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日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガ、反超保守&新自由主義。左右問わず、mew基準で、政治や競馬、スポーツなどについて。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

長崎市長銃撃への怒り。暴力を許さず、平和と核廃絶への思いを継いで行こう。

 
  長崎市の伊藤一長市長(61)が、17日の夜に暴力団幹部に銃撃され、本当に残念
なことに、18日の未明に他界した。
 95年に本島氏を破って市長に就任。すでに3期12年を務め、4期めを目指して
市長選の選挙活動を行なっている最中の出来事だった。

 伊藤市長は、被爆地・長崎の市長として、世界に核廃絶を訴えるために、まさにアグ
レッシブな活動を続けていた人だった。<詳細は*1>
 特に、昨年の8月9日の平和祈念式典で、同市長が読み上げた「平和宣言~人間は、いったい
何をしているのか」で、なかなか核軍縮・廃絶の方向に進まないどころか、逆に核拡散しつつある
世界に対する怒りと嘆きに満ちたものであり、当ブログでも「長崎市長の怒り。そして日本、米国に
核軍縮・平和への努力を望む
」というタイトルの記事で取り上げていた。

<この宣言はMoreの部分に再度アップするので、是非お読み頂ければと思う。>

 そんなこともあって、帰宅して、この銃撃のニュースを知った時には、かなり大きな
ショックを受けてしまったところがあった。
 何とか一命はとりとめて欲しいと祈っていたのだが・・・。心からのお悔やみを申し
あげたい。そして、これまでの活動に敬意と感謝の念を表したいとも思う。


 伊藤市長の銃撃のニュースを知って、やはり真っ先に思い出したのは、伊藤氏の前
に長崎市長を務めていた本島等氏が90年に銃撃を受けた事件だった。
 本島氏が天皇の戦争責任に関する発言をしたことに対し、右翼団体の幹部が銃撃
をして、弾丸が肺を貫通する重傷を負ったという件である。
<これに関連して、翌91年には、同じ右翼団体の幹部らが、長崎新聞社と長崎地裁
を銃撃する事件も起きた。>

 その本島氏はこの報を受けて、「どんな場合でも、暴力は最大の悪だ」「理由なんか
どうでもいい。すべてに先んじて、暴力は決して許されないことだ」と怒りをあらわに
したという。
 また長崎県の金子原二郎知事は「民主主義と地方自治の根幹をなす市長選挙の期間中
に候補者が銃撃されるという重大事件であり、自由と民主主義への挑戦。厳正に捜査が
行われ、真相が究明されることを望む」とコメントを出した。<読売新聞 18日>

 私もまさに同じ気持ち&考えである。

* * * * *
 
 伊東市長を銃撃したのは、指定暴力団山口組水心会の幹部(59)だった。
 容疑者は、殺害の故意があったことを認め、その動機に関して、4年前に自分の車が
市が発注した工事現場で傷を負った際に、市が対応してくれなかったことに不満があった
と供述しているという。また、TV朝日の「報道ステーション」宛てに、自分の関係する
会社の公共事業の受注に関して、市側とトラブルがあったことを訴える手紙や資料が容疑
者から送付されている。<*2>
 現段階では、思想的な背景はないと考えられているようだが、伊藤市長が不正入札や
発注の改善に取り組もうとしていたことから、地元の建設業界の一部にうとましく思われていた
という話も出ていた。本当の理由は、ずっと闇の中に葬られるかも知れない。

 だが、思想的背景があろうとなかろうと、市側と何らかのトラブルがあろうとなかろうと、
自分の意が達せられない、相手の対応が気にくわないからと言って、その相手に銃口を
向け、殺傷する行為を働くのが許容されないことは、言うまでもあるまい。
 しかも、街中でいきなり相手を銃撃する行為は、あまりにも卑怯なものだろう。
警察発表の通り、背中から撃ったとすれば、なおさら卑劣だと思う。暴力団員の風上にも
おけないヤツのではないだろうか? <周囲の人間を巻き込む危険性も考えると、さらに
問題性が大きいだろう。>


 そして、もちろん誰を殺傷する行為も許されないのであるが・・・。伊藤氏のように
自治体の長の立場にある人や、また選挙中の候補者である人に対する暴力行為は、強く
非難すべきなのではないかと思う。
 行政の対応が気に入らないために、そのTOPを殺していい、暴力をふるっていい
などということがまかり通れば、まともに国も地方自治体も行政は行なえなくなって
しまうし。何か不満があるからということで、選挙の候補者が殺されたり、暴行を
加えられたりするようなことがあれば、<特に選挙期間中は無防備なだけに>、政治
活動や民主主義は成り立たなくなってしまうからだ。

<そもそも、市長は確かに市政の責任者ではあるのだが、個々の市の業務やトラブル、
交渉過程などまで認知したり、指示を与えたりしているとは考えにくい。詳しい経緯は
まだわからないが、仮に市の対応に問題があるとしても、市長と直接交渉を重ねたと
いう事実でもない限り、市長を殺すことを考えつくというのは理解し難いものがある。>

 
 しかも、伊藤市長が核廃絶のために熱心に活動し、自分の立場に不利益が及ぶかも
知れないこともいとわず、国内外で、政府では言いにくいことをきちんと指摘すること
ができる貴重な存在であったことを考えると、結果的に、平和への活動が暴力によって
阻止されたようにも思われ、尚更に罪が重い行為に感じられる面があるのだ。
 
 *2にもあるように、伊藤市長は、国際司法裁判所での証言で、外務省との見解の
相違で争いながらも、核使用は違法だと述べたり、米国がなかなか核軍縮の努力をしない
ことを、公の場でたびたび批判している。<イージス艦の核搭載も示唆。>
 また昨秋、中川昭一氏の核議論発言に関しても、「被爆者をはじめ、市民も怒りと
不安を感じている」と、抗議談話を発表していた。
 おそらく日本政府や一部の保守主義者には、望ましくないと思われる言動も少なか
らずあったのではないかと思うが、それだけ勇気と信念のある貴重な人だったのだ。

* * * * *

 昨年8月、自民党の加藤紘一氏の実家が、右翼団体の幹部に放火されるという事件が
あった。加藤氏が小泉前首相の靖国神社参拝を批判する発言を行なっていたことが、
犯行の大きな動機になったという。
 
 その加藤氏は、この報を受けて「非常に深刻な話だ。これで政治活動をおさえたり
発言を控えたりするような世の中になっては絶対にいけない。政治活動が萎縮すれば
この国が暗くなり、危ういものになる感じを、みんな持ってしまう」と。さらに「暴力
に訴えて発言や行動をとめることがあってはならないという怒りをもっと強く共有しない
とこういう事件は続発する。政治家や国民やメディアがどうとらえるのか。そこが問わ
れる」と語ったという。<朝日新聞 18日>

 加藤氏の事件の時にも、このブログで色々と書いたが、私たちが<政治家も国民も
メディアも含め>こういうことがあった時に、最もしなければならないと思うことは、
日本の国&国民は、このような暴力行為を許容しないということを強くアピールし、
そのような風潮、雰囲気を作り出して、その理念を広めて行くことであると思う。
 そして、そのためには、一般市民だけでなく、やはり多くの政治家や識者がきちんと
暴力行為への批判のコメントを出すことが重要なのではないかと考える。


 昨夜から早朝にかけて、ネットの記事やTVの報道などを見ていたのだが、同じ九州
の各自治体の長や<*4>、与野党の幹部、他の自治体の長など様々な政治家から、
次々と批判のコメントが出されていた。

 そんな中、残念だったのは、安倍首相が前夜「捜査当局において厳正に捜査が行われ、
真相が究明されることを望む」というコメントしか出していなかったことだ。<*4>
 首相という立場ゆえに、ある程度、状況が把握できるまでは、安易な発言はできない
という考えもあるのかも知れないが。その気になれば、安倍氏も夜遅くにでもコメント
の追加発表ができたのではないだろうか。
<これでは今朝の新聞やニュースを見た人は、安倍首相はこれしか言っていないのか
と思ってしまうだろう。>

 ついつい、昨年、加藤氏宅が放火された時に、当時の小泉首相、安倍官房長官が、
マスコミに疑問を呈されるまで、事件があってから2週間も、全くその件に関するコメ
ントを出そうとしなかったことを思い出してしまったのだが・・・。<コチラ参照>

 今朝になってから、記者団の質問に答えて、「選挙期間中、選挙運動中の凶行は
民主主義に対する挑戦であり、断じて許すわけにはいかない。こうした暴力を断固と
して撲滅をしていかなければならないと思う」と語ったという。

* * * * *

 最後に改めて、このような暴力行為も含めて、平和で平穏な生活から遠ざかって行こうと
している国や社会に、「一体、人間は何をしているのか」という疑問と怒りを、私たちは改めて
問いかける必要があるのではないかと思う。そして、どうか伊藤市長が訴えて来た核軍縮、
核廃絶への思いが、しっかりと継がれて行くようにと、切に願っている。

<私も微々力ながら、その思いを胸に継ぎ、機会あるごとに、このブログなどで訴えて行ければ
と改めて誓った。>
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 「長崎市長・伊藤一長氏による平和宣言・全文』    (岩手日報9日より)

「人間は、いったい何をしているのか」

 被爆から61年目を迎えた今、ここ長崎では怒りといら立ちの声が渦巻いています。

 1945年8月9日11時2分、長崎は一発の原子爆弾で壊滅し、一瞬にして、7万4000人の
人々が亡くなり、7万5000人が傷つきました。人々は、強烈な熱線に焼かれ、すさまじい爆風で
吹き飛ばされ、恐るべき放射線を体に浴び、現在も多くの被爆者が後障害に苦しんでいます。
生活や夢を奪われた方々の無念の叫びを、忘れることはできません。

 しかし、いまだに世界には、人類を滅亡させる約3万発もの核兵器が存在しています。
 10年前、国際司法裁判所は、核兵器による威嚇と使用は一般的に国際法に違反するとして、
国際社会に核廃絶の努力を強く促しました。
 6年前、国連において、核保有国は核の拡散を防ぐだけではなく、核兵器そのものの廃絶を
明確に約束しました。
 核兵器は、無差別に多数の人間を殺りくする兵器であり、その廃絶は人間が絶対に実現すべき
課題です。
 昨年、189カ国が加盟する核不拡散条約の再検討会議が、成果もなく閉幕し、その後も進展は
ありません。

 核保有国は、核軍縮に真摯(しんし)に取り組もうとせず、中でも米国は、インドの核兵器開発を
黙認して、原子力技術の協力体制を築きつつあります。一方で、核兵器保有を宣言した北朝鮮
は、わが国をはじめ世界の平和と安全を脅かしています。また、既に保有しているパキスタンや
事実上の保有国と言われているイスラエルや、イランの核開発疑惑など、世界の核不拡散体制
は崩壊の危機に直面しています。

 核兵器の威力に頼ろうとする国々は、今こそ、被爆者をはじめ、平和を願う人々の声に謙虚に
耳を傾け、核兵器の全廃に向けて、核軍縮と核不拡散に誠実に取り組むべきです。
 また、核兵器は科学者の協力なしには開発できません。科学者は、自分の国のためだけでは
なく、人類全体の運命と自らの責任を自覚して、核兵器の開発を拒むべきです。

 繰り返して日本政府に訴えます。被爆国の政府として、再び悲惨な戦争が起こることのないよう
歴史の反省の上に立って、憲法の平和理念を守り、非核3原則の法制化と北東アジアの
非核兵器地帯化に取り組んでください。さらに、高齢化が進む国内外の被爆者の援護の充実を
求めます。

 61年もの間、被爆者は自らの悲惨な体験を語り伝えてきました。ケロイドが残る皮膚をあえて
隠すことなく、思い出したくない悲惨な体験を語り続ける被爆者の姿は、平和を求める取り組み
の原点です。その声は世界に広がり、長崎を最後の被爆地にしようとする活動は、人々の深い
共感を呼んでいます。

 本年10月、第3回「核兵器廃絶-地球市民集会ナガサキ」が開催されます。過去と未来を
つなぐ平和の担い手として、世代と国境を超えて、共に語り合おうではありませんか。しっかりと
手を結び、さらに力強い核兵器廃絶と平和のネットワークを、ここ長崎から世界に広げていき
ましょう。
 被爆者の願いを受け継ぐ人々の共感と連帯が、より大きな力となり、必ずや核兵器のない
平和な世界を実現させるものと確信しています。

 最後に、無念の思いを抱いて亡くなられた方々のみ霊の平安を祈り、この2006年を再出発
の年とすることを決意し、恒久平和の実現に力を尽くすことを宣言します。

 2006年8月9日

 長崎市長 伊藤一長

~ ~ ~ ~ ~


『銃撃された伊藤一長・長崎市長は、同市初の戦後生まれの市長。原爆投下の2週間後
に疎開先の山口県で生まれた。長崎市議、県議を経て、95年に「都市浮揚」などを掲げ、
本島等氏を破って初当選した。04年5月からは九州市長会の会長を務めている。

 就任後は、被爆地の市長として国際会議などでも発言してきた。当選した年の11月、
オランダ・ハーグの国際司法裁判所での証言で、広島市長とともに「核兵器の使用は
国際法に違反していることは明らか」と陳述した。「違反とまでは言えない」との立場
の外務省からは、文言をめぐって直前まで働きかけが続いたが、曲折の末、「違法」を
明言した。
 02年8月には「原爆の日」の「平和宣言」で、同時多発テロ後の米国の核政策を
「国際社会の核兵器廃絶への努力に逆行している。こうした一連の独断的な行動を
断じて許すことはできない」と述べ、初めて米国を名指しで批判した。
 05年5月、米ニューヨークの国連本部で開かれた核不拡散条約(NPT)再検討
会議の本会議場で発言。長崎の原爆で黒こげになった少年の写真を掲げ、「核兵器と
人類は共存できない」と訴えた。

 また昨年8月に米国が未臨界核実験を実施したときは、「自国のことのみを考え、日本
のこと被爆国のこと、長崎、広島のことをまったく無視している」と記者会見で怒りを
あらわにした。10月の北朝鮮による核実験に対しても、「被爆地の市民は怒りと憂慮
を感じている」と述べた。
 今年3月、前年に続いて被爆地・長崎の反対の声を押し切り、米海軍のイージス艦が
長崎港に入港。「核搭載の疑惑もある軍艦なので、残念の一言に尽きる」と語った。

 市役所内の裏金問題で自らの減給処分を決め、4月の市長選へ出馬を表明。不正に
終止符を打つ構えを示した。今年2月の市議会定例会で「内部調査や外部調査などを
徹底した結果、全容が明らかになった……4選目指して出馬の表明をさせていただき
たい。(支持者から)逃げるわけにはいかないとの言葉をいただいた」と述べた。
<朝日新聞 17日>』 





『城尾容疑者は犯行前、テレビ朝日に伊藤市長に対する恨みを書いた封書を3通送り
つけていた。同社広報部によると、封書は17日午前、ニュース番組「報道ステー
ション」のスタッフルームに届き、番組スタッフが夕方に開封したという。
 封書には、4枚の手紙のほか、トラブルになっているという公共事業についての資料
とカセットテープ数本が入っていた。手紙の冒頭部分には、「伊藤一長長崎市長を許せ
ないのは、市民の為県民の為不正を許すことができないからです」と記載されていた。

 報道ステーションは、番組の冒頭で「犯行声明が届いた」とのナレーションを報道
したが、番組の途中でキャスターが「銃撃などに関しては一切触れられていなかった」
と説明したうえ、「犯行声明という表現が最初にあったことに関してはおわびし、
訂正いたします」と話した。同社広報部は「警察から要請があれば協力したい」として
いる。<朝日新聞 18日>』

 
『全国知事会長を務める麻生渡福岡県知事は「政治家の活動をこういうテロで抑え込もう
とする行為は言語道断だ。伊藤市長には何とか回復してもらいたい。祈るような気持ち
だ」と語った。

 古川康佐賀県知事は「午後8時すぎに連絡を受け、とにかく驚いている。人を狙撃する
ということは許し難い暴挙。怒りを禁じ得ない。ましてや公職にある者への行為は民主
主義に対する重大な脅威だ」。潮谷義子熊本県知事も「絶対にあってはならないことだ。
人間として絶対に許されない。異論があるならオープンな形で議論すべきだ」と怒りを
あらわにした。東国原英夫宮崎県知事は「ニュースを聞いてびっくりしている。民主主義
に対する冒涜(ぼうとく)、挑戦、否定であり、卑劣な行為に心から憤りを覚える」と
語った。

 北橋健治北九州市長は「信じられないことがまた起きた。世界が注目する平和と非核の
都市である長崎市で、市長が銃撃されるなどということは、許されないことだ」と被爆都市
での凶行に強い憤りを見せ、吉田宏福岡市長は「大変驚いている。民主主義への冒涜(ぼう
とく)であり、絶対許されない行為だ」とコメントした。

 また、伊藤市長が会長を務める九州市長会の副会長、佐賀県多久市の横尾俊彦市長は
「3月末に全国市長会長に立候補され、九州市長会としても推薦していた。長崎のみならず、
九州、全国で広く活躍されることを嘱望されていただけにショックだ」と悲痛な表情で
語った。<西日本新聞 18日>』

*4

『安倍晋三首相は17日午後8時3分、首相公邸で秘書官から長崎市の伊藤一長市長が銃撃されたと報告を受けた。その後、同50分「捜査当局において厳正に捜査が行われ、真相が究明されることを望む」とのコメントを発表した。

 日本共産党の志位和夫委員長は同夜「こうした卑劣なテロ行為は、自由と民主主義に対するもっとも凶暴な攻撃であって絶対に許されない」とするコメントを発表。

 社民党の福島瑞穂党首は取材に対し「選挙中の首長が撃たれるというのは異常な事態だ。武力で問題解決をしようとする傾向には断固抗議する。日本の中で政治活動が危うくなっている」と語った。 <共同通信 17日>

『伊藤一長・長崎市長が銃撃され死亡した事件について与野党幹部らは18日、改めてテロへの怒りの声を上げた。

 昨年8月に右翼団体幹部に実家などを放火された自民党の加藤紘一元幹事長は毎日新聞の取材に「回復を祈っていたが大変つらい話だ。このような卑劣なことが起こっては、他の国々に日本を誇れないことになる」と語った。

 衆院長崎2区選出の久間章生防衛相は記者団に「本当に残念。ただ政治は一時の停滞も許されないので、きょう明日中に市長に代わる人を見つけて立候補してもらわないといけない」、公明党の北側一雄幹事長は記者会見で「(統一地方選の)各候補者が事件に動揺することなく主張を訴えないとならない」とそれぞれ語った。

 一方、民主党の小沢一郎代表は同日午前、鹿児島市内で記者団に「暴力、テロによってこんなことが許されたのでは民主主義は根底から破壊されて成り立たない」と述べた。昨年、国会質問を巡って事務所に銃弾を送られるなどの脅迫を受けた国民新党の糸川正晃衆院議員は「私も自分の発言で脅されているが、どんなことがあっても暴力に頼ることは卑劣だと思う。正々堂々と正面をきって言葉で対応すべきだ」と記者団に語った。

 伊藤市長と同時期に長崎市議、長崎県議だった民主党の高木義明国対委員長は「昨夜から回復をひたすら祈った。本当に政治が好きという人だった。選挙期間中であり、民主主義を破壊することだ」と怒りをあらわにした。 (毎日新聞 18日)』
by mew-run7 | 2007-04-18 14:15 | 民主主義、選挙

by mew-run7