前原民主党はもはや野党でなく、自民党の一派閥かも!?
2005年 10月 13日
前原氏がほとんど自民党と変わらぬ政策を志向している人物だからだ。(それは
今、投稿継続中の「新自由主義」路線であるわけだが。)前原氏が安保、憲法改正
などに積極的な立場であることも問題だと考えていた。
それから一ヶ月あまり、前原代表や党幹部を中心とする民主党の動向を静観して
いたが、日に日にこのままではマズイのではないか、という思いを強めている。
前原代表や若手幹部は、表面上、形式上は、自民党に対する批判を行なったり、
対立する姿勢を示してはいるが、多少見解の食い違いはあるものの、実際にはほと
んど自民党と考え方の方向が異ならない。むしろ行財政改革に関しては、自民党より
もさらにスピードを上げて改革を進めたいと考えている面がある。
民主党は、生活者(労働者含む)重視の政策も掲げていたが、もはやその観点は
消え失せているようにさえ思われることが多い。
自民党はこのような民主党に対して、すっかり歓迎ムードになっている。
小泉首相は前原氏に対し「政策に違いを出さないでいい」「あなたたちなら今すぐに
でも小泉内閣に入れる。一緒にやろうじゃないか」と言うなど、まるで同じ政策を志向する仲間
や協力者のようにとらえているようだ。実際、自民党は今後の改革推進、憲法改正のために、
民主党と協力関係を強めたいと考えている。
近時の民主党の動きを見ていると、尚更に懸念が強まって来る。
このままでは、民主党はもはや野党としての役割を果たし得ないであろう。民主党は、自民党
の一派閥<民主・前原派?!>のような存在になりつつあるのかも知れないとさえ思う。
<つづきは↓のMoreで・・・>
そもそも9月20日に、前原氏が小泉首相のところに代表就任の挨拶に行った時、
かなり歓迎ムードという感じに見えたのだ。
小泉首相は自民党大勝の余裕もあったのだろうが、前原氏が民主党の代表になった
こと自体、喜んでいる様子だった。もともと前原氏は自民党の防衛族とパイプが強く、
共に安保関係の勉強会を行なったり、委員会ではイラク特措法成立に一役買っていた
りもしており、今、タカ派で占められつつある自民党上部とも馴染みが深いのである。
TVの映像には、ニコニコの小泉首相が「43歳か。ちょうど20歳違うのか。
頑張ってもらいたいね」「(当選5回は)安倍くんと同じだね」などと語り、力を
こめて握手していた様子が映し出されていた。
小泉首相は、後に「(民主党は)もう旧世代に後戻りはできないだろう」との認識を示した
と言う。そこには、今後は民主党が社会系の多いベテラン議員の勢力を払拭し、前原氏および
その同士を中心とする政党であり続けて欲しいという思いと、また近い将来、安倍氏を首相ポス
トに導きたいという考えがあったからではないかと思われる。
そして、その挨拶の際、「さらに「あまり(自民党と)違いを出そうとしない方がいいん
じゃないか」と笑いながら妙なアドバイスをするシーンが見られたのだが。後の新聞
報道によれば、「あなたたちも自民党にいたら郵政民営化で、賛成してたんじゃない
のか」と言ったとの話も出ていた。<前原氏は「民営化はいいけれど、あの法案では
だめ」と答えたらしいが。>
また10月12日の朝日新聞では、このような記事も載っていた。
『自民党の武部勤幹事長は12日、東京都内のホテルで講演し、民主党の前原代表があいさつ
に訪れた際、小泉首相が「あなたたちなら今すぐにでも小泉内閣に入れる。一緒にやろうじゃ
ないか」との「ジョーク」を言っていた――というエピソードを披露した。
武部氏は「脱労働組合や公務員制度改革を掲げているし、特定財源、特別会計の見直しに
ついても積極的だ。前原さんとならそれこそ一緒にやれる」とも。ただ、「前原さんは雑居型の
民主党の中で相当苦労するだろう。自民党と同じようにしがらみを断って、純粋な気持ちでやれ
るかどうかが大事ではないか」と指摘した。 』
これらを見ても、いかに自民党が前原氏を同じ志を持つ仲間として歓迎しているかがわかる。
<ついでに言えば、国会やTV討論番組で、高市早苗氏なども前原氏に親近感を示す発言を
していた。高市氏は前原氏と松下政経塾で共に学んでいたことがあるそうだ。他にも一緒に若手
議員の勉強会を行なっていた者たちも多く、「党派を超えて一緒に」ムードが伝わって来た。>
自民党から見れば、民主党で前原体制が築かれることは願ってもかなったりであろう。
前原代表や彼の同志たる党幹部は、新自由主義的な改革や安保政策、憲法改正などに積極
的な姿勢を示している。
連立与党を組んでいる公明党は、福祉政策や平和政策に力を入れており、社会政策の縮減
や憲法改正(特に9条)には消極的で、政策推進にネックになってしまっている部分がある。
しかし、もし民主党の多くの議員が自民党の政策に協調してくれれば、もし公明党の協力が得ら
れなくとも、衆参で2/3以上の賛同を得ることが可能であり、あらゆる法案も成立させられるし
憲法改正の発議も行なうことができる。
<先日も知人と、「もうここまで来たら、前原&その仲間たちごと自民党に移ってしまえばいい
のに」「大臣にもしてもらえるかも知れないし~」と話していたのだが。下手に自民党に多数の
議員が集まっては、逆に国民からの警戒感が強まるおそれもある。それよりは、自民党の外に
あって、表向きは野党という立場で協力してくれた方が、有難い存在なのかも知れないとも思う>
さて・・・民主党は早速、上述の武部氏の言葉通り、脱労組の道を歩み始めた。
自民党としても、今まで労組をバックにしていた社会党や民主党は厄介な存在であっただけに
民主党が労組に縛られなくなれば、政策協議をしやすくなる。
前原代表は、官公労関係者に会い、民主党が公務員制度改革を進めて行きたいという方針を
伝えたと言う。10月6日には、連合の新会長に高木氏が選出されたが、前原氏はそれを受けて
公務員の給与水準引き下げなど、官公労組の“既得権益”切り込みへの構えを強め、「労組とは
友好な関係を保っていきたいが、政策立案は党が主体的に判断し、意見が違う時には是々非々
という路線を理解してもらいたい」とコメントしている。
民主党は近いうちに独自の公務員に関する改革法案を提出する予定だという。
<ただ民主党内には、前原氏があまりにも労組を敬遠する姿勢を見せることに、批判も出始め
ているようだ。そのせいか、12日に高木連合新会長が事務局長の古賀氏を伴い、前原氏に挨拶
に訪ねた時には、「「民主党も(衆院選惨敗で)厳しい状況なので、従来以上に連合と民主党が
腹を割った話し合いをしながら協力していきたい」との考えを示したのに対し、前原氏は「働く人の
民主党ということ(基本姿勢)は変わらない。緊密な連携を取っていきたい」と述べ、協力関係を
維持していくことを確認したという。
ちなみに松下政経塾を出た前原氏は全松下労連出身の古賀伸明事務局長とは旧知の間柄で
「新執行部と話はしやすいはず」との見方もある・・・との報道もあった。>
民主党と自民党の協調関係も進みつつある。
9月30日の国会では、小泉首相が、民主党が唱える31の特別会計を6に整理する特別会計
改革について、政府としても真剣に検討すると述べて、協力姿勢を見せている。
<特別会計については、自民党が切り込みにくい部分もあるので、民主党からの提案に乗ると
いう形の方がやりやすい面があるように思う。>
また民主党は、衆院に憲法調査委員会を設置することに賛同。同委員会では現在、憲法改正の
ための国民投票法案に関して協議を始めているが、民主党と自民党との間にはメディア規制など
の点で一部意見の食い違いが出ている。自民党は既に法案を作っており、その気になれば自公
だけで法案を通すことができるのであるが、民主党とも合意の上で法案を提出したいという意向を
示し、協議を続けることにしたと言う。
<繰り返して言うが、憲法改正に向けて、民主党との協力関係は不可欠なのである。>
そして、世論調査によれば、国民の7割が自衛隊のイラク派遣延長に反対しているのだが。
民主党は12日の「次の内閣」で、テロ対策特別措置法改正案について、政府側から国会審議
で自衛隊活動の実績や効果に関する十分な説明があれば賛成することもあり得るとの基本的な
考え方を確認し、最終的な対応は松本剛明政調会長ら政調幹部に一任した。
党内では従来、国会の事前承認を求め自衛隊派遣延長に反対してきた経緯から、賛成に転じる
ことに慎重な意見もある。これに対し執行部は「事前承認を求めた意味は、政府側の十分な説明
が不可欠との認識であり、事前承認だけにこだわる必要はない」と判断したという。
もはや民主党は、野党として自民党の行き過ぎを抑制する歯止めにはならなくなっている。むしろ
共に協力して「イケイケ」になりつつあると言ってもいいかも知れない。
ドイツでから、与野党を争う二大政党が大連合を組んだニュースが伝わって来たが、憲法改正に
向かって、自民党、民主党が連立を組むことを危惧する声もきこえ始めている。
だが、世論調査によれば、民主党支持者の77%は前原代表に期待を寄せているという
結果も出ている。これを見て、前原氏&幹部ははさらに自信を深める可能性もある。
民主党内の慎重論、反対論などの意見も軽視されるようになっている今・・・やはり、こうなると
民主党は二つに分かれることも考えた方がいいのかも知れない、という思いが強くなって来た。
確かに、対立色は薄れたのですが、自民党の案もちょっと変えれば良い案になるものも多いでは?
私は、完全に対立するというよりは、そのちょっと変える役割を民主党がやってくれると良いなと思っています。
もちろん前原氏はちゃんと選ばれた代表ですから、その立場は尊重すべき
だと思っています。
また政権交代可能な二大政党制にするためには、あまり政策が大きく
違うより、共通部分が多い方がいいのだとも思います。
でも、民主党に社会政策とか平和政策(安保、外交)を期待したり、自民党
の行き過ぎを抑制する役割を期待して票を入れている人も少なくないと
いうことを思うと、今の方向性はそこからはズレていると思うのですよね。
私自身は、自民と民主の違いは、上述の点が重要だと思うので、そこを
軽視するようでは、自民党と別個の政党にしている意味はないのでは
と考える面があるです。
安保は正直良くわかりませんが、第9条は変えてほしくないですね。
自衛隊を肯定し、なおかつ今までどおりの第9条ってできないもんでしょうか?
自衛隊も、面倒なので、いっそ警察にしてしまう。
そうすれば、警察の人材(人数だけ)難も解消するだろうし、外国人の犯罪とかの取り締まりも多少はできることが増えるんじゃないかな?
ついでに保安庁も合併。
どうでしょうか?このダイナミック平成の合併案は。(笑)
民主党本部にメールしてみるかな?(笑)
社会政策は、なんとも言えないな~~~。
元々、弱者という定義があいまいな気がします。
弱者のふりしている人もいれば、なるべくしてなった人もいる。
もちろん、本当に気の毒な方もいらっしゃる。
弱者なんだけど、頑張っているので弱者に見てもらえない人もいる。
で、その辺を判断する役所が機能していない状況では、役所から手をつけるべきなんだろうなと思います。
ただ、具体的にどうすれば良いかというのは、今は思いつかないですね・・・。
究極の理想的には、憲法に従って、日本が軍隊を全く持たないというのが
いいのでしょうけど。
とりあえず9条で「自衛隊」とか「自衛軍」の存在を認めて、すごく厳格に
自衛の範囲を決めてしまえば、今とはあまり変わらない状況を作れるの
ではないかと思うです。
で、国際協力で海外に派遣するために「災害協力隊」みたいなのを別に
作って、それを送るのがいいと思うのですけどね。
社会政策・・・確かに弱者の定義はあいまいですし、同じ境遇でも個々人
のよって差はありますけど。
いずれにせよ、障害者も高齢者もどんどんケアが少なく、費用はとられる
方向に進みそうですし。教育や医療も安心できる状況ではないです。
工作員ならば理解できるが、違うのであれば冷静になって欲しい。
自民に限らず、権力者に性善説は適用できない。
まず、疑ってかかることが肝要だ。
あらびあさんは、実はアラビア某国の工作員なんです。<ウソです。
私は、あらゆることに(特にやや強者的立場のものには)疑ってかかって
しまうタイプなのですが。
私みたいな人ばかりでは、世の中、成り立って行かないだろうな~と
思うこともしばしばです。
人それぞれ物事には色々なとらえ方があっていいのではないかな~
と思います。<ただし、詐欺にはかかって欲しくないですが。