2011年 01月 07日
参院議長の立場をわきまえず、超保守思想で、国政や人事にまでクチを出す西岡武夫に怒!


最新の記事(10個)のコーナーはヨコの欄に。
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
昨日、mewの目に一番止まったニュースは、西岡参院議長が、
月刊誌に寄稿し、菅首相や仙谷官房長官を酷評したというもの
だった。(@@)
先にちょこっと書いておくなら、西岡武夫氏(74)というのは
日本会議系超保守派&元・自民党のベテラン議員で。これまでも
「何で、この人は民主党にはいって来ちゃったのかしらん?」と
嘆くような言動をする機会が少なからずあったのだけど。^^;
今回の批判も、頭のすみに、西岡氏がサヨク系の政治家を嫌悪
しているということを前提において読んでみると、わかりやすい
のではないかと思ったりもする。(~_~;)
『西岡武夫参院議長が8日発売の月刊誌「文芸春秋」に、菅直人
首相を「国家観、政治哲学を欠いたままで国を担う資格なし」、
仙谷由人官房長官を「放言はとどまるところを知らない。問責決議
を受けたのは当然」などと批判する手記を寄せた。
手記の表題は「菅・仙谷には国を任せられない」。民主党出身の
議長の厳しい政権批判は異例だ。国営諫早湾干拓事業への首相の
対応について「すべてがスタンドプレーありきの思いつき」。新年
度予算案で増額した子ども手当にも矛先を向け、「増税辞さずに
ひねり出した財源を所得制限もなくバラまくなんて、社会主義的
発想がよみがえったかのようだ」とした。
問責決議を受けながら辞任しない仙谷氏には「法的拘束力のなさ
を理由に平然としているのはいかがなものか」と指摘。国会答弁は
「わざと相手を怒らせ論点をそらす」として、「彼の発言は国会
答弁の名に値しない。弁護士の経験からつかんだ法廷闘争のやり方
だ」と記した。<朝日新聞6日>』
菅首相の諫早湾訴訟の上告断念に関しては『「地元選出の私にも
納得のいく説明がない。全てがスタンドプレーありきの思いつき
だ」と不満を示した』とのこと。<毎日新聞6日>
また、『仙谷氏の国会答弁について「自衛隊を『暴力装置』と
発言したり、放言はとどまるところを知らない。問責決議は当然
だ」と強調』していたという。<共同通信6日>
<ちなみに、諫早湾の干拓事業に関しては、西岡氏はもともと
長崎選出の自民党議員で。地元の建設&農水利権も絡んで作られた
計画ゆえ、それに関わっている長崎県の政治家の多くは、開門に
反対の立場をとっているのよね。^^; 関連記事『菅首相が、政治
主導で、諫早湾干拓事業訴訟の上告を断念&水門解放を決断。』>
* * * * *
西岡氏は、もともと自民党の議員で<一時、新自由クラブを結成
し注目されたものの、自民に復党>、文教族として活躍。大臣や
三役も務める立場にいた経歴上位の議員だったのだが、93年に
離党。そして小沢氏と共に、94年に新進党(西岡氏は幹事長)、
98年に自由党(副党首)の結党に加わり、03年に民主党に合流
をし、今に至っている。(・・)
超保守派ゆえ、もちろん憲法改正(新憲法制定)にも熱心だし。
安倍自民党が力を注いでいた教育基本法の改正も大賛成。
mewが強く印象に残っていることの一つに、西岡氏が、
06年に、自民党に対抗して、教育基本法の改正案を作成して
国会に提出したということがある。(ーー)
この時、自民党は公明党の反対で改正案に「愛国心」を明記
できなかったのだが、西岡氏は「日本を愛する心」という文言を
改正案に入れ、「民主党案は愛国心を明記した」というのが
大きな自慢になっていて。今でも、自分のHPに、その時に作った
改正案を、しっかり載せていたりする。(~_~;)
<ちなみに、小沢氏も、超保守ではないけど、憲法改正や教育
基本法の改正には積極的な立場で。個人で憲法改正試案を発表
したり、自由党時代に、西岡氏らと「人づくり基本法案」なる
教育基本法の改正案を作っている。>
そして、実は、mewが報道記事を集めているPCファイルの
一つに「西岡」と名がついたものがある。(・・)
西岡氏が昨年7月に参院議長になってから、問題性があると
思った発言に関する記事を集めたものなのだが・・・。
今回の件を機に、蔵出し(?)をしてみたいと思う。(**)
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上述したように、西岡氏は超保守派ゆえ、mewとは考えが
合わない部分がかなりあって。これまでも、同氏の言動には、
イラ立たされることが、少なからずあったのだけど。
西岡氏は、昨年7月に参院議長に就任。「これで、当分は
大人しくしているしかないわね~」と思ったのも束の間・・・。
衆参議長というのは、できるだけ公正&中立性を保つことが求め
られる立場なのに。<それゆえ、議長を務める間は、わざわざ所属
政党を離れることになっているぐらいなのに。>
西岡氏は、議長になってからも、国政や党内の問題に関して、
自分個人の考えや思惑に基づいて、かなり踏み込んだ&問題性の
ある発言を連発していたので、いつかブログの記事に書こうかと
と思って、目に付いた問題発言の記事をキープしておいたので
ある。(@@)
* * * * *
最近の発言例を挙げてみると・・・
先月、菅首相が、社民党の福島党首と会って、同党との連携に
関して協議。社民党の要請を重視する形で<本当は、菅氏自身の
意思もあって>、新防衛大綱に「武器輸出(禁止)三原則」の
見直しを明記しないことを決定したのだが。
社民党とヨリを戻すのが、気に入らなかったのか、『西岡武夫
参院議長は記者会見で「社民党さんとの連立解消の理由は何だった
のか。原理原則がなければ国民の理解は得られない」と指摘』した
という。<産経新聞10年12月8日>
西岡氏は、尖閣諸島沖の漁船衝突事件で、菅内閣が漁船の船長
を釈放したことを、かなり不満に思っていた様子で。ついには、
参院に那覇地検の幹部を招致するとまで言い出したり。
しかも、参院で問責決議が可決された仙谷官房長官を激しく批判
して、その辞任を強く要求する発言を繰り返したりしているのだ。
『9月の沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件に関し、参院が来年
1月召集の通常国会で那覇地検幹部を招致する公算が大きくなった。
西岡武夫参院議長は、中国人船長釈放の際、官邸サイドから同地検
に圧力がなかったかどうか国会として調査する必要があるとの意向
を固めており、通常国会は冒頭から大荒れとなる可能性がある。
西岡氏は産経新聞の取材に対し、仙谷由人官房長官らが中国人
船長の釈放について「那覇地検の判断だ」と説明したことに強い
疑念を示した上で「議長として放置してはいけない。きちんと国民
に説明されなければならない」と語った。来年早々にも地検幹部の
招致に向けて鈴木政二参院議院運営委員長と相談していく考え。
自民党などは前向きに対応するとみられる。
これまでも西岡議長は、船長釈放について「地方の検事が判断
するということはあり得ない。一時しのぎのことをやっても問題に
なるときはなる」(10月26日の記者会見)などと批判。先の
臨時国会でも西岡氏は与野党に呼びかけて地検幹部の招致を実現
させようとしたが、仙谷氏らへの問責決議が可決されるなど与野党
の対立が激しくなったため実現しなかった。
西岡氏は民主党出身だが、記者会見などで菅政権への批判を繰り
返してきた。今月15日の記者会見では、参院で問責決議を受け
ながら辞任しようとしない仙谷氏を「問責決議には『辞めろ』と
書いてある。問責決議を何と心得ているのか」と批判、早期の辞任
を促した。<産経新聞10年12月30日>』
『さらに「仙谷官房長官の傲岸不遜な発言、失策の数々には与野党
を問わず批判が集中している。一刻も早く、官房長官が職を辞す
ことが、菅内閣による日本の国益への損失を少しでも抑えることに
つながる」とした問責決議の提出理由をも読み上げた。<産経新聞
10年12月15日>』
『西岡武夫参院議長は6日午後、長崎市内で記者会見し、参院で
問責決議を受けた仙谷由人官房長官について「議長として参院の
権威を守る立場から、長官をどう扱うかは断固とした姿勢で臨み
たい。閣僚としての問責だから、(別の閣僚への)横滑りも駄目だ」
と述べ、あくまで閣僚を辞任すべきだとの考えを強調した。
<時事通信1月6日>』
<もう一つ、菅&仙谷氏を批判している産経新聞のインタビュー
記事(+α)を*1にアップしておくです。>
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少し前に遡ると、西岡氏が9月の代表選の前に行なった発言も、
かなりメディアの注目を浴びたものだったし。mewも、唖然と
してしまったところがあった。(・o・)
『西岡武夫参院議長は23日、国会内で記者会見を開き、9月の
民主党代表選に関連し「菅直人首相が続投を表明すれば、対抗する
候補者は相当の覚悟が必要だ。党を去ることも選択肢に入る。敗者
が勝者から党の要職か閣僚ポストを与えられるのは、挙党一致でも
なんでもない、茶番劇だ」と述べ、首相の対抗馬として立候補する
議員は離党の覚悟が必要だと強調した。
<産経新聞10年8月24日>』
『西岡氏は18日の朝日新聞のインタビューで「小沢さんが代表選
で戦ってしまうというのがすっきりしている」と述べ、小沢一郎
前幹事長の立候補を求めた。ただ、この日の会見では「小沢さんが
どうだということではない」と一般論であるとした。一方、自らは
参院議長として参院民主党会派を離脱中であることを理由に、
「(代表選では)投票しない」と明言した。
<朝日新聞10年8月24日>』
『西岡氏「議長という立場ですから、なるべく客観的でないといけ
ないんですけど。客観的に見ても、小沢さんという政治家が、もう
ご自身でケリをつけるべきだと思う」
自民党時代から小沢氏と20年以上の親交がある西岡氏は、小沢
氏が出馬すべきという理由について、「(小沢氏は)きちんと
やっぱり自分自身で政権を担当して、今までにですよ、これを
やりたいということを明確に打ち出すべきではなかったか。良くも
悪くも小沢一郎という人物に、常にスポットライトを当てられる
わけですね。その当てられる責任も小沢さんにはあると思う」と
述べた。
現職の議長が出身政党のトップを選ぶ選挙に言及するのは極めて
異例で、発言は波紋を広げそうだ。<日本テレビ・日付は同上>』
* * * * *
ちなみに、これらの記事が出た時には、西岡氏は、どちらかと
言えば、小沢氏を排除して、菅氏を支持しているのではないかと
いう見方をする人もいたのだが。
もともと西岡氏は、小沢氏と考えが近い<逆に菅氏や仙谷氏から
は遠い>ことや、小沢氏が出馬すれば、同氏が勝つと予想されて
いたこと。「政権を取っ-た小沢さんは、野党がきちんと問えば
きちんと答え、わかりやすくなるだろう」(*2)などの発言から
考えると、むしろ、小沢氏の出馬&勝利を期待し、菅氏が敗北した
場合、サヨク系議員が離党することを望んでの発言なのではないか
と見る人たちも少なくなかった。^_^;
* * * * *
ただ、mewが問題にしているのは、西岡氏がどのような考えを
持っているのか、誰を支持しているかということではないのだ。
同氏がどのような考えを持っているにせよ、自分でも「議長と
いう立場ですから」とわかっているように、参院議長が、特定の
政党の代表選や人事、党運営などに関して、アレコレと立ち入った
発言をするのは、好ましくない・・・というより、許されないと
言っても過言ではないだろう。(ーー゛)
そもそも衆参院の議長というのは、国会のTOPとして、内閣の
TOPである総理大臣と、司法のTOPである最高裁裁判長と並ぶ
三権の長という国の中でも最高位の立場なのである。<ちなみに、
この4人は、お給料も最高額。新年祝賀の儀などでも、三権の長は
それぞれ、天皇に挨拶をするような立場だったりもする。(・・)>
しかも、先述したように、各議院の議長ほど公正中立,不偏不党
の姿勢が求められるものなのに。
それにもかかわらず、自分の立場もわきまえず、好き勝手に
個人的な考えに基づく(しかも偏った?)発言を続けることは、
国民として決して容認すべきことではないように思われ・・・。
「西岡には、国会は任せられない」「こんな人が、参院の議長
を続けているのはアブナイ」と大きな声で言いたい気分のmew
なのである。(ーー゛)
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ぶいっちゃんの「らんきーブログ」、iiyumeさんの「とりあえず書いて
みようか」も必見!(**)
kimeraさんも「kimekime25」で吼えているです。
さらに現政権にノーさんが作った「THE BLOGGER」、晴天とら日和さんが
作った「【政権交代】を目指すブログ結集!」をご参照下さい。
*1
『【単刀直言】西岡武夫参院議長 仙谷問題は「選んだ首相の資質の問題」
国会で不適切な答弁を繰り返す仙谷由人官房長官の資質をどう考えるかですって?
うーん。資質って言っちゃうと…。一人ひとりの個人評価みたいになっちゃうからねえ…。そういう資質の人を官房長官に選んだわけでしょ。資質についてどう感じるか聞かれても、議長の私が言うのはちょっと…。人事権を持たないですからねえ。
だって、あんまり(首相としての心構え、やりたいことを)考えていない人ばっかりずっと続いているじゃないですか。総理大臣に。だから、官房長官の資質を議論するよりも、その官房長官を選んだ総理大臣の資質の問題でしょうしね。
私が議長の立場で総理大臣の資質うんぬんと語ることは控えた方がいいと思います。全国民から選ばれた国会議員で、総理大臣を選んだわけですから。
尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件への政権の対応には、あきれてものが言えない感じですね。いやしくもこれは、国防と外交にかかわる問題であり、政治が明快な対応をすべきです。
中国人船長の勾留(こうりゅう)期限前の釈放を、政権は検察の判断だと言い通そうとしていますが、姑息(こそく)で許されない。責任を放棄しています。法的に言っても検察が判断すべき事柄じゃあないでしょ。
今まで警察、検察が国会答弁するときは「法と証拠に基づいて取り組んでいる」としか述べなかったのに、今回初めて那覇地検が「日本の国民の利益と日中関係を考えて…」という趣旨のことを言った。これは政治そのものですよ。これから検察が、いろいろな事案についてどう語るのか非常に興味があります。
しかも今回は、菅直人首相と前原誠司外相の外遊中に決めた。あってはならないことです。
海上保安庁が撮影した衝突時のビデオ映像は、一部の国会議員だけに限定せず、国民に公開すべきです。もし、政府が初めから、「極めて高度な外交的な問題で、今の段階では公にできない」と言っていたら別ですが、そうではないのですから。
鈴木政二参院議院運営委員長とも相談して、釈放を決めたといわれる(那覇地方検察庁の)検事を国会に呼んで、明快な話を聞かなければいけない。
菅政権が外交も含め、わが国をどういう方向に導こうと考えているかが全く分からない。私も民主党から出ている議長ですから、こんなことを言うのは非常に残念というか、悲しいのですが、言わざるを得ません。
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)をめぐる政府方針も腰が定まらない。反対ならきちんと反対する。逆に全体的な国益や将来を考えれば異論があっても説得する、と。どちらかに決めず、ふにゃらふにゃらしてるんじゃ困る。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の同県名護市辺野古への移設は、民主党政権として米政府と正式合意したのだから、もう実行するしかない。何をもたもたしているのでしょう(原川貴郎)
西岡武夫(にしおか・たけお)昭和11年生まれ。長崎市出身。自民党、新自由クラブ、自由党などを経て平成15年の民・由合併で民主党入り。衆院11期。参院当選2回。元文相。
<産経新聞10年10月28日>
******
*2
『記者による会見リポート(会報から転載)
代表選で「小沢問題」にケリを
「なんで僕が参院議長になったんでしょうね」─。初当選は1963年の第30回衆院選。弱冠27歳の世襲議員として話題になった。国会議員歴42年は現役最多。背筋をピンと伸ばし、後期高齢者入り目前とは思えない若々しさ。たしかに「参院議長」のイメージとは重なりにくい。
折しも、小沢一郎前幹事長の出馬表明で永田町は民主党代表選で大騒ぎ。その直前(8月23日)の参院議長記者会見が波紋を投じた。7回も書き直したという「提言」のタイトルは「政治に残された時間と余白はあるのか」。「申しあげたかったのは次の2点」と前置きし①良くも悪くも20年間も注目を浴びてきた小沢一郎という人物についてこの辺ではっきり決着をつけるべきだ②首相の座を争う政権政党の代表選に出る人物は、敗れた場合は党を出るくらいの覚悟が必要─と力説した。
政界で憶測を呼んだのは②の部分。「代表選後の民主党分裂示唆」との受け止めに、西岡氏は「小沢さんの出馬を前提にした発言ではなかったので…」と苦笑しつつ「小沢氏が負けた場合、新しい党をつくるということにはならないでしょう」と否定した。
「民主党政権1年は?」と聞かれると「あまりにも方針がブレ過ぎた」とバッサリ。その延長線上で今回の民主党代表選の重要性を説く。「政権(首相の座)を獲った小沢一郎は誰も見たことがない。もう(小沢問題に)ケリをつけないと日本の政治のためによくない」「小沢政権なら政治が分かりやすくなる」との話しぶりは小沢首相待望論に聞こえるが、小沢氏の政策については「自分の考えとはいくつか違う点がある」とも。
若き日の新自由クラブ結成当時から変わらない「一言居士」。参議院の存在理由が問われる昨今、“お飾り”ではない最長老議長の「議会制度改革」への期待もふくらんだ。
時事通信出身 泉 宏
会見メモ
第28代参議院議長に就任した西岡武夫議長が昼食会で話し、質問に答えた。ねじれ国会となった参議院の運営や、民主党代表選に出馬する小沢一郎氏に関する質問が続いた。
西岡議長は小沢一郎氏について「常にマスコミのライトを浴びている。この辺ではっきり政治に対する姿勢に決着をつけるべきだ」と述べ、政権与党党首の座を争う者は「政治生命のすべてをかけるべきだ。敗れれば党を去る選択肢もある」と指摘した。質疑応答でも「小沢さんはケリをつけるべきだ。中央突破して(代表選に)出ろ、といっている」「もう宣戦布告したわけだから、これで出なかったら小沢一郎ではない」「負けた場合、新しい党を作ることにはならない。政治を混乱させるだけでやるべきではない」「政権を取った小沢さんは、野党がきちんと問えばきちんと答え、わかりやすくなるだろう」などと小沢論を語った。
政権交代が実現した09年衆院選からちょうど1年たつ民主党政権については「あまりにも方針がぶれすぎた。総理のことばが軽いのは何なのか。はらはらするというより、いらいらしていた」「円高にしてももっと早く手を打つべきだ。日本の政治はタイミングをはずしている」「党が知らないところで政府は独自に政策を進めた。小沢支配というのはまったく違う」と苦情を述べた。
参議院の運営について「一票の格差問題はできるだけ早く手をつけたい。9月には各党の第一回会合を開き、今年中に方向性を出したい。私案はある」「(ねじれ国会は)大変だ、と正直思っている。ぎりぎり与野党が話ができる場面を作らなければならない」「まとめなければ参議院の責任は果たせない」などと語った。
司会 日本記者クラブ理事 井上喜三郎(南日本新聞)
代表質問 日本記者クラブ企画委員 川村晃司(テレビ朝日)
<日本記者クラブ 2010、8.30>
http://www.jnpc.or.jp/activities/news/report/2010/08/r00015119/