震災&テロ対応を口実に、改憲を進めようとする自民&保守派の動きに警戒を!
2011年 05月 03日
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最新の記事(10個)のコーナーはヨコの欄に。
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
今日は、われらが日本国憲法の64回目の誕生日だ。(*^^)v祝
mewは、この2011年5月3日に、無事にこの憲法記念日
を迎えられたことを、本当に嬉しく、有難く、誇りにさえ思うと
共に、日本の国民に感謝の念を抱いている。m(__)m
何故って、自民党をはじめとする改憲推進派の議員たちは、
この2011年の5月3日を新憲法制定の施行日にすることを
大きな目標にして、改憲の動きを進めようとしていたからだ。(-"-)
<彼らの計画では、日米安保50周年に当たる2010年に、改憲
の国民投票を行ない新憲法を制定。9条を改正(改悪)し、集団的
自衛権を容認した上で、2011年から本格的に始まる米軍再編に
合わせて、米軍と一体化する形で自衛軍(or国防軍)が活動できる
ような国にすることが考えられていたからだ。(ーー゛)
また、彼らは現憲法の存在を認めていないor好ましく思って
いないため、5月3日の憲法記念日を亡きものにしようと考えて、
この日を新憲法制定に関わる記念日にすることを、今でも本気で
目指している。(`´)>
* * * * *
mewが、このブログを立ち上げた05年9月は、いわゆる
改憲推進派が、まさに憲法改正の動きを大きく進めようとして
いる「日本がアブナイ!」状況にさしかかろうとしている時期
だった。(-"-)
01年に憲法改正を公約に掲げて、小泉純一郎氏が自民党総裁&
首相に就任。その小泉政権下で、前年に設けられた国会の憲法
調査会が活発に活動&自民党が改憲草案の準備を行ない、05年
についに新憲法草案を発表するに至った。
<01年にNY9.11事件があって、米ブッシュ政権べったり
の小泉首相は、米軍支援のために強引にインド洋に海自、イラク
に陸自&空自と、次々に自衛隊の海外派遣を実施。(-"-)>
そして、06年から首相になった安倍晋三氏が、憲法改正の
ための国民投票法を作り、自らの手で改憲を実現すべく、長期政権
を維持して、改憲運動を進めることを明言していたのだ。(-_-;)
<ちなみにmew自身は、絶対護憲派ではなく、憲法を改正する
こと自体は容認している。〔憲法自身が改正の規定を設けて
いるし。国民には自分たちの憲法を決める&変える権利がある
と思うので。)ただ、改憲を行なう場合は、国民がもっと憲法
のあり方に関心を抱き、慎重に検討&議論した上で、自分たち
の利益になるような形で&国民が主体となって改正を行なう
ことが必要だと考えているし。
自民党が発表した新憲法草案や、今、超保守or保守タカ派の
議員が提案しているような内容の憲法改正には、強く反対して
いる立場だ。(**)>
ただ、もしかしたら、国民の大半は、憲法改正のことはさほど
意識はしていなかったかも知れないのだけど。^^;
07年の参院選で、自民党が惨敗し、安倍首相が辞任&改憲勢力
の動きが鈍化。そして、09年に民主党への政権交代が実現する
ことになって、結果的には、選挙という国民の意思によって、改憲
の動きを阻止することになったわけで。
mewは、国民の手で、現憲法を守ることができたことを、本当
に「よかった」と喜び、誇りに思い、感謝もしているのだけど。
でも、自民党&改憲派は、改めて1日も早く改憲を実現すること
を目指して、その動きを活発化しようとしているだけに、今も、
決して油断はできない状況にあるし。
<今度は、日本が主権&自主独立を回復したサンフランシスコ条約
から50周年に当たる2012年を、新たな改憲実現の目標年に
設定。また震災やテロ防止を大義名分(口実?)に、改憲の必要性
を強調しようとしているのだ。(-_-)>
国民の多くがも~っと憲法の問題に関心を抱くようにならない
と、またアブナイ流れが加速しかねないと、強く警戒をしている
ところだ。(@@)
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各政党は、毎年、憲法記念日に談話を発表するのだが。
<まだ、各党のHPに談話がアップされていないので、今年の談話
(要旨)の報道記事を*1に載せておくことにする。>
民主党は、憲法改正には消極的な菅直人氏が代表を務めている
こともあって、その内容もかなり慎重なものになっている。
<だから、菅政権だと、憲法問題の面では、チョット安心できる
とこがあるのよね。(・・)>
『現行憲法の原理を大切にしながら、足らざる点があれば補い、
改めるべき点があれば改めるべきだ。国民の多くと、憲法をより
豊かにする論議を進めていきたい。』
それに対して、自民党は、改憲への意欲を強く示す談話を
出している。
『国民の間でも時代に即した憲法改正を求める機運が高まって
いる。来年は日本が真の独立国家として国際社会に復帰して60年
となる。党で新憲法改正案をまとめ、制定に向け全力を挙げて取り
組む。』
旧・自民党の保守系議員が集まった「たちあがれ日本」の談話
も、参考になる。
『大規模災害をはじめとする緊急事態に対応する国家の仕組みが
極めて未熟。平和と安全、生命と財産を守るため、最終的には憲法
改正が必要。憲法審査会を始動させ、自主憲法制定を目指した議論
を開始すべきだ。』
<しつこく書くけど、特に超保守派は、現憲法の存在を認めて
いないので、「憲法改正」という言葉は使わず、「新憲法制定」
「自主憲法制定」と呼ぶ。>
* * * * *
自民党は、国民の間でも、改憲の機運が高まっていると言って
いるのだが。実のところ、国民の間では、憲法改正を望む人たちの
割合が、2000年代の初期をピークに、どんどんと低下しており、
それも、改憲の動きが進まない要因になっている。(・・)
しかも、09年に民主党に政権が変わったことで、尚更に、改憲
の動きが停滞。それが彼らをイラ立たせることにつながっている。
実のところ、民主党でも、鳩山由紀夫氏や前原誠司氏、枝野幸男
氏らは、かなり改憲に熱心なタイプで。07年頃までは、自民党の
改憲派と組んで、国会や勉強会などで、一緒に改憲の準備を行なう
作業を行なっていたのだが。
当時の小沢一郎氏が、<本人も改憲賛成派ではあるのだが>
改憲より政権交代の実現を重視したために、協力体制をストップ
することになって。その後、参院の憲法審査会の規程づくりも
止まったままに。
おまけに、改憲慎重派の菅直人氏が首相になって、この1年、
全く改憲の兆しも見えない状態になっているからだ。(@@)
<彼らが「菅おろし」にこだわる大きな要因の一つにも、改憲の
ことがある。菅氏を首相に置いたまま、民主党&自民党で連立を
組んでも、政府与党として、改憲の活動がしにくいからね。(~_~;)>
* * * * *
そこで、自民党や改憲を推進する議員や団体、メディアは、
「菅おろし」の実現をはかると共に、国民に改憲の必要性を訴える
ために、この東日本大震災を利用しようとしているのだ。
つまり、このような災害&緊急事態に対応できるような仕組み
を作るには、憲法改正が必要だとアピールしているのである。(-"-)
関連記事・『「菅おろし」の背景に保守派の動き+震災と改憲、
サヨク排除を結びつける発想』
<別に憲法改正をしなくても、ふつうの法律や政府内で危機管理
のシステムを作っておけば、足りることなんだけどね。^^;
ただし、彼らの場合、この際、戦争被害などの有事も想定して、
国が軍隊を使って、被災者の所有権や意思を制限し、強制的に
コントロールする形で救援・復旧作業を行なうことを前提に
しているので、それゆえに改憲の必要性を主張しているのだ。>
改憲推進派の渡辺恒雄氏が率いる読売新聞も、こんな書き方を
している。
『3月11日の東日本大震災を受け、大規模災害などへの対処方針
を定めた非常事態(緊急事態)条項を憲法に規定すべきだとの声が、
与野党から出ている。<読売新聞3日>』
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さらに、時事通信が、この件を詳しく報じていたので、ここに
アップしておきたい。
『憲法改正をめぐる論議が停滞している。憲法改正原案を審査
する憲法審査会が衆参両院とも一度も開かれず、参院では同審査会
の運営手続きを定める規程作りに着手することに与野党がようやく
合意したばかり。東日本大震災を受けて、憲法に大災害などに対応
した「非常事態条項」を盛り込む動きが自民党などから出ているが、
震災復旧や福島第1原発事故への対応を最優先とする民主党の
取り組みは鈍い。
憲法審査会は2007年8月、衆参両院に設置され、衆院は
09年6月、運営ルールを定めた規程を策定し、改憲論議への環境
を整えた。しかし、党内に護憲派を抱える民主党が議論に及び腰で、
同審査会は事実上、休眠状態となっている。
こうした中、自民党憲法改正推進本部は4月27日の役員会で、
商業活動の一部を制限したり、行政府の権限を強化したりすること
を想定した「非常事態条項」を党の新憲法草案に盛り込む考えで
一致。また超党派の新憲法制定議員同盟(会長・中曽根康弘元首相)
も同28日、「(震災で)現行憲法の欠陥が明らかになった」と
して、震災に即応できる新憲法の必要性を訴える決議を採択した。
保守系議員のこうした動きの背景には、改憲論議が進んでいない
ことへのいら立ちがあり、自民党の大島理森副総裁は「震災が
起こっているとはいえ、(改憲に向けた)作業を止めるわけには
いかない」と強調する。
これに対し、民主党は「大震災に全力投球している。改憲論議に
多くのエネルギーを注ぐ状況でない」(岡田克也幹事長)と、議論
開始に慎重姿勢を崩さない。「非常事態条項」に関しても、「直ち
に人権制限も含む条項がいるということにはならない」と否定的だ。
共産、社民両党も「震災を口実に憲法改正に手を付けるのは反対
だ」(志位和夫委員長)、「憲法上保障されている権利が紙くずに
なる」(福島瑞穂党首)としている。<時事通信3日>』
* * * * *
もう一度書くが、別に震災の対応をするだけなら、法律やシステム
を作るだけで十分なのであり、憲法を改正する必要など全くないの
である。(**)
彼らは、ともかく、いずれ日本の軍隊が積極的に国内外で活動
したり、その結果、戦争をしたり(or巻き込まれたり)、テロ攻撃
の標的にされたりすることを念頭に、この災害を利用したいだけ
なのである。(ーー)
しかも、たまたま、この憲法記念日の前日に、世界的テロ組織の
アルカイダを首某していたビン・ラディンが殺害されるという事態
が起きて。日本も含めて、世界中が報復テロを懸念し、厳戒態勢に
はいろうとしているわけで。
おそらく今日から、自民党&改憲派は、震災の対応に加えてテロ
の脅威を強調して、さらに憲法改正の必要性をアピールするのでは
ないかと思う、ますますブル~になってしまうところがあるの
だけど・・・。_(。。)_
<テロ対策だって、米軍と一緒に海外に出て、防衛or報復のための
攻撃や戦争などをする気がない限りは、国内では、法律&危機管理
システムを強化すれば、対応できると思うし。(・・)
下手に米軍と攻撃に行ったら、却って、もっと日本がテロ攻撃を
される可能性が高まってしまうかも?(-_-;)>
それだけに、これから国民の多くが、改憲派の脅しや挑発や扇動
されて、安易にアブナイ改憲の流れに乗ってしまわないように、
もっと日本の憲法がどうあるべきか関心を持ったり、冷静に考えたり
して欲しいな~と。
また、選挙の際には、それぞれの政党や政治家が、憲法改正に
関して、どのような考え方をしているのか、しっかりとチェック
して欲しいな~と、心から切に願っているmewなのだった。(@@)
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また、この他にリベラルor平和系のいいブログがた~くさんあるです。
ぶいっちゃんの「らんきーブログ」、iiyumeさんの「とりあえず書いて
みようか」も必見!(**)
kimeraさんも「kimekime25」で吼えているです。
さらに現政権にノーさんが作った「THE BLOGGER」、晴天とら日和さんが
作った「【政権交代】を目指すブログ結集!」をご参照下さい。
『 憲法記念日:各党が談話
憲法記念日に当たり、各党は3日付で談話などを発表した。
◇民主党
憲法の基本原則を大切にし、東日本大震災の復興にとどまらず日本全体の再生を実現、子どもたちに豊かさを引き継ぐ。憲法に足りない点は補い、改めるべき点があれば改める。国会の円満な合意形成の下、論議を進める。(党談話)
◇自民党
国民の間でも時代に即した憲法改正を求める機運が高まっている。来年は日本が真の独立国家として国際社会に復帰して60年となる。党で新憲法改正案をまとめ、制定に向け全力を挙げて取り組む。(谷垣禎一総裁談話)
◇公明党
菅政権の震災での緩慢な対応、迷走、不手際への国民の不信、怒りといら立ちは頂点。震災を乗り越えるため平和、人権、民主の憲法精神をさらに定着させる闘いに全力を尽くす。核廃絶への闘いを推進する。(党アピール)
◇共産党
今こそ憲法の先駆的な原理・原則を生かさなければいけない。被災地の復旧・復興には憲法の地方自治の精神を全面的に発揮し「計画は住民合意、実施は市町村主体、財源は国が責任」の原則を貫くべきだ。(市田忠義書記局長談話)
◇社民党
憲法の理念の実現にまい進する。原発事故での放射能汚染の拡大は「生存権」を侵害した。原発事故の速やかな収束と「脱原発社会」を目指す運動を広げる。憲法審査会を始動させようとする勢力への警戒を強める。(党声明)
◇みんなの党
憲法は新しい国の在り方に合わせて見直す必要がある。道州制の導入、1院制の実現など新たな国家の枠組みの構築に向け、憲法審査会を早急に始動して議論を開始すべきだ。首相公選制も視野に入れたい。(渡辺喜美代表談話)
◇国民新党
震災、津波と原発事故による複合災害は世界史上類例がなく、復旧・復興に国民全体が総力を結集し戦い抜かなければならない。災害から国民の安全と生存を守ることを憲法記念日に宣言し、国民と決意を新たにしたい。(党談話)
◇たちあがれ日本
大規模災害をはじめとする緊急事態に対応する国家の仕組みが極めて未熟。平和と安全、生命と財産を守るため、最終的には憲法改正が必要。憲法審査会を始動させ、自主憲法制定を目指した議論を開始すべきだ。(党声明)
◇新党日本
お題目を超えた基本的人権尊重と平和主義実践が、震災であらためて求められる。最低限所得を保障するベーシック・インカム導入と、天変地異に直面した地域へ駆けつける国際救助隊創設を目指す。(田中康夫代表談話)
◇新党改革
日本を新生する、新たな時代にふさわしい憲法改正を国民とともに議論していかなければいけない。憲法審査会を一日も早く機能させるべきだ。(舛添要一代表談話)
<毎日新聞3日>』