検察が焦ったのは、小沢＆石川への不信と、大久保公判の失敗ゆえか？
2010年 01月 17日
これは、１７日の２本めの記事です。
最新の記事（１０個）のコーナーはヨコの欄に。
＊印のついた報道記事は、文末のＭｏｒｅ部分にあるです。
この記事では、『東京地検が小沢関連先を家宅捜索した意図は？」
＜コチラ＞の関連情報を・・・。
東京地検特捜部が、１３日に強制捜査を行なうことを決断した
大きな理由の一つに、小沢一郎氏が、検察が要請した事情聴取に
なかなか応じようとしなかったことがあると言われている。
それに関して、夕刊フジに、このような記事が載っていた。
『「バカヤロー！」
東京・霞が関の東京地検内で１０日夕、検事の怒号が鳴り響いた。
５日に事情聴取を要請したものの、「日程が詰まっている」「聴取
内容を限定してくれ」などと事実上拒否していた小沢氏が同日午後、
２０歳の囲碁名人と対局した様子がテレビニュースで報じられて
いたからだ。小沢氏の態度は、「自分たちが正義を守る」という
特捜部の怒りに火を付けた。
陸山会は２００４年１０月、東京都世田谷区の土地を３億
４０００万円で購入した。この土地取引をめぐり、（１）小沢氏の
手持ち資金４億円の原資（２）複数口座への分散理由（３）購入
時期の変更理由（４）４億円の銀行融資の必要性－といった「４つ
の謎」が指摘されている。
これらを解明するため、特捜部は１３日、昨年末に続き、石川氏
を事情聴取した。石川氏は土地取引の政治資金規正法違反（不記載）
を認めながら、４億円について「小沢先生の手持ち資金」「原資
は知らない」などと“灰色供述”を続けて、特捜部を挑発した。
ある検察幹部は、石川氏の供述内容を「あれは、ウソっぱちだ」
と切って捨てた。＜夕刊フジ１４日より＞』
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
ちなみに小沢氏が１０日に囲碁を行なっていたのは、別に個人的
に遊ぶためではない。
確かに、囲碁は小沢氏の趣味ではあるけれど。あれは、成人の日
のイベントの一つとして、今年、成人式を迎える２０歳の井山名人
と対局＆対談したのであって、歴としたお仕事なのである。(･･)
それに、小沢氏は、検察から問い合わせがあった事項については、
弁護士を通じて回答したと語っている。
また、検察は、石川氏が虚偽の供述をしていると決め付けて、
全く信じようとしなかったという。
１６日の記事にも書いたように、１５日に石川氏は鈴木宗男氏
に電話をして、「検察は全く聞いてくれない、私自身、大変
つらいです、と泣きながら話したのも、そのためだろう。(-"-)
実際、『逮捕発表会見で、佐久間達哉特捜部長は逮捕の理由に
ついて「石川容疑者らの供述は信用できない」「証拠隠滅の恐れ
があった」と語った』という。＜産経新聞１５日より＞
おまけに、検察は、石川氏が１４日の聴取で「これ以上は、
小沢先生に相談しないと話せない」などと泣きながら言ったと
いう情報を、リーク報道させていたのだが。
石川氏の弁護士は、１６日に、本人は「そのような発言は
していない」と否定した、と語っている。(･･)TV de mokugeki
でも、検察は、石川氏をさらに追及すべく、いわば取り調べ
目的で、身柄拘束してしまったのである。(-"-)
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また、検察が、この陸山会の土地取引に関わる事案について、
何とか立件しようと焦った理由の一つに、西松建設事件に関わる
大久保秘書の公判が、思うように進んでいないことがあると
言われている。
前出の夕刊フジの記事には、『（検察の）別の関係者は「西松
事件はやや筋が悪かった。このため、小沢氏に『国策捜査』と
ののしられ、ヤメ検の弁護士にまで『無理筋の事件』『特捜部の
捜査能力が落ちた』などと批判された。特捜部の存在意義が
問われている。今回は法に照らして徹底的にやる」と意気込んだ』
などという記述もあった。
実際、昨年暮れぐらいから、「大久保・元秘書、無罪か」と
いうタイトルの報道を見た人もいるのではないだろうか？(･･)
昨年１２月に、小沢氏の元秘書である大久保隆規氏の初公判
が行なわれたのだが。
検察側は冒頭陳述で、＜起訴事実である「虚偽記載」とは
直接、関係がないのに＞わざわざ小沢氏の「天の声」の話まで
持ち出したりして。大久保氏の罪を裁くというより、小沢氏が
いかに悪いやつか裁きを求めようとしている感じさえあった
のだ。(~_~;)
でも、大久保氏は、裁判ではもちろん、逮捕＆取調べの当初
から、一貫して容疑事実を否認しているために、本人から有力
な供述が得られていないし。
「陸山会」などからの家宅捜索でも、コレぞという物的証拠も
見つからなかったようで、具体的に容疑事実を立証できるような
有効な手立てがないことが、判明してしまったのである。(･o･)
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
実は、家宅捜索が行なわれた今月１３日には、大久保氏の２回目
の公判が行なわれたのだけど。そこでも、検察側は、証人尋問で、
意図したような証言が得られないまま終わっていた。(-"-)
この日は、政治団体に関わっていた西松建設の元管理部長が
証言台に立ったのだが。検察側は、この尋問を通じて、特に
同社が実体のないダミーの政治団体を作って、小沢氏側に献金
していたということを立証しようとしていた。
ところが、岡崎元部長は、裁判官からの質問にも、ダミー
団体だとの認識はなかったと答え、検察の筋書きを否定して
しまったのである。(･o･)
公判での詳細なやりとりは、コチラ（産経新聞）にあるの
だが。＜（８）～（１０）ぐらいに該当部分が。＞他のいくつか
の報道記事から、抜粋してみたい。
『岡崎元部長は、同社ＯＢを代表とした二つの政治団体について、
「西松建設のダミーだとは思っていなかった」と証言した。
公判では、大久保被告が両団体を同社のダミーと認識していたか
どうかが争点で、審理に影響が出そうだ。
岡崎元部長は、裁判官の尋問に対し、「二つの団体については、
対外的に『西松建設の友好団体』と言っていた。事務所も会社とは
別で、家賃や職員への給料も団体側が支払っていた」と説明。前任
者に引き継ぎを受けた際にも、「ちゃんとした団体で、問題はない
と言われていた」と答えた。
昨年１２月の初公判で、検察側は、同社が信用できる社員を政治
団体の会員に選び、会員から集めた会費を献金の原資にしていたと
指摘したが、岡崎元部長は「入会は自分の意志だと思う。私自身は、
社員に入会を強要したことはない」と述べた。＜読売新聞１３日
より＞』
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『この２団体は、新政治問題研究会と未来産業研究会。元部長は
「対外的には西松ＯＢによる友好団体。政治団体として届け出をし、
政治資金収支報告書も出していた」と説明した。
一方、社内的にどうだったか問われると、「事務所も別に借り、
給料も別だった。引き継いだときには問題ないということだった」
と話した。
検察官が２団体をダミーと言わないのは株主代表訴訟を恐れて
いるからかなどと聞くと、「ダミーとは思っていなかった。質問は
何が言いたいのか理解に苦しむ」と声を強める場面もあった。
＜時事通信１３日より＞』
これには、検察側も慌てたことだろう。(@@)
日刊ゲンダイは、このように書いている。
『大慌てした検察側が「あなた自身が訴訟を起こされることが心配
で、本当のことを話せないのでは」と聞いても、「なぜそんなこと
を言われるのか分からない。もともとダミーだとは思っていな
かった」と話した。
裁判の焦点は、大久保が２つの団体をダミーと認識していたか
どうかの一点だ。
「検察側」の証人が「ダミーではなかった」と証言したことで、
検察側が一気に苦しくなっている。＜日刊ゲンダイ１５日より＞』
それで『地検特捜部が、国民からの批判を承知しながら、再び
「陸山会」事務所の捜索に入ったのは、「西松公判」から目を
そらすためだったのか』な～んて書かれてしまったりもするのだ。
＜同上＞
しかも、大久保氏の公判は、来月の２６日で結審することに
なっている。^^;
もし次に有効な立証ができず＆裁判官がまともに判断したら、
大久保氏は、本当に無罪になって、東京地検は赤っ恥をかく
ことになってしまうかも知れない。_(。。)_
＜やっぱ見込み捜査＆逮捕だったのではないかと、めっちゃ
批判されそうだしね～。^^;＞
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
でも、今朝の読売新聞にこんな記事が出ていて、「あらら？」
という感じに。
『一方、大久保被告は、西松建設の違法献金事件で公判中で、
２６日に被告人質問を控えており、特捜部は東京地裁に公判期日
の延期を求めることを検討している。
大久保被告は、陸山会の０７年分の収支報告書に関する虚偽記入
容疑で逮捕されたが、特捜部は０４年分と０５年分についても
大久保被告が関与しているとみている。０４、０５年分については
西松事件で既に起訴されているため、新たに立件する場合は、裁判
所に、起訴事実の変更（訴因変更）を申し立てることになる。
その場合、裁判所は被告側の請求があれば、公判を一時停止
しなければならず、今春にも言い渡されるとみられていた判決が
延びる可能性が出てきた。＜読売新聞１７日より＞
まさか、西松事件だけでは無罪判決になるおそれがあるので、
それを避けるために、訴因変更（追加？）することも意図して、
逮捕をしたんじゃないでしょうね～。(ーー)
まあ、そんなこんなで、東京地検特捜部も、かなりアップアップ
の状態かも知れないと思うｍｅｗなのであった。(@@)
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２０歳の囲碁名人と対局した様子がテレビニュースで報じられて
いたからだ。小沢氏の態度は、「自分たちが正義を守る」という
特捜部の怒りに火を付けた。
陸山会は２００４年１０月、東京都世田谷区の土地を３億
４０００万円で購入した。この土地取引をめぐり、（１）小沢氏の
手持ち資金４億円の原資（２）複数口座への分散理由（３）購入
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の謎」が指摘されている。
これらを解明するため、特捜部は１３日、昨年末に続き、石川氏
を事情聴取した。石川氏は土地取引の政治資金規正法違反（不記載）
を認めながら、４億円について「小沢先生の手持ち資金」「原資
は知らない」などと“灰色供述”を続けて、特捜部を挑発した。
ある検察幹部は、石川氏の供述内容を「あれは、ウソっぱちだ」
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ちなみに小沢氏が１０日に囲碁を行なっていたのは、別に個人的
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確かに、囲碁は小沢氏の趣味ではあるけれど。あれは、成人の日
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それに、小沢氏は、検察から問い合わせがあった事項については、
弁護士を通じて回答したと語っている。
また、検察は、石川氏が虚偽の供述をしていると決め付けて、
全く信じようとしなかったという。
１６日の記事にも書いたように、１５日に石川氏は鈴木宗男氏
に電話をして、「検察は全く聞いてくれない、私自身、大変
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ついて「石川容疑者らの供述は信用できない」「証拠隠滅の恐れ
があった」と語った』という。＜産経新聞１５日より＞
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が行なわれたのだが。
検察側は冒頭陳述で、＜起訴事実である「虚偽記載」とは
直接、関係がないのに＞わざわざ小沢氏の「天の声」の話まで
持ち出したりして。大久保氏の罪を裁くというより、小沢氏が
いかに悪いやつか裁きを求めようとしている感じさえあった
のだ。(~_~;)
でも、大久保氏は、裁判ではもちろん、逮捕＆取調べの当初
から、一貫して容疑事実を否認しているために、本人から有力
な供述が得られていないし。
「陸山会」などからの家宅捜索でも、コレぞという物的証拠も
見つからなかったようで、具体的に容疑事実を立証できるような
有効な手立てがないことが、判明してしまったのである。(･o･)
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実は、家宅捜索が行なわれた今月１３日には、大久保氏の２回目
の公判が行なわれたのだけど。そこでも、検察側は、証人尋問で、
意図したような証言が得られないまま終わっていた。(-"-)
この日は、政治団体に関わっていた西松建設の元管理部長が
証言台に立ったのだが。検察側は、この尋問を通じて、特に
同社が実体のないダミーの政治団体を作って、小沢氏側に献金
していたということを立証しようとしていた。
ところが、岡崎元部長は、裁判官からの質問にも、ダミー
団体だとの認識はなかったと答え、検察の筋書きを否定して
しまったのである。(･o･)
公判での詳細なやりとりは、コチラ（産経新聞）にあるの
だが。＜（８）～（１０）ぐらいに該当部分が。＞他のいくつか
の報道記事から、抜粋してみたい。
『岡崎元部長は、同社ＯＢを代表とした二つの政治団体について、
「西松建設のダミーだとは思っていなかった」と証言した。
公判では、大久保被告が両団体を同社のダミーと認識していたか
どうかが争点で、審理に影響が出そうだ。
岡崎元部長は、裁判官の尋問に対し、「二つの団体については、
対外的に『西松建設の友好団体』と言っていた。事務所も会社とは
別で、家賃や職員への給料も団体側が支払っていた」と説明。前任
者に引き継ぎを受けた際にも、「ちゃんとした団体で、問題はない
と言われていた」と答えた。
昨年１２月の初公判で、検察側は、同社が信用できる社員を政治
団体の会員に選び、会員から集めた会費を献金の原資にしていたと
指摘したが、岡崎元部長は「入会は自分の意志だと思う。私自身は、
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一方、社内的にどうだったか問われると、「事務所も別に借り、
給料も別だった。引き継いだときには問題ないということだった」
と話した。
検察官が２団体をダミーと言わないのは株主代表訴訟を恐れて
いるからかなどと聞くと、「ダミーとは思っていなかった。質問は
何が言いたいのか理解に苦しむ」と声を強める場面もあった。
＜時事通信１３日より＞』
これには、検察側も慌てたことだろう。(@@)
日刊ゲンダイは、このように書いている。
『大慌てした検察側が「あなた自身が訴訟を起こされることが心配
で、本当のことを話せないのでは」と聞いても、「なぜそんなこと
を言われるのか分からない。もともとダミーだとは思っていな
かった」と話した。
裁判の焦点は、大久保が２つの団体をダミーと認識していたか
どうかの一点だ。
「検察側」の証人が「ダミーではなかった」と証言したことで、
検察側が一気に苦しくなっている。＜日刊ゲンダイ１５日より＞』
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という感じに。
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の延期を求めることを検討している。
大久保被告は、陸山会の０７年分の収支報告書に関する虚偽記入
容疑で逮捕されたが、特捜部は０４年分と０５年分についても
大久保被告が関与しているとみている。０４、０５年分については
西松事件で既に起訴されているため、新たに立件する場合は、裁判
所に、起訴事実の変更（訴因変更）を申し立てることになる。
その場合、裁判所は被告側の請求があれば、公判を一時停止
しなければならず、今春にも言い渡されるとみられていた判決が
延びる可能性が出てきた。＜読売新聞１７日より＞
まさか、西松事件だけでは無罪判決になるおそれがあるので、
それを避けるために、訴因変更（追加？）することも意図して、
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| 2010-01-17 08:30
| 政治・社会一般
