【19時に麻生、小泉氏の部分を追記しました。
5日6時・・・麻生氏は、自身のHPで「靖国参拝自粛」の報道は事実と反すると主張している】
今回は、3~4日に出た首相&その候補の靖国参拝に関する話と、意地でもこだわり
続ける(^^ゞイラクでの航空自衛隊の活動のニュースを取り上げたい。
イラクへの空自の活動に関して、FKさんからこのようなコメントを頂いた。
「今のバグダッドに、もし政府が陸自を非戦闘地域だから派遣すると言っても国民の
多くは納得しないと思います。」 本当にそうだと思う!
* * * * * *
3~4日にかけて、小泉氏、安倍氏、麻生氏の靖国参拝に関するニュースが出た。
3日、小泉首相はメルマガで「私を批判するマスコミや識者の人々の意見を突き詰め
ていくと、中国が反対しているから靖国参拝はやめた方がいい、中国の嫌がることは
しない方がいいということになるように思えてなりません」と主張した。一国の首相
として本当に困ったことに、相変わらず、靖国参拝には様々な問題があるということが
ついに最後まで理解できないようである。(-_-;)
4日、安倍官房長官が今年の4月15日に靖国参拝をしたという情報が出た。だが、
本人は「行ったとも行かなかったとも言わない」と事実を認めようとしないらしい。
私は4月の参拝自体はそんなに大騒ぎすべきことだとは思わないのだが、次期首相
候補№1ということもあって、国内外で反響を呼んでいる。
イラクのバクダッドを電撃訪問した麻生外相は、5時間の滞在で帰国の途についた。
その麻生氏も、首相になった場合には靖国参拝を自粛することを表明することにした
という。また靖国問題を解決するために、分祀などの私案を発表する予定もあるようだ。
このあとで、各ニュースについて私の考えを書きたいと思う。
* * * * * *
そして航空自衛隊のイラクでの活動についてであるが、
『政府は4日午前の閣議で、イラク南部サマワで活動した陸上自衛隊の撤収完了を受け、
イラク復興支援特別措置法に基づく基本計画の変更を決定した。陸自活動に関する従来
の規定を削除し、航空自衛隊の活動実施区域を2カ所追加。派遣期間は従来通り今年
12月14日までだが、延長は避けられない見通しだ。空自撤収の判断は、ポスト小泉
政権に引き継がれる。
空自は、既に7月末から活動をバグダッドにも拡大。政府は「バグダッド飛行場は非
戦闘地域」(額賀福志郎防衛庁長官)としているが、「イラクで最も安全面のリスクが
高い地域」(外務省筋)との指摘もある。宗派間の対立が激しさを増す中、空自撤収を
求める声は一段と強まりそうだ。<共同通信4日>』 と報じられた。
本当に空自撤収を求める声が強まっているのかな~?
冒頭にもアップしたが、よくコメントを寄せて下さるFKさんの意見は、私にとって
とても説得力のあるものに思えた。
「今のバグダッドに、もし政府が陸自を非戦闘地域だから派遣すると言っても国民の
多くは納得しないと思います。」
まさにその通りだと思う。
飛行場内は市街地に比べれば少しは安全なのかも知れないし、飛行機に乗ってる時間が
長い分、銃や爆弾の攻撃は受けにくいかも知れないが。だからって額賀氏が言うように
「飛行場は非戦闘地域」と言い切ることができるかは疑問だし、反米、反政府組織は地対
空ミサイルや対空砲などを持っていると言われているのだ。
もう1回書いておくが、多国籍軍の航空機は何回も攻撃を受けており、オーストラリア
軍のC130輸送機がバグダッド空港を離陸直後に銃撃を受け1人が死亡(04年6月)、
同空港から飛び立った英国軍のC130輸送機が撃墜され10人が死亡(05年1月)
していることを認識して欲しいと思う。
* * * * * *
さて、首相&首相候補たちの靖国参拝の話であるが・・・
一番、注目されている安倍氏の件から書くことにしよう。<詳細は文末*1>
私個人は、首相だけでなく閣僚も(特に内閣官房長官や外相は)日本の政府を代表
する立場であることから、靖国参拝は行なわない方が望ましいと考えているのだが。
<彼らの言動は国外にも国内にも、政府の考えを示しているととらえられるので。>
ただ、世間的には、閣僚の参拝はさほど問題にされておらず、特に私的参拝である
ことを明確に示せば、批判されることはほとんどない。<それゆえ、かなりの閣僚が
在任中も堂々と参拝している。>
そのような現状を考えれば、別に4月に安倍氏が官房長官でありながら靖国参拝を
したとしても「私人として参拝とした」のであれば、そんなに大騒ぎするような問題
ではないのではないかと思うところがある。
むしろ問題は、彼が首相になったあとどうするのか、ということなのではないだ
ろうか?
どうもこの安倍氏が参拝していたという情報は、4日未明に自民党関係者から出された
ということなのだが<敵陣から真夜中のリークか?>。
安倍氏は4日午前の閣議後の記者会見で、事実関係をきかれ「外交、政治問題化して
おり、行くか行かないか、行ったか行かなかったかについて申し上げるつもりはない。
この先どうするかについても同じことだ」と答えを避けたという。
私はこのことが不思議だった。彼は、総裁選で靖国参拝を争点にすべきでないと主張
しているのだが、4月の参拝は既に終わったことであり、まだ首相でも首相候補でも
ない段階の話である。<今でもまだ正式に総裁選に出馬表明していないのだが。>
もし本当に「国のために戦った方に手を合わせて冥福を祈り、尊崇の念を表するのは
当然だ」と思っているのであれば、そしてもし本当に行っていたのであれば、堂々と
「4月15日には行った。内閣官房長官と記帳はしたが、公用車も用いず、ポケット
マネーで玉ぐし料をおさめ、私人として参拝したに過ぎない」と言えばいいのだ。
それを「行ったか行かなかったか言わない」などとはぐらかすと、本人も靖国参拝を
マズイと思っている部分があり、隠れてコソコソと行ったのかと思われたり、総裁選の
イメージダウンを避けるためには、自分にとって都合の悪そうなことは言わない(隠す)
タイプの政治家&人間なのかと受け止められてしまう可能性もあるだろう。
ただし、首相になってからの参拝は、話は別である。
これは小泉氏が言うように、中国との関係だけの問題ではなく、私は憲法や日本の国
のあり方の問題であると考えているのだが<コチラ>・・・ただ、外交や経済面を重視
して、中国、韓国等への配慮もすべきだ、それが日本の国益にかなうと考えて反対して
いる人も少なくない。その面では、国政に関わる重要な問題なのでもある。
だから、「首相になった時に靖国神社に参拝するかしないか」は、日本国民の大きな
関心事であるし、自民党の議員や党員の中には、総裁選で投票する際にそのことを重視
したいという人がいても不思議ではない。
総裁選の候補者では、谷垣氏に続き、麻生氏も「首相になったら参拝を自粛する」と
いう意向を表明することを決めたという。そこで、安倍氏だけ「行くか行かないかは
言わない」と言明を避けるのは、いかがなものなのだろうか?
<あくまでも伝聞の話だが、安倍氏は現時点では当面、靖国参拝は自粛するつもりで
いるようなのだが。彼は中国に反感を抱いている部分があるので、もし自分が自粛する
と言った場合、「中国に言われたから行かないことにした」と思われるのがイヤで、
明言するのを避けているとの話がある。また、しばらく状況を見て参拝できる感じで
あれば、参拝したいという思いもあるらしい。>
さて、近々、総裁選に正式に出馬すると言われている麻生氏であるが・・・
こちらも、後掲*2の記事にあるように、首相になったら靖国参拝の自粛する意向を
表明するらしい。
「個人の思いと公の利益がぶつかった場合、国益を優先すると判断してのことだ」
というが、首相になろうと思う者としては、よい&大切な考え方だと思う。
<小泉首相にも、こういう考え方を教えてあげて欲しかった。>
靖国神社のA級戦犯分祀論や国営化の問題に関しては、またの機会に書きたいが、
近時、このような話がアチコチから出されている背景には、このままだと天皇も首相も
参拝できない状態が続き、国立の戦没者慰霊施設を作る話が進んでしまい、靖国神社の
存在意義が薄れてしまうという焦りが生じているからである。
でも、私は靖国神社が戦争(特に先の大戦)に対する考え方を改めない限りは、国民
全体から認められる存在にはなり得ない気がする。
そして、3日発行の小泉内閣メルマガで相変わらず「個人の思い」を切々と訴えて
しまったのが、小泉首相であった。<全文は
コチラ>
『私は、総理大臣就任以来、心ならずも戦争で命を落とさざるを得なかった
方々へ哀悼の誠を捧げるために、毎年一度靖国神社に参拝しています。
これは、私の思いに基づくもので、私は、靖国神社の参拝を誰にも強制し
ていません。また強制されて参拝しているものでもありません。
マスコミや有識者といわれる人々の中に、私の靖国参拝を批判している人
がいることは知っております。また、一部の国が私の靖国参拝を批判してい
ることも知っています。
私を批判するマスコミや識者の人々の意見を突き詰めていくと、中国が反
対しているから靖国参拝はやめた方がいい、中国の嫌がることはしない方が
いいということになるように思えてなりません。
そういうマスコミや識者の方々は、思想及び良心の自由をどう捉えている
のでしょうか。戦没者に対して、敬意と感謝の気持ちを表わすことはよいこ
となのでしょうか、悪いことなのでしょうか。』
哀しいかな、小泉首相は、首相の靖国参拝には様々な面から問題視する見解がある
ことを、いまだに理解できていない。
まず、マスコミも識者も国民の中にも、小泉氏が個人的に「戦没者に対して、敬意と
感謝の気持ちを表わすことは悪いorいけない」という人はほとんどいないだろう。
小泉氏がそう思うのが、いいとか悪いとか、そういう次元の問題ではないのである。
確かに、中国や韓国との関係悪化を憂慮して、参拝に反対する声は少なくないかも
知れない。
<中国だけでなくて、韓国も(北朝鮮も)イヤがっていることを忘れないでね!>
谷垣氏、麻生氏も考えているように、外交や経済の面を考えれば、関係悪化は国益に
反するので、首相は自分の思いとは別に国のことを考えなければならないという考え方も
できるかも知れない。
でも、私個人は、中国、韓国に何か言われたからと言って、それだけで参拝をやめるべき
だとは思わないし、マスコミや識者、国民の中にそう考える人も少なからずいると思う。
ただ、 問題視されていることは中国や韓国との関係だけではないのだ。<ある意味では、
それは副次的な問題に過ぎないのかも知れない。>
一体、マスコミや識者のどのような見解を集めて、突き詰めたのか知らないが。
もし中国、韓国が何も言わなくても、憲法の精神や政教分離規定との関わりや、
国として先の大戦をどのようにとらえるのかという国のあり方の問題としてとらえる
人も少なくないのである。
小泉氏には「理解できない」「おかしな話」らしいが、だから昔から公的・私的
参拝の論議が生じたり、首相の参拝に対して憲法訴訟を起こしたりする人もいるし。
A級戦犯の合祀に関しても、中国や韓国がアレコレ言うのと関係なく、国内の日本人
の中に、疑問を唱えている人たちもいる。
こういうことをアピールするマスコミや識者の考えをいくら突き詰めたって、中国
が反対してるから・・・なんて結論は出て来たりはしないのだ。
最後に頼むから、何だか自分に都合のいい時だけ、しかもよく中身もわかっていない
のに、「思想、良心の自由」などとという憲法用語を使うのはやめて欲しい。
確かに小泉氏にも一国民として思想、良心の自由がある。だから、内心で何をどう
思おうと自由なのである。<内心にとどまる限りは絶対的に保障される。>でも、それを
外部に出して発言や行動をした場合は、また違う話になるのだ。
それに、思想・良心の自由のような人権は、基本的に国、国家権力に対して認められ
ているもの、保障されているものなのである。つまり、国家が国民に特定の考えを持つ
ことを強制したり、逆に禁じたり抑圧したり、罰則を付したりしてはならないという規定
なのだ。<国家が「愛国心は国を守ることだ。そう思うようにしなさい」と命じたりした
ら、その時は思想、良心の自由の侵害の問題になる。>
だから、マスコミや識者や国民などが小泉氏の靖国参拝を批判しても、それは思想、
良心の自由を侵害したことにはならないのである。
そして自分の権利の主張のために憲法論を持ち出すなら、政教分離規定やその趣旨に
反するのではないかという疑問に対しても、きちんと自分なりの見解を示して欲しい
ものである。
こういうことを口で言ってる分にはまだしも、こういう公に配布されるものに自ら文章
を寄稿するからには、ある程度の知識を持ってから、自分の意見を述べて欲しいものだ。
そうでないと、国民からも他国からも、おXXかと思われてしまうかも・・・。
THANKS
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安倍晋三官房長官が今年4月に靖国神社を参拝していたことが4日分かった。
官房長官就任後初の参拝で、春季例大祭に先立つ同月15日朝、神社を訪れ「内閣官房
長官 安倍晋三」と記帳、本殿に昇殿した。「ポスト小泉」の最有力候補と目される安倍
氏の参拝は9月の自民党総裁選で靖国神社をめぐる論議にも影響するうえ、中国、韓国
の反発を呼ぶことは避けられない情勢だ。
安倍氏は4日午前の閣議後の記者会見で参拝の事実関係を問われたが「外交、政治問題
化しており、行くか行かないか、行ったか行かなかったかについて申し上げるつもりは
ない。この先どうするかについても同じことだ」と述べるにとどめた。複数の関係者に
よると、安倍氏は4月15日午前7時半ごろ、公用車を用いずにモーニング姿で靖国神社を
訪問。「内閣官房長官 安倍晋三」と記帳、本殿に昇殿して参拝した。玉ぐし料はポケット
マネーから出したという。参拝後、安倍氏は東京都新宿区の新宿御苑で開かれた小泉純一郎
首相主催の「桜を見る会」に出席した。
小泉首相が昨年10月17日に参拝した際は、スーツ姿でポケットから取り出したさい銭
を投げ入れただけで、記帳や献花料の提供はしなかった。
安倍氏はこれまで小泉首相の靖国神社参拝を「国のために戦った方に手を合わせて冥福を
祈り、尊崇の念を表するのは当然だ」などと擁護。自らも自民党幹事長の04年と同代理を
務めていた05年の8月15日に靖国神社を参拝していた。一方で自らが首相になった場合
の参拝については、先月24日の記者会見で「参拝するかしないか、したかしないか、いつ
行くか行かないかは申し上げるつもりはない」とも語り、明確にしない意向を示していた。
安倍氏は参拝問題について、総裁選の争点にすべきではない、との立場を取っている。
また、安倍氏は「第二次世界大戦前の戦没者を慰霊するには春秋の例大祭が適切」というのが
持論。今年の8月15日の参拝は見送る意向であることから、4月の参拝はその代替措置的な
位置づけではないか、との見方も自見党内では出ている。<毎日新聞 4日>
*2
9月の自民党総裁選に出馬する意向の麻生太郎外相は3日、首相に就任したら、在任中は
靖国神社に参拝しないことを打ち出す意向を固めた。小泉純一郎首相が靖国参拝するとの
見方が広がっている15日の終戦記念日前に、麻生氏は靖国問題解決に向けた私案を発表。
この中で靖国参拝について「個人の信条と、公の立場を踏まえて適切に判断する」との表現
で、参拝自粛を表明する。
私案では、靖国神社を非宗教法人化してA級戦犯の分祀(ぶんし)を可能にするという考えも
提唱する。具体的には(1)宗教法人である靖国神社が自主的に法人格を返上して非宗教法人
化し、国が管理する特殊法人にする(2)A級戦犯の分祀を実現して、天皇や首相が参拝できる
環境を整える-の2段階で道筋を示す。
麻生氏は「国がやるべきまつりごとを、一宗教法人に任せていたのが問題だ」と指摘。靖国神
社側も自主的に法人格の返上に応じるとみている。
ただ、麻生氏は靖国問題を総裁選の争点にすべきではないとして、靖国問題への対応は20
日ごろに発表する総裁選マニフェスト(政権公約)には盛り込まない。
麻生氏側近の浅野勝人参院議員は本紙の取材に、麻生氏が参拝自粛を打ち出すことについ
て「個人の思いと公の利益がぶつかった場合、国益を優先すると判断してのことだ」と述べた
<中日新聞4日>