普天間移設のウラも闇も知る男・守屋元防衛次官が、移設の利権に言及+やっぱ米国は県外でもよかった
2009年 12月 10日
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
普天間基地の移設問題は、ますます混沌とした状況になって来て
いるのだけど・・・。
沖縄の人たちや、社民党、鳩山首相など民主党の一部などが、
基地の移設先を、今、計画されている辺野古(キャンプ・シュワブ
沿岸)に限定せず、国外か県外にと主張する根拠の一つに、米軍が、
当初から、この地を希望していたわけではないということがある。
ネットのアチコチでも、米国は「当初、海兵隊のほぼ全体を
グアムに移転させることを検討していた」とか、移設先を沖縄県内
にこだわっていたわけでもないのに、「日本側が、建設利権なども
絡めて、辺野古に移転する案を出して、積極的に計画を進めたのだ」
という話が見られる。(**)
<たとえば「永田町異聞」さんのコチラやコチラの記事。「反戦な
家づくり」さんのコチラの記事。とむ丸さんのコチラの記事など>
* * * * *
そして、何とあのゴルフ等の接待問題で逮捕された元・防衛事務
次官(防衛省の事務方TOP)の守屋武昌氏が、雑誌のインタビュー
で、その話を裏付けるような発言を行なったという。(**)
『沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題で、米軍
キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)に移設する現行案決定に
携わった守屋武昌・元防衛次官は、10日発売の中央公論で、移設
問題の混迷の一因が海上埋め立て工事に絡む利権にあると指摘した。
守屋元次官は、インタビューに応じる形で、沖縄県の仲井真
弘多(なかいまひろかず)知事らが現行案に対し、埋め立て面積が
拡大する沖合移動の修正を求めていることを「問題の先延ばしを
図っているようにしかみえない」と批判。利権について「与野党を
問わず有力政治家が土砂の需要を見込んで山を買っているという
情報が、地元ではまことしやかにうわさされている」と強調した。
また、「沖縄の多くの県民の本音は国の責任でやってくれと
いうことだと思う」との見方を示している。<読売新聞9日より>』
社民党が、この発言に関して、早速、調査を行なう意向を示して
いるようなのだけど・・・。(*1)
もし普天間移設案に関わって来た守屋氏が、様々な利権が絡んで
原案が作られた経緯の真相を明らかにしたなら、またこの問題の
展開が大きく変わって来る可能性もある。(**)
<尚、この普天間の問題に絡んでいるかどうかはわからないけど。
米国側の元・国防関係者の中にも、関連の団体や企業に関わって、
アレコレ利益を得ようとしている人って、結構いるのよね。^^;>
* * * * *
守屋氏は、96年に普天間基地移設の話が出た頃は、防衛庁長官
官房審議官を務めていて(98年から防衛施設庁施設部長に)、
この移設計画に、深く関わって来た。
それこそ、産経新聞(コチラ)には『SACO以来、沖縄の米軍
再編問題を「ライフワーク」ととらえた守屋は15年8月に次官に
就任すると、「沖縄」に邁進(まいしん)する』とまで書かれて
いるほどだ。(・・)
ちなみに、山田洋行からの接待疑惑が報じられていた頃、守屋氏
が沖縄でアレコレ接待を受けているという話もチラホラ出ていた。
今、検索してみたら、日刊ゲンダイが07年11月2日に、
こんな記事を掲載していた。
『東京・赤坂の高級クラブで夜な夜なハメを外していた防衛省の
守屋武昌前事務次官(63)。遥か沖縄の高級クラブでも、腹心の
手引きで地元業者と飲みふけっていた。おまけに、腹心の前那覇
防衛施設局長ときたら、守屋に輪を掛けた“タカリ魔”で連日の
ように地元建設業者とつるんで沖縄のクラブをはしごしていた。
守屋タカリ一派は、疑惑の夜に、業者とどんな密約を交わしたのか』
<また、別の件での接待だけど。現・国民新党の下地幹雄議員も、
守屋氏をゴルフ&飲食接待したことを認めている。*2>
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そして、コチラは有料サイトなので、肝心なところが読めない
のであるが。中央ジャーナルの07年12月25日号には、『守屋
武昌の沖縄利権と久間章生のグァム移転利権』という記事があった。
『東京地検特捜部の次のターゲットの本命は久間章生衆院議員と
目されているが、その背景には、在日米軍再編事業をめぐる巨大
な防衛利権の闇がある。守屋や久間は沖縄利権やグアム移転利権に
どうかかわってきたのだろうか。
守屋次官が大米建設に便宜を図る?
日米両軍の基地がある沖縄は防衛利権の宝庫だ。
近年は、‥
佐藤局長と平仲の金銭授受疑惑
守屋は、‥
久間が米軍再編プランを作成
在日米軍再編事業は費用総額三兆円規模。そのうち、‥』
これらの記事を見ても、自民党の防衛族&官僚が結託して、
色々と動いていたことは、容易に想像できるだろう。(**)
* * * * *
米国と日本の間で、普天間基地の返還の話が出たのは96年。
橋下政権の頃だった。(・・)
もともと米国は、東西冷戦が終わってから、米軍の大幅な再編を
考え始めていたのだが。その一つとして、普天間基地の返還&移転
が検討されることになった。
実は、米軍は、もともと同基地の設備が老朽化していることや、
海兵隊の編成を考えて、一部または全部の移転を考えていたよう
なのだが・・・。
95年に、普天間で海兵隊員による幼女暴行事件が起きたこと
から、それまでずっと騒音や危険性に不満を抱いていた住民の怒り
が爆発したこともあって、普天間からの撤退を決定したという。
そして、守屋氏はその時から、この件に関わっているのだ。
96年に『米軍基地の整理・縮小を検討する「日米特別行動
委員会」(SACO)が発足。守屋は沖縄担当審議官として前線
に立ち、懸案の普天間飛行場(宜野湾市)を嘉手納空軍基地
(嘉手納町など)に統合する案を主張した。
しかし、8年[筆者注・97年]12月に日米が合意したSACO
最終報告では、撤去可能な海上ヘリポート案が採用された。嘉手納
統合案は米側と外務省、地元の反対で消えた。
「外務省にしてやられた」。当時、守屋が部下の前で何度も憤る
姿が目撃されている。
防衛庁元幹部は「守屋はその悔しさをずっと引きずり、『普天間
飛行場移設だけは自分が動かす』と思い続けてきた。怨念(おん
ねん)だ」と語る。そして、「怨念は組織の私物化につながった」
とも。<産経新聞07年12月2日より>』
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琉球新報11月15日<コチラ>には、98年3月に行なわれた
「日米非公式協議」の概要<「普天間」移設関連部分(要旨)>が
載っていたのだが。
この中の発言で、米国側が、沖縄県内の移設にこだわっていない
ことがわかる。(・・)
<米国側からは、近時、北朝鮮問題でお馴染みのキャンベル国務
次官補(当時は米国防次官補代理)が出席していたようだ。>
『防衛庁防衛政策課部員 県内移設の理由としてわれわれが
言っているのが、沖縄の戦略的位置ということ。地元などには
非常に言いにくいのは、沖縄に海兵隊を支えるためのインフラが
あることそのものが、在沖海兵隊の県外移設を難しくしている、
ということだ。
キャンベル国防次官補代理 それは違うのではないか。事実は、
日本政府が、沖縄以外で海兵隊のプレゼンスを支える基盤を米側に
提供することが政治的に不可能だ、ということだろう。日本側の
政治的事情と米側の作戦上の理由を混同してはならない。
防衛政策課部員 仮に日本政府が北九州や四国なりに適当な基地
や厚生機能など軍事インフラを提供すれば、沖縄の第3海兵機動
展開軍(3MEF)は、そこに移駐することが可能か。
キャンベル氏 当然だ。沖縄以外にそのような場所があれば、
われわれは瞬時に移駐を決断するであろう。
守屋武昌審議官 それは、これまで聞いている話と随分違う。』
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
しかし、その後、守屋氏らは、名護市のキャンプ・シュワブの
近くに移設することを計画。
そこで、政治家や官僚たちが、実権&利権をかけて、アレコレと
戦いが繰り広げたようなのだが。結局、辺野古にV字滑走路を
作って、移転する案に決まることになる。(-"-)
『18年[06年]5月、守屋が発案したとされるキャンプ・シュ
ワブ沿岸部へのV字形滑走路建設案で日米が最終合意した。10年
前に守屋が煮え湯を飲まされた外務省の推す海上案は葬られ、守屋
はリベンジを果たした形だ。
「初めて外務省に勝った防衛次官だ」。防衛専門商社「山田
洋行」元専務、宮崎元伸(69)は逮捕前の取材に、こう守屋を
たたえていた。<同上>』
<でも、守屋氏は、この基地移設の件や、宮崎氏が作った日本
ミライズの件で、久間氏やその仲間たちに(小池百合子氏にも?)
嫌われてしまって。小池元防衛大臣とのバトルには勝ったものの、
接待疑惑で逮捕されることになっちゃうのよね。(~_~;)>
* * * * *
スペースの都合もあって、チョット強引にアレコレと詰め込んで
しまったところがあるのだけど・・・。^^;
守屋氏としては、防衛官僚としての人生を、普天間基地移設に
賭けていただけに、もしかしたら、自分が作った案をそのまま
実現したいという思いもあるかも知れないけれど。
誰かさんたちの思惑もあってか、防衛事務次官としての名誉も
得られるはずだった大きな財産も失った今・・・。
K氏やN氏は落選したけど、まだヌクヌクとやっている人たち
に一矢報いるためにも、何より日本の国民のためにも、ここは一つ
ひと肌脱いで、普天間基地移設の経緯の真相を語ると共に、基地
に絡む防衛利権の闇を暴いてくれないかな~と期待してしまう
ところがあるmewなのだった。(@@)
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作った「【政権交代】を目指すブログ結集!」をご参照下さい。
*1
『民党の福島党首(消費者相)は9日の記者会見で、守屋武昌・元防衛次官が沖縄の米軍普天間飛行場移設問題の混迷の原因に埋め立て工事の利権が絡んでいると指摘したことについて、「利権のための海上基地造りなら、工事の正当性にかかわってくる。党として調査し、明らかにする」と述べた。<読売新聞9日>』
*2
『 守屋前次官と沖縄・宮古島でゴルフをしていたとされた地域政党そうぞう代表の下地幹郎衆院議員(沖縄1区)は29日、那覇市内で記者会見を開き、5月に守屋氏とゴルフをし、旅費やプレー代、宿泊費など約12万~13万円を自らが負担したことを認めた。そのうえで「守屋さんに沖縄の現状を見てもらい、地元の関係者と意見交換をしてもらおうと自分が招待した」と述べた。
下地氏の説明によると、今年初めごろに守屋氏を招待し、5月4日午後、下地氏と守屋氏、沖縄県浦添市の儀間光男市長との3人で宮古島でゴルフをした。同夜には3人のほかに地元経済界の関係者ら3人も加わって食事をした。守屋氏以外の宿泊費や食事代なども、すべて下地氏が個人で負担したという。
守屋氏は翌5日、民間パイロットの養成に使われている下地島空港(宮古島市)を視察し、同日帰京したという。 <朝日新聞7年10月29日>』