超保守&自民党には政権を戻したくない!~集団自決訴訟&日独決議に棄権
2011年 04月 23日
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*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
昨日、mewの目に止まったのは、mewが天敵視している
超保守派の動きに関する2つのニュースだった。(・・)
一つは、大江健三郎氏の「沖縄ノート」の記述された「沖縄の
集団自決」に関する訴訟で、最高裁の決定が出て、大江氏の勝訴
が確定したというものだ。
<超保守派の団体や議員は、沖縄の集団自決に軍の関与はなかった
と主張しており、沖縄に関わっていた旧・軍人をバックアップして
大江氏らに対して、名誉毀損の訴訟を起こさせていたのよね。>
そして、もう一つは、昨日、衆院本会議で、「日独交流150
周年を記念する決議」が行われ、与党多数で可決したのであるが。
その際に、超保守団体の「日本会議」系の議員(平沼、安倍、
麻生氏など)の約40人が、「決議文の歴史的な事実に誤認が
ある」と抗議して、決議を棄権した<一部は反対した>という
ものである。(-"-)
<戦前・戦中の日本を評価している超保守派の中には、いわゆる
歴史修正主義の人が多くて。彼らは、日本が戦後、伝えて来た
歴史は間違っているとして(特に戦争や軍隊の行為を誤り、過ち
だととらえて、反省しているという点で)、学校教育の内容も
含めて、戦後の歴史の伝え方を修正すべきだと主張&活動して
いる。上の2つの報道は、その主張と連動したものだ。(-_-)>
* * * * *
各ニュースの詳細は、後述するとして・・・。
<以前からブログを読んでいる方は、この部分は、繰り返し書いて
いることなので、読み飛ばしてくださいませ。>
mewは、05年9月にこのブログを立ち上げて、5年半に
わたって、政治のことを中心にアレコレ書いているのだけど。
mewが、このブログで一番訴えたいと思っていることは、
「日本を戦前・戦中のようなアブナイ国に戻すな!」「国民の力
で、日本が戦後、60年以上にわたって守り続けて来た民主主義&
平和主義を何とか守って行こう!」「日本のアブナイ流れを阻止
しよう!」ということだ。(**)
正直なところ、mewは、どの政党が政権をとろうと、誰が
首相になろうと、構わないのだけど。ただ、日本をアブナイ方向
に導く政党や政治家が実権を握るのだけは、阻止したいのだ。(・・)
そして、その観点を主体にすると、いわゆる超保守や新保守、
タカ派の思想・政治理念のある政治家は、mewの天敵になるし。
そういう思想を持つ政治家が多い政党や、政治家には、国政の
実権を渡したくないということになる。(`´)
<「超保守」というのは、mewの造語で、過度に伝統を重ん
じて戦前の日本のあり方を賛美&戦後の日本のあり方を否定し、
憲法、国の体制、教育などを戦前の日本に近い姿に戻すことを
目指している人たちのことをいう。超保守の団体では「日本
会議」などが有名。政界では、特に2000年以降、安倍、麻生、
平沼氏など、自民党(元自民党)を中心にして、日本会議系の
議員が多数存在し、政権の中枢で実権を握り、日本を変える
(彼らいわく、再生する?)ことを目指して、積極的に&かなり
露骨な形で活動するようになっている。(ーー)>
* * * * *
mewが、このブログを始めてから「ともかく早く政権交代の
実現を!」と訴え続けていたのも<民主主義の国でありながら、
「そもそも政権交代がない国はおかしい」と小さい頃から思って
いたこともあるけど>、超保守、新保守が実権を握って、アブナイ
計画をどんどん遂行し、アブナイ流れが加速しているのを見て、
何とか早く自民党を早く政権の座からおろさないと、「日本が
アブナイ!」という大きな危惧感を覚えていたからだし。
09年に、ようやく政権交代が実現して、民主党が政権の座に
ついたわけだが。<アブナイ計画の最終段階で、何とか間に合った
という感じだったのよね。^^;>
自民党+αが、小沢、鳩山、菅代表(首相)を攻撃して、民主党
政権を崩壊させようとしているウラには、単に政権の座を奪還
したいという思いだけではなく、超保守派(+新保守タカ派)に
よるアブナイ計画を早く進めたいという意図があるのも事実で。
mewが、今、菅政権を応援したり、<復興計画のメドが立つ
までというのもあるけど>次に安心して国政を任せられる首相や
政権の形が見えて来るまで、菅政権を維持した方がいいのでは
ないかと考える最大の理由も、そこにある。(・・)
今の(超)保守タカ派バリバリの自民党に政権の座を戻す
なんていうのは論外だと思うし、民主党内の保守タカ派の議員
<近時の首相候補では、前原、原口氏、国新の亀井代表など>
が首相になったりするのは何とか阻止したいと思う気持ちが
大きいからだ。(**)
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ここからは、冒頭に記した2つのニュースの話を・・・。
まず、大江健三郎氏の訴訟に関してであるが・・・。
このブログでも、何度か「沖縄の集団自決」に関して取り
上げて来たのだけど。
米国が45年3月に沖縄に上陸して、攻勢を強めて行く中で、
日本軍や同軍の配下にあった人たちが、地元住民に、米軍の
捕虜になるぐらいなら自決をすべきだと指示したり、強引に手榴弾
などを爆破させたりして、集団自決を行なわせたという証言が、
戦後になって、沖縄の人たちから戦後になって次々と出るように
なって。
多くの学者やジャーナリスト、作家が、そのことを伝えたり、
歴史の教科書にも記述されたりするようになったのだが。
超保守派の識者や政治家は、「集団自決は、住民の自発的な
行為で、日本軍は関与していない」と主張し続けている。(-"-)
先に書いておくなら、この沖縄の集団自決に関しては、それこそ
07年に、超保守派の代表格である安倍晋三氏が首相だった時、
何と教科書検定で、歴史教科書の「軍の関与」に関する記述を削除
させることに決定され、沖縄で大抗議活動が起きたこともあった
のだ。(・o・)
幸い、07年9月に安倍氏が首相を退任して、福田康夫氏に首相
が代わってから、記述の復活が認められることになったのだけど。
一般国民の多くは、首相や自治体の首長(知事とか市長とか)
の国家観や政治理念・思想などをあまり気にしていないような感じ
もあるのだけど。
安倍氏らは、もともと自分たちの思想、解釈に基づく歴史教育を
行なうために「教科書をつくる会」の活動にも参加していて。そう
いう人が首相や首長などになると、その権力を使って、教育基本法
などの教育に関する法律や指導要綱も、教科書の記述や学校教育の
内容も変えようとしてしまうということを、もう少し多くの国民が
意識してくれるといいな~と思うmewなのである。(**)
* * * * *、
この「大江ノート」の訴訟も、日本会議系を主体にした超保守派
の活動の一環で。<一審の原告側の弁護士の中には、超保守の
マドンナと呼ばれる自民党の稲田朋美議員もいたしね。(~_~;)>
大江健三郎氏が、集団的自決について軍が関与したことを示した
記述が、事実に反する&名前を挙げられた軍人の名誉を毀損した
ということで、超保守派が本人や家族を支援する形で、05年に
提訴をされたものだ。(-"-)
ただ、一審、二審とも事実誤認&名誉毀損はないと判断。上告を
受けた最高裁も、その判断を支持した。(・・)
『太平洋戦争末期の沖縄戦で旧日本軍が「集団自決」を命じたと
するノーベル賞作家、大江健三郎さんの「沖縄ノート」などの記述
をめぐり、旧日本軍の元戦隊長らが名誉を傷つけられたとして、
岩波書店と大江さんに出版差し止めなどを求めた訴訟の上告審で、
最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)は元戦隊長らの上告を退ける
決定をした。集団自決についての軍の関与を認め、名誉毀損を否定
した大江さん側勝訴の1、2審判決が確定した。決定は21日付。
原告は元座間味島戦隊長で元少佐の梅沢裕さんと、元渡嘉敷島戦
隊長の故赤松嘉次元大尉の弟の秀一さん。「沖縄ノート」と、歴史
学者の故家永三郎さんの「太平洋戦争」の集団自決に関する記述を
めぐり、「誤った記述で非道な人物と認識される」として提訴して
いた。
争点は軍や元戦隊長らによる住民への命令の有無だったが、
同小法廷は「原告側の上告理由は事実誤認や単なる法令違反の主張。
民事訴訟で上告が許される場合に当たらない」として、判断を示さ
なかった。
1審大阪地裁は「集団自決に軍が深く関与したのは認められる」
と指摘して請求を棄却。2審もこれを支持し、控訴を棄却していた。
<産経新聞22日>』
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【東北・関東応援コーナー】茨城の農産物もかなり風評被害がi出ているので、昨日は、
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葉ものは心配という人は、よ~く水荒いをして食べればOKです。^_^"
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そして、日独交流150周年を記念する決議文の話に移ると。
実は、少し前から、超保守派の議員などが、決議文案に問題が
あると反発をしているという話を目にしていたのだけど。
<たぶん、日独が「侵略」行為を行ない、他国に「損害と苦痛」
を与えたとか、「反省」とか書いてあったから。彼らは、日本の
「侵略戦争を行なった」という解釈を否定しているので。>
そのような反発の声を汲み入れる形で、最終的には、かなり
あたりさわりのない決議文に変更。<全文*1>
自民党の執行部も了承して、同党の議員も議決には賛成すること
になっていたのだ。(・・)
* * * * *
ところが、日本会議系の超保守派はまだ納得が行かなかった
ようで・・・。
『日本とドイツの交流開始150年を記念した「日独友好関係の
増進に関する決議」に対し、「日本会議国会議員懇談会」(会長・
平沼赳夫たちあがれ日本代表)が、同会に賛同する衆院議員に対し、
本会議退席を呼びかけていることが22日、分かった。<産経
新聞22日・全文は*2>
その呼びかけに、同じ日本会議系の超保守仲間である安倍、麻生
元首相らが賛同。自民党の石原幹事長も、彼らの反発をおそれて、
党議拘束を外して、自由投票に変え、結局、約40人が棄権or反対
することになったという。
『衆院は22日の本会議で、日本とドイツの交流開始150周年を
記念する決議を賛成多数で可決した。ただ、執行部が賛成方針を
示していた自民党は、文言に偏った歴史観の強要と事実誤認があると
して約40人が退席。議場に残った議員の多くも起立採決の際に
座ったままで、執行部は大きな失態を演じた。
決議は、民主、国民新、自民、公明など6会派で提案。先の大戦
について「両国は1940年に日独伊三国同盟を結び、各国と戦争
状態に入り、多大な迷惑をかけた」としている。自民党は谷垣禎一
総裁ら党五役で賛成方針を決めていた。
だが、本会議直前の代議士会で、保守系議員を中心に、リベラル
派の執行部に対する不満が噴出。高市早苗氏が「ドイツを巻き込み
誤った戦争観を強要する内容だ」と反対を表明したほか、下村博文
氏は三国同盟締結以前の39年にドイツがポーランドに侵攻して
いた事実を挙げ、「こんな間違いを決議したら国会の見識が問わ
れる」と退席を主張した。
野田毅代議士会長も議案取り下げを提案。石原伸晃幹事長が
「不注意で見落としておりました」と決議の事実誤認を認めた上で、
自由投票を容認した。
政調幹部は本会議後、「(保守派の)奇襲攻撃だ。彼らは決議を
潰したいだけだ」と不満を漏らしたが、退席した安倍晋三元首相は
「党にも諮っておらず異常な決議だ」と執行部の姿勢を批判した。
党の基本理念に関わる歴史認識をめぐり、足並みの乱れを露呈した
格好で、国対幹部は「これが今の自民党の現実だ」と自嘲気味に
語った。<産経新聞22日>』
<関連記事*3に。ちなみに社民・共産は、侵略の文字が削除
されたことで、決議文に反対したようだ。^^;>
* * * * *
自民党の中にも、かつては、ハト派やバランス感覚のとれた議員
が少なからずいたのだが。この10年ぐらいで、超保守&新保守
タカ派の議員が、党の中枢を占めるようになっていて。
今回のことが、まさにいい例であるように、彼らの勢いに
押されて、方針や政策を決めざるを得ないところがあるというのが
実情だ。(~_~;)
しかも、今回、棄権や反対をしたメンバーの大部分は、安倍
元首相が率いる(平沼氏ら「た」党も参加)「創生日本」という
議員グループに属しているのだが。彼らは、民主党政権、特に
菅政権をサヨク政権だと批判し続けており、14日に行なわれた
総会でも、菅政権の打倒して、自分たちを中心とした政権を作る
ことを目指す内容の声明文を採択したばかりだ。(>_<)
<彼らが菅政権をイヤがるのを見ると、mewは、ますます菅政権
を応援しようと思ってしまうとこがあったりして。(@@)
本当は、早く政界再編をして、同じような思想の人たちが
集まって政党を作った方が、国民にわかりやすいんだけどね。(・・)>
もちろん、世の中、色々な考えや意見があってもいいとは思う
のだけど。でも、mewは、自分の愛する日本の国のあり方を
このような考えの人たち&今の自民党には、決して委ねたくない
と思うし。
しかも、民主党の中にも、菅首相をおろすためなら、このような
自民党や保守系議員たちと手を組んでもいいと言っている人たちが
いるのを見るたびに、腹が立ったり、哀しくなったりしてしまう
ところがあるmewなのだった。_(。。)_
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また、この他にリベラルor平和系のいいブログがた~くさんあるです。
ぶいっちゃんの「らんきーブログ」、iiyumeさんの「とりあえず書いて
みようか」も必見!(**)
kimeraさんも「kimekime25」で吼えているです。
さらに現政権にノーさんが作った「THE BLOGGER」、晴天とら日和さんが
作った「【政権交代】を目指すブログ結集!」をご参照下さい。
『日独交流百五十周年に当たり日独友好関係の増進に関する決議 (第一七七回、決議第五号)
今から百五十年前の一八六一年、我が国は日・プロイセン修好通商条約に調印し、日本とドイツの前身であるプロイセンとの間に公式な関係が樹立された。
一八七一年にプロイセンを中心に統一を達成したドイツは、我が国が近代化に当たり模範とした国の一つであり、日独両国はお互いに影響を及ぼし合いながら、友好関係を築いてきた。
両国は、第一次世界大戦で敵対したものの、先の大戦においては、一九四〇年に日独伊三国同盟を結び、同盟国となった。その後、各国と戦争状態に入り、多大な迷惑をかけるに至り、両国も多くの犠牲を払った。
しかし、両国は奇跡の経済復興を遂げ、同時に戦争への反省に立ち、今日、自由、民主主義、人権の尊重という基本的な価値観を分かち合いつつ、世界の平和と繁栄のために緊密に協力している。さらに、両国の国民は、相互の文化と価値観に対する尊敬の念を基礎に、広範多岐にわたる交流を着実に進めている。
本院は、日独交流百五十周年に当たるこの機会に、今後とも我が国は、信頼関係に基づくパートナーであるドイツと共に、国際平和の実現に向けて最大限の努力を継続する所存であることを、ここに銘記する。
右決議する。』
『日独友好関係増進決議:共同提案の自民「事実誤認」
◇荒れる衆院、造反・抗議・退席
衆院は22日の本会議で、1861年のドイツ(当時はプロイセン)との修好通商条約締結から150周年を記念した「日独友好関係増進決議」を与党などの賛成多数で採択した。しかし、共同提案した自民党で一部議員が採決直前に「事実誤認がある」と反発。安倍晋三、麻生太郎両元首相を含む約40人が棄権し、議場で反対する議員も出た。
問題になったのは、第二次世界大戦について「両国は1940年に日独伊三国同盟を結び各国と戦争状態に入り、多大な迷惑をかけた」という部分。衆院本会議に先立つ自民党代議士会で「39年にドイツのポーランド侵攻が始まっており、(三国同盟が発端というのは)間違いだ」などと批判が相次ぎ、石原伸晃幹事長が「各自の判断で採決に臨んでほしい」とその場を収めた。
民主党の安住淳国対委員長は記者会見で「会派として合意したのに、直前にああいう対応をするのは見苦しい。反省してほしい」と自民党を批判。一方、自民党の逢沢一郎国対委員長は会見で「執行部として重く受け止めなければならない」と神妙に語った。
共産、社民両党は原案にあった「侵略行為」との文言が削除されたため反対。たちあがれ日本は自虐的すぎると反対した。<毎日新聞23日>』