自民党、期待できない再生方針+舛添は、新総裁と離党、どちらを目指すのか?
2009年 12月 30日
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
最近、最大野党・自民党のことをあまり書いていなかったので、
キープしてあった報道記事をいくつかアップしておきたい。(・・)
自民党は、今年の総選挙で歴史的な大惨敗を喫して、野党に転落
してしまったのだが・・・。
谷垣総裁の新体制になってから、3ヶ月余り立ったものの、
いまだに党再生の方針も立たず。鳩山政権がもたついたり、失点
を重ねたりしても、攻め切れず。政党支持率もなかなか回復しない
状況が続いており、党内からは、来年の参院選を不安視する声が
絶えない。(-"-)
* * * * *
自民党では、政権構想会議なるものを開いて、党再生の方針を
まとめたのだが。何だか客観的に見て、しまりがないというか、
これと言った魅力のないものになってしまった感じがする。
党内の議員や参院候補者、地方支部などからは、党として皆が
まとまれる&民主党との対立軸になるような「旗印」を立てて
欲しいという声が多いようなのだが。
そもそも、自民党内には「保守派」と「改革派」が対立している
上、「保守派」の中にも、戦後体制を肯定する「保守本流」と、
それを否定する「超保守or真正保守」の対立があるため、みんなの
考えを一つにまとめるのは極めて難しい状況が続いている。
そこで、彼らがまた持ち出して来たのは、60年以上前に
「自民党vs.社会党」が二大政党だった頃の55年体制の対立軸で。
もはや、自由&民主主義は、自民党のお株ではなくて、民主党
や他の政党にとっても共通の、当然の政治理念になっているのだが。
彼らは、相変わらず、民主党は社会主義的な政党だと批判する
ことで、自分たちこそが「自由民主主義」を守る政党だとアピール
しようとしているのだ。^^;
<総選挙でも、同じような批判をして、負けたのにね~。(-"-)>
党内には、もっと自民党の「保守」性を強調した方がいいと主張
する議員もいるのだが。議員の中には、古い保守主義への抵抗感が
強い人もいるし。また先の総選挙で、麻生首相や超保守候補が国旗
や日教組のことなどをかなり批判したのに、効果もなかったこと
から、その点も徹底できず。
保守主義とは、「保守主義」を「人間の良心と誇りに期待する
行動規範」という、何か政治理念なのか道徳のお勉強なのか
わからないような意味づけをして、お茶をにごしているような
ところもあって。
結局、自民党の新たな旗は、政権与党の時に得意技だった、
不鮮明な玉虫色の旗になりそうな感じがある。(**)
<詳しい方針は*1にアップするが、これでは、熱心なウヨ・
保守系も支持してくれないだろうし。そもそも、自分たちの
負けた原因がほとんどわかっていないように感じてしまう。(-"-)>
* * * * *
『自民党が来年1月24日の党大会にかける2010年運動方針
案の全容が22日、判明した。野党転落を「長年政権与党だった
おごりで国民の信頼を失った」と総括。政権奪還に向けて、民主党
に対抗する「闘う野党」として、まず来夏の参院選で「第1党の
座を奪取」との目標を掲げている。
運動方針案は、鳩山政権を「一度の選挙の勝利で国民主権の
すべてを委ねられたとの誤解の下に国家社会主義的な政治を露呈
している」と批判。「いまこそ自由と民主の下に、正しい日本の
保守の旗を立てねばならない。大衆迎合ではなく将来世代にも責任
を持ち、保守主義と民主制を大切にする党として必ず再生を成し
遂げる」と出直しを宣言した。
衆院選の敗因に関しては「3年で3人の総裁交代、総裁降ろしに
代表される党内抗争、派閥の長老による密室談合とテレビで勝手に
発言する若手議員といった姿は一体感がなく、統率能力に欠ける
党と映った」などと分析した。<共同通信22日>』
『「自由と民主の下に新しい旗を」と題し、鳩山政権を「見せかけ
の政治主導」と厳しく批判。その上で「私たちは必ず政権を奪還
する」と宣言、来夏の参院選で第1党の座を取り戻す決意を示して
いる。
来年1月24日に開く定期党大会で決定する。先にまとめた政権構想
会議の2次勧告を踏まえ、運動方針案は、「保守主義」を「人間の
良心と誇りに期待する行動規範」とし、「民主制」とともに党再生
の理念に掲げた。<時事通信23日>』
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今朝のTVでは、自民党の若手・中堅議員が集まって、今の
党のあり方や執行部の方針に関して、嘆いていたのだが・・・。
自民党が、思い切って再生できない大きな要因の一つは、
かつて首相、閣僚、党幹部、派閥の長などを務めた長老・ベテラン
議員たちが、いまだに、自分たちの力や利権を維持したいと考え、
旧態依然とした形の党運営を行なおうとしているからだろう。
しかし、今の総裁や執行部は、長老議員たちの考えに基づいて
作られたものゆえ、若手・中堅議員にも、一般国民の多くの目
にも、新鮮さや魅力がなくて。それが支持率&期待が回復しない
原因にもなっているように思われる。(・・)
* * * * *
そんな中、「ポスト麻生」「ポスト谷垣」として注目され続け
ている、自民党の舛添要一氏が、動き出したというニュースが
出ていた。
mewは、このブログにも書いたが、もし自民党が7月に舛添
要一氏を総裁にして、総選挙に臨んだら、あんなに大敗すること
なかったと思うし。<かなり接戦になった可能性も?^^;>
また、総選挙に負けた後、9月の総裁選で舛添氏を総裁に選べば、
もっと早く党の新体制を整えることもできたし、支持率も回復
させることができたのにと思っていたのだが・・・。
しかし、7月も9月も、党内の長老議員が圧力をかけて、舛添
擁立の話を潰してしまった。(-"-)
<彼が、自民党内では立場の低い参院議員だったことも、総裁に
ふさわしくないと思われた一因になっている。>
それゆえ、舛添氏は、もう国政には失望して、「ポスト石原」
として都知事選に出馬するのではないかとか、自民党を離党して
どこかに合流or新党を結成し、新保守的な改革派を集め、政界再編
の軸になろうとするのではないかというウワサが飛び交っていた
りもしたのだ。(・・)
* * * * *
『自民党の舛添要一前厚生労働相は14日、8月の衆院選で落選
した候補を対象に勉強会「舛添政治カレッジ」を開講した。22日
には厚労相時代の回顧録の刊行記念講演会も予定し、メディアへの
露出が目立つ。9月の党総裁選は立候補を見送ったものの、党内
では「ポスト谷垣狙い」「東京都知事への転身」との観測が
消えない。
党本部で開かれた初会合には、前議員ら18人が参加。舛添氏が
衆院選の敗因や選挙対策などで持論を述べた後、出席者と自由に
討論した。「勉強する機会を作ってほしい」との要望に舛添氏が
応じたもの。<毎日新聞14日>』
* * * * *
『前厚労相の舛添要一参院議員(61)は22日、都内で新刊
「舛添メモ 厚労官僚との闘い752日」(小学館、1260円)
の出版記念講演を約150人の前で行った。
自民党の舛添前厚生労働大臣は、「党が生まれ変わるためには
独裁的な指導者が必要だ」と述べたうえで、候補者の選定でも持論
を語るなど、「ポスト谷垣」への意欲をにじませました。
自民党・舛添前厚労大臣:「今、自民党に一番必要なものは、
小沢さんよりもっと独裁的な指導者だ。仮に私がその座にあると
すれば、すべて『候補者公募』にする」
また、「政界再編が必要だ」と述べたうえで、自民党の人材不足
を嘆きました。
自民党・舛添前厚労大臣:「今、仮に私が内閣総理大臣になって、
自分が好きなように17人の閣僚選びたい。まあ、7割は民主党から
選びますね。自民党から欲しいのは3割ぐらい」
さらに、鳩山内閣の支持率が低迷していることについて「予算
成立と引き換えに首を差し出さざるを得ないんじゃないか」と述べて
来年夏の参議院選挙前にも退陣があり得るという見通しを示しました。
<ANN22日より>』
* * * * *
しかも、27日のNIKKEIには、こんな記事が出ていた。
『今後、影響力を発揮してほしいと思う政治家を聞いたところ、
鳩山由紀夫首相は4ポイント低下して12%にとどまった。自民党
の舛添要一前厚生労働相は5ポイント上昇して18%となり、政権
交代後、初めて自民党の議員が1位となった。
民主党では岡田克也外相(9%)、菅直人副総理(7%)、前原
誠司国土交通相(同)ら「ポスト鳩山」候補も伸びなかった。実力
者の小沢一郎幹事長(同)も2ポイント低下した。
自民党では舛添氏に石原伸晃元政調会長(6%)、石破茂政調
会長(同)が続き、谷垣禎一総裁は3%で位だった。』
* * * * *
果たして、自民党は、党再生をかけて、来年の参院選のために
舛添氏or他の人を総裁に担ぐことを考えるだろうか?(・・)
それとも、結局、長老たちは自分たちの思い通りに党運営を
することを考えて、このまま参院選に突入するのだろうか?^^;
自民党が、マジで再生をして、参院選で勝ちたいと思うのなら、
新たな方針を決めるだけでなく、参院選までに、新たな総裁や
執行部を決めて、本当に新しい体制で再出発をすべきではないか
と・・・それをやらなければ、来年は、どんどん解体の道を進む
ことになるのではないかな~と思うmewなのだった。(@@)
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ぶいっちゃんの「おわらんきーブログ」、iiyumeさんの「とりあえず書いて
みようか」も必見!(**)
kimeraさんも「kimekime25」で吼えているです。
さらに現政権にノーさんが作った「THE BLOGGER」、晴天とら日和さんが
作った「【政権交代】を目指すブログ結集!」をご参照下さい。
『自民運動方針案の要旨
自民党の2010年運動方針案の要旨は次の通り。
【総選挙の反省と党の再生】
1、国民の厳しい批判を真摯(しんし)に受け止め、反省しなければならない。
1、3年で3人の総裁交代、総裁降ろしに代表される党内抗争、派閥政治と言われる密室談合やテレビで勝手に発言する若手議員といった姿は、国民には一体感がなく統率能力に欠ける党として映った。
1、人間の良心と誇りに期待する行動規範である保守主義と、民主制を大切にする党として必ず再生を成し遂げる。
【品格と活力あふれる日本】
1、国民の自助・共助・公助による「和と絆(きずな)社会」を目指す。
1、「結果の平等」ではなく、「機会の平等」のある社会を実現。
1、「新しい国のかたち」をつくるため、早期の憲法改正を実現。
【未来を見据えた国づくり】
1、国の成長を実現するためには、未来に展望を持てる社会保障制度の確立が前提。
1、消費税の全額が社会保障給付と少子化対策に充てられることを明確化した上で、税率を引き上げる。
1、在日米軍再編を着実に実施し、抑止力を維持すると同時に、沖縄をはじめとする地元負担を軽減。
1、「国会より地元(選挙)」(を優先し)、真の「政治主導」と言えない状況、「見せかけの政治主導」が散見される。
1、こうした状況は「政治は見せ物」との印象を与えるだけでなく、「政治」の力を弱め、結果的に民主主義を死に至らしめる。
【党組織再生と活性化】
1、公募、予備選など候補者の新陳代謝を図るシステムの導入を加速化する。
【政権奪還への決意】
1、私たちは必ず政権を奪還する。
1、参院選は反転攻勢のチャンス。第1党の座を奪還し、私たちの掲げる政策を少しでも多く実現する。
(2009/12/23-01:03 時事通信)