小沢の第11回公判~会計学の専門家が「虚偽記載に該当しない」と主張

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最新の記事(10個)のコーナーはヨコの欄に。
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。


  先週、20日、小沢一郎氏の第11回公判が行なわれた。
 これで予定されていた証人尋問が全て終了。次は、後年明け
1月10日、11日に小沢氏本人への被告人質問が行なわれる
ことになる。(・・)

 11月頃から、仕事その他が恐ろしく忙しくなってしまったので、
次々と行なわれる小沢公判のペースについていけず。
<一応、自分では詳報を読んでいるのだが。しっかりとチェック
&把握して、じっくり記事を書く時間がとれず。(~_~;)>
 残念ながら、第7回以降の公判に関して、なかなか記事が書けず
にいるのだが。_(。。)_

 間が抜けた分は、できれば年始のお休みに埋めることにすると
して・・・。
 今回は、第11回公判に関する記事を書いておきたい。(・・)

* * * * *

 この第11回公判では、弁護側が証人として申請した会計学の
専門家が出廷。
 今回の公判の起訴(公訴)事実になっている「虚偽記載」の
解釈に関して証言を求めた。

<そもそも、小沢氏と秘書が共謀したかしないか以前の問題
として、秘書が、その前提になる「虚偽記載」という犯罪行為
を行なったのか否かということが認定されなければ、共謀共同
正犯も成立しようがないわけで。その意味において、今回の証人
尋問は、mew的には、最も重要なものの一つになる。> 

* * * * *
 
 ちょっと驚いたのは、今回、出廷した専門家というのが、現在、
筑波大学の大学院ビジネス科学研究科の教授を務めている
弥永真生(まさお)氏(50)だったということだ。(・o・)

 この弥永氏は、学生時代から若くして、様々な難関資格を
とっている超優秀な人で。資格試験を目指す学生の間では、
かなり有名な先生だとのこと。
<実は、mewも以前、知人に借りて、弥永先生の会社法の本
+αを読んだことがあった(&わかりやすい本だった)ので、
「お~、あの人か~っ!」と思ってしまったです。(・o・)>

wikipediaによれば、その経歴は・・・

1980年 広島三育学院高等学校卒業
1981年 司法試験一次試験合格
1982年 公認会計士試験二次試験合格
1983年 不動産鑑定士試験二次試験合格
1984年 明治大学政治経済学部経済学科卒業(首席・経済学士)
1984年 司法試験二次試験合格
1986年 公認会計士試験三次試験合格
1986年 東京大学法学部第1類(私法コース)卒業(首席・法学士)
   
 で、今は、筑波大学大学院のほか、明治大学大学院会計専門職
研究科講師、慶應義塾大学法科大学院講師、早稲田大学大学院会計
研究科講師、東北大学法科大学院講師、会計士補として活躍して
いるという。(・・)

* * * * * 

 講義をきいた人によると、弥永教授は、頭の回転が早い感じで、
明快に&パキパキと説明をして行く先生だったということなの
だが。
 今回の証人尋問でも、その優秀さと特性をいかんなく発揮
していたような感じだった。(・・)

<産経新聞の詳報がコチラに。ただし、今回は他の公判よりは、
大まかな感じの詳報になっている。^^;>

 政治資金収支報告書は、「主婦の家計簿レベルに近い」もの
なので、専門的な知識は不要だと説明。

 そして、検察役側は、小沢氏の秘書が、不動産取得日を、土地
売買の契約&代金支払いをした日ではなく、売買の登記した日の
日付けで収支報告書に記載した(いわゆる「期ズレ」があった)
ことが虚偽記載に当たると主張しているのだが・・・。

 弥永教授は『すでに提出した意見書の中で、「法的形式」の観点
に基づけば、本登記の時点で土地代金の支出を収支報告書に記載
した陸山会側の対応に問題はなかった』と指摘していたとのことで、
この公判でも、同じような主張を行なっていた。

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 検察役の指定弁護士が、司法書士への白紙委任状があったこと
に関して問題を提起し、押し問答になったようなのだが、一歩も
引かず。検察役の方が、あきらめたような感じになっていたとか。

『《指定弁護士は本登記を17年1月にする、という内容の司法
書士あての委任状を廷内モニターに表示した。委任状は本登記日
の「1月7日」部分が手書きされている。実質的には、16年中に
売買に関するすべての業務が終わっていたとして、指定弁護士は
教授に質問。これは、教授が意見書を提出した段階で持ち合わせて
いなかった情報で、指定弁護士側は判断の変更を迫っていく》


『証人「白紙で委任状が出されていたなら、(16年に)所有権の
移転がなかったというのは無理がある、ということはありえます。
しかし、(「1月7日」が)事後に埋められたのでなければ、
やはり最終的に手続きが終わったのは1月7日となる。会計学的な
評価は難しいです」

《指定弁護士との押し問答が続くが、自説の撤回には頑として応じ
ない教授。根負けした様子で質問が終わり、別の指定弁護士が質問に
立つ》 

《指定弁護士は16年分の収支報告書で、登記を終えていない別の
不動産が、売買契約段階で記載されている点を指摘。矛盾を強調
するが、教授は「16年分の収支報告書に土地購入を記載したく
なかった、という動機1つでは、翌年の記載が合理性を欠くとは
いえない」「矛盾の可能性はあると思うが、はっきりいう根拠が
ない」と繰り返し、指定弁護側に言質をとらせない》

* * * * *
 
 さらに、裁判官から質問を受けたのだが。最後まで、持論を押し
通した。

『裁判官「16年に取得した土地を17年分の収支報告書に記載
してかまわないということですね」

 証人「そうです」

 裁判官「どの条文を解釈しているんですか」

 証人「取得年月日を書けという(政治資金規正法の)要求は、
報告書を作成する人が、本登記した日を書くと理解されます。16
年に土地取得を書けないのに、支出だけ書くのはアンバランスです」

 裁判官「でも、司法上は誤りなんですよね」

 証人「土地取得が(年内に完了していると)特定できていれば、
誤りです」

 裁判官「後で誤りが分かっても、直さなくていいのですか?」

 証人「難しい質問です。企業が過年の誤りを一つ一つ訂正して
いるかどうか…」

 裁判官「誤りは直した方がいいですか」

 証人「直した方がいいか、そこまで要求されているかどうかは
言い切れません」』

<もし後から誤りがあったことが判明し、修正すべきだったと
しても、その時に誤りに気づいていなければ、少なくとも検察役
が主張しているように「収支報告書を記載&提出した時点」
では、小沢氏の秘書には、虚偽記載の故意はなかったということ
になるのではないだろうか?(・・)
 あとから修正しなかったことを問題にするとなると、公訴事実
or訴因とズレが(期ズレも?)生じるような気も。^^;>

 裁判官のひとりは、他にも法解釈について質問していたとの
こと。
 弥永教授が、自分の見解を強力に押し通そうとしたことに
対して、果たして、裁判官たちがどのような印象を抱いたのか
という点は、少し気がかりなのだが。<けど、法律&経済系の
学者って、基本的にそういう人が多いかも。(~_~;)>
 ただ、理論的に筋が通っていれば、それを認めざるを
得ない部分も大きいわけで。今回の証言が、裁判官たちをどれ
ぐらい納得させるだけのものであったのか、mew的には、
かなり気になっているところだ。(・・)

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 ・・・と、ここまで既に書いてあったのだが。

 先ほど、検索をしていたら、「日刊ゲンダイ」が、この弥永教授
の証人尋問に関して、21日に掲載した記事を公開していたのを
見つけたので、それもアップしておきたいと思う。
<内容が恐ろしいほど、↑と重なっているのだが。決してパクッた
わけでは。^^; 愛読者ゆえ視点が似てしまうのかしらん。(@@)>
 
『「資産取得と支出の記載時期は同一年分であるべき。問題となった収支報告書に記載を移したのは、当然の帰結だ」
 小沢裁判で、またもや決定的証言だ。20日の第11回公判に証人出廷したのは、筑波大の弥永真生教授(50)。明大在学中に司法試験、公認会計士試験、不動産鑑定士試験を次々と突破。その後、東大法学部に学士入学し、首席で卒業した経歴の持ち主だ。
「弥永氏は商事法と制度会計のエキスパート。商法や会社法に関する数々の著書は司法試験志願者のバイブルとなっています」(司法関係者)
 そんなカリスマ教授が、「会計学上は陸山会の土地購入に関する会計処理は許容範囲」と、お墨付きを与えたのだ。
 陸山会は04年10月に約4億円で土地を購入し、05年1月に所有権移転の本登記を行った。本登記に合わせて土地の取得や支出を05年分の収支報告書に記載。この「期ズレ」の問題で、小沢は元秘書3人との「虚偽記載」の共謀罪に問われ、裁判に縛られてしまった。
 しかし、弥永教授は「企業財務と収支報告書の会計基準には違いがある」と主張。上場企業なら、経営実態に即した迅速な会計処理が求められるが、政治団体には株主や投資家もいないし、収支報告書の会計基準は「主婦の家計簿レベルに近い」と証言した。
 不動産取得の計上時期も「土地の引き渡し時期を外部から確認できる登記時を基準とすべき」と語り、本登記前に代金を支払っても「『前払い』にあたる。記載義務はない」と明言した。
 さらに政治資金収支報告書が国民への情報公開を目的にしていることを強調し、「支出だけを記録してもそれに見合う資産計上がなければ、国民の誤解を招く。数年分をまとめて見て、初めてひとつの取引が判明するような作りでなく、資産取得と支出の記載時期が同一年分であることが望ましい」と指摘したのだ。
 検察官役の指定弁護士は「もっぱら報告書の記載を1年遅らせるために所有権移転の登記を翌年にずらした場合も、(こうした手法が)認められるのか」と問い詰めていたが、弥永教授は「動機は関係ない」と断言した。
 ますます、裁判は無意味となり、マンガの様相を呈してきた。 .
<日刊ゲンダイ12月21日>』

* * * * *

 この件は改めて書きたいと思うのだけど・・・。

 第9、10回の公判では、小沢氏の秘書の取り調べに当たった
検察官2名&石川氏の秘書の証人尋問が行なわれたのだが、
チョット小沢氏側にとって、いい流れになっているように感じ
られるところもあるのだ。(・・)

 というのも、石川知裕氏を担当した検事は、捜査報告書に虚偽
の記載をしていたことが公判で発覚。<しかも、この報告書が、
検察審査会の審査に影響を与えた可能性も!?(-"-)>
 また、石川氏の秘書が、東京地検特捜部からかなり問題性の
ある取調べを受けていたことも証言していたし

 大久保隆規氏を担当した元検事は、証拠が十分に収集できて
いなかった&「隠された証拠があった」と証言。そして、上層部の
見立てに無理があったとして、「私が裁判官なら、『無罪』と
判決を書く」とまで言い切っていたからだ。(@@)

<この元検事は郵政不正事件の証拠改ざんで服役中の前田恒彦氏
なのだが。ただ、折角、興味深い&重要な証言をしてくれている
ものの、オチャラケの軽口っぽい感じでベラベラと話していた
ような感じがあったので、裁判官があまりいい印象を抱かなかった
のではないかと案じている。(~_~;)>

 mewから見ると、弁護側は、全体を通して(特に終盤は)
かなりいい形で証人尋問を進められたのではないかと思うし。
 小沢氏が、何だか11月末ぐらいから、政治活動の方で、
かなり元気に言動するようになっている背景には、公判がいい
流れになって来ていることも多少は関係しているのかな~と
思ったりもするのだけど。(+_+)

 ただ、何分にも油断は大敵ゆえ、年明けの被告人質問&最終
弁論に向けて、きっちりと準備をして、しっかりと「決めて」欲しい
と願っているmewなのだった。(@@)

                 THANKS 


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Tracked from 普通のおっさんの溜め息 at 2011-12-26 22:07
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by mew-run7 | 2011-12-26 06:05 | 小沢&秘書の裁判 | Trackback(1)