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文科省はスムーズに沖縄集団自決の検定見直しを!+見る価値なかった真紀子質問


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 昨日、やっと12日の衆院決算委員での田中真紀子議員の質問を
衆院TVで見てみたのだが<40分ぐらいしか質問しなかったのね>
何かマスコミで「新角福戦争」とか騒いでいた割には、たいしたこと
がなかったな~という感じを受けた。

 まあ、強いて言えば、アチコチのTVニュースで使われていた、最初
の方の皮肉たっぷりのご挨拶<「背水の陣内閣、おめでとうございます」
みたいな部分>で、福田首相がもろにイヤ~な顔を見せていたのが、
「やっぱ苦手なのね~」と思わせる部分があって、面白く感じたけど。

 逆に言えば、ほとんどのTVがその冒頭の部分を使っていたように、
他には使えそうな部分があまりなかったというか・・・。^^;
 その後は、田中真紀子氏が一方的に早口でまくし立てている時間が
多くて、ほとんど議論にもならず。
<まあ、農業政策や新潟の震災への対応などに関しては、それなりに
重要だと思える主張も含まれていたとは思ったけど。>

 正直なところ、何かわざわざ録画を見るほどでもなかったかな~と
いう感じであった。^^;

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 むしろ、田中真紀子氏の前に質問に立った民主党の横光克彦議員が
沖縄の集団自決の教科書検定について追及していた部分の方が、
印象深かった。

 実は、何だかいい方向に進みつつあった教科書検定の見直しの話も
ちょっと先行きがわからないような感じにもなって来て、私もかなり
懸念してしまっている部分がある。


 コチラの記事でもお伝えしたように、歴史修正主義だった安倍首相
が退任したことに加え、9月29日に行なわれた沖縄県民大会が大きな
きっかけになって、改めてこの集団自決の教科書検定を見直しをして
行くという方向に向かいつつあった。

 渡海文科大臣は、10月の初めに「もし教科書の出版会社から、該当
部分を訂正したい旨の申請が出されたら、改めて検定し直すことを考え
たい」という趣旨の見解を表明。<*1>
 さすがに文科省の方から積極的に見直すとは言えないので「教科書の
会社の方から要望があれば、考え直しますよ~」という感じで、暗に
それを促すような形をとったのだけど。
 各教科書会社の方も、この発言を受けて、訂正申請の準備を始めて
いた。<11日までに、複数の会社が文科省に申請手続きに関して問い
合わせて来ているという。>(・・)

* * * * *

 そして、このまま順調に行けば、10月中には各教科書会社が訂正
申請を行ない、早めに再検定を行なって記述を元に戻して、印刷開始。
来年の教科書には、当初予定されていた記述が載るという段取りに
なるはずだったのだけど。
<早くコトを進めないと、来年の早春までに印刷&教科書の搬送が間に
合わなくなってしまうんだよね。(-"-)>

 ところが、ここに来て・・・

1・政府与党内(特に保守系の議員から)や一部マスコミから、検定
 の見直しを行なうと「政治が 教育に介入することになる」との批判
 の声が強く出るようになり、 福田首相、渡海文科大臣がややトーン
 ダウンし始めた。

2・出版労連が「教科書会社が訂正申請を出すのではなく、文科省側
 が先に行なった検定意見を撤回するのが筋だ」と主張し、教科書会社
 に訂正申請を行なわないように求めた。<*2>

 などというようなことがあって、教科書会社の方も、いつどのように
訂正申請を出していいのか、また申請した場合、認められる見通しが
どれくらいあるのか、チョット判断に困るような状況になっているみたい
なのだ。(-"-;)

* * * * *

 先に出版労連の主張に関して言えば・・・

「あの削除検定の方がおかしかったのだ」という見解に立った場合、
確かに「訂正申請」するのでは文科省側が「撤回」するべきだと
考えるのが筋かも知れないとも思うし。
 これは教科書会社も危惧していることなのだけど。もし訂正申請
を出して認められなかった場合、ある意味で、確定判決のような判断
が出てしまうことになりかねないのではないかというおそれを抱く
部分も強いのではないかと思われる。

 ただ、私もその考えは理解できるものの、折角、文科大臣が前向き
な姿勢を見せているのだから、あまり筋論にこだわり過ぎることなく、
この大きなチャンスを活かすことを考えて欲しいと思う部分が強い。
<政府&官庁が、この手のことで折れて来ること自体、め~~ったに
ないことなので。これは実質的な撤回だととらえてもいいのではない
かと思うからだ。(・・)>

 とはいえ、やはり訂正申請するからには、それ相当に、申請が認め
られるという見通しは欲しいところだろう。

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
 
 ところが、渡海文科大臣が、検定見直しの意向を示してから、いくつ
かの新聞が「政治介入」の問題を指摘。<読売社説を*2に>
 そして、与党議員からも「政治介入はよくない」という声が出始めて
いる。

 たとえば、中山成彬元文部科学相は『5日午前の自民党文部科学
部会・文教制度調査会合同会議で、沖縄戦の集団自決をめぐる教科書
検定問題について「11万人が集まれば教科書が変えられるのか。そう
いう前例を残すことはどうなのか」と述べ、旧日本軍による強制や関与
の記述削除を求めた検定意見撤回の動きを批判。<*3>』
 中山氏は、11日の予算委員会に質問に立った際も、同様の批判を
行なっている。(・・)

 民主党は社民党と連携して、参院に検定意見撤回をすべきとの決議案
を出すことを予定しているのだが。
 これに対しても、教科書検定内容に関して、国会で決議を行なうのは
「政治介入になる」ということで、与党側から江田五月参院議長に、
このような決議を行なわないように要請があったという。
<何か決議案は全会一致が原則という慣習があるらしく、野党だけで
多数決決議を行なうことには反発も大きいらしい。^^;>

<後半につづく>

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 確かに、私も以前からこのブログで何回か書いているように、教育
に政治が介入するのは、よくないことだと思う。

 ただ、今回はチョット事情が違うのではないかとも思う部分がある。
野党の多くの議員も主張しているように、今回の場合は、先に政治の
介入があって、今まで長年にわたってOKだったものが、いきなり
検定意見が変えられてしまったため、それを見直して、元に戻すと
いうケースだからである。
 しかも、文科省側は、検定意見を変えた根拠を、十分に示せない
でいる。

 
 これはこの集団自決の件に限らず、歴史上の色々な事実に関しては、
専門家の中でも、見解や学説が分かれているものが数多くある。
 近時では、定説となっていた「1192つくろう鎌倉幕府」が、
実は「1185年にはもう幕府の支配体制は調っていた」という見解
の方が通説になって、教科書の記述もそのように変えられているが。
 この件も学界で、学者や研究者が、それぞれ根拠となるべき資料を
出して相当の議論を経た上で、通説化されたものだという。

 そして、もし沖縄の歴史や沖縄戦の専門家(学者や研究者)の間で
「集団自決の命令や強制はなかった」という見解の方が通説になって
いるとか、沖縄の地元民の間でも、その根拠となるような調査結果が
出ているというなら、沖縄県民も多くの国民も(識者や政治家も)
今回の件で、こんなに批判や抗議をすることもなかったであろう。

* * * * *

 しかし、沖縄の集団自決に関しては、学界でも異論が全くないわけ
ではないようだけど。現状では「すべてではないにしろ、少なくとも
一部には、軍の命令や強制があった」というのが通説なのだときく。
<それも前提に、教科書にも「・・・のものもあった」という記述の
仕方をしている。>

 しかも、実のところ、検定を行なった審議会の中には、沖縄の歴史
や沖縄戦に関する専門家はひとりもいなかったし<これは文科省側も
認めている>、この件に関する審議も、特別な調査も行なわれなかった
というのだ。(**)

 では、何故、急に検定意見の方針が変更されることになったのか?
 
 わが国には、かねてより日本軍の行為に関し、その責を問うたり、
批判的に見えたりする教科書の記述を好まない(快く思わない)勢力が
あり、この集団自決の軍の命令や強制の記述に関しても、クレームを
つけていたという。<安倍晋三氏も、その一派である。>
 そこに、2005年、いわゆる沖縄集団自決訴訟が起きて、集団
自決を命じたとされる日本軍指揮官たちが、命令の事実がないこと
を主張したことから、尚更に、記述変更を求めるよう働きかけが強く
なったようである。
 そして、安倍氏が首相になって、最初の検定の機会に、記述削除の
されることになったのだ。(>_<)

* * * * *

 ちなみに、沖縄集団自決訴訟というのは、『大江健三郎が「沖縄ノー
ト」(1970年、岩波書店)で、家永三郎が「太平洋戦争」(1968年、
岩波書店)で書いた内容が、当時の座間味島での日本軍指揮官梅澤裕
および渡嘉敷島での指揮官赤松嘉次が住民に自決を強いたと記述し
名誉を傷つけたとして、梅澤裕および赤松秀一(赤松嘉次の弟)が名誉
毀損による損害賠償、出版差し止め、謝罪広告の掲載をもとめた訴訟』
なのであるが。<wikipediaより>

 この訴訟は2005年に提起され、まだ一審継続中であり<今年度
末で結審する予定>、確定判決どころか一審判決も出ていない状態で
あるし。しかも、これは特定の軍人(指揮官)が、特定の書物に書か
れたような行為を行なったかどうか、それで名誉を傷つけられたか
どうかを審理する裁判であり、歴史的な事実を解明する場でもない。
 それを考えると、この訴訟&2名の軍人の主張を検定変更の根拠に
したとすれば、大きな問題であろう。
<wikipediaにも書かれているが、この訴訟は教科書検定での記述削除
を目的に行なわれたものではないかと見る人もいるようだ。>

 また、原告らは「宮城晴美著書により梅澤裕が命令を発していない
事が、曽野綾子著書により赤松嘉次が命令を発していない事が明らかで
ある」と主張しているのだが。
 曽野綾子氏の著書は1970年に刊行されたものであることを考える
と、その調査結果&記述が教科書検定を変更する根拠になったとは思え
ないし。<単にひとりの作家の本の記述によって、教科書の記述が
変えられるのは、かなり問題だろうし。>
 宮城晴美氏に至っては、07年7月に当該訴訟の証人として、手記
の内容や住民への聞き取りなどを基に軍の命令はあったとの認識を
示したという。(・・)

* * * * *

 こうして見ると、今回の場合、特に検定意見を変えるほどの根拠も
ないのに、安倍前首相の下、何らかの政治的意図をもって、急に検定
方針が変えられた可能性が高いと考えることができる。

 だから、そのような検定で削除された記述は、一度もとに戻す方が
合理的だと思うし。それを、政府の教育への介入とは批判するのは、
失当なのではないかと思う。(**)

<ど~してもこの記述に問題があると思うなら、一度元に戻した上で、
それなりの根拠を集め、よく議論を重ねて、専門家の間で通説化して
から、検定方針変更を要請すればいいのではないだろうか?>

 また長々と書いてしまったが・・・。^^;
 
 ともかく、来年度の教科書配布に間に合うように、文科省はスムーズ
に教科書会社の訂正申請を受理&再検定でPASSさせるように、
コトを進めて欲しいと。そして政府与党は、余計なジャマをしないように
と願うmewなのであった。(@@。

                  THANKS

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教科書検定に対するきわめて不可解な政治介入である。

 来年度から使用される高校日本史教科書において、「日本軍に集団自決を強制された」などとする沖縄戦の記述が、今春の検定で修正された。これについて町村官房長官は、渡海文部科学相に対し、教科書の記述を再修正出来るかどうか、検討するよう指示した。

 沖縄県宜野湾市で開かれた県民集会には11万人が参加し、検定意見撤回を求める決議が採択された。決議は、集団自決が日本軍の「関与」なしには起こりえなかったと強調した。今回の修正は、沖縄戦体験者の数多くの証言を否定し歪曲(わいきょく)するものだとも批判している。

 しかし検定意見は、集団自決への日本軍の「関与」を否定したのではない。

 例えば「日本軍は、県民を壕(ごう)から追い出し、スパイ容疑で殺害し、日本軍のくばった手榴弾(しゅりゅうだん)で集団自害と殺しあいをさせ」となっていたある教科書の記述は、検定の結果、前半部分をほぼそのまま残した上で、「日本軍のくばった手榴弾で集団自害と殺しあいがおこった」と改められた。

 集団自決の際に軍の「強制」があったか否かが、必ずしも明らかではないことが検定意見の付いた理由だった。

 沖縄戦の最中、渡嘉敷島と座間味島では軍命令による集団自決が行われたとされてきたが、これを否定する証言が、1970年代以降、相次いでいる。

 一昨年には、作家の大江健三郎氏の著書に命令をした本人として取り上げられた元将校らが、大江氏らを相手取り、名誉棄損訴訟を起こしている。

 こうした近年の状況を踏まえての修正要請であり、対応だった。

 検定を経た教科書の訂正は、客観的事実の変更によって記載事実が明白に誤りとなった場合などに限られると、省令で定められている。

 町村官房長官は「沖縄の皆さん方の気持ちを何らかの方法で受け止めて、訂正できるものかどうか」と語っている。

 民主党など野党は、沖縄県民の意向を踏まえた歴史教科書に関する国会決議案の提出についても検討している。福田内閣として、この問題を国会の争点にしたくないとの思惑もあるかもしれない。

 しかし、史実に基づいて執筆されるべき歴史教科書の内容が、「気持ち」への配慮や、国会対策などによって左右されることがあってはならない。

 時の政治状況によって教科書の内容、記述が変わるのであれば、中立公正であるべき教科書検定の制度が、その根底から揺らぐことにもなりかねない。

(2007年10月3日1時41分 読売新聞)


  
 



『中山成彬元文部科学相は5日午前の自民党文部科学部会・文教制度調査会合同会議で、沖縄戦の集団自決をめぐる教科書検定問題について「11万人が集まれば教科書が変えられるのか。そういう前例を残すことはどうなのか」と述べ、旧日本軍による強制や関与の記述削除を求めた検定意見撤回の動きを批判した。
 中山氏が合同会議の終了後、記者団に明らかにした。
 中山氏はさらに記者団に対し、「従軍慰安婦や南京事件の記述についてもさまざまな位置付けがあり、その人たちから見ると、たくさん人を集めれば教科書を書き直せるのかということにもなる」と指摘。その上で検定意見の撤回について「慎重な対処が必要だ」と強調した。
 合同会議では教科書検定問題について協議し、1982年に当時の文部省が中国への「侵略」を「進出」と表現するべきだと指示し書き換えられたと報道された事例などが取り上げられた。<産経新聞5日>』
by mew-run7 | 2007-10-14 11:21 | 政治・社会一般

by mew-run7