福田首相も公明党もキレた参院論戦!+海自が航海日誌を破棄
2007年 10月 17日
いたという話を書いたのだけど。
『防衛省は16日の民主党外務防衛部門会議で、テロ対策特別措置法に
基づいてインド洋で給油活動に当たっていた海上自衛隊の補給艦「とわ
だ」の航泊日誌の一部が、4年間の保存期間中にもかかわらず今年7月
に「誤って破棄」されていたことを明らかにした。
同省によると、破棄されたのは2003年7月から11月までの日誌。
給油日時や給油先の艦船名などが記載されているため、民主党が資料
提出を求めていた。<時事通信 16日>』
昨日は「保存期間が過ぎていた」と書いたのだが、「保存期間内」
のものだった。^^; <昨日の記事も訂正しておく>
しかも、本来は1年は艦内で保管、その後3年は所属する地方総監部
で保管する規則になっているそうなのだが、これらの日誌はずっと艦内
に置いてあったとのこと。そして、今年の7月に「とわだ」艦内で資料
を整理した時に、他の保存期間が過ぎている資料と共に、破棄してしまっ
たというのだ。(゚Д゚)
ちなみに防衛省は、例のキティホークへの間接給油疑惑が出ている
03年2月の「ときわ」の航海日誌も、民主党側に破棄したと言って
ていたのだが。あとから、国会に提出している。<*1> (ーー;)
03年と言えば、米国がイラク攻撃を行なった年である。海自も
03年までは、米国に対して最も多く給油を行なっていた。
なのに、その年の航海日誌だけ破棄されちゃうなんて。それも今年
の7月になって。「何だかな~」と思っちゃいません?(@@。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
昨日16日の参院の予算委員会は、結構、面白かった。(**)
昨日は、民主、公明、社民、共産、国新の議員が質問に立ったのだが、
野党&公明党から、いい指摘やツッコミがたくさん出た審議でもあった。
<お時間があったら、是非、参院審議中継でご覧頂きたい一品だ。(・・)>
たとえば。。。
* 共産党の小池議員が、テロ特措法について厳しい追及を。<昨年9月
に、海自がアフガン空爆を行なう米艦船に給油を行なったことも指摘。>
野党に対して低姿勢で通している福田首相が、かなり強い調子で特措
法の問題点を批判されて、イラッと来た感じで「何で理解する努力を
してくださらないのか。いくら議論したってね、(共産党は)賛成とは
言わないんでしょ、結局」と、やや逆ギレ気味の答弁を。<*1>
<福田氏は、ちょっとストレスが貯まって来たかも?(・・) 左の口角
が、やや上がり気味になっている感じもする。>
* ベテランの民主党の石井一議員が、桝添厚労大臣に「小人、バカ
市長」発言に対してお叱りを。桝添議員は、「不適切な言葉だった
ので撤回します」と答えたものの、謝罪はしなかった。^^;<*2>
また石井議員は、公明党に対して、学会との間の金銭関係(上納金
とか)などの点でもツッコミを入れて、何と池田名誉会長らの参考人
招致を求めたため、冬柴国交大臣などがムキになって反論する場面も
見られた。<*3>
* また公明党が福田内閣に、給油新法は文民統制の見地からも、期限を
1年にすべきだと、わざわざ国会の場で念押し。<結局、政府は公明
党に配慮して、1年の期限にすることに決めた。>
* 民主党の福山議員の指摘で、C型肝炎ウイルスに汚染された血液製剤
を製造販売していた会社が、5年以上前に400人余の感染者の氏名
などを把握し、厚労省に感染者リストの報告していたのに、厚労省が
氏名の把握や本人への告知の指示などを怠り、患者は感染原因を知ら
されぬまま今も放置されていることがわかった。<*4>
<感染した人は、早く知らせてもらって治療すれば治る可能性がある
のに、本人への告知が遅れれば、どんどん悪化して死に至るおそれ
も高くなるわけで。不作為の殺人にも近い行為かも?(ーー;)
大阪高裁で和解の交渉が始まり、また民主党が患者の医療支援の
法案を出している。政府与党は、福山議員も主張していたように、
一日も早く患者を救済するために、民主党案に賛成して欲しい。>
* この他にも、福山議員が、新たな年金機構のミョ~な随意契約、
国交省の不正な公募入札、農水省がらみの談合の問題を指摘したり
地域医療の問題など、ここに書き切れないほど、盛りだくさんの
内容だった。(**)
* * * * *
テロ特措法や給油新法に関する話も、色々と出ていたのだが・・・。
政府の答弁は、何だか本当に苦しい感じになっている。(・・)
高村外務大臣は、10日の予算委員会で、海自の給油に関して
「当初はアフガン攻撃に使われていた」とを認めていたが、02年
にカルザイ政権ができてからは、海上阻止行動にのみ使われている
と説明していた。
福田首相も昨日「米軍のアフガン空爆に加担しているのではない。
テロリスト掃討の国際社会の協調行動を支援している」と強調した。
でも、共産党の小池議員は、昨年9月に海自の給油を受けた米艦
「イオウジマ」がその後、アフガニスタン本土の空爆やイラク作戦も
実施したと指摘している。(**)
* * * * *
また、政府は、海自が参加している海上阻止行動の内容に関しても
具体的なことは、説明せずにいる。
民主党の福山議員が「何カ国の船に何回、立ち入り検査をしたのか」
と質問したが、高村外務大臣は「日本政府として承知していない。相手
国は作戦上、公にできないと答えている。しつこく聞くことは国際条理
に反する」と答弁した。
確かに軍事活動は、何でもオープンにすることはできないのだろう
けど。日本は何をやっているかよくわからない艦船に、ただ黙って給油
を続けているのだろうか?(・・)
* * * * *
昨日書いた、03年2月に米補給艦(キティホークに給油した船)
に補給した燃料の量が、実際は80万ガロンだったのに、防衛省が20万
ガロンと誤りの報告をした件についても、単なるミスとするには疑問が
残るような説明であった。
しかも当時、官房長官だった福田氏は、この件を「アメリカに確認
した」とまで、言っていたらしい。(>_<)
記事の冒頭に書いた「給油艦の航海日誌の破棄」の件もそうだけど。
防衛省の上述の誤りも含めて、悪い方向に考えれば、すべてはイラク戦
への燃料転用を隠しすために、意図的に行なったものだと考えられなく
はないのである。(**)
今日17日には、給油新法が閣議決定されるのだけど・・・。
野党側は、しっかりと問題点を追及し続けて、国民に政府与党に内在
する危険性を、もっともっとアピールして欲しいと思う!(@@。
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<報道記事は↓moreの部分に>
石破茂防衛相は12日午前の記者会見で、インド洋で給油活動を行った海上自衛隊補給艦の航海日誌の管理に不手際があったことについて「文書の管理規則がどうなっていて、どう周知徹底しているのか。一度点検したい」と述べ、公文書の管理体制を総点検する考えを明らかにした。
海自補給艦「ときわ」の2003年2月の航海日誌をめぐり、野党側は情報開示を求めていたが、防衛省は当初「廃棄した」と説明した。しかし、同省は一転して今月10日の衆院予算委員会理事会に日誌を提出。石破氏は同日の委員会で「隠ぺいは一切ない。文書管理の徹底が不十分だったことはおわびする」と陳謝した。 <時事通信12日>
『「賛成とは言わないんでしょ、結局」――。福田康夫首相が16日の
参院予算委員会で、海上自衛隊のインド洋での給油活動をめぐる質疑で、
野党の質問に「逆ギレ」する一幕があった。首相は今国会で野党への
「低姿勢答弁」を維持してきたが、執拗(しつよう)な追及に思わず
怒りをあらわにした。
質問したのは共産党の小池晃政策委員長。小池氏は、昨年9月に海自
の給油を受けた米艦「イオウジマ」がその後、アフガニスタン本土の
空爆やイラク作戦も実施したと指摘し「憲法9条を持つ国として(空爆
などへの)支援は許されるのか」などと質問を重ねた。
答弁に立った首相は「何で理解する努力をしてくださらないのか。
いくら議論したってね、(共産党は給油活動の継続に)賛成とは言わ
ないんでしょ、結局」。さらに「米軍のアフガン空爆に加担しているの
ではない。テロリスト掃討の国際社会の協調行動を支援している」と
強調した。
この日は民主、共産、社民の野党各党が、自衛隊の給油活動問題など
で政府を追及。首相も「話し合い」を強調する戦略に疲れを感じ始めた
ようだ。
首相は同日夕、小池氏への答弁について記者団に「いや、低姿勢です
よ、あくまでも。だって外相も防衛相も3回ずつお答えしたんじゃない
かな。これで低姿勢でないって言うんだったら、そりゃあ、ちょっと
おかしいですよね」と、苦笑してみせた。<毎日新聞 16日>』
『 舛添要一厚生労働相は16日の参院予算委員会で、自治体職員による年金保険料の着服問題をめぐり「小人のざれ言」など挑発的な発言を繰り返したことについて「非常に不適切な言葉であったと思うので撤回する」と述べた。陳謝の言葉はなかった。石井一氏(民主)の質問に答えた。<毎日新聞 16日>』
『16日午後の参院予算委員会で、民主党の石井一副代表が公明党とその支持母体の創価学会への批判を展開。同党の冬柴鉄三国土交通相が色をなして反論する一幕があった。
石井氏は、公明党には国会議員が党本部を通じて創価学会に納める「上納金」と、国会議員から学会の池田大作名誉会長への「P(プレジデント)献金」があると追及。さらに党役員人事の決定過程も不透明と指摘し、「あらゆる面で不可解」と批判した。
これに対し、冬柴氏は「上納金」について「(選挙の際に)公認料は党に出している」としながらも、学会への上納は否定。「P献金」の存在も認めなかった。
石井氏が「閣僚席に座っているのだから、その言葉は重い」と畳み掛けると、冬柴氏も「(P献金などが)ないということになれば、あなたも議員を辞めるか」と反撃。両氏のバトルはエスカレートし、石井氏は池田氏の参考人招致や文部科学省による実態調査を求めた。<時事通信 16日>