村上、三木谷、堀江は新自由主義経済の申し子たちかも(1)
2005年 10月 22日
ちょうどタイムリ~な出来事(騒動?)が起きている。
今月にはいって、マスコミは「村上ファンドvs阪神電鉄」「三木谷楽天vsTBS」の件
で、毎日大騒ぎを続けている。
負けじと(?)堀江ライブドアは、19日、大手通販会社セシールとの資本提携を発表
した。実質的には買収である。(ただし、こちらは友好的M&Aなのかも知れない。)
村上世彰氏(46)、三木谷浩史氏(40)、堀江貴文氏(33)・・・ある意味では
日本の新自由主義社会の象徴的存在だとも言えよう。
三人は世代も少しずつ違うし(この時期の人たちは5歳違うと、もうジェネレーション
ギャップがある)、経歴や考え方や手法など三者三様である。だが、この三人には共通点が
見出せる。一つは市場原理に基づく自由競争の中でいかに自分の「力」を活かし、上昇して
行くかを考えていることであろう。そのためには効率性やスピードなどを追及する部分も
大きい。
もう一つは、彼らにとって「力」とは能力+株式の力(+資金力)だということである。
彼らは、おそらくとても有能であろうし、それぞれに研究や努力も重ねているし、行動力も
ある。その上で、いかに株式をうまく使って、事業を拡大し、資産を増やし、利益を得るか
を考えているのである。M&Aにせよ、ファンドにせよ、株式の力抜きには行なってはいけ
ない。株式を多数取得することによって、自社も他社の経営も支配し、資産や利益を増やし
それをまた次の経済活動につなげて行くのである。
このような彼らの考えや手法を 日本国民がどう受け止めるのか。積極的にまたは消極的
ながらも受け入れようとするのか、それともとまどいや抵抗感を覚え拒もうとするのか、
今がまさに将来に向けての分岐点なのかも知れないと思う。
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昨年、プロ野球の新規参入に関して「ライブドアvs楽天」の戦いが注目されたが、経済
という面で言えば、やはり今春の「堀江ライブドアvsニッポン放送&フジTV」の件が
大きいだろう。
テレビのニュースやワイドショーは毎日のようにこの話題を取り上げ、専門家がM&A
(企業の合併、買収)や様々な企業防衛の方法、株式会社と株主、支配権の関係などを
解説したものだった。
そして、それまで経済にはほとんど関心がなかった市民も含め、まるでM&Aに関わる
連続小説かドラマでも見るかのように、両者の日々の発言や動きに注目していた。だが、
おそらく庶民の多くは、自分の日常とは別世界の出来事であるかのように感じていたので
はないかと思われる。<余談だが、当時、前日のTVで学んだポイズンビルとか焦土作戦
などの専門用語を会話に取り入れるのが、ちょっとしたトレンドであったりもした。>
おそらくアメリカの経済社会や日本の現状を知る人たちにとっては、何でマスコミや
世間がこんなに騒ぐのか、批判が相次ぐのか、奇妙にさえ思っていることだろう。
日本でも、もうM&Aは珍しいことではない。アメリカほど有名大企業同士のM&A
はまだあまり行なわれていないが、それに近い形の合併吸収は行なわれている。また
事業や資産拡大のためのM&Aはかなり盛んになっている。
ちょうど楽天vsTBSの件が報じられていた週にも、住友信託銀行がファーストクレ
ジットの買収やいくつかのM&Aの記事が出ていた。ただし、それらはあまり表に取り
上げられることはないようだ。
<試しにM&Aで検索してみると、かなりの数のM&Aのコンサルタント(仲介)会社が
存在することがわかるであろう。きいた話では、まるで不動産物件のようにして会社が
売買されているのだという。「OOの事業を行なう会社が欲しい」と要望や条件を出すと
それに合う会社を見繕ってくれたりするらしい。(不動産の競売物件のように、民事再生
を申請している会社はお買い得なのだそうだ。)>
アメリカでは、もう下克上的なM&Aも珍しいものではなくなっている。外見上は規模
の小さい新進企業が、その資金力を武器に、歴史や実績のある大企業を傘下におさめて
しまうのだ。プロ野球チームの売買も珍しくない。(日本でも任天堂が参入している。)
メディアの買収も然りである。
しかし、マスコミはそのような現状を知ってか知らずか、大騒ぎしている。
その背景には、三人が世間的にも有名で興味をひきやすいことや、メディアやプロ野球
球団などマスコミ自身も関連が深く、一般市民にも身近で馴染みのあり公共的側面がある
ものがターゲットになっていることがあるかも知れないとも思う。また30~40代の
若い人たちが率いる新進企業が大企業を支配におさめようとすること自体に、違和感や
脅威を覚える部分も大きいのかも知れない。
ただいずれにせよ、TV番組のキャスターや識者と呼ばれるコメンテーターたちなどの
反応を見ていると、意外にも彼らの中にも一般市民に近いような戸惑いや抵抗感を示す人が
少なくないようだ。
今春、堀江ライブドアがフジTVに挑んだ時は、マスコミ関係者や政財界や世間の風当
たりは思いのほか強かったように思う。
プロ野球参入の時もそうだったが、「ライブドアなんて、ほとんど実体のない会社だ。
大部分の部門や子会社は買収でとって来た寄せ集めだし、IT企業と言っても、収益の多く
は金融や証券で稼いでいるのではないか」「金さえあれば、何でもできると思ったら間違
いだ」などの批判も受けた。また「会社は誰のものなのか」という議論も盛んに行なわれ
ていたように思う。「株式さえ多く持てば、それで全てが支配できるのか。日ごろ、会社
のために一生懸命やっている経営陣(=取締役)や社員(=従業員)の立場はどうでも
いいのか」と。
同じような批判は、三木谷楽天や村上ファンドに対しても出ている。「株式を多く持て
ば、それだけで相手を支配できるというわけではない」「一円でも多く利益を出すこと
しか考えていないのではないか」などなど。
(何故か三木谷氏には政財界の風当たりは堀江氏ほど強くないが。)
それらを見聞しても、日本の現実の状況と一般市民の認識や感覚との間に、大きな乖離
があるように思えるのである。 <つづく> THANKS
そこんとこをおろそかにすると彼らの存在も語れないと思います。
「全て自分の力で何もかもやってきたんだ」みたいな傲慢な姿勢が見られる人達は私は好きではありません。
ちょっとブログの趣旨とは違うかもしれませんが思ったことを書いてみました。経済を習ったはずなのに経済に疎い私です。
深いコメントありがとうございます。
私の縦の繋がりは、体育会の乗りですが、友達感覚。
横の繋がりは、アミーゴ達とのぶっちゃけ話が出来る友達感覚。
どちらも、友達感覚ですね(笑) 年齢は関係ありません。
「心のない奴とは付き合わない」がモットーでやっています。
俺の周りは、肩書きなど関係のないおもろい人達ばかりです。
数字ではなく、心で動く世の中になって欲しいです。
>CONさま
このブログの趣旨はそういうことなのです。
なかなか時間がなくて、続きが書けませんが。
私は新自由主義的経済が過度に進むとマズイのでは、ということを
アピールして行きたいと思っています。
もっと一般市民が経済的にも精神的にも安心して暮らせる国であって
欲しいですからね。
>若さん
若さんは数字でもしっかり儲けてるけど(笑)、本当に心を大事にする
人ですものね。
人生ゲームM&A版ができて(ライブドア監修らしい)、親子大会が
開かれるそうです。
もっと色々教えるべきことがあるでしょうに~~~。
ますます将来を憂いてしまう私なのでした。^^;
聞いたら、「ば~~~~~~~か」って言いたくなるでしょう。
2年に一度の無茶をしてまふ。
数字のマジック&トリックを若いうちから教えてどないするねん!
ってな感じぃ~~(語尾上げる
runさん、今度、茶するべ。
このブログに書けないネタで盛り上がりそうでちゅ~
あまり無茶はなさいませんように。
私は含み損は損にならないまで、ひたすら待つタイプですので。
今ね、小学生対象の株式講座みたいのもあるんですって。
世のしくみがわかるから・・・って、その前に世の中の最低限
のモラルを教える講座にでも通った方がいいと思うんですけどね。
お茶の前に、あのアイスが気になります。<謎
戦後60年経って、今更ながら、ようやく軍隊になったようですけど・・・。
自民党は28日、新憲法起草委員会(委員長・森喜朗前首相)の全体会議と政調審議会、総務会を相次いで開き、新憲法草案を決定した。結論が先送りされていた「前文」は、中曽根康弘元首相が中心にまとめた保守色の強い内容を大幅に改め、象徴天皇制の維持や環境保護の理念などを盛り込んだ。
焦点の9条では、戦争放棄をうたった1項を現行憲法のまま変えず、2項で自衛軍保持を書き込んだ。また、活動内容に国際貢献や緊急事態への対応を追加した。将来の憲法改正の具体化を意識し、民主党などと歩み寄りの余地を残した。
草案は現行憲法の99条(補足を除く)に対応する形で構成。前文と9条改正については同日午前、小泉純一郎首相と森氏が会談し、最終決定した。
まだ改草案を全て読んでいないのですが。前文、9条、憲法改正の
ところなどは、個人的には大反対かも知れません。
本当は「先生」と呼ばれる職業の人は、それなりの自覚と誇りを持って
人々のために働かなくてはならない存在なのにな~と思うです。
単に身分的に高いからというだけでなく、そのような役割も担っている
から「先生」と呼ぶようになったのではないかと思うのにな~。
インサイダー取り引きの有無は別にしてこれ自体は決して違法では無い。まあ、暴力団と同じですね。暴力団も合法的な所で存在を計る。 従って、決して若者達が村上ファンドを見習うような対象では無い。 堀江氏の能力はどのようなものか理解していないが、少なくともIT業界の形態を造り出した、ビルゲイツやジョン・スカリーのような「創造的な能力」は持ち合わせているとは思えない。ただの、金儲けに血眼になる若者? 決してどこかの企業が彼を拾って「企業成長の指導者」として活躍を期待する事は「先ず、無い」でしょう。