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田中直紀防相が、早くも問題発言を連発+ムネオが野中と組んで、反小沢路線に?

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最新の記事(10個)のコーナーはヨコの欄に。
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。


 13日の内閣改造で、71歳にして待望の初入閣を果たした田中真紀子氏の夫・田直紀中防衛大臣が、早速、問題発言を連発しているらしい。(@@)

 前防衛大臣の一川保夫氏は、就任当初に「自分は安全保障の素人」だと発言。実際、様々な場面で素人的な発言を繰り返していたこともあり、参院で問責決議を受け、実質的に更迭されるに至ったのだが。

 野田首相が、その一川氏の後任として田中直紀氏を選任したことに、田中氏も安保防衛分野には詳しくないのではないかと、また米国との交渉経験もないので、今後、国会で専門的な質問に関してきちんと答弁をしたり、日米の安保に関する協議をスムーズに進めたりすることができるのかなどの不安や疑問の声が呈されていた。^^;

<野田首相は、13日の会見で、記者からその点を質問され、「豊富な政治的な経験、蓄積、そういうものを評価をさせていただいた。参議院、良識の府のしかも外交防衛の委員長という職責を果たされてきた」と説明。>

 田中大臣は、早速、14日に、防衛省の事務方から1日がかりでレクチャー(講義)を受けたようなのだけど。
 15日に新閣僚として、NHKの番組に出演した際に、「あらら~」という発言を次々と行なってしまったのだという。(~_~;)(発言要旨を*1に)

* * * * *

 mewが、よくこのブログで「武器輸出(禁止)原則の見直し」や自衛隊が海外派遣された際の「武器使用基準の緩和」を阻止すべきだとアピールしているのだが。
 田中大臣は、その2つの区別がついていなかった様子。^^;

『田中直紀防衛相は15日のNHK番組で、自衛隊が国連平和維持活動(PKO)に参加する際の武器使用基準緩和と、政府が昨年末に決めた武器輸出三原則見直しを混同した発言を繰り返した。一川保夫前防衛相が「安全保障は素人」発言で批判を浴びた経緯もあり、田中氏の発言は野党の追及材料になる可能性がある。

 田中氏は武器使用基準緩和の可能性を問われたのに対し「武器輸出三原則の条件を見直してPKOで使ったものは、その国で置いていけるよう検討している」と説明。その後も、司会者は武器使用基準についての質問を重ねたが、田中氏は「PKOで使ったものは自衛隊が使えば武器の範ちゅうだ」「官房長官が発表した基準を具体的にどうするかを検討する」と三原則について答え、かみ合わなかった。(毎日新聞15日)』 

『番組で司会者が武器使用基準緩和の是非を聞いたところ、田中氏は「武器輸出三原則の基準を見直し、国連平和維持活動(PKO)で使った建設機械はその国に置いていくことも検討している」と述べ昨年末に官房長官談話で発表した武器輸出の新基準を説明した。

 司会者は「武器を使って安全を確保する基準の緩和には積極的か」と問い直したが、田中氏は「積極的でも消極的でもない。官房長官が発表した基準を具体的にどうするか防衛省も検討する」と述べ、最後までかみ合わなかった。

 田中氏は番組後、秘書官に誤りを指摘されたとみられ、記者団に「武器携帯と三原則は全然、別のことだ」と述べた。(産経新聞15日)』

 mewは、先日の記事に、田中直紀氏はハト派系の(憲法9条改正や集団的自衛権の見直しに反対で平和志向が強い)政治家なので、その点では安心できると書いたのだが。
 ただ、いくらハト派でも、日本の安保防衛を担う防衛大臣が、その道のド素人であるmew以上に素人では困るし。
 あまりにも素人だと、逆に官僚や米国の言うことを鵜呑みにしたり、言いなりになったりすることになりやすいので<それが野田陣営の狙い?>、早くも大きな危惧感を覚えてしまうところがある。_(__)_   

* * * * *

 そして、もしかしたら防衛省のレクチャーが裏目に出たかも知れないのが、沖縄の普天間基地移設に関する発言だ。
 田中大臣は、何と年内に辺野古の工事を着工したいと発言したというのである。(@@)

『田中防衛相は15日のNHK番組で、沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設について「着工が年内にできるかどうか、当面の手順になっている」と述べ、移設工事の年内着工に言及した。

 民主党政権で関係閣僚が着工時期に触れたのは初めてで、「発言は踏み込みすぎ」と波紋が広がっている。

 田中氏は番組で「県民が納得し、理解いただかないと物事は進まない。(通常)国会開会前に知事と会い、力合わせができるように努力していく」と強調した。この後、記者団に年内着工について「断定しているわけではない」と釈明した。

 防衛省は、昨年末に提出した環境影響評価書を知事の意見書提示後に一部修正し、6月をメドに辺野古沖の埋め立て申請を行う考えだ。ただ、県外移設を主張する県側の説得を慎重に進めるため、着工時期の発言は控えていた。政府内では「繊細な交渉が必要とされる時期に不用意だ」(外務省幹部)と、沖縄の反発を懸念する声が出ている。(読売新聞15日)』

『田中防衛相「(年内に)着工することができるような手順を踏んでいるんだけど、知事の了解が得られなければ着工できないんでしょうから」
 また、辺野古移設に向け、今年6月にも沖縄・仲井真県知事に対する埋め立て申請を検討していることも明らかにした。(NNN15日)』

『これに関し、防衛省幹部は同日、「年内着工を想定していることはない」と否定した。しかし、沖縄県が政府の環境影響評価書に対する意見書づくりを進めている中で、防衛相が着工時期に言及したことは、沖縄側の反発を招きそうだ。(時事通信15日)』

<また、「オバマ大統領が新国防戦略を発表したが、内々には普天間の計画は今のところ変わらないと。(普天間移設が)先に進まないと米国の方も修正を迫られる」とも発言していたようだ。(毎日新聞15日)> 

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 野田首相やその内閣、防衛省の役人などは、米議会が在日米軍のグアム移転予算を凍結したことから、米政府の強い要請を受けて、昨年末に強引に環境影響評価書を提出した。
 米政府は、議会が次年度の予算の検討を始める6月までに、沖縄県知事に辺野古の埋め立て許可を申請するなど、目に見える形で移設計画を進展させることを求めているのだが。(たぶん、官僚レベルでは、今年中に工事に着工して欲しい」と要望しているのではないかと察する。)

 ただ、野田首相も関係閣僚や官僚も、オモテ向きは「沖縄県民の理解を得ることを重視したい」「計画を強行することはない」と発言し、埋め立て申請や着工のなどの具体的な時期に関して言及することは避けていた。^^;

 でも、おそらく、田中防衛大臣は、14日のレクチャーで、普天間移設計画に関して、防衛省が立てているスケジュールについての説明を受けたのだろう。 で、その際に、6月まで沖縄県知事に埋め立て許可を申請し、年内には許可を得て着工したいという話をきいたに違いない。(・・)
 そして、田中大臣は、と~っても素直6正直な人のようで、その話を翌日のTVで、話してしまったのである。(@@)

 上の記事にもあるように、防衛省幹部はすぐに「年内着工を想定していることはない」と否定。外務省幹部は、「繊細な交渉が必要とされる時期に不用意だ」と不快感を示したとのことだが。
 この田中発言には、野田首相をはじめ関係閣僚や官僚、自らも辺野古移設を推進するために積極的に動いている前原政調会長&その仲間たちなどは、アタマを抱えているのではないだろうか?_(。。)_
<mew的には、ちょっと「ザマ~」って思ってしまうとこがあるんだけどね。(^^ゞ>

* * * * *

 もちろん、この田中発言には早速、沖縄から反発の声が上がっているとのこと。

『田中防衛相の発言について、民主党沖縄県連・又吉幹事長は15日、前原政調会長に対し、「沖縄の現状を理解した上で発言してほしい。沖縄県民の理解をよく得るべきだ」と申し入れた。これに対し、前原氏は「十分承りました」と応えたという。(NNN15日)』 
 
『普天間飛行場に隣接する新城(あらぐすく)区自治会の与那覇政勇会長(63)は「沖縄の現状を分かっていれば『年内着工』なんていう言葉は出てこないはず。防衛相になったばかりで、沖縄にも来ていないのになぜそんなことが言えるのか」とあきれた。

 「先に進まなければ米国も修正を迫られる」とした田中防衛相の発言にも「いかに目線が米国だけを向いて、沖縄のことを考えていないかを示している。そこまで言うなら自分の地元の新潟に飛行場を持っていけばいい」と話した。
(毎日新聞15日・全文*2)』

 田中防衛大臣は、24日に通常国会が始まる前に沖縄を訪問し、仲井真知事と会談をする予定だとも語っていたのだが。
 最初から県民に配慮しないような発言をしているようでは、田中大臣が、仲井真知事や県民たちの理解を得ることは極めて困難だと思われる。(>_<)

<ちなみに仲井真知事は、13日に田中直紀氏が新しい防衛大臣に決まったときいて、「田中真紀子元外相の旦那さん?」「今、民主党にいたんですか。ご本人を知らないからノーコメント」と言っていたそうな。^^;>

* * * * *

 mewは、田中直紀氏が、自分の事務所で官邸からの呼び込みを待っている光景の映像を見て、チョット不安に思うところがあったのだ。
 自民党時代から閣僚になることを待ち望んでいた田中氏は、ようやく悲願の入閣を果たして、完全に舞い上がっているような感じに見えたからである。(@@)

 田中直紀氏は、83年から08年まで自民党に所属しており、衆院4回、参院に2回当選。(民主党で参院3回に。)、真紀子氏が02年に離党しても、自民党に残っていた大きな理由の一つは、閣僚になるチャンスを待っていたからだという話もある。<真紀子氏は、自民党時代に、科技庁長官、外相と2回入閣経験があるしね。>
 でも、いわゆる閣僚適齢期になっても、結局、一度も入閣できないまま、08年についに離党。真紀子氏が09年の衆院選に民主党から出馬することになった&自分の10年の参院選での選挙区を確保するために、09年の衆院選の前に、夫婦そろって民主党にはいることになったのだが。真紀子氏は、この時も、民主党が政権与党になった場合、直紀氏が入閣できる可能性が大きくなるのではないかと期待していたようだ。
 それゆえ、田中夫妻にとって、今回の入閣は本当に大きな出来事&喜びであったに違いない。(・・)

 ちなみに、今回の内閣改造で、田中直紀氏の入閣を強く推したのは、輿石幹事長だったと言われている。
 参院のドン(参院会長を兼務)である輿石幹事長は、野田内閣の参院枠を決める権限を有しているようで。一川防衛大臣が参院議員だったことから、後任も参院から出すことを要望。そして、一部報道によれば、昨年の参院議長選の候補に田中直紀氏を推すことを考えていたものの、諸事情によりそれができなかったことから、今回の内閣改造で、同氏の入閣をプッシュすることになったという。<MY知人は、真紀子氏が小沢氏や輿石氏に、直紀氏を参院議長や閣僚にするように要請したのではないかと言っていたです。^_^;>

* * * * *

 野田首相や輿石幹事長は、小沢Gの一川氏を更迭することになったから、後任も小沢Gの議員にした方がいいと考えた部分もあったとは思うのだが。
 この辺りのことは、機会があれば、また改めて書きたいけど、確かに田中直紀&真紀子夫婦は小沢Gの議員と共に活動することが多いし、09年の代表選では、直紀氏が小沢氏の推薦人に名を連ねたりもしていたのだが。
 mewは、直紀氏は小沢氏を本気で支持しているわけでもないし、小沢氏に近い存在だとも言えないのではないかと思うところがあるし。おそらく小沢Gの議員の中にも、自分たちの代表or仲間が入閣したととらえている人は少ないのではないかと察する。^_^;
 
 実は、mewは、この人事を知って知人と「野田はうまくやったな~」と言っていたのだが。
 野田首相らは、田中直紀氏を入閣させることで、とりあえず、小沢Gから閣僚に起用し小沢氏への配慮を示すような体裁(アリバイ的な?)をととのえたのではないかと。また、いざという時には、先頭に立って野田内閣を批判をしそうな田中真紀子氏の攻撃(口撃?)を防止する意図もあったのではないかと思ったりする部分もあって。田中直紀氏の入閣は、場合によっては、小沢氏&小沢Gにマイナスに働くおそれもあるのではないかと懸念するところもあったのだが・・・。(-"-)

 ただ、その前に、今回の発言によって、田中防衛大臣は通常国会が始まったらすぐに、野党からの攻撃のターゲットになって、早々に辞任要求や参院問責決議を出されそうな感じもあるし。野田首相は、また適材適所の人事を行なわなかったことで、強い批判を浴びる可能性が大きいだけに、野田陣営にとっては、今回の田中発言はかなり痛~いものになりそうな気もしているmewなのだった。(@@)

<あくまでも邪推ごっこの中でのことだけど。実は、直紀氏は小沢氏&真紀子氏が輿石幹事長を使って、野田内閣を混乱させるために放った刺客だった・・・な~んてウラがあったら面白いね、という話が出ていたりもして。(・・)arienai-kana?>

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 話は変わって・・・。

 昨日『小沢がムネオに「仲間には手を突っ込むな」と発言?&そのウラにある政権奪取への思い』という記事をアップしたのだけど。
 その後、ネットを見ていたら<ばんえい競馬をやりながら?>、「現代ビジネス」がこんなタイトルの記事が目に止まった。

『「反小沢」に動きだした鈴木宗男前衆院議員率いる「新党大地・真民主」の裏側に野中広務の影 カギは普天間問題』

 mewは、この手の記事は話半分、ものによっては、話1~2割ぐらいで読むことにしているし。実際、どこまでが事実なのかわからないものが多いのだけど。<mew&周辺の邪推ごっこより性質が悪い記事も多いしね~。^_^;>

 そもそも新党大地~が、反小沢路線を歩むことになれば、松木謙公氏や石川知裕氏が黙ってはいないと思うし。
 国民新党の下地幹郎氏は、民主党に移るのではないかと言われているし。
 あと沖縄の普天間移設に関する話だって、新党大地~は、基本理念の中に「県外移設」を目指すことを明記しているので、鈴木宗男氏が辺野古移設を推進することを示唆しているのだとすれば、話が矛盾しているようにも思うしね。(~_~;)
<関連記事・『仙谷も連立と解散に言及&公約見直しに着手+鈴木新党が結党&小沢Gとの微妙な関係』>

 ただ、どうも小沢一郎氏と鈴木宗男氏がうまく行っていないという見方をする人は、少なからずいるのかも知れないな~と思うところはあった。
<それこそ、石川知裕氏も「小沢氏と鈴木氏の気持ちがすれ違ってしまった部分があるのは事実」だと書いていたわけで。>
 また、野中広務氏の関わりや、横峯パパのことも含めて、「なるほど、そういう話や見方があるのか~」という感じもあったので、関心のある方は、参考までに読んで頂ければと思い、少し長い記事なのだが、ここにアップしておくことにする。(・・)、
 
<野中氏と仙谷氏は、小沢氏を敵視しているのは本当だと思うし。2人ともかなりの策士なので、気になるところではあるのだけど。でも、小沢氏も宗男氏も、彼らに劣らず、百戦練磨の策士で、そう簡単に彼らの思い通りにはならない人たちだし。政界が混沌としつつある中、それぞれの利害関係が複雑に絡み合っているのではないかという感じも受けている。>

『昨年末の12月6日に仮釈放された鈴木宗男前衆院議員は1月6日に北海道・札幌で記者会見し、「新党大地・真民主」の結成を発表した。同党には旧新党大地の浅野貴博衆院議員(比例代表・北海道ブロック・当選1回)、無所属の松木謙公衆院議員(北海道12区・3回)、石川知裕衆院議員(同11区・1回)、平山誠参院議員(比例代表・1回)、そして民主党の横峯良郎参院議員(比例代表・1回)が参加。そして、同党代表に鈴木氏が就任、幹事長に松木氏を選出した。

 松木氏は昨年の菅直人政権下に野党が提出した内閣不信任案に賛成したことから民主党を除名された。石川氏もまた政治資金規正法違反容疑(小沢一郎元代表の政治資金管理団体「陸山会」の政治資金報告書虚偽記載)で東京地検特捜部に逮捕されたため同党を離党している。改めて言うまでもなく、浅野氏は鈴木氏が衆院議員時代の秘書である。

 僅か5人の国会議員の「新党大地・真民主」誕生が注目されるのは、鈴木氏が会見でも述べていたように、その政治的立ち位置が与党ということである。同党に先駆けて結成された民主党離党者9人の衆院議員が立ち上げた「新党きづな」(代表・内山晃衆院議員)が野党色を鮮明にしたことと好対照だ。現時点では政権与党の民主党が新党大地・真民主と統一会派を結成するのか明らかになっていないが、鈴木氏が与党を選択した意味は、今後、大荒れが予想される消費増税政局の展開を占う上で、実に重要である。

 鈴木氏周辺によると、同氏は12月20日、極秘裏に小沢氏と差しの会談を行ったが、両者は主要政策についての見解が異なり、話し合いは物別れに終わったという。これまでは、松木氏を触媒として民主党先行離党組と新党大地を合流させた上で、野田佳彦政権が消費増税準備法案を国会に提出する3月をメドに小沢元代表が小沢グループの相当数を率いて離党、最終的に両グループを合体させるという2段階戦略が現実味を持って語られていた。

 だが、小沢、鈴木両氏の決裂によってこの「小沢構想」は幻に終わる可能性が高くなった。なぜ、鈴木氏は与党の立場を選んだのか。ここで注視すべきは、鈴木氏の背後に野中弘務元官房長官の存在が見え隠れすることだ。小渕恵三政権時代の官房長官、官房副長官であった野中、鈴木の両氏の関係は深く、野中氏が政界を引退してからも緊密である。言わば、今なお両氏は師弟関係にあると言っていいだろう。この点が小沢氏は胸中から拭えないためなのか、両者の間に亀裂が生じた最大の理由ではないか。



 ここで看過できないのは、その野中氏と仙谷由人政調会長代行の間の表面化していない関係である。仙谷氏が官房長官時代に野中氏から助言を得ていたことは周知の事実である。と同時に、前原誠司政調会長をはじめ、鳩山由紀夫政権の官房副長官の松井孝治総括副幹事長、菅政権の官房副長官の福山哲郎参院外交防衛委員長など京都選出民主党議員を側面支援してきたこともまた紛れもない事実である。言ってみれば、生来のリベラルな政治家であった元自民党衆院議員の野中氏は今や隠れた"民主党最高顧問"であるのだ。

 そこで注目すべきは、この野中・鈴木ラインが与党新党大地・真民主をして目指している政策課題である。横峯"パパ"良郎氏が結党に参加したことは、単に政党結成要件に必要な数合わせではなく、ある意図があってのことではないか。答えは「沖縄・普天間基地」問題である。鹿児島県出身の横峯氏は沖縄県在住経験があるだけでなく、ゴルフ・ビジネスの面でも同県に縁がある。鈴木氏は地元北海道を除くと、沖縄に最初でかつ強力な「鈴木宗男後援会」を立ち上げたことで知られる。そして官房副長官時代に同県に強固な人脈を築いている。

 普天間飛行場(宜野湾市)の名護市・辺野古移設問題は、消費増税準備法案が国会で採決される同じ6月に結節点を迎える。仲井眞弘多知事は年末に防衛省が発送した環境影響評価(アセスメント)書を受理したが、国が知事に埋め立て許可を申請する6月がヤマ場となる。現状では県内の反対が根強く、移設問題の解決は容易でない。ところが、日露両国間に懸案として残る北方領土問題と沖縄の基地返還問題をライフワークとする鈴木氏が与党へ舵を切ったことは、今後、積極的に「沖縄」にコミットする意思表示でもあるのだ。

 加えて、国民新党の亀井静香代表が目指す「石原(慎太郎東京都知事)新党」が実現すれば、同党の下地幹郎幹事長はほぼ間違いなく同調せずに新党大地・真民主に合流するはずだ。

 となると、「3(月)・6(月)・9(月)危機」を前にしての「反小沢連合」の大団円が今回の新党大地・真民主=鈴木新党結成であったと見るべきではないか。

<現代ビジネス1月7日>』

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*1

『田中防衛相の発言要旨
2012.1.15 22:31
 田中直紀防衛相のNHK番組での発言要旨は次の通り。

【普天間飛行場移設問題】

 --名護市辺野古での埋め立て申請の時期は

 「環境影響評価書への知事意見が来て修正を加えながらご相談する。(代替施設は)年内に着工できるかどうかが当面の手順」

 --6月ごろまでには埋め立て申請を行うのか

 「はい。沖縄の美しい海を壊すのかと大変痛ましい残念な状況だが、真剣に環境への評価をしている」

 --沖縄県の理解が得られないと日米合意は凍結するしかない

 「はい」

 --凍結や日米合意の見直しも想定しているか

 「オバマ大統領が新国防戦略を発表したが、内々には普天間の計画は今のところ変わらないと。(普天間移設が)先に進まないと米国の方も修正を迫られる」

【国連平和維持活動(PKO)参加5原則の一つでの武器使用基準】

 --PKOには今後も積極的に参加するか

 「3条件があるが、それに適合して要請があれば派遣する」

 --自衛隊員の武器使用基準の見直しは

 「武器輸出三原則を見直し、PKOで使った機械なんかは置いてこられるようなことを検討している」

 --確認だが、武器使用基準のことだ

 「はい。PKOで使ったものは自衛隊が使えば武器という範(はん)疇(ちゅう)に入る」

 --武器を使って安全を担保する基準のことだが

 「官房長官が発表した基準をどういうふうにやっていくか検討する」

<産経新聞1月15日>』

::::::::::::::

*2


『普天間移設:「現状知らぬ表れ」 防衛相発言に沖縄反発

 米軍普天間飛行場の沖縄県名護市辺野古への移設に向け、年内着工の意向を示した田中直紀防衛相の発言に、県外移設を求める沖縄では激しい反発が上がった。【佐藤敬一、青木絵美、岸達也】

 沖縄県宜野湾市の中心部にある普天間飛行場内の土地返還を実現させて美術館を開館した佐喜真道夫さん(65)は「沖縄の民意を完全に踏みにじり、恐れすら感じる」と怒りをあらわにした。96年に日米両政府が全面返還に合意して既に16年になる。この間、名護への移設は3度姿を変えたが実現しなかった。佐喜真さんは「県民は腹を決めて反対している。軟弱な民主党政権が着工できるわけもない」と吐き捨てるように言った。

 普天間飛行場に隣接する新城(あらぐすく)区自治会の与那覇政勇会長(63)は「沖縄の現状を分かっていれば『年内着工』なんていう言葉は出てこないはず。防衛相になったばかりで、沖縄にも来ていないのになぜそんなことが言えるのか」とあきれた。

 「先に進まなければ米国も修正を迫られる」とした田中防衛相の発言にも「いかに目線が米国だけを向いて、沖縄のことを考えていないかを示している。そこまで言うなら自分の地元の新潟に飛行場を持っていけばいい」と話した。

 日米両政府が移設先にしている名護市辺野古周辺の環境保全を訴えるNGO「沖縄・生物多様性市民ネットワーク」の吉川秀樹事務局長(47)も「発言は沖縄を知らないことの表れ」と冷ややか。防衛省の環境影響評価書を閲覧した吉川さんは「評価書は非科学的で、知事が埋め立ての許認可など出せない内容」と指摘。「環境保護を巡る訴訟も続いている。まず沖縄に来て、県民の思いや現状を知れば、着工など言えないはず」と話した。

 環境影響評価を巡っては、沖縄防衛局が昨年末、評価書を未明に県庁に置き去りにして反発を呼んだばかり。沖縄平和運動センターの山城博治事務局長は「政府に対し県民はひどく憤っている。新大臣としての礼儀は今後、一つ一つの手続きについて、県民に理解を得られるよう努力を続けることでは」と指摘。そうした一つ一つのステップを無視した「年内着工」発言に「官僚の意向に従い、はじめから結論ありきの大臣の声に県民は耳を貸さない。早々に行き詰まるだろう」と話した。

毎日新聞 2012年1月16日 0時47分』
by mew-run7 | 2012-01-16 06:34 | 民主党、民進党に関して

by mew-run7