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国民も議員もがっかりのプーチン来日~3千億の経済協力but領土返還、平和条約進展なし

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 15~16日のロシア・プーチン大統領の日本を訪問の日程が終わった。(@@)

 安倍首相が4年間かけて準備し、待ちに待っていたプーチン大統領の日本招聘だったのだが。日本として得られた結果は、ほとんどなくて・・・。

 自民党の二階堂幹事長にこんな風に酷評されてしまったほどだ。(・o・)

『 日ロ首脳会談「国民の大半はがっかり」 自民・二階氏

■二階俊博・自民党幹事長  国民はみな(北方領土問題が)今度解決するんだと思ったと思う。何の進歩もなくこのまま終わると言うんだったら、いったいあれは何だったんだと。相手国の姿を正しく見る時に、このような結果はあり得べしだ。そうそう甘いもんじゃないと思い知ったことは(日本政府の)参考になるんじゃないか。引き続き攻勢をかけることが大事だ。

 経済問題も大事かも知れないが、人間は経済だけで生きているわけではないんだから、もう少し(領土問題に)真摯(しんし)に向き合ってもらいたい。交渉当事者は頑張ったと思うが、やっぱり、国民の皆さんの大半はがっかりしているということは、我々も含め、心に刻んでおく必要がある。

 「日ロ問題で(衆院)解散、解散」とあおって回ったのは誰か。我々は日ロ問題で、この程度のことで、解散のテーマにはならないと思っていたから、何でもない。(日ロ首脳会談を受けて記者団に)(朝日新聞16年12月16日)』

<二階氏の表現はかなり辛らつだったのだけど・・・国民や与野党議員の不満のガス抜きのために言ったのだろうか。それとも、ついホンネを言ってしまったのかしらん?(~_~;)
 あ、それとも3000億もロシアに出して、下手に食い逃げされるぐらいなら、二階氏の大好きな日本の公共事業(利権分配)に使えばいいのにとか思ってたりして。^_;>

 また民進党の蓮舫代表は、「引き分けどころか、プーチン氏に一本取られた形で終わったのだとすれば、国民の一人としても公党の代表としても非常に残念だ」と語っていたそうなのだが。(産経12.16)
 確かに。まあ、もともと実力も経験も格段に違う選手が対戦しちゃったこともあって、一本とるような投げは避けたけど、簡単に押さえ込まれて、1本とられてしまったって感じ。_(。。)_

* * * * *

 とりあえず、プーチン大統領の日本での2日めの行動を書いておきましょう。(・・)

 安倍首相とプーチン大統領は、前夜、山口県長門市のホテルに宿泊。安倍氏は、9時過ぎに旅館を出発して、宇部空港から東京に向かい、12時前に首相官邸に着いて、プーチン氏とのランチ・ミーティング&会談に備えていたのだが・・・。

 前日、日本への到着が2時間40分送れたプーチン氏は、この日の朝も1時間、出発が遅れたため、首相官邸に着いたのは1時ちょっと前。<ちなみに、前日はシリア問題があったため遅刻。この日は大統領専用機にトラブルがあったため、遅刻したらしい。>

 プーチン氏が到着後、2回めの首脳会談を行ない、午後3時半から文書交換式と、共同記者会見を行なった。(・・)
 1時間後には、2人は東京・大手町の経団連会館に行き、「日露ビジネス対話」全体会合に出席。5時半には、柔道の総本山・講道館へ。森喜朗元首相、山下泰裕全日本柔道連盟副会長と柔術の演武を見学した。<この時のプーチンが、一番楽しそうな顔をしていた。(・・)>

 ・・・で、プーチン大統領は午後6時過ぎに、とっとと日本を去って行ったです。_(。。)_

<ちなみに安倍首相は、夜になってNHK、テレビ朝日、TBSに生出演して、日ロ首脳会談について説明したらしいのだけど。mewが側近なら、たいした成果がなかったことがバレるだけなので、そんな報告をするようなTV出演はやめさせるのにと思った。
 あ、首脳会談前に、何故か鈴木宗男氏がアチコチのTV番組に出まくって、「今回は難しい」みたいに先に弁解しまくっていたのも、ちょっと見苦しかった&ウザかった感じがしたな~。(~_~;)>

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「北方領土問題は簡単に解決できない」 日露共同記者会見

安倍総理大臣とプーチン大統領は16日午後4時ごろ、共同会見を行った。プーチン大統領は「北方領土問題は簡単に解決できるものではない」と述べた。

 安倍総理大臣は「北方四島を日本人とロシア人の友好と共存の島にしたいという元島民の皆さんの訴えに私は強く胸を打たれました。相当、高年齢になられた元島民の皆さんが自由に墓参りをし、かつてのふるさとを訪れることができるようにしてほしい。この切実な願いをかなえるため、今回の首脳会談では人道上の理由に立脚して、ありうべき案を迅速に検討することで合意しました。

 今回、四島において共同経済活動を行うための特別な制度について交渉を開始することで合意しました。これは平和条約締結に向けた重要な一歩であります。ウラジーミル、今回の君と私との合意を出発点に自他共栄の新たな日ロ関係を本日、ここからともに築いていこうではありませんか」と語った。

 一方、ロシアのプーチン大統領は「平和条約についても、もちろん話した。安倍総理も大きな注目をしていた。ご存じのようにこの問題(平和条約)は70年以上、検討されている。なかなか簡単に解決できるものではない。日本とロシアの両国民に支持される戦略的解決策が必要である。(北方領土への)最大限、往来を認めるよう検討するし、今までは出入りできなかった場所も含めて検討する」と語った。(AbemaTIMES 16年12月17日)』

* * * * *

 安倍首相は、本当はこの日の共同会見で、日ロ平和条約の締結や北方領土の返還について具体的な話を行なうことを目指して、ここまでの4年間、やって来たのだけど。残念ながら、その思いはほとんどかなうことはなかった。(-"-) <安倍首相の中には、せめて中国より日本を重視して欲しいという思いも強いので、今回はそれも目的にはいっていたと思うけど。>

 詳しい話はまたいずれ触れるとして。共同会見では、3000円億分にも及ぶ経済協力の話が中心になっており、安倍首相は平和条約や北方領土の話を持ち出したものの、それらについて何の成果も得られなかったことがあらわになっただけ。
 80に及ぶ高官文書は、ほぼずべてが経済協力に関するものであって、首脳が署名するレベルの重大文書は含まれていなかったという。^^;(つまり覚書みたいなものが多かったってことかな。)
 それどころかロシア側は、事前協議も含め会談中に、四島の主権を放棄することはない(=二島返還も考えていない)意向を明らかにしたと言われている。(ーー)

 それでも、安倍首相は何とかプーチン大統領との冷えてしまった関係を取り戻したいという気持ちが強かったのだろう。^^;

 共同会見の場でのこと・・・安倍氏は、以前はプーチン氏の名前のアクセントを間違えて「ウラジミール」と呼んでいたのだけど。(ロシア語がわかる人がきくと、かなり気持ち悪かったらしい。)最近は修正したようで、16日の会談でも「ウラジーミル」を連発。両者の関係が改めて深まったことをアピールしようとしていたし。<ただ、その言葉が浮いてしまったような感じもあったのだけど。>
 安倍氏は、相手に厳しいいことを言われた時には、たま~に暗い顔をすることがあったものの、全体的には嬉しそう&高揚しているように見えた。(**)

 でも、プーチン氏は、ほとんどの時間、眠そう&たるそうにしていて。お付き合い程度に「シンゾ~」と何回か言っただけ。
 話の大部分は、日本との経済協力のことが中心で、平和条約や北方領土のことはあくまでも信頼醸成したあとのことだと強調。ほぼスル~されたまま終わった。(-"-)

 北方領土に関して唯一前進があったとすれば、人道上の見地から、元島民が査証(ビザ)なしで北方領土に渡航できる「自由往来」の拡充を決めて、共同声明に盛り込んだことぐらいだったという。(・・)

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『<日露首脳会談>8項目プラン合意 経済協力課題多く

 日露両政府は16日、医療やエネルギーなど8項目の経済協力プランの実行に向けて、官民合わせて80件の共同プロジェクトを進めることで合意した。自国経済を底上げしたいロシアと、北方領土問題解決の糸口を作りたい日本の思惑が一致。日本の経済界にもロシアビジネスへの期待が広がる。だが、ロシアの法制度の不備や欧米からの経済制裁など、経済関係拡大への課題は多い。

 「日本企業との深い付き合いは、ロシアの製造業大国への近道だ」。安倍晋三首相は16日、経済交流イベント「日露ビジネス対話」の全体会合で、両国の経済関係の強化を呼びかけた。プーチン大統領も「貿易経済協力を多様化させることが重要だ」と応じた。

 ロシアが日本の経済協力を求める背景には、ロシア経済の苦境がある。原油価格の低迷や欧米による経済制裁で、2016年は2年連続のマイナス成長に陥る見通しだ。15年の日露の貿易額も前年比3割減の2.5兆円に落ちこんだ。ロシアは原油など資源輸出頼みの経済構造から脱却して産業多角化を進め、経済を強化するため、医療分野やインフラ整備、ものづくりなど日本の幅広い協力を必要としていた。

 北方領土交渉の前進を目指す日本は、8項目の経済協力プランにもロシアのこうした意向を反映させた。プランは筆頭から医療、都市整備、中小企業交流と続き、エネルギーは4番目。世耕弘成経済産業相は「順番にも意味を込めた」とロシアの希望を優先したことを明かす。

 今回の合意案件は民間だけで68件に上り、当初想定されていた30件程度から大きく増えた。経済界では、豊富な資源に加え、1億4000万人の人口を抱えるロシアに対し「消費市場としても非常に魅力がある」(経団連の榊原定征会長)と期待が膨らむ。

 しかし、ロシアへの投資はリスクもはらむ。経団連が会員企業を対象に実施した調査では、ロシアビジネスの問題点としてあいまいな法制度や輸出入手続きが多く挙がった。06年には、ロシア・サハリン沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の経営主導権が環境破壊を理由に日欧3社から突然、ロシア国営企業に移った経緯もある。ある企業経営者は「経済制裁も含め、ロシアには政治リスクがつきまとい、積極的にビジネスはできない」と冷ややかだ。

 安倍首相は「日本もさらなる繁栄の道をロシアとともに歩みたい」と共存共栄を演出したが、狙い通りの結果になるかはまだ見通せない。【秋本裕子、小川祐希】(毎日新聞16年12月16日)』

* * * * *

 ただ、プーチン大統領が、16日の会見で(ロシア国民向けに?)主張していたことは覚えておいた方がいい。

『 北方領土はロシア固有=歴史認識でけん制―プーチン大統領 (2)

 「1945年、ソ連はサハリン(樺太)だけでなく、南クリール諸島(北方領土)を取り戻した」。
 ロシアのプーチン大統領は16日の日ロ首脳会談後の記者会見で、北方領土に関する歴史認識を披露、ロシア固有の領土との考えを強調して日本をけん制した。

 大統領は、北方領土を日本領と定めた日露和親条約(日露通好条約)に触れ、「1855年にプチャーチン提督が条約を締結した時、日本は初めて南クリール諸島を手に入れた」と主張。「それまではロシアの航海士が発見したため、ロシアは島々は自国に帰属すると考えていた」と語った。

 大統領は「50年が経過し、日本は不十分と考えて1905年の(日露)戦争後、サハリンの半分を手に入れた」と指摘。40年後の45年、第2次大戦の結果として当時のソ連が島々を「取り戻した」と語った。
 2014年のウクライナ南部クリミア半島の併合後、国民の愛国心を追い風に大統領は高い支持率を保っている。会見では領土問題で妥協しない姿勢を内外にアピールする意図があったと言えそうだ。(時事通信16年12月16日)』

 プーチン大統領は、北方領土を返還する気はないのである!(**)

 おそらく安倍首相も今回、それを確認できたのではないかと思うのだけど。
 それでも、日本も世界の大国として、米ロと絡んでいたいから&中国には何とか負けたくないから、ロシアにもいい顔を続けて、米ロの間でコウモリごっこを続けるのかな~と、憂慮してしまうmewなのだった。(@@)

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by mew-run7 | 2016-12-18 10:40 | (再び)安倍政権について | Trackback(1)

プーチン3時間遅れて来日。安倍は北方領土の話に踏み込めるのか?&ディナーメニューも

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 15日の夕方、ロシアのプーチン大統領が、安倍首相の地元である山口県に来訪した。(・・)

 当初、プーチン大統領は午後2~3時には山口県の宇部空港に到着する予定だったので、安倍首相は、それより先に、12時前には宇部空港に到着。1時前には、今回の首脳会談の会場になる長門市の旅館「大谷山荘」にはいって、プーチン氏のお出迎えに備えていた。

『会場となった大谷山荘は1881年創業の老舗温泉旅館で、94年には天皇、皇后両陛下も滞在された。大浴場や星空観測のできる天体ドームがある本館は111室で、1人1泊2万円前後。ハイグレードの18室がある別邸「音信(おとずれ)」は、フィットネスジムや茶室を備え、全室露天風呂付きで宿泊代は8万円前後。長門市が地元選挙区の安倍首相にとって、支援者との集会や新春のつどいなどで度々利用している“御用達宿”であり、気心の知れたとっておきの場所を選定した。(スポーツ報知16年12月16日)』

 ところがロシアから、出発が2時間ちょっと遅れたから、宇部到着が遅れるとの連絡が。(・o・)
 急にヒマになってしまった安倍首相は、長門市内の安倍家の墓に赴き、父安倍晋太郎元外相らの墓参りをして時間を潰したという。(~_~;)

* * * * *

 プーチン氏は遅刻の常習犯でこれまでにも、ケリー米国務長官との会談に3時間遅刻。ウクライナのヤヌコビッチ大統領は4時間も待たせたこともあるとか。14年には遅刻に怒ったドイツのメルケル首相に会談をキャンセルされたことがあるという。<さすがはメルケル!(・・)>

『日本の要人も例外ではなく、14年に森喜朗元首相と会談した際、3時間半遅れた。今年5月にロシアであった安倍晋三首相との会談でも50分待たせた。12月の岸田文雄外相との会談は1時間50分遅れで始まった。
 待たされるのは政治家にとどまらない。03年には英国のエリザベス女王との会見に14分遅れた。13年にローマ法王との会談に50分遅刻したが、15年には再びローマ法王を1時間20分待たせた』とのこと。(毎日12.15)

 安倍首相も同じように『待たせていいやつ」に見られていたのか、プーチン大統領は、今回、2時間4~50分の遅れて、夕方5時近くに宇部空港に到着。すっかり暗くなった中、会場の旅館に向かい、約3時間ずつ日程がずれることになったという。(~_~;)

『大統領の遅刻には、相手をいら立たせ、会談の主導権を握りたいという思惑ものぞく。「プーチン氏が時間通りに来ることは少ない」(日本政府関係者)との認識から、日本側もある程度こうした事態を想定していたとみられるが、北方領土問題を含む平和条約締結交渉の前進を目指し「じっくり交渉したい」とする安倍晋三首相が出はなをくじかれたのは間違いない。(時事通信16年12月15日)』 

<自分がエライと思っている方が、5~10分ぐらいあとに部屋にはいって来るというのはよくあるけど。意図的に何時間も遅刻することで、自分が格上だと見せ付けたいというのは、あまりにも古い&子どもじみた発想だと思いません?XッXみたい。(>_<)>

*  * * * *

 今回の訪問は、実務的なものになったたえ、歓迎の式典やら行事やらは一切行なわないことに。
 最初の予定では、午後3時ぐらいから首脳会談、さらにワーキング・ディナーを行ない、そして夜は温泉でくつろいでいただくという予定だったのだが。かなり夜遅くまで押したようだ。(@@)

 ワーキングディナーのメニューと参加者はMore部分、*1に。<プーチンは毒物におる暗殺を恐れて、時にはほとんど外国での晩餐会の料理をクチにしないことがあるというウワサがあるのだけど。(何せKGB出身だからね~・)今回、「ふぐ」とかに警戒心を示したのかしらん?^^; 

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 また、今回は、安倍首相の要望で、通訳のみを残し、プーチン大統領と忌憚なく2人だけで話す時間を95分もとったという。(・・)

 安倍首相は、14年2月のロシアのクリミア併合によって、日本が欧米と共にロシアを批判、制裁したのをきっかけに、日ロ関係がギクシャクしてしまったことを懸念していて。今回の日本招待で、その穴を埋めて、2人の関係をもう一度深めたいと考えていた様子。

 しかも、今回の首脳会談では、北方領土の返還はメインの議題に入れることができなかったので、安倍首相はこ2人だけの会談で、島の住民の声や自分の考えを伝えて、プーチン大統領の心を少しでも動かしたいと思ったのではないかと察するのだけど・・・。
 残念ながら、プーチン大統領は、そう簡単に情にほだされるタイプではないと思うんだけどね。(~_~;)

 彼らの最大の目的は、いかに日本から経済協力をおいしく引き出せるかということに尽きるわけで・・・それなくしては、何も動かす気はなのだ。_(。。)_

* * * * * 

『領土問題は…日露首脳「2人だけ」で95分

 ロシアのプーチン大統領と安倍首相は、山口県長門市の温泉旅館で15日午後6時過ぎから約3時間会談した。そのうち1時間半は両首脳と通訳のみで、北方領土問題について協議した。

 会談後、安倍首相は、「率直かつ突っ込んだ議論を行うことができた」と述べたが、詳しい内容については16日に会見を行うと述べるにとどまった。

 安倍首相「2人だけの会談については、約95分、会談を行いました。平和条約の問題を中心に議論をしたところでございます。本日はこれまでの、ソチ、ウラジオストク、リマでの議論をふまえまして、元島民の皆さんの故郷への自由訪問、そして4島における日露両国の特別な制度のもとでの共同経済活動、そして平和条約の問題についても、率直かつ非常につっこんだ議論を行うことができた。あすまた東京に場所を移しまして、引き続き議論を行って参ります。そして2人の会談の結果については、2人であす会見の場においてご報告をしたい、こう思っています」

 一方、ロシアのタス通信によると、ウシャコフ大統領補佐官は北方四島での共同経済活動について、「ロシアの法律に従って行われる」と述べたという。

 共同経済活動をめぐっては、ロシアの法律を日本人に適用することを認めるとロシアの主権を認めることになるため、日本は主権を害さないことが前提だとしてきた。一方、プーチン大統領は、日本テレビなどの取材に、ロシアの主権下で行うと主張するなど隔たりがあった。

 安倍首相がこれまでの日本の主張を変えたのか、16日の会見でどのように説明するのかが大きな焦点となる。

 また、北方領土問題の帰属の問題については、プーチン大統領は具体的な協議より信頼の醸成が先だという認識を示している中、今後の領土交渉の道筋や枠組みで合意できるのか、また、それを共同文書などの形で残せるのかなど、一歩、二歩でも進展を見せられるかが焦点。

 安倍首相の言う突っ込んだ話し合いというのがどこまで具体性を伴うものなのか、16日の会見で問われることになる。(NNN16年12月12日)』

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<日露会談>共同経済活動交渉入り合意…首相「特別な制度」

<日露会談>共同経済活動交渉入り合意…首相「特別な制度」
会談に臨むロシアのプーチン大統領(左)と安倍晋三首相=山口県長門市の大谷山荘で2016年12月15日午後6時10分、代表撮影
 安倍晋三首相は15日、ロシアのプーチン大統領と山口県長門市の温泉旅館で会談した。両首脳は、北方領土での共同経済活動の実現に向けた具体的な交渉に入ることで合意。16日に共同で記者会見して発表する。元島民らが査証(ビザ)なしで北方領土に渡航できる「自由訪問」も拡充する見通しとなった。

【写真特集】プーチン大統領、遅刻で来日…首脳会談は笑顔で握手

 ◇元島民の訪問拡充

 ロシア側の説明によると、共同経済活動の分野として漁業、観光、医療、環境などを想定。16日にこうした内容を盛り込んだ文書を発表する調整に入った。日本側は、共同経済活動で日本企業が北方領土に進出することで、領土問題解決の糸口にしたい考えだ。

 ただ、ロシアのウシャコフ大統領補佐官は記者団に、共同経済活動はあくまでもロシアの法律に基づいて行われると強調。これに対し、首相は記者団に「日露両国の特別な制度の下での共同経済活動」についてプーチン氏と協議したと明らかにした。構想の実現には、ロシアの法律を尊重しつつも例外的に日本人の法的立場を保護する特例措置の導入が鍵となりそうだ。

 首相は会談終了後、元島民から託された手紙をプーチン氏に手渡したことを記者団に明かしたうえで、元島民の北方領土への「自由訪問」について協議したと説明。「平均年齢が81歳。時間がないという元島民の気持ちをしっかり胸に刻んで会談した」と訴えた。

 両首脳の会談は第1次安倍政権を含めて16回目。プーチン氏は15日午後、大統領特別機で山口県の山口宇部空港に予定より約2時間40分遅れて到着した。首脳会談も2時間以上ずれ込み、午後6時過ぎに始まった。岸田文雄外相やロシアのラブロフ外相らが同席した少人数会合の後、通訳以外を退席させ2人だけで約95分会談し、平和条約交渉を中心に意見を交わした。

 少人数会合では北朝鮮やウクライナなどの国際情勢についても協議。3年間開かれていない日露の外務・防衛担当閣僚による協議「2プラス2」再開を検討することでも一致した。16日は経済協力を中心に再び会談。その後、共同記者会見に臨む。【田所柳子、真野森作】

…………………………

 ◇会談終了後の首相発言・骨子

・少人数会合で2国間の問題、国際的な課題について、ロシアが建設的な役割を果たしていくことの重要性、日露がともに取り組んで解決していくことを話した

・2人(両首脳)だけで約95分間、平和条約締結問題を中心に議論した

・(1)北方領土への元島民の自由訪問(2)日露両国の特別な制度の下での共同経済活動(3)平和条約の問題--について、率直かつ非常に突っ込んだ議論ができた

・プーチン大統領には元島民から預かった手紙を渡した。ロシア語で書かれた手紙については、その場で大統領は読んでいた(毎日新聞16年12月15日)』

* * * * *

 今日は2人で上京し、会談や会見、経済団体の会合にを行なう予定なのだが。果たして、経済協力(ビザなし交流なども含む)以外に何か具体的な話が進展するのか、公の会見場などで、平和条約や北方領土の交渉の話が出すことができるのか・・・。
 その辺りに特に注目している思っているmewなのだった。(@@)

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by mew-run7 | 2016-12-16 08:26 | Trackback

プーチン露大統領インタビューの詳報~ロシアは日本に何を求めているのか

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 かなり長いのだけど、参考資料として、プーチン大統領のインタビュー詳報を。
 プーチン氏は、かなり率直に今の自分の考え、日本への要望を語っていると思う。<もちろんアタマと心も奥底には、さらなり色々な思惑、たくらみがあると思うけど。^^;>

プーチン露大統領インタビューの詳報 
2016年12月13日 (読売新聞)


 ◆完全な関係正常化を求めている◆

 【共同宣言】

 ――今年は1956年の日ソ共同宣言の署名から60周年だ。この歴史の節目で日本国民は(平和条約の締結に向け)非常に大きな期待をしているが。

 100年以上にわたる両国関係の歴史全体を見ると、この60年、様々なことがあった。悲劇的な局面もあった。国交を回復した1956年以来、残念ながら両国間の協力において、我々の今日の希望に沿った適切な関係を築くことができる基礎はまだない。当然、我々はこの(平和)条約の締結をめざす。我々は完全な関係正常化を求めている。

 共同宣言には、両国が履行すべき、平和条約の基礎となるルールが書かれている。宣言を注意深く読むと、まず平和条約を締結し、その後、宣言が発効し、二つの島が日本に引き渡されると書いてある。どのような条件の下で引き渡されるのか、どちらの主権下に置かれるかは書かれていない。にもかかわらず文書は署名された。

 署名されただけではなく、ソ連の議会であった最高会議と日本の国会によって批准された。しかし、その後、日本側はその宣言を履行しないと発表した。2000年に、当時の日本の首相は、共同宣言に基づいた交渉に戻るよう私に呼びかけた。私は賛成した。それ以来、我々は対話を進めているが、日本が共同宣言の枠組みの中にとどまっているとはいえない。安倍首相と私の交渉について予測するのは時期尚早だ。もちろん前進を期待している。

 ◆チャンスはある。日本の柔軟性次第だ◆

 【平和条約締結】

 ――今度の首脳会談で平和条約の締結にまで持って行くことは現段階で見通すことができないと考えていいのか。日本はこれまで4島の帰属問題の解決を求めてきた。

 もちろん、それ(平和条約締結)をめざしている。しかし、日本のせいで交渉は中断した。そして、日本が求めたので、我々は2000年に再び共同宣言に基づき平和条約の締結をめざすことにした。共同宣言には2島(引き渡し)について書かれている。だが、(あなたは)4島の問題について言及した。共同宣言の枠を超えている。これは全く別の話で、別の問題提起だ。第2次大戦という20世紀の恐るべき悲劇の結果は、しかるべき国際的な文書によって確定していることを理解しなければならない。

 安倍首相の故郷を訪れる中で、この問題をどうやって解決できるか、はっきりと理解できるようになりたい。そうなればとてもうれしい。チャンスはあるか。おそらくいつもある。なければ、話し合うことは何もない。チャンスがどれくらい大きいか今は言えない。それは我々のパートナー(日本)の柔軟性にかかっている。

 ◆トランプ氏方針 これから理解◆

 【対米関係】

 ――年次教書演説では、「我々には世界の安全保障と安定を確保する共通の責任がある」と述べた。米国とどのような協力をする用意があるのか。トランプ次期米大統領と早い時期に会うのか。

 国際安全保障の分野について言えば、米国とロシアは依然として最大の核保有国だ。我々は一緒に大量破壊兵器とその運搬手段の拡散防止のために戦う用意がある。国際テロリズムとの戦いで、我々はこれまでよりずっと密に協力する用意がある。

 また、地域紛争の解決においても露米は、非常に多くのことをなしうるし、宇宙開発分野でも平和目的での協力を続けることができるだろう。

 米露両国の深くかつ根本的な利益のために関係正常化が必要だ。

 我々は、米国の現政権とも関係を発展させたかった。しかし、いくつかの根本的な分野についてはあまりうまくいかなかった。これは我々のせいではない。

 オバマ大統領が述べたことに関係する根本的ないくつかの問題もある。私が言っているのは、米国は特別な国という考え方のことだ。私はこの考え方には懐疑的だ。もちろん米国は偉大な国であり、米国民は偉大な国民である。疑問の余地はない。だれもそのことで論争しないが、特別だということは全く余計だと思う。このことは、ロシアだけでなく(米国と)他の国との関係においても問題を引き起こすだろう。

 次期大統領の目指すところ、すなわち「米国を再び偉大な国にする」という考え方について言えば、彼がそれをどのように展開していくのか、まだこれから理解しなければならない。露米関係の発展に問題が起きないように望む。

 ◆経済関係どう発展 見極める◆

 【対露制裁】

 ――日露で指導者の支持率が高く、日本では最近では2島先行返還でもいいという人の声も大きくなってきた。大統領はそれでも交渉はなかなか前に進むことができない状況だと認識しているのか。

 安倍首相も私も自国において支持率はかなり高い。でも、私にその支持を乱用する権利はないと考えている。

 信頼を基礎として、平和条約を締結する条件について合意すべきである。それは例えば、南クリル諸島(北方領土)における大規模な共同経済活動の結果として達成できるかもしれない。また純粋に人道的な問題を解決することによって達成できるかもしれない。例えば、南クリル諸島の旧島民がビザなしで昔の居住地を訪ね、墓参し故郷を訪れることなどだ。それは我々が検討し一つ一つ解決する大きな問題のパッケージだ。2000年に交渉が再開された後、我々は平和条約の締結に向けた交渉を拒否したことはない。

 日本はロシアへの制裁に加わった。制裁を受けたまま、どうやって経済関係を新しいより高いレベルに発展させるのか? 日本が(米国との)同盟で負う義務の枠内で、露日の合意がどのくらい実現できるのか、我々は見極めなければならない。日本はどの程度、独自に物事を決められるのか。

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 【山口会談】

 ――今回は安倍首相の故郷の山口県で首脳会談ということだが。

 ご存じのとおり、私は日本に非常に大きな関心がある。日本の歴史と文化に興味がある。だから、日本に関する自分の知識を広げて、日本に行けば楽しいと思う。そこ(山口県)にはまだ行ったことがない。安倍首相に詳しく説明していただけると信じている。

 ――温泉もある。

 (温泉に入ることは)考えたことはないが、それは楽しいことだと思う。

 ――大統領は日本では柔道家としても既に非常に有名だ。

 柔道は昔から日本文化の一部であり続けている。スポーツとしての意味だけではなく、哲学的な意味も含めて、柔道というスポーツが日本に生まれたのは偶然ではない。柔道は私の人生の一部で、とても大きな一部だ。私は柔道を手始めに、継続的かつ真剣にスポーツに取り組めたことがとてもうれしい。だから、日本にとても感謝している。

 ――共同経済活動が平和条約締結につながる道ではないかと我々は考えるがどうか。

 人道的な問題の解決に関しては、安倍首相から提案されたものだった。彼はリマでの会談でその問題を提起した。日本人がビザなしで、故郷である南クリル諸島を訪れることで合意できるかと聞いてきた。私は「賛成だ。可能だ」と答えた。政治的な障害はないと思う。それは、経済分野でも同じ。

 ――大統領はかつて平和条約締結までの道のりを柔道の試合にたとえたことがある。今この時点では5分間の柔道の試合でどのぐらいの時点か。もう延長戦に入っているのか。

 この場合、柔道にたとえるとどのような指示が出ているのだろう。あなた方は私よりよくご存じだろう。「よし」「続けなさい」というわけで、我々は交渉を続けることになった。

 ――北方領土の問題はロシアから見ても、唯一残された国境線の問題だというふうに認識をしている。

 ロシアには領土問題は全くないと思っている。ロシアとの間に領土問題があると考えているのは日本だ。それについて我々には話し合う用意はある。

 ――私共が認識する限り、相当程度、首脳同士の対話がある。だが大統領の話を聞く限り、実質的な前進というものがまだ得られていないというのが印象だ。

 前進はある。安倍首相が提案し、平和条約締結と領土問題とそれに関連した問題の解決に向けての弾みをつけたようにみえる。安倍首相が提案したのは、信頼と協力の状況を作り出すことだ。安倍首相は、8項目の経済協力プランを提案し、経済協力を新たな水準に引き上げるよう提案した。安倍首相は人道的性格を持つ問題を解決する必要性にも注意を向けた。

 国際安全保障の分野での協力についても、話すことができるし、話さなければならない。それも極東地域だけのことではない。

 大量破壊兵器の拡散による危険の増大に、我々は不安を感じないだろうか。たとえばミサイル技術が例に挙げられる。それは世界にも地域にも一定の脅威をもたらしている。露日両国には、両国の利害に関係する明らかな共通項がある。

 ――大統領は、この8項目の経済協力プランについて、平和条約締結のための唯一の正しい道だと述べた。これを平和条約締結の条件として一番大事に考えているのか。

 これは条件ではない。これは必要な雰囲気作りだ。我々は中国と中国の友人たちと、国境問題について40年交渉してきた。露中関係でも国境問題があった。しかし我々は今日、露中関係を戦略的パートナーシップに位置づけている。しかも特権的な戦略的パートナーシップだ。ロシアには中国との間でこれほどの信頼関係はかつてなかった。中国は貿易・経済面での最大のパートナーだ。我々は大規模で巨額の共同プロジェクトをいくつも実現している。

 ――中国との国境画定について、大統領は中国とは深い信頼関係があったと。日本との間にはまだその域には達していないのか。

 日本は我々に経済制裁を科した。なぜウクライナやシリアの問題を日本は露日関係に結びつけるのか。日本には(米国との)同盟関係上の何らかの義務があり、我々はそのことを尊重するのはやぶさかではないが、しかし、我々は日本がどのくらい自由で、日本がどこまで踏み出す用意があるのか理解しなければならない。

 ――大統領は(北方領土での)共同経済活動については、どういうイメージを持っているのか。

 南クリル諸島についていえば様々な選択肢がありうる。我々は1島でも2島でも、3島でも4島でも共同活動を検討する用意がある。重要なのは条件だ。その条件はできるだけ自由なものでなければならない。このことについては安倍首相が述べており、私も賛成だ。

 ――ロシアの法律の下でなのか、日本の法の下でなのか、第3の機関を作って、その法の下でなのか。大統領の考えは?

 日本人は非常に創造的で頭のいい国民だと思う。いまあなた方は、議論に対するアプローチのすばらしい例を示した。日本の主権下、島々で経済活動を展開する問題が提起された。しかし第一歩がそうだと第二歩は必要ないことになってしまう。問題はそれで終わりとされてしまう。我々はそういう合意はしていない。我々は、まず政治的な性格の問題を解決し、その後、平和条約締結問題を解決することで合意した。あるいはこれらを一緒に解決しようと。しかし、単に可能性のある協力の計画を描くだけでは、我々は平和条約の締結問題、その基礎となる領土問題を解決することはできない。だからこれは専門家による、非常に入念かつ慎重で具体的な交渉で決められるべきだ。

 ――大統領は日ソ共同宣言を唯一、双方で批准した法的文書だと再三強調している。一方、条約締結後に歯舞と色丹を引き渡すと明記されている。この2島の引き渡しはどういう形になるのか?

 それについて話すのは時期尚早だ。あなた方は、いつも共同宣言を引き合いに出すが、日本はその履行を拒否した。もし首相が、日本政府がこの宣言に戻るというなら、我々は話し合う。もしあなた方が注意深く共同宣言をご覧になれば、9項で(2島)引き渡しについて書かれてはいるが、どちらの主権で、どんな条件で引き渡されるかは明記されていないことが分かるだろう。非常にたくさんの問題が残っている。共同宣言の枠内だけでも、まだ多くの作業が必要だ。もし日本側が共同宣言の枠を超えるなら、それはまた別のテーマだ。

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 ――安倍首相とは多くの会談を重ね、信頼関係があると思う。歴史が用意したいい局面で、平和条約の問題を解決したいという思いはあるか。

 当然、我々はそれをめざしている。なぜなら、対日関係における過去のすべての問題を解決することは利益になるからだ。我々の前進を妨げるものがあってはならない。

 ――安倍首相をどう評価するのか。タフネゴシエーターか、よきパートナーか。

 私の印象では、安倍首相は第一に(政治家として)立派なプロフェッショナルだ。これは明らかなことだ。非常に信頼できるしっかりしたパートナーで、具体的で非常に重要なものごとについて合意することができる人物だ。私は、そのような理解に基づき、これからも彼との関係を築いていくつもりだ。

 ――日露関係のしめくくりに、一つ聞きたい。ロシアに「静かに行くほど遠くに行く」ということわざがある。遠くに行くことを日本とロシアの関係の強化発展におくなら、前段はどういうことを想定しているのか。

 このことわざは、重要なことを決める際には、急いではならないという意味だ。これは拙速を避けて、良質な仕事をしなさいということだ。

 【対米、対中関係】

 ――トランプ氏が次期大統領に決まった。すでに大統領は電話で会談している。トランプ氏はどんな印象か。どんな会話をしたのか。

 周知の事実だが、次期米大統領は露米関係の正常化に賛成の立場だ。我々としては、これを支持しないわけにはいかない。我々は当然、それに賛成で、私自身すでに、公に述べたことだが、これが簡単な課題ではないと理解している。しかし我々は応分の努力をする用意がある。

 ――経済制裁の話もあったが、米露関係の変化がそこにも影響が出ると期待するか?

 これは露米関係だけの問題ではない。政治的な思惑による経済分野のいかなる制限も、世界経済全体にとって極めて有害だ。これは、ゲームの統一性とルールを破壊する。つい先日、リマのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、我々はこのことについて話した。APECに出席したアジア太平洋地域のほとんどの首脳が、異口同音に次のように述べた。我々は、世界貿易の非常に厳しい危機のさなかにあると。これは世界経済の秩序を破壊している要因のひとつである。もし世界経済が閉鎖的な経済ブロックに分かれてしまえば、経済活動および世界貿易の国際ルールについて共通理解を得て、それを適用することはかなり難しくなる。

 ――ロシアと中国との関係がかなり軍事的にも親密になってきている。年次教書の中でも中国、インド、日本、アメリカ。中国が一番大事な国との認識なのか?

 もちろん、まったくその通りだ。ロシアにとって、中国は最大の貿易相手国だ。これが第一だ。第二に、露中には非常に大きな共同プロジェクトがある。それは原子力エネルギー、物流インフラ、機械産業、貿易全般である。航空産業でも良い共同プロジェクトがある。

 露中では、主な国際問題について立場が近いか、意見が一致している。

 ――なぜ高い支持率を保てるのか?

 私が一生懸命に公明正大かつ誠実に、また心から国にとって必要な成果の達成を目指し働いているのを見ているのだと思う。人々は私がすべてを達成可能ではないことに気付いている。ロシアが非常に安全で、生活が良くなっていると(人々が)感じられるよう頑張ることだ。私は実際、そのように働くように努めている。

 ――日本で尊敬する人物は?

 もちろん、嘉納治五郎だ。私のところには、嘉納治五郎の肖像画が数点あるし、非常に美しい胸像もある。

 ――柔道の哲学とは。

 それは、私の手に負える質問ではない。柔道を本当に知っている人、柔道を愛している人が答えるべき質問だ。

 ――改めて、日本の訪問を間近に控える中で、日本人に伝えたいメッセージは?

 申し上げたいのは、露日両国には残念ながら多くの未解決の問題がある。しかし、ロシアでは非常に多くの人々が日本を知っているし、愛している。全く無条件に確信しているのだが、我々はいつの日か、必ずあらゆる問題を解決できるだろう。しかしいつ実現するかに関係なく、すでにロシアに住む何百万という人々が、誇張なしに、日本に引かれている。日本の何百万という人々もそうだろうと思う。お互いを知り合おう、互いに協力しよう、有益な情報を交換しようという気持ち、そして未解決のすべての問題を解決しようという心からの願いがある。
                                            
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by mew-run7 | 2016-12-15 09:02 | Trackback

安倍はやっぱロに騙されるのか?~二股外交で信頼作れず。プーチンは何より経済重視

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 これは『安倍、ロシア外交がピンチに~お貢ぎ経済協力で領土返還目指すも、報われないおそれが』『米政府が安倍に異議+安倍の在職日数4位は恥+墺で極右敗退、世界に安堵と希望』の関連記事になるのだが・・・。
 安倍首相が、ロシアのプーチン大統領に「騙される」のではないか、「食い逃げ」されるのではないかという懸念が日本に広まっている。(@@)

 このブログでは、安倍首相がいかに米オバマ大統領とプーチン大統領の間で板ばさみになり、こうもりのような外交を行なって来たか、ずっと書いて来たのだけど。

 安倍首相は、今回も結局、最後まで米政府に気を使って、12月15~6日とプーチン大統領と会談を行なった後、年末(26~7日?)にはオバマ大統領と真珠湾を訪問することに決めたわけで。たぶん、この決定はプーチン大統領にしてみれば、面白くないことだろうし。さらに日本側の要望を容易には受け入れない可能性が大きくなったように思う。(*_*;

* * * * *

 ここまでの経緯に関して、それなりにわかりやすいかもと思った記事を2つアップしておく。

 まず、これは2年前に出た記事で。安倍首相が、これまでいかに米国にもロシアにもいい顔をして、二股んこうもり外交をやって来たかを示すものだ。

『「二股外交」が仇? 北方領土問題が進まぬ理由 (更新 2014/10/22 07:00)

「北方領土問題を最終的に解決すべく、交渉に取り組んでいく!」
 今年2月、東京都内で開かれた北方領土の返還を求める全国大会で、こう宣言した安倍首相。ロシアとの平和条約の締結と北方領土の返還を、外交の最重要課題の一つと位置づけ、プーチン大統領との首脳会談を積極的に行ってきた。

 5回目となった同月の首脳会談では、プーチン氏が今秋訪日することで合意。官邸内には「第2次安倍政権が発足して初めての来日。北方領土問題の解決に向けて、前向きな言葉が飛び出す」との期待が高まった。
 しかし翌3月、暗雲がたちこめる。ロシアがウクライナ南部のクリミア半島を編入したのだ。米国やEU(欧州連合)28カ国が対ロシア制裁に踏み切り、日本も追従した。日本の制裁内容は「ロシア政府の関係者ら23人のビザ発給停止」という軽いものだったが、制裁は制裁。これがロシアの怒りを買った。

 ロシア外務省は、プーチン氏訪日の前提となる8月の次官級協議を一方的に延期してきた。新党大地代表の鈴木宗男氏は指摘する。
「日本の制裁は、米国に言われてただやっているだけの形式的なもの。そんなのはやめたほうがいい。ロシアからは『やっぱり日本は米国の言いなり』と怒りを買ったのでしょう」
 慌てた安倍首相は、14年前の首相時代からプーチン氏と親しい森喜朗氏(77)をモスクワに派遣する。森氏が安倍首相の親書をプーチン氏に手渡すと、すぐに読み、「日本との対話はこれからも続けていかなければならない」と語った。

 安倍首相が60歳の誕生日を迎えた9月21日には電話会談が実現。11月のAPECで正式な首脳会談を行うことでプーチン氏と合意した。
 ウクライナ危機でいったん冷え切った日ロ関係は、これから好転していくように思える。だが、元外務省主任分析官の佐藤優氏は「先行きは明るいものではない」と指摘する。
「米国とロシア、どちらにもいい顔をしようとしているのが安倍外交です。ロシアには『一人で二つの椅子へ同時に腰かけることはできない』という諺がある。ウクライナ問題がある中で、安倍首相は日米同盟を重視し、かつ日ロ関係の改善をやろうとしている。これではロシアから信頼されないし、何も進みませんよ」

 では、安倍政権はどうすべきなのか。

「本気で北方領土問題を解決したければ、例えばロシアのクリミア編入を認めることができるか。その上でロシアに『このままでは国際社会から野心的な領土拡大と見られてしまいますよ。そうならないためにも北方領土を日本に返しては』と提案することも考えられる。その際は日本側も譲歩しないといけない。4島一括でなく、まずは歯舞・色丹にするとか。もちろん妥協に反対する右派からの圧力をはねのける必要もあります」

 今の安倍首相には荷が重そうだ。※週刊朝日 2014年10月31日号』

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『北方領土返還やっぱりプーチンに騙された“お坊ちゃま首相"〈週刊朝日〉
dot. 12/2(金) (2016年)

ロシアのプーチン大統領を迎え、地元・山口県で12月15日、北方領土問題について首脳会談する安倍晋三首相。しかし、トランプ次期米大統領という想定外の事態で、ロシアは経済協力だけ“食い逃げ”ともとれる、ちゃぶ台返し。歯舞、色丹の2島返還すら絶望的になってきたという。

 写真は11月19日、ペルーで開かれた日ロ首脳会談での一コマだ。安倍首相はうつろな表情で、落胆がありあり。会談後に、「大きな一歩を進めることは簡単ではない」と力なく語ったが、「簡単ではない」というフレーズを3回も口にするなど、事前のシナリオは完全に狂ったとみていい。一体、何があったのか?

 領土交渉について、安倍首相は国会で「北方4島の日本への帰属(主権)が確認されれば、返還時期や条件は柔軟に対応する」とする従来の政府方針を繰り返してきた。

 しかし、昨年末から8回にわたり、官邸で会談を重ねた新党大地の鈴木宗男代表は安倍首相の胸中をこう代弁する。

「領土問題の解決に一番近づいたのは2001年3月、プーチン大統領と森(喜朗)元首相とがイルクーツク声明を出した会談。2島(歯舞、色丹)を返し、残り2島(国後、択捉)を並行協議し、車の両輪でやっていくという路線だが、安倍首相も同じだ」

 下斗米(しもとまい)伸夫・法政大学教授によると、そもそも2島返還は1956年10月に日ソ両首脳が「平和条約締結後に歯舞群島、色丹島を日本に引き渡す」と発表した日ソ共同宣言で、「事実上、決まっていること」という。

 安倍政権がプーチン大統領との交渉で「平和条約の締結と2島先行返還」を目指していたことは明確で、「日本の方針はロシアも当然知っているはず」(政府高官)。

 だが、プーチン大統領は会談で北方領土に対し、主権はあくまでロシアにあるとの認識を示したのだ。会談翌日の20日、ロシア向けメディアとの会見で、56年の日ソ共同宣言について、「どのような根拠で、誰の主権の下に置かれ、どのような条件で引き渡すか書かれていない」と、まさかのちゃぶ台返しをした。

 同行筋によると、安倍首相は「プーチン発言は意外だった。日本にとって厳しい」と漏らし、「落ち込んでいて、声もかけられない雰囲気だった」という。

 政府高官は言う。

「戦略の転換を図らなくてはいけない。12月に領土について何らかの宣言、文書が出せるかどうか、わからないレベルだ。今回のプーチン発言で、ロシアが譲歩してくるのはあり得ないことがはっきりした。2島先行返還はまず無理だろう」

 ロシア外交に詳しい木村汎(ひろし)・北海道大学名誉教授はこう警告する。

 「前々から、安倍首相の前のめりの姿勢が危険ではないかと危惧(きぐ)していた。トランプ次期米大統領の誕生でプーチン氏にとって、米ロ関係の改善が最優先課題になり、日本の優先順位が下がった。共同経済活動へのしつこい言及は、領土問題をのらりくらりと逃げるロシアのあつかましい常套手段とみるべき。このままでは、鼻先にニンジンをぶら下げられた馬のように半永久的に経済協力をさせられる羽目になる」

 日ロ両政府は5月の首脳会談で安倍首相が示した「8項目の経済協力」をベースに、極東での病院経営やハバロフスク空港整備などの案件に加え、健康寿命の伸長や人的交流の拡大など30項目の経済協力作業計画の具体策を18日にまとめ、19日の首脳会談で提示した。(下につづく)

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 さらに、政府系銀行である国際協力銀行(JBIC)に働きかけ、ロシア資源大手ノバテクが進めるLNG生産基地(ロシア北西部ヤマル半島)開発に欧州の金融機関と約1200億円の協調融資と、欧米から制裁対象となっているロシア最大手銀行「ズベルバンク」に約40億円を単独融資することを決めた。

「JBICは北方領土交渉を優先する経済産業省色の強い官邸からの圧力で仕方なく投資せざるを得ない部分があるのではないか。そうすれば、二の足を踏んでいるメガバンクの融資も引き出し、日本企業が進出すると考えているのでしょう。官邸はロシアの譲歩を引き出すために遮二無二なんです」(財務省関係者)

 JBICの担当者は本誌の取材に対し、「(圧力で)融資せざるを得ないということではない。ビジネスありきで審査した」と語る。

 しかし、ロシアはそんな安倍政権の足元を見透かすように、19日の首脳会談でプーチン大統領は「今年前半の日ロの貿易額は前年同期より36%減少した」と指摘した。

 山口での首脳会談の翌日(12月16日)に東京で両首脳出席の経済会合を強引に打診し、経済協力色を露骨に強めている。

 現状のまま、共同経済活動をのめば、ロシアの主権を認めることになり、「国を売るつもりか」(自民党の幹事長経験者)という世論の批判は免れない。

 ロシアとの経済交流に取り組む「ロシアNIS経済研究所」の高橋浩副所長はシビアな見方だ。

 「極東ですらマーケットとして価値が高いとは言えない。まして、北方領土での共同経済活動は日本企業にとって利益にはならない」

 安倍首相はなぜ、ここまで北方領土交渉にのめり込んだのか。外交評論家の小山貴氏はこう指摘する。

「日本の外交は同盟国である米国の意向を常に反映している。経済協力はロシアが経済面で依存する中国との関係に日本がくさびを打つよう米国が仕向けた意味合いが強い」

 さらに、プーチン大統領の“日本軽視”を決定づける情報が出た。

 11月22日にはインタファクス通信が、択捉、国後両島でロシア軍による地対艦ミサイル「バル」と「バスチオン」の配備が完了したと報じた。

「オホーツク海に囲まれた択捉、国後両島は米国の艦船が入れないようにするための重要な軍事的要衝だ。プーチン氏の軍部への指示は明らかで、ロシアが北方領土でさらに基地建設や兵器配備を進め、軍事拠点化を強める姿勢の証左だ。ロシアにとって、アジア太平洋方面の国境防衛の絶対に譲れない防波堤で、返還はあり得ない」(小山氏)

 暗雲が垂れ込める交渉の行方は一体どうなるのか? 前出の下斗米氏は9月末、中国・上海でプーチン氏側近と会い、「『(首脳)2人だけの合意事項がある。知っているのは2人だけ』と言っていた。首相の政治決断に尽きる」と語る。

 その合意事項とは何か?

「保秘が徹底されている。首相はどれだけ親しい人にも、胸の内は明かさない」(側近)』(関連記事*1)

 安倍首相は、自分にはプーチン大統領と2人だけで決めた約束がある、それで何とかならないものかとひそかな期待を抱いているかも知れないのだが。果たして、狡猾で、いつでも裏切りや攻撃の元KGBだったプーチーン大統領との間で、世襲ボンボン政治家の淡い期待が通用するのかどうか・・・。
 安倍首相が個人的に国政に失敗する分には構わないけど。ここには国民にとって大事な北方領土の返還がかかっているだけに、相手の手玉にとられて国民の利益を失う自体は避けて欲しいと願っているmewなのである。(@@)

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by mew-run7 | 2016-12-07 06:12 | (再び)安倍政権について | Trackback(1)

ロが北方ニ島にミサイル配備。日本の安全、領土返還に悪影響あるも、弱腰の安倍内閣

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これは『安倍、ロシア外交がピンチに~お貢ぎ経済協力で領土返還目指すも、報われないおそれが』のつづきになるのだが・・・。
 今回は、ロシアが11月22日に、国後島と択捉島に地対艦ミサイルを配備したことを発表した件について書きたい。(・・)

 後述するように、ロシアは以前から北方領土の軍事化を進めていて部隊が常駐できる設備を作ったり、ロシア軍の軍事演習を行なったりしていたし。ミサイル配備も計画していたようなのだが。<おそらく、最初っから四島を全て返す気はないしね。^^;>

 ただ、安倍首相は、(オモテ向き?)四島は日本の領土であることを前提に、北方領土返還の交渉や日ロ平和条約の締結の話を進めようとしていただけに、プーチン大統領の来日直前に、このミサイル配備のニュースが流れたのは、かなり痛かったのではないかと察する。(~_~;)
 ロシアが国後島と択捉島にミサイルを配備したということは、今後も少なくともこの2島は、ロシアの主権を手放す気はないと、宣言したに等しいからだ。(@@)

* * * * *
 
 今年にはいってからも、北方領土の軍事化のニュースは何回も出ていたし。実は、ミサイル配備に関する話も、かなり前から出ていたのである。(・・)

 これは今年3月の記事だが・・・

『ロシアが北方領土に海軍基地設置を検討 安倍首相の訪露計画をにらみ牽制か

【モスクワ=遠藤良介】ロシアのショイグ国防相は25日、北方領土の択捉島と国後島を含む「大クリール諸島」での海軍基地の設置を検討すると述べた。4月から3カ月にわたり、専門家を派遣して現地を調査させるという。イタル・タス通信が省内会議での発言内容を伝えた。安倍晋三首相が5月前半の訪露を計画している中、北方領土問題をめぐって日本を強く牽制(けんせい)する狙いがありそうだ。

 ショイグ氏は会議で、北極圏とクリール諸島(北方領土と千島列島)で軍インフラを整備すると強調。同諸島に太平洋艦隊の艦艇を配備するため、基地の設置に関する調査を行うと述べた。現地には2種類の地対艦ミサイル「バル」と「バスチオン」を配備し、新型の無人機を導入する方針も明らかにした。実戦部隊が配備されている北方領土が念頭に置かれているとみられる。

 ロシアは2020年までの長期的な軍備刷新計画を進めており、北方領土は重点の一つとされる。ラブロフ露外相らは最近、日本との平和条約交渉は北方領土問題解決と「同義でない」と述べるなど、領土問題の存在を否定するかのような発言を繰り返している。(産経新聞16年3月25日)』

 また、ロシアの軍事基地建設に関しても、何回も報じられている。(-_-;)

『【モスクワ=黒川信雄】ロシアのショイグ国防相が3月末、北方領土の択捉、国後島を含む「大クリール諸島」での海軍基地建設計画を表明した問題で、ロシア軍幹部は27日、建設候補地に千島列島中部のマトゥア島(松輪島)が挙げられていると明らかにした。ロシア国営テレビが報じた。北方領土以外の土地を候補とすることで、日本に一定の配慮を示した可能性がある。

 露東部軍管区のスロビキン陸軍大将によると、マトゥア島では現在、兵士が野営地を設置し、水や電力、物資の補給体制確保を進めている。国営テレビは27日、同島への軍用車両の搬入や旧日本軍が設置したという地雷の除去作業など、大がかりな調査の様子を伝えた。マトゥア島には旧日本軍が使用した滑走路なども残存しているといい、ロシア側は復旧の可能性を調べているもようだ。

 ロシアは2020年までの国家安全保障戦略で北極圏での権益維持を重視する方針を打ち出しており、新基地建設は北極圏と北東アジアを結ぶシーレーン防衛の一環とみられている。一方、露は北方領土の択捉、国後島には3500人規模の部隊を駐留させ、新たな駐屯地建設も進めている。(産経新聞16年5月28日)』

『ロシア国防省傘下の機関は8日、北方領土の択捉、国後両島で建設している計392のロシア軍関連施設の建設が順調に進んでいると発表した。
 建設はショイグ国防相が昨年発表したもので、進捗状況を示すことで極東でのロシア軍のプレゼンスを強調するとともに、北方領土の返還を求める日本を牽制(けんせい)する思惑もありそうだ。発表によると、建設中の施設は基地、訓練場、武器弾薬庫など。(共同通信16年7月9日)』

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 安倍首相&周辺は、もちろんこのような情報や事実は認識しつつ、ロシアと北方領土返還の交渉を行なっていたのではないかと思うし。また、このような状況も踏まえて、オモテ向きは四島の帰属は譲れないと言いながらも、二島先行返還の道を探ろうとしていたのではないかと思うのだが・・・。

 しかし、今回、ロシアが配備したミサイルは、わが国(とりわけ北海道)を主なターゲットにしているもので。ある意味では、ケンカを売っているような部分があるだけに、安倍官邸や交渉スタッフは、それなりのショックを受けたのではないかと察する。_(。。)_

『北方領土ミサイル配備 稲田大臣「北海道東部射程に入る」との認識 

 稲田防衛相は「コンパスで引くと、網走あたり、北東あたりは入るかと思う」と述べた。
 25日に開かれた衆議院の安全保障委員会で、ロシアが北方領土の択捉島と国後島に配備した地対艦ミサイルの射程について問われた稲田防衛相は、「網走市をはじめ、北海道の北東部が射程に入る」との分析を明らかにした。

 また、ロシアが北方領土にミサイルを配備した狙いについては、「一般論」と断ったうえで、「太平洋艦隊の援護や、オホーツク海における戦略原子力潜水艦の活動領域の確保が考えられる」と述べ、引き続き、注視していく考えを示した。(FNN16年11月24日)』

* * * * *

 ミサイルに関するさらに詳しい記事を・・・。

『北海道の危機、ロシアが北方領土にミサイル配備 JBpress 12/1(木)

 ロシア海軍極東艦隊が、国後島と択捉島に島嶼防衛用の地対艦ミサイルシステムを配備したことを公表した。

ロシアが配備した地対艦ミサイルの射程圏

 ロシア外交当局ならびにロシア軍部に、占領地域を日本に返還する発想など存在しないことは周知の事実である。それにもかかわらず日本側には安倍・プーチン会談への期待が高まっていた。だが、安倍・プーチン会談の直前に地対艦ミサイルが南千島に配備されたことにより、日本当局は改めてロシアとの領土問題交渉の困難さを再認識させられたようである。

■ 米海軍を牽制する国後の地対艦ミサイル

 ロシア軍が国後島に配備した地対艦ミサイルシステムは、Zveda Kh-35対艦ミサイルの地上発射バージョンで、3K60「バル」地対艦ミサイルシステムである。Kh-35対艦ミサイルは航空機発射型、艦艇発射型それに地上発射型があり、西側諸国でポピュラーなアメリカ製対艦ミサイル「ハープーン」になぞらえて、「ハープーンスキー」と呼ばれている。

 国後島のバル地対艦ミサイルシステムから発射されるKh-35対艦ミサイルの最大射程距離は、従来型の場合130キロメートル、最新型の場合300キロメートルと言われている。いずれも、非核弾頭(高性能爆薬弾頭)が搭載され、海上から10~15メートルの低空を巡航速度マッハ0.8で飛行し、攻撃目標に突入する際には海上すれすれの高度4メートルを飛翔する。

 バル地対艦ミサイルシステムを国後島に配備した主たる目的は、アメリカ海軍の水上艦艇、とりわけ空母打撃群が国後島周辺の海峡部を自由に航行するのを妨げるとともに、アメリカ海軍水陸両用戦隊の国後島への接近、上陸を阻止することにある。

 もちろん、国後島、色丹島、歯舞諸島の周辺海域を航行する海上自衛隊水上艦艇を撃破するには十二分な威力を発揮する。(下につづく)

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■ 択捉島には“史上最強”の地対艦ミサイル

 バル地対艦ミサイルよりも数段強力なのが、択捉島に配備されたK-300P「バスチオンP」沿岸防備ミサイルシステムである。この地対艦ミサイルシステムは、地上移動式発射装置から飛翔速度マッハ2.5のP-800「オーニクス」超音速対艦ミサイルを発射する。現在のところ史上最強と言われている地対艦ミサイルである。

 バスチオンP地対艦ミサイルシステムは、指揮管制用車両と支援用車両3~4両とミサイル発射用車両4両、それに予備ミサイル装填用車両4両から構成されており、25キロメートル四方の範囲に分散配置して作戦行動することができる。

 オーニクス超音速対艦ミサイルは、敵の迎撃ミサイルを回避しながら、対艦攻撃だけではなく地上目標の攻撃も可能である。対艦攻撃の場合、最大射程距離は120キロメートル(発射直後から着弾まで超低空飛行を続けた場合)から350キロメートル、対地攻撃任務の場合には450キロメートルとされている。

 択捉島中央部に配置についたバスチオンP地対艦ミサイルシステムからは、択捉島、国後島、色丹島、歯舞諸島、それに得撫島周辺海域に接近する日米の水上艦艇を攻撃することが可能である。国後島に配備されたバル地対艦ミサイルと連動すれば、アメリカ海軍空母打撃群や、海兵隊が乗り込んだ水陸両用戦隊が南千島へ接近するのを阻止する態勢は極めて強固なものとなる。

 日本にとっては、有事の際には海上自衛隊艦艇が北方4島へ接近するのが困難になるだけでなく、旭川や帯広を含む北海道の東半分が、オーニクス超音速対艦ミサイルの攻撃圏内にすっぽり収まってしまうというきわめて深刻な事態となったのだ。

■ 軍事的対抗策をとらねば国家とは言えない

 地対艦ミサイルの南千島への配備は、ロシア軍がプーチン大統領の日本訪問に合わせてあわてて実施したわけではない。強力な地対艦ミサイルシステムを国後島、択捉島などに配備する計画は、すでに2013年には明らかにされており、2015年には2016年中に配備を完了する旨が再確認されている。ロシア軍にとっては「以前からの予定通り、2016年12月までに南千島に配備した」だけのことである。

 したがって、これら地対艦ミサイルシステムの配備が明らかになったからといって「プーチン大統領の訪日直前というタイミングで地対艦ミサイルを南千島に配備しなくともいいではないか」という感情論が日本政府筋から湧き出るのは、むしろ外交の無策さをさらけ出すことになる。安倍・プーチン会談の日程が決まる以前からロシア軍側の予定は存在していたのであるから、むしろ日本の外交当局が間の悪い日程を組んだだけと言うべきであろう。北村 淳(このつづきは*1に)』

* * * * *

 ふつうなら、すぐにロシアに対して抗議をするのではないかと。さらには、プーチン大統領の来日の話を中止や延期してもいいのではないかと思うのだが。
 菅官房長官は、毎度ながらで、「交渉への影響はない」とスル~する戦略をとった。(>_<) <<岸田外務大臣が今月、ロシア訪問した際に、ちらっと抗議したらしいけど。^^;>

『菅義偉官房長官は24日の記者会見で、ロシア軍による北方領土への新型ミサイルシステム配備が平和条約締結交渉に与える影響を「まったくない」と否定した。「こうした問題の根本的解決のためにも、北方領土問題の解決が必要だ」と述べた。(毎日新聞16年11月25日)』

 で、このような安倍内閣の対応を見て、日本政府(=安倍内閣)は既にロシアとの交渉で、完全に負けてしまっているのではないかな~と感じたmewなのだった。(@@)

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by mew-run7 | 2016-12-05 12:30 | (再び)安倍政権について | Trackback

安倍、ロシア外交がピンチに~お貢ぎ経済協力で領土返還目指すも、報われないおそれが

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安倍首相にとっては待ちに待ったプーチン大統領の来日が、来月15日に実現することが正式に決まった(=ロシア側も発表した)。(**)

 今年は、日ロの国交回復60周年に当たる記念すべき年だ。そこで、首相は、本当はここで日ロ平和条約を締結すると共に、北方領土返還の道筋をつけるつもりでいたのである。<少なくとも2島の返還合意、4島の帰属確認ができるように交渉していたと見られている。(・・)>

 しかし、ここに来て、どうも雲行きが怪しくなっているようだ。_(。。)_
 
 安倍首相は、先週19日にペルーでプーチン大統領と会談し、途中で35分間、2人(+通訳)だけで(マジンコの?)協議を行なったそうなのだが。
 その後、会見を行なった首相は、以前と異なり、実に慎重な(弱気な)言い回しをしていた上、、「簡単ではない」という言葉を繰り返すことに。
 さらに、25日には、国会で「たった1回の首脳会談で解決できるような簡単な問題ではない」と早くも言い訳じみた答弁をしたという。(*_*;

* * * * *

『【リマ=田北真樹子】安倍晋三首相は19日午後(日本時間20日午前)、訪問先のペルーの首都リマでロシアのプーチン大統領と会談した。首相は会談後、記者団に、平和条約締結交渉に関して「解決に向けて道筋が見えてきてはいるが、一歩一歩山を越えていく必要がある。大きな一歩を進めることは簡単ではないが、着実に前進していきたい」と述べた。詳報は次の通り。

--会談の手応えは。

 「(経済協力)8項目について具体的な進捗(しんちょく)を二人で確認し、12月のプーチン大統領の訪日、長門市での会談に向けていい話し合いができたと思います。もちろん今日も平和条約問題も含め議論を行いました。平和条約についていえば70年間できなかったわけで、そう簡単な課題ではないわけであります。この平和条約の解決に向けて道筋が見えてくる、見えてはきてはいるわけですが、一歩一歩、山を越えていく必要があります。一歩一歩進んでいかなければいけない。そう簡単に、これは大きく、大きな一歩をですね、そう簡単に大きな一歩を進めるということはそう簡単ではないわけですが、着実に一歩一歩前進をしていきたいと思っています」

 --後半、少人数になる場面があったようだが

 「プーチン大統領と二人きりで平和条約交渉、平和条約について腹蔵ない意見交換を行うことができました。これはやはり二人の信頼関係の上でなければ前進していかないと思います。今日は二人でしっかりと話をすることができたことは意義があったと思っています」(産経新聞16年11月20日)』

『安倍晋三首相は25日の参院本会議で、12月15日に山口県で行うプーチン氏との首脳会談について「たった1回の首脳会談で解決できるような簡単な問題ではない。首脳間の信頼関係がなければ解決しない問題だ。プーチン氏と直接やり取りし、一歩一歩着実に前に進めていく」と述べた。(産経新聞16年11月25日)』

~ * |~ * ~ * ~ * ~ * ~

 安倍氏&超保守仲間にとって、北方領土返還はまさに悲願とも言うべきこと。(**)

 また安倍首相自身、天敵・中国の包囲網を築きたいこと、「強いロシアを取り戻す」ことをスローガンにして強気の統治、言動を続けるプーチン大統領に憧れていることなどから、政権奪還後、早くからプーチン大統領にアプローチをかけていて。オバマ大統領よりも頻繁に首脳会談を行なっていた。(@@)

 首相としては、もっと早くプーチン大統領を日本に招聘したかったのだけど。米オバマ大統領とプーチン大統領が仲が悪かった上、14年2月にロシアがウクライナに侵攻(&クリミアを併合)したことから、日本もG7の一員としてロシアを批判し制裁を加えなければならない立場に。日ロ政府間の交渉も、なかなか進めることができずにいた。(-_-)

 しかし、今年5月に安倍首相がロシアを訪問し、久々にプーチン大統領とゆっくり会談を行ない「停滞を打破する、突破口を開く手応えを得られた」ことから、政府間の交渉も再開。
 また、安倍首相は、この会談後、これまでとは異なる「新しいアプローチ」で北方領土の返還の交渉を行なうと語っていた。<ただし、この「新しいアプローチ」がどういうものなのか、その中身はいまだに明かされていない。^^;>
 
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 ところで、プーチン大統領が、安倍首相と仲良くしてくれていたのは何故なのか。(・・)
 大きな理由としては、敵対関係にあるオバマ・アメリカ陣営から安倍首相を引き離したいことや不況と制裁の影響でロシア経済が困窮状態にある中、日本から大規模な経済協力(&お貢ぎ)を引き出したいということが挙げられるだろう。(・・)

 安倍首相も、その辺りは重々承知しているようで。<ある意味で、北方領土を返してもらうには、それなりのお金がかかるということも。>
 5月に訪ロした際に、8項目の経済協力プランを提唱。9月にウクライナでプーチン大統領と会談した時にも、計画の実行に意欲を示した。(++)
<何と金融庁幹部から、メガバンクや地銀に対して、ロシアに金融支援をするように要請(圧力)があったという記事も出てたりして。(~_~;)(*1)>

 しかも、9月からは、具体的に経済協力の協議を進めるために、世耕経済産業大臣を「ロシア経済分野協力担当」の大臣に任命(兼任)。 (゚Д゚)
<ちなみに、特定の外国の経済支援を担当する閣僚が創設されるのは初めてのこと。日本だって、今でも生活が困窮している国民が多いのにね~。(>_<)>

『安倍晋三首相は1日までに新たに「ロシア経済分野協力担当相」を設置し、世耕弘成経済産業相に兼務させることを決めた。首相は2日からロシア極東のウラジオストクを訪問し、プーチン露大統領との首脳会談で北方領土問題の協議に臨む。ロシアとの経済協力の分野に特化したポストの新設を訪露前に発表し、ロシア側に首相の領土問題解決に向けた強い決意をアピールする狙いがある。

 首相は5月にロシア南部のソチで行われたのプーチン大統領との首脳会談で8項目の経済協力を打ち出した。ロシア側も高い期待を寄せているが、日本側に経済協力の具体的内容の提示を求めているとされる。このため首相としては、協力案件を確実に具体化させ、領土交渉を前進させるという姿勢をロシア側に示すためにも、首相に近く、ロシアとのパイプも太い世耕氏を兼任させることにした。(産経新聞16年9月1日)』

 また、8月の内閣改造の際に、実弟である岸信夫氏(自民党衆院議員)を外務副大臣(主にロシア担当)に任命し、外務省による交渉がスムーズに行くように(&官邸が容易に介入できるように?)した。(*_*;

【8項目の協力プラン・・・安倍晋三首相が5月にロシア南部ソチでプーチン大統領と会談した際に提案した経済・民生協力の計画。(1)日本式の最先端医療機関整備など健康寿命の伸長(2)都市整備(3)中小企業支援(4)エネルギー生産能力の向上(5)産業多様化の促進(6)極東地域の産業振興(7)原子力やIT分野などの技術協力(8)人的交流の拡大-の8項目から成る。
 北方領土問題の打開に向け、日本が先行する形で切った「カード」だが、ロシア側は領土をめぐり強硬姿勢を崩していない。日本は、ウクライナ問題で欧米諸国とともに実施している対ロ制裁に抵触しないよう腐心している。(時事通信16年8月29日)】

* * * * *

 そして、いよいよプーチン大統領が日本を訪れる日も、正式に12月15日~16日に決定。<15日は安倍首相の地元である山口県でおもてなし会談を行なう予定。>

 あとは、プーチン氏の来日前に、政府間で、経済協力の中身をしっかりと具現化させると同時に、北方領土の返還をどこまで具体的に決められるか・・・あと少しのところまで来ていたはずなのであるが・・・。
 11月にはいって、安倍首相にとって想定外の問題が二つ起きた。 (゚Д゚)

 一つは、ロシアへの経済協力に関して、世耕氏が官房副長官時代から協議を重ねていたウリュカエフ経済発展大臣が、突然、ロシア当局に身柄拘束&訴追されたことだ。(~_~;)

 もう一つは、ロシアが北方領土の国後(くなしり)島と択捉(えとろふ)島に、地対艦ミサイル「バル」と「バスチオン」の配備が完了したと報じられた&ロシア側も認めていることだ。_(。。)_

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『ウリュカエフ大臣が収賄容疑で拘束

2016年11月16日 エカテリーナ・シネリシチコワ、ロシアNOW

 アレクセイ・ウリュカエフ経済発展相が、「ロスネフチ」と「バシネフチ」の両石油会社間の取引で200万ドル(約2億1600万円)の賄賂を強要した罪に問われている。この事態を冗談と受け止めたウリュカエフ経済発展相は、拘束されたが、専門家らは、この事件が奇妙な矛盾を孕んでいる点を指摘している。プーチン大統領はウリュカエフ経済発展相を、信頼を失ったとして解任する大統領令に署名したと、ロシア大統領府は15日20時50分に伝えた。』 

<もしプーチン大統領が本当に日ロの経済協力&ウリュカエフ経済発展相の存在を重視していたら、多少の犯罪を犯そうと、身柄拘束させなかったことだろう。(逆にハメられた可能性も?^^;)
 てか、もし本当にこの人が収賄を犯して可能性が大きくて逮捕されたのだとしたら、ロシアの司法当局は日本の検察よりもまともに働いていると言えるかも?_(。。)_>

* * * * *

『経済発展相訴追 政府、日露交渉に飛び火危惧 APECでの会談中止

 安倍晋三首相が提案した対露経済協力でロシア側の窓口役を務めていたウリュカエフ経済発展相がロシア当局に訴追され、日本政府は北方領土問題を含む平和条約締結交渉に与える影響に神経をとがらせている。12月15日のプーチン大統領来日まで残り1カ月となり、経済協力案の策定作業は大詰めを迎えている。後任が速やかに決まらなければ、日露首脳会談の先行きに暗雲が漂いかねず、日本政府はロシア側の出方を慎重に見極めている。

 「先日、お会いしたばかりなのに…。はっきりいって大変驚いている」

 ウリュカエフ氏のカウンターパートを務める世耕弘成経済産業相は15日の記者会見で当惑を隠せなかった。ペルーの首都リマで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせて18日に予定していた世耕氏とウリュカエフ氏の会談も中止になった。

 両氏は3日にモスクワで会談した際、12月の首脳会談までに優先的に取り組む約30事業を具体化することで合意。ペルーで今後の作業計画をまとめる予定だった。世耕氏は両政府で約束した作業計画の策定について「後任の方が誠実に対応してほしい」と求めた。

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は15日の記者会見で、日露の経済協力が停滞するとの懸念に対して「全く考えていない」と否定した。

 ただ、経産省幹部は「事務方の陣容が変わらなければ交渉に影響は出ないと思うが、後任が決まるまでどうなるか分からない」とロシア側の対応を注視する考えを示した。

 対露経済協力は両国の融和ムードを演出し、北方領土問題でプーチン大統領の政治決断を引き出すための“呼び水”だ。外務省幹部は「当惑している。北方領土交渉への影響がないとはいえない」と指摘した。

 一方、日露両政府は15日夜、プーチン氏の来日に向け、貿易経済政府間委員会を都内で開いた。

 会合では共同議長を務める岸田文雄外相とロシアのシュワロフ第1副首相が出席。12月のプーチン氏来日時に税関や医療など約10本の経済協力文書を策定するため、調整を進めることで一致。岸田氏は「日露関係全体を発展させ、両国国民の納得を得られる成果を作り上げたい」と述べた。

 また、シュワロフ氏は記者団にAPEC首脳会議に合わせた日露首脳会談が19日に行われると説明した。(産経新聞16年11月16日)』

* * * * *

 そして22日には、ロシアが国後・択捉にミサイルを配備したことが判明。(~_~;)

『ロシアが実効支配する北方領土の国後(くなしり)島と択捉(えとろふ)島で、ロシア軍による地対艦ミサイル「バル」と「バスチオン」の配備が完了した。インタファクス通信が22日、ロシア太平洋艦隊機関紙の報道として伝えた。日本との平和条約交渉とは関係なく、国後、択捉の軍事拠点化を進める構えだ。(朝日深部16年11月22日)
<同日には尖閣諸島の領空あと10キロのところを、ロシア軍の対潜哨戒ヘリコプター1機が飛行して、空自が緊急発進したとのニュースも出てたりして。(>_<)>

 時間とスペースの都合で、ミサイルや北方領土の返還交渉の詳しい話は、また次の機会に譲りたいと思うが・・・。<米国でトランプ氏が次期大統領に決まったので、プーチン大統領が心変わりしたと見る人もいたりして。^^;>
 もし安倍首相が、功を焦るあまりに(中国を敵視するあまりに)判断を誤れば、日本が大きな損失を被るおそれがあるだけに、もし周辺に冷静で賢い人がいるなら、しっかりとアドバイスして欲しいと思うし。また、国民も(ダメだろうけど、メディアも)しっかりとウォッチしておく必要があるのではないかと思うmewなのだった。(@@)

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by mew-run7 | 2016-11-27 05:47 | (再び)安倍政権について | Trackback(1)

11月解散もあり?解散風を煽る自公の幹部+自民党、白紙領収書で通達。安易な決着

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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】

【東京の方々、昨日の停電は大丈夫でしたか?何らかの被害にあった方にはお見舞い申し上げるです。mewは幸い、停電の起きなかった地区にいて難を逃れたのですが。電車は止まるわ、エレベーターは止まるわ、PCはおかしくなった人が出るわ・・・あと、断水したマンションもあったとか。いずれにせよ、単に一つの施設からの送電が止まって、停電になるだけで、ここまで大きな混乱が起きるとなると、震災による大規模停電が起きたらどうなるのかと。官庁などはPC機器や電源のバックアップがちゃんとできるのか、心配になってしまったmewなのだった。_(。。)_(最近の家庭用の電話機は、停電になると使えないものがあることにも注意!(・・))】

 先月辺りから、1月解散説がどんどん広がっているのだけど・・・。
 実は、mew&周辺で「もしかして11月解散もあるかも」という話をしてたら、何と(準与党の)こころの中野幹事長もこんなことを言っていたという。(・o・)

『日本のこころを大切にする党の中野正志幹事長は12日の記者会見で、次期衆院選について「いろいろうわさが飛び交っているが、政治家の勘としては、11月解散、12月選挙もありではないか」と語った。
 この後、同党幹部は理由として、衆院選日程をプーチン・ロシア大統領の12月訪日のタイミングに合わせれば、与党に有利に働く可能性があると指摘した。(時事通信16年10月12日)』

* * * * *

 そもそも1月解散説が出ている理由として、次のようなことが挙げられているのだが・・・。

1・安倍首相は、この時期に解散して、東京五輪が行なわれる2020年夏以降まで衆院任期を確保した上で、自民党総裁&首相を続けたい。

2・安倍官邸&自民党は、内閣や党の支持率が高い間に&民進党の支持率が低いうちに&野党共闘が調わないうちに、早く解散総選挙を行なった方が、衆院の議席を多数確保しやすいと考えている。
<民進党の蓮舫代表が、野田元首相を幹事長に選んだことで、同党の支持率が上がらず。共産党との折り合いもイマイチなので、ラッキーという感じかも。(>_<)>

3・公明党が来年7月の都議選に全力を傾けるので、来年は1~2月か9月以降しか選挙ができない。
<公明党は、早いうちに衆院選をやった方が、憲法改正をメインの争点にせずに済むのでOKしたとの情報あり。あくまで伝聞情報。>

4・12月にプーチン大統領が来日するので、その際に北方領土返還の話をまとめれば、選挙戦でその功績をアピールできる。 ・・・などなど

 1、2、3は11月解散の理由にもなる。(++)

* * * * *

 ただ、4に関しては、こころの幹事長とは違う見方をしていて。どうやら現段階では、交渉がうまく行ってないようで。ロシアは2島返還にしか応じてくれない可能性が強い様子。<この件は改めて書きたいけど。最近、鈴木宗男氏や岸田外相などが二島返還論に言及するようになっていることからも、4島一括は困難であることがわかるだろう。^^;>

 そして、もし小さな2島だけの返還で終わった場合、国民がさほど評価してくれないかも知れず。1月の解散総選挙ではマイナス要因になってしまうおそれがある。(~_~;)
 となれば、プーチン大統領が来る前、11月解散を行なって、12月初旬に総選挙を終わらせてしまった方がいい。(・・)

 しかも、改憲&安保法制がらみで言えば、もし来年の1月解散までに、南スーダンのPKO部隊が銃撃戦を行なって死傷者が出たりしたら、それもマイナス要因になるので、早めに解散総選挙を行なっておいた方がいいだろう。<ちなみに、安倍内閣は11月末まで「駆けつけ警護」などの武器を積極的に使用する任務の付与を先送りすることに決めたっていうし。(*1)>
 
 さらに、安倍首相は12年、14年とも11月に解散、12月に総選挙という形で勝っていることから、縁起を担ぎたいという思いが生じたとしても不思議はない。^_^;

<あと、もし衆院補選と新潟県知事選で自民党系の候補が勝てれば、そのまま勢いに乗って・・・ということもあるかも。^^;>

 そんなこんなで、mewも「11月解散もあり得るね~」と言っていたのである。(**) 

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 そんな折、まだ10月前半だというのに、自民党の高村副総裁や二階幹事長、公明党の山口代表や井上幹事長なども、オモテ立って解散総選挙の準備をするように煽り始めたので、ますます「11月解散もありかな」と思ったりして。(@@)

『「衆院解散、常在戦場を超え準備を」 自民・高村氏

■高村正彦・自民党副総裁  

衆議院の解散時期については、神のみぞ知る。安倍晋三首相自身にしても今の段階で、確定的なことは分からない。私はそう思っている。ただ、確かなことは解散風は吹き始めていることだ。常在戦場という心構えを超えて、何らかの準備は始めた方がいい。

 若い方たちへのアドバイスとしては、「この国会で、政府与党が何をしようとしているのか、それが国民のためにどう役に立つのか、そのために自分はどういう貢献をしているのか」ということを選挙区の隅から隅まで回ってしっかり伝えていくことが大切だと。お足(=お金のこと)は使うとなくなるが、足は使うと丈夫になる。今のところは足を使った運動をしておくのがいい。(党本部で記者団に) <朝日新聞16年10月12日)』

* * * * *

『二階幹事長、百戦錬磨のカン!?「解散風吹き始めた」

 安倍晋三首相が来年1月に衆院解散・総選挙に踏み切るとの観測が急速に広がっている。自民党の二階俊博幹事長は10日、和歌山市で「選挙の風は吹いているか、吹いていないかといわれれば、もう吹き始めているというのが適当だ」と強調。安倍晋三首相が衆院解散を否定する中、「解散風」だけが加速している。

 二階氏は10日、和歌山市での党所属議員のパーティーに出席後、記者団に「今、(選挙)準備に取り掛からない人がいるとすれば、もう論外だ」と述べた。「(パーティーに出席した)みんなが『選挙はそう遠くない』と受け止めたのではないか」とも語った。

 菅義偉官房長官は11日の記者会見で、二階氏の発言について「衆院は常在戦場だ。まして(前回衆院選から)2年近くたてば、次の選挙を考える必要があるだろうという幹事長らしい、百戦錬磨の経験から述べたのではないか」と指摘した。

 公明党の山口那津男代表は10日、福島県郡山市の党会合で衆院解散の時期に関し「首相だけが決められる。いつあってもおかしくない。常在戦場が衆院議員の心構えだ」と訴えた。

 11日に告示の衆院東京10区と福岡6区の補欠選挙で自民党が勝利すれば、衆院解散に向け首相の背中を押す可能性もある。二階氏は同日、党本部で記者団に「この選挙に勝ち抜くことが、今後の自民党の帰趨(きすう)を決める上で極めて重大だ。戦力を尽くして、勝ち抜くようにしたい」と強調した。(産経新聞16年10月12日)』

* * * * *

 「解散、100%あると思い準備」 公明・井上氏

『■井上義久・公明党幹事長 (来年1月の衆院解散の可能性について)これは常在戦場としか言いようがない。総理が決めたら我々は受けて立つ以外にない。その時になって慌ててたのでは戦にならないので常在戦場と言っている。常在戦場というからには、やはり100%あると思ってやらないと準備なんかできない。(BS11の番組で) (朝日新聞16年10月12日)』

* * * * *

 ね、何か怪しいでしょ~?(ーー)

 まあ、衆院補選や新潟知事選の結果がどうなるかわからないし。ロシアとの北方領土の返還交渉がどうなるかもわからないし。<2島先行返還でも、他の2島との帰属とか利用支配、将来の返還合意などなどの条件によっては、安倍首相がそれなりに評価される可能性もあるし。>

 もうチョット国政の状況を見てみないと、何とも言えない部分はあるけど。野党の方も、来年1月までにはとか、あまり悠長に構えていないで。11月解散もあり得るぞという気持ちで、さっさと候補者の選定や野党共闘をどうするかの協議を進めた方がいいと思うmewなのだった。(@@)

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 話は変わって。これは『自民パーティーは白紙領収書もらって自分で書くのが当然?+維新松井の痴呆症失言』の続報になるのだが・・・。

 先週の国会で、共産党が、菅官房長官や稲田防衛大臣などをはじめ自民党の議員が、他のパーティーに出席した際に、白紙の領収書をもらって、自分たちで金額を書き込んでいたことを指摘。<菅氏は3年分で、稲田氏は だって。>

 所管の高木総務大臣は「法律的には問題ない」と答弁して、問題化するのを防ごうとしたのだが。『金田勝年法相は7日の記者会見で、国会議員の政治資金パーティーで金額が空欄の白紙領収書を参加者に渡すことが常態化していることについて、「後日正確な金額が記載されれば(法的に)問題はないが、望ましくない」と述べた』とのこと。(時事10。7)

 とはいえ、政治資金規正法の改正まで行なうと、また面倒なことになると思ったのか。自民党は、所属議員に領収書に金額など必要事項を記載するよう所属議員に通達を出して、この問題に決着をつけるつもりのようだ。。^^;

『国会議員の政治資金パーティーで白紙領収書を参加者に渡すことが常態化している問題で、自民党は11日、領収書に金額など必要事項を記載するよう所属議員に通達を出した。
 受付が混雑し、その場で渡すことが困難な場合には、事後に金額記載済みの領収書を届けることを認める。

 安倍晋三首相(党総裁)は同日の参院予算委員会で、「政治家は政治資金の取り扱いについて、国民に疑念を持たれないよう常に襟を正すべきだとの指摘はもっともだ」と述べた。同時に「法律上の問題が生じているとは考えない」として、あくまで運用の改善で対処し、政治資金規正法の見直しまでは行わない意向を示した。
 二階俊博幹事長も記者団に「良識に基づいて政治をやっている。人から後ろ指をさされるようなことがあれば改めていく」と語った。(時事通信16年10月11日)』

* * * * * 

 尚、高市総務大臣は、富山市議が領収書の不正記載で次々と辞職していることを引き合いに出されて、国会議員にも虚偽記載があった場合はどうするのかと質問されたところ、こんな説明をしたらしい。(・・)

『高市早苗総務大臣は11日の記者会見で、白紙領収書問題について、記者団から、白紙領収書に対する虚偽記載で富山市議は辞職が相次いでいるが、実際に稲田朋美防衛大臣、高市総務大臣、菅義偉官房長官の方で虚偽記載というようなことがもし明らかになった場合、こちらも議員辞職はあり得るのか、と聞かれ「虚偽記載をされた場合は政治資金規正法上の罰則がある。当然、罰を受けると公民権も停止になる。大変厳しい罰則がある。それは御承知だと思います」と答えた。

 また「まずは会計責任者になるが、会計責任者の選任等に重大なミスがあったということになれば、やはり責任を取らなければならないということになると思う」と答えた。

 高市大臣は「あくまでも収支報告書に記載している金額を払ってないとか、受け取ってないものを書いているとか、領収書の内容に授受した現金と全く違う金額が書かれているとか、全く違う年月日になっているとか、そういうことに虚偽があった場合には、これは厳しい罰則規定がある」と応じた。(編集担当:森高龍二) エコノミック・ニュース16年10月12日)』

 そうか~。まあ、地方の市議とかと違って、国会議員の場合、議員本人が領収書の金額を書き込むというケースは滅多にないだろうから、本人が虚偽記載で罰せられることは稀かも知れないとは思うのだけど。

 結局、「まずは会計責任者の責任」なんだね~。(~_~;)
 で、会計責任者の選任に「重大なミス」とかがないと、議員は責任を取らなくていいんだね~。(・o・)

 でもって、何だか国会議員って、その気になれば、プチ不正はし放題なのかも知れないな~と、つい思ってしまったmewなのだった。(@@)

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by mew-run7 | 2016-10-13 02:36 | (再び)安倍政権について | Trackback(2)

安倍、また米ロの板ばさみに。オバマが安倍の訪ロ延期を要請でアタフタ

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 先週、mewがある意味で、一番注目した&今も興味深くウォッチしているニュースはこれだった。(@@)

『オバマ米大統領が2月9日の日米首脳電話会談で、安倍首相が予定するロシア訪問に対し、懸念を伝えていたことが分かった。
 複数の関係筋が明らかにした。

 首相は4月下旬から5月上旬の大型連休中、先進7か国(G7)の欧州各国を歴訪するのに合わせ、ロシア南部ソチを訪れ、プーチン露大統領と会談する方向で調整している。これに関し電話会談でオバマ氏は、ウクライナ紛争の停戦を定めた「ミンスク合意」に言及し、「ロシアを追い込んで履行させる必要がある」と主張、首相にロシア訪問の延期を求めた。
 首相は「日本にとってはロシアとの平和条約も大事だ。ロシアと対話を続けていくべきだ」と応じたという。(読売新聞16年2月24日)』

『オバマ米大統領が2月9日の日米首脳電話会談で、安倍晋三首相に4月下旬からの大型連休中のロシア訪問を自粛するよう求めていたことが分かった。「今はそのタイミングではない」と伝えていた。首相はこれに応じず、議論は平行線に終わった。複数の日ロ関係筋が23日明らかにした。

 北方領土問題の在任中解決を目指す首相の「対ロ接近」に対し、米外交当局だけでなく、オバマ氏自身が強い不満を抱いている実態が裏付けられた。首相はあくまでも訪ロを目指す構えだが、対米説得の難航は必至。日米関係にマイナスの影響を及ぼす可能性もある。

 首相はオバマ氏に、北方領土問題の解決は東アジア地域の安定につながるとの観点から「プーチン大統領との対話継続は重要だ」と説明した。大型連休中にロシアを非公式訪問しプーチン氏との会談に臨む方向で調整を進めている。日ロ関係筋は「首相は米国がどう言おうと、5月訪ロを断行する」と指摘した。(北海道新聞16年2月24日)』

* * * * *

 安倍首相の今年最大の目標の一つは、プーチン大統領を日本を招聘して、日ロ平和条約を締結すると共に、北方領土返還に関して具体的な合意を得ることだ。(**)
 しかも、今年は日ソ共同宣言が出されてからちょうど60周年に当たるだけに、安倍首相としては何とかせめて日本招聘&条約締結までは実現させたいと考えているという。^^;

<さらには、国際社会で存在感を示したい安倍首相としては、自分がプーチン氏とオバマ氏の間にはいって、新東西冷戦を緩和する役割を果たしたいと。うまく行けば、伊勢志摩サミットにプーチン大統領も呼べるようにしたいと夢見ていた可能性もある。(~_~;)>

 そこで、安倍首相は5月の伊勢志摩サミットを前に、ロシアを訪問してプーチン大統領と会談を行うことを計画していたのであるが・・・。

『ロシア・プーチン大統領の年内訪日に向けた非公式の日ロ首脳会談を、5月6日に、ロシア南部のソチで行う方向で最終調整していることがわかった。
安倍首相は、5月末に開催される伊勢志摩サミットの議長として、ゴールデンウイーク中にヨーロッパを歴訪し、G7の首脳らと事前に意見交換する予定。関係者によると、この歴訪に合わせて、5月6日に、安倍首相はロシア南部のソチを訪問し、プーチン大統領と非公式に会談する方向で最終調整しているという。
 この会談では、サミットの成功に欠かせない、ロシアとの事前調整や、年内のプーチン大統領の訪日について話し合うものとみられている。(FNN16年2月8日)』

 ところが、この計画が米国に伝わり、オバマ大統領にその訪ロを中止するように言われてしまったわけで。このブログでは何回も取り上げている話なのだが。安倍首相は、またまた米国とロシア、オバマ大統領とプーチン大統領の板ばさみになって、コウモリくんえを演じそうだ。(~_~;)

* * * * *

 安倍首相は、もともと北方領土問題への解決に意欲がある上、「強いロシアを取り戻す」として、強気の戦略を押し進めるプーチンをリスペクトしている様子。それゆえ、12年末に新政権が発足してから、安倍首相はプーチン大統領と会談を重ねており、国会でもそれを自慢していたほど。そして、14年には、プーチン大統領を日本に国賓として招聘して、平和条約締結などの目標実現に着手する予定だったのだ。(・・)

 ところが14年2月にロシアがウクライナに介入したことから、欧米とロシアの関係が悪化。G7に属する日本は欧米側につかざるを得ないため、プーチン大統領の日本招聘や北方領土の返還交渉を実行することができないまま、今日に至っているの。(~_~;)

 しかも、その間に、ロシアは安倍首相の天敵である中国に接近。さらに、近時は北方領土返還に関しても、日本との見解が違うと主張て、冷たい態度をとるようになっているため、安倍側近が反発するケースが増えているのが実情だ。(-_-)

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 日本は、北方領土は日本固有の領土で、ロシアが第二次大戦終了間際に不法に占拠したと主張しているのであるが。
 ロシアは、第二次世界大戦の結果、北方領土の領有権を合法的に得たとして、日本にそれを認めるように主張。昨年にはメドベージェフ首相をはじめ政府高官が北方領土を訪問したり、北方領土に軍事関連施設の建設を積極的に進めるようになっている。^_^;

『ロシアのラブロフ外相は26日、モスクワの露外務省で会見し、日本との平和条約交渉について、「領土問題の解決と同義ではない」と述べ、北方領土問題の解決を条約締結の前提とする日本政府の立場を否定する見解を示した。平和条約交渉は継続するが領土問題は存在しない、と述べたに等しく、日本側の強い反発を招くのは必至とみられる。

 ラブロフ氏は、1956年の「日ソ共同宣言」を重視する考えを示した上で、宣言で「平和条約の締結後に色丹、歯舞両島を引き渡す」としている点に触れ、「条約締結後に(色丹、歯舞を)返還するのではなく、善意の印として引き渡しが可能だとしているに過ぎない」と主張した。

 さらに、平和条約交渉についても「第二次大戦の結果を認めることなしに前進することはできない」と述べ、北方四島が大戦の結果としてソ連領になったとするロシア側の主張を受け入れるよう日本に迫った。(産経新聞16年1月26日)』

『ロシア通信によると、ロシアのショイグ国防相は12日、クリール諸島(千島列島と北方領土)に建設中の軍事関連施設について「年内に全て完成させなければならない」と述べ、北方領土の軍事力増強を急ぐ方針を示した。国防省内の会議で指示した。
 ショイグ氏は昨年12月、北方領土の択捉島、国後島に計392の施設を建設していると述べていた。この日の会議では、ことし中に220以上の施設を完成させる必要性を強調。残りの施設は既に完成している可能性がある。
 施設は兵員や家族のための宿舎など、部隊が安定的に長期駐留するための生活基盤が中心となる。(産経新聞16年1月12日)』

* * * * *

 このようなロシアの主張に、日本側はとりあえず反論をしてみせてはいるのだが・・・。

『萩生田光一官房副長官は27日の会見で、ロシアのラブロフ外相が北方領土問題と平和条約を切り離す考えを示したことについて、「政府として受け入れることはできない」と述べ、不快感を示した。

 また萩生田氏は「平和条約締結の中核は北方四島の帰属問題そのものだ。第2次世界大戦の結果、ロシア領土になったかのような主張は全く受け入れられない」と反発。その上で、「ロシアとは政治対話を積み重ねつつ、国益に資するように関係を進めており、その中で領土交渉に取り組む方針に変わりはない」と強調した。一方、ロシア側への抗議については「具体的な対応は考えていない」と否定した。(朝日新聞16年2月27日)』<ロシアに対しては、とりあえず反論はするけど、抗議はしないのね。^^;>

 安倍官邸は、プーチン大統領が突然キレて、「じゃあ、もう日本と条約締結や北方領土の返還の交渉はしない」と言い出すのをおそれてか、コトをま~るくおさめようとしている感じがある。^^;

* * * * *

 とはいえ、ロシアも経済的に困窮していることから、日本をうまく利用したいのが実情だし。また、日本をライバル米国から引き離したいという思惑もある。(~_~;)

『ラブロフ氏はさらに、平和条約がない状態でも両国間の経済活動が発展しているとの見方を示し、平和条約締結によって両国の経済関係が一層発展するとの日本側の主張を牽制(けんせい)した。

 また、日本が国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指すのであれば「よりバランスを持たねばならない」と語り、米国に追従する外交姿勢を改める必要があるとの認識を示した。日米の同盟関係にくさびを打つ狙いがあるとみられる。(産経新聞16年1月27日)

 日本としても、ロシアが経済的に日本の協力を必要としているのがわかっているだけに、そこら辺をうまく使って、まずは日ロ関係の修復をはかりたいところ。(・・)

 しかし、オバマ大統領にしてみれば、(本当は安倍首相のことがあまり好きではにもかかわらず)つい昨年5月に安倍首相を招聘して(やって)、同盟強化をはかったばかりなのに。一年も立たないうちに、安倍首相がプーチン大統領との関係強化をしようとしていることに、不快感を覚えたに違いあるまい。(>_<)

<米国は、ロシアがシリア内戦に介入したり、トルコとやり合ったりしていることも快く思っていないしね。(-_-)>

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 時事通信も、米国が安倍首相の訪ロにかなり警戒感を示していると見ている。

『今月9日に行われた日米首脳電話会談時に、オバマ大統領が安倍晋三首相のロシア訪問に懸念を伝えていたことが23日、分かった。
 複数の日米外交筋が明らかにした。首相は5月上旬にロシアを非公式訪問し、プーチン大統領と会談する意向だが、米国が日ロの接近を警戒していることが改めて浮き彫りとなった形だ。

 電話会談は、北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射を受けて行われた。関係者によると、オバマ大統領は首相の訪ロについて、5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)での結束を重視し、「ロシアに行くなら、サミット後にしてほしい」と迫った。これに対し、首相は「日ロ間には重要な問題がある」と説明した。

 首相は4月下旬からの大型連休に、サミットに参加する欧州各国への歴訪を予定。欧州から日本への帰途に、ロシア南西部の都市ソチに立ち寄ることを検討している。政府関係者は「首相の訪ロ方針は変わらない。米国には引き続き、理解を求めていく」と強調。首相は、ロシアへの非公式訪問を通じて、停滞している北方領土問題の進展を図りたい考えだ。
 首相はプーチン大統領との会談で、ウクライナ問題の平和的解決に向け、ロシアに自制を働き掛ける方針。核実験などを強行した北朝鮮情勢をめぐっても協力を求める。(時事通信16年2月24日)』

* * * * *

 mewは、もし安倍政権が、中国の南シナ海への進出(侵略)や北朝鮮の核開発、ミサイル発射に対応することを重視するのであれば、米国との関係を優先すべきところではないかと思うのだが。
 しかし、安倍首相は、ロシア訪問やプーチンとの会談をあきらめ切れない様子。
<最近、勘違いタカビー度がひどくなっている安倍っちのことゆえ、もしかして、どうせオバマも今年いっぱいだしとかナメて、足元を見たりしているのかしらん?(@@)>

 早速、29日に国家安全保障局の谷内局長を米国に送って、何とかロシア訪問への理解を得るつもりでいるらしい。^^;

『国家安全保障局の谷内局長は29日午前、アメリカ政府高官と会談するため成田空港を出発した。アメリカ側が懸念を示している安倍首相のロシア訪問について日本の立場を説明する方針。
 谷内局長は、29日から来月2日までの予定で首都ワシントンを訪れ、オバマ政権で国家安全保障を担当するライス大統領補佐官らと会談する。

 安倍首相は5月の伊勢志摩サミットの前に非公式にロシアを訪れて、プーチン大統領と首脳会談を行う方向で調整を進めているが、オバマ大統領は、今月上旬の日米電話首脳会談で「タイミングを考えてほしい」などと懸念を示している。
 谷内局長はライス補佐官らに対して北方領土問題の解決を目指す日本の立場を改めて説明し、安倍首相のロシア訪問に理解を求める方針。また、中国の海洋進出の問題や北朝鮮への制裁についても意見交換する考え。(NNN16年2月29日)』

 さらに安倍っ娘の稲田政調会長を、事前にロシアに訪問させることも考えているという。(・o・)

『自民党の稲田朋美政調会長は4月3~6日の日程でロシアを訪問する。
 党側が29日明らかにした。政府要人らとの会談や大学での講演などを調整している。
 稲田氏は29日、党本部でロシアのマントゥロフ産業貿易相と会談し、日ロ平和条約交渉に関し、「戦後70年たってまだ締結されていないのは、異常な状況だ」と伝えた。(時事通信16年2月29日)』

* * * * *

 しかし、mewは米国がそんなにスンナリと、安倍首相のロシア訪問を認めるとは思わないし。<何か見返りでもあれば、別かも知れないけど。その見返りもコワイところ。^^;>

 ロシアが簡単に、平和条約締結や北方領土の返還交渉に応じるとも思えないのである。<こちらは絶対に見返りを要求するはず。それも、公にされるかはわからないけど、日本にとってトンデモない不利な条件や高額な対価を要求されそうな予感が・・・。(^_^;)>

 でも、米国にもロシアにもいい顔をしたい安倍首相は、また米ロそれぞれの前で、コウモリぶりを発揮するのではないかと。そして日本の一般国民の利益などそっちのけで、米ロと保守派の思いや利益のために、多大な費用や労力を費やすのではないかと思うmewなのだった。(@@)

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by mew-run7 | 2016-03-02 09:41 | (再び)安倍政権について | Trackback

安倍の対ロ外交は失敗に?~ロシアが米追随の日本批判&北方領土で軍事演習


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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】


 これは7月末にアップした『コウモリ安倍に米ロから批判~東西の板ばさみにブレて、追い込まれる安倍外交』(以下、前回の記事)の続報になるのだけど・・・。

今週、ロシアに関して、安倍首相にとって、かなりショックであろう問題が発生した。^^;

 安倍首相は、今政権発足以来、ロシアとの外交に最も力を入れており、米国に疎まれながらも、約1年の間にプーチン大統領と5回も首脳会談を行なって来たのであるが。その最大の目的は、北方領土の返還を現実的に前進させること&できれば。自分の在任中に実現させることにあった。(・・)

 ところが、何とそのロシアが、こともあろうに、北方領土に上陸して軍事演習を開始したというのである。 (゚Д゚)

『2014年8月12日、ロシアのインタファクス通信によると、ロシア国防省は同日、同国が実効支配する北方領土(ロシア語で南クリール諸島)を含むクリール諸島で軍事演習を開始したと発表した。中国新聞社が伝えた。
 同省によると、ロシア軍は同諸島東部軍区で演習をスタート。主要な海岸地域の空挺師団、陸軍航空兵、太平洋艦隊の小隊など、すべての部隊が参加している。兵士1000人以上が投入され、ヘリコプター5機を含む100を超える武器、装備も使われているという。(Record China14年8月13日)』

 13日に外務省もロシアが択捉島なども含む諸島地域で、軍事訓練を行なっていることを確認。安倍首相はこの報を受けて、「到底、受け入れられることはできない」と語ったという。(~_~;)

『安倍晋三首相は13日、ロシア軍が北方領土で軍事演習を行ったことについて「わが国として到底受け入れることはできない。外務省からロシアに対して厳重に抗議をする」と述べた。視察先の山口県下関市内で記者団の質問に答えた。(産経新聞14年8月13日)』

『抗議は、外務省の武藤顕欧州局参事官がロシアのジョスキー駐日臨時代理大使を同省に呼んで行われた。武藤氏が「我が国の法的立場から到底受け入れられず、極めて遺憾だ」と述べたのに対し、ジョスキー氏は、北方領土を自国の領土と主張した上で「本国に伝える」と返答した。(毎日新聞14年8月14日)』

『政府は「ロシアが北方四島で軍事演習を実施する」との情報を4日に確認し、翌5日、外交ルートで中止を要請していた。ただ、5日は政府がウクライナ情勢を受けて対露追加制裁を発動したタイミングでもあり、ロシア側は日本側の中止要請を無視する形で実施に踏み切った。

 ロシア軍の演習実施に対し、ある政府高官は「信頼関係を積み重ねてきたと考えていただけに、非常に驚いた」と話した。ただ、同時に「これまで通り、対話を重視して両国関係を再構築することが重要だ」とも指摘。両国関係をこれ以上損なう事態は避けたいとの本音をのぞかせた。(同上)』(詳しい関連記事を*1に)

* * * * *

 ここ1~2年、米ロが対立する機会が増え、「新東西冷戦時代の幕開けか」と言われるようになっていたのであるが・・・。

 そんな中、安倍首相は今政権で、ロシアとの外交を重視。プーチン大統領と今年2月までにプーチン大統領と5回も首脳会談を行ない(それまで、オバマ大統領とは正式に2人で会談を行なったのは1回しかなかったのに)、両者の関係を強化して行った。(・・)

<今年1月に国会で行なった施政方針演説では、首相はわざわざプーチン氏の名を挙げ、両者の信頼関係をアピール。欧米首脳は2月のソチ五輪開会式に欠席したのに、安倍首相はしっかり出席して、プーチン氏の公邸に招待されたりもしてたし~。^^;>

 安倍首相が、ここまでロシア&プーチン氏との関係強化に力を入れていたのは、1・超保守仲間にとって悲願である北方領土返還を実現するため、2・中国包囲網を築くため(&強いロシアを取り戻そうとするプーチン氏に共感したため?)であるのだが。
 首相は、今秋にもプーチン大統領を「国賓待遇」で招聘することを計画。その際に、ロシアと平和条約に調印すると共に、北方領土の返還に関して具体的に言及or合意を得ることを目標にして、交渉を進めていた。(~_~;)

* * * * *

 しかし、2月にロシアが、ウクライナでの内戦に関与した上、クリミア併合を強行したため、欧米がロシアを強く批判。日本もG7の一員として欧米に合わせて、ロシアで開催する予定だったG8会合をボイコットすると共に、同国に制裁を科したため、ロシアとの距離が少しずつ広がることに。^^;
<以前も書いたように、ロシアはこの後、日本の周辺に海軍機を飛ばすようになり、空自は200回以上も(対中国の2倍も)緊急発進(スクランブル)をかけていたのよね。^^;>

『プーチン大統領は5月、日本がウクライナ問題で欧米の対ロ制裁に加わったことを「驚いて聞いた」と不快感を表明。「我々には(平和条約交渉の)用意があるが、日本には用意があるのか」と疑問を投げかけていた。』とのこと。(日経14年8月5日)

 安倍首相もこの頃は、何とかプーチン来日&平和条約締結を実現させたいと考え、官邸スタッフや官僚をロシアに送り込むなどして、水面下でロシアと北方領土返還を含む様々な交渉を継続していたのである。(・・)

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長いので、チョットお休みタイム。( ^^) _旦~~so-cha o douzo!
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 ところが、7月17日にウクライナ国内で親ロ派がマレーシア機をミサイルで撃墜する事件が起きたことで、大きく流れが変わることになったのだ。(@@)

 とはいえ、欧米諸国や国連安保理などが直ちに親ロ派を支援するロシアを強く非難していたのであるが。当初、安倍首相の反応はイマイチで・・・。

 ちょうどその時も地元・山口にいた安倍首相は、19日に「ロシアには責任ある国家として国際社会の問題に建設的に関与してもらわなければならない」と指摘したものの、「そのためにもプーチン大統領との対話を続けていく。一日も早い平和条約の締結に向けて粘り強く交渉を続けていく」と語り、ロシアとの関係維持に意欲を示していたのである。(~_~;)

(関連記事・『親ロ派の安倍、マ機撃墜でまた米ロの板ばさみに。プーチンへの未練、引きずる?』など)

  しかし、この安倍首相のロシア重視の姿勢に不快感を覚えた米国は、前回の記事にも書いたように、様々なルートを通じて、日本政府に警告を発する(圧力をかける)ことに。<今秋のプーチン日本招聘の実施も好ましく思っていないことも伝達して来ていた。>
 安倍内閣は(止むを得ず?)7月末になって、欧米G7諸国に合わせる形で、ロシアに追加制裁を行なうことを決定したのである。(・・)

 この日本の措置を米国は歓迎し、バイデン副大統領がわざわざ中南米訪問中だった安倍首相の政府専用機に電話を入れて、これを評価する(よしよしと褒める?)言葉を伝えたほどだ。^^; 
<ただし、オバマ大統領は欧州首脳とは何度も電話をしてたけど、安倍っちには1度も電話をくれなかったんだよね。(~_~;)>

『ホワイトハウスによると、バイデン米副大統領は31日、ウクライナ問題をめぐって日米・欧州連合(EU)がロシアに科した追加制裁について、安倍晋三首相と電話で会談した。安倍首相は現在、中南米歴訪中。
 ホワイトハウスは、声明で「バイデン副大統領は、日本が最近発表した対ロシア制裁について歓迎の意を示した。ウクライナ情勢の不安定化につながる行動をやめるようロシアに圧力をかける上で、G7(主要7カ国)が連携することの重要性について一致した」と明らかにした。(ロイター14年8月1日)』

* * * * *

 他方、ロシアは、日本が欧米とは一線を画し、欧米に追随する形で追加制裁を行なわないように求めていたのであるが。
 
『ロシアのラブロフ外相は28日の記者会見で、プーチン大統領の今秋の日本訪問について、依然として可能性が残っているとの見方を示した。
 訪日をめぐる質問に対し「招待があれば検討し受け入れる」と語った。外相は日本に対し「国際情勢で独立した立場を取ってほしい。日本との協力関係発展を望んでいる」と述べ、ウクライナ危機でロシア批判を強める欧米とは一線を画すよう呼び掛けた。(共同通信14年7月28日)』

 しかし、安倍内閣が先月28日に追加制裁を決めたことにかなり失望&憤怒したようで、日本を強く非難するようになっていた。(@@)

『ロシア外務省は29日、ウクライナ情勢に絡み日本がロシアに発動を決めた追加制裁を「非友好的で近視眼的な措置」と批判する声明を発表した。
 声明は、日本政府がロシアとの関係拡大を図る姿勢を打ち出してきたのは「日本の政治家が米国への追随から脱却して、自国の根本的な利益にかなう独自の道を歩めない実態を覆い隠すためだった」と指摘した。(共同通信14年7月30日)』

『「7月28日に発表された、ロシアに対するいわゆる追加制裁は、非友好的で近視眼的な措置であり、それは、ウクライナ情勢の実際の原因についての誤った観念に基づいている」。7月29日、ロシア外務省のスポークスマンはこのように述べた。「とりわけ、追加制裁の理由を、マレーシア航空機墜落事故にこじつけ、『ロシアを行動に促そう』とする日本政府の意向は、的外れに見える」。さらにこれに続けて、「これに関連しては、国際民間航空機関(ICAO)による透明かつ公正な調査を最初に呼びかけ、そのために尽力してきたのは他ならぬロシアであることを想起したい」
 日本の追加制裁は、「それにいかなる留保を付けようとも、露日関係のあらゆる面に損失を与え、後退させることは必至である。…日本側はこの点を考慮すべきだ」。こう露外務省のスポークスマンは述べた。(ロシアNOW14年7月30日)』

* * * * * 

 また日ロの外務省高官が、北方領土返還やプーチン大統領の来日について協議するため、8月末に会談を行なう予定になっていたのだが。ロシアが、その延期を通告して来たとのこと。^^;

『日本政府が新たに反ロシア制裁を決定した中でロシア外務省イーゴリ・モルグロフ次官と日本外務省杉山晋輔審議官が会談を持つことは不適切である。ロシア外務省が火曜、声明を出した。
会談は8月末に予定されていた。しかし、日本政府が新たに反ロシア制裁を決定したことで、協議は延期された。ロシア外務省情報出版局マリヤ・ザハロワ副局長の名で声明が出された。日本側には通知済みであるという。(ロシアの声14年8月5日)(ロシア系ラジオのサイト)
 
 さらにプーチン大統領は、欧米だけでなく日本にも追加制裁に対する報復措置を行なうことに決めたとの報道も出た。(~_~;)

『ロシアのプーチン大統領は6日、ウクライナ危機を巡ってロシアに制裁を科している欧米や日本を対象に、今後1年間農産品の輸入を禁止または制限するための大統領令に署名した。ロシアが経済面で本格的な報復措置に踏み切るのは初めて。
 大統領令は禁輸の対象を「農業関係の製品、原料、および食料品」としており、幅広い品目が含まれる見込み。ロシア政府に対して、具体的な禁輸品のリストを作成するよう命じた。規模によっては、欧州経済を中心に悪影響が広がりそうだ。ロシアは日本からも主に高級食材などの農産品を輸入しており、一定の影響が出る見込みだ。(朝日新聞14年8月7日)』

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 実は今月4日に小野寺防衛大臣が、こんな話をしていたのだ。(・・)

『小野寺五典(いつのり)防衛相は4日、東京都内で講演し、ロシア軍が極東地域一帯で昨年7月に行った大規模な軍事演習に関し「今年はおそらく9月になる。昨年は16万人というが、それ以上の大規模演習で過去最大級になるだろう」との見通しを示した。そのうえで「(ロシア軍は)最新鋭の装備や航空機を持つようになっている。相当、力を蓄えている」と警戒感を示した。(産経新聞14年8月5日)』

『小野寺五典防衛相は4日、東京都内のホテルで講演し、ロシアが今年3月、ウクライナに軍事介入したことを受け、自衛隊とロシア軍の防衛交流を停止していることを明らかにした。
 防衛相は、3月中旬に予定されていたロシア軍のゲラシモフ参謀総長来日が延期されたことに触れ、「ウクライナの事案で日ロの防衛交流は一時的に止めている」と説明。「本来であれば今年春にロシアに行き、ロシア軍の演習を間近で見る機会があった」と述べ、自身の訪ロも取りやめたことを明かした。(時事通信14年8月4日)』

* * * * *

 mewは、ロシア空軍の動きやこれらの報道を見て、もし日ロ間の水面下での交渉もうまく行かなくなっているようなら、9月にはロシア軍が、日本に対してもかなり脅威や圧力を与えるような軍事演習を行なうのかも知れないな~と思っていたのだけど・・・。

 上掲した新聞記事によれば『政府は「ロシアが北方四島で軍事演習を実施する」との情報を4日に確認し、翌5日、外交ルートで中止を要請していた』とのこと。
 もしこれが本当なら、ちょうどこの頃に、日本政府は、ロシアが北方領土で軍事演習を行なうという情報を得て、中止を要請していたことになる。(・・)

<ロシア側が、日本政府をけん制するために、そのような情報を出して来たのかも。これ以上、欧米に追随してロシアに敵対的な姿勢を示すなら、北方領土で軍事演習をしちゃうぞって。^^;>

 おそらく安倍首相も、このような情報は得ていたと思うのだけど。バイデン副大統領との電話の中で「G7と歩調を合わせる」と話したばかりだし。
 しかも、米国は、安倍内閣の北朝鮮との単独交渉や首相の訪朝計画にも不快感を覚えていて、アレコレ警告をして来ている上、中韓との関係改善でも圧力がかかっているような状況ゆえ、これ以上、日米関係を悪化させないためには、もはやロシアに対して特別なメッセージを出すなど、関係維持の手段を講じることは困難だったのかも知れない。(~_~;)

<この直後の9~10日に、岸田外務大臣がミャンマーで行なわれているASEANの外相級会合に出席して。米国のケリー国務長官や、韓国、中国の外相などと会談を行なう予定だった(実際、行なった)ことを考えれば尚更に。^^;
 ただし、米韓にお断りを入れてあったかも知れないのだけど、岸田氏は北朝鮮の外相とも非公式で会ったんだよね。^^;>

* * * * *

 mew個人は、安倍首相が、mewが危険視しているプーチン大統領&ロシアに異常に接近して、2プラス2(外務防衛閣僚会合)の開催や共同軍事演習の計画まで始めたことに疑問や抵抗感を覚えるところがあったし。
 日本が欧米と歩調を合わせて、ロシアに批判や制裁を行なうのは、自然なことであって。安倍首相がそれを躊躇すること自体にも、大きな疑問を覚えるところがある。(-_-;)

<mewもロシアと敵対したいとは思っていないし。北方領土の返還交渉が進展する方が望ましいと思っているのだけど。ただ、今のプーチン・ロシアは、国家主義&軍国主義に傾いているので、めっちゃアブナイ感じがあるので、警戒感の方が強いのだ。(>_<)
 ちなみにマ機追撃事件で欧米に強気で対峙するプーチン大統領は、支持率が84%と過去最高に。プーチン氏をプリントしたTシャツが売れているとの報道も。^^;
 あ、でも、安倍首相は、日本もそんな国にしたい&自分もそんな首脳になりたいかも知れず。羨ましく思う面があったりして。(~_~;)>
 
 ただ、プーチン大統領やロシア政府にしてみれば、これまで自分たちに擦り寄って来ていた安倍首相が「やっぱ米国の方が大事」と態度を豹変させて、欧米に追随する姿勢を示すようになったことは、ある種の裏切り行為にも思えるのではないかと察するし。
 ロシアが北方領土に上陸しての軍事演習を行なったことも、プーチン大統領の来日が実現困難になりつつあるのも、結局は安倍首相の自業自得なのではないかと思う部分が大きい。(・・)

 しかも、欧米とロシアの対立が激化している中、もし安倍首相が尚も、プーチン来日の実現にこだわって対ロ外交を行なうことになれば、安倍首相は欧米からの信頼を完全に失うのではないかと思うし。<まあ、安倍首相個人の信用失墜するのは構わないんだけど。もしかしたら一緒にロシア営業に通っていた大企業や経済界からも「話が違う」と批判されちゃうかも。^^;>

 下手すれば、日本の国自体の外交のあり方が疑われるおそれがあるだけに、良識ある閣僚や省庁高官には、首相のロマンはヨコに置いて、決して判断を誤ることなく、しっかりと地球全体を俯瞰する外交を行なって欲しいと願っているmewなのだった。(@@)  

                       THANKS

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by mew-run7 | 2014-08-14 08:57 | (再び)安倍政権について | Trackback(1)

安倍、外遊予算が枯渇も、アフリカで中国との陣地取り争い&ロシアも安倍の思想を警戒


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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】



 安倍首相が、また9日から外遊に出かけている。今回の訪問先は、中東のオマーンのほか、コートジボワール、モザンビーク、エチオピアのアフリカ3国だ。

 その第一の目的は、もちろん「中国包囲網」作り。<中国は早くからアフリカ進出に力を入れているので、バラまき政策で挽回したいのよね。^^;>
 また、安保理の票固めや80社以上の企業TOPを引き連れてのセールス外交&資源確保も重要な目的になっている。(これもある意味では、中国に勝つため?)

 今月は、この他にスイスで開催されるダボス会議出席、インド訪問する予定。また、来月にはロシアを訪問する計画も立てている。(・・)

 外交というのは、一国の首相として、と~っても大事な仕事ではあるのだけど。安倍氏は首相就任後、異常とも言えるほど外遊を繰り返しているため、後述するように、外遊の経費が枯渇し始めているとのこと。(・o・)
<これも、国民の税金から出ているんだからね。(-"-)>

 でも、「総理は海外に行くと元気になるので止められません(官邸関係者)」状態になっているようなのだ。(@@)

* * * * *

 やっぱ、日本にいると党内外との対立もアレコレある上、色々な批判を耳にして、憤慨したり落ち込んだりすることもあるのだろうし。  
 本当は、米国などの大国を正式訪問して大歓迎を受けたりしたいんだろうけど。昨年2月に訪米した際には、歓迎セレモニーも共同会見も行なわれず。却って元気を失ってしまうとこがあるかも知れないのだけど・・・。^^;
<『さすがの総理も会談後、同行筋に『こちらは遠くから来たっていうのに、笑顔もなかった。冷たいなァ』と気落ちした様子で愚痴をいったそうです」(外務省関係者)』(週刊ポスト2013年5月31日号)>
 
 BUT、今回のアフリカ訪問を見ていても、昨年のアジア・中東訪問の様子を見ていても、安倍首相は、長旅の疲れも見せず、と~ってもご機嫌で活き活きしているのである。(++)

 安倍首相が訪問している国の大部分は、経済的に日本よりは下位で、何とか日本の支援を得たいがために、三顧の礼を持って安倍氏を歓迎し、チヤホヤしてくれるところが多いわけで。
 靖国参拝の批判もしないだろうし。「積極平和主義や安保が何たら」とか説明しても、とりあえず「はいはい」って受け入れてくれるのだろうし。
 しかも、同行する企業関係者も、ひたすらヨイショしてくれるんだろうし。^^;<ヨイショしないと、経団連の米倉会長のように、激怒されて冷たくされちゃうからね。(前記事参照)>
 そういうとこに行くと、上から目線で、王様気分が味わいながら、と~っても気分のいい日々を送ることができて。どんどん活力がわいて来るのかも知れないです。(>_<)

* * * * *

 首相周辺は、中国の動向が気になっていたようなのだが。

『中国は習近平国家主席が昨年3月、アフリカ3カ国を歴訪するなど、アフリカ重視の姿勢をとっている。6~11日にも王毅外相がアフリカ4カ国を訪れており、「首相の訪問地や周辺を先回りして影響力を行使しようとするのでは」(自民中堅)との懸念もあった。(産経新聞14年1月11日)』

 昨日は、コートジボワールの大統領が、安倍首相の来訪に合わせて、わざわざアフリカ11カ国の首脳を集めてくれたとのこと。
 首相がおいしい手土産を持参していたことは言うまでもない。^^;

『安倍晋三首相は10日(日本時間11日未明)、訪問先の西アフリカ・コートジボワールの最大都市アビジャンで、同国やナイジェリアなど西アフリカ11カ国の首脳と会談した。首相は「インフラ整備と人材育成は西アフリカ共通の問題だ」と述べ、積極的に支援する意向を表明した。

 西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の議長であるコートジボワールのワタラ大統領が、首相の同国訪問に合わせ、加盟15カ国に会談への参加を呼びかけていた。各国首脳は首相に、西アフリカの経済統合の重要性を訴え、高速道路や発電所などインフラ整備の必要性を強調。日本企業の投資に期待を示した。(毎日新聞14年1月11日)』

『「西アフリカには未開発の資源、豊かな農業が存在する。偉大なる可能性が前進し始めたかに見える」
 首相は10日夜(同11日午前)の晩餐会でこう述べ、アフリカとの連帯を強調した。ワタラ氏との会談ではサハラ砂漠南部「サヘル地域」の避難民支援などに8340万ドルの支援も表明した。地域の安定に日本が貢献する「積極的平和主義」の理念を説明し、ワタラ氏も日本の国連安全保障理事会常任理事国入りを支持した。(産経新聞14年1月11日)』


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 昨年末のものになってしまうのだけど。外遊資金に関する記事をアップしておこう。

『安倍晋三首相の外遊にかかる平成25年度の宿泊予算がすでに底をついていることが22日、分かった。
首相が掲げる「地球儀外交」の影響により海外出張が例年をはるかに上回っているためだ。来年1月には中東やアフリカ、インドなどへの訪問を控えており、政府は他の予算を切り崩して捻出する必要に迫られている。

 首相の海外での宿泊費は内閣官房の「内閣総理大臣外国訪問等経費」から支出され、25年度は3450万円。政府関係者によると、年度の4分の1の期間を残して宿泊予算が枯渇した例は近年では珍しいという。

 昨年12月に再登板した安倍首相は今年に入り、東南アジア諸国連合(ASEAN)の全10カ国をはじめ、延べ29カ国を訪問した。在任が1年3カ月だった野田佳彦前首相と菅直人元首相のそれぞれ延べ16カ国と8カ国、9カ月だった鳩山由紀夫元首相の同11カ国と比べても、安倍首相は突出している。

 政府は26年度の宿泊予算について約600万円増の4070万円を充てる方針だが、首相は周囲に「今後もドンドン海外に行く」と話しており、26年度も途中で予算が枯渇する可能性がありそうだ。
 防衛省が管轄する政府専用機の関連予算も窮迫している。天皇陛下や皇族方がご利用になられる分も含めた政府専用機の燃料費は、24年度が約16億円だったが、「25年度はそれを大きく上回ることは確実だ」(防衛省関係者)という。(産経新聞13年12月23日)』

『1月9日から約1週間の日程で中東とアフリカを歴訪、25日からはインドを訪れて憲法公布の記念式典に出席する。そのため、政府は他の予算を切り崩して外遊費用に充てる方針だという。
「総理は1月22日からスイスで開催されるダボス会議にも行きたいと言っている。できれば施政方針演説や代表質問の前は外遊を控えて欲しいが、総理は海外に行くと元気になるので止められません」(官邸関係者) (中略)

 「海外に“行くな”とは言いませんが、頻繁な外遊に見合った成果があったでしょうか。肝心の中韓や米国との関係も一向に改善されていない。安倍首相は<空いた日は外遊・内遊で埋めてくれ>と言っているそうです。つまり、出かけることが目的の自己満足です。そりゃあ、海外に行くとチヤホヤされて気分がいいでしょう。しかも、首相は行く先々でODAなどの大盤振る舞いをしている。国民には増税を押し付けて、福祉もカット。それでいて、自分は海外豪遊が許されると思っているなら考えが甘い。到底、理解を得られません」(日刊ゲンダイ13年12月24日)』

* * * * * 

 mewは、安倍首相に外遊に行くなと言っているわけではないのだ。(・・)

 日本は資源が乏しい国だし。海外市場を拡大することも重要だし。経済面だけでなく、様々な面でアジアやアフリカの国々と交流を深めて、必要な支援を行なったり、地域の安定や平和に貢献したりすることは、と~っても大事なことだと考えている。(++)

 ただ、昨年、『 「武器なき日中戦争」に勝ち、「新大東亜帝国」を目指す安倍政権・・・』という記事にも書いたのだけど。

 安倍首相&超保守仲間たちは、異様なほどに中国を敵視しているところがあって。<それは石原慎太郎氏や田母神俊雄氏などの発言や、ネトウヨのブログなどを見れば、一目瞭然なのだけど。>
 そして、ともかく「経済的にも、軍事的にも、中国に勝ちたい」「中国より日本を支持する国を増やしたい」という自らの思いを重視して、外遊活動を展開しているわけで。
 そのような外交の仕方が、果たして本当の意味で、日本の国益にかなうのかどうか、mewははなはだ疑問なのである。(-"-)

<先日、居酒屋談義で、「もしかしたら安倍は、官邸でお友達と世界地図を広げて、『この国は日本の味方』『あの国は中国寄りだな~』と陣地とりごっこみたいに色分けをしながら、『もっと日本の味方を増やすぞ~。『経済支援をバラまくぞ~』とかやってるんじゃないか」って話していたのだけど。本当にやっていそうな気がしません?(@@)> 

* * * * *

 とはいえ、中国もかなり対抗意識を示しているようで。新華経済8日には『中国と日本がアフリカで外交戦、安倍首相と王毅外相が訪問―中国メディア』というタイトルの記事が。

『日本と中国がアフリカでの影響力拡大を狙い、年明けから外交戦を繰り広げる・・・安倍晋三首相は9日から15日にかけてコートジボワール、モザンビーク、エチオピアのアフリカ3カ国と中東のオマーンを訪問。モザンビークでは道路建設のため、円借款を中心に600億円~800億円の供与を表明。エチオピアでも地熱発電所の建設に100億円前後の円借款を検討している。日本の首相がサハラ砂漠以南のアフリカの複数の国を訪問するのは8年ぶりだ』と紹介。

『一方、中国外交部の秦剛報道官は王毅外交部長が6~11日にエチオピア、ジブチ、ガーナ、セネガルを歴訪すると発表した。中国は毎年、新年のアフリカ訪問を慣例としている。・・・現在、アフリカで日本の影響力は中国よりも大幅に小さい。中国とアフリカとの貿易の規模は日本の5倍、直接投資額は8倍だ。』などと記していたりして。

 アフリカでも「武器なき日中戦争」が展開されそうな感じになっているだけに尚更、安倍政権がこのような外交バトルに力を傾けているのを見ると「何だかな~」とぼやきたくなってしまうmewなのである。_(。。)_
 
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 ところで、来月6日から、いよいよロシアでソチ五輪が始まるのだけど・・・。
  
 オバマ米大統領や独仏大統領は、ロシアのプーチン大統領の人権軽視の政策に不快感を示し、ソチ五輪の開会式には出席しないことを発表している。(~_~;)
<関連記事・『天皇の心、安倍・超保守知らず+安倍は欧米の自由民主圏のカヤの外に』>

 この背景には、欧米諸国が、最近スターリン化して、イケイケ状態にあるプーチン大統領&ロシアに警戒感を抱いていることや、米国との間で「新冷戦時代」が始まっていることなどもあるのではないかと思うのだけど。

 安倍首相は、就任以来、プーチン大統領と良好な関係を築いていて、既に4回も首脳会談を行なっているし。<オバマ大統領は1回+プチ会談しかしていないのにね。安倍っちは、もしかしてだけどX2、強いリーダー・プーチンに、憧れやシンパシーを感じていたりして?^^;>
 それに東京五輪開催の絡みもあるので、結局、開会式には出席するのだろうと思っていたら、知人から「安倍も行かないらしいぞ~」との話が・・・。(・o・)

 読売新聞によると、安倍首相が2月7日の開会式に欠席するメインの理由は、その日が「北方領土の日」だからなのだという。(~_~;)
 毎年、この日には「北方領土返還要求全国大会」が開催されていて。首相や閣僚も来賓として出席し、スピーチを行なうのが慣例になっているのである。(>_<)

 しかも、安倍氏らの超保守派は、北方四島はロシアに不当に占領されていると主張していることから、そんな大事な日に日本の領土を占領している国のお祭りイベントに参加したら、お仲間に怒られちゃうのかも知れない。^^;

* * * * *

 ただ、安倍首相は、ソチ五輪の開催中にロシアを訪問して首脳会談を行なうことで、しっかりフォローしようと考えているようだ。(~_~;)

『安倍首相は、来年2月7日にロシア南部ソチで開かれる冬季五輪の開会式に出席しない意向を固めた。
 国会開会中であるうえ、7日が「北方領土の日」に当たることを考慮した。ただ、五輪期間中(2月23日まで)にソチを訪問し、プーチン大統領と首脳会談を開く方針だ。

 日露両政府は、首脳会談に先立ち、来年1月末に北方領土問題について話し合う外務次官級協議を東京で開催する。首相は次官級協議の結果を踏まえ、首脳会談で領土問題などの意見交換をしたい考えだ。
 五輪開会式には各国首脳が自国選手応援のため出席する例が多い。しかし、ソチ五輪の開会式を巡っては、欧米各国の首脳が、同性愛への規制強化などロシアの人権状況に抗議するため、欠席を表明する動きが相次いでいる。(読売新聞13年12月24日)』
 
* * * * *

 とはいえ、プーチン大統領やロシア政府にしてみれば、安倍首相が(米オバマ大統領らと同じように)開会式の出席を拒んだことは決して快くないことだろう。^^;
<安倍首相がその日に、「不当に占領されている北方領土の返還を」なんてスピーチを行なっていたとすれば、尚更に?>

 しかも、ロシア政府は、首相の靖国参拝を批判する声明を出している上、ラブロフ外相は、中国外相との電話会談でこのように述べていたという。
『ラブロフ氏は「靖国神社の問題ではロシアの立場は中国と完全に一致する」と応じ、日本に対し「誤った歴史観を正すよう促す」と主張した。(産経新聞14年12月31日)』

 この辺りのことは『安倍は米主導で中韓と関係改善?+ロシア外交にも影響+経済団体の苦しい反応』という記事にも書いたのだけど。

 ロシアは、戦勝国側として、日独伊のファシズムによる侵略から欧州やアジアを守ったと主張している立場だし。北方領土問題でも、あくまでも「日本は第2次大戦の結果を認めた上で交渉すべきだ」と考えているため、安倍首相の歴史認識に大きな問題性を覚えているようで。

 ロシア外務省も靖国参拝に関して、「過去の歴史に対する正しい理解が、東京と戦争の年月に日本軍国主義と戦った近隣諸国との現在の関係の重要な基盤を構築している。その背景には、日本社会に世界で一般に受け入れられている第二次世界大戦の結果の評価と異なる偏った見解を押しつけようとする一部の勢力の企てが強まっていることがある。日本政府の長のこのような行為に、遺憾の意を表明せざるをえない」という批判声明を出して、安倍首相を強くけん制していたほどだ。^^;

<要は、安倍氏らの超保守勢力が、政治権力を利用する形で、日本に自分たちの偏った思想や歴史認識などを広めて、戦前志向のアブナイ国に変えようとしているって言ってるのよね。(@@)>

 安倍氏は、何とか自分が首相を務める間に、北方領土の返還の話を決めたいと張り切っているようなのだけど。<バックにロシアとパイプが強い森元首相もついているしね。>
 ただ、安倍首相は、来月のロシア訪問では、アジア・アフリカ訪問のように王様気分の楽しい外遊を味わうのは難しいかも知れないな~と思ったりもしているmewなのだった。(~_~;)

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by mew-run7 | 2014-01-12 04:00 | (再び)安倍政権について | Trackback(1)