仙谷官房長官が交代。参院問責決議と自民党の嫌がらせ&圧力による辞任への疑問+α
2011年 01月 14日


最新の記事(10個)のコーナーはヨコの欄に。
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
菅首相は、今日14日、内閣&執行部の改造を行なうことに
なっている。
菅首相は、13日の党大会終了後すぐに、最終的な新閣僚の
人選に着手。<後述するように、自民党のせいで、14日夕方まで
に改造を急がなければいけなくなってしまったのよね。(-"-)>
注目されていた仙谷官房長官の後任に、枝野幸男氏が就くこと
が決まったとのことで、mewは「あちゃ~(>_<)」という感じ
になっているのだが。
また、サプライズ人事として、たちあがれ日本の共同代表だった
与謝野馨氏が、同党を離党&経済財政担当大臣として入閣が
決まったと伝えられている。(@@)
* * * * *
今回の内閣改造に関しては、その人選のことも含めて、追々
書いて行きたいと思っているのだけど・・・。
そもそも、内閣改造を考えざるを得なくなったのは、昨年、仙谷
官房長官と馬淵国交大臣が、参院で問責決議を受けて、野党側が
国会に出席を拒否するなどの姿勢を見せたことにあるのだが。
http://mewrun7.exblog.jp/13619593/
<mew的には、コチラの記事にも書いたように、尖閣諸島沖の
漁船衝突事件の対応&映像流出の責任を追及するなら、事件当時の
国交大臣だった前原誠司氏の問責決議をすべきじゃないかと思っ
たりもするんだけどね。(-"-)>
菅首相は、仙谷官房長官を交代させることには、最後まで逡巡
していたと伝えられている。(・・)
その理由としては、菅首相&内閣にとって、仙谷官房長官が
重要な存在だったこともあると思うし。
仙谷氏に代わる官房長官の人選が、スムーズに行かなかったこと
もあるようなのだけど。
菅首相&その周辺、そして仙谷氏本人&同氏が所属する前原
グループ(前原氏も)などが、参院問責決議によって閣僚を辞任
させることに納得できず、最後まで大きな抵抗感を抱いていた
ことも大きいようだ。(ーー)
それゆえ、菅首相は、昨日の党大会でも、わざわざ、「通常国会
に向けて、党と内閣を最強の態勢にするための改造を行いたい。
問責決議が可決されたからではなく、日本の改革を推し進めるため
に最も強力な態勢という、この一点で改造を行うので、新たな人事
の在り方については一任をお願いしたい」と述べて、内閣改造が
問責決議と関係ないことを強調。<「」内はNHK13日より>
また仙谷氏を党の代表代行という要職につけることにしたのも、
他からの批判や反発が来ることも覚悟の上で、前原グループの枝野
幸男氏を後任の官房長官に選んだのも、仙谷氏&前原Gが少しでも
納得できる形をとるためだったのではないかと察せられる。(・・)
* * * * *
実際、仙谷官房長官も、昨日の記者会見で、かなり無念さを
にじませていたようだ。
『仙谷官房長官は13日の記者会見で、菅首相が官房長官交代を
決断したことについて、「野党の言うことを懐深く受け止める必要
があるとすれば、そういうやり方もやむを得ない」と述べ、参院
での問責を理由に更迭を突き付けた野党の主張を受け入れる結果と
なったことに無念さをにじませた。
仙谷氏は「問責に法的拘束力はない」と主張してきた。この日も
「(野党の主張が)憲法論的に無理筋だという見解は変わらない。
無理が通れば道理が引っ込むような話にますますなっていくのでは
ないか」と不満を口にした。
仙谷氏は「メディアとの関係は、野党とガバナンス(政府)の側
でこんなに違うということを一番勉強した」と、内閣のスポークス
マンとして緊張にさらされた7か月を振り返った。後任の枝野幸男
幹事長代理には「体力、気力、理念、理想がないと、なかなか大変
だ」とエールを送った。<読売新聞13日>』
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mewは、個人的に仙谷氏のことが、そんなに好きだというわけ
ではないし。<好きor嫌い、考えが合うor合わない、評価できるor
できない部分が、それぞれ半分ぐらいずつって感じかな?^^;>
官房長官という立場にしては、積極的な言動をし過ぎるし、問題
を感じるような発言をするケースが少なくないので、仙谷氏が官房
長官を辞めること自体には反対ではないのだが。<でも、後任が
枝野くんなら、続投してくれた方がいいかもな~。(~_~;)>
ただ、民主党政権になって、わずか1年半の間に、4回も内閣
を組むのは、決して望ましいとは思わない部分があるし。
ここで、参院の問責決議による閣僚辞任という悪しき先例を
作ることが妥当なのかどうか、大きな疑問を感じている。(-"-)
実際、mew周辺でも、<仙谷嫌いの人も含めて>「参院問責
決議で辞めるのは、おかしいのではないか?」「そもそも仙谷は、
辞めなければならないほど問題のあることをしたのだろうか?」
「自衛隊に対する暴力装置の発言は、辞任するほどのものでは
ないのではないか?」などの声が挙がっている。(・・)
* * * * *
この件に関しては、仙谷由人氏のことを好きか嫌いかという
ことをヨコに置いて、一般論として考えて欲しいと思うのだが。
衆院の場合は、憲法69条に内閣不信任案可決(or信任案否決)
に関する規定があって、内閣は、それに対して、総辞職をするか
衆院を解散するかの選択することになるわけだけど。
参院の問責決議には、憲法にも国会関連の法律にも何の規定も
なく、法的な拘束力は全くない。(・・)
<憲法も参院に首班指名の権限を与えていることものの、そこから
法的な拘束力や意味を見出すのは難しい。ただ民意の反映として
政治的な意味はあると考えるべきだろう。>
しかも、衆院議員は、不信任案が可決された場合、衆院を解散
されて、身分を失うかも知れないことも覚悟しながら、それでも
内閣の責任を追及すべく、その決議を行なうことになるのだけど。
<一般に政権与党は衆院で多数派なので、93年に小沢氏らが
そうしたように、与党議員が離党覚悟で不信任案に賛成するなど
現実化するケースはかなり限定されることになる。>
でも、参院議員の場合は、解散をされることもないので、6年の
任期の間、議員としての身分を保障をされたまま、特に覚悟も
いらず、ある意味では、気楽に問責決議を行なうことができる
のだ。^^;
しかも、もしねじれ国会になった場合、参院は野党が多数に
なるので、気に入らない閣僚がいたら、首相も含め、次々と問責
決議を行なうことも不可能ではない。(**)
* * * * *
もちろん、参院の意思も民意を反映しているものだと思うし。
直近の国政選挙が参院選であった場合には、尚更に、その意思を
尊重すべき部分があるかも知れない。
でも、上述のように、参院ではその気になれば、比較的、安易
に問責決議を可決できるにもかかわらず、決議を受けたものは
辞任しなければならないという慣例ができたとしたら、ねじれ
国会になった場合、首相を含め、次々と閣僚が問責&辞任せざる
を得ないケースが生じる可能性も否定できないわけで。
それでは、政府与党は、まともに国会&国政運営がやっていけ
なくなるし。それは、国益にも、国民の利益にもかなわないことは
明らかだろう。(・・)
* * * * *
ちなみに、これまで参院で問責決議を可決されたのは、98年の
額賀防衛長官、08年の福田首相、09年の麻生首相の3人なの
だが。
98年の額賀長官は、防衛庁調達実施本部背任事件で、本部長と
副本部長が逮捕された責任を追及されたもので、額賀長官は問責
決議の1ヶ月後に辞任したものの、それは事件の重大性ゆえで
あって、決議がなくても辞任せざるを得なかったのではないかと
いう見方をする人もいるようだ。(-"-)
そして、福田首相は、問責決議が可決された2ヶ月半後に辞めて
いるのだが、それは、問責決議のためではなく、衆院選の準備の
ためだし。麻生首相の場合は、問責決議から2週間後に、衆院の
任期が迫り、衆院を解散&選挙後に総辞職したので、こちらも
決議によって辞任したわけではない。
ということは、自民党が与党だった時には、参院の問責決議に
よって辞任した首相や閣僚はいなかったと見ることもできるので
ある。(**)
<法的拘束力はなくとも、民意を重視するなら、辞めるべきだと
書いたりした気もするのだけど。実際のところ、参院の問責なんか
で辞めるはずがないって思ったりもしていたしね~。(@@)>
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ところが、野党になった自民党は、参院で野党多数となったの
をいいことに、仙谷官房長官と馬淵国交大臣の問責決議案を可決。
しかも、自民党は、この2人の閣僚の辞任を要求し、彼らが出席
する国会には議員を出さないと言い出した。
そうなると、問責決議を出された閣僚が辞任しない限り、国会
(特に参院)が、まともに開けないことになってしまう。(-"-)
<関連記事・『仙谷が来るなら、党首討論はやりたくない~子供
じみた&国民軽視の自民のゴネに怒!』>
しかも、『参院議長と小沢派、野党で仙谷包囲網』などに書いた
ように、何と西岡参院議長までが、特に仙谷官房長官の辞任を要求。
辞任しない場合には、議長として参院を開会しない可能性を示唆
して、圧力をかけて来た。(・・)
<リンクした記事にも書いたが、西岡議長は小沢氏に近い&超保守
派で仙谷氏の言動を不快に感じている。>
さらに、仙谷官房長官は、メディアからも叩かれている上、同じ
民主党内の小沢派からも敵視されているため、ますます立場が悪く
なって行き、通常国会をスムーズに開会するためにも、辞任せざる
を得ない状況に追い込まれて行ったのであった。^^;
このように考えると、仙谷氏や周辺が今回のことに納得行かない
のも、自民党などの野党に強引に押し切られる形で辞任することに
悔しさを感じるのも理解できなくはないし。
野党や参院議長による圧力によって、参院問責決議による閣僚
辞任という先例を作ることに、とまどいや問題を感じてしまう部分
が大きいのだ。(-"-)
* * * * *
しかも、mewには、もっと呆れてしまうことがあった。
何故、菅首相が13日に党大会を終えたばかりなのに、翌14日
の朝からバタバタと内閣改造を行なうことになったかというと、
今日の夕方までに、皇居で新しい官房長官の認証を終えないと
自民党が、24日の通常国会の開会に協力しないと言い出したから
だ。(-"-)
政府&民主党は、通常国会を24日に召集することに決めた
のだが。国会の慣例では、通常国会召集日の10日前までに議院
運営理事会を開催して、官房長官が召集日を伝達することになって
いるとのこと。
そこで、民主党の鉢呂吉雄国対委員長は12日、自民党の逢沢
国対委員長に、14日に議運理事会を開催することを提案したの
だが・・・。
『これに対し、逢沢氏は「問責が可決された官房長官の下では、
提案を受けるわけにはいかない。認証式を済ませた新しい官房
長官ならば、出席する」と述べ、仙谷氏らが交代しない限り、国会
召集には応じない考えを改めて伝えた』のだという。
<読売新聞12日>』
自民党の意見に配慮して、官房長官が交代することになったの
だから。別に、伝達の日には間に合わなくても、国会の召集日
までに新しい官房長官に代わっていればいいだろうにと思うの
にね~。(ーー゛)
もう、ここまで来ると、何か政府与党に嫌がらせor意地悪をして
相手が困ったり、バタバタしたりしているのを見て、楽しんでいる
のではないかとさえ感じて情けなくなるとこがあるし。
もし自民党が、これで国民からの支持が上がると思っていた
としたら、嘆かわしい気持ちになってしまうとこもあるわけで。
何だか、今回の参院問責決議→2閣僚辞任→内閣改造に至った
過程や背景、自民党の対応などを考えると、何か日本の民主政が
却って後退しているのではないかと思う部分もあって、ますます
政治不信になってしまいそうなmewなのだった。(@@)
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