小沢派の連立相手は公明党?!+今後の鍵を握る鳩山のインタビュー
2011年 04月 26日
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最新の記事(10個)のコーナーはヨコの欄に。
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
民主党内で、いよいよ小沢派or反主流派による「菅おろし」の
動きが本格化して来た。
26日には、小沢一郎氏の側近である山岡賢次副代表のほか、
小沢氏に近いとされる原口前総務大臣、田中真紀子氏らや、
いわゆる小沢Gの議員など約60人が集まって、勉強会を発足
させた。(・・)
また、鳩山由紀夫前首相も出席をして、会の顧問を引き受ける
ことになったのだが。マイクを手に、痛烈に菅政権を批判する
場面もあったという。^^;
会の名称は「震災に対応できる連立政権に向けた総調和の会」
であるが、実質的には、「菅首相を早くおろして、うまく他の
政党と連立政権を組む会」だと言っていいだろう。^^;
<しかも、小沢氏を抜きにする形ではなく、小沢派を重視した形
の連立政権を作ることが課題になっているように思われる。>
* * * * *
ただ、ここで注目すべきは、設立趣意書には、連携の相手が
自民党ではなく、公明党と記されているという報道があった
ことだ。(・o・)
<毎日新聞は、「しかるべき野党との連携」記していたが、
下の共同通信の記事は「公明党」と明記。ブルームバーグ26日も
『公明党との連携を軸とした「政策協定による」連立政権を構築
する必要性を訴えている』と記している。>
『民主党の鳩山由紀夫前首相は26日午前、反執行部系議員が
菅直人首相の辞任を求めて国会内で開いた集会で、首相の政権
運営を批判、両院議員総会の開催を要求した。総会が開かれれば
首相に辞任を求める声が噴出する可能性が大きく、事実上の退陣
要求といえる。
首相の東日本大震災への取り組みが不十分だとして開かれた
集会には、小沢一郎元代表に近い山岡賢次副代表ら60人超が
参加した。党内には統一地方選敗北の責任を首相に求める声も
高まっており、首相の進退をめぐる攻防が激化しそうだ。
集会後、山岡氏らは党所属議員3分の1以上の賛同が必要な
両院総会開催を目指し、署名集めを開始。山岡氏は「できるだけ
早く総会を開催するよう執行部に要請する。1回だけでなく随時
開くべきだ」と記者団に述べた。
集会あいさつで鳩山氏は「自らの仲間だけで党を動かすことで
国民の声が聞こえなくなっているのではないか」と首相の党運営
を厳しく批判。山岡氏は「座して死を待つわけにはいかない。
みんなで党を立て直していきたい」と訴えた。
集会は「震災に対応できる連立政権に向けた総調和の会」で、
政務三役の中山義活経済産業政務官や執行部の平田健二参院幹事長
が呼び掛け人となった。鳩山、山岡両氏のほか原口一博前総務相、
田中真紀子元外相らが出席した。
設立趣意書は「菅政権が国民の支持を失っているのは明らかだ。
野党との調和が可能な体制に民主党をつくり替え、公明党との連携
を軸とした連立政権を構築しなければならない」などとして、首相
退陣と連立組み替えを視野に活動していくことを明記している。
<共同通信26日>』
* * * * *
以前の記事にも書いたことがあるのだが・・・。
小沢派の中には、自民党との連立を模索する動きもあったよう
だが。自民党の執行部や改革派の若手・中堅議員の中には、小沢氏
へのアレルギーが強い人が多くて、彼らは、もし民主党と連立する
なら「小沢抜き」を強く望んでいるところがあった。(~_~;)
しかも、自民党は、小沢氏が代表時に作った重点公約を全面的に
廃止or見直しすることを求めているだけに、その点でも、連携が
スムーズに行かない部分がある。(・・)
それゆえ、小沢派としては、民主党政権を維持しつつ、菅氏を
首相辞任させた上で、むしろ政策が近い公明党と手を組んで行く
ことを考えているところがあるのかも知れない。(**)
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ただ、小沢氏or小沢派がどう動くにせよ、新人・中堅が多い
小沢グループだけでは心もとないところがあるし。
人数を集めるためにも、民主党内の他のグループを安心させて
ひきつけて行くためにも、民主党の実質的オーナーでもある
鳩山由紀夫前首相&鳩山Gの協力が必要だと考えられている。
その鳩山氏が、昨日、民主党の現在&今後に関して、毎日新聞
のインタビューに応えていて、チョット興味深い部分もあった
ので、その記事をここにアップしておきたい。
鳩山氏は、ここでも菅首相を批判。また首相と小沢氏との距離
を縮める役割をしたいが、『2人が会えば解決する話でもない。
どちらかというと、菅首相側の問題。どう判断されるかにかかって
います」と発言。小沢氏との連携を軸にして行こうとする姿勢を
見せている。(・・)
* * * * *
『特集ワイド:鳩山前首相の胸の内 問題は小沢氏より菅首相側
◇「党内で仲たがい生じている時に、党外に協力求めても逆効果」
◇国難打開……超党派で強力部隊作ってでも
あの、と言ったら失礼にあたるだろうか。東日本大震災による
危機のさなか、鳩山由紀夫前首相の動きが気になる。「盟友」の
菅直人首相を批判したかと思えば、20日には会談。一方で小沢
一郎民主党元代表との連携も強め、自民党幹部とも接触している。
その真意は? 松田喬和専門編集委員を聞き手に胸中を聞いた。
【構成・中澤雄大】
--政権批判を強めていますが、菅政治の問題点は何ですか。
鳩山氏 私は道半ばで首相を辞めたけれども、「国民の生活が
第一」という政策的考え方は継承してほしかった。東アジア共同体
がTPP(環太平洋パートナーシップ協定)にいつの間にか衣替え
し、地域主権の考え方も変わった。一丁目一番地で考えた政策が
必ずしもそう扱われていない。もう一度、原点に戻ってほしいと
いう気持ちで申し上げている。
--政権交代の期待に応えていないことが支持率低下の原因
だと?
鳩山氏 それがかなりあります。沖縄県米軍普天間飛行場移設や
政治とカネの問題は、私の不徳の致すところ。ただ何のために政治
を変えようとしたのか。この点では首尾一貫していたと思います。
それを必ずしも継承していないところに、国民の目には「何の
ための政権交代なのか。自民党と同じ政策に戻るなら、自民党
政権でいい」と映る。
--菅政権への抜きがたい不信や溝は時間と共に広がっている
感じがします。
鳩山氏 「熟議の民主主義」を掲げるが、菅さんは時に思いつき
でものを言う。消費税アップやTPP参加が受け入れられにくいと
なると少し方向を変える。国民の間にも「求めた政治とは違う」と
距離感が広がってきたのでしょう。
--20日に菅首相と約1時間40分会談されましたが。
鳩山氏 政局の話ではなく、大半が原発問題です。国の運命、
未来を決める重要なテーマにもかかわらず、菅政権は主体的に判断
せずに東京電力の考え方に基づいている。水で原子炉冷却をする
限り、高レベルの放射能汚染が続く。放射線は目に見えないので
「ただちに影響はない」と言われると、その通りかと思いがちだが、
違う。発想を転換して早く放射能を閉じ込める戦略に変えるべき
だと申し上げた。
--相手の反応は?
鳩山氏 互いに理工系人間だから言語が合うんですよ。菅さんは
熱伝導の話や、空気とか水以外で放射熱を減らすさまざまな方法に
関心を持っておられた。今までの流れに対抗してリーダーシップを
発揮して決断できるかどうか、期待をつないでいます。
--最後の期待ですか。
鳩山氏 本気で取り組むのであれば、ポストに関係なく何らかの
形で協力したい。
--民主党は原発輸出にも力を入れてきましたが、今後の原子力
政策をどうすべきでしょうか。
鳩山氏 現段階で「安全性に気を付けながら原発を推進する」と
言っても、国民は納得しない。むしろ静岡県の中部電力浜岡原発
など他地域で事故が起きない施策を進める必要がある。私の提唱
した温室効果ガスの25%削減は国際的公約。原発を新しく造れ
ないので25%削減をあきらめるのではなく、新しい自然エネ
ルギーをリードさせていくと。一方、絶対に大惨事をもたらさない
原発システムを研究すべきです。日本が原発を売り込むベトナム
では、事故を契機に技術が進むとの期待もあります。
<下につづく>
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--今の2大政党で大丈夫ですか。
鳩山氏 国難を乗り越えるために大きな部隊が必要です。大連立
かどうかは分からないが、迅速な判断が求められる時なので、強力
部隊を超党派で作ってでも、早く国民の命を大切にする政治を取り
戻さないと。ただ小異を捨てて大同についた結果、大事なものが
見落とされてはまずい。何らかの節度、道義的な正しさが求め
られます。
--マニフェストも大胆に見直すべきですか。
鳩山氏 後生大事に守れとは言わない。ただ、その精神は
間違っていない。野党に協力を求める時に細部にこだわらないが、
「国民の生活が第一」の精神を捨ててほしくない。農林水産業に
活力を与える戸別所得補償制度や、子どもに配慮する世の中に
変える子ども手当といった発想です。そこを全部なしにすること
には賛成できない。
--14日、自民党の石原伸晃幹事長とは何を話したのですか。
鳩山氏 石原幹事長側から「民主党が今どう考えているのか
分からない」と言われたので、お会いした。国難を乗り越える
ために党派を超えて協力できるかどうかを話し合うのは重要だと
思います。
--菅首相よりも小沢元代表に近いように見えます。
鳩山氏 菅さんと小沢さんの距離がかなり離れている。私の役割
があるとすれば、国難の時に両者をより近付けることができないか、
それを考えているところです。党内で仲たがいが生じている時に、
党外に協力を求めても逆効果。楽観はしていないが、悲観したら
話にならない。2人が会えば解決する話でもない。どちらかという
と、菅首相側の問題。どう判断されるかにかかっています。
--そうなれば小沢元代表も何か行動するでしょうか。
鳩山氏 小沢さんも誤解されやすい方だけれど、あの方は己を
捨てることができる。ところが世間ではそう見られず誤解されて
いる。小沢さんも菅さんが好き嫌いではなく、国民のために首相が
身を捨てて行動していると分かれば協力をすると(言っている)。
でも党員資格停止でできない。国民の命を救うためにも小沢さんに
もっと活躍をしてもらわなければならないので、両者を近付ける
ことが必要だと思っています。
--党員資格停止を解除して動きやすくすべきだと。
鳩山氏 党執行部ではないのではっきり言えないが、国民の声は、
小沢さんにもっと前面に出て努力をしてほしいということだと思い
ます。
--党が分裂し内閣不信任案に同調者が出ませんか。
鳩山氏 統一地方選の結果や、菅内閣の震災対応への評価などに
よって党内の反応は変わり得る。菅首相が国民のために私心を
捨てて行動していることが見えた時に、皆の協力の輪ができて
くることは十分あり得る。ただ人は簡単に変われないので、今の
流れを大きく変えることはたやすい話ではないですね。
<毎日新聞26日>』
鳩山氏は、もともと菅氏に首相の座を託し、支持を表明して
いたものの、昨年8月になって、代表選に出馬することになった
小沢氏の支持を表明。
その後は、小沢氏サイドの一員として動くことが多かったの
だが。<でも、実は、保守連合を組んで、憲法改正などを行なう
ことにも意欲を示していたりもする。^^;>
何分にも宇宙人的な要素があるので、一般人には、その思考
回路が読み切れないところがあるのだが・・・。
今後、民主党や菅おろしの行方がどうなるか・・・最終的には
鳩山氏の言動が大きな鍵になるのではないかとも思っているmew
なのだった。(@@)
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ぶいっちゃんの「らんきーブログ」、iiyumeさんの「とりあえず書いて
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さらに現政権にノーさんが作った「THE BLOGGER」、晴天とら日和さんが
作った「【政権交代】を目指すブログ結集!」をご参照下さい。
民主党:「菅降ろし」公然化 小沢系60人、両院総会開催要求
東日本大震災対応や統一地方選敗北を受け、民主党内で26日、菅直人首相に退陣を迫る動きが公然化した。首相は政権維持に改めて意欲を示したが、自民党も早期退陣に向け攻勢を強めており、「菅降ろし」の動きは与野党で拡大した。
■民主党
民主党の山岡賢次副代表ら小沢一郎元代表に近い議員が26日午前、国会内で「震災に対応できる連立政権に向けた総調和の会」を発足させ、約60人が参加した。顧問に就いた鳩山由紀夫前首相は菅首相の政権運営を批判し「国難の中で求められるのは国民の暮らしを守る政治を取り戻すことだ。両院議員総会で議論すべきだ」と強調した。総会が開催されれば首相退陣要求が噴出する可能性がある。
会合には原口一博前総務相、山田正彦前農相、田中真紀子元外相、松野頼久元官房副長官や政務三役の樋高剛環境政務官、小泉俊明国土交通政務官も参加。「国民から信頼される党に生まれ変わり、早急に体制を立て直す」として両院議員総会開催を求める署名を集めることで一致した。
趣意書では、参院選から統一地方選までの一連の選挙に連戦連敗しているとして「菅政権が国民の支持を失っているのは明らか。しかるべき野党との連立ができる体制に民主党を作りかえなければならない」としている。
■自民党
自民党は26日午前、全議員・選挙区支部長懇談会を党本部で開催。谷垣禎一総裁は統一地方選と自民が議席を奪取した衆院愛知6区補選について「ほぼ所定の成果を上げることができた」と評価。「菅政権が国難を乗り切れるか多くの有権者が重大な懸念を持った。被災地支援、復旧には全力で協力するが、これからは是々非々で臨む」と述べ、菅政権との対決姿勢を強める考えを示した。石原伸晃幹事長も「菅政権に一日も早く退陣してもらいたいというのが民意だ」と述べた。
懇談会はその後、第1次補正予算案などについて意見交換する予定だったが、選挙結果の報告中に火災報知機が作動したため約150人の出席者が屋外に避難、中断した。報知機は誤作動とみられ、同日昼に再開した。
■菅首相
菅首相は26日午前の閣僚懇談会で、統一地方選について「敗北を認めざるを得ないが、震災対策はできる限りのことをしており、主な敗因とは思わない。(全閣僚は)自信を持ってがんばってほしい」と強調した。
毎日26