「平和で平穏で楽しい生活が一番!」 今はアンチ超保守&安倍政権の立場から、mew基準の(時に偏向した?)視点で、政治や競馬、スポーツなどについて書いています。写真は溺愛馬トロットスター


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<   2006年 11月 ( 26 )   > この月の画像一覧

いじめに関する緊急提言を読んで(1) ~再生会議は子供達や学校教育より、美しい国づくりを重視?~


  29日に教育再生会議が、首相官邸で安倍首相らも出席して「いじめに関する緊急
提言」を取りまとめて、発表した。<全文は文末*1に掲載>
 今回+αでは、それを読んだ感想と共に、私のいじめ対策に関する考えを書いてみたい。


 私は以前にも書いたように、教育やいじめ問題には関心が強いので、かなりマジに
なって、この緊急提言を読もうとしていた。
 ところが、序文の部分でガクーン_(_^_)_と腰が折られてしまったところがあった。
<カチーンとも来たけど?!>

「美しい国づくりのために緊急提言する」・・・と書かれていたからだ。(・・)

 今、国民の多くがいじめ自殺が相次いでいることを憂い、何とか有効な対策ができない
ものかと考えている時である。ここで再生会議がどのような提言を行なうかにも注目
が集まっていた。<マスコミもかなり取り上げていたようだ。>
 そこで、わざわざ「美しい国づくり」という言葉を出す必要があるのだろうか?
この提言は、子供たちがよりよい学校生活を送れるようにするためのものではないのか?
 このまさに蛇足とも思われる一言で、この提言の価値は半減してしまったように思う。

 ただ、再生会議は、安倍首相&仲間たちの教育方針を重視しつつ提言を考えたように思わ
れる面もある。<もともと同じような考え方をしている人が多く集められているからだろうが>
 安倍政権は、教基法改正やその後の法案によって、国が学校教育をコントロールできる
ようにしようとしている。そして彼らは国が学校や教師をコントロールし、学校や教師が生徒に
強いコントロールを及ぼすような学校教育のあり方を考えているからである。
<「子供を飼い慣らす」「日本が滅びるとショックを与える」教育再生?!」などを参照>
 その帰結として、いじめの対策にも、威圧的な方法を用いることを考えたとしても不思議では
ないように思える部分もあった。
 

* * * * *

 この提言の中には、「いじめが発生するのは悪い学校ではない。いじめを解決するのが
いい学校との認識を徹底する」「学校のみに任せず、教育委員会の関係者、保護者、地域
を含むすべての人々が「社会総がかり」で取り組む必要がある」など、私も以前から、
そうあって欲しいと思っていたような内容のものも含まれており<コチラなど>、その点
では評価できる部分もあった。

 だが、正直なところ、全体的には威圧的で正義感をふりかざしているかのような理想論が
主体になっているような印象を受ける提言内容や表現の仕方が多く、現実の場で役立つのか
疑問に思う部分が大きかった。
<やたらに徹底という言葉が使われるのも、気になった。>


『(1)学校は、子どもに対し、いじめは反社会的な行為として絶対許されないことで
あり、かつ、いじめを見て見ぬふりをする者も加害者であることを徹底して指導する。
<学校に、いじめを訴えやすい場所や仕組みを設けるなどの工夫を><徹底的に調査を
行い、いじめを絶対に許さない姿勢を学校全体に示す>』

『(2)学校は、問題を起こす子どもに対して、指導、懲戒の基準を明確にし、毅然と
した対応をとる。<例えば、社会奉仕、個別指導、別教室での教育など、規律を確保する
ため校内で全教員が一致した対応をとる>』

 これを見て、学校教育の現場やいじめ、子供たちの実情がわかっていないんだな~と
思った学校の教師たちは少なくないように思う。また、再生会議のメンバーは、教育なるもの
のあり方を、あまり考えていないようにも思った。

* * * * *

 尚、どうやら(私が思いっきり批判をしようと構えていた?)「いじめた子の出席停止」
は、今回の提言には盛り込まれないことになったようである。
 また、今回の提言や会見の発言などから、彼らが出席停止を懲戒処分のようにして
扱おうとしていることがわかった。<コチラの文末に出席停止の説明や現状について書いたが、これは
「懲戒」として行なわれるものではない。このような解釈は、文科省が大反対するであろう。>

 ただ、『池田守男座長代理(資生堂相談役)は終了後の記者会見で委員の意見が分かれ
たことを認めたうえで、「(出席停止も懲戒基準の)一つの選択肢としてあっていい」
との見解を示し』ていたという。<毎日新聞 29日>
 またヤンキー先生こと義家弘介氏も、出席停止の提言に熱心だったようなのだが、TV
のインタビューで「別教室での指導は、生徒を教室に入れないという意味では、出席停止
と同じだ」とアピールしていた。
 どうしても、「いじめた子は悪い→懲罰、隔離も当然or致し方ない」という考え方が
根強いようだ。また、いじめられた子を懲罰することにより、「いじめは悪い」という
ことを知らしめたいという見せしめ効果を考える面もあるかのように思われた。 
 報道の中には、今後の議論の行方によっては、やはり出席停止を提言する可能性も
あることを示唆するものもあった。


 もしかしたら、彼らは基本的に「いじめによる自殺をいかになくすか」「いじめられる子を
いかに守るか」という観点から、この提言をまとめたのかも知れない。
 もちろん、それは大事なことだ。だが、いじめる子の懲罰や隔離は、一時しのぎの
対策にしかならない。当該のいじめの根本的な解決にもならないし、いじめ問題全体を
防止、解決することに、あまり効果があるとも思えない。<却って逆効果になるとも
思われる部分が大きい。>

 彼らはもう一つ重要なことを忘れているように思うのだ。それは、いじめられる子と
同じように、いじめる子もまたその学校の&教師たちの生徒だということである。
 学校内でのいじめをなくして行くためには、いかにいじめる側の生徒を学校の中で
教育して行くかも、大事な要素になるのだ。

* * * * *

 一口にいじめと言っても、色々な様態がある。
 ちなみに文科省は、いじめの定義を「(1)自分より弱い者に対して一方的に(2)身体的
心理的な攻撃を継続的に加え(3)相手が深刻な苦痛を感じている」としているそうだが、
これに当てはまらなくとも、いじめととらえれるものは多々ある。
<事件などが起きた時に、学校側が「いじめとは断定しにくかった」と言うことがある
のは、この定義に当てはまらなかったからという場合が多いらしい。>

 私個人は、暴行傷害や恐喝、窃盗、器物破損行為などで被害程度が大きいもの、被害
は軽微でも注意してもやめずに行為を繰り返す者に関しては、それこそ今よりももっと
厳しく対応をしていいのではないかと考えている。
 これらはもうまさに刑事犯罪の領域だ。私はこのようなケースでは、積極的に警察や
児童相談所と連携して対処すべきなのではないかと考えている。近時の状況を見ている
と、もう学校内だけで対応するには限界があるように思うからだ。
 このようなケースは、外部から被害状況も判断したり、特定の加害者を認定したり
しやすいこと、また他の生徒にも脅威を与える可能性が高いことから、逮捕や補導に
至らない場合には、学校を出席停止にすることも考えていいと思う。

<近時は、家庭や社会の影響もあるのか、違法性の意識が鈍磨している子供たちが少なく
ないのが実情だ。いじめか否かを問わず、早い段階で、犯罪等の規範意識を身につける
ようにしないと、それこそ反社会性の強い、法や社会のモラル・ルールを守ろうとしない
ような人間が、どんどん社会に増えてしまうように思う。(もう増えてるかも?^^;)>


 ただ、実際のところは、上述のように刑事犯罪には至らないような様態のいじめの
方が多い。<近時、自殺をした子供にも、そのような例が少なくない。>
 学校の現場では、このようないじめほど発見しにくいし、いじめか否か判断しにくい
し、その対処こそ難しい面があるように思うのである。
 そしてまた、このようないじめを減らして行くことが、いじめ対策のキーポイント
になると考えられるのだが。今回の提言には、現実の状況に役立つようなことが全く
示されていないように思える。
 このようなケースで、いじめの反社会性を強調したり、傍観者も加害者扱いしたり、
いじめた生徒を懲戒、隔離することが、当該のいじめの解決はもちろん、いじめ全体
への対策に資するのか、おおいに疑問を覚えるところがあるのだ。

 また学校や教師に徹底調査を求めることや、いじめの対処を教員の評価に加えることが
却って、いじめの防止対策に資さなかったり、教員だけでなく生徒にプレッシャーやストレス
を生じさせるおそれがある。
 一つ間違えれば、学校側や先生や生徒との関係、生徒同士の関係をギクシャクさせたり、
お互いに不信感を抱かせる要因になったりして、同会議のいう楽しい学校生活が送りにくい
状況を生み出してしまうのではないかと思う。


   <つづく>             THANKS



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by mew-run7 | 2006-11-30 06:37 | 政治・社会一般 | Trackback(15) | Comments(16)

不透明な教育再生会議の提言<出席停止とは? > + 共謀罪・政府答弁のウソ + 復党問題など

相変わらずTBの調子が悪く、お返しできていない方には申し訳ありません。m(__)m
 他のexcite blog にもTBがうまく行かないようなことが書いてあったので、
まだ本調子じゃないのかもです。


 今回は、気になったニュースをアレコレと、最後に出席停止の現状について書いた。

<朝、書いた記事をなかなかアップできなかったのだが。何か今、見たら、再生会議は、やっぱ
出席停止の言葉は使わないことにしたとか? でも、とりあえず、このままアップしよう。>

 
復党問題に関する記事に、なんでもさんからTBを頂いた記事のタイトルを見て、
個人的にめちゃウケてしまった。いわく  「再チャレンジって、この事だったのか・・・。」

 な~るほどねって。(@_@。<座布団3枚、差し上げたい気持ち>
<これも安倍首相の再チャレンジ構想の一環だったのか~。そう言えば、再チャレンジ構想の
中身がなかなか明らかにならないけど、どうなっているのだろう?>
 

 だが、安倍自民党の復党再チャレンジには厳しい踏み絵がいる。
 自民党が求めた誓約書には、「誓約に違反したら議員辞職する」との一文があった。
さすがにこれに抵抗を示した一部の議員は、議員辞職するを「身を処す」に書き換えたという。
<野田聖子氏は、「屈辱的な文を書かされた」と言っていたらしい。from TV>
 また、国会の一般質問では、誓約書の内容は「憲法に抵触するのではないか」という疑義も
出されたようだ。<安倍首相が否定。>
  復党問題はまだまだ尾を引きそうだ。
 

 薫のハムニダ日記さんで知ったのだが、韓国で米国産牛肉の輸入が再開された
のだが、あちらでも骨が混入したものが届いたらしい。<コチラ>
 日本は輸入開始当初は、農水省なども協力してていねいに検査をしていたのだが、
最近はちゃんとやってるのだろうか、と気がかりになってしまった。^^;


 共謀罪の審議がいつ始まってもおかしくない状況のようである。保坂議員のどこどこ日記でも、取り上げられている。
 朝日新聞が28日に、共謀罪の問題点を取り上げてくれていた。
 政府(外務省)は、国連条約を批准する際に、共謀罪を適用する犯罪に関しては留保は
つけられないと言っていたのだが、これがまったくの大ウソで、アメリカは留保をつけていた
のだ。
 日本の政府案では、共謀罪の適用対象となる犯罪が600ぐらいに及んでしまうのだが、
アメリカは州によっては適用になる犯罪が20ぐらいしかないという。

 詳細は文末*1に付した記事をご覧頂きたいが・・・
 きちんと調査もせずに、誤まった答弁をしていた<都合の悪いことは隠していた?>政府の
姿勢は批判されるべきだろう。
 以前から書いているように、もし共謀罪を作らざるを得ないとしても、一般市民の生活には
影響を及ぼさないように、また政府によって悪用されないように、テロや国際犯罪の防止に
本当に必要なものに適用対象を限るべきだと思う。
 政府案の共謀罪は廃案にすることを、改めて強く求めたい!


 また28日には、毎日新聞に「教育再生会議の不透明性」に関する記事が載っていた。
 この件については以前も触れたのだが、教育再生会議は非公開で行なわれており、
あとから議事要旨が発表されるが、議論の内容がきちんと伝わって来ない部分がある
ため、マスメディアや教育関係者から苦情が来ている。<記事は文末*2に>
 教基法の改正もそうだが、教育は国民の生活にとって重要かつ身近なものであるだけ
に、もっと国民が理解できる形にして、国民がそれについて議論したり、意見を言える
ような状況を作らないといけないのではないだろうか?

<ちなみに、教育再生会議はボクの官邸の最大の売り物だったのだが、実は11月中旬
に事務局をオフィスビルに移してしまい、近時はホテルで会合を開いているようだ。>

* * * * *

 さて、その教育再生会議がいじめた生徒、児童に対して出席停止をさせることを提言
するという話であるが・・・。<ちなみに体罰容認論も出ていたらしい。>

 28日の参院の教基法委員会でも、その話が出て、伊吹文科大臣が答弁をしていた。

 伊吹氏は「いじめの形は多岐にわたり、刑法に触れて罰せられる行為もやケンカに
近いような形もある。また、出席停止は文科省が教育委員会に通知しており、現在でも
できる。ただ一律にやることは慎重でありたい」と延べ、その理由を「教育権の問題も
あるし、出席停止から戻った場合の子どもの(友達の)グループでの位置がどうなるのか
との問題もある」と指摘した。
 また、「すべていじめをした子を出席停止にしろとか、体罰を加えるというのはちょっ
と乱暴な話だ。一つ一つのケースについて先生、家庭、地域社会がきめ細やかに対応する
ことが必要だ」と述べた。<東京新聞28日+mewが参院TVで見聞したもの>


 この件に関しての記事はだいぶ書き直したのだが・・・。
 どうやら、29日に教育再生会議から正式な提言が行なわれるらしいので、それを見て
から最終的なバージョンをアップした方がいいかも知れないと思ったりもしている。


 今回は、とりあえずその前提として、出席停止制度について書いておきたい。

 私が先日、再生会議の提言に疑問を呈した理由の一つは、たぶんメンバーが出席停止
制度の実情や問題点をよく知らないのではないかと思ったことがあるからだ。

 もしかして「お、いじめに出席停止なんて提案があったのか?これは使える。」
「いじめた子を(実質上、罰して)反省させ、いじめは悪いと他の生徒にしらしめたり、いじめられ
たている子を守るには、もっとコレをどんどん使えばいいのでは?」というような安易で短絡的
な発想で、提言に加えようとしたのではないかというようにも思えたのである。

 実は、以前から、いじめにも出席停止制度を弾力的に運用することは提言されていた
のだが。なかなかそう簡単に使える制度ではないというのが実情だ。
<何分にも相手は小中学生だし、色々な弊害もあるからだ。> 
 

 出席停止制度は、公立の小中学生を対象にしたもので、学校教育基本法に定められて
いる。この制度は、本人の懲戒という観点からではなく、学校の秩序を維持し、他の
児童生徒の義務教育を受ける権利を保障するという観点から設けられている。<コチラ
参照>

 出席停止は各学校で決めるものではない。学校側が当該地域の教育委員会に書類を提出
し、事実確認や保護者への意見聴取などを経て、教委が決めて命令するものである。
 処分を受ける側の権利や状況も考えなければいけないので、このような手順が必要なのは
妥当なことなのだが。そう簡単に決められる処分ではないのである。


 出席停止制度は、もともと80年代前半、校内暴力が盛んに行なわれていた頃に、
それに対処するために設けられたものだという。<当時は教師への暴力や学校設備の破壊
などが頻発していた。割られた窓ガラスの修理が追いつかない学校が少なからずあった。>

 そして伊吹氏が語ったように、文科省の審議会は、以前からいじめ対策にも出席停止
制度を弾力的に運用するようにと提案していたのも事実である。<コチラ
<実は、あの「子供を飼い慣らす」という意見を出していた教育国民会議も提案していたようだ。>

 これを受けて01年には法が改正され、もともと基本要件として定められていた「性行
不良」であることと、「他の児童生徒の教育の妨げがある」と認められることというのに
加え、法律上の要件を明確化するため、「性行不良」の例として、「他の児童生徒に傷害
心身の苦痛又は財産上の損失を与える行為」「職員に傷害又は心身の苦痛を与える行為」
「施設又は設備を損壊する行為」「授業その他の教育活動の実施を妨げる行為」が掲げ
られ、それらの「一又は二以上を繰り返し行う」ことが示された。

 だが、出席停止は、生徒たちの義務教育を受ける権利を奪うものであること、学校側の教育
の放棄につながることから、その制度の利用には、慎重を期すことが望まれている。
また、出席停止中の生徒に対し、学業やその他の指導やケアを行なうことも求められている。
 
 それゆえ、よほど大きな問題性がない限り、出席停止の措置がとられることはなく、
近時では、全国で年に30~40件程度で推移している。
 出席停止の期間は、1週間ないし2週間以内が多い。教職員や生徒に対する暴力行為
によるものが多く、いじめによって用いられることは極めて少ない。<コチラ参照>

<もしいじめに適用するとしても、暴行などによって被害程度が大きかったり、よほど悪質な
ものでない限り、1~3日とかせいぜいが1週間程度の出席停止にとどまることになると
思われる。>



     <つづく>

                               THANKS
 
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by mew-run7 | 2006-11-29 15:33 | 政治・社会一般 | Trackback(11) | Comments(18)

自民党復党は国民に対する裏切りだ & 安倍氏は優柔不断のまま何もできず・・・+αのアレコレ


  PCがまたご機嫌斜めになり、昨日書いていた記事のつづきが消えてしまった。(涙)
<教基法の改正16条について書いていたものの一部も。(泣) 両方とも改めて、
書き直すです。・・・何か急に左クリックが機能しなくなることがあって、超不便。>
 TBもうまく行かないところがあり。コメント欄のレスも遅れがちで、すみません。


 今回は自民党の復党問題を中心に書きたいと思う。またMore部分に、オマケ?で
*αのアレコレも書いてみた。
 
 
 27日、自民党がいわゆる造反無所属議員11人の復党が内定した。今週中に党紀委員会に
諮り、正式決定をするという。
 尚、平沼赳夫氏は、郵政民営化に賛成するという誓約書を提出しなかったので、復党は
認められず。また落選議員9名も一緒に復党願を出したが、今回は対象外とされたようだ。
<ただし、年何には落選者も復党させようとする動きがあるらしい。>

 最初に書いておきたいことは・・・どうか自民党のこの行為を忘れないで欲しいという
ことである。
 これは、単に自民党内部のゴタゴタ騒動の問題ではないからだ。
 しつこく書くが、これは民主主義や選挙制度に対する裏切り、つまりは国民(or有権者)
全体への裏切り行為なのである。また自民党は、結果的に詐欺を働いて利得を得る行為を
したことになってしまうのである。

<詳しくはコチラに書いたが、自民党は1・一つの選挙区に二人の候補者を出して、議席
を二重取りしたことになり、2・政党公約に賛成、反対の両方の票を二重取りしたことに
なり、また3・反対を主張した候補者は、投票者を裏切ったことにもなる。
 さらに3・政党公約が重視される今の選挙制度で、公約や争点は意味がないものにして
しまい、4・刺客候補を立てたことにより注目を集めたり、党の意思の強さを示したり
したことも大量当選に結びついたと思われるのだが、それも結果的には見せかけだった
ことになり、国民は騙されたということになってしまう。>

  
 自民党が復党を急いだ背景には、来夏の参院選への体制作りを急いでいることや、年内
に復党すれば、11人分の政党交付金が約2億5千万円が党にはいることが理由として
挙げられている。
 それに加え、早く復党をさせた方が、一時的に批判が高まっても、来夏の参院選まで
期間があく分、国民の怒りや批判が薄まるだろうと期待している部分があるという。
「どうせアレコレ言っても、国民なんて半年も立てば、忘れるんだから」「それまでに、
何かもっと大きく注目されるようなことが生じれば、マスコミも国民もそっちの方に目が
向いちゃうんだし」とか。<参院選までに国民の気を引くことを画策するかも?!>
 もしそんな風に考えている幹部や議員がいたとしたなら、あまりにも国民をバカにして
いるとしか言いようがない。
 
 残念ながら、国民は昨秋の総選挙の大勝によって、自民党にかなりナメられてしまった
ところがある。どこかで、国民なんてチョロイもんだって思う部分があるかも知れない。
そのおごりが、今回の早期復党にもつながっているように思う。
 だから、来夏の参院選、そして復党者も立候補する次の衆院選まで、絶対にこの自民党
の行為を忘れないように、そしてバカにされないようにしたいと切に願う私である。

* * * * *

 ところで、この件で安倍首相&自民党総裁が、いかに自党をコントロールできていない
かが露見したように思う。

 もともと安倍氏は、政治家としての実績も経験も乏しく、その実力は党内からほとんど
評価されていなかったのだ。だが、国民からの人気や血筋だけに着目して、選挙対策や
党の政策進行(特に憲法&教基法改正、防衛省昇格など)のために、お神輿の上にかつ
がれたような形で総裁になったようなものなのであったのだが・・・。

 国政では勇ましいことを言い、「首相や官邸のリーダーシップの発揮を」と意気込んで
いるものの<官邸ごっこの中では王様だからね~>、自民党の中ではまだ下から数えた方
が早い若造扱いをされているのか、百戦錬磨のオジサンたちは、総裁の意向などほとんど
配慮してくれないようで、リーダーシップどころか、総裁の意思不在のままコトが決まっ
てしまった感じがある。

 
 27日の毎日新聞の記事には、安倍氏がこの件で主体性が発揮できず<かなり優柔不断
なのかも?>、いかに周囲にアレコレ言われて心が揺れたり、結局は人任せになってしま
ったりしたことについて長い記事が出ていた。 <*1>
 
『造反議員の復党問題で首相の安倍晋三はいったん落選組を含めての一括復党を容認した
が、その後、前首相・小泉純一郎や幹事長・中川秀直らの巻き返しにあい、最終的には
「平沼(赳夫・元経産相)抜き現職11議員復党」で中川に結論を委ねた。』


 これは、以前にTV等でも見たのだが、もともと安倍氏は、郵政解散には賛成ではなく、
造反者の非公認や刺客候補を立てることなども含め、かなりのとまどいがあったという。
造反離党した平沼氏や古屋氏とは仲がいいし、弟分の  もいる。
 だが、小泉氏によって要職に登用され、次の総裁の後継候補としてみなされていたこと
もあり、小泉氏に従ってレールに乗って行くしかないと考えたのではないかと思われる。

 そして予定通り、総裁&首相になったわけだが、復党という大きな問題が残った。
 もし郵政民営化で小泉氏に造反した者たちを党に戻せば、自分を総裁へのレールに乗せ
てくれた小泉氏を裏切ることになる。それゆえ、彼は早期復党には慎重な姿勢を示して
いたようで、中川幹事長と「まずは無所属議員と統一会派を組むことから始める」という
二段階方式を考えていたらしい。
 他方、小泉氏の横暴ワンマン統治の下で、党内でモノも言えずにいら立つことが多かっ
た幹部、議員たちは、ここぞとばかりにアレコレ言って来る。

  
 青木参院会長は、来夏の参院選を考えて、早くから全員一括復党を主張していた。そこ
で、その意向を受けて、元・派閥の親分である森喜郎氏が、10月に安倍氏や中川幹事長
を集めて会合を行なったのだという。

 その席で安倍氏は、青木氏から「(復党条件は)そんなの無条件だ。いいですか、総理
腹をくくってください。総理。腹をくくってください」「やらないならそれでもいいけども、
その時は私は来年体調を崩して入院するだけです」「参院選で負ければあなたはおしまいだ。
それを乗り越えたら長期政権になる」と熱く詰め寄られたという。、
 森氏も「時間を置いちゃだめだ。一気にやらないと反対論が頭をもたげる」と同調し、その場は
一括容認するような意向を示したという。

 しかし、安倍氏が決断しないうちに、一部でどんどん復党準備の話が進められて行き、
マスコミも騒ぎ出した。党内では賛否両論が渦巻き、復党に反対の議員たちが署名活動を
行なったり、反対の要請を強める一方で、復党容認派も「復党するなら条件を厳しくして
筋を通すべきだ」「いや無条件復党にすべきだ」と見解が分かれ、安倍氏の心はますます
揺れたようだ。
 どうやら中川幹事長は最後まで統一会派を組むことにこだわったようだが、平沼氏に
拒まれ、条件を厳しくして復党という形を選択することになった。
 安倍氏は結局、中川幹事長に任せっぱなしにしてしまい、ただその結果を受け入れる
しかなかった感じである。
 安倍氏はAPECから帰って来た20日に「支持率落ちてもいいけども。世の中の見る
目が厳しいなあ」と周辺に漏らしたという。 

『27日午後1時半、中川から11人復党の報告を受けた安倍は、小泉に電話を入れた。
経緯を説明する首相に、小泉は「あなたの考えはわかった」と言葉少なに返答しただけ。
小泉の側近は「一人でも復党させたら、安倍内閣は小泉内閣の継承者じゃない」と、安倍
や中川への不満を漏らした。』

 何か記事を読んでいて、その力のなさに、チョットかわいそうにさえ感じてしまった
ところがあるが。(苦笑) 小泉氏が決断力や行動力があるタイプだっただけに、その
優柔不断ぶりがますます目立ってしまう気がする。
 おそらく党内では、このしこりが残るだろうし。今までよりも、各自や派閥の立場で
アレコレ発言する雰囲気も増して、党内をまとめて行くのはますます難しくなりそうな
感じだ。

 でも、安倍氏が日本の首相として、憲法や教基法の改正をはじめ、日本が60年かけ
て築いて来た戦後体制を壊してしまおうとする一派の先頭に立って政治を行なっている
ことには変わりはない。
 安倍政権が続く以上は、政府&自民党はイケイケで今の方向性を進めて行くだろう。

 そして安倍氏が党内で求心力を保つには、人気と支持率をキープして、選挙で勝ち続け
るしかないわけだが・・・。逆に言えば、彼の支持率が低下し、選挙での取りこぼしが
多くなれば、来夏の参院選までに自民党内はガタガタになってしまう可能性もある。

 とはいえ、自民党というところは、さすが長い間政権与党の座についているだけあっ
 て、いざ国政選挙となると、いきなりまとまってスゴイ力を発揮するところがあるのが
コワイところだと思う。油断は禁物だ。

 何とか来夏の参院選で与党に過半数割れをさせるためにも、改めて頑張らなくてはと
決意を新たにさせられた日でもあった。p(*^-^*)q がんばっ♪
 
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by mew-run7 | 2006-11-28 11:46 | 安倍政権に関して | Trackback(20) | Comments(11)

教基法改正の世論 + いじめで出席停止?! +  復党問題の「みそぎ」と安倍氏不在


  26日(日曜)の朝は用事をしながら、何となく報道系の番組を流していたのだが。
 教基法や防衛省昇格の改正を急ぎ過ぎることやミサイル防衛の集団的自衛権の問題を
取り上げているところもあって、ちょっとほっとさせられた。
<でも、これがなかなか国民的議論にはならないんだよな~。(涙)>
 
= 安倍政権、そんなに急いで どこへ行く? (・・) = 「急がば回れ」も教えてあげたい!


 そうそう。前記事で自民党のHPに設けられた「教育基本法改正Q&A」というコー
ナーのページを紹介したのだが。
 その中に、教育基本法改正に対するマスコミ各社の世論調査も載っていた。<コチラ>


 教育基本法の改正や愛国心に賛成の人が過半数いるということをアピールしたかった
ようなのだが。
 これは3~5月の時点での世論調査の結果ではあるのだけど、よ~く見ると・・・

【NHK】 
「改正案の成立時期について(上記で「改正すべき」と回答した人に質問)」
 今国会に提出して早く成立させるべきだ 21%
 今国会での成立にはこだわらず、時間をかけて議論すべきだ 76%

【毎日新聞】
「教育基本法の改正について」
 今の国会で成立させる方がよい  12%
 今の国会では採決をせず、議論を続ける方がよい 73%
 改正する必要はない  9%

 ・・・という結果も載せられていたのだった。

 自民党側は、この数字には着目しなかったのだろうか?
 それとも、半年立って、次の国会になったんだし、もう国民の間でも議論や理解があった
とでも思っているのだろうか?

<あ・・・やたら100時間も議論したと強調しているのは、このためなのかな?^^;>


* * * * *

 いいニュースを見つけたので追記!

『参院で審議中の教育基本法改正案に反対する意見書を、札幌市の私立北星学園女子中高校(浅里慎也校長)の生徒が26日までに、安倍晋三首相あてに送った。現在の教育基本法
起草にかかわった教育者河井道(故人)の出身校で、生徒は「国を愛する心は自分から思う
もの。先輩がつくった法律の精神を守って」と訴えている。
 意見書を送ったのは中学3年の1クラスと、高校の生徒会。安倍首相と参院議長、文部科学相
各政党にファクス送信した。

 改正案が「我が国と郷土を愛する態度を養う」などとした教育の目標について「日本が本当に
『美しい国』であるならば、私たちは国を愛するようになる」と指摘し、「おしつけるばかりでは
嫌いになるばかり」と愛国心の強制に反対している。 <共同通信26日>』

 子供たちが本当に愛せる&誇りに思える国になって欲しいな~・・・と心から願うmewであった。


* * * * *

25日、ちょっと唖然とさせられた記事が出ていた。
例の安倍官邸の「教育再生会議」が、いじめ対策の一つとして「いじめた側の児童や
生徒を出席停止処分にする」ことを提言する予定だというのだ。<*1>
 しかも、今回の提言では、暴力行為がなくても、明確ないじめがあった場合、厳格に
出席停止命令を適用することを求めることにするのだという。

メンバーの中には「事後的な対策を羅列しても効果は限られる」「出席停止を命じた
からといって、いじめを食い止められるという話ではない。議論を進めたら、提言の
内容は変わるのではないか」と指摘した人がいたそうだが、まさにその通りだと思う。

 それにしても、実に安易で短絡的な発想だし、教育やいじめなるものや、学校教育、
特に公立の学校の現場が全くわかっていない人の考え方ではないかと思われる。
<メンバーの中で学校運営に関わっている人も、私立の学校だしね~。>

 この件についてマジに書き始めたら、5日ぐらい続いてしまいそうなぐらい思うこと
たくさんあるのだが・・・。^^; 長くなりそうなので、別稿に書くことにする。

* * * * *

自民党の復党問題も佳境?にはいっている。

 少し前に、中川幹事長が「みそぎが必要だ」という話をしていたのを見た。
そのために、反省文や誓約書の提出を求めるということだったように思う。
 
 みそぎ 【禊】とは、海や川の水で体を清め、罪や穢(けが)れを洗い流すことだという。

 実は私が「みそぎ」という言葉を知ったのは、政治のニュースを通じてだったのだが。
 何か問題のあった議員が(時に一度辞職して)選挙に出て当選した時には、選挙民の
審判を経て「選挙民が許した」と、そして「みそぎが済んだ」というような形で使われる
ことが多いように思う。
 
 これに沿って考えるなら、やはり復党希望者は、一度きちんと自民党公認の形で選挙
を経て、選挙民の支持を得た上で、堂々と復党すべきなのではないだろうか?
 そうであれば、自民党支持者も、国民全体も納得行くことだろう。<コチラに書いた議席、
票の二重取りの民主主義に反するような詐欺っぽい問題も起きないしね。>
 
 昨日いくつかの世論調査の結果を見たが、どの調査も「復党に反対」という意見の人が
50~60%を占めていた。<賛成は20%台>


 中川幹事長は25日になって「安倍首相の本音は院内統一会派だ。それが困難ならば
国民党員の理解が得られるやり方でやってほしいというのが、首相の考え方だ」と発言
していた。<毎日新聞25日>

 これを見て、「今さら何を言っているの?」という感じもあった。
 本当にそう考えているのなら、自民党と総裁である安倍氏がお得意の「リーダーシッ
プ」とやらで、そのようにさせればいいのだ。実際のところ、そうした方が国民の理解も
得られやすいだろう。
 だが、総裁になってからの2ヶ月を見る限り、安倍氏は首相として官邸のお仕事や法案
改正には熱心なようではあるが、自民党の方ではリーダーらしいことは何もできず、党内
もまとめることができていないように見える。

 おそらく、安倍氏がこの件でゴリ押しをしたような印象を与えないためにこのように
言ったのであろうが。安倍氏が自民党の代表&責任者であるにもかかわらず、結局、最後
までこの件に距離を置いて人任せにするような形のままであることに、もっと疑問や批判
の声が出てもいいのではないかとも思う。

 そんな曖昧なことをしていると、どんどん支持率が下がっちゃうぞ~!(@_@。<早く50%
割れないかな~>*3

                              
 <つづく>               THANKS


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by mew-run7 | 2006-11-27 08:57 | 安倍政権に関して | Trackback(26) | Comments(29)

教基法審議が紛糾+TMやらせ&異常経費問題が拡大+石原知事の私物化疑惑も拡大?!


  25日はPCが不調で更新できませんでした。覗いて下さった方々、すみません。
少し休ませておいたら、やや回復したようです。
 一部、TBができないところがあります。またコメントのお返事が遅れています。
お返し&レスできていない方、すみません。m(__)m


 書きたいことが、恐ろしくたくさんあり過ぎて、何から手をつけていいかわからない
ような状況になっている。<しかも、しばらくは仕事が恐ろしく忙しいし~。>
 書けそうなところから、どんどん書いて行こうと思うのだが・・・。編集などをして
いる時間がないので、かなり冗長なもの<今まで以上に?!(・・;)>、構成などを含めて
読みづらいものが多くなるかも知れないが、どうかお許し頂きたい。

* * * * *

 24日の午後、参院の教基法委員会で審議が行なわれたのだが、特に最初に質問席に
立った民主党の福山氏の質疑の時に、何度も速記録を止めて協議をするような、やや
紛糾したような状況になった。
 一つには、伊吹文科大臣が改正16条の「不当な支配」の解釈に関して、「これは
特定の思想団体や地方自治体の首長による教育の介入を指す」「内閣は不当なことを
行なわない」というような発言を繰り返したことによるものだ。
 もう一つは、松山の教育改革タウンミーティングで、主催者側が百人以上の教職員を
動員したことや、その他のやらせや経理の問題について、政府側の役人が当初「調査中
です」という答弁を繰り返して、まともな回答も資料提供もしようとせず、誠実な対応
をしなかったからである。

 「不当な支配」の解釈については、かなり長くなりそうなので、別稿で改めてアップ
するつもりであるが<コチラの記事でも少し扱った>、その概要だけ記すなら・・・

 今の教育基本法10条では「不当な支配」は「政府や官僚などが政治的な権力によって
教育に不当な介入をすること」を意味しており、それを排除するためにこの条文が設け
られていたのだ。だが、その10条を変えた改正16条に書かれた「不当な支配」は、
政府や官僚ではなく、「特定の思想団体や首長(知事など)」だというのだ。
 これには、何で同じ文言なのに、改正したらそこまで解釈が変わってしまうのかと
驚くやら、呆れるやらしてしまった。
<しかも「私が文科大臣である間は、文科省は不当な支配をすることはあり得ない」
と繰り返し主張したりもしていた。これは法律改正の条文の問題だということがわかって
いないらしい?!>

 ちなみに、22日の審議でも、伊吹氏は特定の思想or宗教団体と言い、それは何かと
問われて、苦し紛れに「オウム審理教」と答えていたのだが。質疑の中で、それが日教組
であろうことが推察し得たのだけど・・・。
 24日の審議で福山氏が自民党のHPの話を持ち出したので、そこを見てみると<コチラ
思いっきり「不当な支配」とは「一定の教職員団体」を指すということが記されていたので、
二重にビックリさせられてしまった。

 要は国の教育方針や意向に逆らうような団体とか、地方自治体(都道府県、市町村)の長
や教育委員会とかは、「不当な支配」だとして排除しちゃおうという考えで、この16条
を作ったようなのだ。これは、かなりアブナイ!・・・とマジで思った私なのであった。
 
* * * * * 

 04年5月に松山市で開いた教育改革TMで、教育委員会が当日100人以上の教職員
を会場に動員していたことが、明るみに出ている。
 役人側はこのことに対する回答を拒んでいたのだが、何度かやり合った後に、伊吹
文科大臣が「当時の担当者が『人員を確保して下さい』と言った記憶があるとの報告が
あった」と答弁するに至った。
 伊吹氏は背景を「(一部団体が)動員をかけて会場が占拠されるケースがあった」と
述べ、会議の円滑な進行を図るためだったと説明。ただ、具体的な経緯は「誰が了解し、
どの担当者が誰に頼んだかは処分にかかわる。一人一人の裏を取らないといけない」と
述べ、調査不足を理由に明らかにしなかった。<*1>
<この一部団体というのは、教基法改正に反対する日教組などの団体を指すようだ。>


 毎日新聞の調査では、政府の依頼で自治体が職員を対象に参加者を募る「公務員の動員」
について、安倍晋三首相が今年5月、官房長官時代に出席した札幌市のTMでも行われて
いたことが新たに判明。動員のあったケースは札幌分を含めて少なくとも15回に上り、
特に小泉前政権末期の06年度には計19回のTMのうち5回と多かった。会場を満席に
するため、公務員による「穴埋め」が常態化しつつあったことが分かったという。<*2>

 私は、わざわざ大臣などを呼んで行なうTMで、会場が閑散とするのは避けたいと思っ
て、関係者を動員しようとする気持ちはわからないではない。
 ただ、たとえば青森の教育改革TMでは、入場を希望しても断られた人が出ているよう
に、教基法改正に反対するかも知れない人々を排除しようという動きがあったことや、
公務員を使ってやらせ質問をさせたところもあることには、大きな問題性を覚える。
<京大と共催したTMでは、何と京大教授にも事前に決めた内容の質問をさせていた。>

 また、ここに来て経費の問題もどんどん明らかになっている。
 これらのTMは、大手広告代理店(主に電通、一部は朝日広告)と19億円以上の
契約を結ぶ形で開催されていたことがわかっている。<コチラ参照>
 中には、スタッフの数が入場者の3割を超える例もあった上<*3>、大臣を玄関
からエレベーターまで誘導するのが4万円、エレベーターのボタン押しで1万5千円
の人件費を設定したり、経費の資料を見ると、一般常識では考えられない経費の額の
並んでいるという。それも実際にそれが支払われたのか、また本当にその仕事の対価
として支払われたのかビミョ~なケースもあるという疑惑まで出て来たという。
<民主党は、明細や領収書の提示を求めている。>
 
 もしかしたら、これは小泉政権が一般国民と密着した政治を行なっているということ
をアピールするための見せかけイベントに過ぎなかった上、国民の税金を一部の企業
や人々が不正に山分けしていたかも知れないのだ。

 そして、福山氏も指摘していたことだが、内閣府主催のTMのやらせ調査を、内閣府
の中で、林内閣府副大臣が委員長になって行なうことにも、問題があるように思う。
 27日からは順次、調査結果を公表するというが、不都合なものは隠してしまうので
はないかとの懸念も覚える。
 それに、そもそも政府のTMを、大手広告代理店に高額で発注するのも疑問だ。<実際
の人員の動員や質問準備などは省庁や各県の機関がやっているのに?> 受注した大手
広告代理店が行なった業務や経費の使い方に対して、疑惑や責任は追及する必要はないの
だろうかと思ったりもする。

 
 これらのTMに関わる問題は、すでに終わったこととして、扱ってはならないと思う。
 政権のTOPは安倍首相に変わったとしても、このことを放置しておけば、政府は同じ
ような手法を今後も続けようとするからだ。
 もう商品CMのように、見かけやきこえのいい部分だけをアピールして国民を乗せる
ような形の政治のやり方はストップさせなければならない。国民の側も、よく一つ一つ
の商品を見て、時には面倒でも、箱の裏側の小さな文字の説明まで読んでから、実際に
買うものを決めるような感じで、安倍政権の政治や政策を見て行くようにしなければ
ならないと思う。
 見かけに騙されて「失敗した~」と思った時には、商品なら悔しい思いと、いくらか
の浪費で済むが、こちらは日本という国自体が、そして自分たち国民の生活がとんでも
ない方向に持って行かれて、あとから悔やんでも取戻しがつかないような状況になって
しまうからである。

* * * * *

 石原慎太郎都知事の四男が、都のイベントの委員として公費で旅行、都の施設の作品を
担当していことなどで都政を私物化したと問題視されているのだが。<コチラ参照>
 24日の会見で、都知事はこのように語ったという。

『「ちゃんとした手続きを踏んでいる。息子でありながら、立派な芸術家ですよ。その
人間の人格を踏まえて仕事をしてもらっている」と、問題はないとの見方を示した。その
上で、「余人をもって代え難かったら、どんな人間でも使いますよ」と語った。
 都によると、四男は03年3月、都の文化行政担当の参与や都職員らと、石原知事脚本
の「能オペラ」の準備のためにドイツやフランスに出張、四男の航空運賃や宿泊費計55
万円を都が全額負担した。四男は同月、1カ月間だけ都の外部委員の嘱託を受けていた。

 石原知事は四男の出張理由を、「(四男がオペラの)音楽家と一番親しいから、(外部
委員を)委嘱して(欧州に)行ったんでしょう」と説明。「息子の名誉のために言います
けど、一応の絵描きだし、キャリアがあって、いろんな人を知ってるから。そういう芸術家
というのはそうたくさんいないからね。そういう点で私は便利に使ってます、都としても」
と、四男の起用は妥当だと主張した。

 都によると、24日午後までに知事本人の海外出張や四男の起用について「税の私物化
だ」といった批判が約320件寄せられている。<朝日新聞 24日>』


 この記者会見の映像は、TVで見たのだが。「都政の私物化って何だよ?」とかなり
開き直っていた感じだった。
<何故か、日本TVの記者がかなり激しくツッコんでいた。>
 
 私は石原氏の四男がどれほど優れた芸術家なのかは知らないが、問題は四男ではなく、
石原氏がいかに都知事の立場を利用して、都政を私物化しているかということである。

 芸術振興も確かに大事なことかも知れない。しかし、息子の知人の発案に乗って、
石原氏自らが脚本を書いて、都の事業として「能オペラ」を作ることは、都政の上でも、
都知事の仕事としても妥当であり、都民に求められるものなのだろうか?
 
 この能オペラは、ワンダーサイトの事業の一環であったという。
 トーキョーワンダーサイト<コチラ>、石原知事の発案で新進・若手芸術家の育成を
図る目的で作られたものだ。<石原氏は9月の都議会で「あれは、まさにトップダウン
ですよ。私が考えついたんだからね」と答弁している。>
 184歩ぐらい譲って、この意図は悪くないとしよう。
 だが、ワンダーサイトの館長と副館長には、都の参与であるI氏(48歳)とその妻が
就任している。参与選任を求める都の資料には選任理由として「I氏は石原知事の知己の
関係にあり」と記されているという。<ちなみに都参与の給与は月額66万円以上>
 そしてワンダーサイト(文京区本郷)の玄関部分に、四男が原画を描いたステンド
グラスが飾られている。
 
 さらにワンダーサイトは、現在、渋谷や青山にも増設されている。厳しい財政事情の
中、東京文化会館の予算はこの4年間で、5億9036万円から3億4374万円と
4割以上減らされ、東京都美術館も4億9746万円から3億1833万円と4割近く
削減されるなど、軒並みマイナス予算が続いている。
 ところが、ワンダーサイトだけは別格で、5589万円から4億7152万円と8倍
以上に増額されているというのだ。<ZAKZAKの記事より>

 ここ1~2年、少し税収が上向きになったものの、都の財政はまだ苦しい状況だ。
 都民の間の経済格差は拡大する一方だし、教育や若者の就労(ニート・フリーター)
の問題も深刻だ。治安や環境問題への対策、地域の商店街や老朽建物の対策など、都政
としてやらなければならないことがたくさんある。
 だが、わたしたち都民に伝わって来るのは、都知事がたまに放つトンデモ発言や、
やけに熱心になっているオリンピック招致の話ばかりである。
<オリンピックの準備にも、アレコレお金がかかっているらしい。すごいパンフや模型
を作ったり、あちこちの開発の話が飛び交ったり、何だかな~と思ってしまう。>

 共産党都議団には、しっかり都知事の豪華外遊やワンダーサイトなど、都政の私物化
の問題を追及して欲しいと思う。
 そして、都民もそろそろこのまま都知事の好き勝手にさせていていいのか、きちんと
考える必要があるのではないだろうか?
  
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by mew-run7 | 2006-11-26 12:13 | 政治・社会一般 | Trackback(15) | Comments(18)

「自衛隊の任務拡大が隠された防衛省法案」「知事選負けていれば 力づく」など、安倍政権のゴリ押し政策

 教育基本法改正については、週末にゆっくり書かせて頂くことにして・・・
 私は同時に、安倍首相が憲法9条の存在なんて目にはいらないかのように、グングン
と進めている軍事化、自衛隊の活動拡大路線も、と~ってもアブナイと思っている。

 今回は、国民に隠れる形で軍事化を進めようとする&いざとなればゴリ押しの暴挙を
しようとする安倍政権に関わる話を・・・。
<「防衛省法案に隠れて、自衛隊の任務を大幅に拡大」「沖縄選に負けてれば、力づく
で基地移設」「アメリカへのミサイルも迎撃」「またまた中川核議論発言」>

* * * * *

 24日、安倍政権が教育基本法改正の次に重要視している「防衛省昇格法案」の審議
が、衆院安保委員会で始まった。
 午前中の審議を衆院TVで見ていたのだが、参考人が招かれており、かなり鋭い指摘
がなされていた。

 この法案では、防衛「庁」を「省」に格上げするということがメインで取り上げられる
ことが多い。<省になれば、防衛大臣が閣議や予算の要求ができるようになるとか>
それ自体、防衛庁や自衛隊の不正事件や問題の数々、シビリアン・コントロールの問題
などを考えると、時期尚早かと思うのであるが。

 実は、同時に自衛隊法が大幅に改正されていることがほとんど伝えられていない。
 参考人のひとりは、これは国会やメディアが「防衛省昇格」という名称を表に出して、
その陰に隠れて、自衛隊の本質を変えようとしていると批判していた。
<参考人いわく、改正の85ページ中63ページが自衛隊法の改正だそうだ。>

 そうなのだ。これはまさしく、国民に隠れて行なう暴挙なのである。


 もし機会があれば、また詳しく書くとして。今回は、ザザッと概要を。
<この件に関しては「気まぐれな日々」さんも書いておられるので、ご参照下さい。
 あと改正法案はコチラに。この下の方に自衛隊法の改正の内容が書いてあるです。>


 今までは、自衛隊法で定められた本来業務は「直接侵略及び間接侵略に対し、我が国
を防衛すること」であり、日本の国土だけで専守防衛をすることに限定されていたのに、
今度の改正で、そこに「周辺事態に関する行動」「国際平和のための取り組みへの寄与」
が加えられることになった。
<その他に米軍後方支援(物品提供)、船舶検査、在外邦人輸送などが明記され、武器
使用できる範囲も広がっている。>

 そして、以前コチラの記事に書いたように、政府&自民党は今、自衛隊の海外派遣の
恒久法の法案を作っている。<法律名は「国際平和協力法案」ときこえはいいが、私は
海外派兵の恒久法と呼びたい> それが成立すると、国連の決議がなくても、自衛隊は
国際平和維持への協力という名目で、どんどん海外に派遣されて、色々な活動ができる
ようになってしまう。武器の使用条件も緩和される予定だ。
 

 私は何より、教基法の改正もそうであるが、このような改正内容を国民にきちんと説明
せず、国民による議論や理解もないままに、急いで法案を成立させてしまおうとしている
ことに大きな問題を感じる。
 こちらも教基法同様に、メディアがきちんとこの問題を伝えていない。野党も役割を
果たしていない。

 民主党は、党内でも賛否両論があったのだが、この法案に条件つきで賛成することに
したという。<*1> 
 民主党は自民党に次いで議席数が多いので、野党の質問時間の大部分を占めている。
でも、それでは教基法と同じように、政府案の問題点を十分にツッコむことができなく
なってしまう。重要な問題を国民に伝えにくくなる。
 沖縄県知事選に負けたので、慎重論者が反対しにくくなったという理由付けはおかしい
のではないだろうか? 選挙に勝とうと負けようと、よくない法案はよくないのである。
ましてや、この選挙はこの法案が争点になったものでもないのに。

<「防衛庁を防衛省にする会」を作っている前原グループがうるさいとか、政権与党に
なることを考えたら、防衛省ともうまくやって行かなければならないとか、そういう
理由で安易に賛成して欲しくないんだけどな~。>

* * * * *
 
 沖縄知事選と言えば、久間防衛庁長官が、何だかトンデモ告白をしていた。

『久間防衛長官は23日、長崎市のホテルで講演し、沖縄県の米海兵隊普天間飛行場
移設について、「知事選に負けたらどういう手でやるか、その時は法律を作り、一方的
に県知事の権限を国に移してでもやらないといけないと思っていた。負けたら力づく
でもやるという腹を持っていた」と述べた。
19日の知事選で与党推薦候補が敗れれば、代替施設建設に向け、公有水面埋め立てに
関する知事の許認可権を国に移す特別措置法の制定を目指す考えだったことを明かした
ものだ。久間長官は「知事の意向を聞き、うまく調整しながらやっていく」と強調した。
<読売新聞23日>』

 ききました~? 知事選に負けてたら、法律を作って「一方的に」知事の権限を国に
移して、「力づくで」やろうと思ってたんだって。
<私は反安倍内閣だからいいけど、こういうことをペラペラしゃべる政治家(しかも、
大臣)っていうのも、何だかな~とは思うが。>
 ともかく安倍内閣というのは、自分がやりたいことのためなら、数と公明党の力を
借りて、何でもゴリ押し&暴挙を行なおうとする人たちなのだということを、わかって
欲しいと思う。

* * * * *

 久間防衛長官と言えば、安倍首相&塩崎官房長官が、MD構想に関して「アメリカに
向かうミサイルも日本が撃ち落とすことを考えたい」と発言したのに対して、「そんな
ことは物理的にムリだ」と突っぱねていたのであるが。

 産経新聞によれば『久間氏が「無理だ」としているのは、平成19年末から4年計画で
4隻のイージス艦に搭載される海上配備型迎撃ミサイル(SM3)が、射程約1300
キロの北朝鮮のノドンミサイル迎撃を想定しているため。SM3は高度300キロの成層
圏を飛行中のミサイルを迎撃する設計で、高度1000キロ以上をノドンの2倍以上の
速度で飛行するテポドン2などのミサイルには届かないとされる。
 しかし、自衛隊幹部は「技術進歩で発射直後や高高度での迎撃が可能になるかもしれず、
検討に意義がないとは思わない」としており、集団的自衛権の行使を抑制的にとらえる
久間氏の姿勢は今後の安全保障論議の行方にも影響しそうだ。』とのこと。<全文は*3>

 日本を防衛するためだけの迎撃ミサイル(SM3)では、やっぱりムリそうなんだけど。

 ふと思うに、安倍首相らは、アメリカ向けミサイルを撃ち落とすためのもっと高性能の
ミサイルも購入して、アメリカを守ってあげようとか考えているかも知れないかな~と。
<アメリカからも買ってくれと、言われているのではないかと。>
 安倍首相にしてみれば、米軍とできるだけ対等な立場になって、いずれは自衛軍だけで
独立して国防をできるようにしたいのだし。そのためには高性能の武器はいくらでも用意
しておきたいだろうから。
・・・と思うと、ますます気が重くなる私なのであった。

* * * * *

 気が重くなると言えば・・・中川昭一くんが、またまた核議論発言を始めたらしい。
六ヶ国協議が始まるまで、大人しくしてるんじゃなかったの?

「最近は、(核兵器を)作らず、持たず、持ち込ませず、言わせずの『非核四原則』と
言うそうだ。私は非核三原則は認めるが、四原則は認めない」「議論もしては駄目だと
いう人がいるのであれば、今度は五原則で『考えさせず』となることを恐れる」と指摘
し、「日本を侵略させないために何ができるか考え、最大限努力する必要がある」と
論議の必要性を重ねて強調した・・・だって。<*4>

 もう言い飽きたけど、一般の人が議論するのと、政府与党の閣僚や幹部が公の場で発言
するのとはわけが違うということが、まだわからないらしい。
 しかも、「日本を侵略させないために」って、まるでどこかの掲示板みたいなことを
言ってるし~。
 でも、ここまで来ると、安倍氏も了承していて、あえて放置しているとしか思えなく
なって来た。

 中川氏はさらに、「社会保険庁改革では「保険庁には自治労という悪性腫瘍が存在して
いる。(年金制度が)支持されるには、悪い部分を除去しなければならない」と非難した
らしい。

 この間は日教組を目の敵にしていたが、今度は自治労か~。確かに、昔はやり過ぎの
こともあったかも知れないけど、彼は憲法に労働基本権が保障されているのを知らない
のだろうか?
 しかも、つい先日、糖尿病発言をしてヒンシュクを買ったのに、今度は悪性腫瘍とか
言っちゃうし。こういうデリカシーや配慮のない人が政治家をやってることに、ほとほと
呆れてしまう。


 それにしても、こんなにアブナイ話が多いのに、メディアは何故それらを積極的に
取り上げてくれないのかな~?(ーー゛)

 やっぱ、絶対に来年の参院選で安倍自民党には大敗してもらわなくっちゃだわ。(・・)


 最後に、メディアは政治の報道と言えば、復党問題がメインになっており、もっと他のことを
取り上げて欲しいと思うのだが。

 自民党の復党問題で、党内がゴチャゴチャになって来ているようだ。<*4>
 復党は進めるも、厳しい条件を課そうとする中川秀直幹事長。復党に反対or慎重論の議員
たち。それに対して、青木参院会長や中川昭一氏が、全面復党受け入れを主張し始めた。
 こちらも国民や党の支持者はないがしろ。党の中での権力争い<中川秀氏と平沼氏は
あまり仲がよくないらしい。平沼と安倍は仲がいい。参院vs.衆院の関係もビミョ~。でも、
中川秀氏は沖縄選に勝った分、強気だ>、そして参院選、政党交付金などの党の都合など
をメインに考えながら、ゴリ押しモードである。

 このまま混乱が続くと、自民党総裁としての安倍氏が、党内をリードしたり、まとめ切る力が
ないようにも映ってしまうかも知れない。
  果たして、安倍氏の真意はいかに。どこかでツルの一声を出すのだろうか? それとも
ズッコで、あくまで見守る姿勢でお任せにするのだろうか?
 

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by mew-run7 | 2006-11-24 13:39 | 安倍政権に関して | Trackback(20) | Comments(52)

やはり教基法改正はアブナイ!+TMトンデモ経費+共謀罪注意+ 復党交付金+石原都政私物化?など

今回は、「教育基本法改正の22日の参院審議に関して」を中心に書くと共に、気に
なるニュースもいくつか付記したい。
<「TMのトンデモ経費」「自民が共謀罪の審議の提案」「復党問題の続報」「石原
都知事が四男を都の事業に参画さえ、公費旅行も」>


22日、参院の教基法特別委員会で、安倍首相も出席して教育基本法の改正の本格
審議が始まった。<*1>
 7時間に及ぶ質疑は、非常に中身の濃いもので、何でもっと早く衆院の場でも、この
ような審議が行なわれなかったのか、そしてメディアも含めて、色々な争点や問題点が
伝えられなかったのか、残念というより悔しいような気持ちにさえなった。

 安倍首相や伊吹文科大臣も、衆院を通過して(and補選や重要な地方選を終えて)かなり
本音っぽい発言が出されており、尚更に問題点が表に浮き出て来ているように思えた。
<以前から思うことなのだが、参院の方が気楽に感じるのか、首相や閣僚が本音をもらし
たり、問題発言をしたりすることが少なくないようだ。>

 昨日の審議は重要だと思ったので、TV中継+参院TVで、ほぼすべてを見てみた。
 実は私の中には、もう衆院を通過してしまった以上、教基法は成立してしまっても
仕方ないというようなあきらめの気持ちがあったのだが、安倍首相や伊吹文科大臣、
そして質問に立つ自民党議員の考えをきいていて、「やっぱりこの教基法の改正は
マズイ!アブナイ!」と強く認識させられることになった。
 特に今の安倍内閣、安倍自民党に、改正教基法を運用させて、教育を委ねるのは本当
にアブナイと、切実に思わされるところがあったのだ。

 あまりにも書きたいことがあり過ぎて、何をどこから書いていいかわからないような
感じなのだが・・・。スペースと時間の問題もあるので、今後、何回かに分けて、色々な
問題点や私の考えをアップして行ければと思っている。

 また、もし教育基本法の改正や今後の教育のあり方に関心のある方は、参院HPの
審議中継<コチラ>で、22日の審議を見て頂ければと思う。
 安倍首相や伊吹文科大臣や、自民党の教基法改正に熱心な人たちの考え方が、かなり
把握しやすいのではないかと思われる。

 
 一つ先に書いておくとすれば・・・昨日の桝添氏から、このような提言が出された。
 幕末から明治維新にかけて、廃藩置県のような大きな制度の改変が、日本人の心を
大きく揺り動かした。制度を変えることにより、世の中を変えることができる。
 占領によって作られた教育体制を根本的に変えることも考えるべきだ。その一つと
して、6・3・3・4制も変えた方がいいのではないか。
<こういう発想をすること自体が、私には恐ろしく思えるのだが・・・。(--)>

 それに対し、安倍首相は一定の理解を示し「現在、構造改革特区の試みや小中一貫
教育などの様々な取り組みが行われている。この成果を分析・検証しながら、検討して
いきたい」としたが、そのあとで、とてもいいことを言った。

「現在の制度は戦後60年でかなり定着している。根本的に変えることになれば、国民
的な議論や理解も必要だろう」と。

 では、教育基本法はどうなのか? 
 現在の教育基本法は、憲法を受けて「教育の憲法」として作られ、戦後60年の間に
国民や社会の中に、すっかり定着しているものだ。
 安倍首相らがそれを好むか好まないかは別として、教基法の理念、精神は日本の教育
の中にしっかりと根付いている。
 それを根本的に変えることになれば、やはり国民的な議論や理解は必要であることは
言うまでもないだろう。
<教育の根幹をなす法律を変えることは、学年区分を変えることよりも、はるかに大切
な問題であることぐらいわかるだろう。>

 私は改めて、ここに主張したい。安倍首相や政府、一部の議員や識者の思いだけで、
国民にとって重要な教育基本法を、国民の議論も理解もほとんどないままに、急いで
改正しようとするのは、絶対にやめるべきだ。


 昨日の審議の中で、安倍首相や伊吹文科大臣が実際に発言していることだが・・・
彼らは占領下で作られた法律を否定したいがために、また国がもっと法律や学校指導
要領(伊吹氏はこれも法律の一部だと主張)などによって学校教育をコントロールし、
特定の規範や価値観を指導することをを最大の目的として、教基法を変えようとして
いるのである。
 
 もし自分たちの考え方が正しいと思うなら、堂々と国民に説明をし、きちんと議論
を経たり、理解を得てから、改正を行なえばいいことである。
 郵政民営化選挙で得た数の力によって、ゴリ押しして拙速に改正を行なうことは、
民主主義国家の政治家として、(伊吹大臣の言葉を借りれば)お天道様に恥ずべき、
また「道」にはずれた行為なのではないかと思う。
 
* * * * *

 その他の注目すべきニュースや問題についても書いておきたい。

 午後の審議では、民主党の蓮舫氏が、内閣府主催のタウンミーティングで、とんでも
ない経費の使い方をしていたことを指摘した。
 閣僚を迎える場合、空港から会場、会場入り口からエレベーター、エレベーター手動
(閣僚をエレベーターに載せてボタンを押す人)などの役割の人間が別々に設けられ、
会場での誘導をする人は4万円、エレベーターを手動する人は1万5千円の報酬が支払
われていたというのである。<03年の岐阜TMのケース>
 内閣府の説明では、TMの運営は02年度以降、広告代理店が一般競争入札で受注して
いて、落札した代理店は内閣府の基準に基づき、このような額になったという。
 この件は「情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士」さんが、詳細を書いているので、是非、ご覧頂きたい。

 
 また、教基法の衆院通過や沖縄知事選を終えて、政府や自民党は「共謀罪」でも動い
て来そうな感じだ。
 22日には、法務委員会で、早川忠孝議員(自民)が「個人的な思い」とした上で
共謀罪法案の早期審議入りを求めた。これに対し、平岡秀夫議員(民主)らは、米国が
国際組織犯罪防止条約を批准した際に共謀罪に関する規定を留保したことを政府が隠して
いたとして、「審議の条件が整っていない」と反発。与野党で激しい議論になって、
紛糾したが、与党側が「正式な提案ではない」としたため、結論は先送りされたという。
<毎日22日より>

 
 22日には、自民党の復党問題に関して、中川秀直幹事長と造反無所属議員の代表で
ある平沼赳夫氏の会談が行なわれた。中川氏は復党の対象は現職議員とし、落選した
前議員は含めない考えを表明。復党の条件として郵政民営化賛成を盛り込んだ誓約書を
添え、復党願を提出するよう求めた。平沼氏は民営化賛成に難色を示し結論を持ち越し
たが、当面は平沼氏の復党は先送りとなり、他の造反議員が先行する公算が大きくなった。
 復党願の提出期限は当初の24日午前から27日午前まで延期された。<全文*2>

 この件については、年内に議員が自民党の所属に戻った場合、自民党の政党交付金が
12人なら約2億7800万円、11人なら約2億5500万円増えることから、復党
を急がせているのではないかという話も出ている。
<無所属議員は、政党交付金や企業献金を受けられないシステムになっているので、
議員たちも政治活動資金に困って、復党を急いでいると言われる。>


 最後に、石原慎太郎都知事が、自分が発案した都の事業に画家の四男(40)を参画
させ、公費で海外出張したり、四男が原画作成をしたステンドグラスを採用していた
ことなどが、共産党都議団の調査でわかった。<*3>
 共産党は「トップダウンで始めた事業に四男を深く関与させているのは都政の私物化
だ」と批判。都生活文化局は「事業の円滑な遂行のため、若手芸術家として活動する
四男を登用した」「不正な支出も情実人事も一切ない。四男は芸術の才能がある。知事
の息子だから事業にかかわってきたわけではない」としている。

 いくつかの県で知事の汚職や不正経理の問題が出ているが、知事は大統領制と同じ
システムで自治体での権限が強いため、長期にわたって知事を務めるうちに、某評論
家いわく「何でもできる王様気分」になって、独善的な政治や私物化、縁故による
業者指定(時に談合)などが行なわれやすいという。
「李下に冠を正さず」を考えるなら、知事がトップダウンで決めたイベントに、知事
の息子を委員として採用したり、作品を展示したりすべきではないと思う。


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by mew-run7 | 2006-11-23 09:47 | 共謀罪、教育基本法改正 | Trackback(22) | Comments(15)

小沢代表が野党共闘宣言?!+ MD構想で安倍官邸と防衛庁に 食い違い +復党問題など 


 今回は「小沢代表が野党共闘宣言?!」の話と、「MD構想で安倍官邸と防衛庁の発言に
食い違い」、そして国会審議、復党問題の続報を。


 21日、民主党の小沢一郎代表が定例記者会見を行なった。
 沖縄知事選後の民主党の姿勢を知りたかったこともあり、民主党HPの映像<コチラ
で全編を見た。
 詳細はまたの機会に書くとして、今回の記者会見で小沢氏が語ったことの多くは、私が
日頃考えていることと共通していたので、何だかすごくほっとさせられた部分があった。
<党首討論でも、これぐらい率直な感じで、ハキハキわかりやすく話せばいいのに~と
思ったりもした。> 

 小沢氏は「沖縄知事選で負けたのは残念だが、3つのうち福島、福岡を勝てれば上等
で、意気消沈などしていない。勝っても負けても、国会や政府与党への対応は変わら
ない」と明言していた。
 そして、野党共闘についても、前向きな姿勢を示していた。

『「ジレンマはない。どちらがプラスかということだ」。民主党の小沢代表は21日の
記者会見で、沖縄県知事選で安保政策などが異なる共産、社民両党とともに推した候補者
が敗れたことについて、こう語った。党内には両党との選挙協力に異論もあるが、来夏
の参院選に向け、引き続き野党共闘を重視する考えを示したものだ。
 小沢氏は知事選の敗北を受け、「地域に根っこの張った基盤をつくることが大事だ」
と指摘。共闘については「僕に『社会党、共産党との共闘はおかしい』と言う人もいる」
としたうえで、「野党として多数の国民の支持を得るためにどうしたらいいか考えないと
いけない。沖縄の選挙も全野党がまとまったことでライト(右派)の票が逃げたのでは
ないかというが、民主党単独であれだけとれるのかという問題だ」と反論した。
<朝日新聞21日>』

<ライトの票は「軽い票」との掛詞にしたいかも??? (・・)>

 正直なところ、私は近時、民主党の国会での対応の仕方や、一部議員の言動に関して
クビをかしげたくなることが少なからずあり、ちょっとイラついているところがあった。

<コメント欄で教えて頂いたのだが、長島昭久氏みたいに「潔くこれまでの野党共闘
路線は失敗であったことを率直に認め、大きく路線転換を図るべきだ」とか「左へ左へ
流された『民主党丸』の針路を思いっきり右へ戻さねばならないのだ」「明日から
すべての審議に、とりわけ安全保障委員会での「防衛庁の省昇格法案」の実質審議に
復帰しよう!とかブログに書いているような議員もいるしね~。(-_-)>


 でも、小沢代表がこのような姿勢を貫いてくれる限りは、私は安心して&意欲的に、
来夏の参院選を目指して、民主党中心に野党共闘を応援することができそうだ。(~~)

 コチラの文末にも書いたが、今はまず野党が力を合わせて、安倍自民党+集票公明党
タッグが日本をアブナイ方向へと導く流れを阻止することが、最も重要なことなのだ。
<その努力をすることが、野党の政党、政治家として平和で平穏な生活や民主的な政治
を望む国民のために、最も貢献できることなのではないかと思う。>

 それにまずは参院で与党を過半数割れさせることをクリアできなければ、民主党が
政権交代できるような政党になれるはずもあるまい。
<そもそも最初から単独で政権をとれるなんて思っているのは、考えが甘すぎるの
ではないだろうか?>

 小沢代表や執行部には、何とか党内をまとめて、この日本の将来にとって重要な時期
に、野党の代表として国民のために頑張って欲しいと切に願っている。

<どうしてももっと右に行きたい人は、ボートでも出して、大艦船に移ってもらった方
がいいかも知れない。民主党丸は真ん中へんを真っ直ぐに進めばよい。>

* * * * *

 ここ何回か続けて書いている、ミサイル問題であるが・・・。

 21日には、塩崎官房長官に続き、安倍首相が官邸で記者団に、福田談話の見直しを
示唆する発言をしたという。

『安倍氏は、日本のミサイル防衛(MD)システムを他国の防衛には使わず、集団的
自衛権の問題は生じないとした03年の福田官房長官談話について「個別的な、政策的
な今回の(MD)導入についての判断だ」と語った。
 導入時の03年末時点での限定的な判断であるとの認識を示し、首相が主張する集団
的自衛権に関する研究の結果によっては、福田談話を見直す可能性を示唆したものだ。
<朝日新聞21日抜粋> <関連記事*1>

 つまり福田氏(当時、官房長官)が、「MDを他国の防衛に使わない」と言ったのは
03年にMDを導入する際の話であると。でも、06年の今、これから日米での新たな
MD構想を考えて行くに際しては、「福田さんの時とは話が別なんだよ~」と言いたい
ようなのである。
 そして相変わらず、アメリカに向かうかも知れないミサイルを日本が迎撃することが
集団的自衛権の行使に当たらないかどうか研究したいと言ってたらしい。


 ただ、この件に関して久間防衛長官は、「法律論以前に、ケースとして考えにくい」
憲法解釈以前に物理的、技術的に不可能であるという見解を示したようだ。

「ミサイルが成層圏まで上がり、その軌道でどこに向かうのかが分かる。日本に向かっ
てくるとなればミサイル防衛ができるが、よそに向かって走りだしたミサイルを追い
掛けて撃つことはできない。後ろから追いかけるのは物理的に無理だ」と指摘。
 そのうえで「日本から発射するMDシステムで他国に向かうミサイルを追いかける
ことはないから、(談話に)直接抵触することはない。私にはよく理解できない」と
疑問を呈したという。塩崎氏の発言についても「どのようなことを想定しているのか。
意味がよく分からない」と否定的な見解を示した。<東京、読売、日経21日より>

 共同通信21日は『またしても安全保障政策で閣内の足並みの乱れが露呈した。
塩崎氏は21日夕の記者会見で「お互いに伝聞で、何を言っているのか分からないまま
コメントしている感じになっている」と火消しに努めたが、両氏は先に非核3原則を
めぐり“衝突”したばかり。首相官邸と防衛庁の意思疎通の不足も背景にあるようだ。』
と伝えている。

 官邸のお坊ちゃまたちは、安保政策ごっこが好きな割には、MD構想や現場の実態が
ちゃんとわかっていないのかも?(・・) <ボクたちの官邸の国づくりごっこだからね。>

* * * * * 

 ところで、22日から野党が国会の審議に戻ることが決まった。
 与野党は21日、国対委員長会談を断続的に国会内で開き、自民、公明の与党側が、
野党の主張に沿う形で衆院教育基本法特別委員会を可能な限り早期に開き、安倍晋三首相
出席の下で教育改革タウンミーティングでの「やらせ質問」問題に関する集中審議を行う
ことなどを受け入れたためだ。<共同通信21日>
 
 これで参院での教基法の審議も始まることになるが、何とか教基法の問題点をアピール
すると共に、条文や文言に対する質疑をしっかりと行なって、与党側から将来、法の悪用
や恣意的解釈の制限に役立つような答弁をきっちりと引き出して欲しい。

 また、衆院の安保委員会では、防衛省昇格法案の審議が再開する。
 民主党の小沢代表は、個人的には「省」への昇格は賛成ではあるが、刑事事件になる
ような問題<談合>を抱えていたり、内閣による核議論の問題が出ていたりする中、
体裁だけ調える形で省に昇格させるのは好ましくないという見解を示していた。
<つまり、省に昇格させたいなら、先に防衛庁や内閣の体制をきちんとしなさいと。>
 
 ただ、安倍首相は防衛省昇格法案を教基法につづく重要な法案だと位置づけており、
こちらもかなり強引に審議を進めて行きそうだ。
 しかも、民主党の中には、前原グループを中心に、防衛省昇格に強い意欲を見せて
いる議員たちがいる。それゆえ民主党として、安保委員会でどのような対応をして
行くことになるのか、ビミョ~な状況でもある。


 最後に、今日22日には自民党の中川幹事長と平沼赳夫氏が、復党問題で会談を
行なうことになっている。
 自民党側は、21日に非公式に党紀委員会を開き、郵政民営化に賛成することなど
を復党条件にする考えをまとめたという。
 これに対し、平沼氏は21日夜、都内で講演し、「厳しいやりとりになると思うが、
筋を通しながら、12人の(造反組の)代表として、しっかり交渉したい」と述べた。
しかし、講演後には「私は国会人なので、多数決で決まったことは認めないといけない。
だが、踏み絵(復党条件)を迫るのは納得がいかない。踏み絵は踏まない」と記者団に
語ったという。<読売新聞21日より>

 平沼氏以外の11人の復党を優先するのか、あくまで12人一緒でという形をとる
のかが注目されている。<本当は、そういう問題じゃないんだけどね。>

 前記事に追記したのだが、山本一太氏は「(年内に)早く復党をさせた方が、来年の
参院選の時には、国民は忘れるのではないかと考える人がいるようだが、国民はそんな
にバカではない」と言っていたのだった。

<みんな~、バカだと思われないために、絶対忘れないようにしようね。>

 彼のブログを覗いてみたら、「13人の怒れる男たち」というタイトルで、連日、
復党問題について、かなりの正論を書いていた。
 私の好きな映画のタイトル<怒れる12人の男たち>をパクっているのには「う~ん」
&天敵ではあるが、今回だけは許してあげよう?!^^;
                    
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by mew-run7 | 2006-11-22 06:22 | 政治・社会一般 | Trackback(19) | Comments(11)

沖縄知事選も公明党&学会の力が?+沖縄に早速アメ玉+ついに「専守防衛」まで見直しか?!・・・など

今回は、沖縄知事選に関する公明党の話と、知事選の後の国会&自民党の動向に
ついて書きたい。<沖縄知事選の結果を受けての記事は コチラ

 
 沖縄知事選の得票の分析が進められる中、どうやら沖縄でも公明党&創価学会票が
かなりの威力を示したようだという話をきいた。このような接戦では、やはり確実に計算
できる票がモノを言う。

 私は前記事で「公明党がなりふりかまわず自民党を支援している」という内容の一文を
書いたが、「らんきーブログ」さんがその一例として、期日前投票の話を取り上げていた。
 今回の知事選で、総投票数の10%以上に当たる11万票が期日前投票として投じられ
たもので、その多くが与党候補者への票であったという内容の記事である。
<また、公明党の浜四津氏が選挙運動中に野党候補の糸数氏を中傷する演説を繰り返した
とのことで、支持団体が「虚偽事実公表罪」で浜四津氏を那覇警察署に告発するという
騒動も起きていたようだ。>

* * * * *


 さて、沖縄知事選が与党候補の勝利で終わり、国会や自民党の動きも活発になって来た。
 
 まず、与野党は国会正常化に向けて、21日に国対委員長会談を開くことになった。
<*1> 
 野党側は、与党が教基法の単独採決を行なったことや、閣僚の問題発言への対応などに
より審議拒否を行なう方針をとっていたが、19日の沖縄県知事選で野党統一候補が敗れ
たことを踏まえ強硬姿勢を転換し、衆院予算委などで教育改革タウンミーティングでの
「やらせ質問」や、必修科目の未履修問題に関する集中審議に与党が応じれば、復帰を
検討する方針を確認したという。

 私個人は、どちらが勝とうと、野党が審議拒否をして、与党だけで国会の審議を進める
のはよくないと思っていたので、これはいい話であると思う。
 前記事にも書いたが、野党側は国会&その他の場やメディアなどを通じて、教基法改正
やその他様々な問題点をしっかりと国民にわかるようにアピールして欲しい。それが今、
野党議員たちが国民のためになすべき重要な仕事なのではないかと思う。
 そして、それを今後の選挙にもつなげて欲しいと願っている。

 
 次に、塩崎官房長官は、20日、今後のミサイル防衛(MD)システム整備をめぐり、
専守防衛に徹することを強調した03年12月の福田康夫官房長官談話の見直しも含め
検討していく考えを示した。<*2>
 福田談話とは、政府がMDシステム導入を決定した03年12月19日に発表された。
MDが、専守防衛を目的としていることを強調。「第三国の防衛のために用いられる
ことはないことから、集団的自衛権の問題は生じません」などと語ったものだ。

 これまで何回か取り上げているが、日米はミサイル防衛構想を実現するための準備を
進めており、アメリカ側からさらに迎撃ミサイルを増加することや<武器の営業?!>
アメリカを狙ったミサイルを日本が撃ち落とすことを要請して着ているようなのだ。
<30日には、沖縄の米軍基地にPAC3が実戦配備される。>
 先日、安倍首相も日本のミサイル迎撃を検討したいと発言。<今の時点では、これは
政府の憲法解釈だと集団的自衛権の行使に当たるのでできない。> APECの場での
ブッシュ大統領との会談でも、ミサイル防衛の強化をお約束していた。

 ここで、日本の防衛の大原則であった「専守防衛」の考え方も変えて行くようだと、、
日本の軍事増強の歯止めになるものがどんどんなくなって行き、憲法9条が有名無実
化してしまうおそれがある。
 野党側はこの問題をきちんと追及して欲しいし、メディアもしっかり取り上げて
欲しいと思う。


 政府が与党知事の誕生を受けて、案の定と言おうか、早速と言おうか、米軍再編の
関係自治体に交付金を拡充する新制度で、沖縄県内の公共事業の国負担割合を最大95%
とするなど大幅に優遇する方針を固めた。来年の通常国会に提出予定の「駐留軍等再編
円滑実施特別措置法案」に明示する。<*3>

 沖縄の新知事になった仲井真氏は、名護市の米軍基地内にV字滑走路を設ける案には
反対の意向を示しているが、政府との協議は前向きに行なうと言っている。もしかしたら
政府の援助や、産業振興策への協力を引き出すための材料にする意図があるのではないか
とも言われていたが、政府側は早速アメ玉を差し出してみせるつもりのようだ。


 最後に、自民党の復党問題も本格的に進められることになった。
 無所属議員12名の代表として党との交渉の窓口になっている平沼赳夫氏が、復党願
を取りまとめて、22日に中川幹事長と会って、復党に向けた調整を行なうことに
なったという。

 昨夜、TVのニュースで、中川幹事長に慎重な対応を求めに行った山本一太氏が復党
問題に関して「国民をバカにしてはいけない」とカメラに向かって主張をしていたのが
映っていた。
<追記:山本一太氏は「(年内に)早く復党をさせた方が、来年の参院選の時には、国民は
忘れるのではないかと考える人がいるようだが、国民はそんなにバカではない」と発言>

 山本一太氏は、以前から私が最も苦手にしている(天敵に近い?)議員のひとりで
あった上、近時は安倍応援団として騒いでいたので、尚更にXザイ存在に思えていた
のだった。
 彼が、彼が先日、新人議員と共に復党反対の意見書に署名したのは知っていたが、
大好きな安倍氏の意向に背くのは、なかなか度胸のいることだろう。先日の高市氏に
続き、生まれて初めて、彼の発言に賛同してしまったmewであった。(・・)

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by mew-run7 | 2006-11-21 05:55 | 安倍政権に関して | Trackback(23) | Comments(14)

沖縄知事選の結果を受けて ~ ここが踏ん張りどころ。まずは、野党としての気概と役割を示せ!~

 
  沖縄知事選は、自民、公明党が推薦した仲井真弘多氏が勝った。

 確定投票数は*1に記すが、仲井真氏が約34万票だったのに対し、オール野党の
推薦候補だった元参院議員の糸数慶子氏は約30万票だった。
 投票率は、投票率は64・54%で、過去最低だった前回の57・22%を上回ったが
やはり経済&保守系vs.基地問題&革新系のような構図で一騎打ちとなった前々回の知事
選(大田前知事vs.稲嶺現知事)の76・54%を大きく下回ったという。
<私は70%ぐらいは行くかな~と思っていたので、思ったよりは少し低かった。>

 今週からまた忙しくなってしまって、日曜も祝日もお仕事なのだが。(泣)
 昨夜も10時過ぎに帰宅し、早速ネットを見たら、「福岡市長選で民主推薦の候補が、
自民推薦の現職市長に勝って当選した」とか「兵庫県の尼崎市長選で、自民党推薦候補
を破って、最年少女性市長が誕生した」などと、私にとって景気のいい記事が並んでいた
ので、ちょっとご機嫌になりつつあったmewだったのだが・・・。
 沖縄知事選の結果がわかるのは深夜になるときいていたのだけど、とりあえず選挙
速報を覗いてみるかとつなげてみたら、仲井真氏の名の横に「当確マーク」がついて
いたので、「はぁ~」と少し力が抜けてしまったところがあった。

 
 正直を言うと、この結果は半分覚悟していたものだった。
 前記事のはじめに「これは地方選挙だし、特に沖縄は深刻な基地問題や経済・産業の
問題を抱えているので、選択に当たっては、国政よりも地方の事情が重視する県民も
少なくないかも知れない」と書いたのも、そのためだった。

 沖縄には沖縄の事情がある。
 知事選の件も含めてまたの機会に書きたいが、それは日本の他の都道府県よりも特別
なものだし、深刻なものだ。だから、沖縄知事選に関しては、国政への影響も考えて
投票して欲しいとは言い難い部分があった。
<その特別で深刻な状態は、日本の政府の無責任さが招いたものでもあるのだけど。>

 むしろ、色々と不利益な部分もあった中で糸数氏が30万票も集めたことは、本当に
よく頑張ったと思うし。野党が共闘したことにも、意味を見い出せたと思っている。
<糸数氏は、参院を任期半ばでやめて立候補することは固辞していたようなので、ダブ
ルで残念なことになってしまったが。でも、彼女が立ったからこそ、ここまでやれたの
ではないかと思う。> 

 また、メディアは「基地問題」vs.「経済振興」という形で報じていたが、当選した
仲井間氏は、普天間基地廃止を訴え、政府の移設案(V字滑走路案)にも反対の意向を
示しているので、彼は両方を公約に掲げていたところがあるのだ。
 仲井間氏は政府との協議にも前向きな姿勢を見せてはいるが、糸数氏も選挙後に言っ
ていたように、彼女に30万票も集まったことには十分な配慮すべきではないかと思う。
そうでなければ、基地問題に関する公約は、ただの票釣りの撒き餌にしか過ぎなくなって
しまうからだ。
 
 
 というわけで(あまり十分に書いてないけど^^;)、私個人はこの結果を致し方ない
と思う面があるし、この一事で意気消沈していられないとも思うのだが。

 ただ、自公は沖縄を重要拠点と位置づけて、この知事選での闘いにかなり力を入れて
いたので、ここで勝って勢いづいてしまうのも事実であろう。
<昨夜、TVで久間防衛庁官が、ついつい口元がゆるんでしまうというような表情で
(マジにニコニコ顔)インタビューに答えていたのを見て、思わず「はぁ~」と大きな
溜息をついてしまった。>

 安倍首相はハノイで記者団に対し、「良かった。県民が沖縄の将来を真剣に考えた結果
だ」と歓迎したという。
『その上で、在日米軍再編に関し「地元負担の軽減、抑止力維持の観点から再編する」と
述べ、推進する方針を表明した。
 また、首相は地元負担の軽減について「地元の切実な声に耳を傾けて進めていきたい」
と語った。同時に「地域振興は検討していきたい」と述べ、関係自治体への新たな交付
金制度の創設に向け検討を急ぐ考えを示した。<時事通信20日より> 
 米国もこの選挙結果を歓迎しているようだ。<*2>

 そして早速、今までは公の場での発言を控えていた復党問題に関して「所信表明演説
に賛成してもらわなければならない。そうでなければ国民に分かりにくい。郵政民営化
もはっきり言っている。国民に説明できることが大切だと思う」と述べたともいう。
 世論調査で復党への反対が多いことに関連し、「国民、少なくとも党員に納得してもら
うという観点を考慮しながら検討する」とも語ったようだ。<読売新聞などより>

 自民党の中川秀直幹事長は、「知事選終了をもって国会正常化の契機に生かすべきだ。
野党の審議出席を強く求める」との談話を発表。片山虎之助参院幹事長も「この結果を
見て野党は審議に出てくることになるだろう」と語った。会期末まで1カ月を切るなか、
与党は、野党が審議拒否を続けても21日から参院特別委員会で審議入りする方針だ。
 中川幹事長も、復党問題に関して週明けからオープンに協議して行く考えを示した
ようだ。<朝日新聞 20日より>


 私は、ここで野党が、特に民主党が、どこまでしっかり自分なりの体制、姿勢が築ける
かが重要だと思う。
 メディアは、また小沢代表の求心力が低下するとか、他の党との協力関係を維持する
ことが困難になるとか書いているが、そんなグダグダやっているヒマはないのだ。
 12月には和歌山の知事選もある。来春の統一選も含め、次々と地方選が行なわれる。
そのうち、あっという間に7月の参院選がやって来る。
 
 私は個人的には、野党がずっと審議拒否することはいい方法だとは思っていない。
 ともかく、地方選や参院選に向けて、国会でも小さな講演会の場でも<メディアでも>、
ともかくあらゆる場で、安倍政権の問題点をアピールすることが必要なのではないだろう
か? <地方選でも地方格差の問題、教育、医療、福祉の問題などがある。>
 
 民主党に関しては、党内で一致した政策作りをきちんとすることも重要なのであるが、
それと併行して、野党として政権与党の問題点を国民に伝えるという役割をきちんと
果たして欲しいと切に思う。
 将来、政権党を目指すための政策も大事だけど、今は野党なんだから。それも最大の
野党なのだから。来夏の参院選は、野党すべてを足して、自公の過半数割れを目指すと
言っているのだから。

 私は原理原則、理論性をかなり重んじるタイプの人間なのだが、現実的な視点も重視する
し、勝負にもこだわる面がある。<ルールと基本精神は逸脱してはいけないと思うけど。>
 公明党が自党の政策を横において、ある意味でなりふり構わず自民党を支援しているのだ。
それに対抗するためには、野党もそれ以上の気構えを持って、細かいことにはこだわたず、
一致団結してやって行かないと、このままズルズル押されて行ってしまうおそれもある。
 ここできっちり粘って、流れを断ち切れるように頑張って欲しい。


 そして、私たちも、ここでめげているヒマはない。
<最近のmewは立ち直りが早いのだ。(*_*)>

 改めて「まだまだこれから!」でp(*^-^*)q がんばっ♪と言いたい。

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*1
 ■沖縄県知事選結果 (開票終了)

当 仲井真弘多 無新 347,303

  糸数 慶子 無新 309,985

  屋良 朝助 諸新 6,220

▽沖縄県知事選当選者(■=推薦)

 仲井真弘多(なかいまひろかず)67無 新(1)

元沖縄電力会長(副知事、通産省課長)那覇市、東大 ■自■公

*2は ↓ More  の部分に

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by mew-run7 | 2006-11-20 16:43 | 政治・社会一般 | Trackback(24) | Comments(24)