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日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガ、反超保守&新自由主義。左右問わず、mew基準で、政治や競馬、スポーツなどについて。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

(小泉勝利だと)議会制民主主義がアブナイ!

Excite エキサイト : 政治ニュース

  小泉自民党が単独過半数をとった場合、私が一番憂いているのは、
小泉首相が自分の主張や行為も国民に評価されたと勘違いして、さらに
非民主主義的な暴挙や好き勝手な言動をする危険性があることだ。
 
 そもそも彼は自分の長年の念願だった郵政民営化の実現のために、
ジャマな勢力を消したり押さえ込んだり、賛同者を集めて周囲を固め、
着々と準備を進めて来たわけだが・・・。いよいよ任期が残りあと1年
となって、このままでは実現が間に合わないと思ったのか、強引&強権
的な手段に出た。
 それは憲法の予定する民主主義の精神や議会制民主主義のルールを
破壊するような行為であったのだ。党を壊すのはまだしも、議会制
民主主義まで壊すようでは、一国の首相としてふさわしくあるまい。

 郵政民営化は国民全体の生活に関わることだし、社会、経済などに
与える影響も大きい政策である。今でも、国民の間でも賛否両論が
拮抗している難しい問題なのである。
 また仮に郵政民営化が望ましいとしても、それを実現するには
色々な形や方法があるし、細部まで十分に検討して決めないと、
あとから思わぬ問題やトラブルが生じることになりかねない。
「法律」を作るのだから、一条一条、文言一つに至るまで、そういい
加減に決めるわけにはいかないのだ。 

 しかも内閣提出の法案には問題点も多く(「ザル法」と評され)
もっと慎重な検討や修正を求める声が少なくなかった。   
 しかし、小泉首相は「法案の修正に応じる気はない」と宣言し、
自民党内での反対意見や問題点や修正案の議論を封じ込め、国会に
法案を提出した。
 そして法案賛成の党議拘束をかけ、自民党議員で法案に反対した者
は処分すると。また衆院で法案が否決された場合は、衆院を解散し、
反対者は自民党の公認を与えないと脅しをかけた。
(ある意味では「俺の提案に反対するやつは、任期の半分でも、解散
で議員をクビにしてやる。そして再度議員に選ばれにくくなるよう、
自民党は支援してやらないぞ」と脅したということである。)

 この脅しにビビった議員が何人も出たのも情けない話だが・・・
解散というのは、国政にとっても重大なこともあって、自分の意思に
そわず賛成票を投じた者もいた。それでも、衆院では37人が反対票
を投じ、わずか5票差のギリギリでの衆院可決となった。

 しかしその後、さらに参院での議決が控えている。反対者の処分を
臭わせつつ、説得工作も続いたが、効は奏さなかった。また参院で
否決された場合でも、衆院を解散するという話も出た。だが、実際の
ところ、それを真に受けた人は、そう多くはなかったかも知れない。
 今回の解散に関する問題点については、また後日書く機会を設けた
いが・・・そもそも、衆院で法案を否決されたから解散するという
話でさえ、法的、政治的、一般常識的に問題があると言われていたの
である。ましてや、衆院は可決しながら、参院で否決した場合にも
衆院を解散してしまうというのは、議会制民主主義を破壊するような
暴挙としか言いようがない。
 亀井氏が「いくら変人の小泉でも、参院の否決で衆院を解散する
ことはできないだろう」と発言したのも、そのためである。だが、
当時も幹部の一部はこのように脅迫的な発言をしていた。「あの人
は、何をするかわからない。もし法案に問題があるのなら、あとから
修正すればいいのだから、とりあえず法案に賛成しておいた方が
いい」と。
 
 果たして、参院では30人以上の造反者が出て、17票差という
与党から見れば多数で、法案は否決された。
 それを受けて、小泉首相は本当に衆院を解散しまったのである。

 本来、参院で否決された法案は、衆院で2/3の賛成で再可決され
なければ成立しない(両院協議会でも可)。しかし、どう見ても、
それは困難である。
 だが解散して賛成派を集め、再度法案を提出すれば、今度は過半数
で可決されることになる。(やり方としては、やや小ずるい方法にも
思える。)
 総選挙の費用を800億もかけて、あと2年も任期が残る衆院議員
たちのクビを一回切る形で、彼はもう一度、どうにか自分の法案を
通すために賭けに出た。
 
 またいずれかの機会に、この解散について、法的&政治的な問題点
について書いてみたいが。見方によっては憲法違反にも当たる行為であるし、少なくとも憲法の主旨にそわない行為で問題性が高いのは
明らかであった。

 マスコミも、国会審議&解散当時は、この小泉首相の一連の暴挙
の問題性について盛んに取り上げていたが、その直後からはいわゆる刺客騒動などに関心の対象が移ってしまい、いまや一部の人や新聞
などがチョコチョコと主張しているに過ぎなくなってしまった。
 国民の側も、「国民の意見をききたい」という耳障りのいい言葉
にまどわされてしまっている人が少なくないように思う。

 自公で過半数をとれば、とりあえず連立与党としては勝ったこと
になる。その場合、小泉首相は一度否決された法案を衆院に再提出
するつもりでいる。今回は賛成派が多数となるので、衆院はスムーズ
に通過するだろう。
 問題は、前回否定された参院である。ここでまた否決されれば、
小泉首相は賭けに敗れることになる。現段階では、次の参院の議決
でも20名以上が反対または欠席等をするつもりだと回答している
という。しかし、自公が勝てば「民意を無視するのか」とより強く
プレッシャーをかけながら説得工作をして来るだろう。それこそ小泉
自民党が単独過半数をとったら、尚更である。
 小泉首相は、先日TVで「前回で反対して処分の対象になっている
参院議員が、次の議決で賛成に回れば、処分を見送る考えがある」と
発言した。
 さらに、たまたま今日、参院で反対派のリーダー的な立場にある
鴻池祥肇元防災担当相が、もし自公が勝てば、民意を重視して、自分
は賛成に回るとの意向を示した。

 そしてその後、彼はこれも賛否両論の靖国神社参拝、憲法改正問題
などにも、積極的な姿勢を示すかも知れない。

                Thanks
Commented by CONSAMA at 2005-09-10 08:18 x
おはようございます、まずはBLOG開設おめでとうございます。
大変理路整然と書かれていて読みやすくなってますね。
解散時点の問題を指摘されているのも読むともっともと思います。
今回の選挙に800億もかかってるのですか?ビックリしました。
猫かぶりの小泉自民が大勝したらmew-run7 さんの言われるように
いよいよ、靖国問題、憲法改悪等にはしるのではと私も危惧します。
では今後も期待します。
Commented by 怪盗おなん at 2005-09-10 10:17 x
NET上でもっと大々的に公開すべし!
まァ、人の事は言えないけど。。。
残り1日、みんなマスコミに踊らされていなきゃいいけど。。
全く、一体全体【にっぽん】はどうなっちまった??
Commented by まやま(*゚Д゚)開設オメ at 2005-09-13 08:11 x
いち早く勝ち馬に乗りかえた自民党支持者です、おはよう御座います。

民主党は自民党への反感票を集めて議席を伸ばしてきたが、
結局それだけでしかなかったと言うのが証明された結果だろう。

支持者が先ずダメで朝鮮総連系のパチンコグループから献金してたり、
→外国人参政権主張・沖縄ビジョン

公務員の労働団体だったり
→郵政改革の対案を選挙が始まっても直ぐに出せなかった

こんな政党が政権奪取なぞ、100年早い。

そして無党派層のレベルが知れた。

2行以上の文が読めない知能指数の人が多いのだろう。
つまり、政党の政策・主張は今後1行以内に限るということだ。

ユーロにおける政権奪取の例から右傾向の労働党が望ましい
主張「憲法改正・核保有」

今の国民のメディアリテラシーなら、これも十分可能だろう
Commented by CONSAMA at 2005-09-13 21:38 x
今回の選挙では比例代表もさることながら小選挙区制のことも考えさせられた。
2大右翼政党しか議席を取れないような選挙制度は本当に民意を反映させることが出来るのであろうか?
まやま氏の言うとおり民主党はこのままでは政権をとることは無理であろう。米英のようにもっと右傾化するしか道はないのであろうか・・
それにしても憲法改正、(特に前文・9条)に傾いている人のなんと多いことか。今回の結果なら議案として上がってくるかも知れない。
これはなんとしても阻止しなければと思う。
Commented by mew-run7 at 2005-09-14 04:38
遅ればせながら・・・

>CONさま、おなんさん、まやまさん
コメント有難うございました。m(__)m

そしてトラックバックして下さった方々も、有難うございました。m(__)m

まだ、ため息続きで、今後何をどう書くべきか、頭の中の整理がついていないのですが。
これでますます「日本がアブナ」くなったのは確かでしょう。

早く次の投稿ができるように、頑張りたいと思います。
Commented by 永田長俊 at 2007-01-26 17:59 x
結局私は誰が首相とか興味ないんです。 与党も関係ない。ただ、以前の連立政権の過ちだけは避けてほしいんです。
 あれで日本は立ち直るきっかけが遅くなってしまいましたから・・・
Commented by mew-run7 at 2007-01-28 17:14
永田長俊さん、コメント有難うございます。

細川氏がもう少し首相を続けたら、もう一段階、政界再編が進んだ
かも知れないな~と思っていますが。残念でした。
by mew-run7 | 2005-09-09 16:37 | 民主主義、選挙 | Comments(7)

by mew-run7