小沢派が、倒閣のクーデターを来週にも決起する可能性。党内＆地方が、火を噴くのか？

　
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最新の記事（１０個）のコーナーはヨコの欄に。
＊印のついた報道記事は、文末のＭｏｒｅ部分にあるです。


　先週、『小沢派は、１月の党大会を念頭に、菅に「小沢起用か
総辞職か」を迫るのか？』という記事をアップしたのだが。いわば
その続きを・・・。

　近時、小沢一郎氏本人が積極的に若手･中堅議員と会合を行ない、
今後の政局について語り、議員たちに奮起を促している。

　小沢氏は１日の夜の会合で、「党大会が行われる来年１月１３日
がポイントだ。せっかく政権をとったんだ。国民の期待に応えな
きゃ。党を割るのはダメだ」と述べたとのこと。
　また、小沢氏に近い田中真紀子氏が、近時、取材陣などに、
菅首相は小沢氏の重用を含む内閣改造をすべきだと、それが
できなければ「総辞職だ」と発言している。

　それゆえ、ｍｅｗは、小沢派が、１月１３日の党大会までに、
菅首相に小沢氏や側近を重用する形の内閣、執行部の改造を
するか、総辞職をするかを迫る可能性があると考えたのだ。(･･)

＊　＊　＊　＊　＊

　ところが、昨日になって、小沢氏が中堅議員（２～４回生だとの
こと）との会合で、今月１２日投開票の茨城県議選で民主党が惨敗
すれば、地方が「火を噴く」と言及し、中堅議員たちに、自分に
代わって動いて欲しいと決起を促したという記事を各紙が掲載。
　さらに、「年内に両院議員総会を開くべきだ」という発言をした
との記事もあった。(･o･)

　もしかしたら、小沢氏＆側近は、１２日の茨城県議選を一つの
きっかけにして、菅内閣を打倒すべく、若手・中堅に決起させて
＜ちょっと大げさに言えば、党内でクーデターのようなものを
起こさせて？＞、来月中旬の党大会までに、民主党の実権を掌握
することも考えているのかも知れない。(@@)

＊　＊　＊　＊　＊

　
『民主党の小沢一郎元代表は７日夜、都内の中国料理店で、同党の
松原仁、牧義夫両衆院議員ら小沢グループの中堅議員７人と会食
した。
　出席者によると、小沢氏は１２日投開票の茨城県議選に関し、
「民主党政権にとって勝負所だが、大惨敗すると思う。そうなれば
地方が火を噴く」と述べ、菅政権は早晩立ちゆかなくなるとの見方
を披露した。自身が強制起訴されることを踏まえ、「今は自分は
動けないから、中堅の君たちが考えて動いてほしい。いよいよ
非常時になったら、自分は日本のために何でもする」とも語った
という。＜読売新聞７日＞』
＜この他に、小泉俊明氏も参加していたようだ。＞

　各紙とも上述の内容は、ほぼ一致していたのだが・・・。

　共同通信７日は、『中国漁船衝突事件などの外交問題については
「自分はこれまで日中関係をがっちりやっていたが、いまはとん
でもない事態が進行しつつある。危険を事前に察知して対処して
ほしい」と話したという』と報じていた。

　また、産経新聞７日は『この発言は、党内に小沢氏が中堅・若手
議員に決起を促した発言として伝わった。茨城県議選がその引き金
となると聞かされた議員は「いよいよだ」（中堅）と身構えた』と。
　テレビ朝日７日は、小泉俊明議員が取材に応じ、「茨城県議選の
結果によっては、統一地方選挙に大きな影響があるだろう』と
おっしゃっていた。良い結果に出るか、どっちに出るかでいろんな
影響が出てくるので、一つの重要な分岐点になる」と発言していた。

＜ただし、読売新聞７日は（時事通信も同旨）『出席者のひとりは、
「小沢氏に「今は政権を支える立場にある。『反菅』のような動きは
できない」と述べ、同調はできないとの考えを示した」と伝えて
いる。＞

　そして、ｍｅｗが一番注目したのは、日経７日に『「年内に両院
議員総会を開くべきだ」と菅直人首相、仙谷由人官房長官らへの
対決姿勢を鮮明にした』という記述があったことだった。(･o･)、
<関連記事＊１＞

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　小沢氏に対する強制起訴は、来年早々に行なわれる予定だとの
こと。
　もし強制起訴をされれば、小沢氏はオモテ立って動きにくくなる
し。また来年、党大会が終わり、通常国会が始まったあとでは、
首相の交代や大幅な内閣改造は行ないにくくなる。(-"-)

　また、ここで１ヶ月、国会も休みになって、菅首相や菅政権への
批判がおさまってしまうと、地方や国民の支持が得にくくなるし。
　菅首相側も、このお休み期間に、内閣や執行部改造などの新体制
を築いて立て直しに動く可能性もある。(･･)

　でも、今であれば、菅内閣の支持率は大きく低下しており、
今後を不安に思う議員、来春の地方統一選に危機感を抱いている
地方議員や組織が多いので、小沢派の「菅おろし」の動きを支持
する人がかなり出る可能性が大きいし。
　国会閉幕中にカタをつければ、来年の通常国会や統一地方選の
準備を、小沢氏が実権を握る形での新しい体制でスタートすること
ができる。（＊＊）

　小沢氏は、そのようなことを考えて、自分を支持するor菅首相
に不安や反発を覚える議員たちを結集し決起させ、年内にも
両院総会を開かせて、菅内閣に退陣を迫ることまで考えている
のかも知れない。(@@)

～　～　～　～　～　～　～　～

　小沢氏が、ここで動くしかないと考えた背景には、菅首相や
岡田幹事長が、脱小沢的な動きを強めようとしているという
報道が、チラホラ出ていることもあるのかも知れない。

　ごく一部ながら、菅首相が、小沢派の議員の重用も含めて、内閣
や執行部の改造を考えていると伝える記事も見たのだけど。
＜小沢氏側は、９月の代表選の前に、仙谷官房長官と枝野幹事長
（当時）を外すことを強く望んでいたとのことで、それを実施
することで、小沢サイドの理解を得ようとするかも。＞

　でも、大方のメディアは、菅首相や岡田幹事長が、小沢氏を
重用するどころか、小沢氏をさらに排除するような方向で動く
ことを示唆している。

『党執行部も黙っているわけではなかった。小沢氏の国会招致問題
で、週内にも党緊急役員会を招集する方向で検討に入った。狙いは、
小沢氏の招致問題に区切りをつける衆院政治倫理審査会への招致
議決だ。

　岡田克也幹事長の要請にもかかわらず、小沢氏は国会招致を拒み
続けている。審査会委員による国会閉会中の議決で招致を求める
ところまでいけば、小沢氏が招致に応じなくても前進になると計算
したようだ。

　執行部側が急ぐのは、年内に小沢氏の政治とカネの問題に決着を
つけて、来年の通常国会では、公明党などと新たな協力関係を築き
たいためだ。だが、参院民主党を中心に小沢氏の国会招致に反対
する声は根強い。役員会が紛糾する可能性も高い。一つ間違えば
党分裂につながりかねない情勢だ。＜産経新聞７日＞』

＊　＊　＊　＊　＊

　菅首相も、６日の会見で「本人が国会で国民に納得される説明を
することが必要だ。岡田克也幹事長が努力中だが、私の判断が必要
なら、対応したい」と発言しており、来年には、小沢氏を政倫審に
出席させることを検討していることを示唆。
　実際、民主党執行部は、今週中に小沢招致に関して一定の方針を
決めることを予定している。

『民主党執行部は７日、小沢一郎元代表の国会招致問題に関し、
早ければ週内にも緊急役員会を招集し一定の結論を出す方向で調整
に入った。小沢氏が政治資金問題をめぐる衆院政治倫理審査会への
出席を拒み続けているため、審査会委員による国会閉会中の議決で
招致を求めることの是非を協議する。菅直人首相は８日にも岡田
克也幹事長と会談し、小沢氏問題への対応を詰める意向だ。
＜共同通信７日・全文＊２＞

　小沢氏としては、ど～しても政倫審に出たくはないようで、
この２～３ヶ月、岡田幹事長の要請を拒否し続けているのだけど。
　もし岡田幹事長が菅首相の了承を得て、強引に招致に動くよう
なら、正面から、全面対決をしても止むを得ないと考えているの
かも知れない。(~_~;)

＜この他に、小沢氏に関わる政治資金の問題が色々と報じられて
いて、菅首相や岡田幹事長が批判めいた発言をするのも、小沢氏
や小沢派の中には、気にくわない人が多いかも。^^;＞

　ちょっと時間がなくなってしまったので、とりあえず、ここ
まででいったん終えて、アップしたいのだが。

　そんなわけで、もしかしたら、もう来週から、民主党内で、
倒閣のプチ・クーデターの動きが起きる可能性があるかも知れない
だけに、ハラハラ・ドキドキしているｍｅｗなのだった。(@@)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＴＨＡＮＫＳ


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＊１

『　民主党の小沢一郎元代表が7日夜に同党中堅議員と会談した際、12日投開票の茨城県議選への危機感を示した上で、「結果を見た上で、年内に皆の意見を言える両院議員総会のような場を設けた方がいい」と発言していたことが8日、分かった。
　両院議員総会を開いた場合、菅直人首相の政権運営への不満が噴出するのは確実。小沢氏としては、求心力低下に苦しむ首相や執行部への対決姿勢を鮮明にした形だ。
　7日の会合には、同党の松原仁、牧義夫両衆院議員らが参加した。出席者によると、小沢氏は茨城県議選について「ぼろ負けする。来年4月の統一地方選へ大きな精神的ダメージになる」と指摘。さらに「自分も鳩山由紀夫前首相も『協力する』と言ったのに、排除されている」とも語り、首相の「脱小沢」路線に不満を示した。　＜時事通信８日＞』

『民主党の小沢一郎元代表は７日夜、東京都内で会食した党中堅議員に対し、「近く両院議員総会を開催するべきだ」と語り、党執行部に開催を要望するよう求めた。菅直人首相の政権運営に不満を持つ議員らが公然と異議を唱える場作りを指示したことで、「脱小沢」路線を進める首相側を強く牽制（けんせい）したものとみられる。

　会食の複数の出席者によると、小沢氏は１２日投開票の茨城県議選に触れ、「仮に大惨敗すれば地方組織から不満が噴き出す。自分は動けないが、君たちが動いて地方の声を代弁するため、（党執行部に）両院議員総会の開催を求めて欲しい」と話した。「菅直人首相、仙谷由人官房長官のコンビでは政権が成り立たない」とも述べ、仙谷氏の交代の必要性も示唆した。

　さらに小沢氏は、自民党との大連立や民主党の分党にも言及。「今の党執行部は、自民党と主義主張が違うので大連立も出来ない。自分は大連立も分党もやる覚悟があるが、まず、君たちに動いて欲しい」とも語ったという。

　両院議員総会は、代表の求めか常任幹事会の議決で開かれることになっているため、実際に開催される可能性は低いと見られる。ただ、政権批判を強めている小沢氏が、中堅議員に対して両院議員総会の開催という具体的な行動を促したことは、菅政権への強いいらだちを示したものといえそうだ。

　一方、民主党の岡田克也幹事長は７日、国会内で輿石東参院議員会長と会談し、小沢氏の衆院政治倫理審査会への出席を議決するかどうかについて協議したが、結論は出なかった。岡田氏は近く、菅首相とも協議するとみられる。 ＜朝日新聞８日＞』

＊＊＊＊＊

＊２

『民主党執行部は７日、小沢一郎元代表の国会招致問題に関し、早ければ週内にも緊急役員会を招集し一定の結論を出す方向で調整に入った。小沢氏が政治資金問題をめぐる衆院政治倫理審査会への出席を拒み続けているため、審査会委員による国会閉会中の議決で招致を求めることの是非を協議する。菅直人首相は８日にも岡田克也幹事長と会談し、小沢氏問題への対応を詰める意向だ。

　来年の通常国会に向け公明党などの協力姿勢を引き出す環境を整えるには、政治とカネ問題で「一定のけじめ」を示しておく必要があると判断した。ただ強制起訴される小沢氏は国会での説明よりも法廷闘争を優先させる方針で、政倫審に応じる可能性は少ないとみられる。小沢氏に近い参院幹部も政倫審開催への反対姿勢を崩しておらず、意見集約は引き続き難航が予想される。
＜共同通信８日＞』