人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガ、反超保守&新自由主義。左右問わず、mew基準で、政治や競馬、スポーツなどについて。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

映画「靖国」の諸問題について思うこと(1) ~刀匠夫妻の思い~ +野茂


最新の記事は、3月分はコチラ、4月分はコチラに。

*印のついた関連報道記事は、↓Moreの部分に

  昨日、ロイヤルズの野茂英雄投手(39)がヤンキース戦に7回から
登板。何と05年7月15日以来、ちょうど1000日ぶりに大リーグ
の復帰登板を果たした。(~~)metcha ureshii 
 1-4から2番手で登場し、7回は安打、四球などで二死満塁となる
も、松井を左フライに打ちとってピンチをしのぎ。8回は1安打に抑えた
ものの、9回に二死から相手の3・4番に連続本塁打を浴び、その後、
松井から三振。3回投げて、4安打2失点2四球1奪三振だった。

 6日にメジャー昇格が決まった時には、素直に「ともかくうれしい」
と語っていた野茂だが。この日は、もうふつうの感覚だったということ
で、9回の2本塁打を反省。
 慣れない中継ぎで、調整が大変だと思うけど。また次もチャンスが
ありますように。p(*^-^*)q がんばっ

* * * * *

 今回は、昨日、ゆっくり書けなかった映画「靖国YASUKUNI」
に出演した刀匠の出演場面削除の要求の件を中心に書いてみたい。(・・)

 少し話を整理してみると・・・。この件が一般の新聞<ネット>に
報道されたのは、4月9日~10日だったのだが・・・。

 その前段階として、自民党の有村治子議員が、3月27日に参院の
内閣委員会で、映画「靖国YASUKUNI」(以下、「靖国」)の
助成金について質問に立ち、文化庁の幹部を参考人に呼んで追及を
していた。<何か選考委員に映画9条の会の関係者がいたことなども、
ツッコンでいたらしい。^^;(お玉おばさんのコチラの記事参照)>

 有村氏は、その委員会の中で『「キャストとして名前が挙がって
いる刈谷直治さんは、この映画で自らの映像が使われることを承諾して
おられず、自らの映像が削除されることを希望されている」(有村
HPより)と発言していた。
<尚、有村氏は、人づてに刈谷氏のことをきき、本人の真意をきくため
に、3月25日に電話をして確認をとったという。>

 きいた話では、この有村発言がネットなどで扱われ、超保守系の人
から問題視されたとのこと。
 そして、4月6日に保守系のネットTV「チャンネル桜」が、高知
の刈谷氏宅を取材して、刈谷氏本人が出演場面の削除を希望する旨の
コメントを読む映像を放映。<コチラ。コメントは2の最後>
 それを伝え知った映画「靖国」の李監督が、有村氏の行動を批判し、
た記事が共同通信から出たことから、一般紙も取材&報道することに
なったようだ。(・・)

 有村議員は9日夜、自分のHPに「一部報道をうけて、真実をお伝え
したく私・有村の見解をご報告致します」という文を掲載。(コチラ
 李監督は、9日に共同新聞の取材に答えたほか<*1>、10日
に会見を開いて(映像・コチラ)、*1の経緯を詳しく説明した上で、
2月以降、国会議員が動いてから、上映中止や出演削除など次々に
起きるのは、何かおかしい、理解しがたいと訴えた。(**)

 尚、刈谷氏は、新聞各社に、映画の趣旨が自分の意図とは違う
ものだったので、出演場面の削除をして欲しいと語っている。また
有村氏の電話で、心が変わったわけではないとも言っていた。(-"-)

* * * * *

 で・・・私は上にリンク、引用したほかにも、色々なものを見て
みたのだが・・・。

 私は、現時点では、おそらく刈谷氏も李監督も有村氏も、それぞれの
立場で、本当のことを言っているのではないかな~と思っている。
 そして、この間(かん)、夫妻(特に夫人?)の心が大きく揺れて、
今日に至ったのかも知れないと感じたりもしている。

<ただし、刈谷氏が早い段階で出演場面&キャスト名の削除や、映画
の再編集を要望したのに、監督orスタッフ側が無視したという主張に
関しては、両者に食い違いがある。この点は保留したい。>

 李監督は、靖国神社に関するドキュメンタリー映画を製作すべく、
約10年間にわたって、靖国神社を取材撮影していたのだが・・・。
 靖国神社で刀を作っていた刈谷氏のことを知り、05年10月頃、
「戦後、伝承されなくなってしまった靖国刀の最後の刀匠として取り
上げたい」と、出演を依頼。刈谷氏はその依頼を受け、06年に
自宅の仕事場で、2日間、刀を作るシーンやインタビューなどを撮影
したという。

 映画は、07年4月頃、完成。李監督がそれを見せたところ、
刈谷夫妻が、映画の趣旨や構成などに難色を示したこと、また08年
2月にも、不安を訴えていたことは、監督自身も認めている。(・・)

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
小休止で「クリック・コーナー」を。( ^^) 旦
人気blogランキング ←多くの人にアピールするために、ご支援を!(~~)
にほんブログ村 ←政治・社会部門で1位復帰を目指して(・・)

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 ただ、李監督は、映画の意図を説明したと言っているが、刈谷夫妻
の側に、それが十分に伝わっていたのかは、ビミョ~なところだ。
刈谷氏の側は、「靖国刀の伝統技術や美術品としての価値を後世に
伝えてくれるものだと思っていた。『靖国問題』と結びつけるものだと
は、まさか思っていなかった」と話しているからだ。<朝日10日より>

 李監督も、07年に作品を見せた時に、夫人が刈谷氏の仕事をする
姿を初めて見て、特に試し斬りのシーンでは、人殺しを連想させる
ことにとまどいを覚えていたと。また、小泉元首相の参拝に関わる
シーンがはいっていることから、「靖国問題」とつながっていること
に、抵抗感を示したようだ。

 そして、李監督は、夫妻に自分の意図を説明し、話し合った上で、
理解してもらえたと話していたのだけど。もしかしたら、刈谷夫妻
はその場では、了承したかのような感じになったものの、不安や
割り切れないものが残っていたのかも知れない。(・・)

<尚、刈谷氏側は、この時点で明確に削除依頼をしたという記事も
あれば、「こんなものじゃ困る」と言ったというものもあった。>

* * * * *

 だが、今年(08年)2月以降、少し展開が変わって行く。

 李監督は2月に、国際映画祭への出品の了承を得るために、夫妻
を訪ねたところ、これは「反日映画か?」と問われたという。
 神社や刀匠の関係者から電話があったり、<有村氏いわく>近所から
話をきいたりしたとのこと。特に、夫人が、関係者からこの映画が喜ば
れていないことを感じて、不安を訴えていたらしい。

 李監督は、ここでも具体的に作品の意味などに関して話をして、
最後には夫人も「どこでも上映してください」「頑張って下さい」と
言ってくれたと。上映用のチラシに刈谷氏がキャストとして名が
はいっているのも見せたと語っている。
<ただし、有村氏は、HPでそれは事実に反する。「刈谷の名前と
映像を除いてください」と明確に伝えたと反論している。>

* * * * *

 この映画については、まず昨年の12月に週刊誌が「反日的映画に
助成金」という内容の記事を掲載。2月14日に、稲田朋美議員が
助成を問題視して、文化庁に試写を要求している。<まだ一般マス
コミには出ていないが、稲田氏のHPには2月に記されていた。>

 もしかしたら、刈谷氏の周辺で週刊誌を見た人もいるかも知れない。
また、稲田氏と共にか別個にかはわからないが、保守系の議員や団体、
識者ネット・ウヨなどがこの問題を取り上げていたなら、靖国or他の
神社の関係者も含めて、刈谷氏がそのような映画に出演していること
を心配して(or怒って?)、色々言って来る人もいたかも知れない。
<尚、稲田、有村氏の属する日本会議は、神社の団体も参加、連携
している。また2人とも神道政治連盟にも属している。>

 さらに、3月12日に稲田朋美議員の要求によって文化庁が協力
(実は主催)して全国会議員向けの試写会が実施されたことから、
マスコミやネットが「反日映画か否か」の視点で騒ぎ出した。
その後間もなく、新宿の映画館が上映中止を決める。
 
<そして、3月27日に有村治子議員が、国会でこの映画のことを
取り上げ、28日に稲田朋美議員が外国特派員記者クラブで記者会見
を開き、31日までに他の4つの映画館も上映中止したことがわかる
のであるが・・・。>

* * * * *

 もし私が刈谷氏、特に夫人の立場であったとしたなら、ともかく
早くこの映画との関わりを断ちたいと思うかも知れない。
 自分の夫の関わった映画を反日的だと評す人がいたり、国会議員
や関係者に問題視されたり、マスコミで騒がれたりするのは、夫の
名誉を傷つけることにもなるし<もし夫が靖国神社&戦争(人殺し)
の象徴のようにとらえられたらという危惧感もある>。
 何より一般人としては、異常事態にほかならない。90と87の
夫妻にしてみれば、ともかく静かに老後を送りたいと思うだろうし、
この映画によって、生活を壊されたくないと強く願うだろう。

 刈谷氏本人も本意ではなかったと思われるが、もしかしたら夫人
ほどの思いは抱いていなかったかも知れない。
 何かここは、この世代の男性と女性の考え方の差なども出ている
のかな~と思う部分もあるのだけど。ものを作るという面で、多少は
李監督の思いを受け止めているのかも知れないし。<映像自体は評価
している可能性もある?>
 また、何より自分が撮影を引き受けてしまった以上、致し方ないと
いう気持ちもあるのかな~と思ったりもした。
<毎日新聞の取材に「今さら何を言っても仕方がない。もう静かに
してもらいたい」と話したというのも、そのあらわれのように思えた>

 刈谷氏が3月にパンフレット用に「誠心誠意」の言葉を贈ったと
いう話にも、それは伺える。<その言葉のウラに何かの意味を込めた
可能性もあるけど。>

 ただ、いずれにせよ、夫妻にとって決して望ましくない状況が
生じている中、もし国会議員から電話があったなら、「本当は、削除
をして欲しい」と答えても、何の不思議もない。(**)

 けど、チャンネル桜の取材で、それまで大好きな刀の話をする時
には、<失礼ながら>時に子供のように無邪気な笑顔を浮かべて、
また刀作りへの愛情と誇りを示して、多弁に語っていたのに。最後に
夫人が書いたという「削除要求」のメッセージを読む時には、表情も
話し方も硬直し切っていた刈谷氏の姿に、何か複雑なものを感じて
しまったmewなのだった。(-"-)

 <つづく> THANKS

 
【下の2つのランキングに参加中です。
mewなりに、政治や社会の問題などについて書いて、より多くの人にそれを
伝えたいと思っているので、頑張れ~と思って下さる方は、クリックをお願い
します。m(__)m と~っても励みになるです。(^^♪ 
できれば、2つともクリックして頂けると、有難いです。・・・組織票はなく、
記事を読んで下さる方々だけが頼りなので、よろしくお願いします。m(__)m】


↓ 25位枠に残るために。皆さまの後押し、よろしくです。 m(__)m

人気blogランキング
   

にほんブログ村
 
↑ 1位に戻れるといいな~。 アツい応援を、よろしくです。m(__)m


 
そして・・・下にあった方が、他のブログに移りやすいようなので、こちらに

らんき~な お玉喜八はアブナイ?・・・さらに秘書玲奈とむ丸に乗り、
世の中のバランスを重視するリベラル平和系ブログ(超保守ウヨ伏魔殿?の
人気ブログ・ランキング政治カテにチャレンジ中)をよろしくです。m(__)m


リベラル・平和志向系ブログの紹介サイト・・・The Blogger <コチラ






*2 映画『靖国YASUKUNI』関連

『李纓監督との一問一答は次の通り。

 -なぜ靖国神社をテーマに撮影したのか。
 「日本で19年間生活し、歴史観の大きなギャップを感じた。靖国神社に象徴される日本人の戦争意識を知りたいと考え撮影を始めたが、中国人の立場を超えた作品にしたいと悩むうちに10年が過ぎてしまった」
 -政治的な意図は。
 「政治宣伝をするならナレーションを使い、主張を強く語る。靖国問題は、いろいろな矛盾を抱えた未解決の社会問題。靖国神社をめぐる空気や精神的な空間を描くことで、背景にある歴史や意味を問い掛けたかった」
 -上映中止をどう思うか。
 「街宣車や右翼の問題は、今に始まったことではない。映画館も覚悟を決めていたはずなのに、なぜ中止が相次いだのか不思議だ。それより問題なのは、国会議員向けの試写があり、それを見た国会議員が介入して出演者を変心させたことだ」
 -刀匠の刈谷直治さんに作品は見せたのか。
 「作品が完成した昨年春、刈谷さん夫妻に見せた。2人に納得していただき、各地の国際映画祭への出品の許可をもらった。今年2月に報告に行ったら『神社や刀匠会が怒っている』などと電話があり、奥さまが非常に不安がっているという話だったので、映画の解釈などをもう一度説明した。奥さまからは最後に『頑張って下さい。どこでも上映してください』という言葉をいただき、刈谷さんには映画へのメッセージをお願いして『誠心誠意』という言葉をもらった」
 -撮影中の関係は。
 「ドキュメンタリーを撮る時に大切なのは人間関係だ。私と刈谷さんは、いろいろな段階でコミュニケーションをして映画を完成させた。その過程は、映画の中にそのまま出ている。刈谷さんは非常に優しい、職人の魂を持っている方。奥さまは、刈谷さんの仕事場に入ったことがないこともあり、初めて見た時はショックを受けていた」
 -刈谷さんから直接、出演部分のカットを求められたらどうするか。
 「もう一度努力して説得する。作品が成立するかどうかの問題で、上映中止以上に恐ろしい攻撃だ。政治的な圧力と闘い、表現者の権利を守らなければならない」
<山陽日日新聞10日より>』

『有村治子参院議員の話

 有村治子参院議員の話 監督の話は事実無根だ。確かに刀匠の刈谷直治さんには、人を介して承諾をもらい、3月25日に電話している。監督のインタビューの記事を見て、(9日夜)もう一度電話した。「わたしが電話したから気持ちが変わったのか」と尋ねたが、刈谷さんは「全く違う」と言っていた。監督と助監督が来た際に、考えていたのものとは違ったので「こんなものじゃ困る」と言ったということだ。2月にも、近所の人に映画のことを知らされ、助監督に電話をかけ、映画を見せてもらうように頼んだが「忙しくて用意できてない」と言われたとのことで、今でもその状況は変わらない。刈谷さんは「名前と映像を外してほしい」と監督に言ったということだし「了承を得た」ということもないと言っている。わたしは750万円の助成金が適切だったかという趣旨で国会質問した。<同上>』

『映画「靖国 YASUKUNI」の中心的な登場人物で高知市の刀匠、刈谷直治(かりやなおじ)さん(90)と妻貞猪(さだい)さん(83)が、出演場面のカットを求めていることが10日分かった。刈谷さんは自民党参院議員から問い合わせを受けていたことも判明。会見した李纓監督は問い合わせを「介入だ」と批判し、「刈谷さんの了承を得ている。カットすると上映できなくなる」と説明している。

 刈谷さんは毎日新聞の取材に「映画は刀作りのドキュメンタリーと聞いていた。李纓監督はもう信用できない。出演場面をカットしてほしい」と話した。

 映画では、靖国神社に軍服姿で参拝する団体など、境内でのさまざまな出来事とともに、第二次世界大戦中、軍人に贈る「靖国刀」を作った刈谷さんへのインタビューなどが全編にわたって登場する。

 刈谷さんによると、05年10月ごろ、知人を介して出演依頼があった。数カ月後、李監督ら3人が訪れて2日間撮影。昨年春ごろ、刈谷さん宅で試写が行われた。貞猪さんが「政治的な内容でダメだ」と言うと、李監督は「近いうちに代わりのものを送る」と話したが、連絡はないという。刈谷さんは「今さら何を言っても仕方がない。もう静かにしてもらいたい」と話した。

 この問題を巡っては有村治子参院議員(自民)が自身のホームページで、「心外なお気持ちでいることを人づてに聞いていたので、伝聞では国会質問はできないと考え、刈谷さんご夫妻と直接初めて連絡をとった」と、3月25日に刈谷さんに連絡したことを明らかにしている。

 李監督は10日の会見で、「刈谷さんに作品を見てもらい、了承を得た。チラシに使うコメントとして、刈谷さんから“誠心誠意”という言葉もいただいた。一国会議員が直接出演者に連絡を入れて、結果的に出演部分を削除するよう求められる事は残念だ」と述べた。

 刈谷さんは、有村議員からの電話について「問い合わせを受けただけで圧力を受けたとは思っていない」と話している。

 有村議員は日本マクドナルド勤務を経て、社会人大学院生として在学中の01年参院選の比例代表で初当選し、2期目。議員在職中に出産し話題を集めた。 <毎日新聞 10日>』

『 ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」をめぐり、映画の中心的な登場人物で、高知県内に住む刀匠(90)とその妻(83)が10日、朝日新聞の取材に、「思っていたのと違う趣旨で映画が作られていて、『靖国問題』に巻き込まれてしまった」と話し、出演場面の削除などを希望した。

 刀匠によると、05年に李纓(リ・イン)監督側から「出演依頼」の手紙が送られてきた。戦後、伝承されなくなってしまった靖国刀の最後の刀匠として取り上げたい、という内容だったという。刀匠は承諾し、李監督は靖国刀を制作している場面などを撮影した。

 その後、李監督らが自宅に来て映像を見せてくれたが、靖国神社に参拝する小泉首相(当時)とそれに反対する人たちに交じって、刀を作る映像が流れていたため、「これでは撮影を受けた趣旨と違っている」と出演場面と出演名の削除を頼んだという。

 今年3月に自民党比例区選出の有村治子参院議員から、「国会で映画を審議しているからどのように考えているのか意見を聞きたい」という電話があり、刀匠は「出演していることが本意ではないので、名前と映像を省いてほしいし、完成品を見せてほしいと思っている」と伝えたという。

 今回の映画について、刀匠は「靖国刀の伝統技術や美術品としての価値を後世に伝えてくれるものだと思っていた。『靖国問題』と結びつけるものだとは、まさか思っていなかった」と話している。 <朝日新聞 10日より>』
by mew-run7 | 2008-04-12 09:53 | 政治・社会一般

by mew-run7