小沢関連・・・再聴取&会見+城内の捜査情報+今日は、米国務次官補と面会
2010年 02月 02日
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
小沢一郎氏が、先月31日に、東京地検特捜部による2回目の
事情聴取を受けていたことがわかった。
小沢氏が自ら、1日の行なわれた民主党幹事長しての定例記者
会見で明らかにした。(・・)
小沢氏の説明によれば、先週、弁護人の方に要請が来て、31日
に都内で3時間ほど聴取に応じたとのこと。
一部報道では、前回同様、被疑者(被告発人)としての聴取で、
供述調書を作成したという。
小沢氏は『「知っている限りの事実すべて、記憶している事実に
ついて包み隠さず申し上げた」と強調。聴取の具体的な内容に
ついては「先日(1月23日に1回目の聴取が)行われたときと
ほぼ同じ内容。個々の問答については、まだ捜査中なので私が申し
上げるのは適切ではない」と説明を避けた。<毎日新聞1日より>』
<ネットを見る限り、1日の午後(小沢氏の会見の1~2時間前
まで、この聴取のことは、報道記事で扱われていなかったようだ。
石川氏の聴取も含めて、ふつう、政治家の事情聴取というのは、
何日も前から「聴取をするぞ~」って宣伝(?)したり、そこで何を
話したか、あることないこと情報が飛び交うのではなくて、
こうやって静~かに行なわれるべきものなのよね。思わず「東京
地検も、やればできるんじゃん」って、思っちゃった。(@@)>
* * * * *
小沢氏の会見の全文はコチラ、要旨は*1にアップするが。
小沢氏は、この会見で、記者の進退問題に関する質問に答えて
『私自身が刑事責任を問われることになれば非常に責任は重い。
私はヤミ献金や裏金とか不正な資金は受け取っていない。刑事責任
を問われる事態は想定していないが、もし仮にあるとすれば、責任
は重いと考えている』と語った。*1より
これは、自分が刑事責任を問われた場合、幹事長を辞任する
可能性に初めて言及したものだ。
ただ、逆に言えば、もし4日に石川知裕氏らの秘書が起訴され
ても、自分が起訴されない限りは、幹事長は辞任しないことを
示唆して、予防線を張ったものとも考えられる。(・・)
また、『議員と秘書は本当に信頼関係で結ばれていないと仕事
にならないので、秘書を信じている。私としては不正な金銭は
一切受け取っていない。「秘書も不正なお金は受け取っていない
と信じている』と強調していた。(**)
* * * * *
小沢氏は、連日、全国各地に地方行脚に出かけている上に、
毎日、騒動が続いていることもあってか、顔や声がチョット
お疲れ気味にも感じられた。<話し方もやや大人しめで、ムリ
に笑顔を作っているように見えるところも・・・。^^;>
でも、『小沢氏は記者会見に先立ち、国会内で新党大地の
鈴木宗男代表と会談。鈴木氏によると、小沢氏は「時が解決する。
(自分は)しっかり仕事をする」と続投に強い意欲を示した』と
のこと。
また、鳩山由紀夫首相は1日夜、『捜査を冷静に見極めることが
大事だ」と発言。小沢氏が記者会見で自らの進退に言及したことに
ついては「前提の中で話したことだ。本人が判断されることだ」』
と語ったという。<以上、産経新聞1日より>
* * * * *
1日には、衆院で代表質問が行なわれて、谷垣総裁が、
『「『小沢独裁』に堕した鳩山政権は、もはや民意に支持された
政権としての正当性は失われている」と主張。2010年度
予算案の審議を通じ「鳩山政権の闇を追及し、総辞職または解散・
総選挙を迫っていく」との考えを強調』するなど、鳩山首相への
批判も含めて、かなり挑発的な質問を行なったようだが。
鳩山首相は、『「健全な党内民主主義を貫いている」とし、
「幹事長職が党や政府を支配することは一切ない」と一蹴』する
など、まともに相手にせずに、いなしていたとのこと。
自民党は、どうか同党の好きなフレーズである「国家国民」の
ためにも、小沢問題や小沢独裁に関して批判、揶揄することに
固執せず、しっかりと予算&国政に関する議論を進めて欲しい
ものだ。(-"-) kokumin ni akire-rarechau-zo!
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ところで、05年に郵政造反組として自民党を離党&衆院落選
したものの<片山さつき氏を刺客として送られちゃったのよね>、
昨年の衆院選で国会議員の座に返り咲いた城内実氏が、小沢氏の
捜査に関して、こんなことをブログに書いていた。(・o・)
『(関係者の第一次情報をもとにしたものであくまで私の
憶測である)
一、検察側は水谷建設などから関係者の供述だけではなく
かなりの物的証拠を握っている。
二、先般の東京地検特捜部による小沢一郎幹事長に対する事情
聴取はあくまで形式的なもので、「最後にいいわけの機会を与えて
あげよう。実際にどういういいわけをするか聞いてみようでは
ないか。」という程度のもの。
三、2月4日に逮捕された石川知裕代議士の拘留期限が切れるが、
再逮捕されると思われる。その際、政治資金規正法事件からより
刑罰の重いあっせん利得罪、贈収賄事件に切り替わる可能性が
高い。小沢一郎幹事長までいくかで現在水面下で最後のせめぎ
あいをしているところであるが、世間一般の予想に反して相当
厳しい状況である。
四、検察側や特定の政党に大変詳細な情報を提供をしている個人
ないし団体関係者がいる。某国情報機関か。いずれにせよ、その
存在は不明。事実だとすると田中角栄が逮捕されたロッキード
事件に似ている。
五、国策捜査だとか取り調べの全面可視化が必要だと叫び、
検察に対する悪のイメージを流布したり、挑発するようなこと
を言えば言うほど、検察側は淡々と法と正義にのっとって処理
せざるをえなくなる。
六、小沢一郎幹事長側は、以前よりも対決姿勢をトーンダウン
してきているが、それは検察側が本気だからだ。しかし、幹事長
逮捕となると一転して全面戦争となる。法務大臣による指揮権
発動の可能性もある。
七、検察は小沢一郎幹事長のバックにいる逮捕拘留経験のある
複数の有能なブレーンの存在がおもしろくない。
八、小沢問題がとりあえず決着したら、4月頃に鳩山総理の
例の実母からの贈与(事実上の違法な「個人献金」)に対して
国税が動くと思われる。
九、民主党は原口一博総務大臣を総理にして7月の参議院選挙
を闘うしかない。
いずれにせよ、2月1日の週は熱い真夏のような熱い週となる
であろう。』<全文はコチラ>
* * * * *
城内氏は、もともと自民党にいて安倍晋三氏の弟分だった&
今は平沼グループの一員として活動する超保守派で、民主党とは
やや敵対関係にあるのだが。
現役の衆院議員ゆえ、そう、いい加減なことをブログに書く
とは思えない。<少なくとも、本人は、真剣にとらえて&考えて
書いているだろう。>
そして、これらの記述からも、東京地検特捜部が、単に正義感
だけで、小沢氏関連の捜査に必死になっているのではないという
ことが、よ~く伝わって来る。(**)
この一つ一つについて、ここでは書かないが。<原口氏が総裁
になるのは、mew的にはイヤかも~~~。^^;> 今後の参考
になりそうなことが色々と示されているのではないだろうか?(・・)
<城内氏とは、国家観は150度ぐらい合わないのだけど。^^;
ただ、mewは彼が自己保身に走らず、郵政法案にも反対して。
小泉改革や郵政民営化の問題点など、おかしなことはおかしい
ときちんと指摘する姿勢をとっていることは、評価している。>
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ちなみに、今日、小沢氏は、今、来日中の米国のキャンベル
国務次官補と会う予定だという。(・・)
『民主党は1日、小沢一郎幹事長がキャンベル米国務次官補(東
アジア・太平洋担当)と2日に会談すると発表した。キャンベル氏
側の求めによるもので、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の
移設問題について、小沢氏の意向を探る狙いがあるとみられる。
一方、小沢氏が応じた背景には、自身の政治資金に関する検察
の捜査がヤマ場を迎える中でも職責を果たす姿勢を示す意図も
ありそうだ。
会談は国会内の民主党幹事長室で行われる。キャンベル氏は、
日米の外務・防衛担当局長級による2日の「日米安全保障高級
事務レベル協議」(SSC)に出席するため来日。米側は中国重視
の言動が目立つ小沢氏の姿勢を憂慮しており、会談では日米同盟
についても意見交換するとみられる。<時事通信1日>』
<グレグソン国防次官補も来日中。昨日、日米関係は良好だと
いう講演を行なっていたので、その記事を*2にアップしておく。>
* * * * *
城内氏の記事の四番目に、『検察側や特定の政党に大変詳細な
情報を提供をしている個人ないし団体関係者がいる。某国情報機関
か。いずれにせよ、その存在は不明。事実だとすると田中角栄が
逮捕されたロッキード事件に似ている』という文があったのだが。
田中角栄元首相が、ローッキード事件で逮捕、起訴されるに
至った背景には、同氏が、他の首相と比べて米国べったりになって
超重要視することなく、中国との国交回復や、ソ連やアジアとの
資源外交を発展させようとしていたことを、米国や日本の政治家の
一部が、好ましく思わなかったことがあったと言われている。(-"-)
そして、今回の小沢氏の捜査に関しても、米国の政府関連機関、
CIA、国防系のシンクタンクなどが絡んでいるのではないかと、
推測している人もいる。
小沢氏もまた、実際の師匠である田中角栄氏と同じように、米国
べったりの外交、安保政策は考えておらず、米国との「対等な関係」
を繰り返し主張し、アジア外交に、かなり力を入れているし。
小沢氏が民主党のTOPにいて、鳩山首相&内閣に影響力を
及ぼす限り、鳩山首相もまた、たとえば、米軍再編、普天間移設、
思いやり予算などに関して、米国の言うことを、そのまま何でも
OKするような政策をとろうとしないからだ。<mewにとっては、
そこが大きな魅力なんだけどね。(・・)>
* * * * *
果たして、キャンベル国務次官補が、小沢問題のことや4日に
石川知裕氏の拘留期限が訪れることを考えて、わざわざ、その前に
小沢氏との面会を申し入れたかどうかはわからないが・・・。
このような面会要請があったことでも、米国が、小沢氏を国政の
重要事を決めるキーマンであるととらえていることがわかるし。
また、すご~くうがった見方をすれば、ここでの小沢氏の米国に
対する答えが、検察の捜査にも影響する・・・ということも、全く
ゼロとは言えないかも知れない。^^;
おそらく、第一のヤマ場となる4日まで、小沢氏&鳩山内閣と
検察側&その周辺では、お互いにかなりの腹の探り合いや駆け引き
を行なっているはずだと思うし。
何だか、小さなことからも目が離せないな~と思ってしまう
mewなのだった。(@@)
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作った「【政権交代】を目指すブログ結集!」をご参照下さい。
*1
『1日、民主党本部で小沢一郎幹事長が行った記者会見の要旨は次の通り。
小沢氏 まず私から報告する。先週、検察当局からもう一度話を聞きたいという要請があった。
昨日、都内で3時間余りの時間、説明を求められ、知る限りの事実すべて、また記憶している事実について、包み隠すことなく、すべて言った。内容は先日の内容とほぼ同じ内容だ。
私としては公正、公平な捜査については可能な限り協力してきたつもりで、昨日も、そして今後も、協力していく意思に変わりはない。できるだけ早い機会に真実が明らかになることを望んでいる。
--05年5月に引き出した4億円は、どのような原資で、どう使うために引き出されたのか。
小沢氏 検察官から質問があり説明した。個々の問答については、まだ捜査中なので、私が申し上げるのは適切ではない。
--秘書を含め内部調査は行ったか。
小沢氏 議員と秘書は本当に信頼関係で結ばれていないと仕事にならないので、秘書を信じている。私としては不正な金銭は一切受け取っていない。「秘書も不正なお金は受け取っていないと信じている」と(検察官に)言った。
--週末に一部閣僚や議員から、幹事長が刑事責任を問われたり、国民の納得が得られない場合、進退を含め対応を求める声が上がったが、どう答えるか。
小沢氏 私自身が刑事責任を問われることになれば非常に責任は重い。私はヤミ献金や裏金とか不正な資金は受け取っていない。刑事責任を問われる事態は想定していないが、もし仮にあるとすれば、責任は重いと考えている。
--資産を家族名義にしたのは贈与税や相続税を免れるためか。土地購入の原資の説明が変わっているが。
小沢氏 女房や子供名義にして預金していたのは事実だが、その資金自身は私のお金で、女房、子供に贈与した認識はない。
原資の説明は変わったつもりはない。報道されたので、はっきり自己資金だと言うべきだと判断した。<毎日新聞1日>』
*2
『訪日中のグレグソン米国防次官補は1日、東京都内で開かれた日本国際問題研究所主催の講演会で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題について、「幅広い日米関係の中のごく一部分にすぎず、日米関係は報道されているような『危機的』状況ではない」と述べた。鳩山由紀夫首相が1月29日の施政方針演説で約束した「5月末までの移設先決定」を待つという。
同次官補は、移設問題について、「日米の共同作業であるべきで、米側が一方的に日本に押し付ける問題ではない」と述べた。米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)に移設するとした06年の日米合意については、「当時の日米両政府は最善策と考えた」と指摘した。
同次官補はこのほか、日米同盟を深める方策として、(台風や地震など)自然災害への対処で、米軍と自衛隊が共同行動を取るための法的枠組みの整備を提案した。また、オバマ政権が追求する「核なき世界」に関連し、「(北朝鮮の生物・化学兵器による攻撃に対して)我々は朝鮮半島で核兵器なしで勝利できると考える」と述べ、核兵器以外の大量破壊兵器に対しては、核による抑止は不要との考えを示唆した。[毎日新聞2日}』 ]