小沢との会話不足が、政権の失敗の要因。対露関係に未練の鳩山前首相。
2010年 06月 20日
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毎日新聞19日の朝刊に、鳩山前首相のインタビューが載って
いた。
全文は、*1にアップするが。mewなりに印象に残ったこと
をピックアップしておきたい。
まず、鳩山前首相は、辞任を表明した時に、「政治とカネ」の
問題の話をしていたのだが。実際、その問題にこだわっていたん
だな~と思わされた。
『「クリーンな政治をつくらないと国民の声が聞こえない」と
自民党を飛び出し、さきがけ、民主党を作ってきた。その私の身に
政治とカネの問題が起きるなんて、予想もしていなかった。』
『党代表を引き受けた直後に起きた問題だから、選挙に勝てば首相
になるべき存在であることは分かっていた。すぐに小沢さんとも
相談し「ここまできて、私に続いてまた代わるなんてことになった
ら党がもたんぞ」と、2人でなったわけです。
首相指名は大変ありがたい思いで受けたが、代表の時に悩んだ
ことは事実だ。』
これを「何て純粋な人なんだろう」って評価していいかどうか
は、ビミョ~なところなのだが。
彼は、このまま「政治とカネ」の問題で、アレコレ言われること
に耐えられないところがあったのかも知れない。^_^;
* * * * *
そして、政権運営がうまく行かなくなった要因には、小沢一郎氏
とのコミュニケーション不足も大きかったのではなかと思われる。
このブログでも何度か書いたのだが・・・。mewは、堂々と
鳩山ー小沢の2TOPとして、タッグを組んでやって行けばいいと
思っていたのだけど。
小沢氏は、政府と党の役割を完全分業制にした上に、鳩山政権
が傀儡だとか操り人形だとか言われるのを気にして、鳩山氏と
距離を置くようにしていて、それが政権運営において、大きな
マイナスになったのではないかと思う。
『週に2、3回でも幹事長が官邸に訪れて、「君、このことは
どう考えているんだ」というような会話があってしかるべきだった。
本当は幹事長と代表が極秘で会うなんてこと自体がおかしいでしょ。
私はオープンで週に何度でも会う関係を作りたかったけど、
なかなかそういう形にならなかった。(会談が)極秘という形に
なるのは、やはり不自然だなと思った。』
結局、それが、お互いの間にある種のズレを生じさせてしまう
ことになったのだろう。
『ただ、政権運営に対して「本当に大丈夫か」という思いを、
幹事長が持った時期はあったかもしれない。例えば米軍普天間
飛行場の移設問題も、「任せたよ」という言葉しか発しないが、
「本当にそれでうまくいくのかね」という思いを持たれていた可能性
はある。』
特に普天間問題は、小沢氏としっかりタッグを組んで、沖縄の
民意を大切にしながら、米国と対等にやり合って欲しかったし。
もしできるなら、今からでも、菅氏とトロイカ体制を組んで、
もう1回トライして欲しい。(**)
<ちなみに菅首相は、この鳩山前首相時の教訓を活かして、
幹事長室を官邸内にも置き、できるだけ毎日、何回でも、仙谷
官房長官、枝野幹事長とコミュニケーションをとるような形を
とっているようだ。(・・)>
* * * * *
また、人事について、鳩山前首相が枝野氏をあとから行政刷新
担当大臣に登用したことに関して・・・
『内閣発足時から(枝野氏を登用するのが)適当ではないかと
思ったが、あまりにもそういう布陣を取ると、じゃあ小沢幹事長
にはどう映るのかと、私の方から配慮し、しばらくは登用しな
かった部分はある』
と、やはり人事で、小沢氏に気を遣っていたことをにおわせた。
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長いので、チョットお休みタイム。( ^^) _旦~~
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小沢氏ぐらいビッグな存在になってしまうと、彼自身が何か言う
ことはなくても、周囲が勝手に「こんなことをしたら、機嫌を
損ねるのではないか」、「あんな人を選んだら、問題だと思うの
ではないか」などと気を使い過ぎて、それで却ってギクシャクして
しまうこともあるかも知れないんだけどね。^_^;
それに対して、「菅直人首相の人事は、かなり脱小沢と言われて
いる」との質問には・・・
『菅さんにとってみれば、自分が一番使いやすく信頼している人
たちを登用した。私の場合は全体を眺めながら、配慮しながら布陣
を敷いた。菅さんの方が大胆だなと思う。』
と、チョットうらやましそうな感じを見せている。^_^;
* * * * *
また、鳩山前首相は、途中から、ぶら下がり会見で、記者たちに
小さなことを連日、ツッコまれて。少し言葉を変えると「ぶれた」
と指摘されることに、かなりまいっていた様子で。
5月にはいってからは、ぶら下がり会見をイヤがっているところ
があったのだけど・・・。(~_~;)
<菅氏は、その教訓を活かして、ぶら下がり会見を朝夕2回から
1回に減らそうとしている。(・・)>
鳩山首相は、菅氏へのアドバイスとして、こんなことを語って
いた。
『私は「情」の人だが、ぶら下がりで情を発揮すると、いかんの
です。質問に対して自分なりの言葉を付け加えると、ぶれたと
必ず書かれる。ある意味で冷たく、常に聞かれても同じ答弁を
繰り返せば、記事にもならないし安定しているということになる。
菅さんはそれができる人だと思う。』
また、情のある人は、周囲の色々な人の声に耳を傾け、理解
しようとして、その結果、優柔不断になりがちなところがある。
鳩山前首相も、そのような部分があったように思うのだけど、
菅氏の方が、いざという時は、ドライに割り切って、現実的に対処
する人かも知れないな~と思ったりする。(**)
* * * * *
また、鳩山氏は、実は、外交問題では、何よりもロシアとの間
で、北方領土問題を解決することに意欲を持っていたのだ。
というのも、鳩山由紀夫氏の祖父の一郎元首相は、56年に
日ソ共同宣言をまとめ、旧・ソ連との国交を回復させた人だし。
鳩山氏の長男は、今、モスクワ大学で講師を務めており、ロシア側
は鳩山前首相に、好感を抱いていたからだ。(・・)
<鈴木宗男氏も、協力体制にあったのだけど。前原くんが、大臣
に就任早々、「不法占拠だ」とロシアを批判。相手を刺激する
ような発言をして、交渉が進みにくくなってしまったのよね。(-"-)>
それゆえ、首相としてやり残したこととして、日露関係を挙げて
いたことは理解できたし。もう少し時間があれば、大きく展開が
違ったのかな~と思うと、残念に思える部分もあった。(・・)
* * * * *
鳩山前首相は、菅政権&民主党をサポートして行く意思は
十分にあるような感じが。
菅首相は、鳩山前政権でうまく行かなかったところは、積極的
に修正して、政権運営に臨んで欲しいと思うし。
もしできるなら、小沢氏と共に、トロイカ的バックアップ体制を
作って、彼らが成し遂げたかった政治主導&脱官僚主導の体制や、
日米対等外交を実現させてくれるといいのにな~と願ったりも
しているmewなのだった。(@@)
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作った「【政権交代】を目指すブログ結集!」をご参照下さい。
『 松田喬和の首相番日誌:番外編 鳩山前首相に聞く 小鳩、意思疎通欠いた
◆政権崩壊の要因
--本格政権と期待されながら短命に終わった最大の要因は。
いわゆる政治資金問題だ。「クリーンな政治をつくらないと国民の声が聞こえない」と自民党を飛び出し、さきがけ、民主党を作ってきた。その私の身に政治とカネの問題が起きるなんて、予想もしていなかった。党代表を引き受けた直後に起きた問題だから、選挙に勝てば首相になるべき存在であることは分かっていた。すぐに小沢さんとも相談し「ここまできて、私に続いてまた代わるなんてことになったら党がもたんぞ」と、2人でなったわけです。首相指名は大変ありがたい思いで受けたが、代表の時に悩んだことは事実だ。
◆小鳩関係
--小沢さんとツートップの関係は。
まさに分業体制で、政策は政権側が、党務、選挙に関しては小沢さんに任せますと。基本的には揺らいでいない。ただ、政権運営に対して「本当に大丈夫か」という思いを、幹事長が持った時期はあったかもしれない。例えば米軍普天間飛行場の移設問題も、「任せたよ」という言葉しか発しないが、「本当にそれでうまくいくのかね」という思いを持たれていた可能性はある。週に2、3回でも幹事長が官邸に訪れて、「君、このことはどう考えているんだ」というような会話があってしかるべきだった。本当は幹事長と代表が極秘で会うなんてこと自体がおかしいでしょ。私はオープンで週に何度でも会う関係を作りたかったけど、なかなかそういう形にならなかった。(会談が)極秘という形になるのは、やはり不自然だなと思った。
--枝野幸男さんを行政刷新担当相に登用したが。
内閣発足時から(枝野氏を登用するのが)適当ではないかと思ったが、あまりにもそういう布陣を取ると、じゃあ小沢幹事長にはどう映るのかと、私の方から配慮し、しばらくは登用しなかった部分はある。
◆菅人事について
--菅直人首相の人事は、かなり脱小沢と言われている。
菅さんにとってみれば、自分が一番使いやすく信頼している人たちを登用した。私の場合は全体を眺めながら、配慮しながら布陣を敷いた。菅さんの方が大胆だなと思う。
--菅さんへのアドバイスは。
私は「情」の人だが、ぶら下がりで情を発揮すると、いかんのです。質問に対して自分なりの言葉を付け加えると、ぶれたと必ず書かれる。ある意味で冷たく、常に聞かれても同じ答弁を繰り返せば、記事にもならないし安定しているということになる。菅さんはそれができる人だと思う。
◆参院選
--参院選の勝敗ラインは。
国民の期待感がよみがえってきている状況だから、3年前の選挙でいただいた議席(60)は、果たしていくことができる数字ではないか。選挙に勝てば、菅政権の下で安定政権を進めるべきだという声が当然出てくる。
◆北方領土
--やり残したことで日露関係を挙げていたが、北方領土問題は。
四島一括返還を言葉どおりに受け止めて、四島を同時に返せと要求すれば永久に戻らない。未来永劫(えいごう)戻らないような交渉ではなくて、四島の主権は主張しながら、柔軟な形の返還方式を提案することが望まれるんじゃないか。6、9、11月と3回、ロシアのメドベージェフ大統領と会談し一歩ずつ進めるという話になって、9月の交渉が一つの大きなチャンスだと思っていた。鳩山一郎の時代は、平和条約を結んだら2島返してやるよ、という話だったが、それでは2島で終わってしまう。それではダメだ。2島になるか、3島になるか、あるいは別のやり方があるか……。2島、あるいは3島が返ってきた時、領海が動くわけだから、ロシアの船の通行の問題をどう解決するかといった実務的なところを、いろいろと水面下で議論してきた。極東の開発などに日本の投資などを進めて「ウインウイン」(共に勝つ関係)を作ることで、ロシアにもメリットがあることを大きく見せていくことも大事だ。いろんな提案でロシアの固い主張を少しずつ動かしていくことができたんじゃないかなあ。
◆東アジア共同体・日米関係
--自ら提案された東アジア共同体構想と、米軍普天間飛行場の移設問題の見通しは。
米国なしに東アジア共同体も考えられない。最初、米国には誤解があったかもしれないが、今は誤解は解けてきていると思う。普天間は、昨日もルース駐日米大使と電話で話した。日米同盟を重視し身を引いた鳩山に対し、オバマ大統領は非常にありがたく思っていると伝えてくれた。ありがたいことだ。
◆消費税
--菅首相が消費税率の10%への引き上げに言及した。
実際に上げるか上げないかという判断は、総選挙の争点として議論され、国民がよしと判断したら上げるべきだ。何%にするかも含めて国民に信を問うべきだ。
◇道半ばの辞任、にじむ無念
重責から離れた鳩山氏は能弁だった。自ら提起した「東アジア共同体」構想や、日ソ国交回復を実現した祖父・一郎元首相の思いを受け継ぐ北方領土問題にも話は及んだが、いずれも道半ばに終わった無念さがにじんだ。
辞任の最大の要因は、政治とカネの問題にあったと強調。自らの偽装献金問題は、発覚直後の野党時代から、頭にこびりついていたという。
日本の漂流を止める責務は、菅政権に引き継がれた。
毎日新聞 2010年6月19日 東京朝刊 』