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自民党、山崎拓らのベテラン落選議員の公認問題&財布の「ウラ支部」作り

最新の記事(10個)のコーナーはヨコの欄に。
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。

 6日に「舛添の動き&自民党解体か否かは、春が一つのヤマ場」
という記事<コチラ>で、自民党が今、抱えている参院選の公認や
離党者の問題について書いたのだけど・・・。

 その後、山崎拓氏らのベテラン議員の公認の問題が連日のように
報じられていた。
 というのも、山崎拓氏が6日に谷垣総裁に面会して、早く参院選
の公認をするように求めたものの難色を示されて、山崎氏が離党
<国民新党から出馬>を示唆したからだ。^^;

『会談で山崎氏は「参院選はできるだけ早く、多くの候補者を
立てて戦う必要がある。総裁の勇断を求めたい」と、自らを早期
に公認するよう迫った。これに対し、谷垣氏は「衆参同日選に
追い込んでいく必要がある。衆院の候補者が足りなくて困ること
もある」と述べ、難色を示した。その上で「もう少し時間がほしい」
と話し、引き続き検討する姿勢を強調した。

『山崎氏は昨年夏の衆院選で敗れた後、11月に党本部に参院
比例選の公認を申請した。同じく衆院選で落選した保岡興治・
元法相(70)や、07年参院選岡山選挙区で敗れた片山虎之助
元総務相(74)らも参院比例選での公認を希望している。党の
候補者選定基準では参院比例選の公認候補を「原則70歳未満」
としているが、「総裁が国家的有為な人材と認めた者」などの
例外規定があるためだ。

 山崎氏は会談後、記者団に、公認されなかった場合の対応に
ついて「白紙だ。参院選に挑戦したいということが基本方針だ」
と述べ、離党に含みを持たせた。

 しかし、党内の中堅・若手からは、山崎氏らの公認に拒否反応
が強い。「自民党は旧態依然とした政党というイメージを増幅し、
参院選にマイナス」と見ているからで、公認すれば執行部批判が
噴出するのは確実だ。党幹部からも「人事権を持つ谷垣氏が英断
しなければ、いつ、存在感を示すのか」と谷垣氏主導で定年制を
順守するよう求める声が出ている。<読売新聞7日より>』

<谷垣総裁が、公認を断る理由に、「衆参同日選挙」のことを
挙げたのには、驚いた&チョット笑った。(・o・)
 以前に書いたように、自民党の中には、早く劣勢の状態を挽回
するために、何とかして衆参同日選挙に持ち込もうとしている
勢力があるようなのだけど。(鳩山、小沢氏の政治とカネ問題
で、解散に追い込む気らしい。検察の一部もそれに協力?^^;)
 もし、今、解散&同日選挙をして、相変わらずボロボロの
自民党が与党に返り咲けると考えている幹部がいるとしたら、
自民党は、すっかり判断能力を失った、マジで終わってしまって
いる政党なんだな~と思ってしまう。(・・)>

* * * * *

 自民党は、03年に上述のような70歳定年制のルールを決めた
のだが。07年の参院選、09年の衆院選で大物議員の落選が
相次いだことから、党内に要件緩和を求める声も多くなっていた。
 特に、07年に参院№2の片山虎之助氏が「姫のトラ退治」で
落選したことは大きな痛手となっており、昨年2月には麻生首相と
古賀選対委員長などが協議して、10年の参院選で片山氏を擁立
できるように、さらなる要件緩和の規定を設けていたという。

 そのこともあって、山崎氏らは、自分たちにも例外を認めるよう
に要求していたのだが。
 しかし、若手・中堅議員からは、党が新しく生まれ変わるべき時
に、安易に例外や衆院からのくら替えを認めて、ベテラン議員を
優遇することに強い反発が出ていて、昨年暮れには、一部議員から
総裁当てに「ルール順守」を求める要望書が出されたばかりだ。

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 で、結局、自民党幹部は、山崎氏、保岡氏の公認は認めない方針
に決めたようなのだが、片山氏に関しては<たぶん、去年の2月に
お約束済みなのか>、公認を断れない状況のようだ。

『自民党は8日、夏の参院選比例代表への出馬を求めている山崎拓
前副総裁(73)と保岡興治元法相(70)について、公認しない
方針を固めた。比例候補の「70歳定年制」を守ることで、党再生
に向け世代交代の必要性を訴える中堅・若手の意見に配慮した。
来週にも正式に決め、山崎氏らに伝える。

 党幹部は同日、山崎氏らの公認見送りについて「ほかに選択肢は
ない」と明言。別の参院幹部も「参院は衆院選落選者の逃げ込み
場所ではない」と語った。谷垣禎一総裁も7日の記者会見で、定年
制について「例外を全く認めなかったわけではないが、極めて限定
的だった」と指摘していた。
 山崎氏は公認されなければ、離党も辞さない構えだ。同氏は国民
新党からの出馬などが取りざたされている。

 一方、青木幹雄前参院議員会長(75)は、島根選挙区から5選
を目指して出馬する意向を固めた。18日に県連が公認申請を
決める見通しで、その後に正式表明するとみられる。選挙区候補に
定年制は適用されないが、青木氏の出馬には党の若返りに逆行する
との批判がある。 

 また、山崎氏らと同様に比例出馬に意欲を示す片山虎之助元総務
相(74)に関しては、一定の組織票獲得が見込めるとの指摘も
あり、執行部はさらに慎重に検討する方針。<読売新聞8日>』

* * * * *

 尚、山崎氏が離党した場合、国民新党から出馬するという話が
出ているのだが。亀井代表は「まだ話はきいていない」と、静観の
構えを見せている。
<山崎氏は、郵政民営化法案で小泉元首相をアシストしていた立場
なので、その点で、国民新党と相容れないところがあるのよね。^^;>

 ただ、もし山崎氏が、国民新党から当選して、民主党との連立政権
に参画した場合、彼は北朝鮮とのパイプを有していることから、それ
を鳩山訪朝を目指す民主党+α政権の手土産に持って行く可能性が
ある。(・・)

 また保岡氏は、バリバリの日本会議系超保守派で、党内で憲法改正
の活動の先頭に立っていた人ゆえ、彼を公認しないことには、党内の
超保守派から反発が出るおそれもある。
 もしかしたら、保岡氏も離党して、平沼新党あたりから出馬する
かも知れない。また、それをきっかけに、自民党から平沼新党に移る
議員や候補者が出ることも考えられる。(~_~;)

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 自民党の落選ベテラン議員に関する問題はこれだけではない。

 自民党は、各選挙区ごとに政党支部を作っていて。原則として、
現職の議員が支部会長を務めることになっているのであるが、
落選議員の続出で、支部会長のいない支部、自分の支部(自分が
会長を務める支部)が持てない議員が相次いで出ている。^^;

 この支部というのは、自民党本部の出先機関ではなくて、各地域
の議員や候補者が会長を務めて、自分の事務所みたいに使っている
もので。本部から金銭その他の支援を受けて選挙活動の拠点に
するほか、コチラの「自民が7千も持つ「政党支部」は、企業献金用の
ダミー組織」という記事にも書いたように、企業・団体献金を受けるため
のトンネルのおサイフとして利用するために、重要な存在になって
いるため、自分の支部を持ちたいと思う政治家が多い。(@@)

<個人の政治団体は、企業・団体献金などの制限が厳しいのだが。
政党支部への献金は規制が緩いので、自分が会長を務める政党支部
にいったん献金してもらって、そのお金を今度は政党支部から自分
個人の政治団体に寄付するという形をとる。マネーロンダリング
とも言えるかも?(ーー)>

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 そこで、自民党は、苦肉の策として「ウラ支部長」制度を
設けたという。
 
『自民党は次期衆院選の公認候補の前提となる小選挙区支部長
とは別に、年齢を考慮しない「裏支部長」を設ける。引退を表明
していない高齢のベテラン議員を処遇するための工夫だが、党内
の若手からは「抜け道ばかりでは本末転倒だ」との声が出ている。

 裏支部長に就任するのは、山崎拓元副総裁(73)や深谷隆司
元通産相(74)、中山太郎元外相(85)、島村宜伸元農相(75)ら。
閣僚や党役員経験者が多く名前をつらねる。通常の支部長と同様
の活動費を得る見通しだ。<NIKKEI10日>』

* * * * *

 この件については、昨年暮れ、東京新聞が詳しい記事を出して
いる。

『★自民が落選大物対策 架空支部長職を“新設”

 自民党は次期衆院選で公認候補の前提となる小選挙区支部長に
ついて、実際には存在しない選挙区の支部長職を新設する。
「就任」するのは夏の衆院選で落選し、現役続行に意欲を示す
山崎拓元副総裁(73)や島村宜伸元農相(75)らベテラン勢
十人。党の定年基準に抵触するものの、門前払いもできず、執行部
がひねり出した苦肉の策だ。

 党執行部は、対象者が一人しかいない都道府県では「県衆院支部
長」と命名。福岡2区が地盤の山崎氏は「福岡県衆院支部長」と
なる。
 対象者が複数いる東京と大阪は、五十番台の数字を充てる。

 最も選挙区の数が多い東京でも二十五だが、数字が近すぎると
混同するためで、深谷隆司元通産相(74)は「東京都衆院五十一
支部長」、島村氏は「五十三支部長」といった具合だ。

 大阪では中馬弘毅元行革担当相(73)が「大阪府衆院五十一
支部長」、中山太郎元外相(85)が「五十二支部長」となる。

 党執行部が先月、落選した前職のうち、支部長に選任する基準を
「公認決定時に六十五歳以下」と決めると、ベテラン側が「支持者
から引退すると思われる」と猛反発。
「支部長」の肩書にこだわったため、とりあえず公認の確約のない
折衷案で落ち着いた。

 ただ、いずれは党執行部で公認の可否を判断しなければならない。
定年の例外を狙うベテランに対し、中堅・若手は厳格な適用を
求めており、世代間抗争の気配も漂っている。<東京新聞12月
20日>』

 上述のように、こちらも公認決定時に65歳以下という条件が
あるのだが、それもウヤムヤにしたままの形になっているので、
近日中には、決着をつけなければいけなくなる。。^^;

* * * * *

 先日も書いたように、確かに民主党+α政権も、まだ不安定で、
問題も少なくないのだけど。
 それに対抗すべき自民党が、さらに不安定で、党内で抱える問題
が多いというのが実情で。こういう報道を見ていると、「自民党、
恐れるに足らず」と、つい安心してしまうところがあるのだが。

 でも、自民党も、そろそろマジで立て直しにかからないと、本当
に解体することになるのではと案じてしまうmewなのだった。(@@)

 
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by mew-run7 | 2010-01-09 14:37 | 自民党について

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