2010年 03月 06日
徴兵制の話も出た?、自民の改憲推進本部のアブナイ改憲論点
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
一昨日の夜、知人が「自民党が保守化路線を行くとはきいていた
けど、まさか早々に徴兵制とか言い出すとはね~」と言うのを
きいて、「え~~~?」と。(゚Д゚)
で、帰宅してネットを見てみたら、『自民、徴兵制導入検討を
示唆 5月までの成案目指す』(共同4日・後掲)というタイトル
が目に飛び込んで来て、「これか~」と思ったのだけど。
その後、自民党が出したという論点整理の表を見てみたら、
「天皇元首」「国旗、国歌の規定」とか。軍隊がらみでは、
「兵役義務」「軍隊と国民」「集団的自衛権」などの物騒な言葉
がずら~っと並んでいるのを見て、ギョギョッとさせられると
共に、かなり呆れてしまうところもあった。(@@)
* * * * *
自民党は、昨年の総選挙で惨敗した後、党再生の方針として、
「保守政党」としての存在をアピールすることに決めて、新綱領
でも、基本政策の一番目に「新憲法の制定を目指す」と明記した。
そして、改憲を具体的に実現するために、党内に「憲法改正
推進本部」なるものを設立。その初会合が4日に行なわれた。
谷垣総裁は、初会合の席で『「自民党は自主憲法の制定を党綱領
に明記している。党の旗印の1つとして憲法問題を眠らせること
なく前に進めていきたい」と述べた』という。(産経新聞4日より)
先に、その会合で示された論点整理表というのを
『『自民党の憲法改正推進本部(保利耕輔本部長)は4日の会合で、
憲法改正の論点整理を発表した。天皇を元首と明記することを
はじめ、国旗・国歌や外国人に参政権を付与しない規定など、
同党が平成17年に発表した新憲法草案に盛り込まれなかった
内容が中心となっている。
推進本部は「あるべき国家像という学術的・学理的な側面から
憲法論議を進めたい」(保利氏)としており、憲法改正手続きを
定めた国民投票法が施行される5月までに、「自民党らしさ」を
踏まえた改正案の取りまとめを目指す。
論点整理の要旨は次の通り。
第1 総論
一、憲法改正国民投票法の有権者が18歳以上になるため、
少なくとも高校で憲法を学ぶ必要がある
一、「日本らしい日本の確立」のために自民党が主張する憲法
改正の柱の明確化
一、憲法改正要件を規定する96条の改正から、憲法改正の行動
を起こすべき
一、国旗・国歌の規定を置くべきか
第2 各論
一、象徴天皇制を維持した上で、天皇が元首であることを明記
するか
一、天皇の国事行為に「承認」の文言は不要
一、国家としての安全保障をどう表現するか。集団的自衛権と
国家の同盟関係のあり方を再検討
一、民主主義国での兵役義務の意味と、軍隊と国民の関係を検討
する必要があるのではないか
一、外国籍には国・地方を通じて参政権を有しないことを明記
するか
一、一院制・二院制の是非を検討
一、軍事裁判所の必要性 <産経新聞4日>』
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いや~、何だかここまで来ると、完全にウヨ保守政党であること
を前面に出す気なのかな~とも思ったりして、逆に「お見事!」と
言いたくなるような感じもしたのだけど。^^;
で、上述の「兵役の義務」という部分に着目した複数のメディア
が、そのことを大きく取り上げたため、大島幹事長が、あわてて
釈明&火消しを行なったという。(・・)
『自民党憲法改正推進本部(本部長・保利耕輔前政調会長)は
4日の会合で、徴兵制導入の検討を示唆するなど保守色を強く
打ち出した論点を公表した。これを基に議論を進め、05年に
策定した改憲草案に修正を加えて、憲法改正の手続きを定めた
国民投票法が施行される5月までの成案取りまとめを目指す。
参院選を視野に、離反した保守層を呼び戻す狙いとみられる。
ただ05年草案も徴兵制には踏み込んでおらず、「右派」色を
強めたと受け取られる可能性もある。今後党内外で論議を呼ぶ
のは必至だ。
大島理森幹事長は4日夜に「論点は他の民主主義国家の現状を
整理したにすぎない。わが党が徴兵制を検討することはない」と
火消しを図るコメントを発表した。
論点では「国民の義務」の項目で、ドイツなどで憲法に国民の
兵役義務が定められていると指摘した上で「民主主義国家における
兵役義務の意味や軍隊と国民との関係について、さらに詰めた
検討を行う必要がある」と記述。<共同通信4日>』
<でも、ふつうに考えれば、徴兵制とかそれに類するものを全く
考えていない人たちは、わざわざ他国の憲法の「兵役の義務」に
ついて論点にして、検討したりはしないと思うけどね。(ーー)>
* * * * *
ところで、自民党は、立党50周年を迎えた05年に、「新憲法
草案」なるものを発表しているのだけど。<草案全文はコチラ。
あと、コチラの「こんな新憲法はイヤだ~~~!!!」という記事
に、主要な改正点を記してあるです。(・・)>
何故、今頃になって、この草案を見直す動きが出るのかと言えば、
当時の小泉首相が、超保守派の考えた原案をかなりカットor修正
してしまったため、それに対する不満がいまだに渦巻いている
からなのだ。(@@)
自民党は、結党以来、新憲法制定を綱領に掲げているのだけど。
実際には、党内には、憲法改正推進派から絶対護憲派に近い人
まで、また超タカ派からハト派の人まで幅広い(バラバラとも
言う?>考えを持った人がいるし。何より一般国民の多くが、憲法
改正を強くは望んでいないこともあって、改憲の動きが高まらない
まま、21世紀を迎えることになった。(+_+)
でも、90年代の終わり頃から、党内には、何とか早く憲法
改正をという政治家が増えて来て。森&小泉政権の時に、改憲
への動きが加速。国会に憲法調査会を作ったり、自民党を中心に
改憲草案の準備を進めたりするようになるのだが。
彼らは、同じ改憲推進派でも、国家観や憲法に対する考えが
かなり違うため、話がなかなかうまくまとまらない状況が
続いているのである。(@@)
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改憲推進派の中でも、いわゆる戦前復古主義的な超保守の思想
を持つ人たちの多くは、現憲法は米国に押し付けられたものだと
して、その存在や効力を認めない。<上の記事にもあるけど、この
人たちは、(現)憲法の改正とは考えず、新憲法制定という言葉を
使いたがるので、その点でもゴタついたりすることが・・・。^^;>
そして、彼らは、戦前の日本に近い形で、天皇を頂点にして、
国民はその下で、国家&天皇(国体)のために奉仕して富国強兵
に努めるというピラミッド型の国家を築くことを理想としている
ので、できるだけそれに沿う形で、国が国民をコントロール
しやすくなるような新憲法を作ろうと考えている。(ーー)
<超保守派の代表格は、安倍晋三氏、平沼赳夫氏。コチラに
挙げた議員らも。彼らは、また集会や出版物、ネットなどを使って、
自分たちの思想を広めて、改憲の国民的な運動を起こそうとも
していて。それで、いわゆるネトウヨも誕生したのよね。(>_<)>
他方、一般的な保守&タカ派の人たちは、超保守派とは違って、
戦前回帰の思想はないし、基本的には、現憲法の存在を肯定して
いるのだけど。彼らの場合は、特に9条を改正して、日本にも
正式な軍隊を作って、アジア諸国に対する防衛力を強化すると
共に、欧米と共に世界の舞台で活躍できるようにしたいと考えて
いる人の方が多い。(-"-)
<自民党では、石破茂氏が代表格。また、民主党の改憲派も、
このタイプが多い。>
で、自民党内で憲法草案を考えた時も、超保守派が自分たちの
思想や思い入れを込めた原案を作ったのだけど。<この時に、
上述のような天皇元首制とか、兵役の義務or国防の義務を入れよう
という話があったのよね。(~_~;)>
ところが、党内で異論が出たため、当時の小泉首相がこのまま
では草案がまとまらない&国民からの支持も得にくいということ
で、超保守派の主張した部分をカット&修正してしまったため、
超保守派の中には、「こんな草案では、改正する意味がない」と
怒っている人も少なからずいて。
今回、改めて、自分たちの考えを盛り込んだ草案を作ろうと
張り切っているようなのだ。(-"-)
* * * * *
ちなみに、mewは以前から書いているように、憲法を改正
すること自体には、反対の立場ではない。
憲法が自ら改正されることを予定して、その規定を設けて
いる以上、そう考えるのが自然だと思うし。主権者である国民
が本当に望むなら、そして、それが国民の利益につながるもの
であると思えるものなら、賛成してもいいと考えている。(・・)
ただ、mewは、今、自民党が中心になって行なおうとして
いる憲法改正やその草案には、断固反対だ。(**)
彼らの多くは、主権者である国民の存在を軽視して、自分たち
の思いを実現するために、しかも政治家が主導する形で、強引に
憲法を変えてしまおうとしているからだ。(-"-)
それに、「平和が一番!」のmewには、軍隊の活動範囲を
広げるために憲法9条を改正することには賛成できるはずも
ないし。ましてや、時代を逆行して、戦前復古主義の思想に基づく
ような憲法を作るなんて、あり得ない・・・というか、あっては
ならないことだとさえ思っている。(`´)
* * * * *
まあ、おそらく、自民党がどんどん保守化を強めて行けば行く
ほど、一般国民の心は、どんどん自民党から離れて行く可能性が
高いとは思うのだけど・・・。^^;
それにしても、今回の件で、万一、自民党がまた政権の座を奪取
することになったら、やっぱ絶対に「日本がアブナイ!」と、
改めて再確認させられたmewなのであった。(@@)
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