのことをブログで取り上げていけ
たらと思っています。
よろしくお願いいたします。m(__)m
共謀罪反対の立場での交流というものが大変活溌になっているようです。こうした結びつきは共謀罪法案のもたらした唯一に近いプラスの成果ではないかと思います。
今国会で審議されている法案の中には、私たち国民の生活に大きく
影響するものが多いので、世論の関心が集まるのはすごくいいこと
なのではないかと思います。
共謀罪反対の立場の人たちが、色々な意見を出したり、またブログなど
を通じて勉強し合ったりするようになっているのも、素晴らしいことだと
思います。
このような動きが、憲法改正の論議などにもつながって行くといいな~
と願っています。
虚偽報道でも、せいぜいちょっことした謝罪掲載と慰謝料では、軽いと思うんで、きちんと刑罰を厳罰化すべきと思います。
私もマスコミの責任は軽いと思います。
その要因には、虚偽報道(しかも、ろくに調べないで報じたもの)が
なされても、名誉毀損の損害賠償が低いことや、視聴者、読者が
それを許容してしまうことがあると思います。<信用を失って、不買運動
が起きる、売り上げ低下につながるなどという例が少ない。>
損害賠償があまり安い(一般には100万円もないことが多い)と、
ウソを書いて裁判で負けても雑誌が売れた方が儲かってしまいます
からね~。
私はアメリカの懲罰的賠償はやり過ぎかとは思いますが、マス・メディア
があまり無責任な報道をした場合には、少し懲罰的な意味も含めて、
もっと賠償金を認めたりしてもいいかと思います。
損害賠償で思い出しました^^
ヤフーBBの情報流出で慰謝料10万円の請求が「BB社に1人6000円の賠償を命じた。」になってしまいましたねw
「慰謝料を1人5000円、弁護士費用を同1000円と算定」だそうです。
そんなものかなあ~
「流出情報のうち、残された記録などから個人が特定されたのは460万人分。全員が賠償を請求、同様に認められれば、BB社は総額276億円の支払いを迫られる計算になる」
と原告弁護団はいってるけど・・
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20060520p101.htm
ただ、その情報が、悪用されたら賠償問題になるでしょう・・・・。
おそらく、情報を不正にとった元・担当者&仲間が一番悪い!という
のが前提にあって、でも、yahooBB側にも管理に落ち度があった
から、チョットは非を認めようという判断なのだと思いますが。
<あと万一、他の流出者が次々と損賠を求めても、会社がつぶれない
程度にしようという配慮もあったかも知れないけど?)
日本のプライバシー権(自分の情報をコントロールする権利も含む)に
侵害に対する評価はこれぐらいなのですよね。
これじゃあ、企業もマジに気をつけないでしょう。
それに、利用者の方もあまり怒らないので(yahooBBの利用をやめた
人が続出したという話もきかない)、たいしたことないやって感じに
なってしまうと思うです。
ただ、↓kさんが書かれているように、実際に損害が起きれば、その分
の賠償はできると思います。
これもプライバシー権の侵害にはなりますが、それに対する評価は
まだかなり低いように思います。
おっしゃるように、実際の損害が出れば、改めて損賠を請求できると
思いますが。
情報流出に関して、企業側の責任があまり認められないようだと、
安易な管理による情報流出には歯止めがかからないようにも
思えたりします。