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日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガ、反超保守&新自由主義。左右問わず、mew基準で、政治や競馬、スポーツなどについて。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

専守防衛や非核三原則さえも見直して、来年から軍拡予定のアブナイ麻生自民党に「NO!」を


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最新の記事一覧・・・8月分は、コチラ。7月分は、コチラ
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。



 麻生自民党からは、選挙活動の中で、どんどん保守的
な発言が増えているのだけど。何と自民党は、テレビCMにも、
安保防衛編も用意していた。<昨日、初めて見ちゃった。(・・)>

 この国をとりまく様々な脅威・・・「北朝鮮の脅威」「テロ対策」
「海賊対策」・・・安全保障の基本が定まっていなければ、日本を
守ることはできない
 そこに麻生総裁が登場して、「日本を守る、責任力」とアピール
するというものだ。^^;

 昨日は、毎日新聞の世論調査の結果が出ていたのだけど。何と
自民党の当選者数が100人を割れる可能性まである<民主党は
単独で320人以上当選?>と報じられていたのだが。(・o・)
exciteコチラ

 ここまで劣勢になると、もはや、自民党は、憲法改正や安保防衛
政策などの、いわゆる保守的な政策を訴えて、民主党との違いを
アピールして、何とか活路を見出そうとするしか手がないかも
知れない。(・・)

 そして、mewは、本当は、もっともっとその争点に、マスコミ
や国民が注目してくれればいいのにと思っている。
 というのも、今度の総選挙は、憲法改正や安保防衛政策などの
面で、これからの日本の国や国民のあり方を大きく左右する大事な
大事な選挙だからだ。(**)

 残念ながら、マスコミ(特にTV)は、この点をあまり報じて
くれないのだけど。私たちは、今、日本が戦後60余年の間、
守り続けて来た平和主義を手放すのかどうかの、重大な岐路に
立たされている。(-"-)

 実際、もしこのまま自民党政権が続けば、日本は憲法9条の
「平和主義」を捨てて、さらには「専守防衛」も「非核三原則」
も捨てて、マジにアブナイ軍事国家になってしまうおそれがある
のである。(ーー) 

 mewが、このブログで「日本がアブナイ!」と訴え続けたり、
「ど~しても今度の総選挙で、自民党を政権の座からおろさなく
てはいけない」とアピールしている最大の理由もそこにある。(@@)

* * * * *

 次の総選挙で麻生自民党が勝ったら、彼らは2011年までに
憲法改正を実現すべく、積極的に動き出すことになる。
 でも、憲法改正が本格的に具体化するまでには、かなり時間が
あるし。いざとなったら、国民投票の際に、国民の手で潰すことが
できるので、まだいい。

 ところが、憲法改正以前に、既に、勝手にどんどん進められて
いるアブナイ政策&計画があるのだ。(・・)

 政府&防衛省は、今年の年末に、来年から5年間(2010年~
14年)の、日本の安保防衛政策のの具体的な指針を決める
「新防衛大綱」を発表することになっている。

 自民党の国防部会は、もう6月に、この大綱に記すべきことの
提言をまとめて、麻生首相に提出しているのだけど。

 政府自民党は、2011年から本格的に始まる日米軍一体化&
日米新安保体制の計画を実施に移すことを予定していることから、
その提言の中身も、以前の記事などに書いたように、「憲法9条
改正」「集団的自衛権の容認」「ミサイル防衛の強化」「敵基地
攻撃論」「海外派兵」などを含んだかなり過激&恐ろしいものに
なっていて。
 mewは、それだけでも十分に、自民党政権が続いたらアブナイ
と思っているのだけど・・・。(ーー゛)

<もし自民党政権が続いたら、来年から、↑の方針で、どんどん
軍事力拡大して行ってしまうのよ。(・o・)>

 実は、もう一つ、も~っと恐ろしい報告書が、この8月の解散の
直前に、麻生首相の下に届けられていて。麻生首相も、それを評価
していたのである。^_^;
 それは、官邸に設けられた麻生首相の私的諮問機関である「安全
保障と防衛力に関する懇談会」の答申である。(ーー)

 そして、この報告書の中身は、警戒感いっぱいのmewの想像を
超えるような、本当にアブナイものだった。
 何とそこには、「専守防衛」をはじめ、日本の安全保障のルール
まで、根本から見直すべきだと記されているのである。(゚Д゚)

<答申原文PDFはコチラ。(ただし、90ページもある。^_^;)
問題の箇所はp.48~に。報告書の概要は*1に。>

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  日本政府は、1957年に「国防の基本方針」を決定。さらに
87年には、閣議決定によって、1・専守防衛、2・他国に脅威を
与えるような軍事大国にならない、3・文民統制を確保する、
4・非核三原則の「防衛政策の基本」となる事項を定めている。
 そして、これらが日本の軍事化に歯止めをかける大きな役割を
果たして来たことは言うまでもない。(・・)

 また、mewは、この4つの基本方針は、大多数の国民の意思
に合致するものなのではないかと確信している。(**)
 
 mew自身、それはどの国も軍隊が持たないようになれば、
どんなにかいいかと。それが理想だとは思うけれど。
 現実的に考えた時に、日本もいざという時のために、最低限の
軍事的な防衛力は持たなければならないと思うし。そのためには、
自衛隊を有するのは致し方ないと考えている。
<さらに言えば、自国内の専守防衛に徹するという条件を明記
するなら、憲法9条を改正して、自衛隊を軍隊として認めても
いいとさえ思っている。>(・・)

* * * * *

 それこそ、近時は、社民党や共産党も、現実路線をとるように
なって。もはや、かつてのように自衛隊を違憲だとは言わず。
ただし、憲法9条の精神&上述の4原則を遵守するようにという
主張をするようになっているし。
 mewが、これまで色々な世論調査を見て来た限りでは、日本の
国民の7~8割以上は、同じような考えを持っているのではないか
と思うのである。(**)

 実際、日本の政府&防衛省も、いわゆる保守タカ派の議員の多く
も、安保政策に関して、自衛隊の海外派遣の恒久法作りや集団的
自衛権が云々などの問題のある提案したとしても、<とりあえず、
オモテ向きは>必ず「専守防衛の範囲で」とか、「文民統制を重視
して」とか記して、上述の4原則に配慮するように努めて来た。

 ところが、この答申は、この重要な4原則の見直しを検討する
ように提案しているのだ。(`´)

* * * * *

 この報告書では、さらに、下記のような提言もなされている。

*集団的自衛権の憲法解釈見直し

*武器輸出三原則を修正し国際共同開発などを容認

*敵基地攻撃能力保有を検討

*日本の安全保障を確保するため「多層協力的安全保障戦略」が
必要<海外派遣の恒久法、武器使用基準の緩和などを含む>

*「存在による抑止」(静的抑止)だけでなく、「運用による抑止」
(動的抑止)を重視

 これらは、自民党の国防部会が出した提言ともほとんど重なって
いるので、もし自民党の政権が続いた場合は、新防衛大綱に採用
されることになる可能性は極めて高いと思われる。(ーー゛)

<っていうか、そもそも、この懇談会のメンバーには、超保守タカ
派の安倍元首相のブレーンやその関係者などがはいっていて、半分、
最初から「結論ありき」の出来レースみたいな感じなのよね。(-"-)>

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~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 
 
 安保なら産経新聞?^^;・・・が詳しく報じていたので、ここに
アップしておきたい。

『首相の私的諮問機関である「安全保障と防衛力に関する懇談会」
(座長・勝俣恒久東京電力会長)は4日午前、今後の防衛力整備の
あり方を示した報告書を麻生太郎首相に答申した。
 北朝鮮の弾道ミサイル迎撃にあたる米艦船を自衛隊が防護可能に
するため、集団的自衛権行使を禁じてきた憲法解釈を見直すよう勧告。
装備品の国際的な共同開発・生産に日本が参加するため、武器輸出
三原則の早急な緩和も求めた。

 報告書は政府が年末に改定を予定する「防衛計画の大綱」のたたき
台となる。ただ、衆院選で民主党が政権をとった場合、報告書が
空文化する可能性もある。

 報告書では現大綱で示されている「多機能弾力的防衛力」に代わる
概念として「多層協力的防衛力」を提示。(1)日本自身の努力(2)
同盟国との協力(3)地域協力(4)国際社会との協力-の組み
合わせによって「多層協力的安全保障」を構築すべきだと指摘した。

 このため、「専守防衛」をうたった「国防の基本方針」を見直し、
国際平和維持活動(PKO)に積極参加していく必要性を強調。武器
使用基準の緩和を含むPKO参加五原則の見直しや、自衛隊派遣を
随時可能にする恒久法(一般法)制定を政府に要望した。

 また北朝鮮の弾道ミサイルを「日米共通の脅威」ととらえ(1)
米国に向かうミサイルの迎撃(2)ミサイル迎撃のため公海上に
展開している米艦船の自衛隊艦船による防護で、集団的自衛権を行使
すべきだと勧告。憲法解釈の「見直しも含めた適切な法整備が必要」
と指摘した。

 外国への武器の輸出を禁じる武器輸出三原則については、最先端
技術の獲得や日米防衛協力の促進を妨げると懸念を表明。「世界の
平和と安全に寄与する性格の武器輸出は容認する」との新方針を定め、
それまでの間は個別案件ごとに三原則の例外として早急に緩和を実施
していくよう訴えた。<産経新聞4日>』

* * * * *

 これに対して政府自民党の反応はと言えば・・・

『麻生太郎首相は4日午前、首相官邸で開かれた「安全保障と防衛
力に関する懇談会」に出席し、懇談会の報告書について「日本安全
保障の第一は、日本の安全と繁栄を確保することだ。世界の安全保障
の環境が変わるなか、日本や世界の安全を確保していくために、報告
書は、日本の防衛力は何をなすべきかをいろいろ示しいただいた」
と評価した。

 河村建夫官房長官は4日午前の記者会見で、懇談会が集団的自衛権
の行使を禁じる政府の憲法解釈の変更を求める報告書を提出したこと
に「集団的自衛権の行使は憲法上許されないとする立場を変えている
ところではないが、報告書が取り上げた問題は重要だ。十分議論する
必要がある」と述べた。

 武器輸出三原則の緩和には「平和国家としての基本理念は堅持して
いかなきゃならないと考えているが、報告書の内容をさらに研究、
勉強して、政府としても所要の検討を行っていきたい」と述べた。
<産経新聞4日>』

* * * * *

 総選挙前ゆえに、すぐに報告書の中身に飛びつくような発言はして
いないけど。
 他の報道記事を見ても、麻生首相はこの答申を歓迎していたのは
確かだし。あの慎重な河村長官でさえ、やや前向きな姿勢を見せて
いることが伺える。(・・)

 この反応から見ても、もし総選挙に勝って、国民の支持を受けた
ということになれば、必ずや、自民党の国防部会&安保懇談会の
提言を「新防衛大綱」に盛り込むことになるだろう。(ーー゛)

 国の防衛は、確かに大事なものだけど。長い間かけて、築き
上げて来た日本の「平和主義」や「専守防衛」「非核三原則」
などのルールは、一度崩してしまったら、後に戻って、再構築
するのは決して容易ではない。(`´)

 それゆえ、<上の記事にもあるように>この超・危険な報告書
を白紙に戻すためにも、日本がこの秋から、誤ったアブナイ道を
進まないためにも、何とかして、自民党が政権をとることを阻止
して欲しいと、改めて強く訴えたいmewなのだった。(@@)
       
                         THANKS

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さらに現政権にノーさんが作った「THE BLOGGER」、晴天とら日和さんが作った「【政権交代】を目指すブログ結集!」をご参照下さい。
 


  









「安全保障と防衛力に関する懇談会」報告書概要

 
第一章 新しい日本の安全保障戦略

第1節 安全保障戦略の理念と目標―日本がめざす世界
(1)日本の安全と繁栄の維持:日本の安全及び海外で活動する日本人の安全確保が必要。また、開かれた国際システムの下での経済活動や移動の自由を保障されることが必要。
(2)地域と世界の安定と繁栄の維持:日本の安全及び生活基盤を守るためにも、地域と世界の安定が必要。また、市場アクセス及び海上輸送路(シーレーン)の安全確保が必要。貿易相手国の安定も不可欠。
(3)自由で開かれた国際システムの維持:自由で民主的な価値が増進され、基本的人権が守られることも重要。日本も国際機関の機能強化や規範作りに積極的役割を果たしていく必要あり。また、武力による紛争解決を否定するという了解が世界に広まることが、日本人のめざす世界。

第2節 日本をとりまく安全保障環境
(1)基本趨勢
 経済、社会のグローバル化が進展した結果、主要国間の関係は安定し、大規模戦争の蓋然性は低下。その一方で、グローバル化は脅威の拡散の原因にもなっており、国際テロ、大量破壊兵器の拡散、海賊など安全保障上の脅威を含め、国境をまたぐ(トランスナショナルな)問題が増加。新興国の台頭などにより世界のパワーバランスに変化。
(2)グローバルな課題
①破綻国家・国際テロ・国際犯罪:冷戦後に増加した内戦型紛争が破綻国家を生み、その脆弱な統治が国際テロや国際犯罪などに「聖域」を与えている。
②大量破壊兵器・弾道ミサイル拡散の脅威:大量破壊兵器、中でも核の拡散は、国際安全保障を脅かす重大な要素。核兵器の拡散が核の連鎖を引き起こすおそれや、核兵器がテロ組織に渡ることも危惧される。
③米国の影響力の変化と国際公共財の不足:米国の絶対的な優位は今後も変わらないが、軍事的負担の増大や経済危機の影響で、米国の関与が縮小するおそれ。これまで米国が主導的に提供してきた国際公共財について、米国に加えて、EU諸国や日本など主要国が共同で提供する必要。
(3)日本周辺の安全保障環境
①北朝鮮:北朝鮮は核・ミサイル開発を継続しており、世界の平和と安全に対する脅威。日本にとっては、核・ミサイルに加え、特殊部隊による破壊工作も大きな脅威。北朝鮮の体制は先行き不透明であり、体制の崩壊の可能性。
②中国:日中間では経済協力にとどまらず、「戦略的互恵関係」を確立する努力が継続。一方、中国の軍事力の急速な増強は、その意図と規模が不透明なため、地域と日本にとっての懸念材料。
③ロシア:ロシアはG8のメンバーで、アジア太平洋地域の安全保障に影響を与え得るプレーヤー。その軍事力は、冷戦時代に比べ活動水準は大幅に下がっているが、その潜在能力は高い。
④アジア太平洋地域:アジア太平洋地域では、米国を軸にした2国間同盟の束が域内の安全と秩序を担保してきたが、地域安全保障枠組は依然として弱体。

第3節 多層協力的安全保障戦略
 日本の安全保障を確保するため、①日本自身の努力、②同盟国との協力、③地域における協力、④国際社会との協力という4つのアプローチを「多層的」に用いて、重層的に問題の解決にあたり、①日本の安全の確保、②脅威の発現の防止、③国際システムの維持・構築という3つの目標を実現する「多層協力的安全保障戦略」が必要。
(1)日本の安全―日本に対する直接的な脅威・問題への対応
種類も質も異なる様々な脅威・問題が存在。平時と有事の区別がつきにくく、事態の進展が早いという特色を踏まえ、事態にシームレスに対応することが必要。
・多機能弾力的防衛力の整備
・北朝鮮の核・弾道ミサイルの脅威に対する抑止力の維持
・米国との安全保障・防衛協力の強化
・北朝鮮の核・ミサイル開発の放棄を外交的に達成するための重層的な働きかけ
・国際犯罪・国際テロを制するための取締り活動
・離島・島嶼及び領海への侵入、大規模災害等に対する統合的なアプローチ
・情報機能の強化
・文民統制の強化
(2)脅威の発現の防止
 脅威の「種」に働きかけることにより、現実の脅威になるのを防ぐことが重要。
・アジア太平洋地域における米軍再編計画の着実な実施
・アジア太平洋地域における韓国や豪州等との協調・協力
・国際平和協力活動への積極的参加
・軍備管理レジームの強化及び核不拡散体制への積極的な貢献
・防衛交流等による周辺諸国との信頼醸成
・防衛力の実効性を高めつつ、外交力、経済力、文化の魅力など、日本のさまざまなパワーを組み合わせた「総合安全保障」
(3)国際システムの維持・構築
 国際システムを支え牽引してきた米国の影響力に変化が見られる現在、日本が健全な国際システムの維持・構築に努力することが重要。
・さまざまなアプローチを重層的に進めること
・国連安保理改革を含む国連機構改革等
・アジア太平洋地域における地域安全保障枠組の構築
・米国及び意思決定の核となる数カ国(コアグループ)との協力

第二章 日本の防衛力のあり方
第1節 防衛力の役割
①日本及び日本周辺における事態の抑止・実効的対処
 今後は、防衛力の「存在による抑止」(静的抑止)に加え、平素からの活動を通じた「運用による抑止」(動的抑止)を重視。自衛隊は事態の進展にシームレスに対応せねばならず、想定し得る以下の事態に実効的に対処可能な防衛力を着実に整備する必要。
ア 弾道ミサイルへの対応:抑止が最も重要。核抑止については米国に依存。その他の打撃力による抑止は主として米国に期待しつつ日本も作戦上の協働・協力を行う必要。ミサイル防衛による対処や被害局限も抑止の一環。重層的に構成される抑止を実効的に機能させるためには、日米の連携が重要。現在計画中のミサイル防衛システムの整備を着実に進めつつ、新型迎撃ミサイルの日米共同開発を促進すべき。敵基地攻撃能力を含む抑止力の向上については日米の役割分担を踏まえ、日本として適切な装備体系、運用方法、費用対効果を検討する必要。情報収集手段については、日米で相互補完できるような機能を構築すべき。
イ 特殊部隊、テロ等への対処:北朝鮮の特殊部隊や国際テロ組織による工作活動に対しては、警察機関と協力して兆候の察知と重要施設の防護、制圧などの対処が必要。
ウ 周辺海・空域及び離島・島嶼の安全確保:常続的警戒監視の実施と作戦能力の質的優位保持が必要。島嶼部への部隊の新たな配置を検討するとともに、緊急展開能力の向上を図るべき。
エ 大規模災害への対処等を通じた国民の安全・安心の基盤の確保
オ 本格的武力攻撃への備え
②地域的な環境・秩序のいっそうの安定化
ア 平素からの情報収集・警戒監視・偵察(ISR)活動により情報優越を確立。
イ アジア太平洋地域における防衛交流・協力の充実
ウ 地域安全保障枠組みの構築につながる多国間共同訓練等を適切に支援。
③グローバルな安全保障環境の改善
ア インド洋における海上阻止活動への支援を含む国際テロに対する取り組み  
イ 破綻国家への支援・国連平和維持活動への参加等
ウ 大量破壊兵器等の拡散を防ぐための取り組みに自衛隊を積極的に活用
エ NATOや欧州諸国などとの交流・協力を積極的に推進

第2節 新たな防衛力の機能と体制
(1)防衛体制構築の指針
 今日の防衛力は、多種多様な任務に従事可能な「多機能」性を持ち、突発的な危機にも迅速・的確に対処し得る「柔軟な」運用が可能なものへと発展すべき。自衛隊の体制改革に際しては、優先順位を明確にし、効率的な経費使用を行いつつ、防衛力の役割の拡大や即応性を考慮し、必要な水準と充足率を維持すべき。
(2)防衛力の機能発揮のための共通の要請
量よりも質に配意するとともに、ソフトウェアを重視し、より費用対効果の高い防衛力を構築していくべき。
(3)統合運用の強化と更なる統合の拡大
統合運用能力をいっそう高める必要。また、統合運用に資する教育訓練や部隊編成の手法を確立すべき。さらに、統合幕僚監部が作戦面からの優先順位を判断し、防衛力整備について意見具申する権限を持つことが必要。
(4)日米同盟の強化に資する防衛力整備
日本の防衛力を構築する際、米国との役割・任務の分担や日米間の相互運用性の向上の観点から常に確認することが重要。
(5)国際平和協力活動の強化のための体制整備
大規模かつ多様化したミッションに常時複数箇所、自衛隊の部隊を派遣することが可能な態勢を確保すべき。

第3節 防衛力を支える基盤
(1)人的基盤(少子化への対応など)
 少子化への対応として、女性自衛官の積極的な採用・登用、長期安定的な雇用形態への移行が必要。自衛官の階級・年齢構成の是正のため、曹クラスから幹部への部内登用の抑制的見直しや早期退職制度の導入、曹クラスの新たな俸給体系や階級の創設を検討。
(2)物的基盤(防衛生産・技術基盤)
維持・育成すべき防衛生産・技術基盤の明確化のため、個別戦闘の勝敗を決するような要素、秘匿を要する要素及び自国に基盤を保持しなければ戦力を発揮し得ない要素に着目した国産化の基準を設定。また、国際共同開発に積極的に踏み込むことが必要。
(3)社会的基盤(国民の支持と地域との協力)
 日本の安全保障政策の様々な側面に関して、広く国民の間で議論がなされるべきであり、そのための正確な情報提供が重要。自衛隊に対する国民の理解や支持、地域住民の協力は、防衛力を構成する重要な要素であることを踏まえ、バランスの取れた部隊配置が必要。

第三章 安全保障に関する基本方針の見直し
第1節 安全保障政策に関する指針について
「国防の基本方針」は策定から50年以上修正されず。また、「防衛政策の基本」とされてきた(ア)専守防衛、(イ)他国に脅威を与えるような軍事大国にならない、(ウ)文民統制を確保する、(エ)非核三原則、の4つの方針には「歯止め」としての意義はあったものの、「日本は何をするのか」についての説明としては不十分。「文民統制」や「軍事大国にならない」との方針は、引き続き重要だが、安全保障環境の変化により、世界の現状は、従来、「専守防衛」で想定していたものではなくなっている。
「安全保障政策の基本方針」を定め、内外に示すとともに、専守防衛など、日本の基本姿勢を表す概念についても今日の視点から検証すべき。

第2節 国際平和協力活動に関する方針・制度について
(1)国連PKO参加の現状
 国連PKOは、国家間紛争に対応する伝統的なものから、大規模・多機能型のものに変化し、参加5原則に該当しないケースが増加。このため、近年の日本の参加は低調だが、他のG8諸国並みの努力が必要。
(2)参加基準の見直し
 参加5原則と現国際平和協力法を改正すべき。政策的基準としては、正統性、安全確保、日本に相応しい能力発揮について評価し、日本の国益に合致するか否かを判断。
(3)国際平和協力活動に関する恒久法の制定
 国際平和協力により積極的に取り組むため、恒久法の早期制定が必要。
(4)国際平和協力に関する法的基盤の確立
「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」報告書の結論を強く支持。今後の法制度の中で活かされるよう期待。

第3節 弾道ミサイル攻撃への対応に関する方針について
(1)日米協力の重要性
 弾道ミサイル攻撃からの防衛には、報復的抑止力について米国に依存する一方、ミサイル迎撃や被害局限など、自らの役割を果たすべき。
(2)法的基盤の確立
①米国に向かうミサイルの迎撃:北朝鮮の弾道ミサイルは日米共通の脅威であり、米国に向かうミサイルの迎撃を可能とするため、集団的自衛権に関する解釈を見直すべき。
②米艦船の防護:弾道ミサイルへの対処に際し、自衛隊艦船が米艦船を防護できるよう、集団的自衛権に関する解釈の見直しも含めた適切な法制度の整備が必要。

第4節 武器輸出三原則等について
(1)武器輸出に関する今日の課題
 欧米諸国は、国際的な分業により先進的な技術や装備品を取得しようとしており、日本がこのような枠組に参加できない場合、国際的な技術の発展から取り残されるリスクが高まっている。また、米国からライセンスを受けて国内で生産する装備品等の米国への輸出を可能とすることは、日米協力の深化にもつながる。さらに、テロ対策に資する装備などの輸出は、日本の安全のためにも必要。
(2)武器輸出三原則等の修正
 武器輸出を律するための新たな政策方針を定めることが適切。方針策定までの間、個別の課題については、従来から行われてきた一部例外化により、早急に手当てすべき。
(3)武器輸出三原則等の例外化の範囲
 以下の案件は、厳格な管理が確保できることを前提に、武器輸出三原則等によらないこととすることが適当。
・国際的な共同研究開発・生産への参画
・民間レベルの先行的な共同技術開発や民間企業による他国の装備品開発・生産プログラムへの参画
・他国との共同研究開発・生産の成果の相手国から第三国への移転
・米国から受けたライセンス生産装備品等の米国への輸出、米国から第三国への移転
・弾道ミサイル防衛以外の米国との2国間共同研究開発・生産、テロ・海賊対策等への支援に係る案件

第5節 新たな安全保障戦略の基盤について
(1)官邸機能の強化
 現行制度の範囲で実施可能な官邸の司令塔機能強化に関する施策は早期に実施。安全保障に関する閣僚級会議体を支える恒常的な事務局創設についても引き続き検討すべき。
(2)情報機能と情報保全体制の強化
 各種情報収集基盤の強化・充実と強固な情報保全枠組の速やかな整備に努めるべき。
(3)国会による文民統制の強化
 国会の論議を通じた積極的な文民統制が必要であり、国会における秘密会のあり方や秘密保護のルール化についても検討すべき。
Commented by 仙人 at 2009-08-23 00:17 x
25位枠久々の復活、おめでとうございます。

最近のマスコミ(週刊誌を含む)や、カリスマ予想師(?)の「和子さん」やその他の予想趣味の人の総選挙結果予測では、軒並み民主大勝自民惨敗で、少なくとも政権交代は実現できそうな雰囲気ですね。
ご同慶の至りです。
これもmewさんをはじめとする大勢のブロガーさんによるネットの影響力が、効果を示した部分も大きいのではと思っています。
ただ残念なのは、応援している山口4区の戸倉さんと東京8区の保坂さんが、非常に厳しい状態になっていることです。
とくに、保坂さんは石原(伸)とデッドヒートになっているようですが、現状では東京比例区の社民枠がなさそうなので、比例での復活もほとんど期待できません。
対官僚に対する今までの実績を考えると、新政権にとって貴重な戦力を失うだけでなく、「国民の生活が第一」に期待している私たちにとって大きな損失です。
東京8区の人に保坂さんを支持して欲しいのは勿論ですが、比例区で社民党の枠を1つ確保できるように、民主党支持の人が行動してくれればいいなと思っています。
25位枠復活にかこつけて、初めてコント欄に投稿させていただきました。

Commented at 2009-08-23 00:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 平和大好きな私 at 2009-08-23 02:19 x
平和だどうだというのは世界第二位の軍事力を持つ中国に対して言うべきですよ。
原水を尖閣沖に領海侵犯を犯した中国に「平和主義」を訴えるべきですよ。
そして北朝鮮の拉致問題も平和だから返せと抗議しても無駄、バカにされるだけ
ミサイル開発に核開発も平和だから、金くれたら核開発資金になるだけですよ。


台湾に中国がミサイルを打ち込んで来て
第七艦隊の空母が2隻配置してミサイル攻撃が止んだのは
何故でしょうか?その理由は空母が来たからでは?
要するに抑止効果としてあるわけで攻撃を止めるためです。

台湾には憲法9条が無かったから攻撃されたのでしょうか?
違いますよね。日本が是だけ平和ボケして攻撃を受けないのは何故?
憲法9条があるからでしょうか?違いますよね。

日米安保で米軍に守ってもらってるから平和なんですよ。


防衛が無いのに平和なんて保てません、当たり前の話です。
そして、攻撃されてやられるまま皆死ねと言うのでしょうか?

あなたが死を望むのは構いませんが、私はお断りです。
Commented by mew-run7 at 2009-08-23 16:59
仙人さん、コメント有難うございます。

私も先週の記事に書きましたけど、保坂氏は国会&国民にとって
大事な存在なので、何とか当選をして欲しいと思っていて。
あの選挙区は区長も調そうですけど、やや保守的な人が
多く、石原氏も強い地盤を築いているので。何とか東京比例
で、社民党への投票が増えないものかと思っているところ
です。
<民主党も、保坂氏が選挙区を動いてくれたことに感謝
して、少し票をまわしてくれるといいんですけどね~。>

とくらさんも、ずっと同じexcite仲間としてやっていたので、
ホント、頑張って欲しいです。(・・)

公示日以降は、一般ブログもあまり露骨なことは書かない
方がいいらしいので<候補者に迷惑がかかるのが、一番
コワイですしね~>、ちょこまかと織り込む形で応援して
行きたいと思います。
Commented by mew-run7 at 2009-08-23 17:05
平和大好きな私さん、コメント有難うございます。

同じように平和が好きでも、平和維持の方法には、
色々な考え方があるのでしょうし。
<ちなみに、私自身は、防衛&軍隊は必要で、憲法
9条で自衛隊を軍隊として明記してもいいと思っている
のですけどね。>

ただ、おそらく、私が、いわゆるタカ派的な発言や
考えにイライラするように、あなたはハト派的な
ものにイラ立つのでしょうし。

同じ日本人として、日本や平和を愛していながら、
何か不思議というか、なかなかうまくいい具合には
行かないものですね。^^;


by mew-run7 | 2009-08-22 09:37 | 09年衆院選 | Comments(5)

by mew-run7