小泉参拝、加藤放火事件から見える中韓のとらえ方の二極化&対立構造&石原発言の影響
2006年 08月 21日
この何日か小泉首相の靖国参拝や加藤氏宅放火事件などに対する反応を見ていて、
大きく感じたことが二つあった。
一つは「中国、韓国に対する考え方」の差が大きくなっているということである。もう一つは、
「強さ、行動力」に対する評価や憧れのようなものが見て取れたように思えたことである。
特に中韓に対する考え方は、政治の世界でも、日本国民の中でも二極化し、対立構造に
なりつつあるということを改めて実感させられたように思う。
そこで、今回はこのことを中心に書いてみたいと思う。
その前提として、一つ書いておきたいことがある。
先日、知人と「やっぱ、あの時、T氏に対する石原発言を放置したことが、今回の放火事件
の犯行や世間の反応につながっているところがあるんじゃないかな~」という話になった。
03年9月、当時、北朝鮮担当の外務省審議官であったT氏宅の駐車場に時限式発火装置
らしき不審物が仕掛けれたという事件が起きた時のことである。<爆発せず、被害なし。右翼団体
の犯行と判明。相前後して朝鮮総連支部への銃弾撃ち込み、自民・野中議員に銃弾送付など
があった。>
ちょうどその時も自民党は総裁選前(真っ只中)だったのだが、石原慎太郎都知事が亀井静香
氏の応援演説で「「Tというやつ、今度爆弾を仕掛けられて、あったり前の話だ。向こう(北朝鮮)
のいいなりだ」と発言し、物議をかもすことになったのである。
石原氏はその後、「言葉が足りなかった」「爆弾を仕掛けるのは悪い」と釈明したものの
謝罪や撤回はせず、「彼がそういう目に遭う当然のいきさつがあった」「(拉致被害者家族
や国民の不満、怒りは大きく)ああいう出来事が当然の結果として起こった」などと言い
続けていたのであった。
結局のところ、石原発言への批判は一時的な、また一部的なもので終わってしまった。
詳しい話は省くが、02年小泉訪朝前によって拉致問題の解決への期待が膨らんだのだが、
その解決が遅々として進まなかったため、一部議員や家族会の間で、また一部週刊誌やネット
サイトなどで、だんだん担当のT氏の対応を問題視、批判する声が強まっていた頃である。
そして国民の間でも、北朝鮮は「悪い国」、それに味方する人や団体も「悪いひとたち」
というイメージが広まりつつあった。
本来であれば、政府下の官僚宅に爆弾が仕掛けられたとなれば、ゆゆしき事態であるし、
一般的に考えれば、知事として責任問題に発展してもおかしくない発言なのだが。被害が
出なかったこともあるだろうが、右翼団体の行為や石原発言に対して「よくやったorよく
言った。当然だ」と賛成、賛美する声も少なからず出ていたし、<他にも多少の要因が
あったものの>。政府&与党や他の議員たちからも、マスコミや国民からも、さほど大き
な批判の動きが出ないまま、何となく話が終わってしまったのである。
<私はその時、もし国民世論をバックにつけられれば、テロ行為自体やそれを容認する
発言も認められてしまう世情ができつつあることに、大きな危惧感を覚えていた。それ
では思想団体等も活動しやすくなってしまうし、これが歪んだ形で発展すれば、交戦も
やむ無しという方向に発展してしまう可能性もあるからだ。>
私は小泉首相の靖国参拝や、加藤氏宅放火事件の反応にも、これに近いものを感じた。
今度の相手は中国、韓国である。
特に加藤氏宅の放火に関しては、右翼団体の者が犯行を行なっただとすれば、それは
加藤氏が親中的な立場をとって首相の靖国参拝を批判したからだと考える者が多いし、
中国に対して反感を抱く者の中には「中国の手先である加藤は、このような目にあうのも
致し方ない」という見解を示す者もいるからである。ここでは、中韓は悪であり、中韓に
味方する人も悪or悪の手先とみなされてしまうのだ。
<中韓に対する意識の問題については改めて書きたいと思っているが、今回は一つの事象
傾向として取り上げたいと思う。>
小泉首相の靖国参拝に関する世論調査の結果を見ても、その点が浮き彫りになって来る。
最も顕著に数字として現われていたのは、共同通信社の調査結果であった。
「小泉首相の参拝について「参拝すべきではなかった」は41・8%と肯定派を9・7ポイ
ント下回った。肯定派が理由に挙げたのは「参拝は他国によって影響されるべきではない
から」が過半数の56・6%で、中国、韓国の批判への反発をうかがわせた。一方、否定派
では「中国や韓国などとの友好関係に影響するから」が55・4%を占めた。
<記事は中日新聞17日>」
その他の新聞社の結果でも、賛成派の2~3割は「中国、韓国の反対で参拝をやめるのは
よくない」、反対派の3~4割は「中国、韓国に配慮すべき、外交を考えるべき」という
理由に挙げる人がいた。
この背景には、小泉首相が靖国参拝に関して、繰り返し中国、韓国の反対を問題として
アピールして来たこともあると思う。
<『参拝反対者の意見を突き詰めると「中国が反対している」ということになる』と記した
官邸メルマガ(コチラの記事、後半参照)は、通常の2倍近い反響が寄せられ、うち7割
以上が支持する内容だったそうだ。(毎日新聞17日)>
私個人は、首相の靖国参拝は国内問題であり、中韓の反対はあくまでも副次的な問題に
過ぎないと考えているのであるが<コチラ参照>、小泉首相の発言やマスコミの取り扱い
方もあり、どうしても首相の靖国参拝を中韓との関係と結びつけて考えてしまう国民は
多かったのではないかと考える。
そして、世論は中韓に配慮すべき、配慮は必要でないという見解が大きく分かれること
になった。
加藤氏も、小泉首相の靖国参拝を中韓との外交問題を理由に反対していた一人だ。
01年に小泉首相が8月15日に参拝しないように山崎氏と共に説得した際もそうだった
らしいし、今年の参拝に関しても「日中関係、日韓関係、アジア外交がほぼ崩壊に近い
結果になった」と批判していた。
それが今回の右翼団体の者の放火行為を招いたと考える者が多い。
しかも、近時は政治家(特に自民党、民主党の一部も)や識者、そして特に若者層を
中心とする国民の間に、中国、韓国に対して敵対心や嫌悪感、反感や違和感などを覚え
たり、その政治or経済or軍事面での脅威を強調し、東アジアとの外交に関していわゆる
強硬路線を主張する者が増えているという実情がある。
前述したように、このような考えを持つ者にとっては、中韓は悪者扱いされることが
多い。東アジア外交を重視する者も同様である。中韓に反感を持つ識者や国民の中には
彼らを批判する声が強く出されるようになっていた。
そして、このような声が多ければ多いほど、右翼団体は親中、親韓と呼ばれる人たち
を攻撃しやすくなるのだ。
<少し驚いたことに、武部幹事長が19日に外遊先のカンボジアで、記者団に対して
「中国と良好な関係でなければアジア外交はうまくいかないという論理はナンセンスだ。
アジアの国々は中国の覇権主義を恐れている。中国にこびるような『土下座外交』は
良くない」と指摘したらしい。(共同通信19日抜粋より)マスコミに対して、ここまで
はっきりと反・中国的な見解を明言した政治家(しかも与党幹部)は初めてなのではない
だろうか?>
<つづく> THANKS
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mewさん、ふやけてない?
俺、一昨日、忙しすぎて3分くらい気絶した(笑)
ようやく夏のピークを脱したような雰囲気があるけど、炭酸飲料たくさん呑んで頑張ってやぁ~
あぢぃ~ねぇ~~~。
mewの部屋はクーラーつけてないから、体感気温が40℃ぐらい
あって、溶けそうになっているですよ。
<脂肪だけうまく溶けてくれればいいのに・・・>
若さん、お盆休み、忙しかったでしょ~。
お疲れさまですぅ。m(__)m
HPも商品&組み合わせもどんどん進化してますね。
あのアニメみたいの<CGIっていうのかな?>
あれも自分で作ったの???
実は私、ビール以外は、炭酸飲料が飲めないのです。
<コーラやサイダーは気を少し抜いてから飲むのら。(・・)>
身体に気をつけて、がんばって行きましょうね。(~~)
石原都知事や武部幹事長の発言なんか見ますと政治家にますます失望させられます。今の時代の流れかもわかりませんが、このような考え方ですと仮に勝ち組になれたとしても、いつも緊張、警戒していなくてはならず、ゆとりがなくなり、社会全体がますます荒廃していくと思います。決して談合政治がいいとは思いませんが、少数意見でもできるだけ耳を傾けて少しでもその声を取り入れていくような政治の方が日本にはあっているのではないかと思います。
ps)今日の一言
「弘法、筆を選ばず」
「小泉、日にちを選ばず」
あれはトップの動画みたいなのはフラッシュで作ってあるの。
でも師匠にサイズだけ指定して完全お任せで作ってもらった。
遊び心があるからおもろく仕上がってるでしょ?
公私共に本当に面倒を見てくれる心優しい師匠なんです。
やっぱり「心」のある方ってのは華があるやね。
人生の見本です(スケベさも含めて
本業では、どんどん嘘を暴いて、偽物は追放するでぇ~
頑張るでぇ~
あ、みずほが100万付けた時の板の温度をはかってみよう~
↑↑↑
番外編(書きっぱなしの放置プレイ
次の投稿記事に書く予定なのですが、近時、強さや
勇ましさ、行動力などを評価するようが少なくない
ように思います。
小泉氏や石原氏が長期にわたって支持される大きな
理由もそこにあるのかも知れません。
もちろん、強さや行動力は大事なことなんですけど、
問題はその発言や行動の中身をあまり考えない人が
いることだと思います。
抵抗勢力に屈さないのはカッコいい・・・でも、
何で抵抗されているのかは考えない人が少なくない
ように思うです。
また困ったことに、強さに溺れる人の中には、
他人の意見に耳を傾けようとしない、弱い立場の人の
ことを思いやれない人が少なくありません。
それが社会の荒廃やギスギスした雰囲気にも繋がって
行くように思います。
今日の一言・・・小泉に腕押し
小泉の耳に理念
安倍に護憲???
なるほど、あれはフラッシュというのね。
<まったくわかってないかも~~~。>
アニメの若さん、かわいいかも。
私、銀行は嫌いだから、銀行株は買わないのら。
借金も絶対してあげない!(笑)
<悔しいことに預金と金庫は利用してるけど^^;>
最近、ますますモラルもへったくれもなくなってる
しね。
株も全然いじってないけど<まさに放置プレ~>
この間、覗いたら、そこそこ上がってたから
いいかな~と。今度こそ売り損なわないように
しなくちゃだわね。