2010年 05月 08日
鳩山の腹案は、本当は国外案なのか?+米識者からも理解の声
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
普天間基地の移設問題で、何だか総スカンをくらって、
すっかり窮地に陥っている感じの鳩山首相なのだが・・・。(~_~;)
鳩山首相は、いまだに、正式に政府案を発表していない。
首相は、党首討論で「腹案」があると言っていたのだが、何が
「腹案」なのかも明らかにしていない。(・・)
ただ、メディアは、政府は、Cシュワブの桟橋案+徳之島への
一部移転案を中心に考えて、米国や沖縄、徳之島などと交渉を
進めようとしていると、既にそれらが既定路線であるかのように
報じている。(**)
実際、鳩山首相は、4日には沖縄を訪問して、県知事や名護市長
や普天間市民などと話す場を設けて、「基地負担をお願いしたい」
と要請。7日には徳之島の町長3人と会談して、基地or訓練の負担
の協力を要請していることから、上記の案を軸に調整を進めている
のかな~という感じもあるのだけど・・・。
でも、鳩山首相が「県外移設を目指す」と公言したことに期待を
寄せていた沖縄の県民からは、怒りや失望の声が高まっているし。
徳之島の住民も、基地受け入れには大反対をしているし。
米国も、この案には難色を示しているようだし。おまけに、
連立与党を組む国新党は桟橋案に反対、社民党は県内移設に反対
ゆえ、もし鳩山首相の腹案が、上述のものだとするなら、5月末
までの決着は、不可能に近いぐらい困難だと言えるのではない
だろうか?(@@)
* * * * *
しかし、今でも、実は、鳩山首相には、それ以外の「腹案」が
あるのだと主張する人が少なからずいるのだ。(・・)
鳩山首相は、自分が沖縄や徳之島の首長たちに会って、強く拒絶
をされたり、住民たちが激しく反対や抵抗の声を上げたりする場面
を作り出すことによって、米国側に、沖縄や徳之島への基地移設は
困難だということを示そうとしているのだと。
で、結局、普天間基地は、県外または国外に移設するしかないと
いうことを、アピールしようとしているというのである。
そして、彼らの中には、鳩山首相の本当の腹案は、テニアンに
移転させることなのだという人がいる。(**)
* * * * *
このグアム&周辺への国外移転案は、特に社民党が強く主張して
いるものなのだけど。
民主党を中心に超党派で作っている沖縄等米軍基地問題議員
懇談会(100人ぐらいいるらしい。初代会長は鳩山由紀夫氏>も
国外案を支持していて。何とか、その方向に話を進められるように
考えているという。
そして、今、同懇談会の会長を務める民主党の川内博史議員ら
6人が、昨日から北マリアナ諸島などに向けて出発した。(・・)
日刊ゲンダイ8日付けには、何と「鳩山密使 テニアン島へ・
国内移転どこも猛反発で頃合よしと最後の賭けに出た」という
タイトルで、このことが報じられていた。(@@)
<全文は、毎度ながら、ゲンダイ的考察日記さんの記事をご覧
頂きたい。m(__)m>
まあ、川内氏らが、本当に鳩山首相の密使として行ったのか
どうかは定かではないのだが・・・。
鳩山首相をドン底状態から救える可能性は、全くないとは
言えない。
というのも、テニアン島のある米自治領北マリアナ諸島では、
先月後半に連邦議会が上院、下院とも、海兵隊が使う飛行場移転の
検討を求める誘致決議を採択したからだ。
『決議は、テニアン島は「移転先として最適」で、「日本から議員
が訪れ、普天間移転を支える島民の意欲に注目した」として、移転
を歓迎している。決議文の写しを国防総省と日本政府に送るという。
<朝日新聞5月1日より>』
つまり、北マリアナでは、普天間基地の飛行場を、是非、自分の
ところ(テニアン)に移設して欲しいと、正式に連邦議会で決議を
しているのである。(**)関連記事*1に
<川内議員らのテニアン視察の件は、晴耕雨読さんも取り上げて
いた。>
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
小休止で「クリック・コーナー」を。( ^^) 旦 socha desuga・・・
「今は最後まで読む時間がない」「長文を一気に読むのは、しんどい!^^;」
「でも、応援クリックはしてあげようかな」という方は、コチラで。
<できれば、あとで時間がある時に、残りも読んで下さいね~。(~~)>
人気blogランキング ←より多くの人に読んで頂けるように、ご支援を!(~~)
にほんブログ村 ←お手数ですが、もうワンクリック。よろしくです。(・・)
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
米国は、2014年までに本格的に米軍再編を行なう予定で
いて。普天間基地の移設も、その一環なのだけど。
もともと、米国は、海兵隊をすべてグアム及びその周辺に移転
させることを考えていたと言われている。
普天間基地の移設は、基地が市街地にあって危険性が高い
ので、地元住民や沖縄県、日本側の要請によって移設が検討
されたと言われているのだが。実際には、米国側は、普天間基地
が老朽化していることや、米軍全体を再編成するために、自国の
都合もあって、基地の移転を考えたという説が有力だ。(・・)
<ちなみに、岩国基地の埋め立て&沖合い滑走路の建設の話も、
同じような経緯をたどっていた。日米政府は、岩国の住民の騒音
や危険性に配慮して、沖合いを埋め立てて新たな滑走路を作る
と説明していたのだが。本当は、厚木基地の飛行部隊を移転
させることを考えて、滑走路を作っていたのだ。
それゆえ、日米政府のオモテ向きの話など、全くアテに
ならないのである。(ーー)>
* * * * *
また、もし海兵隊の一部を日本や他の地域に置くとしても、
今のように日本政府や現地の住民の反対を押し切ってまで、
米軍の都合を通すべきではないと主張する人たちが、米国側にも
存在する。(・・)
日刊ゲンダイ8日付けの記事には、こんな話が出ていた。
『沖縄はもちろん、国内どこもが“米軍基地は要らない”の大合
唱になっている。米国としては、日本国民と対立することが一番
困る。国外移転についても話を聞かざるを得ない状況になってきた。
そのタイミングで、民主党議員がテニアンを訪問する意味はとてつ
もなく大きいのです」(事情通)
鳩山首相が、沖縄訪問で袋叩きにされ、徳之島からも総スカンを
食らう光景を、オバマ大政権はヒヤヒヤしながら見ているという。
「アメリカが鳩山政権を倒した形にはしたくない」「いつ反鳩山の
感情が反米感情に変わるかもしれない」というわけだ。
米外交政策に影響力を持つ超党派組織「米外交問題評議会」の
シーラ・スミス上級研究員は、こんな論文を発表した。
「9万人集会により、沖縄県民の民意が明確に示された以上、県内
移設の検討は不要であり、日米両政府は県外移設に焦点を絞った
再編計画を練り直すべきだ」「代替地の選択は日本政府が単独で
判断できる性質のものではない」
日米共同で代替地を探す段階にきているという指摘だ。』
* * * * *
また、これは永田町異聞さんなど他のブロガーも取り上げて
いたのだけど・・・。
ダイアモンド・オンラインが、元CIA顧問で、現・日本政策
研究所(JPRI)所長のインタビューを掲載している。
そのタイトルは、『元・CIA顧問の大物政治学者が緊急提言
「米軍に普天間基地の代替施設は必要ない!日本は結束して無条件
の閉鎖を求めよ」』というものだ。(・o・)
この所長は、日本には十分に米軍基地があるので、今さら普天間
基地を移設するために、新しい施設を作る必要などないと提言して
いるのだ。(**)
<この人のインタビューは、改めて取り上げたいと思うけど。
mewが、ある意味で、一番印象に残ったのは、米国政府が
日本に強く迫っていたことに関して、「自らの目的を遂げるために
相手国に強く迫ったり、脅したりするのは米国の常套手段である」
と答えていたことだった。(・o・) masani sono-toori!?>
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
小休止で「クリック・コーナー」を。( ^^) 旦 socha desuga・・・
「今は最後まで読む時間がない」「長文を一気に読むのは、しんどい!^^;」
「でも、応援クリックはしてあげようかな」という方は、コチラで。
<できれば、あとで時間がある時に、残りも読んで下さいね~。(~~)>
人気blogランキング ←より多くの人に読んで頂けるように、ご支援を!(~~)
にほんブログ村 ←お手数ですが、もうワンクリック。よろしくです。(・・)
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
もちろん、米国は、そう簡単には、テニアンへの海兵隊への移転
を認めないだろう。
まず、米国としては、いつまでも従順な属国的同盟国でいて
欲しい日本の首相が、米国が既に作った計画を変更しようとした
・・・という事態を、是認できないと思っているだろうしね。^^;
ツーカーの日米の国防族や財界の利権なんかも絡んでいて、
それらを尊重しなければならない部分もあるかも知れないし。(-"-)
それに、mewが気がかりなのは、実のところ、米国は2014年
までに海兵隊8千人をグアムに移転させると発表しているのだけど。
その話が、順調に進んでいないようなのだ。(~_~;)
前出の元CIA顧問は、このように説明している。
『米国政府はグアム住民の生活や環境などへの影響を十分に調査
せず、海兵隊の移転計画を発表した。そのため、グアムの住民は
いま暴動を起こしかねないぐらい怒っている。グアムには8千人の
海兵隊とその家族を受け入れる能力はなく、最初から実行可能な
計画ではなかったのだ。』
実際、2月には、こんなニュースも出ていた。
『【ワシントン=小川聡】米軍再編のロードマップ(行程表)で
2014年に沖縄駐留の海兵隊約8000人が移転することに
なっている米領グアムのカマチョ知事が、基地建設計画の期限を
2014年以降まで延長するように求める書簡をメイバス米海軍
長官に出していたことが1月31日、明らかになった。
知事は同28日付の書簡の中で、「海兵隊グアム移転協定」2条
で、米政府がグアムの社会基盤整備のための資金拠出を行うと
されていることを指摘した。その完全な実施を確実にするために
「計画実施の2014年以降への延長を要請する」とした。同協定
2条は、海兵隊普天間飛行場移設問題の進展と海兵隊グアム移転に
対する日本の資金拠出が行われることを、米政府からグアムへの
資金拠出の条件としている。<読売新聞2月1日>』
これを見ると、海兵隊のグアム移転を含む米軍再編の計画が
うまく進められるかどうかは、日本の普天間移設の問題がスムーズ
に解決して、日本が快く、お約束の28億ドルを払って、軍事費で
ピンチに陥っている米国の資金拠出をアシストすることが重要に
なって来るのではないかという感じもある。(**)
(28億ドルというと、3千億円弱かな? でも、実際、グアム
移転の話が出た時には、関連する費用をアレコレを入れると、日本
側の支出は1兆円を越すと報じられていたんだよね。(・・)>
* * * * *
いずれにせよ、mewとしては、鳩山首相に、まだまだ諦める
ことなく、少しでも自分の理想を通せるように頑張って欲しいと
思っているのだけど。<国外案が本当の腹案であるとすれば、
尚更に頑張って欲しいと。(+_+)>
ただ、そうするためには、いつもブログに書いているように、
日本国民の(できればマスコミも)大きな支援が欲しいのだけど、
残念ながら、鳩山首相は逆に、非難の嵐の中に置かれている
ような状態なわけで・・・。(ノ_-。)
mewは、沖縄県民の気持ちは理解できないわけではないの
だけど。あまりに周囲からの批判がスゴいと、このままでは、
鳩山首相は、心身共にマイってしまったり、ズルズルと米国や
官僚の圧力に押し切られてしまうのではないかと心配になって
しまうし。
<これも、機会があったら、また書きたいけど。最近、ちょっと
表情や視線、しゃべり方に、その傾向が見られるのよね。何か、
安倍っちが、いきなり首相辞任する直前に近い感じも。(~_~;)>
そして、また、今のような鳩山バッシングが続くようであれば、
今後、もう沖縄の基地問題に取り組もうとする首相は、出なくなる
のではないかと、それも懸念してしまうmewなのであった。(@@)
THANKS
【下の2つのランキング・・・できれば、2つとも
クリックして頂けると、有難いです。・・・組織票はなく、記事を
読んで下さる方々だけが頼りなので、よろしくお願いします。m(__)m】
↓ 今は30位前後に。応援に感謝&押し上げ、よろしくです。m(__)m
人気blogランキング
にほんブログ村
↑ TOP3まで、あと少し。ご面倒でしょうが、もう一押しを。m(__)m
当ブログと共に、コツコツと頑張り続けている
生活重視のリベラル&平和志向系ブログも応援して下さい。(^^♪
わんばらんすさん、喜八さん、とむ丸さん、秘書玲奈さん、お玉おばさん
へのアクセス&ご支援のクリックをよろしくお願いいたします。m(__)m
また、この他にリベラルor平和系のいいブログがた~くさんあるです。
ぶいっちゃんの「らんきーブログ」、iiyumeさんの「とりあえず書いて
みようか」も必見!(**)
kimeraさんも「kimekime25」で吼えているです。
さらに現政権にノーさんが作った「THE BLOGGER」、晴天とら日和さんが
作った「【政権交代】を目指すブログ結集!」をご参照下さい。
*1
『【東京】米自治領北マリアナ諸島の上院議会が16日、米軍普天間飛行場の移設先として同諸島のテニアン島を検討するよう日米両政府に求める決議を全会一致で可決していたことが分かった。あて先は米国防総省、日本政府など。27日には下院議会で同様の決議が行われる見通し。
決議は普天間の移設先を検討する日米両政府に対し、東南アジアの防衛の拠点として北マリアナ諸島とテニアンを移設地として検討することを求めている。
米国防総省がすでにテニアンの3分の2を租借していることや、東南アジアの防衛の観点からも地理的な優位性があると指摘。米軍人と家族に近代的な生活・娯楽施設が提供できることにも触れ、「北マリアナ諸島は普天間の移設を心から歓迎することを宣言している」としている。
今月9~11日にテニアンを訪れ、テノリオ下院議長やデラクルス・テニアン市長から在沖海兵隊受け入れの意思を伝えられていた社民党の照屋寛徳国対委員長は「決議は住民の強い意思表示。日米両政府は重く受け止め、北マリアナ移設を交渉してほしい」と述べ、同地域への移設の実現可能性を強調した。
<沖縄タイムス4月22日>』
『【ワシントン=村山祐介】米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移転問題をめぐり、米自治領北マリアナ連邦議会の下院は4月30日、日米両政府に同連邦テニアン島への飛行場移転の検討を求める誘致決議を全会一致で採択した。同連邦では16日に上院も同様の決議を全会一致で採択している。
決議は、テニアン島は「移転先として最適」で、「日本から議員が訪れ、普天間移転を支える島民の意欲に注目した」として、移転を歓迎している。決議文の写しを国防総省と日本政府に送るという。
<朝日新聞5月1日>』