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日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガ、反超保守&新自由主義。左右問わず、mew基準で、政治や競馬、スポーツなどについて。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

タミフル問題への疑念・・・製薬会社の寄付、厚労省の天下りからラムズフェルドまで

 3月にはいって、インフルエンザが広がり出したようだ。私の周辺でも、学級閉鎖が
あったとか、一家で寝込んだなどの話がきかれている。<うがい、手洗い、加湿で予防
しなくちゃだわ!(~~)>

 今回は、そのインフルエンザの特効薬とされる「タミフル」に関することを、私が
「ん? (・・)」 と感じている小さな疑念と共に書いてみたい。

* * * * *

  20日の深夜になって、厚労省がいきなり会見を開き、「輸入販売元の中外製薬に対し
「10歳以上の未成年の患者には原則として使用を差し控えること」と添付文書の警告欄
を改訂し、緊急安全性情報を医療機関に配布するよう指示した」と発表した。
 また厚労省は異常行動による転落事故が22件起きており、14件は未公表であった
ことも発表した。

 タミフル服用後の異常行動やそれに伴う死亡例、その他の副作用の症例(小児の呼吸
障害など)に関して問題になっていたが、厚労省も販売元の中外製薬(製造元はスイスの
ロシュ製薬)も、一環して「因果関係が認められない」と特別な対応をとって来なかった。
 たぶん、これまで、何でこんなに問題視されているのに、厚労省は何も対応しようと
しないのかと思っていた人も少なくないだろう。また、それがまた何故、20日の深夜に
なって急に、このような会見を行なったのか、不思議に思った人も少なくないのではない
だろうか?(mew,too)

 
 実は、私はたまたま知人に「タミフルの安全性ってどうなの?」ときかれたことが
きっかけで、タミフルに関してちょこまか調べたりしているうちに、「あら?」と思う
ような事実を知って、個人的にタミフルへの関心を抱くようになっていた。
<日本にはタミフルの大量備蓄(2500万人X5日分)があるのだが、どうもその背景に
アメリカ(ラムズフェルド氏とか)&規制緩和が絡んでいるかも知れないとか。>

 そしてまた、今月の19日、20日とタミフルに関わる報道記事が出てて、気になっ
たので、ファイルに記事をキープしておいたのだった。<*1>

 一つは、厚労省の研究班で「タミフル」服用と異常行動死の因果関係を調べている
医大教授の研究室が、中外製薬から1000万円の寄付を受けていたというものだ。

 もう一つは、20日の参院厚労委員会で、共産党の小池議員が、新薬の承認などを
手掛けていた厚生労働省の元課長が昨年3月、タミフルの輸入販売元の中外製薬に
天下っていたことを指摘したというものだ。

<しかも同省や中外製薬のホームページによると、元課長は1997年から薬の副作用
を担当する安全対策課長、新薬を審査・承認する審査管理課長を歴任し、03年8月に
退職。公益法人に約2年間勤務した後、昨年3月23日付で同社の執行役員になって
いるという。(共同通信20日より)>

 そうしたら、その深夜に厚労省が会見を行なったので「あらら?(*_*」と・・・。

 もちろん、もしかしたらすべては「たまたま」のことなのかも知れないのだけど。
もともと(以前、ブログにも書いたが)C型肝炎など薬害問題への関心があるだけに、
私の中には、小さな疑念がアレコレ浮かんで来たりもしているのである。

* * * * *
  
 日本がタミフルを承認したのは00年。01年に保険適用され、それからインフル
エンザの治療薬として、全国に普及した。02年には、インフルエンザの大流行で、
タミフルが不足かと騒がれたこともあった。
 05年、海外で鳥インフルエンザや新型インフルエンザの問題が出て、日本政府は、
2600万人X5日分のタミフルを大量備蓄する計画を作り、国だけでなく地方自治体、
医療機関などが大量に購入し、蓄えることになった。<*2>
 いまや、日本はタミフルの世界での使用量の約8割を占めているタミフル王国である。
この背景には、日本政府や厚労省がインフルエンザ対策として積極的に導入を進めた
ことや、即効性が期待できること、また日本では医療保険が発達していて安価で処方
できることなどがあるらしい。


 では、タミフルが安全性に問題がある薬かというと、決してそうではないようなのだ。
 FDA(アメリカ食品医薬品局 )はいわゆる異常行動も含め、数十件の副作用
の例の報告を受けていると発表しているが、その大部分は日本での症例であり、死亡例
も日本でしか出ておらず、因果関係も認めるのは困難だという。
<日本人特有のものという考え方もできなくないが、日本が使用量の8割を占めている
ことが大きな要因なのではないかと考えるのが自然かも知れない。> 
 また、重大な異常行動が出る例は思春期の男子が多いようなのだが、これもまだ要因
が解明できていない。<また成人や小児、女性に生じないというわけではない。>

 実際のところ、どんな薬でも副作用はある。市販の風邪薬や鎮痛剤などで、精神的な
異常が出る人もいる。<以前、医師に「早くよく効く薬ほど、それだけ強い副作用が
出る可能性も高い」と言われたことがあるが、そうなのかも知れない。>
 また、副作用の出方というのは、かなり個人差が大きいという。その人の年齢、体格、
体質、病状、その時の体調、ホルモンや精神の状況などなどによって、かなり違って
来るときく。だから、特定の傾向が顕著なものは別として、誰にどのような副作用が
出るかはわかならい部分も多いし、因果関係を証明、認定するのも難しいケースが多い
ようだ。

 だから、私はタミフルを使用中止にすべきだとは思わないが。何か重大な問題が
生じている場合には、厚労省や製薬会社(販売代理会社も含む)、研究機関、医療機関
は、販売中止や一定の条件の者に使用中止するまでの根拠はなかったとしても、積極的
に国民や医療関係者に情報を公開したり、わかりやすく説明したり、注意を喚起したり
する必要があると思う。<これは政治でも何でもそうだよね。>
 医師でさえも、厚労省や製薬会社などが、情報公開や注意喚起をしなければ、どんな
問題が生じるのか知りようがないし、患者にも説明や注意ができなくなってしまう。

 でも、日本の厚労省や製薬会社は、こういう問題があると後手後手に回ることが多い。
 日本は承認の要件が厳しく、海外の製薬会社からもっと緩和して積極的に導入して
欲しいと言われているときくが、そのかわり一度、承認して流通したものに関しては、
なかなか動かない。
 責任逃れの自己保身なのか、名誉や利益や利権が関わっているからなのか。そして、
様々な機関が複雑に絡んで、妙な結びつきがあるからなのか・・・。きちんと情報を公開
しないばかりか、時には情報をゆがめたり、隠したりすることもあるため、その間にどんどん
被害が拡大するケースが少なくない。
<モタモタしているうちに、命を奪われたり、重大な病気、後遺症を引き起こしたり
することもあり、場合によっては、殺人や傷害にも当たるような行為だと思うことが
ある。(怒)>
 
 今回のタミフルの件に関しても、上述のようにタミフルの導入の時期に、新薬承認
や薬の安全性(副作用)を担当する厚労省の課長が、当該製薬会社の役員になっていた
とか、タミフルと異常行動の関係を研究する人が、当該製薬会社から研究室に多額の
寄付をもらっていたとかいう報道が出ると、「またか」と思ってしまうし。やはり、
何か便宜をはかったり、不都合なことは表に出さないように協力したのではないかと
いう疑いを持たれても致し方がないように思うところもあるのだ。
 また日本には、政府だけでなく、地方自治体にも、医療機関にも大量のタミフルが
備蓄されていることから、それを消費して行く妨げにならないようにと配慮したのでは
ないかとさえ疑ってしまったりもする。

* * * * *

 前述のように、日本は政府主導の計画に基づいて、05年に鳥インフルエンザ、新型
インフルエンザ対策のために2500万人X5日分という大量のタミフルの輸入、備蓄を
行なったのであるが。このニュースをきいた時には、「いったい、何でそんなに?」と
驚いたのを記憶している。「実はもう日本に鳥インフルや新型ウィルスに感染した人が
いて、差し迫った脅威があるのかも」という人がいて、ちょっとビビったけど。幸い、
これまで感染者は出ていない。<となると、備蓄はあまりっぱなしだ。>

 そして、改めて何で日本が政府主導でこんなにタミフルを購入したのかと思ってたら、
コチラコチラのサイトを見て、妙に納得が行ってしまったところがあった。
 アメリカが年次報告書でも求めている薬品の規制緩和の要望に応えるためだったのでは
ないか、しかも(あのMY天敵&ネオコンの)ラムズフェルド元国防長官が絡んでいたの
ではないかという疑いまで出て来た。<もちろんそれに応じたのは、アメリカべったり
の小泉ー竹中政権である。思えば、05年はあのいまわしい郵政総選挙の行なわれた年
でもある。>

 上述のサイトで紹介されていたCNNの06年10月31日(コチラ)の記事は、ラムズ
フェルド氏や政界とタミフルの特許を持っているギリアド社という企業の関係(同氏がタミフル
で投資額を増やしていること)について報じている。

 ラムズフェルド氏は、01年にブッシュ政権に入閣するまで、この企業の会長を務め
ており、同社の株式を相当数、保有しているという。(株式の評価額は500万ドルから
2500万ドルの間のようだ)。
 シュルツ元国務長官も役員として、05年度に入ってから同社の株を700ドル分を
売却しているとか。どうやら政界とはそれなりに関係が強い企業らしい。

 日本の次にタミフルのシェアが高いのはアメリカ(十数%)のようなのだが。この
記事には、「米国防総省は兵士への配給用に、5800万ドル分のタミフルを注文して
おり、議会も数十億ドル分の購入を検討中である。2006年度におけるロシェ社のタミ
フル売り上げ予測額はおよそ10億ドルで、前年度は2億5800万ドルであった」と
書かれていた。<ラムズフェルドは当時の国防長官である。>
 そして、もちろんこの売り上げの中には、日本の注文もはいっているのだろう。(-_-)

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*1

『インフルエンザ治療薬「タミフル」と異常行動死の因果関係を調べている厚生労働省
研究班主任研究者の横田俊平・横浜市立大教授の講座(研究部門)が、タミフルの輸入
販売元「中外製薬」(東京都中央区)から寄付金を受けていた問題で、「薬害タミフル
脳症被害者の会」と「薬害オンブズパースン会議」などは19日、厚労省に対し、横田
教授らを研究班から外すよう要望した。

 被害者の会は、要望書で「大金を渡しながら、企業が何も期待しないはずはない。
資金提供で、研究がゆがめられてはならない」と主張。横田教授と、中外製薬から寄付
を受けた他の班員についても研究班から除外するよう求めている。
 中外製薬からは、横田教授の講座あてに、計1000万円が寄付されていた。
<読売新聞 19日>』

『 新薬の承認などを手掛けていた厚生労働省の元課長が昨年3月、インフルエンザ治療
薬「タミフル」輸入販売元の中外製薬に天下っていたことが20日、分かった。同日の
参院厚生労働委員会で小池晃議員(共産)が明らかにした。タミフルをめぐっては、
異常行動との因果関係について否定的な調査結果をまとめた同省研究班の主任研究者が、
自分の大学講座に同社から寄付を受けていたことが明らかになったばかり。
<時事通信20日>』

『強い感染力があり、流行すると多数の死者が出る恐れが指摘されている新型インフルエンザの対策で、政府の行動計画が11日、分かった。治療薬「タミフル」の備蓄について、国と都道府県が確保する割合を当初の2割から8割超に引き上げ、「国家備蓄」の色合いを強めた。国内で大流行が起きた際の治療の優先順位も明記し、海外渡航の自粛や学校の休業など社会生活の制限を盛り込んだ。政府は15日にも関係閣僚会議を立ち上げて対策を本格化させる。

 行動計画では、国内で流行した場合、感染者は4人に1人と想定。その前提で、死亡者は17万~64万人、入院患者は53万~200万、外来患者は1300万~2500万人にのぼると予測した。

 平常時から発生、流行に至るまでの6段階に状況を想定。国外で発生しているケースと、国内で発生しているケースとに分けたうえで、タミフルの備蓄(厚生労働省)、家禽(かきん)の発生予防対策(農林水産省)、渡航情報の発出(外務省)など関係省庁の役割を示した。

 国内で人から人への感染が確認された段階では、厚労省が文部科学省など関係省庁と連携し、発生地域の学校などを臨時休業とするよう要請。緊急性のない大規模集会や、ホールなどの興行施設での不特定多数が集まる活動の自粛勧告、患者が出た企業の従業員に対する出勤停止や医療機関への受診勧告など、社会生活を制限する。

 さらに、一部地域に限らず広く一般の人の間で感染が広がる大流行が起きた場合には、厚労相が国内非常事態を宣言。学校の臨時休業などの措置を全国に拡大する。

 治療薬の量に限りがある場合に備え、大流行が起きた際に治療薬を使用する優先順位について、(1)新型インフルエンザ入院患者(2)感染した医師らと社会機能維持者(3)心疾患などがある緊急性の高い患者(4)児童、高齢者(5)一般の外来患者の順とすることを定めた。

 具体的な社会機能維持者は明記されていないが、交通・通信、石油・電力などのエネルギー産業、警察・消防などが想定されそうだ。

 タミフルの備蓄量は、当初の予定どおり2500万人分としたが、1人で3日間服用(1日2錠)する計算を国際的な標準に合わせ5日間服用(同)に見直した。

 備蓄量の割り当ては、国と都道府県が2100万人分、病院やメーカーなどの市場が400万人分を持つ。これまでは、市場が2000万人分、国と都道府県が500万人分としていたが、市場分は通常のインフルエンザにも使われているため、大幅に見直した。

 政府は11月中に行動計画を作る方針だったが、18~19日に韓国・釜山で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、この対策が議題となることも予想されるため、計画のとりまとめを前倒しした。<朝日新聞 05年11月12日>』
by mew-run7 | 2007-03-22 13:46 | 政治・社会一般

by mew-run7