「菅政権をぶっ潰せ」・・・仙谷失言につながった自衛隊行事での挨拶
2010年 11月 20日
これは、今日２本めの記事です。
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柳田法務大臣の失言に続いて、仙谷官房長官が、国会の答弁で
自衛隊のことを「暴力装置」だと発言したことが、大きな問題に
なっている。(･･)
『仙谷由人官房長官は１８日の参院予算委員会で、自衛隊を「暴力
装置」と発言、質問者の自民党の世耕弘成氏から抗議を受け撤回
した。そのうえで「不適当だったので、自衛隊の皆さん方には謝罪
する」と述べた。
仙谷氏は自衛隊と他の公務員との政治的中立性の違いについて
「暴力装置でもある自衛隊はある種の軍事組織でもあるから、
シビリアンコントロール（文民統制）も利かないとならない」と
発言。委員会室が騒然となったため答弁中に「実力組織と訂正
させていただく」と言い換えた。＜毎日新聞１８日＞』
仙谷氏は『直後に撤回し「実力組織」と言い換えた上で「法律上
の用語としては不適当だった。自衛隊の皆さんには謝罪する」と
陳謝した。菅直人首相も午後の参院予算委で「自衛隊の皆さんの
プライドを傷つけることになり、おわびする」と述べた。首相は
１８日夜、仙谷氏を執務室に呼び「今後、気を付けるように」と
強く注意した。＜産経新聞１８日＞』
『発言は、防衛省が関連行事の来賓に政治的発言を控えるよう
求める通達を出したことに関する質問への答弁。仙谷長官は
「公務員の世界では、（言動に）政治的中立性が求められる」と
指摘、「暴力装置でもある自衛隊、軍事組織でもあるから、シビリ
アンコントロールが効かなければならない」と語った。＜時事通信
１８日＞』
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
ちなみに、この「暴力装置」という言葉は、Ｍ・ウェーバーの
著書の中に出て来るもののようなのだが。そのことは、次の記事に
回すとして・・・。
まずは、そもそも仙谷官房長官が、何でこんな発言をすることに
なったのか、その前提となる話を先に書いておきたいと思う。(･･)
実は、今月３日に、航空自衛隊の入間基地で「航空祭」なる行事
が行なわれたのだが。隊員や自衛隊の協力団体など約３０００人を
集めた祝賀会の場で、地元の協力団体「航友会」の会長（８８）が
挨拶した際に、民主党政権を強く批判。「みんなで、一刻も早く
菅政権をぶっつぶして、昔の自民党政権に戻しましょう」などと
呼びかけたのである。(ﾟДﾟ)
この時の挨拶の発言要旨（防衛省作成）が、阿比留瑠比氏の
ブログに掲載されていたので、引用させて頂く。
＜要旨全文は＊１に＞
『他方で、戦後から日本の経済的繁栄などを思うとき、これらが
先人の努力・犠牲によってなされたことを思い起こすべきであり
ます。そのように考える時に、靖国神社に参拝するなどは当たり前
のことだと思います。靖国神社には、日本人の魂が宿っている。
菅内閣は誰一人参拝していない。これでは、日本の防衛を任せられ
ない。
自衛隊の最高指揮官が誰か皆さんご存知ですか。そうです内閣総理
大臣です。その自衛隊の最高指揮官である菅総理は、靖国神社に
参拝していません。国のために命を捧げた、英霊に敬意を表さない
のは、一国の総理大臣として、適当でない。菅総理は、自衛隊の
最高指揮官であるが、このような指揮官の下で誰が一生懸命働ける
んですか。自衛隊員は、身を挺して任務にあたれない。皆さん、
どう思われますか。
領土問題がこじれたのは、民主党の責任である。菅政権は冷静だ
と言われているが、何もしないだけである。柳腰外交、中国に
なめられている等の現状に対する対応がなされていない。このまま
では、尖閣諸島と北方領土が危ない。こんな内閣は間違っている。
まだ、自民党政権の内閣の方がまともだった。現政権の顔ぶれは、
左翼ばかりである。みんなで、一刻も早く菅政権をぶっつぶして、
昔の自民党政権に戻しましょう。皆さんそうでしょう。民主党政権
では国がもたない。
（以下については、会長の声が聞き取れなかったため、挨拶内容を
確認できなかった。）』
＜何だか、ここから、ますます批判のボルテージが上がったような
感じがなきにしもあらずなのだけど。本当に、会長の声が聞き取れ
なかったのかな～。(@@)＞
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長いので、チョットお休みタイム。( ^^) _旦~~so-cha o douzo!
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自衛隊の基地のある地域には、旧日本軍や自衛隊のＯＢ、地元の
財界、自衛隊ファンなどを中心にして、各基地の自衛隊員を支援
＆協力する民間団体が設けられていて、各基地と連携する形で、
様々な交流行事を行なっている。
あの元航空幕僚長の田母神俊雄氏が辞めるきっかけになったのは、
アパ・グループ主催の懸賞論文に、現政府や憲法を批判するような
論文を応募したことが発覚したからなのだけど。
そのアパ・グループの会長は、以前、田母神氏が以前ＴＯＰと
して勤務していた小松基地の支援団体「金沢友の会」の会長を務め
ており、田母神氏と会う機会があったため、懇意な関係になった
そうなのだが・・・。
＜そう言えば、田母神くんが、著書で、女性自衛官の名誉を傷つけ
たとして、謝罪要求をされているんだって。＊２＞
上の挨拶を行なった人が会長を務める航友会も、同じような支援
団体だと考えていいのではないかと思われる。(･･)
＜航友会のＨＰは見つけられなかったけど。その青年部に当たる
と思われる「入間基地 青年同友会」のＨＰがコチラに。
『地域住民に対して国防思想の啓蒙と普及を図り、地域住民と入間
基地の相互理解を深めるための事業を行い、国民の負担に応え得る
健全な発展に寄与するとともに入間基地との交流を深めつつ国の
安全と防衛について考えかつ行動し、日本の平和と繁栄に貢献する
ことを目的とする』団体だという。＞
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
別に自衛隊の基地や隊員を支援する民間団体が存在すること自体
は、構わないと思うのだが。
自衛隊は、後述するように、現政権の指揮下にあり、しかも政治
的に中立性を維持すべき組織であることを考えると、自衛隊員に
対して「現政権の顔ぶれは、左翼ばかりである。みんなで、一刻も
早く菅政権をぶっつぶして、昔の自民党政権に戻しましょう。
皆さんそうでしょう。民主党政権では国がもたない」という
呼びかけが公の場で行なうことは、決して好ましいことではない
し。政府として、容認できるものではあるまい。（＊＊）
＜それこそ超保守タカ派の麻生元首相でさえ、（ほとんど同じ
考えであるにもかかわらず？）、田母神氏の論文の内容には問題
があると判断し、同氏の更迭を指示したぐらいで。(･･)＞
しかも、防衛省は、田母神氏の件があってから、自衛隊の隊員の
間に、特殊な政治思想が広がるのを警戒していることもあってか、
この挨拶の情報を得て、以下のような対処を行うことにしたのだ
『防衛省では翌４日、担当課長が政務三役に内容を報告。事務方
が対応を検討し、１０日に北沢防衛相ら幹部が集まって同日付で
通達が出された。通達は、会長の発言により、自衛隊側が法律で
禁じられた政治的行為をしたような誤解を招いたと指摘。「自衛隊
主催や施設内の行事に参加する団体に誤解を招くようなことを
しないよう要請し、そのおそれがあるときは参加を控えてもらう」
などと求めた。同時に、行事での部外者発言の内容報告を求める
文書も出された。＜読売新聞１９日＞』
自民党国防部会によれば、『各駐屯地が団体代表に政治的な発言
を自粛するよう求める際のひな型も提示された。「隊員の政治的
中立性に誤解を招くような発言などを控えていただくようお願い
申し上げる」などと求めている。＜毎日新聞１８日＞』
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
ところが、今度は、この措置に関して、主に自民党の保守系議員
が、反発を示すことに。(~_~;)
＜自民党国防部会が、防衛省の役人を呼んで、事情を説明させた
らしい。^^;＞
１７日の参院予算委員会では、自民党の衛藤晟一議員が「官から
民間人への言論統制。憲法に保障された表現の自由に反する」など
と、民主党政権を強く批判。＜衛藤くんは、安倍っちと最も親しい
超保守仲間のひとりね。(･･)＞
自民党議員からは、憲法に反する「検閲だ」などという批判も
出ていて、翌１８日も同委員会で、この件を追及する質問が続いて
いたのだが。
仙谷官房長官が世耕氏の質問に対して答弁した際に、「暴力装置
でもある自衛隊」という言葉が飛び出してしまったのである。(>_<)
つづく
ＴＨＡＮＫＳ
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*1
《入間基地航空祭おめでとうございます。また、普段国防の任に当たられている自衛隊の皆さん、いつも大変ご苦労さまです。祝賀会の主催者として、一言ご挨拶申し上げます。本日は、極めて天気もよく絶好の航空祭日和となりました。これも國分基地指令の日頃の行いのなせるものだと思います。
私も、随分昔から、入間基地航空祭には、参加をさせて戴いておりますが、このように天気がいいのは、あまり記憶にありません。本当に良かったと思います。
さて、現在の日本は、大変な状況になっていると思います。尖閣諸島などの問題を思うとき私は、非常に不安になるわけであります。自衛隊は、遭難救難や災害救助が仕事だと思っている世代が増えてきています。早く日本をなんとかしないといけない。民主党には、もっとしっかりしてもらわないといけない。
他方で、戦後から日本の経済的繁栄などを思うとき、これらが先人の努力・犠牲によってなされたことを思い起こすべきであります。そのように考える時に、靖国神社に参拝するなどは当たり前のことだと思います。靖国神社には、日本人の魂が宿っている。菅内閣は誰一人参拝していない。これでは、日本の防衛を任せられない。
自衛隊の最高指揮官が誰か皆さんご存知ですか。そうです内閣総理大臣です。その自衛隊の最高指揮官である菅総理は、靖国神社に参拝していません。国のために命を捧げた、英霊に敬意を表さないのは、一国の総理大臣として、適当でない。菅総理は、自衛隊の最高指揮官であるが、このような指揮官の下で誰が一生懸命働けるんですか。自衛隊員は、身を挺して任務にあたれない。皆さん、どう思われますか。
領土問題がこじれたのは、民主党の責任である。菅政権は冷静だと言われているが、何もしないだけである。柳腰外交、中国になめられている等の現状に対する対応がなされていない。このままでは、尖閣諸島と北方領土が危ない。こんな内閣は間違っている。まだ、自民党政権の内閣の方がまともだった。現政権の顔ぶれは、左翼ばかりである。みんなで、一刻も早く菅政権をぶっつぶして、昔の自民党政権に戻しましょう。皆さんそうでしょう。民主党政権では国がもたない。（以下については、会長の声が聞き取れなかったため、挨拶内容を確認できなかった。）
まだ、話したいことは沢山ありますが、あまり長くお話ししてもこの後、ブルーインパルスの飛行がありますのでこれで終わります。ありがとうございました。》
*2
『＊田母神氏に著書の記述で謝罪要求…元女性自衛官
読売新聞 11月19日(金)11時49分配信
元航空幕僚長・田母神俊雄氏の著書で名誉を傷付けられたなどとして、北海道内の元航空自衛官の女性（２４）が、田母神氏に謝罪を求める通告書を送付したことが１９日、わかった。女性の代理人が明らかにした。
道内の航空自衛隊基地に勤務していた元女性自衛官は、男性自衛官から受けたセクハラ行為を上司に訴えたところ、退職を促されたなどとして国を提訴。札幌地裁は７月、女性の訴えをほぼ認め、国に５８０万円の支払いを命じた。国側は控訴せず、判決は確定した。
通告書は１７日付で送付。それによると、田母神氏は昨年５月に出版した著書「自衛隊風雲録」で、「（女性の訴えが）よくある男女間の“いざこざ”の類い」、「女性はやや精神的に不安定で、病院に２回ほど入院した」と記述した。
女性側は「記述は事実に反しており、プライバシーを侵害して名誉を著しく傷つけている。自衛隊法で定めた秘密保持義務にも反する」として謝罪などを要求。「誠意ある回答がなければ法的手続きも検討する」としている。
一方、田母神氏の事務所は「担当者が不在で、対応できない」としている。 』
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柳田法務大臣の失言に続いて、仙谷官房長官が、国会の答弁で
自衛隊のことを「暴力装置」だと発言したことが、大きな問題に
なっている。(･･)
『仙谷由人官房長官は１８日の参院予算委員会で、自衛隊を「暴力
装置」と発言、質問者の自民党の世耕弘成氏から抗議を受け撤回
した。そのうえで「不適当だったので、自衛隊の皆さん方には謝罪
する」と述べた。
仙谷氏は自衛隊と他の公務員との政治的中立性の違いについて
「暴力装置でもある自衛隊はある種の軍事組織でもあるから、
シビリアンコントロール（文民統制）も利かないとならない」と
発言。委員会室が騒然となったため答弁中に「実力組織と訂正
させていただく」と言い換えた。＜毎日新聞１８日＞』
仙谷氏は『直後に撤回し「実力組織」と言い換えた上で「法律上
の用語としては不適当だった。自衛隊の皆さんには謝罪する」と
陳謝した。菅直人首相も午後の参院予算委で「自衛隊の皆さんの
プライドを傷つけることになり、おわびする」と述べた。首相は
１８日夜、仙谷氏を執務室に呼び「今後、気を付けるように」と
強く注意した。＜産経新聞１８日＞』
『発言は、防衛省が関連行事の来賓に政治的発言を控えるよう
求める通達を出したことに関する質問への答弁。仙谷長官は
「公務員の世界では、（言動に）政治的中立性が求められる」と
指摘、「暴力装置でもある自衛隊、軍事組織でもあるから、シビリ
アンコントロールが効かなければならない」と語った。＜時事通信
１８日＞』
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
ちなみに、この「暴力装置」という言葉は、Ｍ・ウェーバーの
著書の中に出て来るもののようなのだが。そのことは、次の記事に
回すとして・・・。
まずは、そもそも仙谷官房長官が、何でこんな発言をすることに
なったのか、その前提となる話を先に書いておきたいと思う。(･･)
実は、今月３日に、航空自衛隊の入間基地で「航空祭」なる行事
が行なわれたのだが。隊員や自衛隊の協力団体など約３０００人を
集めた祝賀会の場で、地元の協力団体「航友会」の会長（８８）が
挨拶した際に、民主党政権を強く批判。「みんなで、一刻も早く
菅政権をぶっつぶして、昔の自民党政権に戻しましょう」などと
呼びかけたのである。(ﾟДﾟ)
この時の挨拶の発言要旨（防衛省作成）が、阿比留瑠比氏の
ブログに掲載されていたので、引用させて頂く。
＜要旨全文は＊１に＞
『他方で、戦後から日本の経済的繁栄などを思うとき、これらが
先人の努力・犠牲によってなされたことを思い起こすべきであり
ます。そのように考える時に、靖国神社に参拝するなどは当たり前
のことだと思います。靖国神社には、日本人の魂が宿っている。
菅内閣は誰一人参拝していない。これでは、日本の防衛を任せられ
ない。
自衛隊の最高指揮官が誰か皆さんご存知ですか。そうです内閣総理
大臣です。その自衛隊の最高指揮官である菅総理は、靖国神社に
参拝していません。国のために命を捧げた、英霊に敬意を表さない
のは、一国の総理大臣として、適当でない。菅総理は、自衛隊の
最高指揮官であるが、このような指揮官の下で誰が一生懸命働ける
んですか。自衛隊員は、身を挺して任務にあたれない。皆さん、
どう思われますか。
領土問題がこじれたのは、民主党の責任である。菅政権は冷静だ
と言われているが、何もしないだけである。柳腰外交、中国に
なめられている等の現状に対する対応がなされていない。このまま
では、尖閣諸島と北方領土が危ない。こんな内閣は間違っている。
まだ、自民党政権の内閣の方がまともだった。現政権の顔ぶれは、
左翼ばかりである。みんなで、一刻も早く菅政権をぶっつぶして、
昔の自民党政権に戻しましょう。皆さんそうでしょう。民主党政権
では国がもたない。
（以下については、会長の声が聞き取れなかったため、挨拶内容を
確認できなかった。）』
＜何だか、ここから、ますます批判のボルテージが上がったような
感じがなきにしもあらずなのだけど。本当に、会長の声が聞き取れ
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自衛隊の基地のある地域には、旧日本軍や自衛隊のＯＢ、地元の
財界、自衛隊ファンなどを中心にして、各基地の自衛隊員を支援
＆協力する民間団体が設けられていて、各基地と連携する形で、
様々な交流行事を行なっている。
あの元航空幕僚長の田母神俊雄氏が辞めるきっかけになったのは、
アパ・グループ主催の懸賞論文に、現政府や憲法を批判するような
論文を応募したことが発覚したからなのだけど。
そのアパ・グループの会長は、以前、田母神氏が以前ＴＯＰと
して勤務していた小松基地の支援団体「金沢友の会」の会長を務め
ており、田母神氏と会う機会があったため、懇意な関係になった
そうなのだが・・・。
＜そう言えば、田母神くんが、著書で、女性自衛官の名誉を傷つけ
たとして、謝罪要求をされているんだって。＊２＞
上の挨拶を行なった人が会長を務める航友会も、同じような支援
団体だと考えていいのではないかと思われる。(･･)
＜航友会のＨＰは見つけられなかったけど。その青年部に当たる
と思われる「入間基地 青年同友会」のＨＰがコチラに。
『地域住民に対して国防思想の啓蒙と普及を図り、地域住民と入間
基地の相互理解を深めるための事業を行い、国民の負担に応え得る
健全な発展に寄与するとともに入間基地との交流を深めつつ国の
安全と防衛について考えかつ行動し、日本の平和と繁栄に貢献する
ことを目的とする』団体だという。＞
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
別に自衛隊の基地や隊員を支援する民間団体が存在すること自体
は、構わないと思うのだが。
自衛隊は、後述するように、現政権の指揮下にあり、しかも政治
的に中立性を維持すべき組織であることを考えると、自衛隊員に
対して「現政権の顔ぶれは、左翼ばかりである。みんなで、一刻も
早く菅政権をぶっつぶして、昔の自民党政権に戻しましょう。
皆さんそうでしょう。民主党政権では国がもたない」という
呼びかけが公の場で行なうことは、決して好ましいことではない
し。政府として、容認できるものではあるまい。（＊＊）
＜それこそ超保守タカ派の麻生元首相でさえ、（ほとんど同じ
考えであるにもかかわらず？）、田母神氏の論文の内容には問題
があると判断し、同氏の更迭を指示したぐらいで。(･･)＞
しかも、防衛省は、田母神氏の件があってから、自衛隊の隊員の
間に、特殊な政治思想が広がるのを警戒していることもあってか、
この挨拶の情報を得て、以下のような対処を行うことにしたのだ
『防衛省では翌４日、担当課長が政務三役に内容を報告。事務方
が対応を検討し、１０日に北沢防衛相ら幹部が集まって同日付で
通達が出された。通達は、会長の発言により、自衛隊側が法律で
禁じられた政治的行為をしたような誤解を招いたと指摘。「自衛隊
主催や施設内の行事に参加する団体に誤解を招くようなことを
しないよう要請し、そのおそれがあるときは参加を控えてもらう」
などと求めた。同時に、行事での部外者発言の内容報告を求める
文書も出された。＜読売新聞１９日＞』
自民党国防部会によれば、『各駐屯地が団体代表に政治的な発言
を自粛するよう求める際のひな型も提示された。「隊員の政治的
中立性に誤解を招くような発言などを控えていただくようお願い
申し上げる」などと求めている。＜毎日新聞１８日＞』
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
ところが、今度は、この措置に関して、主に自民党の保守系議員
が、反発を示すことに。(~_~;)
＜自民党国防部会が、防衛省の役人を呼んで、事情を説明させた
らしい。^^;＞
１７日の参院予算委員会では、自民党の衛藤晟一議員が「官から
民間人への言論統制。憲法に保障された表現の自由に反する」など
と、民主党政権を強く批判。＜衛藤くんは、安倍っちと最も親しい
超保守仲間のひとりね。(･･)＞
自民党議員からは、憲法に反する「検閲だ」などという批判も
出ていて、翌１８日も同委員会で、この件を追及する質問が続いて
いたのだが。
仙谷官房長官が世耕氏の質問に対して答弁した際に、「暴力装置
でもある自衛隊」という言葉が飛び出してしまったのである。(>_<)
つづく
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*1
《入間基地航空祭おめでとうございます。また、普段国防の任に当たられている自衛隊の皆さん、いつも大変ご苦労さまです。祝賀会の主催者として、一言ご挨拶申し上げます。本日は、極めて天気もよく絶好の航空祭日和となりました。これも國分基地指令の日頃の行いのなせるものだと思います。
私も、随分昔から、入間基地航空祭には、参加をさせて戴いておりますが、このように天気がいいのは、あまり記憶にありません。本当に良かったと思います。
さて、現在の日本は、大変な状況になっていると思います。尖閣諸島などの問題を思うとき私は、非常に不安になるわけであります。自衛隊は、遭難救難や災害救助が仕事だと思っている世代が増えてきています。早く日本をなんとかしないといけない。民主党には、もっとしっかりしてもらわないといけない。
他方で、戦後から日本の経済的繁栄などを思うとき、これらが先人の努力・犠牲によってなされたことを思い起こすべきであります。そのように考える時に、靖国神社に参拝するなどは当たり前のことだと思います。靖国神社には、日本人の魂が宿っている。菅内閣は誰一人参拝していない。これでは、日本の防衛を任せられない。
自衛隊の最高指揮官が誰か皆さんご存知ですか。そうです内閣総理大臣です。その自衛隊の最高指揮官である菅総理は、靖国神社に参拝していません。国のために命を捧げた、英霊に敬意を表さないのは、一国の総理大臣として、適当でない。菅総理は、自衛隊の最高指揮官であるが、このような指揮官の下で誰が一生懸命働けるんですか。自衛隊員は、身を挺して任務にあたれない。皆さん、どう思われますか。
領土問題がこじれたのは、民主党の責任である。菅政権は冷静だと言われているが、何もしないだけである。柳腰外交、中国になめられている等の現状に対する対応がなされていない。このままでは、尖閣諸島と北方領土が危ない。こんな内閣は間違っている。まだ、自民党政権の内閣の方がまともだった。現政権の顔ぶれは、左翼ばかりである。みんなで、一刻も早く菅政権をぶっつぶして、昔の自民党政権に戻しましょう。皆さんそうでしょう。民主党政権では国がもたない。（以下については、会長の声が聞き取れなかったため、挨拶内容を確認できなかった。）
まだ、話したいことは沢山ありますが、あまり長くお話ししてもこの後、ブルーインパルスの飛行がありますのでこれで終わります。ありがとうございました。》
*2
『＊田母神氏に著書の記述で謝罪要求…元女性自衛官
読売新聞 11月19日(金)11時49分配信
元航空幕僚長・田母神俊雄氏の著書で名誉を傷付けられたなどとして、北海道内の元航空自衛官の女性（２４）が、田母神氏に謝罪を求める通告書を送付したことが１９日、わかった。女性の代理人が明らかにした。
道内の航空自衛隊基地に勤務していた元女性自衛官は、男性自衛官から受けたセクハラ行為を上司に訴えたところ、退職を促されたなどとして国を提訴。札幌地裁は７月、女性の訴えをほぼ認め、国に５８０万円の支払いを命じた。国側は控訴せず、判決は確定した。
通告書は１７日付で送付。それによると、田母神氏は昨年５月に出版した著書「自衛隊風雲録」で、「（女性の訴えが）よくある男女間の“いざこざ”の類い」、「女性はやや精神的に不安定で、病院に２回ほど入院した」と記述した。
女性側は「記述は事実に反しており、プライバシーを侵害して名誉を著しく傷つけている。自衛隊法で定めた秘密保持義務にも反する」として謝罪などを要求。「誠意ある回答がなければ法的手続きも検討する」としている。
一方、田母神氏の事務所は「担当者が不在で、対応できない」としている。 』
by mew-run7
| 2010-11-20 11:20
| 政治・社会一般
