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日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガ、反超保守&新自由主義。左右問わず、mew基準で、政治や競馬、スポーツなどについて。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

支持のない五輪招致より、築地市場の豊洲移転中止を!+男子バレー&かわいいコックさん


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 今日起きたら、早朝は雨が降ってて。<今は晴れてる^^;>
 そして6月6日・・・と、メモに書いた途端、ふと、「6月6日に雨、
ざあざあ降って来て♪」というフレーズがアタマに浮かんで来た。

 あれ? これって何だっけ?・・・しばし、考えて。「ああ、棒が
一本あったとさ」とかいうお絵かき歌だ~と思い出したんだけど。
「6月6日・・・」のあとの歌詞が浮かんで来なくて、それだと
「かわいいコックさん」が完成しない。^^; 
 で、ネットで調べたら・・・コチラにあったですぅ。(@_@)
 
 でも、mewは、小さい頃から、何度書いても、コックさんがかわいく
かけたことがないんですよね~。・・・で、さっきかいてみたら、
やっぱ、かわいくかけなくて、ガッカリ。(ノ_-。)

 と、何故か、朝っぱらから、お絵かきうたに一生懸命だったmew
なのでした。(^^ゞ
 
* * * * * 

 あ、今日6日は、ついに男子バレー五輪最終予選の大ヤマ場・オース
トラリア戦が!(**)
 これに勝てると、16年ぶりの五輪出場が、ほぼ決まりになると思う
のだけど。
 mewがバレーボールをやってた時は、男女とも、バレーはまあまあ
強かったから<とはいえ、どんどん減退期だったかな?^^;>、男子が
16年も五輪に出ていないってこと自体が、何でそんなことになっ
ちゃったのかな~って感じもあるのだけど。
<最後に出たのが、今、監督の植田氏がキャプテンだった時だった
そうで。今はその頃、下っ端だった荻野が、超ベテランでキャプテン
なのよね~。^^;jidai o kanjite shimau>
ともかく、今日の対豪州戦・・・p(*^-^*)q がんばっです。

 あと北京五輪の日本選手団の主将に、アテネ五輪柔道100キロ超
級金メダリストの鈴木桂治(28)=平成管財、旗手に卓球女子で
2大会連続出場となり中国でも人気の福原愛(19)=ANA=の起用
が決まったそうだ。なかなか、いい人選なのでは?(~~)
負担にならないように、役割をモチベ・アップの材料にして、楽しんで
欲しいと思う。(・・)

* * * * *

 五輪と言えば・・・、昨日&今日は、朝っぱらから天敵・石原都知事
が朝スバッやら会見映像やらで、やたらTVに映っているのを見て、
気分ワル~って感じなのだけど。(>_<)
 
 どうやら東京が、2016年の夏季五輪の一次候補に選ばれたので
ご満悦らしい。東京以外で残ったのは、シカゴ(米国)、マドリード
(スペイン)、リオデジャネイロ(ブラジル)だそうだ。

 私は、スポーツが大好きだし。日本で五輪を開催すること自体には
全く反対ではないんだけど。<もう前回の1964年東京五輪から50
年以上経ることになるようだし。>

 でも、もし日本でやるなら、東京じゃなくて、今までやったことの
ない地域で、しかも五輪開催によって、町おこしにつながったり、今、
不足しているインフラ整備やスポーツ施設の充実をはかれたりできる
とこでやった方がいいと思うしね~。(・・)

 今、候補に残っている4つの都市なら、次は米大陸側の番のよう
だし。まだ1度も開催したことがない&五輪開催の準備をきっかけに、
貧困地域や治安の対策を頑張って欲しいという意味では、ブラジルの
リオデジャネイロでやれるといいかな~って思う。<経済的な面で
開催が大丈夫なのかどうか、心配ではあるけど。^^;>

 ちなみにブラジルはかなり暑いようなイメージがあるけど。南半球
にあるし。リオは赤道から緯度がかなり離れているから、もし8月頃
に開催するなら、冬(?)に当たるので、かなり涼しくて、過ごしやすい
のではないかと思ったりもする。(・・)

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 話を、東京五輪招致に戻すと・・・
 
 東京は、治安や警備、交通や宿泊施設などのポイントが高くて、
書類選考で総合1位に評価されたとのことだけど。でも、IOCが重視
&独自で行なった世論調査の結果によれば『五輪招致に対する東京都
および近郊の市民の支持は59%。マドリードが90%、リオデジャ
ネイロが77%、シカゴが74%だったのに比べ、目立って低かった』
んだって。(・o・)<毎日6日より>

 だって、mewの周囲でも、強く東京での五輪開催を望んでいる人なんて
だ~れもいないもん。^^;
 去年どこかで見た世論調査の結果でも、積極的に開催を望んでいる人
は20%台しかいなくて。まあ、やってもいいかなと思う人も入れて、
50%をチョット超えるって感じだったように記憶している。

 石原都知事は、記者会見では、かなりご機嫌ぽかったものの、相変わ
らずイバリッチの態度で、都民の支持の低さを指摘されると、早速
「君らのせいだよ、メディアが足引っ張るから」だもんね。(ーー;) 
でも、敵に回しちゃいけないと思ったのか、笑顔を作って「君らが協力
してくれたらいいんだよ~」だって。^^;

<話はそれるけど、石原氏はめっちゃ反中、反共なので、少し前まで、
都議会やアチコチで、中国の悪口を言いまくっていて。「あんな国で
オリンピックが成功するはずはない」みたいなことまで言ってたのに。
昨日は、隣国だし、興味があるから、開会式に呼ばれたら、行くつもり
だって答えてたりして。(゚Д゚)gotsugou-syugi nanone> 

でも、実際のところ、私の周囲の都民の間では、開催できるかでき
ないかわからないオリンピックのことなんかよりも<実は開催できない
と思ってる人が多い?^^;>五輪招致にも絡んで計画が進められて
いる「築地卸売市場の豊洲移転の問題」の方が、よ~っぽど関心が
大きな問題になっていたりするのだ。(-"-)

 しかも、築地市場を経由して、全国に輸送されている水産物もかなり
あるようなので、これは都民だけではなく、全国の国民の食の安全にも
関わる問題だったりもするわけで。
 mew的には、メディアにも、も~っとこの問題取り上げてもらって、
国レベルで計画を阻止する必要があると思っている。(**) 

* * * * * 

 石原都知事は、昨日の朝スバッや会見でも、この件をツッコまれて、
かなりムキになっていたけど。<ああいうタイプの人がムキで多弁に
なる時っていうのは、かなり弱みがあるってことなんだよね~。^^;>

 もうご存知の方も多いと思うが・・・。東京では、1935年から、
中央区の築地に、魚類や青果を扱う大規模な中央卸売市場が作られて。 
そこがず~っと都民や近郊市民の食を担う中心地になっている。
<敷地面積は約23万平方メートル>

 都民にとっては、市場と言えば「築地」っていうぐらい馴染みがある
とこで。鮮魚を扱うお店<寿司屋とか割烹とかも>「築地」の文字が
はいる名をつけているとこが少なくない。その意味では、食文化を担う
場所として、築地に市場を残すことを望む声も大きい。
<関連記事 ↓more部分に>
  
 で、確かに一部の建物の老朽化が進んでいたり<耐震性やアスベスト
の問題などがあるようだ>、内外の市場やお店、車両などの出入り網
などの整備をはかったりなど、80年代から再建築や再整備の必要性
が唱えられてはいて。一時的にどこかに移転して再建築するか、それ
とも完全に他の場所に移転するかなど、色々検討がされていたのだけど。

<都知事選にも出た故・黒川紀章氏は、自分の建築等の能力&技術を
もってすれば、今の場所で市場開催を続けたまま、建物の補強&敷地
の整備を行なうことができると言っていたんだけどな~。(ノ_-。)>

 石原都政が始まってから、01年になって、江東区の豊洲のかつて
東京ガスの工場があった跡地に移転する計画が決定。しかも、東京
五輪の誘致がらみで、築地市場を12年までに豊洲に移転させて、
築地の跡地には、五輪用のメディア・センターを作る計画を立てて、
移転計画の遂行を急いでいるのだ。(ーー;) 

* * * * *

 でも、その移転候補の場所の土壌は、以前から、有害物質が多い
ということで問題になっているところで。<そこに小学校を作る話も
あったのだけど。児童の健康に害があるということで、とりやめに
なったりもしてたのだ。>
 つい最近も『都が移転予定地の江東区豊洲地区(約37万4千平方
メートル)で実施した土壌・地下水の調査では、環境基準の4万3千倍
の有害化学物質「ベンゼン」などが見つかった。調査地点約4200か
所の3割強で、環境基準を上回るシアンやヒ素、鉛などが検出された
ことも新たに判明した。<読売5月16日>』なんて報告があるような
とこなのだ。(**)

 ベンゼンというのは、発ガン性や生殖、免疫に影響があることが
明らかになっている物質で。<しかも、常温でも気化するらしい。>
それが環境基準の4万倍も見つかっている&他にもアレコレ有害物質
があるという場所に、ナマものの食品を扱う大規模な卸売市場を作ろう
って発想すること自体が、もうアンビリバボ~というか、言語道断
でしょ~?!(@@。

<追記・シアン化合物も致死率が高い&気化しやすいらしい。>

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 それなのに、石原知事&関係スタッフは、もうアチコチ企業や団体
(バックにいる政治家)とつるんで、五輪招致を口実にしたアチコチの
場所の建築&開発計画を決めてしまっているものだから、ど~しても
後に引こうとしないのである。(ーー;) 
 
 何か、市場移転に関して、「最初に結論ありき」で、YESMANに
なりそうな研究者などを集めたような専門会議を作っちゃって。何とか
強引に、安全性を確保できるという形にしようとしている。(`´)

 少し前には、「土壌の上から2メートルの土を入れ替えて、新たな
土を被せれば大丈夫」「基準の10倍以内なら人体に影響はない」とか
言ってたのだけど。<その費用だけで690億円かかるらしい。(-"-)>
 新たな調査結果が出て、それではアブナイということになったので、
5月末には、また見解を変えて来たりしている。

『豊洲の土壌汚染対策について都は当初、約670億円をかけて地下2
メートルまでの汚染土壌を入れ替え、その上に盛り土をする方針だった。
しかし、新たな汚染が見つかったことから専門家会議は▽汚染の有無に
かかわらず地下2メートルまでの土壌をすべて入れ替える▽地下2メー
トル超にある汚染土壌も環境基準以下に処理する▽建物の下の地下水を
環境基準以下に浄化する▽その他の部分の地下水を排水基準(環境基準
の10倍)以下にする--などの対策を提案。工法などは今後検討され
るが、費用は1000億円を超える可能性もある。<読売1日>』

 はぁ・・・。(-"-;)

『これに対し、質疑応答では、傍聴席の環境学会のメンバーや移転に反対
する業界関係者、市民グループから厳しい追及が相次いだ。
「温度や気圧など、季節によって変動する要素が考慮されていない」
「極めて深い土壌からも有害物質が上がってくるというデータがあるが、
深い部分の調査が不十分だ」
 平田座長らは、ひとつひとつの質問に丁寧に答えたが、市場関係者から
は「私たちは命がけでやっているんだ」との激しい声が上がった。
 土壌の入れ替えによって生じる約100万立方メートル分の汚染土壌に
ついても「どう運搬してどこへ処理するのか」との質問が飛んだ。都の
担当者は「低温処理か高温処理か、洗うのか、処分施設はどうするのか
など、対策を検討している」と答えるにとどまった。<読売1日より>』

 で、石原都知事はと言えば、昨日の会見でmewが目撃にしたのによれば、
「今は優れた技術があるし。いくらでも金はあるんだから」だって。(゚Д゚)

<でも、もし上述の新しい土壌改良計画を行なうとした場合、3年ぐらい
計画が延びるので、石原計画による築地のメディア・センター建築とか
は、間に合わなくなるらしい。(・・)>

* * * * *

 mewは正直なところ、化学的なことに関して、難しいことはわからない
んだけど。^^;
 仮に技術的に解決する方法があるとしてもね。そもそも土を入れ替え
なければならないようなとこに、都民や全国の人々がクチにするナマもの
を扱う卸売市場を移転させようと発想すること自体が、根本的におかしい
んじゃないかと。
 もう基準の何万倍も有害物質が見つかったとこで、移転計画は中止
すべきじゃないかと思うんだよね!(**)
 
 それに、学者の机上の計算なんて、実際のとこどうなるかわからない
んだから。10年、20年後になって、やっぱ食品に基準を超える有害
物質が・・・とか。市場で働いていた人の健康に問題が出始めてたとか、
そういう話が絶対出ないとも言い切れないのでは、と懸念したりもする。

 だから、どうかこの築地市場の豊洲移転に関して、マスコミももっと
問題として取り上げて欲しいし。全国の皆さまのお力も借りて、何とか
計画の阻止をしたいと強く思っているmewなのだった。(@@。

 
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『築地市場の移転問題が争点の1つとなった東京都知事選が、市場移転を進める現職の石原慎太郎氏の勝利に終わり、いよいよ「築地の消える日」が現実味を強め始めた。しかし、築地移転は東京の食文化の喪失につながりかねないという指摘が根強い。市場の場内・場外ではぐくまれてきた奥深い「市場食」を惜しむ人は少なくない。

 築地場内の飲食店は午前5時には開き始める。早朝にトラックで品物を運び込む輸送業者、仲買・卸業者、仕入れ客で、陽が昇りきらないうちからにぎわいが最初のピークを迎える。食い道楽の強者もこの時間から姿を見せる。一般客が増えるのは午前10時ごろから。午後1時過ぎには大半の飲食店が閉まってしまうので、正午ごろには観光客やスーツ姿の一般客中心の行列ができる。


場外にはすし店が立ち並ぶ。24時間営業の店もある

 とりわけ人気が高いのがすし。場内、場外のすし店がしのぎを削る築地は東京都内でも独特のすし文化を誇る。3500円程度のおまかせ握りセットに、各店の持ち味がのぞく。場内で人気の「大和寿司」の入口にはいつも長い列ができる。


市場内での移動・運搬に使われるターレット

 洋食やどんぶり、ラーメン店のメニューにも、短い時間で済ませる築地人が自分たちで練り上げた食のプロフェッショナルスタイルがある。牛丼の吉野家も魚河岸で働く人向けの飲食店として始まった。米国産牛肉が手に入らなかった時期でも、築地場内にある第1号店では国産牛肉で牛丼の販売を続けた。築地は別格なのだ。

 築地市場は鮮魚・海産物の巨大市場として有名だが、野菜、農作物などの青果物の市場でもある。築地市場移転問題は東京の魚好きだけに関わる話ではなく、首都圏の「食」全体を揺るがす大問題なのだ。


場内には独特の慌ただしさがある

 築地市場を核とするエリアには、細い路地や運河が入り組んでいて、魚や野菜という食材の取引を媒介にした、複雑で濃密なコミュニティーが息づいている。一瞬ごとに鮮度が落ちていくという特質を持つ商品を扱うだけに、スピード感、即断即決をよしとする精神性が「気っ風(きっぷ)」「威勢」「鯔背(いなせ)」といったすがすがしく潔いスタイルを育んできたとも言える。築地が江戸・東京にもたらしたのは、食材だけではない。築地流の商習慣、流通モデルも「出荷」されてきた。

 築地に根付いたフェース・トゥ・フェースの取引関係は食の安全を担保する上でも重要な機能を担ってきた。長い付き合いの取引相手だからこそ、下手な商品は売れない。一度、腐った品を売ったら最後。二度と取り引きしてもらえないという緊張感に裏打ちされた取引態度が食の安全を支えてきた側面は無視できない。


外国人観光客にも人気の観光スポット

 築地市場は取扱量・金額ベースで日本最大の魚市場だ。2006年の水産物の取扱金額は4898億円と、前年に比べ2%増えた。東京都内向けだけではなく、築地経由で全国に魚や野菜などが出荷されている。築地は「東京の市場」を超える「日本の市場」なのだ。魚市場としては世界最大でもある。ニューヨークのフルトン魚市場の数倍という規模は魚好きの日本人という国民性をあらためて裏付けてみせる。

 この日本が誇る巨大市場を、学術的研究のまな板に乗せ、『築地』(木楽舎刊)を書き上げたのが米ハーバード大学教授(社会人類学)のテオドル・ベスター氏だ。89年から17年以上も築地でフィールドワークを続け、そのメカニズムや本質などを掘り下げてみせた。築地移転論を考える上で、ぜひ目を通しておきたい大著だ。


鮮魚、加工食品の店に通い詰めるファンも多い

 築地市場周辺に広がる商店街は通称「築地場外市場」と呼ばれる。隣接する築地市場から仕入れる新鮮な海産物を売り物にした、低価格でおいしい料理や食材が毎日、観光客を含めて大勢を呼び込んでいる。

 場外の店舗には、鮮魚や精肉、乾物、加工食品、調味料、総菜など、食べ物を扱う店が多い。新鮮で割安な上、スーパーや一般店では取り扱っていない通好みの商品も少なくない。料理好きには珍しい食材を仕入れる絶好の場ともなっている。刃物や調理器具といった、厨房で必要な道具も手に入る。料理店で使う陶磁器を格安で売る店もある。


場外では食器や調理器具も売っている

 しかし、都のプランでは、豊洲に場外市場が必ずしも丸ごと引っ越す計画ではない。「骨」に当たる市場から一部切り離される格好の「身」の場外市場はこのままでは衰退が避けられない。

 築地市場を狭義の「市場」ととらえるのは実体にそぐわない。市場の内外に広がる飲食店・販売店舗群、築地を愛して訪れる人々の存在を無視した移転論は永田町とと霞ヶ関だけを引っ越しさせる首都機能移転論に似て底が浅く映る。移転先の土壌汚染の懸念が指摘されているのであれば、なおさら慎重な対応が求められてしかるべきだ。


市場機能は豊洲に引き継がれる

 都は2016年開催をもくろむ夏季五輪で、メディアセンターを築地市場跡地に作る方針を打ち出した。都が決めている豊洲移転の時期は2012年。五輪誘致が失敗したら、当分の間、市場用地は更地のまま、使い道が決まらない状態が続くおそれがある。場外市場が広大な空き地の隣で今のにぎわいを保つのは難しいだろう。

 都が建設する「豊洲新市場」の青写真では、売り場面積が今の築地市場の約2倍に広がる。水産物と青果を卸売りする機能は築地と同じ。食文化をテーマに据えた観光施設も市場内に設ける計画だ。

 豊洲の新市場は築地よりも交通アクセスが改善する見込みだ。道路は2015年度に全通する予定の環状2号線が通る。新交通システム「ゆりかもめ」の「市場前駅」も開業済みだ。築地は周辺道路があまり太くなく、交通渋滞に悩まされている。この点では豊洲の使い勝手は高そうだ。

 築地市場の正式名称は「東京都中央卸売市場築地市場」。名前の通り、都の施設だ。都が移転を主導する根拠はここにある。

 1923年、中央卸売市場法が制定され、市場は東京市が指導・運営することになった。この年、関東大震災が東京を襲い、日本橋魚河岸も焼失。東京市は海軍省から築地の一部を借り、市場を開いた。35年には築地に東京都中央卸売市場が開かれ、現在に至っている。

 約80年に及ぶ築地の営みは、今や「商い」という無形の文化財とすら言える。築地は場内と場外の響き合う不思議な商空間。清潔で広くて便利な新市場が食の安全や効率化に果たす意義は小さくないが、場内では扱われない各種加工食品、調味料などを扱い、市場が引けた後の時間帯のにぎわいを創出してきた場外市場はメビウスの環のように、場内と不即不離の関係を築いてきた。場内のさざめきと引き離して、せっかくの築地という食の巨大テーマパークを台なしにしてしまうのは、あまりにも惜しい。
<2007年初春頃の日本経済新聞の記事>』 
by mew-run7 | 2008-06-06 08:32 | 政治・社会一般

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