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共謀罪は先送りで、小泉氏に感謝?・・・小沢氏は「カッコいい終わり方にはならない」と発言


 最初に、気になる共謀罪+αの採決に関する最新情報を。

 31日に予定されていた法務委員会は開かれないことになったため、少なくとも31日
に(強制)採決が行なわれるおそれはなくなった。6月1日に理事会を行なう予定がある
ようなので、2日に委員会が開かれる可能性はある。
 29・30日と与党・民主党の実務者同士の会合が行なわれたが、ある程度、争点は
しぼられて来ているようであるが、5年超にするか5年以上にするかなどの点で隔たりが
大きく(後掲*1)、もう少しの間、協議が続けられることになりそうだ。
 ただ、後述のように、今国会の会期が延長されないことが確実となり、医療制度改革
法案をはじめとして、他の法案の審議や採決・議決を優先させる可能性が高いことから、
おそらく早くとも7日までは強引な形で採決を行なうことは避けるのではないかという
見方が強い。その後の行方は小沢代表も言うように、小泉首相の政治判断に委ねられる
ことになるかも知れない。


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 また共に気になっている教育基本法改正案や国民投票法案も、今国会期間中の成立
はあきらめて、今秋の臨時国会に継続審議される公算が強くなった。<継続審議する
ことに決まったと報じる新聞もあった。> 
 他方、民主党は25日、終盤国会への対応をめぐり、社保庁の不正免除事件と米国産
牛肉の輸入再開、共謀罪、在日米軍再編を「新4点セット」問題と位置付けて政府を
徹底追及していく方針を決めており<首相や閣僚の責任追及をし、内閣不信任案提出の
可能性もあるらしい>メール事件以降ずっとイライラさせられ通しだった今国会が、
少しワクワクするものに変わりそうである。

 民主党の小沢代表は30日の定例会見で「首相の描いている格好のいい終わり方になら
ない可能性がある」と述べていた。
 小沢代表は、小泉首相が会期延長をしないという方針を示したことに関して、「たぶん本人は
(今、提出されている法案に)それほど関心がないのではないか。(首相任期の)最後に
あたって、政治的にどう行動したらいいかというところに関心が移ってきている」と指摘。その上
で「共謀罪を本当に通す考えを小泉氏が持っているのか。彼自身の政治的な判断にかかって
いる」と語ったという。


<前記事で「共謀罪(国連条約締結準備)はサミットのお土産か?」と書いたが、31日の読売
新聞に、『与党には「次の国会でいい」という声の一方で、「国際公約であり、7月の主要国首脳
会議(サンクトペテルブルク・サミット)までに決着させるべきだ」という指摘があり、今国会で
成立を図る場合は、1週間から10日程度の小幅延長が必要となる見通しだ。』という記事が
あった。やっぱサミットにこだわっている一派がいるのね。(ーー゛)>


ところで 小泉氏が首相になってから5年余り・・・このブログを始めてからの半年余りも、
ひたすら彼を批判し続けていた私であるが、もうすぐ辞任を迎えようとしている今、初めて
彼のことをある意味で好ましく思い、感謝したくなるような部分が生じている。
 彼の妙な頑固さ、自分の関心事への執着(関心のないことへの無頓着さ)、国政全体への
配慮のなさなど、今までは郵政民営化や靖国参拝問題などなどの形でイラ立ちの要因になっ
ていたのであるが、今は私にとって逆にいい方向で作用しているからである。

 頑固な小泉首相は、人気&任期の延長を望む声を退け、しっかりと9月には退任する。そして
自分が関心の深い行政改革の関連法案以外のことは、政府や与党議員たちから見れば、
重要な法案や国政の問題に思えるものに対しても無頓着であり、度重なる要請があったにも
かかわらず、「今国会の会期は延長をしない」と明言して、その方針を自民党幹部にはっきり
伝えたのだった。
そのお陰で、教育基本法の改正や、国民投票法案の今国会中での成立は困難になってしま
った。

 おそらく小泉首相にしてみれば、教育基本法や国民投票法よりも、6月下旬に訪米して、
お友達のブッシュ大統領と親交を深める方がはるかに大事なことなのである。<今度の訪米で
は、どの国の首脳も経験がない米大統領専用機の搭乗の予定もあるし、ブッシュくんと一緒に
憧れのエルビスのゆかりの地メンフィスを訪れる計画もあるし~。> それに「もともと安倍くん
の方が憲法や教育基本法の改正に熱意があるのだから、そうであるなら、彼が首相として
それらに取り組めばいいんじゃないか?!」なんて思っているところもあるかも知れない。


 小泉首相が会期延長をしない&行政改革に関連する法案を優先するという方針を打ち出して
くれたことにより、与党側の終盤国会の運び方もかなり制限されることになった。
 自民、公明の国対委員長は、現在、参院の厚労委員会で審議されている医療制度改革関連
法案の成立を最優先することにして、6日に委員会採決、7日に本会議で議決という方針を
固めたという。
 もしその前に衆院の法務委員会で共謀罪が強行採決されることになれば、民主党をはじめ
とする野党は、衆参院のすべての審議を欠席すると警告している。それゆえ、限られた日程を
スムーズにこなして行きたいと思えば、7日までは強行採決は控えた方がいいということに
なる。
<本当は医療制度改革法案も通したくはないのだが。参院の厚労委員会も、社保庁事件を
取り上げることで紛糾しないだろうか?>
 
 あとは前述のように、小泉首相の政治判断次第である。前記事でも書いたが(また小沢氏も
そのように考えているようだが)、おそらく小泉首相自身は、共謀罪についてもさして(or全く?)
関心がないように思われる。 前記事にも書いたように、杉浦法務大臣が小泉首相への説得を
試みたようであるので、小泉首相がG8サミットで国連条約締結の話が出た場合のことを、どこ
まで気にするのか・・・それによって、今後の行方が変わって来るのではないかと思う。
 失礼ながら、小難しい話が嫌いな彼には、何故、共謀罪がこのように問題視されているかは
理解不能であろう。ただ、彼には一般国民レベルの世論の流れを察知する優れた能力がある。
朝やヒマな時間には、TVを見ているとの話もある。
 ここは世論の流れを作る努力をする共に、やはりマスコミ(特にTV)に頑張ってもらって
「どうも、この法律を通すと、首相としての評判も悪くなりそうだ」という感触を与えるのが、
賢明な策なのではないかとも思ったりする次第である。 
                
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*1 社民党の保坂議員のどこどこ日記(30日の記述)によれば、
「与党側からは、修正協議の中で民主党とほぼ一致した「問題意識」が4点あるという報告が
なされた。①共謀が成立しただけで理論的には逮捕出来るが、実際には難しい。逮捕の要件
として客観的なことが書けるのか。②対象犯罪を絞り込んで、4年以上としている与党側から
不要な犯罪を削除するのか、5年を超えるものとしている民主党案に必要な犯罪を付け加えて
いくのか、③「共謀共同正犯の共謀」と「共謀罪の共謀」の認定要件の相違の明確化について
「目配せ」「うなずぎ」などでは該当しないように工夫したい、④米英では共謀罪と既遂罪は
それぞれ独立した犯罪として二重に処罰されるが、日本では二重処罰はないということを
明確化する---ということだった。
与党・民主の協議は、今日も続けられる予定だという。ただし、「越境性」「国際性」を付加する
ことについて、「5年を超える」対象犯罪があるという点については、なお隔たりがある。
しばらくは、実務者チームの会合が重ねられる見通しとなった。」

 細かい要件も重要ではあるのだが、正直なところ、それらを条文に明記するのは困難である
ようにも思われる。<実際、刑法(特別法含む)で、そんな細かい要件まで条文に記されて
いる例は、私の知る限り、存在しないので。ただ、何かの形で正式な文書などに残すことに
よって、施行後の裁判や学問の解釈の指針にはなるかも知れないと思う。>
 
 やはり最大の争点は、民主党案の「長期5年を超える(つまりは6年以上」の犯罪を対象に
することや、犯罪組織の要件に「越境性or国際性を付加すること」が、政府や与党が主張
するように、国連条約に反するものなのか、本当に「留保をつけることは不可能」なものなのか、
「越境性に関して宣言解釈のような形はとれないのか」という点にあるのではないかと考える。
 ここは国際法の学者や実務家の見解が知りたいところなのであるが、マス・メディア(特に
新聞)は何故、彼らにインタビューしないのであろう。 できるなら、法務委員会で、国際法の
学者や実務家の参考人質疑をして欲しいとも思う。

 しかし何よりも、今国会期間中での成立を阻止するのが最も望ましいことだ。
今、与党が出している再々修正案にしても、政府案に( )書きなどで継ぎ足す形で修正を
行なっているために、条文としても読みにくいし、わかりにくいものになってしまっている。
仮に共謀罪に関して何らかの法律を作る必要があるとしても、もう一度、最初から考え直して
もっとスッキリとしたわかりやすい条文を作って、国民がなるほどと理解&納得して安心できる
ような法案にするよう努めるべきではないかと思う。
 
Commented by nike_mild at 2006-05-31 20:44
うむ、とりあえず終わったかな?
>彼の妙な頑固さ、自分の関心事への執着(関心のないことへの無頓着さ)、国政全体への配慮のなさなど・・
同じ感覚で受け取っています(笑)
彼は自分の役割はここまで!と思っているかのようですねw
本当に困った奴だったけど、安倍に対しても執着はないのかな?

もう小泉は安倍であろうが福田であろうが・・はたまた民主党の政権になろうが、なのかも知れない。

もともと郵政民営化ばかり主張してきた彼の、目的は達成したのだからねえ(^^)
Commented by mew-run7 at 2006-06-01 01:42
ニケさん、コメント有難うございます。

いや~、最後の最後に来て、彼のよさ(?)を発揮してくれましたね~。
たぶん何年後かに、民営化された郵便局を利用するたびに、そして
何か不便や問題を感じるたびに、「あの時、小泉が・・・」と思い出す
でしょうけれど。^^; 何か先が見えて来て、少し心が安らぎ始めて
いるですぅ。

彼が国会を延長しないと決めた背景には、安倍氏に早く総裁選立候補の
準備をさせてあげたいという思いがあったから、という見解もあるようです
党内や世論が、やや福田氏に傾きつつあるのを感じて、このままじゃ
マズイと思ったのかも知れません。
彼はあの4人の候補の中では、福田氏に一番総裁になってほしくない
はずなんですよね。福田氏とはケンカ別れしていますし。小泉氏が
やって来たことの多くを批判して、政府の方針を大きく転換してしまい
そうですから~。

by mew-run7 | 2006-05-31 11:03 | 共謀罪、教育基本法改正 | Comments(2)

by mew-run7