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日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガ、反超保守&新自由主義。左右問わず、mew基準で、政治や競馬、スポーツなどについて。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

柳沢「健全」発言について思うこと(1) ~ 結婚、出産が義務だったような時代に戻らぬために ~

 6日に書いた「やはり柳沢氏は厚労大臣には適格ではない!<結婚&子供複数は健全
発言を受けて>」という記事に、多数のコメントを頂いたのだが<感謝です。m(__)m>、
実は、まだレスをアップしていない。<すみません。m(__)m>
 一気にアップしょうとして、少しずつレスを書き貯めていたのだが。コメント欄では、
私の考えがうまく書き表わしにくいので、記事として書くことにした。

で、書き始めたら、どんどん書きたいことが出て来たのだが。とりあえず、要旨を先に
書いて、あとから長々と?私なりの考えや関連する説明などを書き加えたいと思う。

* * * * *

 これは6日に、柳沢大臣が記者会見で「家庭を営み、子どもを育てるということには、
人生の喜びがあるんだという意識の面で、自己実現といった広い範囲で、若い人たちが
とらえることが必要だと思う。他方、ご当人の若い人たちは、結婚をしたい子どもを
2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいるわけです。そういう若者の健全な希望に
我々がフィットした政策を出していくということが大事だと思っている」と発言したこと
に関するものだった。

 この「結婚をしたい子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況」「健全な
希望」の「健全な」という表現に、私も記事で問題を唱え、公明党や野党の議員や
自民党の一部議員やメディアなどからも批判や疑問の声が呈された。

 「政府の閣僚が、結婚、子供を(2人以上)持ちたいと思うことを極めて健全だと
評価することは、国が多様な価値観を認めないという方向につながりやすくなる」
「結婚、子供を持ちたいと思わない人、そうしない人は不健全だということになる」
「政府が、2人以上子供を持つことを奨励しているような印象を与える」というような
意見が多かったように思う。
 
 しかし、柳沢大臣自身は、この発言に関しては、「みんなが子どもを持ちたくないと
意思表示をしたら、私は困ってしまう。その言葉を撤回しなければならない理由が分か
らない」と述べ、謝罪や撤回については拒否した。
 
 そして、ここのコメント欄や他ブログなどでは、この発言は「当然の感覚だ」「たい
した問題はない」「柳沢氏は結婚、出産しないことを不健全だと言ったわけではない」
「揚げ足とりだ」などの見解が少なからず見られた。

<中には、この言葉自体のことよりも、安倍内閣や自民党擁護を前提として、野党議員
やこの言葉を批判する者を非難するような論調の見解も少なからず見かけた。
 私はできれば、この件を政争の具にせず、純粋に閣僚がこのような言葉を公の場で
発言することが妥当なのかどうかという視点で考えた時に、一般国民がどう思うのか、
また柳沢氏自身が本当に問題がないと認識しているのか知りたいと思う気持ちが強い
のだが。後述するように、安倍内閣&自民党&その支持者などが、野党攻撃の材料に
したことは、この発言を純粋に考えることを難しくしてしまったように感じている。>

* * * * *

 ただ、全体的に見て、この「健全」発言に関しては、「産む機械」発言に比べると、
その反応に温度差があったように思う。
 そして、私は一般国民の中に、この発言を「たいした問題ではない」と思う人が
少なからずいても、全く構わないと思うのだ。結婚や出産をどうとらえるかは個人の
自由だからである。
 むしろ、私はこの「健全」発言に問題性や抵抗感を覚えない人が増えたということ
は、それだけ今の世の中が女性にとっていい時代、状況になっているのではないかと
思うところもあった。
 ある10代の女性が「政治家であろうが、親であろうが、誰が何と言おうと関係
ない。自分の生き方は自分で決めればいいのだから」という趣旨の発言をしていたの
を耳にして、「確かに!」と納得してしまったところがあった。

 他方、この発言に問題性や抵抗感を覚えた人たちは(男女問わず)おそらく20~30
年まで、国の方針によって社会に強く根付いた女性の生き方(結婚、出産)の価値観、
ある種の定説のために、本人または身近な者が大きな社会的圧力を感じたり、その定説に
沿えなかったために大変な思いをしたりという体験があるか、それらを見聞して疑問を
感じていた人が多いのかも知れないとも思う。
 そして「健全」発言をきいて、国や社会がまた以前のような方向に戻らないように
しなければならない、と思った人も少なくないのではないかと察する。

<つい20~30年前まで、日本には「女性は25歳までに結婚して、早く子供を作る
べきである。(子供は2人以上、またひとりは男子を産むことが望ましいor必要だ)」
という定説のようなものが存在していたのである。
 これに関しても後述するが、この定説に沿わない者は、本人や家族に問題や異常が
あると思われたり、ひどい場合は人間、女性として失格or罪悪を犯しているかのような
扱いを受けることもあったのだった。いくら仕事などで頑張って成功をしても、結婚、
出産していないとマイナス評価をされたり、陰口を叩かれたりした。>

* * * * * 

 そして、私はやはり柳沢大臣の「健全」発言には問題性があると。閣僚として不適切
な発言であり、撤回すべきであると考える。
 また、もし柳沢氏が本当にこの発言のどこに問題があるのかわからないのなら、女性
の生き方(結婚、出産、子育て、仕事)や少子化の問題に深く関わる厚労省の大臣の職
には適さないので、辞任すべきなのではないかと考える。
 
 ここでまず重要視すべきは、柳沢氏が日本という国の政府の閣僚であること、特に
厚労省のTOPたる大臣であるということだ。何故なら、彼の公の場での発言は、
日本の国、政府の考えとしてみなされてしまう立場にあるからだ。
<だから「産む機械」発言も国内だけでなく海外のメディアまで取り上げ、国民に
注目、批判されたり、辞任要求が出たりすることになったのである。>
 私は発言する側も受け取る側も、この部分を軽視し過ぎているように思う。

 次に、そのような立場の者は、国民(女性含む)の特定の生き方に関して、評価
や価値観を決めるようなことを、公の場で言うべきではないと考える。それが社会
全体の評価や価値観の形成に影響を及ぼす可能性が高いからだ。
 柳沢氏は確かに結婚や子供を望まないことを不健全だと言ったわけではない。だが、
もし国が結婚、2人以上の子供を望むことは「極めて健全」だという評価や価値観の
基準を設けてしまうと、そのモデル・パターンや基準に沿わない考えや状況は、少なく
とも健全とは評されないことになる。<柳沢氏の表現を借りれば、少子化対策を考える上
では、困った存在になる。> そこで問題が生じるおそれがあるのだ。

 そして、過去の諸経緯を考えると、政府は国にとって有意義or理想だと思われる考え
方を広めたり維持したりするために、社会的にそれが価値があるものだという風潮や
状況を作り出そうとしたり、有形無形の圧力によってそれを達成しようとしたりする
ことがあるのだ。<それは時に、そうでないものを批判、排除するような方向につな
がりやすい。>

 これを読んでいる人の中には、「またすぐに大げさにアレコレ考えて~」と思う人
がいるかも知れない。<実際、私も社会の現状を見ると、20~30年前のような
状況までは戻ると思わない部分もあるのだが。>
 でも、油断は禁物なのだ。私たちは、自分たちが得た自由や権利を守るためには、
それなりに努力を重ねて行かなければならない。折角、女性が自分の生き方を選べる
ようになって、いい時代になったのだから、それを守るためには警戒を怠ってはなら
ないと思うし、問題があればそれを取り除くように努めなければならないのではないか
と思うのである。
<安倍氏や同じ考えの首相の政権が続いた場合、彼らは昔のように家族、地域の連帯
を強める政策をとりたいと考えているので、尚更に警戒すべきだと思うところがある。>


 というのも、近時、私から見れば「あり得ない」or時代の逆行だと思われる政策が、
政府によって行なわれているからである。一度手にしたはずの自由や権利が、奪われ
つつあるケースが少なくないのである。

 わかりやすい例が、国旗、国歌の扱いかも知れない。
 私が小中高生だった頃も、式典では必ず国旗掲揚、国歌斉唱は行なっていたが、
細かいことまで決められていたり、生徒が何かを強いられたり、外部からチェックを
受けたりすることはなかった。
 でも、今は政府の意向として「国旗、国歌を尊重」するだけでなく「敬意を持ち、
それを行動等に表わすべきだ」という方向にどんどん傾いている。<敬意を持つか否か、
その表わし方は個人の思想や表現の自由や価値観の問題であるはずなのだが、その理論
が通用しにくい状態になっている。>

 政府は国旗、国歌法を作った時には、少なくとも一般国民や学校の生徒にはこれらを
強制することはないと繰り返し言っていた。でも、もう実際の状況は違って来ている。
 詳しい話はさておくとして、学校の生徒たちも国歌斉唱の際に起立しなかったり、
口を開けてきちんと歌わなかったりすると、学校側や教員から指導を受け、それに
従わざるを得ないような状況になっている。指導という名の実質的強制が行なわれて
いるようなケースが少なからず見られる。

 また社会的な圧力の例としては、スポーツの国際大会の試合前や表彰式で、日本
選手が口を開けて国歌を斉唱していなかった、帽子を被ったままだったなどの光景が
TVに映ると、政治家orその関係者からも含めて、それを見た人たちからクレームが
寄せられるようになっている。そのために、ある競技の関係者は(特にTV中継が
ある時には?)気をつけるように指導を受けたという話もある。
 
 コレを読んで、また「国旗、国歌に敬意を持つのは当然だ」と言う人がいるかも
知れない。石原都知事などは「それが国民の総意だ」とまで言う。彼らは、それは
個人の自由だという主張を認めようとはしない。
 女性の生き方も、つい20~30年前まではそれに近い状況だったし、一つ間違
えれば、また同じようなことになりかねないと思うのである。

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Commented by 反日キライ at 2007-02-18 13:10 x
こんなすでに終わっているどうでもいいような発言をまだ蒸し返してあ~~だこ~~だと御託を並べているバカがここに居たとは・・・・

あのさぁ・・・頼むからこんな発言に注目する前に社民党だのの反日発言を読んでみたら?

ああ、そうか・・・・あんた自身が反日なのね・・・じゃあしょうがねぇか・・・
Commented by mew-run7 at 2007-02-18 13:45
反日キライさん、コメント有難うございます。

何でも反日って書いていればいいと思っている人は
私もキライかも。
Commented by おしき at 2007-02-18 14:35 x
私も反反日さんと同意見です。いつまでも発言問題にこだわっていてもどうしょうもありませんよ。重要なことがほかにいくらでもあります。また結婚や出産が義務だった時代などありません。(あくまで世間体やスローガンのレベルでしょう)皆子供を授かりものとして大切に育て家庭を築いてきたのです。
Commented by y.taki at 2007-02-18 17:14 x
国民が国歌、国旗に敬意を持たない国で発展成長し栄えた国が在るのか?敬意を持たなくて良いと言つている国が何処に在るのか教えてもらいたい、国家とは何か、良く考えてはどうか。
Commented by まっち at 2007-02-18 17:48 x
結婚したい、子供も2人以上ほしいと若い人が思える社会は健全じゃないんですか?
いまの日本社会が健全じゃないと思ってるからこそ、少子化対策をちゃんとやろうと与野党あげて言ってるんでしょ?

>私が小中高生だった頃も、式典では必ず国旗掲揚、国歌斉唱は行なっていたが、細かいことまで決められていたり、生徒が何かを強いられたり、外部からチェックを受けたりすることはなかった。
>でも、今は政府の意向として「国旗、国歌を尊重」するだけでなく「敬意を持ち、それを行動等に表わすべきだ」という方向にどんどん傾いている。

なぜこうなったのかあなたわからんの?マジ?ニュースとか新聞とか見てますか?
ヒントは日教組。それ以上はもう馬鹿馬鹿しくて書く気にもならん。
Commented by at 2007-02-19 01:27 x
今日、コンビニで読売新聞を買ったときアルバイト店員らしき若者が同僚の店員に向かって「これ、何と読むの?」 私「???」
 まさか、新聞の名前だなんて思わなかったが、アホが多い世の中になってしまいました。
 さて、比喩云々、言葉尻云々、言葉狩り云々・・・・・・。
本当に、お粗末な展開で国会が空転してしまい、馬鹿馬鹿しいやら 情けないやら、もっと大事な事があるでしょうが・・・・・。
 お馬鹿なマスコミの尻馬に乗って一般市民までがマスコミにつきあって
いつまでやんのよ?。
 TBSがはじめたネガティブキャンペーンに見事に乗っかって哀れとしか思えないよ・・・・・あんた。

 ゴタゴタ言うならあんたが政治屋してみろよ。
Commented by 春霞 at 2007-02-19 05:46 x
柳沢厚労相の問題発言からまだ1ヶ月もたっていないのです。マスコミの「収束」に影響されることなく、指摘し続けるべきだと思います。
憲法学者である小林節教授は、日本海新聞での「一刀両断」の「個人主義」を理解していない政治家」(2月14日)において、つぎのように述べています。
http://www.nnn.co.jp/rondan/ryoudan/070214.html
> 「女性は子供を産む機械」だという発言でひんしゅくを買った柳沢伯夫厚生労働大臣が、続けて、「子供を二人以上持ちたい」という考えが「極めて健全」であるという失言をしてしまった。
>私は、この首相演説と先の厚労相発言には一つの共通点があると思う。つまり、日本国憲法の前提にある個人主義を理解していないというか、明治憲法の前提にある全体主義つまり国家上位の発想である。
>民主政治は、主権者・国民が一人一人自律した自由人であることを前提に成り立っている。だから、各人の価値観の選択に国家は介入すべきではない。これが個人主義の真髄である。

要するに、柳沢厚労相の発言は憲法上問題があるのです。憲法上問題のある発言なのですから、問題視し続けることは極めて妥当なことです。
Commented by ふじこ at 2007-02-19 09:13 x
コメントにひとつひとつ、対応してくださる律儀さに頭がさがります。今回のトピックも読者へのご返事だと思っています。日本において、個人主義至上の歴史はとっても浅いのです。個人主義と自己中心主義が一緒くたになってる現代のこの価値観に危機感を持っているものです。つまり自分さえ良ければ、他人なんてどーでもいい、自分の子供じゃないんだから、関係ない。現行の憲法を神さまからいただいた物のように有り難がるその前に、綿々と続いてきた本来の日本人の歴史をふりかえり、なにが、自分達に欠けているのか、どうしたら、皆が安全に仲良く、しあわせに暮らしていけるのか、考えていきましょうよ、ね。
Commented by mew-run7 at 2007-02-20 00:32
おしきさん、コメント有難うございます。

私は今&将来にとって、労働、少子化問題はとても
重要だと思います。ゆえに、厚生労働行政の責任者の
考え方や発言はとても大切だと思うです。

結婚、出産が、「義務だったような」と書きましたが。
>世間体やスローガン
これが大変だったのです。

親自身も周囲も社会も、新たな形で、子供を授かりもの
として大切に育てる環境が出来るといいと思います。
Commented by mew-run7 at 2007-02-20 00:32
y.taki さん、コメント有難うございます。

私の知る限り、近時、欧米先進国の中で、国旗、国歌に
対する「敬意」を国民に(特に学校で)指導、強制している
ところはありません。
<米国では公式の場では、起立を求めているようですが。>
このグローバル化の世の中、むしろあまり国家にこだわると、
発展し損なうかも知れませんよ。
Commented by mew-run7 at 2007-02-20 00:35
まっちさん、コメント有難うございます。

少子化に関しては、まっちさんとは問題意識が違うようです。

また、式典での国旗、国家の問題は、おそらく一般の方
よりは、経緯等は知っていると思います。
<ただし、過去の日教組の行動をすべて評価する気は
ないですし。記事にも書きましたが、教員はともかく
子供への圧力はよくないように思っている次第です。>
Commented by mew-run7 at 2007-02-20 00:37
春霞 さん、コメント有難うございます。

いつも的確なフォロー・コメントを有難く思っています。
PCの調子が悪く、リンクがうまく開かないので、
小林先生の記事を見たら、また改めてレスを書きますね。
Commented by mew-run7 at 2007-02-20 00:50
ふじこ さん、コメント有難うございます。

  私は基本的な部分では、ふじこさんと同じ考えなの
ではないかと思います。
 日本は、「個」の尊厳や、男女平等、基本的人権の
尊重を重視した現憲法を採用してから、まだ歴史が
浅いのですよね。これが本当に根付くには、まだまだ
年月が必要だと思います。
 しかも残念ながら、今の憲法をきちんと理解している
国民は、政府や議員も含めて、ほとんどいないのが
現実だと思います。「個人主義」と「自己中心主義」は
違うもので、憲法も自己中心を求めているわけでは
ないのに、妙な誤解をしてしまっている人が多いように
思います。

 日本人の伝統、歴史、長い間にわたって培って来た
国民性や考え方のいいところを活かしながら、現憲法
を理解して、活用して行けば、と~ってもいい国が
作れるのではないかと思っている私なのでした。

Commented by mew-run7 at 2007-02-20 02:22
uさん、

私はあなたの脅迫的リクエストに応じて、例のコメントを残すかわりに
以後は、書き込みをしないようにと書いたはずですが。
もし次に書き込みをした場合は、あれも削除すると書きましたよね。

ってことは、すべて削除していいのですね。

by mew-run7 | 2007-02-18 12:27 | 政治・社会一般 | Comments(14)

by mew-run7